JP2764294B2 - 光学活性1,1′‐ビナフトールの製造方法 - Google Patents

光学活性1,1′‐ビナフトールの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は不斉合成や光学分割の為の不斉源として重要
な化合物である光学活性1,1′−ビナフトールの製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
不斉合成や光学分割の為の不斉源として重要な化合物
である2,2′−位に置換基として水酸基をもつ1,1′−ビ
ナフトールは軸不斉を有するためにビナフチル結合軸に
対して2組のナフタレン環同士の回転が極度に阻害さ
れ、軸不斉に由来する光学異性体1S、1Rが安定に存在
し、互に鏡像体の関係にある安定な光学活性体を形成す
る。
従来、このような光学活性1,1′−ビナフトールを得
る方法としては(1)クロマトグラフ分離法を利用する
方法(J.Amer.Chem.,103,3964,1981)(2)ビナフトー
ル銅(II)−アミン錯体を用いた不斉合成法(Tetrahed
ron,41,3313,1985)(3)光学活性スルホキシドを用い
た包接化法(Chem.Lett.,2085,1984)(4)特定の微生
物を用いるビナフトールのジ酢酸エステルの不斉加水分
解法(J.Chem.Soc.,Chem.Commun.,1333,1985)(5)ビ
ナフトールのジ酢酸エステルの酵素的不斉加水分解法
(特開昭63−148996号公報)(6)環状リン酸エステル
を天然アルカロイド(キニン、キニジン)でジアステレ
オマーとし、再結晶化により光学分割を行なう方法(Te
trahedron.Lett.,4617,1971)等が知られている。
しかしながら、(1)のクロマトグラフによる分離法
は操作が煩雑であるばかりでなく、得られる光学活性体
の純度が低く、また(2)及び(3)の方法は工程が複
雑であり、また光学活性体の収率や純度があまり高くな
く、実用的な方法と呼べるものではない。
また、(4)及び(5)のビナフトールの酢酸ジエス
テルを微生物や酵素を用いて加水分解する方法は高純度
の光学活性体を得ることができるが、(4)の方法は反
応濃度が非常に低く、また反応時間も10日以上かかるの
で効率的な方法とはいえず、また(5)の方法は酵素を
固定化などの手法で不溶化しなければ回収再利用できな
いといった難点がある。
また(6)のリン酸エステルを天然アルカロイドで光
学分割する方法は操作が繁雑であり、更に大量生産の場
合、天然アルカロイドの人体の影響が問題となってく
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明はこのような従来技術の実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは光学活性1,1′
−ビナフトールを高選択的にかつ短時間で得ることがで
き、しかも操作も簡便で工業的に極めて有利な光学活性
1,1′−ビナフトールの製造法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記目的に適合する工業的に有利な光
学活性1,1′−ビナフトールの製造法を鋭意検討した結
果、1,1′−ビナフトールの低級脂肪酸ハーフエステル
を非プロトン性有機溶媒中、リパーゼの存在下で加アル
コール分解すれば高選択的に光学活性1,1′−ビナフト
ールが得られることを知見した。本発明はかかる知見に
基づいてなされたものである。
すなわち、本発明によれば1,1′−ビナフトールの低
級脂肪酸ハーフエステルをリパーゼの存在下、非プロト
ン性有機溶媒中で不斉加アルコール分解することを特徴
とする光学活性1,1′−ビナフトールの製造法が提供さ
れる。
本発明でいう光学活性1,1′−ビナフトールとは、下
記に示されるような構造式を有しており、1Sで示される
(S)−1,1′−ビナフトールと1Rで示される(R)1,
1′−ビナフトール単独の物質か、または両者を不均等
な割合で含有する混合物を意味する。
本発明で用いる原料は1,1′−ビナフトールの低級脂
肪酸ハーフエステルのラセミ体である。この場合、低級
脂肪酸としては炭素2〜8の直鎖型のもののほか、ハロ
ゲン等の電子吸引性基を含有する低級脂肪酸例えばクロ
ル酢酸、フルオロ酢酸等の低級脂肪酸も使用することが
できる。
この1,1′−ビナフトールの低級脂肪酸ハーフエステ
ルはセラミ体の1,1′−ビナフトールと低級脂肪酸無水
物を有機溶媒中で反応させることによって簡単に合成す
ることができる。
本発明で用いるリパーゼは加アルコール分解反応にお
ける触媒的効果を発揮するものである。
本発明で好ましく使用されるリパーゼの具体例を例示
すると、緑膿菌由来のリポプロティンリパーゼ、豚すい
臓リパーゼ、キャンディダ属由来の酵母リパーゼ、アス
ペルギルス属、ムコール属、シュードモナス属由来の菌
