JP2764670B2 - 平面走査型画像記録装置 - Google Patents

平面走査型画像記録装置

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JP2764670B2
JP2764670B2 JP4260130A JP26013092A JP2764670B2 JP 2764670 B2 JP2764670 B2 JP 2764670B2 JP 4260130 A JP4260130 A JP 4260130A JP 26013092 A JP26013092 A JP 26013092A JP 2764670 B2 JP2764670 B2 JP 2764670B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば製版用の平面
スキャナとして使用される平面走査型画像記録装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】この種の画像記録装置は、文字画像、図
形画像、写真画像あるいは複数の異なる画像を1ページ
分として編集した画像データをコンピュータシステムか
ら受取り、これを感光材料等に記録する装置であり、コ
ンピュータシステムの端末として使用される場合があ
る。
【0003】このような使用方法では、通常コンピュー
タシステムから画像記録装置へ画像データを転送する速
度と、画像記録装置の記録速度との間に差が生じる。こ
のため、画像記録装置側にバッファメモリを設け、コン
ピュータシステムから転送される画像データを一旦バッ
フアメモリに蓄える方式が採用されている。ところが、
コンピュータシステムからの画像データの転送速度に比
べて画像記録装置の記録速度が大きい場合には、画像記
録途中にバッファメモリ内の画像データが無くなる場合
が生じる。画像データが無くなると、画像記録装置は、
露光動作を一旦中止し、次に新たな画像データが転送さ
れた後、露光動作を再開する。従って、露光動作を再開
する場合に、露光が中止された位置と露光を再開する位
置との副走査方向の位置決めを高精度に行わないと、露
光を中断した箇所で画像のつなぎ目がスムーズにならず
に違和感を生じて目立つことになる。これは、特に高精
細な画像を記録する場合には重要である。
【0004】従来、画像のつなぎ目が目立たない程度に
高精度に副走査送りを行う方法として、以下のものが知
られている。一つの方法は、パルスモータを用いて、こ
れを自起動周波数でステップ駆動しながら、主走査偏光
器、例えばポリゴンミラーと同期を取る方法である。よ
り具体的に説明すると、まず主走査偏光器の回転に同期
した基準クロックをPLL(Phase Locked
Loop)回路で逓倍する。そして、逓倍後のクロッ
クを用いて副走査用パルスモータを回転させる。そし
て、副走査用パルスモータへの供給パルス数を計数管理
することによって副走査方向の位置決めを行う。
【0005】また、他の方法として、DCサーボモータ
を用いる方法がある。この方法は、DCサーボモータの
モータ軸あるいは副走査方向送り軸と一体にロータリエ
ンコーダを取り付け、加減速制御と位置決め制御とを行
うものである。しかしながら、前者の方法は、パルスモ
ータを自起動周波数で駆動するため、パルスモータの特
性上、発生トルクを一定に保ちながら自起動周波数を高
くすることが困難である。このために、高速で感光材料
を搬送することができないという問題がある。
【0006】また、後者の方法では、DCサーボモータ
とロータリーエンコーダを用いるために、高速搬送が可
能であるが、装置が高価なものになるという問題があ
る。そこで、本出願人は、先の特許出願(特願平3ー1
56519号)において、画像のつなぎ目が目立たない
ような位置決めが可能で、かつ、高速で感光材料の副走
査送りを行うことができる平面走査型画像記録装置を提
案している。
【0007】この画像記録装置は、バッファメモリ内に
画像データが無くなると、副走査用パルスモータへのパ
ルス供給を漸減してパルスモータを減速からやがて停止
し、さらに、このパルスモータの減速区間に走行した長
さの2倍分だけ感光材料を巻戻しし、次にバッファメモ
リ内に画像データが格納されると、その巻戻し位置から
パルスモータを加速し、一定速になったところで、バッ
ファメモリから画像データを読み出し、記録するといっ
た構成である。この場合、パルスモータの減速パターン
と加速パターンとを対称な関係で作成しておくことによ
り、パルスモータを加速した後、一定速に移行する時点
(画像データの記録を開始する時点)における記録再開
位置を、パルスモータが減速される直前の画像データの
記録ラインの次のラインに位置決めでき、これによって
画像のつなぎ目が目立たないように記録操作が可能とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
画像記録装置は、加減速期間においてパルスモータに供
給されるパルス数を主走査偏向器に同期して変化させる
構成を採っているため、主走査周期毎に感光材料が過渡
現象のように振動しながら送り出される状況が生じた。
図14は、加速時のパルスモータに供給されるパルス数
と感光材料の送り速度との関係を示す相関図である。図
示のごとく、感光材料は主走査周期に対応して過渡的に
振動して送り出されている。その結果、加速終了時点で
感光材料の位置ずれが生じ、正確な位置決め制御が阻害
される。
【0009】また、上記の画像記録装置は、再露光動作
を行う際、副走査方向と逆方向に感光材料を巻戻した
後、再び露光動作を開始する。この間、感光材料の移動
距離は正確に管理されているが、感光材料の送り機構の
パルスモータに与える負荷が正逆方向で異なることに起
因して、巻戻し動作の終了時の感光材料の送り位置に誤
差が生じる場合があった。
【0010】本発明は、上記課題に鑑み、パルスモータ
を用いて高速で副走査送りを行うものであり、感光材料
の加減速送り動作時に、感光材料を振動させることなく
滑らかに搬送することによって正確な位置決め制御が可
能な平面走査型画像記録装置を提供することを目的とす
る。さらに、本発明は、感光材料の加減速送り動作によ
り生じる位置誤差を補正する機能を有する平面走査型画
像記録装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の平面走査型画
像記録装置は、感光材料を一定速度で副走査方向に搬送
