JP2764523B2 - 内燃機関用燃焼促進装置 - Google Patents

内燃機関用燃焼促進装置

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JP2764523B2
JP2764523B2 JP19023593A JP19023593A JP2764523B2 JP 2764523 B2 JP2764523 B2 JP 2764523B2 JP 19023593 A JP19023593 A JP 19023593A JP 19023593 A JP19023593 A JP 19023593A JP 2764523 B2 JP2764523 B2 JP 2764523B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気又は燃料、燃料及
び空気又は混合気に電離作用を有するα線を照射するこ
とにより燃焼効率を改善する内燃機関用燃焼促進装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンに供給される空気及び燃料を混
合する管路に開口する燃料吐出部の下流側に、微弱線量
のα線、β線等を照射する放射線物質からなるイオン化
素子を配設したイオン化素子付氣化器は、例えば特開昭
52ー132219号公報に記載されている。
【0003】また、放射性物質を含有し、両端に連通す
る貫通孔あるいは切り欠き溝を有する棒材を燃焼室に至
る混合気体の通路に装置し、該棒材を通過する混合気体
をイオン化するようにした混合気体の燃焼促進装置は、
例えば特開昭50ー73026号公報に記載されてい
る。
【0004】そして、特開昭53ー16118号公報に
は、内燃機関用空気活性化装置について、イオン化素子
は微弱線量のα線、β線等の放射線を照射する放射性物
質(ラジウム、酸化トリウムなど)を含有した例えばモ
ナズ粉末を、放射線を吸収しない非吸気性の合成樹脂で
加工したものであり、また及びイオン化素子から照射さ
れるα線、β線、γ線はそのエネルギーによって、通路
内を通過する清浄空気を正負にイオンして之を活性化せ
しめ、該活性化空気は気化器の管路内に移行する旨の記
載がある。
【0005】そしてまた、貯蔵タンクから燃焼部に移送
されつつあるガソリン等の燃料に放射線を賦与し、燃料
固有の組成及び物性を物理化学的に変換せしめ、燃焼効
率のアップと排気ガス中のCO(一酸化炭素)、HC
(ハイドロカーボン)、NOX(窒素酸化物)等の有害
物質の除去或いは抑止するようにした放射線による燃料
の物理化学的変換方法及びその装置は、例えば特開昭4
8ー88102号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記特開昭52ー13
2219号公報に記載されているものは、好ましくは人
体に害にならない程度の微弱量のα線、β線等の放射線
を放射する放射性物質(ラジウム、酸化トリウムなど)
を含有した例えばモナズ粉末を非吸収性合成樹脂で加工
したものを気化器本体の内壁のスロットルバルブの位置
よりやや下流側に接着剤その他の手段で張設したもので
あり、微弱量のα線、β線等の放射線を放射する放射性
物質であると言ってはいるものの、ラジウムや酸化トリ
ウムなどを含有した例えばモナズ粉末を使用しているの
で、放射線の漏洩により人体などに被害を及ぼすことが
あり、必ず装置の外周を完全な遮蔽構造としなければな
らないという問題を有するものである。
【0007】また、前記特開昭50ー73026号公報
に記載されているものも、ラジウム、トリウム、アクチ
ニウム、コバルト60等の放射性物質を含有させた棒材
から放射されるアルファ粒子、ベータ粒子、ガンマ粒子
等によって混合気体がイオン化されるというものであ
り、上記した特開昭52ー132219号公報に記載さ
れているものと同じ問題を有するものであり、いずれも
商品化のためには放射性物質使用の法的制約を大きく受
けるというものである。
【0008】また、特開昭53ー16118号公報に記
載されているものも、内燃機関用空気活性化装置につい
て、イオン化素子は微弱線量のα線、β線等の放射線を
照射する放射性物質(ラジウム、酸化トリウムなど)を
含有した例えばモナズ粉末を、放射線を吸収しない非吸
気性の合成樹脂で加工したものであり、またイオン化素
子から照射されるα線、β線、γ線はそのエネルギーに
よって、通路内を通過する清浄空気を正負にイオンして
之を活性化せしめ、該活性化空気は気化器の管路内に移
行するものであるから、上記公報に記載されているもの
が有する問題をそのまま有するものである。
【0009】そしてまた、前記特開昭48ー88102