体リパーゼ等のリパーゼ類が挙げられる。この中では反
応の選択性、速度の安定性などの点から、緑膿菌由来の
リポプロティンリパーゼが好ましい。これらのリパーゼ
は精製品でも粗製品でも良く、その形態としては、粉末
状又は顆粒状のいずれも使用することが出来る。
更に、固定化担体、例えばポリスチレン、ポリプロピ
レン、デンプン、グルテン等の高分子や、活性炭、多孔
性ガラス、セライト、ゼオライト、カオリナイト、ベン
トナイト、アルミナ、シリカゲル、ヒドロキシアパタイ
ト、リン酸カルシウム、金属酸化物等の無機材料等に、
上記リパーゼを物理的吸着法により担持固定化した固定
化リパーゼ等を乾燥して利用することも出来る。また、
反応終了後、反応液より濾取回収されたリパーゼは十分
な活性及び反応の立体選択性を保持しているため、繰返
し再使用することが可能である。更に連続反応用として
の使用も可能である。
リパーゼの使用量は1,1′−ビナフトールのハーフエ
ステルに対して、0.5〜5倍量(重量化として、以下同
じ)が好ましく、特に1〜2倍量が最適である。
また、本発明の加アルコール分解反応に使用するアル
コールは炭素数1〜6のもの、たとえばメタノール、エ
タノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、
ヘキサノール等が好ましく使用され、その使用量は1,
1′−ビナフトールのハーフエステルに対して、0.5〜10
当量が適当である。
本発明においては、加アルコール分解反応の有機溶媒
として非プロトン性有機溶媒を用いる。非プロトン性有
機溶媒を具体的に例示すると、n−ヘプタン、n−ヘキ
サン、n−オクタン等の直鎖型炭化水素、イソブタン、
イソペンタン、2−メチルペンタン等の分枝鎖型炭化水
素、シクロペンタン、シクロヘキサン等の脂環式炭化水
素、二塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジク
ロロエタン、トリクロロエタン等の含ハロゲン炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメン、
メシチレン、ジイソプロピルベンゼン等の芳香族炭化水
素、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、n−
ジブチルエーテル等の脂肪族エーテル、テトラヒドロフ
ラン、テトラヒドロピラン等の脂環式エーテル等が挙げ
られるが、その中でもイソプロピルエーテルや四塩化炭
素がより適当である。
反応温度はリパーゼの安定性からみて20〜50℃にして
おくことが好ましいが、更に反応速度、副反応の抑制の
観点からみて25〜40℃の付近に設定しておくことが望ま
しい。反応時間は使用する原料や溶媒更にはリパーゼの
種類によって異なるが一般には5〜30時間である。
本発明の方法を具体的に説明すると、前記した1,1′
−ビナフトールのハーフエステルを三角フラスコにより
イソプロピルエーテル、四塩化炭素、ベンゼン、トルエ
ンなどの非プロトン性有機溶媒に溶解せしめる。得られ
た溶液に所定量のリパーゼとアルコールを加え反応を行
なう。反応後、リパーゼはろ過により容易に除去でき繰
返し利用することができる。ろ液を濃縮すると、反応生
成物が次の反応式のごとく得られる。
本発明においては、ついで反応生成物から光学活性物
質、すなわち、光学活性ハーフエステルもしくは光学活
性1,1′−ビナフトールを分離する。この場合、具体的
な分離方法としては、例えば水難溶性もしくは水不溶性
有機溶媒と水との二相系による抽出操作、カラムによる
分解操作、などが採用される。
〔効果〕
本発明は、前記構成からなるので、次に述べるような
極めて顕著な技術的効果を奏する。
本発明は、セラミの1,1′−ビナフトールのハーフエ
ステルから、光学活性の1,1′−ビナフトールを高選択
的に光学分割することができるので、高純度の光学活性
体を短時間で収率良く、効率的に製造することが可能で
ある。
本発明は非プロトン性有機溶媒中で実施されるので、
反応系の酵素は溶解しないため、酵素と生成物は濾過操
作等の簡単な操作で分離、回収することができ、しかも
回収された酵素はそのまま再利用することが可能であ
る。
従って、本発明方法は、たとえばプロスタグランディ
ン、l−メントールなどの光学活性体の製造工程におけ
る触媒として有用な光応活性1,1′−ビナフトール誘導
体の製造方法として極めて有用なものである。
〔実施例〕
次に参考及び実施例を挙げて本発明を説明する。
参考例1 2−アセトキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフ
チル(ハーフエステル)の合成(式(I)において、R
がメチル基のもの) ビナフトール1g(3.49mmol)をトルエン15ml、ジクロ
ロメタン10mlの混合溶媒に溶解する。これに室温下、ピ
リジン3mlを加え触媒としてジメチルアミノピリジン17.