しつつ、画像データに基づいて主走査方向に露光出力を
走査する露光動作と、感光材料の副走査方向送りを一定
速度まで加速し、若しくは減速停止する変速動作とを行
う画像記録装置である。そして、該画像記録装置は、感
光材料の副走査送りを行うパルスモータと、パルスモー
タの変速時のパルスデータを記憶するメモリと、メモリ
の読み出しアドレスを発生するアドレス発生手段と、
周期が走査周期よりも短いパルス列を、前記メモリから
読み出したパルスデータに基づいて発生させ、該パルス
列を前記パルスモータに印加するパルス列発生手段と、
パルスモータにパルス列が印加される度にアドレス発生
手段から前回とは異なったアドレスを発生させるアドレ
ス変更手段と、パルスモータの変速開始時からの期間が
主走査周期の所定の整数倍になるのを監視する監視手段
と、変速開始時からの期間が主走査周期の所定の整数倍
に達すると前記パルスモータを一定速度で駆動し、若し
くは停止するように切り換える切り換え手段と、前記パ
ルスモータが停止すると、減速区間における前記感光材
料の移動距離と、加速区間における前記感光材料の移動
距離との和の距離だけ前記感光材料を副走査方向と逆方
向に移動するように前記パルスモータを駆動するパルス
モータ逆送り手段と、前記パルスモータ逆送り手段によ
って副走査方向と逆方向に移動された前記感光材料の位
置を、予め定められた補正距離だけさらに移動させるた
めに前記パルス列発生手段に供給する補正パルスデータ
を記憶する補正パルスデータ記憶部と、前記補正パルス
データ記憶部から補正パルスデータを読み出し、補正パ
ルスを前記パルスモータに供給する補正パルス供給手段
とを備え、前記変速動作を行う際には、前記パルスモー
タに印加されるパルス列をその周波数がなめらかに変化
するように増加もしくは減少させるようにしている。
【0012】さらに、本発明の画像記録装置のメモリ
は、パルスモータの加速のためのパルスデータを記憶す
る第一の記憶領域と、パルスモータの減速のためのパル
スデータを記憶する第二の記憶領域とを有している。
【0013】さらに、本発明の画像記録装置のアドレス
発生手段は、パルスモータの加速または減速を判定して
メモリの第一または第二の記憶領域の最初のアドレスデ
ータを与えるためのレジスタと、順次アドレス数を加算
する加算器とを有しており、また、アドレス変更手段
は、パルスモータに印加されるパルス列の印加回数をカ
ウントして加算器に与えるカウンタを有している。
【0014】
【作用】本発明による画像記録装置においては、露光動
作を停止して再開されるまでの変速期間における感光材
料の副走査方向の送り動作が、本出願人が先に提案した
特願平3ー156519号の装置と同様に、メモリに記
憶されたパルスデータに基づいて制御される。しかし、
前記先願装置と異なり、メモリからのパルスデータの読
み出し動作が、パルスモータに1つのパルス列を供給す
る度に行われる。
【0015】すなわち、パルスモータに1つのパルス列
を供給すると、アドレス変更手段が前回のパルスデータ
読み出しアドレスとは異なったアドレスをアドレス発生
手段により発生させ、そのアドレスに格納されたパルス
データを読み出し、パルス列を作成してパルスモータに
供給する。そして、このパルス列供給によって、更に新
たなアドレスからパルスデータを読み出し、そのデータ
に基づくパルス列を作成し、パルスモータに供給する。
以上の動作を回帰的に繰り返す。この場合、パルスモー
タに供給するパルス列の一周期が主走査周期と等しいな
ら、先に提案した装置と同様、加減速期間においては感
光材料の送りがぎくしゃくするが、通常のパルスモータ
においては、パルス列の一周期は主走査周期よりもはる
かに短いので、パルスモータに供給するパルス列をその
周波数が滑らかに変化するように増加若しくは減少でき
る。これによって、感光材料をスムーズに加速、減速で
きる。
【0016】そして、パルスモータの変速期間が主走査
周期の所定の整数倍に達したとき、パルスモータの変速
駆動の終了を検出する。感光材料が再露光開始位置に達
した場合には、再び露光を再開するとともに、パルスモ
ータの加速を終了して一定速度で駆動する。一定速度駆
動時は、感光材料の移動距離を管理せず、高速で感光材
料の副走査送りを行うことができる。
【0017】また、副走査方向と逆方向に感光材料を巻
戻した際に生じる位置ずれに対して、これを補正する機
能を有している。補正パルスデータ記憶部には、予め定
められた補正距離だけ感光材料を移動させるために必要
な補正パルスデータが記憶されている。そして、パルス
モータは、補正パルスデータに基づいて感光材料を所定
の補正距離だけ移動させる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図を用い
て詳細に説明する。図1は、本発明による平面走査型画
像記録装置を含む画像処理装置のシステム図である。コ
ンピュータシステム1は、文字画像や図形画像といった
複数の異なる画像を編集する装置である。そして、編集
後の画像データを各色(Y、M、C、K)毎に一ライン
づつ伝送ラインLを通じて画像記録装置2に出力する。
なお、コンピュータシステム1の画像データの編集作業
においては、その前処理としてシェーディング補正やシ
ャープネス調整等の色分解条件の調整も行われている。
【0019】平面走査型画像記録装置2は、コンピュー
タシステム1から送り出されてくる画像データを蓄積す
るバッファメモリ21と、バッファメモリ21から読み
だした画像データに対応する網点信号を発生する網点信
号発生回路22と、主走査を開始するための開始タイミ
ングを検出するスタートセンサ23と、スタートセンサ
23の検出信号に基づいてレーザーダイオード24を適
切なタイミングで網点信号発生回路22の発生する網点
信号で変調駆動するレーザーダイオード駆動部25と、
バッファメモリ21内の画像データが無くなったこと、
および新たに画像データが蓄積されたことを検出するデ
ータ存否検出部26と、感光材料を副走査方向に移動さ
せるためのパルスモータ27と、データ存否検出部26
から出力されるスタート/ストップ信号によって副走査
送り用のパルスモータ27を加減速制御するパルスモー
タ駆動制御部28とから構成される。
【0020】なお、データ存否検出部26は、バッファ
メモリ21内に画像データが無くなったときにストップ
信号を発し、この状態から新たな画像データがコンピュ
ータシステム1から転送されてきたときにスタート信号