号公報に記載されているものも、上記の各公報に記載さ
れているものが有する問題をそのまま有するものであ
る。
【0010】本発明は、β線やγ線よりも電離作用が強
く、物質中を通るときに吸収され易く、飛程が短いα線
を放射するものの、β線やγ線はほとんど放射しないと
いう性質を有する珪酸アルミ化合物を見いだし、これを
内燃機関の燃焼促進に利用するというものである。
【0011】本発明は、上記した各従来技術が有する問
題を解決し、燃焼の促進、燃焼効率の向上及びこれらに
よる燃費の減少と排気ガスの清浄化ができ、人畜無害で
且つ耐振性と耐熱性にすぐれた内燃機関用燃焼促進装置
の提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装置は、エアクリ
ーナの内壁面の全面又は一部に電離作用を有するα線を
放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化
合物層を設けている。
【0013】上記の目的を達成するため、本発明に係る
内燃機関用燃焼促進装置は、エアクリーナとシリンダヘ
ッドの吸気ポートとを連結する空気または混合気を導く
金属製管状部材の内面の全面又は一部に電離作用を有す
るα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸
アルミ化合物層を設けている。
【0014】上記の目的を達成するため、本発明に係る
内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクの内面の全面又
は一部に電離作用を有するα線を放射しβ線及びγ線は
ほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設けている。
【0015】上記の目的を達成するため、本発明に係る
内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクとキャブレタと
を連結する金属製燃料配管内面の全面又は一部に電離作
用を有するα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射し
ない珪酸アルミ化合物層を設けている。
【0016】 上記の目的を達成するため、本発明に係
る内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクと燃料噴射ポ
ンプとを連結する金属製配管内面の全部又は一部に電離
作用を有するα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射
しない珪酸アルミ化合物層を設けている。
【0017】本発明では上記のものにおいて、α線を放
射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合
物層は、複数層からなる溶射皮膜層である。
【0018】本発明では上記のものにおいて、α線を放
射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合
物層は、鉄礬ざくろ石の粉末を溶射により形成したもの
である。
【0019】本発明では上記のものにおいて、α線を放
射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合
物層は、苦礬ざくろ石の粉末を溶射により形成したもの
である。
【0020】上記の目的を達成するため、本発明に係る
内燃機関用燃焼促進装置は、エアクリーナの内壁面の全
部又は一部及びエアクリーナとしリンダヘッドの吸気ポ
ートとを連結する空気又は混合氣を導く金属性管状部材
の内面の全面又は一部に電離作用を有するα線を放射し
β線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層
を設けている。
【0021】上記の目的を達成するため、本発明に係る
内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクの内面の全面又
は一部及び燃料タンクとキャブレタとを連結する金属製
燃料配管内面の全面又は一部に電離作用を有するα線を
放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化
合物層を設けている。
【0022】 上記の目的を達成するため、本発明に係
る内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクの内面の全面
又は一部及び燃料タンクと燃料噴射ポンプとを連結する