1mg(0.175mmol)を加え、無水酢酸0.39g(3.84mmol)
を滴下後、6時間室温下撹拌する。その後、減圧にし溶
媒を留去した後、ジメチルエーテルに溶解し、1N−HC
l、飽和NaHCO3水溶液、飽和NaCl水にて洗浄した後、乾
燥、溶媒留去を行なう。この後、シノカゲルカラム(ヘ
キサン/アセトン=5/1)で精製分離後、目的物を90%
の収率で得た。
参考例2 2−ブチロキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフ
チル(ハーフエステル)の合成(式(I)において、R
がプロピル基のもの) 1,1′−ビナフトール1g(3.49mmol)をトルエン15m
l、ジクロロメタン10mlの混合溶媒に溶解する。これに
室温下ピリジン3mlを加え、触媒としてジメチルアミノ
ピリジン17.1mg(0.175mmol)を加え、無水酪酸0.61g
(3.84mmol)を滴下後、6時間室温下撹拌する。その
後、減圧にて溶媒を留去した後、エーテルに溶解し、1N
−HCl、飽和NaHCO3水溶液、飽和NaCl水にて、洗浄した
後、乾燥溶媒留去を行なう。この後、カラム(ヘキサン
/アセトン=5/1)で精製後、目的物を91%の収率で得
た。
実施例1 2−アセトキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフ
チルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−アセトキシ−2′
−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル5g(15mmol)をと
り、イソプロピルエーテル500mlを加え溶解する。これ
にメタノール4.8g(150mmol)と、リパーゼ(東洋紡
製)10gを加え、40℃に保ちながら毎分150rpmで撹拌す
る。29時間後、反応液より酵素をろ過除去した後、ろ液
を減圧下溶媒を留去し、油状物質を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーを用いてクロロホルムを
展開溶媒にし、分画を行ない、SのハーフエステルとR
の1,1′−ビナフトールを得た。各々の、光学純度を測
定した所、Sのハーフエステルが99%(▲[α]25 D
−32.1°、c1.30、THF)、Rの1,1′−ビナフトールが9
1%([α]D+28.8、c1.00、THF)であった。
実施例2 2−アセトキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフ
チルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−アセトキシ−2′
−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル5g(15mmol)をと
り、四塩化炭素50mlを加え溶解する。これにエタノール
6.9g(150mmol)と、リパーゼ(東洋紡製)10gを加え、
40°に保ちながら毎分150rpmで撹拌する。60時間後、反
応液より酵素をろ過除去した後、ろ液を減圧下溶媒を留
去し、油状物質を得た。これをシリカゲルカラムクロマ
トグラフィーを用いてクロロホルムを展開溶媒にし、分
画を行ない、SのハーフエステルとRの1,1′−ビナフ
トールを得た。各々の、光学純度を測定した所、Sのハ
ーフエステルが95%(▲[α]25 D▼−31.2°、c1.00、
THF)、Rの1,1′−ビナフトールが96%(▲[α]25 D
▼+27.2°、c1.10、THF)であった。
実施例3 2−アセトキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフ
チルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−アセトキシ−2′
−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル5g(15.2mmol)をと
り、イソプロピルエーテル500mlを加え溶解する。これ
にn−ブタノール11g(150mmol)と、リパーゼ(東洋紡
製)10gを加え、40°に保ちながら毎分150rpmで撹拌す
る。96時間後、反応液より酵素をろ過除去した後、ろ液
を減圧下溶媒を留去し、油状物質を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーを用いてクロロホルムを
展開溶媒にし、分画を行ない、SのハーフエステルとR
の1,1′−ビナフトールを得た。各々の、光学純度を測
定した所、Sのハーフエステルが96%(▲[α]25 D
−31.6°、c1.00、THF)、Rのビナフトールが96%(▲
[α]25 D▼+29.9°、c1.10、THF)であった。
実施例4 2−アセトキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフ
チルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−アセトキシ−2′
−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル5g(15.2mmol)をと
り、イソプロピルエーテル500mlを加え溶解する。これ