を発する。図2は、画像記録装置2の主要部の構成を示
す図である。感光材料搬送用の駆動系は、感光材料31
を送り出す送りローラ33と、送りローラ33に感光材
料31を押圧する一対の押えローラ32を有している。
送りローラ33は、減速機34を介在してパルスモータ
27に連結されている。パルスモータ27は、送りロー
ラ33を回転させることによって、感光材料31を図中
矢印Sに示す副走査方向に搬送する。
【0021】光学系は、露光光源となるレーザーダイオ
ード24と、主走査偏光器37およびfθレンズ38と
から構成されている。主走査偏光器37としては、例え
ばポリゴンミラーが用いられる。ポリゴンミラー37
は、主走査モータ39の回転軸に連結され、一定速度で
回転する。レーザーダイオード24から発した光ビーム
はポリゴンミラー37のミラー面で反射された後、fθ
レンズ38を通して感光材料31の表面に達して光点を
結像する。そして、ポリゴンミラー37の回転に応じ
て、光ビームが図中矢印Pで示す主走査方向に走査され
る。この主走査動作によって、感光材料31の表面が露
光される。光ビームの走査範囲は、画像形成に寄与する
有効範囲(光ビームのなす角2θ)より広い。そして、
光ビームは、有効範囲内で感光材料31を露光するが、
主走査方向開始端に到達した際には、スタートセンサ2
3に入射する。そして、光ビームが入射するごとに、ス
タートセンサ23が、主走査の開始のタイミングを検出
する。
【0022】次に、この平面走査型画像記録装置の記録
動作の概要について説明する。図3は、本装置の動作の
タイミングチャートである。画像記録装置は、画像記録
前の加速ステップ、画像記録ステップ、画像記録動作停
止ステップ、逆方向巻戻しステップ、位置補正ステッ
プ、記録動作用再加速ステップ及び記録再開ステップ等
の動作ステップを有している。また、図4は、図3に示
す各動作ステップにおける感光材料31の副走査方向の
送り状態と画像の記録状態を示している。なお、図3
中、時間ΔS(例えば時刻T3 〜T4 )は、CPUの動
作待時間を示している。
【0023】先ず、加速ステップ(時刻T0 〜T1)で
は、バッファメモリ21内に1ライン以上の画像データ
が蓄積されていることを条件として、時刻T0 に記録開
始指令が入力される。パルスモータ27は停止状態から
記録動作のための一定速度まで正転方向に加速される。
パルスモータ27には減速機34や送りローラ33等の
機械系が接続されており、この加速期間はそのイナーシ
ャのために直ちに一定速度で駆動することができないた
めに必要となる。パルスモータ27は、先ず自起動周波
数で駆動を開始する。そして、予めメモリに記憶された
加速パルスデータに従って加速される。感光材料31
は、パルスモータ27の駆動によって記録開始位置まで
正方向に送り出される。この間、レーザダイオード24
の露光出力は行われない。
【0024】画像記録ステップ(時刻T1 〜T2 )で
は、パルスモータ27は自起動周波数以上の周波数で一
定速度で正方向に回転し、感光材料31を一定速度で副
走査方向Sに送り出す。また、時刻T1 において、バッ
ファメモリ21内の画像データが網点信号発生回路22
を経てレーザダイオード駆動部25に与えられる。レー
ザダイオード駆動部25は、光ビームを変調して感光材
料31に対する画像記録動作を開始する。そして、感光
材料31にNライン分の画像が記録される。
【0025】画像記録停止ステップ(時刻T2 〜T4 )
では、時刻T2 において、バッファメモリ21から読み
だすべき画像データがなくなると、データ存否検出部2
6がこの状態を検出してストップ信号を発する。ストッ
プ信号を受けて、パルスモータ駆動制御部28がパルス
モータ27の減速制御を開始し、同時にレーザダイオー
ド駆動部25が光ビームの変調を停止する。変調の停止
によって、レーザダイオード24は走査範囲内の有効範
囲(2θ)での発光を停止する。但し、有効範囲外では
発光を行っているので、スタートセンサ23によって毎
回の主走査開始タイミングは検出されている。
【0026】パルスモータ27は加速時と同様に、予め
メモリ内に記憶された減速パルスデータに基づいて減速
され、停止する。この間、感光材料31はmライン分だ
け移動し、副走査送り停止位置で停止する。感光材料3
1の記録停止位置から副走査送り停止位置の間は画像が
記録されていない。逆方向巻戻しステップ(時刻T4〜
T5)では、パルスモータ27は逆方向に加速された
後、減速期間を経て停止する。パルスモータ27の逆方
向への加減速動作の制御方法は、正転方向への制御動作
と同様に行われる。感光材料31の移動距離は、加速期
間の移動距離(mライン分)と減速期間の移動距離(m
ライン分)との和に等しい距離(2mライン分)に設定
されている。時刻T3 においては、パルスモータ27の
停止が副走査位置のN+mライン目で完了しているの
で、逆転の開始は、N+m+1ライン目から行われ、N
ーm+1ライン目の巻戻し位置で停止するように、パル
スモータ27の逆回転動作が制御される。この間、レー
ザダイオード24の露光出力は行われない。
【0027】位置補正ステップ(時刻T5〜T8)では、
感光材料31の巻戻し位置を正規の巻戻し位置(再加速
開始位置)に移動させるための補正動作が行われる。実
際の画像記録装置は、感光材料31を含めた装置の駆動
系において、正転方向と逆転方向でパルスモータ27に
加わる負荷が異なる。このために、逆転方向の巻戻し量
を正転方向の加減速時の移動量と等しく設定しても、設
定した移動量と実際の移動量との間に誤差が生じる。そ
こで、この補正動作が行われる。なお、補正の詳細につ
いては、後述する。この間、パルスモータ27は、一定
の低速度で予め定められた方向に回転した後、停止す
る。
【0028】記録動作再加速ステップ(T8〜T9)で
は、バッファメモリ21内に新たな画像データが蓄積さ
れると、データ存否検出部26がスタート信号を発す
る。スタート信号を受けて、パルスモータ27は停止状
態から記録動作に必要な一定速度まで正転方向に再び加
速される。感光材料31は、再加速開始位置(Nーm+
1ライン)から記録再開位置(N+1ライン)まで正方
向にmライン分送り出される。 記録再開ステップ(時
刻T9 〜)では、パルスモータ27は、記録のための一
定速度で正転し、感光材料31を一定速度で順次送り出
す。レーザダイオード24は、感光材料31が記録停止
位置を通過した直後のN+1ライン目から露光出力を開