金属製燃料配管内面の全面又は一部に電離作用を有する
α線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸ア
ルミ化合物層を設けている。
【0023】 上記の目的を達成するため、本発明に係
る内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクとキャブレタ
とを連結する金属製燃料配管内面の全面又は一部に及び
エアクリーナとシリンダヘッドの吸気ポートとを連結す
る空気または混合気を導く金属製管状部材の内面に電離
作用を有するα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射
しない珪酸アルミ化合物層を設けている。
【0024】上記の目的を達成するため、本発明に係る
内燃機関用燃焼促進装置は、燃料タンクと燃料噴射ポン
プとを連結する金属製燃料配管内面の全面又は一部に及
びエアクリーナとシリンダヘッドの吸気ポートとを連結
する空気または混合気を導く金属製管状部材の内面に電
離作用を有するα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放
射しない珪酸アルミ化合物層を設けている。
【0025】
【作用】燃料タンクの内面に設けられた珪酸アルミ化合
物層から放射される電離作用を有するα線によって、タ
ンク内の炭化水素系燃料の炭素共有結合が切断され分子
量が小さい炭化水素となるとともに、珪酸アルミ化合物
から放射されるα線により空気中のO2がO3に分解変化
し、このO3によって活性酸素Oが多量に発生し炭化水
素HCO2との結合(化合)が活発化し、気化が促進す
る。
【0026】燃料タンクの燃料は、燃料フィードポンプ
によって燃料供給管の内面に設けられた珪酸アルミ化合
物層から放射される電離作用を有するα線に曝されなが
ら燃料噴射ポンプに至り、燃料噴射ポンプによってさら
に加圧され、噴射鋼管を経て噴射ノズルから吸気マニホ
ールド内或いは燃焼室内に噴射される。
【0027】エンジンのシリンダ内に吸入される空気
は、エアクリーナを経てサジータンクのコレクタ部の内
面、エンジンの各シリンダにつながるマニホールドを構
成する吸気管及びシリンダヘッド吸気ポートの内面に設
けられた珪酸アルミ化合物層から放射される電離作用を
有するα線に曝されて燃焼室に吸入される。
【0028】電離作用を有するα線を放射しβ線及びγ
線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物は、鉄礬ざく
ろ石{Fe3Al2(SiO4)3}または苦礬ざくろ石
{Mg3Al2(SiO4)3}であり、この鉄礬ざくろ石
{Fe3Al2(SiO4)3}または苦礬ざくろ石{Mg
3Al2(SiO4)3}から放射されるα線がガソリン、
軽油等の燃料、空気及び混合気に接触すると、燃料、空
気及び混合気を構成する原子が電離、励起され不安定な
活性状態となり、燃焼が促進される。
【0029】紛状体とされた鉄礬ざくろ石{Fe3Al2
(SiO43}または苦礬ざくろ石{Mg3Al2(Si
43}は、燃料タンクの内面、燃料供給管の内面及び
サージタンクのコレクタ部の内面、空気供給管の内面、
マニホールドを構成する吸気管及びシリンダヘッド吸気
ポートの内面にプラズマ溶射により層状に固定され、高
温状態にも十分な耐久性を有している。
【0030】
【実施例】図1から図8はいずれも本発明に係る内燃機
関用燃焼促進装置の一実施例を説明するためのもので、
図1は一部切欠部を有する燃料タンクから噴射ノズルま
での燃料供給配管図である。図2は、燃料供給管の縦断
面図である。図3は、エアクリーナの横断面図である。
図4は、エアクリーナの縦面断面図である。図5は、図
4の一部拡大図である。図6は、一部非切欠部を有する
吸気マニホールドの縦断面図である。図7は、一部非切
欠部を有するサージタンクを含む吸気マニホールドの縦
断面図である。図8は、吸気管の他の実施例を示す拡大
縦断面図である。
【0031】図1において、燃料タンク1内のガソリン
或いは軽油は、燃料フィードポンプ5によって燃料供給
管4内を燃料フィルタ8を経て燃料噴射ポンプ6に送ら
れ、燃料噴射ポンプ6によって加圧され噴射鋼管9を流
通して噴射ノズル7から吸気マニホールド(図示せず)
内或いは燃焼室(図示せず)内に噴射される。10はプ
ライミングポンプである。
【0032】燃料タンク1の内面の全面或いは一部には
珪酸アルミ化合物層3がプラズマ溶射により形成固定さ
れており、タンク1内の燃料は珪酸アルミ化合物層3か
ら放射されるα線に曝される。
【0033】燃料タンク1の内面2を構成する内壁面、