にn−ヘキサノール15g(150mmol)と、リパーゼ(東洋
紡製)10gを加え、40°に保ちながら毎分150rpmで撹拌
する。96時間後、反応液より酵素をろ過除去した後、ろ
液を減圧下溶媒を留去し、油状物質を得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーを用いてクロロホルム
を展開溶媒にし、分画を行ない、Sのハーフエステルと
Rの1,1′−ビナフトールを得た。各々の、光学純度を
測定した所、Sのハーフエステルが95%(▲[α]25 D
▼−30.4°、c1.00、THF)、Rの1,1′−ビナフトール
が96%(▲[α]25 D▼+29.9°、c1.10、THF)であっ
た。
実施例5 2−ブタノイルオキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−
ビナフチルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−ブチロキシ−2′
−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル5.3g(15mmol)をと
り、イソプロピルエーテル500mlを加え溶解する。これ
にメタノール4.8g(150mmol)と、リパーゼ(東洋紡
製)10gを加え、40°に保ちながら毎分150rpmで撹拌す
る。30時間後、反応液より酵素をろ過除去した後、ろ液
を減圧下溶媒を留去し、油状物質を得た。これをシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーを用いてクロロホルムを
展開溶媒にし、分画を行ない、SのハーフエステルとR
の1,1′−ビナフトールを得た。各々の、光学純度を測
定した所、Sのハーフエステルが96%(▲[α]25 D
−44.0°、c1.37、THF)、Rの1,1′−ビナフトールが9
8%(▲[α]25 D▼+31.4°、c1.10、THF)であった。
実施例6 2−オクタノイルオキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′
−ビナフチルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−オクタノイルオキ
シ−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル6.3g(15.2m
mol)をとり、イソプロピルエーテル500mlを加え溶解す
る。これにメタノール4.8g(150mmol)と、リパーゼ
(東洋紡製)10gを加え、40°に保ちながら毎分150rpm
で撹拌する。19時間後、反応液より酵素をろ過除去した
後、ろ液を減圧下溶媒を留去し、油状物質を得た。これ
をシリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いてクロロ
ホルムを展開溶媒にし、分画を行ない、Sのハーフエス
テルとRの1,1′−ビナフトールを得た。各々の、光学
純度を測定した所、Sのハーフエステルが95%(▲
[α]25 D▼−48.2°、c1.440、THF)、Rの−ビナフト
ールが98%(▲[α]25 D▼+31.0°、c0.97、THF)で
あった。
実施例7 2−クロルアセトキシ−2′−ヒドロキシ−1,1′−
ビナフチルの加アルコール分解 1の三角フラスコにラセミの2−クロルアセトキシ
−2′−ヒドロキシ−1,1′−ビナフチル5g(15mmol)
をとり、イソプロピルエーテル500mlを加え溶解する。
これにメタノール4.8g(150mmol)と、リパーゼ(東洋
紡製)10gを加え、40°に保ちながら毎分150rpmで撹拌
する。5時間後、反応液より酵素をろ過除去した後、ろ
液を減圧下溶媒を留去し、油状物質を得た。これをシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーを用いてクロロホルム
を展開溶媒にし、分離を行い、SのハーフエステルとR
の1,1′−ビナフトールを得た。各々の、光学純度を測
定した所、Sのハーフエステルが99%(▲[α]25 D
−17.0°、c0.97、THF)、Rの1,1′−ビナフトールが6
2%(▲[α]25 D▼+19.1°、c1.01、THF)であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,1′−ビナフトールの低級脂肪酸ハーフ
    エステルをリパーゼの存在下、非プロトン性有機溶媒中
    で不斉加アルコール分解することを特徴とする光学活性
    1,1′−ビナフトールの製造法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63148996A (ja) * 1986-12-12 1988-06-21 Takasago Corp 光学活性1,1’−ビナフチル−2,2’−ジオ−ルの製造法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63148996A (ja) * 1986-12-12 1988-06-21 Takasago Corp 光学活性1,1’−ビナフチル−2,2’−ジオ−ルの製造法

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