始し、感光材料31に画像データを記録する。この様な
動作によって、前の記録停止位置であるNライン目と再
記録位置であるN+1ライン目との間で画像のつなぎ目
を目立たせることなく、連続した画像記録が行える。
【0029】図5は、図3のタイムチャートで示した感
光材料31の副走査送りを実現するためのパルスモータ
駆動制御部28の詳細な構成を示すブロック図である。
パルスモータ駆動制御部28は、R1〜R12のレジス
タを備える。レジスタR1は、パルスカウンタCN1及
びラインカウンタCN2をクリアする。レジスタR2
は、ラインカウンタCN2をイネーブルに設定する。レ
ジスタR3は、パルスカウンタCN1をイネーブルに設
定する。レジスタR4は、主走査ラインのラインカウン
トを行うか、あるいはパルスモータの出力パルスのパル
ス数のカウントを行うかの動作モードを設定する。レジ
スタR5は、加減速時のパルスモータに与えられるパル
ス数及び位置補正時の移動ライン数を設定する。レジス
タR6は、加減速動作及び位置補正動作の終了検出を行
う。レジスタR7は、パルスモータ27を加速するか減
速するかを設定する。レジスタR8は、パルスモータ2
7を一定速で駆動するための定速データを設定する。レ
ジスタR9は、パルスモータ27を加減速モードで駆動
するか一定速モードで駆動するかを設定する。レジスタ
R10は、パルスカウンタCN1およびパルスモータ2
7のスタート/ストップを指示する。レジスタR11
は、パルスモータ27の回転方向を設定する。レジスタ
R12は、運転指示を入力する。
【0030】モータカウンタCN3は、基準クロック発
生器CLKから入力される基準クロックを、各動作モー
ドに応じて入力される分周データを用いて分周し、所定
の周波数の駆動パルスを出力する。駆動パルスは、1/
2分周器を経て1/2分周された後、アンドゲートGを
経てパルスモータドライバDRに入力される。パルスモ
ータドライバDRは、駆動パルスに基づきパルス列を発
生し、パルスモータ27を駆動する。パルスモータ27
の回転方向は、CPUが回転方向設定レジスタR11を
介してパルスモータドライバDRのCW(正転)モード
とCCW(逆転)モードとを切り換えることによって切
り換えられる。
【0031】パルスモータ27の加速、減速制御には、
パルスカウンタCN1、加算器ADD、メモリROMー
2及びレジスタR7が寄与する。ROM−2には、加
速、減速時のパルスモータに与えるべき駆動パルスを設
定するための分周データが記憶されている。ここで、R
OM−2の内容について説明する。図6は、ROM−2
内のメモリ状態を示すマップである。図6に示すよう
に、ROM−2は、加速時の分周データを記憶した領域
と、減速時の分周データを記憶した領域とを有する。下
位の第1アドレスから第n番目のアドレスには、加速時
のモータカウンタCN3に設定すべき分周データ(分周
比)が、パルスモータ27に与えるべきパルス毎に記憶
されている。また、上位の第n+1番目のアドレスから
第2n番目のアドレスには、減速時のモータカウンタC
N3に設定すべき分周データ(分周比)がパルス毎に記
憶されている。
【0032】分周データは以下の2つの条件を満たすよ
うに設定されている。まず、第一の条件について説明す
る。加速時と減速時にパルスモータ27に与えられるパ
ルスの総数は、ともにn個に設定されている。そして、
例えば、ROMー2内の加速時の第i番目のアドレスの
分周比をri 、基準クロックの周波数をf0 とすると、
1/2分周された後の第i番目の駆動パルスの区間タイ
ムti は、 ti = f0 / (2 × ri) となる。そして、第1番目から第n番目までの各区間タ
イムの総和が所定の加速期間、または減速期間と一致す
るように、各分周比の値、及び分周データ総数が定めら
れている。すなわち、N個のスタートセンサ信号がカウ
ントされる加速期間T1−T0(または減速期間T4−T
2)と駆動パルスの区間タイムの総和との間には、以下
の関係が成立する。
【0033】 ここで、ΔTは主走査ラインの1走査周期を示してい
る。この関係を成立させることにより、感光材料31の
副走査方向送りのタイミングと主走査の開始タイミング
とを一致させている。
【0034】さらに、第二の条件として、この分周デー
タには、加速、減速時にパルスモータ27が感光材料3
1を滑らかに移動させることができるような駆動パルス
を得るのに必要な分周比が設定されている。前述したよ
うに、先願の画像記録装置のメモリには、主走査周期内
においては、一定の周波数のパルス列をパルスモータに
与え、また主走査のライン毎に異なる周波数のパルス列
をパルスモータに与えるような分周データが設定されて
いた。このため、加減速時には主走査周期毎に段階的に
大きな加減速が生じるようにパルスモータが駆動され、
感光材料31が振動しながら送り出されるような状態が
生じた。
【0035】しかし、本発明では、この分周データの読
み出しは、主走査周期とは無関係に行われる。すなわ
ち、1つの分周データに基づいてパルスモータ27にパ
ルス列が与えられると、次の新たなアドレスの分周デー
タが読み出され、この分周データに基づいて新たなパル
ス列がパルスモータ27に与えられる。このために、1
つの主走査周期内において複数の異なる分周データを設
定できる。従って、先願の装置に比べて、加減速期間に
おいて細かい間隔で分周データを設定することができ
る。そして、この分周データとしては、例えば実験等に
より滑らかな感光材料送りを行うことができるデータが
求められる。ROMー2内には、このようにして求めら
た分周データが予め記憶されている。
【0036】パルスカウンタCN1は、パルスカウンタ
イネーブルレジスタR3によってイネーブルに設定さ
れ、カウンタクリアレジスタR1によってディスエーブ
ルに切り換えられる。そして、パルスカウンタCN1が
イネーブルの時、アンドゲートGを経てパルスモータド
ライバDRに加えられる駆動パルスを1クロックとして
カウントする。このパルスカウンタCN1のカウント値
は加算器ADDに入力される。
【0037】加算器ADDは、加速、減速設定レジスタ
R7の設定値をパルスカウンタCN1のカウント値に加
算し、ROMー2のアドレスを算出する。ROM−2か
ら読み出された分周データは、セレクタSL2を介して
モータカウンタCN3に出力される。モータカウンタC
N3には、パルスの分周データと基準クロック発生器C