底面、或いは上板内面に公知のプラズマ溶射用のガン
(図示せず)のノズルの噴出孔からアルゴン等の不活性
ガスのプラズマ炎を噴出させ、ガンに供給された紛状体
の珪酸アルミ化合物である鉄礬ざくろ石{Fe3Al
2(SiO43}或いは苦礬ざくろ石{Mg3Al2(S
iO 43}のプラズマ溶射皮膜層3が形成される。
【0034】図2に示すように、燃料タンクから燃料噴
射ポンプまでの燃料供給管4の内面には、第1皮膜層1
2、第2皮膜層13、第3皮膜層14からなる珪酸アル
ミ化合物層3が形成されている。
【0035】珪酸アルミ化合物3の溶射皮膜層は、耐振
動性、耐衝撃性、耐久性或いは耐熱性を持たせるために
2層以上とすることが好ましい。
【0036】図3及び図4に示すエアクリーナ15にお
いては、ケーシング16の内壁面全面に珪酸アルミ化合
物層3がプラズマ溶射により形成固定されており、空気
入口18から流入しエアクリーナ15内を通過する空気
は珪酸アルミ化合物層3から放射されるα線に曝され、
エアフィルタ17を通過清浄化され空気出口19から気
化器或いは吸気マニホールドに流入する。
【0037】図5に示すように、エアクリーナ15のケ
ーシング16の内壁面にプラズマ溶射により形成固定さ
れた珪酸アルミ化合物層3は、耐振動性、耐衝撃性、耐
久性或いは耐熱性を考慮して第1皮膜層12、第2皮膜
層13の2層としている。
【0038】図6に示すものにおいては、キャブレタ2
3から出た空気或いは混合気は吸気管21及びシリンダ
ヘッドの吸気ポート22の内面全面にプラズマ溶射によ
り形成固定されている珪酸アルミ化合物層3から放射さ
れるα線に曝された後、燃焼室(図示せず)に吸入され
燃焼する。
【0039】図6に示すものは、サージタンク24の内
壁面の全面又は一部にプラズマ溶射により珪酸アルミ化
合物層3が形成固定されており、吸気管21、吸気マニ
ホールド20、シリンダヘッドの吸気ポート22の内面
全面にプラズマ溶射により珪酸アルミ化合物層3が形成
固定されている。
【0040】燃料噴射ポンプ6から圧送された燃料は、
インジェクタ25の噴射ノズル26からシリンダの吸気
ポート22内に噴出され、シリンダヘッドの吸気ポート
22内面全面にプラズマ溶射により珪酸アルミ化合物層
3から放射されるα線に曝された後、燃焼室(図示せ
ず)に吸入され燃焼する。
【0041】粉末状の鉄礬ざくろ石{Fe3Al2(Si
43}または苦礬ざくろ石{Mg 3Al2(Si
43}をプラズマ溶射によりシリンダヘッドの吸気ポ
ート22内面全面に形成固定された珪酸アルミ化合物層
3は、3層或いはそれ以上の複数の皮膜層から構成され
ており、吸入バルブ(図示せず)の着座にともなう衝撃
振動や高温状態にも十分な耐久性を有している。
【0042】図8には、吸気管21の内面の一部に珪酸
アルミ化合物層3を形成固定する膨大部27を形成し、
その膨大部27の内壁面にプラズマ溶射により形成固定
された珪酸アルミ化合物層3は、耐振動性、耐衝撃性或
いは耐熱性を考慮して第1皮膜層12、第2皮膜層13
及び第3皮膜層14の3層としたものが示されている。
【0043】鉄礬ざくろ石{Fe3Al2(SiO43
または苦礬ざくろ石{Mg3Al2(SiO43}からの
α線が燃料、空気及び混合気に接触すると、燃料、空気
及び混合気を構成する原子が電離、励起され不安定な活
性化状態となり、燃焼室内での燃焼が促進され、完全燃
焼に近いものとなり、排気ガス内の有害物質や黒煙が減
少する。
【0044】燃料タンク1、燃料供給管4、4、4等の
金属性燃料配管、エアクリーナ15、空気叉は混合気を
通過させる吸気管21等の金属性管状部材の内面への珪
酸アルミ化合物層3の形成固定は、エアクリーナ15や
燃料タンク1はその素材段階或いは反製品の段階で、平
面の基材に対しては公知のプラズマ溶射ノズルを平行に
上下、左右に移動させて溶射皮膜を形成し、金属性燃料
配管等の管状部材の内面にはその回りに溶射ノズルを回
転させて粉末状の珪酸アルミ化合物を溶射し、複数層の
溶射皮膜層12、13、14等を形成して行う。
【0045】平面、曲面への珪酸アルミ化合物の溶射
は、基材に第1皮膜層12を形成し、次に第2皮膜層1
3、第3皮膜層14を形成するというようにして複数層
の皮膜層を形成するというようにして行うことにより、
基材と皮膜層、皮膜層間の密着力を向上させる。
【0046】第1皮膜層12はNi系材料を主体とした
ものとし、第2皮膜層13、第3皮膜層14を珪酸アル
ミ化合物とすることにより、基材が熱とか振動といった
外力を受けたときに第2皮膜層13或いは第3皮膜層1
4の損傷を防ぐことができる。なお、使用環境によって
は第1皮膜層12或いは第2皮膜層13を省略してもよ