LKから発生された基準クロックが入力される。加減速
時においては、モータカウンタCN3は、ROM−2か
ら読み出された各パルス毎の分周比で基準クロックを分
周し、パルスモータ駆動パルスを発生する。
【0038】また、一定速の記録動作時には、一定速デ
ータ設定レジスタR8から出力された一定速データがセ
レクタSL2を介してモータカウンタCN3に入力され
る。モータカウンタCN3は、基準クロックを一定速デ
ータの分周比で分周して駆動パルスを出力する。ここ
で、一定速データの分周比は、ROM−2のアドレスに
格納されている加減速時の分周比の内、最小の値と同じ
かあるいはそれよりも小さい値が選ばれている。従っ
て、一定速データで基準クロックを分周した結果得られ
るパルスの周波数は、加減速時の分周比で基準クロック
を分周した結果得られるパルスの周波数の最大のものと
同じかそれよりも大きい。なお、一定速データで分周し
た結果得られた駆動パルスの周波数は、自起動周波数以
上の周波数であってもかまわない。
【0039】モータカウンタCN3の出力は、1/2分
周器およびアンドゲートGを介してパルスモータドライ
バDRに与えられる。この1/2分周器は、パルスモー
タ27を安定に動作させるために、駆動パルスがパルス
デューティ50%となるように設けられている。主走査
ラインの移動距離の管理は、主としてラインカウンタC
N2、比較器CMP、動作モード設定レジスタR4、ラ
イン数設定レジスタR5及び終了検出レジスタR6によ
って行われる。
【0040】先ず、スタートセンサ23から出力される
ラインクロックは、ラインカウンタCN2に入力され
る。ラインカウンタCN2の出力は、セレクタSL1を
通して比較器CMPに与えられる。比較器CMPは、レ
ジスタR5に設定された加減速データとラインカウンタ
CN2の出力値とを比較する。レジスタR5の加減速デ
ータとして、加減速期間に移動すべき主走査ラインのラ
イン数が与えられている。そして、比較器CMPの比較
結果に基づいて、終了検出レジスタR6が加減速モード
の終了を検出する。
【0041】位置補正時の制御は、主にパルスカウンタ
CN1、比較器CMP、パルス数設定レジスタR5及び
終了検出レジスタR6によって行われる。パルスカウン
タCN1は、位置補正時にパルスモータ27に出力され
る駆動パルスのパルス数をカウントする。このパルスの
カウント値は、セレクタSL1を介して比較器CMPに
入力される。比較器CMPは、レジスタR5に設定され
た補正データとパルスカウンタCN1からのカウント値
とを比較する。レジスタR5からの補正データとして、
補正期間内にパルスモータ27に与えるべき駆動パルス
数が与えられている。そして、比較器CMPの比較結果
に基づいて、終了検出レジスタR6が位置補正モードの
終了を検出する。
【0042】次に、上記のパルスモータ駆動制御部28
の動作を、画像記録装置の露光動作に従って説明する。
図8〜図11は、CPUの行う制御動作を図面の上下方
向を時間軸に取って記載したフロー図である。図12
は、パルスモータ27の制御信号の波形図である。以
下、図3、図5、図8〜図11及び図12を参照して説
明する。
【0043】(加速ステップ)図3を参照して、時刻T
0からT1の間において、バッファメモリ21内には画像
データが蓄積されている。パルスモータ27は正転方向
に一定速度まで加速される。パルスモータ27の駆動に
より、感光材料31は図4に示すように加速開始位置か
ら記録開始位置まで副走査方向Sに送り出される。この
区間においては、主走査方向Pの露光動作は行われな
い。
【0044】まず、ステップ#1において、レジスタR
12をポーリングしてスタート信号の検出を行う。デー
タ存否検出部26からのスタート信号が検出されると、
ステップ#2〜#5までの初期設定を行う。すなわち、
レジスタR10がアンドゲートGを閉鎖する。レジスタ
R11によりパルスモータドライバDRの駆動方向をC
W(正転)方向に設定する(ステップ#2)。レジスタ
R9に”1”を設定し、セレクタSL2のA入力(加減
速モード)を選択する(ステップ#3)。レジスタR8
に一定速時のデータを設定する(ステップ#4)。レジ
スタR5に加減速動作時に副走査方向Sに移動すべき主
走査ラインのライン数を設定する(ステップ#5)。
【0045】次に、ステップ#6〜#10においてパル
スモータ27の加速動作を行わせる。レジスタR4に”
0”を設定することによりセレクタSL1のB入力(主
走査ラインのラインカウント)を選択する(ステップ#
6)。レジスタR1によりパルスカウンタCN1および
ラインカウンタCN2をクリアする(ステップ#7)。
レジスタR7から、ROM−2内の加速時のデータ領域
の第1アドレスを加算器ADDに与える(ステップ#
8)。レジスタR10によりアンドゲートGをオープン
する。レジスタR2、R3により、パルスカウンタCN
1、ラインカウンタCN2をイネーブル状態に設定する
(ステップ#9)。
【0046】この状態で、加算器ADDは、パルスカウ
ンタCN1の初期値(0)とレジスタR7から与えられ
た加速時の第1アドレスの値とを加算し、その加算値を
ROM−2のアドレス信号として出力する。ROM−2
は、加算器ADDからの出力アドレスに基づいて、図6
のメモリマップの最下位アドレスに記憶された1パルス
目の分周データを読み出す。1パルス目の分周データ
は、セレクタSL2を介してモータカウンタCN3に入
力される。モータカウンタCN3は1パルス目の分周デ
ータ(分周比)を用いて、基準クロック発生器CLKか
ら入力された基準クロックを分周し、パルスモータ27
の駆動パルスとして出力する。出力された駆動パルスは
1/2分周器により1/2分周された後、アンドゲートG
を経てパルスモータドライバDRに出力される。パルス
モータドライバDRは、入力された駆動パルスに基づい
てパルスモータ27を駆動する。
【0047】アンドゲートGを通して駆動パルスが出力
されると、パルスカウンタCN1がカウント数を一つ増
し、カンウト値を加算器ADDに出力する。加算器AD
Dは、レジスタR7から与えられたらアドレス値に新た
なカウント値を加算して、次のROM−2のアドレス値
を設定する。そして、このアドレス値に該当する2番目
のアドレスの分周データがROMー2から読み出され
る。読み出された分周データはモータカウンタCN3に
入力され、駆動パルスを発生させた後、1/2分周器を
介してパルスモータドライバDRに出力される。パルス