い。
【0047】本発明者が行ったシャシダイナモによる1
0モード試験の結果を次に示す。試験条件としては、車
両重量(測定値)831kgf、設定等価慣性質量10
0kgf、室温24℃±1℃、湿度63%±5%であ
り、タイヤは155/SR13のもので、タイヤ空気圧
は前2.0kg/cm2、後2.1kg/cm2、エンジ
ンは、容量1300cc、O.H.V、4気筒,4サイ
クル、E.F.Iのものを使用した。
【0048】試験の結果を
【表1】に示す。なお、この表において、CO、HC、
NOX、CO2の単位は、いずれもg/kmであり、燃
費の単位は、km/lである。また、「未」は、本発明
に係る内燃機関用燃焼促進装置を装着しないもであり、
「装」は、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装置の一実
施例であるエアクリーナのケーシングの内壁面に珪酸ア
ルミ化合物を設けたものであり、1又は2は、試験の数
を示す。
【表1】
【0049】また、本発明者が市販の乗用車(エンジン
容量1300cc)に本発明に係る内燃機関用燃焼促進
装置の一実施例であるエアクリーナのケーシングの内壁
面に珪酸アルミ化合物を設けたものを装着し、乗員1名
で高速道路及び一般道路を走行した時の燃料消費量を次
に示す。往路は、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装置
の一実施例であるエアクリーナのケーシングの内壁面に
珪酸アルミ化合物を設けたものを装着しないで距離59
8Kmを、走行時間6時間45分で走行した結果、燃料
消費量41.81l、燃費14.3km/lであった。
また復路は、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装置の一
実施例であるエアクリーナのケーシングの内壁面に珪酸
アルミ化合物を設けたものを装着し距離602Kmを、
走行時間8時間10分で走行した結果、燃料消費量3
4.20l、燃費17.6km/lであった。
【0050】
【発明の効果】本発明に係る内燃機関用燃焼促進装置
は、燃料タンクの内面、エアクリーナの内面、燃料タン
クとキャブレタ或いは燃料噴射ポンプとを連結する金属
製燃料配管の内面、エアクリーナとシリンダヘッドの吸
気ポートとを連結する空気または混合気を導く金属製管
状部材の内面に電離作用を有するα線を放射しβ線及び
γ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設けて
いるので、燃焼前の炭化水素を主体とした燃料に電離作
用を有するα線を照射することにより燃料中の原子の共
有結合が解離し分子数の小さい炭化水素となり、電離作
用によって燃料中に含まれる水素、酸素等の原子も電離
されイオン化やラジカル生成が促進されるので、小さな
分子集団化した燃料の気化が促進されて空気との混合が
急速に進みラジカル生成促進により急速かつ完全な燃焼
が可能となるという効果を奏する。
【0051】本発明に係る内燃機関用燃焼促進装置は、
燃料タンクの内面、エアクリーナの内面、燃料タンクと
キャブレタ或いは燃料噴射ポンプとを連結する金属製燃
料配管の内面、エアクリーナとシリンダヘッドの吸気ポ
ートとを連結する空気または混合気を導く金属製管状部
材の内面に電離作用を有するα線を放射しβ線及びγ線
はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設けている
ので、放射線発生装置を使用するものが有する放射線の
漏洩による人体などへの被害もなく、また放射線漏れを
防ぐための遮蔽構造物を必要とせず、商品化のための放
射性物質使用の法的制約を受けることもない上に、燃焼
効率が従来の放射性物質使用のものと同等若しくはそれ
以上であり、人畜無害で且つ取扱いが容易、さらに高温
度の場所にも十分に適用できるという効果を奏する。
【0052】また、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装
置は、燃料タンクの内面、エアクリーナの内面、燃料タ
ンクとキャブレタ或いは燃料噴射ポンプとを連結する金
属製燃料配管の内面、エアクリーナとシリンダヘッドの
吸気ポートとを連結する空気または混合気を導く金属製
管状部材の内面に電離作用を有するα線を放射しβ線及
びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設け
ているので、燃焼室内に吸入された空気に電離作用を有
するα線を照射することにより燃焼に必要な酸素
(O2)を電離しオゾン(03)の発生やイオン化を促進