モータ27は、この2番目の駆動パルスを受けて、さら
に回転する。以下、同様の動作を繰り返して、パルスモ
ータ27は加速期間内にn個の駆動パルスを受けて回転
するこのように、ROMー2からの分周データの読み出
しは、パルスモータ27に駆動パルスを加える度に行わ
れ、それによって次の駆動パルスが作成されるので、1
つの主走査周期内に複数の異なる駆動パルスをパルスモ
ータ27に加えることができ、パルスモータ27を滑ら
かに加速することができる。図7は、加速時の分周デー
タ(パルス数)の一例と、これに基づいて駆動された感
光材料31の送り速度との相関関係を示す図である。こ
の例は、加速時の分周比を比例的に増加させ、パルスモ
ータ27の回転速度を漸増させたものである。先願の例
を示す図14と比較して、本発明では、加速期間のほぼ
全域において感光材料31は滑らかに移動している。な
お、加速期間の最終段階において見られる感光材料31
の過渡的変動は、図中点線で示したような曲線的な分周
データの設定によって防止することができる。
【0048】加速動作の終了検出は、以下のように行わ
れる。主走査のライン毎のスタートセンサ信号がライン
カウンタCN2に入力され、カウントされる。このカウ
ント値はセレクタSL1を通して比較器CMPに与えら
れる。また、比較器CMPには、レジスタR5から加速
時に進行すべき所定の主走査ライン数が入力される。比
較器CMPは、ラインカウンタCN2のカウント値とレ
ジスタR5から与えられたライン数とを比較する。そし
て、両者が一致すれば加速終了であると判断し、レジス
タR6を”1”に設定する(ステップ#10)。加速期
間中はレジスタR6がポーリングされている。そして、
レジスタR6の値が1になると、加速終了と判断され、
次のステップに移行する。
【0049】(画像記録ステップ)図3を参照して、こ
のステップでは、パルスモータ27は一定速度で回転
し、バッファメモリ21内の画像データに基づいて記録
動作が行われる。この間、図4に示すように、記録開始
位置から記録停止位置(Nライン)まで記録動作が行わ
れる。
【0050】CPUは、レジスタR9の設定を変更し、
セレクタSL2のB側入力(一定速モード)を選択す
る。レジスタR8の一定速時の分周データは、セレクタ
SL2を通じてモータカウンタCN3に入力される(ス
テップ#11)。パルスカウンタCN1およびラインカ
ウンタCN2は、レジスタR2、R3によりアンイネー
ブル状態に設定され、カウントが禁止される(ステップ
#12)。さらに、カウンタCN1、CN2はレジスタ
R1によりクリアされる(ステップ#13)。
【0051】モータカウンタCN3は、レジスタR8か
ら与えられた一定速データが有する分周比で基準クロッ
クを分周し、パルスモータドライバDRに駆動パルスを
出力する。パルスモータドライバDRは、与えられた一
定速パルスの周波数でCW方向にパルス列を生成し、パ
ルスモータ27を駆動する。この場合、一定速パルスの
発生間隔は、主走査のライン間隔で管理されていない。
そのため、図12に示すように、主走査ラインの走査周
期と一定速パルスの周期とがΔtだけづれることがあ
る。しかし、一定速パルス自体、周波数が一定であるか
ら、感光材料31の送り速度が一定している。従って、
主走査線の密度は副走査方向Sの全範囲に渡って均一と
なるため、特に問題は生じない。
【0052】また、パルスモータ27が一定速度で回転
を開始すると同時に、レーザダイオード駆動部25に記
録開始指令が与えられる(ステップ#14)。レーザダ
イオード24は、バッファメモリ21から読み出して網
点化した画像データで変調され、感光材料31に一定線
密度で画像データを記録する。さらに、パルスモータ2
7が一定速で駆動されている間に、CPUは、レジスタ
R7を減速状態に設定し、減速データが格納されている
ROM−2の第1アドレス(n+1)を設定する(ステ
ップ#15)。
【0053】この設定を終えると、CPUはレジスタR
12の状態をポーリングして、データ存否検出部26
らのストップ信号がくるかどうかをチェックする(ステ
ップ#16)。ストップ信号が来ない限り、パルスモー
タ27は一定速で駆動され、感光材料31表面に画像デ
ータが記録される。また、ストップ信号を受け取ると、
レーザダイオード駆動部25に記録停止指令を発する
(ステップ#17)。これによって、レーザダイオード
24は画像記録を停止する。この段階で、コンピュータ
システム1から1頁分の画像データの転送を終了した旨
の指示を受け取れば、画像記録を終了する(ステップ#
18)。そうでなければ、CPUは画像記録の途中での
中断状態であると判定し、次のステップ(ステップ#1
9)へ進む。
【0054】(画像記録動作停止ステップ)図3を参照
して、時刻T2 において、バッファメモリ21内のデー
タが空になり、記録動作が停止する。パルスモータ27
は一定速から減速されて停止する。この減速期間におい
て、感光材料31は、図4に示す記録停止位置(Nライ
ン)から副走査送り停止位置(N+mライン)まで先送
りされる。
【0055】レジスタR9の設定を変更し、セレクタS
L2のA側入力(減速モード)を選択する(ステップ#
19)。レジスタR2、R3によりカウンタCN1、C
N2をイネーブル状態に設定する(ステップ#20)。
ステップ#10において、レジスタR7には既にROM
−2の減速データの第1アドレスが設定されている。従
って、加算器ADDは、この第1アドレスをROM−2
に与える。そして、ROM−2から、図6に示す減速時
の1パルス目の分周データ(n+1アドレスの分周デー
タ)が読み出される。モータカウンタCN3は加速動作
時と同様に、基準クロック発生器CLKから与えられた
基準クロックをROM−2から読み出された分周データ
(分周比)で分周して駆動パルスを発生させ、1/2分
周器及びアンドゲートGを通してパルスモータドライバ
DRに出力する。同時に、パルスカウンタCN1はモー
タカウンタCN3からの駆動パルスの出力回数をカウン
トし、カウント値を加算器ADDに出力する。加算器A
DDはこのカウント値を用いて減速パルスデータの新た
なアドレス値を設定する。
【0056】以下、同様の動作が繰り返され、パルスモ
ータ27は、ROM−2に記憶された減速パルスの分周
データに対応した駆動パルスで減速回転される。減速動
作の終了検出は、加速時と同様に行われる。主走査のラ
イン毎にスタートセンサ信号がラインカウンタCN2に
入力される。ラインカウンタCN2のカウント値はセレ
クタSL1を通して比較器CMPに与えられる。また、
比較器CMPには、レジスタR5から減速時に進行する
所定の主走査ライン数が入力される。そして、比較器C
MPがラインカウンタCN2のカウント値とレジスタR
5から与えられたライン数とを比較する。そして、両者
が一致すれば減速終了であると判断し、レジスタR6
を”1”に設定する。これによって、パルスモータ27
への減速パルスの供給が停止し、パルスモータ27は回
転を停止する(ステップ#21)。
【0057】(逆方向巻戻しステップ)図3を参照し
て、時刻T4〜T5間に感光材料31の巻戻し動作が行わ
れる。パルスモータ27は逆方向に加速した後、減速し
て停止する。感光材料31は、停止位置(N+mライ
ン)から巻戻し位置(Nーm+1ライン)まで巻戻され
る。CPUは、レジスタR1、R2を介してカウンタC
N1、CN2をアンイネーブル状態に設定する。さら
に、レジスタR1を介してカウンタCN1、CN2をク
リアする(ステップ#22、#23)。さらに、レジス
タR11の設定を変更してパルスモータ27の回転方向
をCCW(逆回転)方向に設定する(ステップ#2
4)。そして、レジスタR7に加速を指示するビットを
設定し、ROM−2の加速データを格納した領域の第1
アドレスを設定する(ステップ#25)。さらに、レジ
スタR2、R3を介してカウンタCN1、CN2をイネ
ーブル状態に設定して、逆方向の加速状態が設定される
(ステップ#26)。
【0058】その後、ROM−2の加速時の各パルス毎
の分周データに基づいてパルスモータ27を逆転方向に
加速する。この加速動作時の移動距離は、前述した正転
方向の加速動作時の終了検出方法と同様の方法で管理さ
れる。すなわち、比較器CMPにおいて、ラインカウン
タCN2から与えられる主走査ラインのライン数とレジ
スタR5に設定されたライン数との比較によって終了検
出がなされる(ステップ#27)。比較器CMPによっ
て加速の終了が検出されれば、逆方向への減速動作が開
始される。
【0059】再び、レジスタR1を介してカウンタCN
1、CN2がクリアされる(ステップ#28)。レジス
タR7を減速状態に設定し、ROM−2の減速データが
格納された領域の第1アドレスを設定する(ステップ#
29)。さらに、レジスタR2、R3を介してカウンタ
CN1、CN2をイネーブル状態に設定する。その後、
前述した正転方向の減速動作時と同様の動作が行われ、
パルスモータ27は、ROM−2の減速データに基づい
て減速し、最終的に停止する。この動作期間における感
光材料31の副走査方向の移動距離は正転方向の減速時
の移動量と等しくなるように設定されている。
【0060】(位置補正ステップ)以上の動作によっ
て、感光材料31は記録停止位置(Nライン)から加速
距離(mライン)だけ逆戻りした位置に設定されるはず
である。ところが、押えローラ32、送りローラ33や
感光材料31に付属する送り機構を含めた画像記録装置
は、正転方向と逆転方向でパルスモータ27に加わる負
荷が微妙に異なっている。このために、正転方向の加速
動作と減速動作の移動量(2mライン数)と同じ移動量
だけ逆方向へ巻戻しすると位置づれが生じる。この状態
は、図4においてΔmで示されている。図示の場合は、
パルスモータ27に加わる負荷が逆方向の方が正方向に
比べて小さいため、Δm分だけ必要以上に巻戻された例
を示している。従って、この段階で感光材料31の位置
補正(時刻T6 〜T7 )が行われる。なお、位置づれ量
は各装置毎に一定となることが確かめられている。従っ
て、事前に実験により位置づれ量Δmを測定することに
よって位置補正量が予め求められる。
【0061】まず、位置補正の第一の方法について説明
する。この方法は、位置補正量に該当するパルス数だけ
一定の低速でパルスモータ27を駆動する方法である。
図5、図10及び図11を参照して、レジスタR2、R
3を介してカウンタCN1、CN2をアンイネーブル状
態に設定する。さらに、レジスタR1を介してカウンタ
CN1、CN2をクリアする(ステップ#32、#3
3)。レジスタR11によりパルスモータ27の回転方
向をCWに設定する(ステップ#34)。
【0062】レジスタR5にパルスモータ27を駆動す
べき出力パルス数(補正量)を設定する(ステップ#3
5)。さらに、レジスタR8に補正用の低速の分周比を
設定する(ステップ#36)。そして、レジスタR4を
介してセレクタSL1のA側入力を選択してパルスモー
タ27への出力パルス数をカウントするモードに設定す
る(ステップ#37)。さらに、レジスタR9を介して
セレクタSL2のB側入力を選択し、定速駆動モードに
設定する(ステップ#38)。
【0063】この状態により、パルスモータ27はレジ
スタR8から与えられた一定の低速の分周比に基づいて
正方向に回転する。その回転移動量は、パルスカウンタ
CN1のカウント値がレジスタR5に設定された所定の
出力パルス数と一致する時を検出することによって管理
される(ステップ#39、#40)。また、この位置補
正動作の他の方法について説明する。上記の補正方法
は、位置補正用の分周比とパルスモータ27を駆動する
出力パルス数とを各々レジスタR8、R5に設定した
が、このデータをROM−2内に格納してもよい。図1
3は、この例を示すメモリのマップである。このROM
−2は、減速時の分周データに続いて位置補正時の分周
データが所定パルス数分だけ格納されている。そして、
位置補正を行う場合には、レジスタR7の設定値をこの
補正用のアドレス値に設定することによって加減速動作
と同様にパルスモータ27に駆動パルスを出力すること
ができる。
【0064】なお、この位置補正動作は、正転方向に補
正する例について説明したが、逆方向に位置補正する場
合も同様の方法で位置補正を行うことができる。 (記録動作用再加速ステップ)図3を参照して、バッフ
ァメモリ21内に新たなデータが蓄積されると、再び記
録停止位置から記録を再開するための加速動作が開始さ
れる。時刻T8 〜T9において、パルスモータ27は正
転方向に加速動作を行う。このとき、記録動作は停止さ
れたままである。この加速期間内に感光材料31は補正
後の巻戻し位置(Nーm+1ライン)から記録停止位置
(Nライン)まで移動する。
【0065】この加速動作におけるパルスモータ駆動制
御部28の動作は、前述した加速ステップの動作と同様
である。 (記録再開ステップ)図3において、時刻T9 から記録