し、オゾンの分解による活性酸素(O)が発生しこれと
燃料とが急速に結合し急速燃焼を可能とし、従来のもの
に比し本発明者が行った前記のシャシダイナモによる1
0モード試験の結果からは約22%、又本発明者が行っ
た前記の走行試験結果からは約23%燃費が向上したこ
とからも分かるように、燃費が大幅にアップするという
効果を奏する。
【0053】また、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装
置は、燃料タンクの内面、エアクリーナの内面、燃料タ
ンクとキャブレタ或いは燃料噴射ポンプとを連結する金
属製燃料配管の内面、エアクリーナとシリンダヘッドの
吸気ポートとを連結する空気または混合気を導く金属製
管状部材の内面に電離作用を有するα線を放射しβ線及
びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設け
ているので、高温完全燃焼時に多量発生するNOXは燃
焼室への吸入時に電離作用を受けているので、イオン化
したN2は電気的な反発作用によって酸化せずNO2の状
態のまま排気され、理論的には大幅に増加することが考
えられるが、前記の表1によると従来のものに比較して
NOXの排出はほとんど変わっておらず、高温完全燃焼
時のNOXの排出を抑制するという効果を奏するといえ
る。
【0054】また、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装
置は、燃料タンクの内面、エアクリーナの内面、燃料タ
ンクとキャブレタ或いは燃料噴射ポンプとを連結する金
属製燃料配管の内面、エアクリーナとシリンダヘッドの
吸気ポートとを連結する空気または混合気を導く金属製
管状部材の内面に電離作用を有するα線を放射しβ線及
びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設け
ているので、燃焼が促進され排気ガスも前記の
【表1】からも分かるようにCO、HCの排出量は大幅
に低減されており、排出ガスの清浄化がなされ、特に大
型のディーゼルエンジンでは黒煙の発生を低減すること
ができ省エネルギー低公害を達成することができるとい
う効果を奏する。
【0055】また、本発明に係る内燃機関用燃焼促進装
置におけるα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射し
ない珪酸アルミ化合物層は、鉄礬ざくろ石或いは苦礬ざ
くろ石の粉末を溶射により形成したものであるので、溶
射時の熱によりα線の電磁作用が常温状態のものの電磁
作用よりも大きくなるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図1から図8はいずれも本発明に係る内燃機関用燃焼促
進装置の一実施例を説明するためのものである。
【図1】一部切欠部を有する燃料タンクから噴射ノズル
までの燃料供給配管図である。
【図2】燃料供給管の縦断面図である。
【図3】エアクリーナの横断面図である。
【図4】エアクリーナの縦面断面図である。
【図5】図4の一部拡大図である。
【図6】一部非切欠部を有する吸気マニホールドの縦断
面図である。
【図7】一部非切欠部を有するサージタンクを含む吸気
マニホールドの縦断面図である。
【図8】吸気管の他の実施例を示す拡大縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 燃料タンク 3 珪酸アルミ化合物層 4 燃料供給管 6 燃料噴射ポンプ 7 噴射ノズル 11第1皮膜層 12第2皮膜層 13第3皮膜層 15エアクリーナ 20吸気マニホールド 21吸気管 22シリンダヘッドの吸気ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古谷 徹矢 島根県松江市法吉町175番地 (56)参考文献 特開 昭62−53750(JP,A) 特開 平4−321765(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 27/00 - 27/06

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアクリーナの内壁面の全面又は一部に
    電離作用を有するα線を放射しβ線及びγ線はほとんど
    放射しない珪酸アルミ化合物層を設けたことを特徴とす
    る内燃機関用燃焼促進装置。
  2. 【請求項2】 エアクリーナとシリンダヘッドの吸気ポ
    ートとを連結する空気または混合気を導く金属製管状部
    材の内面の全面又は一部に電離作用を有するα線を放射
    しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物
    層を設けたことを特徴とする内燃機関用燃焼促進装置。
  3. 【請求項3】 燃料タンクの内面の全面又は一部に電離
    作用を有するα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射
    しない珪酸アルミ化合物層を設けたことを特徴とする内
    燃機関用燃焼促進装置。
  4. 【請求項4】 燃料タンクとキャブレタとを連結する金
    属製燃料配管内面の全面又は一部に電離作用を有するα
    線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アル
    ミ化合物層を設けたことを特徴とする内燃機関用燃焼促
    進装置。
  5. 【請求項5】 燃料タンクと燃料噴射ポンプとを連結す
    る金属製燃料配管内面の全部又は一部に電離作用を有す
    るα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸
    アルミ化合物層を設けたことを特徴とする内燃機関用燃
    焼促進装置。
  6. 【請求項6】 α線を放射しβ線及びγ線はほとんど放
    射しない珪酸アルミ化合物層は、複数層からなる溶射皮
    膜層であることを特徴とする請求項1又は請求項2又は
    請求項3又は請求項4又は請求項5に記載の内燃機関用
    燃焼促進装置。
  7. 【請求項7】 α線を放射しβ線及びγ線はほとんど放
    射しない珪酸アルミ化合物層は、鉄礬ざくろ石の粉末を
    溶射により形成したものであることを特徴とする請求項
    1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5
    に記載の内燃機関用燃焼促進装置。
  8. 【請求項8】 α線を放射しβ線及びγ線はほとんど放
    射しない珪酸アルミ化合物層は、苦礬ざくろ石の粉末を
    溶射により形成したものであることを特徴とする請求項
    1又は請求項2又は請求項3又は請求項4又は請求項5
    に記載の内燃機関用燃焼促進装置。
  9. 【請求項9】 エアクリーナの内壁面の全部又は一部及
    びエアクリーナとシリンダヘッドの吸気ポートとを連結
    する空気又は混合気を導く金属性管状部材の内面の全面
    又は一部に電離作用を有するα線を放射しβ線及びγ線
    はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設けたこと
    を特徴とする内燃機関用燃焼促進装置。
  10. 【請求項10】 燃料タンクの内面の全面又は一部及び
    燃料タンクとキャブレタとを連結する金属製燃料配管内
    面の全面又は一部に電離作用を有するα線を放射しβ線
    及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層を設
    けたことを特徴とする内燃機関用燃焼促進装置。
  11. 【請求項11】 燃料タンクの内面の全面又は一部及び
    燃料タンクと燃料噴射ポンプとを連結する金属製燃料配
    管内面の全面又は一部に電離作用を有するα線を放射し
    β線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アルミ化合物層
    を設けたことを特徴とする内燃機関用燃焼促進装置。
  12. 【請求項12】 燃料タンクとキャブレタとを連結する
    金属製燃料配管内面の全面又は一部及びエアクリーナと
    シリンダヘッドの吸気ポートとを連結する空気または混
    合気を導く金属製管状部材の内面に電離作用を有するα
    線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸アル
    ミ化合物層を設けたことを特徴とする内燃機関用燃焼促
    進装置。
  13. 【請求項13】 燃料タンクと燃料噴射ポンプとを連結
    する金属製燃料配管内面の全面又は一部及びエアクリー
    ナとシリンダヘッドの吸気ポートとを連結する空気また
    は混合気を導く金属製管状部材の内面に電離作用を有す
    るα線を放射しβ線及びγ線はほとんど放射しない珪酸
    アルミ化合物層を設けたことを特徴とする内燃機関用燃
    焼促進装置。
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