動作が開始される。この記録開始位置は、図4中のN+
1ラインから始められる。これにより、前回の記録停止
位置との間に隙間を生じることなく連続的に記録動作が
行われる。また、この記録動作中の一定速回転動作は上
記の画像記録ステップの動作と同様である。
【0066】尚、本出願人は、前述したように、先の特
許出願(特願平3ー156519号)において、スター
トセンサ信号に同期して分周データを変更しながら階段
状にパルスモータの加減速制御を行うことにより、加減
速領域の感光材料の搬送を行う方式の画像記録装置を提
案している。そして、この画像記録装置においても、加
減速時に感光材料の正逆方向送りの誤差が生じるなら
ば、上記実施例で説明した本発明の位置補正機能を容易
に適用することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像記録(露光動作)前後の加減速(変速動作)区間に
おいて、感光材料の副走査送りは、パルスモータに印加
するパルス列を発生させるためのパルスデータをメモリ
内に格納しておき、パルスモータにパルス列を印加する
毎に新たなパルスデータを読み出し、この新たなパルス
データに基づいてパルスモータを駆動するような制御方
式を構成したので、この加減速区間の感光材料の副走査
送りを滑らかに、かつ正確に行うことができる。
【0068】さらに、感光材料の副走査方向の位置補正
機能を付加したことにより、さらに正確に感光材料の加
減速時の副走査送りを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の平面走査型画像記録装置を含
む画像記録システムを示すブロック図である。
【図2】本発明の平面走査型画像記録装置の主要部の構
成を示す斜視図である。
【図3】本発明の装置の動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図4】感光材料の画像記録状態を例を示す模式図であ
る。
【図5】本発明の装置のパルスモータ駆動制御部の構成
を示すブロック図である。
【図6】本発明の装置のメモリ(ROMー2)のメモリ
状態を示すマップである。
【図7】本発明によるパルスモータへ供給されるパルス
と感光材料の送り速度との関係を示す図である。
【図8】本発明の装置の動作を説明するフロー図であ
る。
【図9】本発明の装置の動作を説明するフロー図であ
る。
【図10】本発明の装置の動作を説明するフロー図であ
る。
【図11】本発明の装置の動作を説明するフロー図であ
る。
【図12】本発明の装置における副走査用のパルスモー
タの加減速動作時の信号波形図である。
【図13】本発明の装置のメモリ(ROMー2)のメモ
リ状態の他の例を示すマップである。
【図14】従来の平面走査型画像記録装置におけるパル
スモータに供給されるパルスと感光材料の送り速度との
関係を示す図である。
【符号の説明】
2 平面走査型画像記録装置 21 バッファメモリ 23 スタートセンサ 24 レーザダイオード 27 パルスモータ 28 パルスモータ駆動制御部 31 感光材料

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を一定速度で副走査方向に搬送
    しつつ、画像データに基づいて主走査方向に露光出力を
    走査する露光動作と、前記感光材料の副走査方向送りを
    一定速度まで加速し、若しくは減速停止する変速動作と
    を行う平面走査型画像記録装置において、 前記感光材料の副走査送りを行うパルスモータと、 前記パルスモータの変速時のパルスデータを記憶するメ
    モリと、 前記メモリの読み出しアドレスを発生するアドレス発生
    手段と、1周期が走査周期よりも短いパルス列を、前記メモリか
    ら読み出したパルスデータに基づいて発生させ、該パル
    ス列を前記パルスモータに印加する パルス列発生手段
    と、 前記パルスモータにパルス列が印加される度に前記アド
    レス発生手段から前回とは異なったアドレスを発生させ
    るアドレス変更手段と、 前記パルスモータの変速開始時からの期間が主走査周期
    の所定の整数倍になるのを監視する監視手段と、 変速開始時からの期間が主走査周期の所定の整数倍に達
    すると前記パルスモータを一定速度で駆動し、若しくは
    停止するように切り換える切り換え手段と 前記パルスモータが停止すると、減速区間における前記
    感光材料の移動距離と、加速区間における前記感光材料
    の移動距離との和の距離だけ前記感光材料を副走査方向
    と逆方向に移動するように前記パルスモータを駆動する
    パルスモータ逆送り手段と、 前記パルスモータ逆送り手段によって副走査方向と逆方
    向に移動された前記感光材料の位置を、予め定められた
    補正距離だけさらに移動させるために前記パルス列発生
    手段に供給する補正パルスデータを記憶する補正パルス
    データ記憶部と、 前記補正パルスデータ記憶部から補正パルスデータを読
    み出し、補正パルスを前記パルスモータに供給する補正
    パルス供給手段とを備え、 前記変速動作を行う際には、前記パルスモータに印加さ
    れるパルス列をその周波数がなめらかに変化するように
    増加もしくは減少させるようにした ことを特徴とする、
    平面走査型画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリは、 前記パルスモータの加速のためのパルスデータを記憶す
    る第一の記憶領域と、前記パルスモータの減速のための
    パルスデータを記憶する第二の記憶領域とを有する、請
    求項1記載の平面走査型画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記アドレス発生手段は、 前記パルスモータの加速または減速を判定して前記メモ
    リの前記第一または第二の記憶領域の最初のアドレスデ
    ータを与えるためのレジスタと、順次アドレス数を加算
    する加算器とを有し、 前記アドレス変更手段は、 前記パルスモータに印加されるパルス列の印加回数をカ
    ウントして前記加算器に与えるカウンタを有する、請求
    項2記載の平面走査型画像記録装置。
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