JP2763647B2 - 電動機固定子の製造方法 - Google Patents
電動機固定子の製造方法Info
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- JP2763647B2 JP2763647B2 JP2082450A JP8245090A JP2763647B2 JP 2763647 B2 JP2763647 B2 JP 2763647B2 JP 2082450 A JP2082450 A JP 2082450A JP 8245090 A JP8245090 A JP 8245090A JP 2763647 B2 JP2763647 B2 JP 2763647B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は扇風機や換気扇などに用いられる小型の電動
機の固定子の製造方法に関するものである。
機の固定子の製造方法に関するものである。
従来の技術 近年、小型電動機の固定子の製造時にける絶縁処理や
巻線導体巻装などの一連の製造工程の円滑化を図ること
が求められている。
巻線導体巻装などの一連の製造工程の円滑化を図ること
が求められている。
従来におけるこの種の電動機固定子の製造方法は、第
10図〜第12図に示すように歯部鉄心101がバラバラにな
らないように保持するためには16分割の歯部鉄心101の
両側から橋絡部102を有する複数枚の連結歯部鉄心103に
よって挟持するもので、この複数枚の連結歯部鉄心103
は非橋絡部104の位置が重なり合わないようにずらして
積層されていた。この積層された歯部鉄心に対し、適当
な絶縁処理を施した後、スロット105に巻線導体（図示
せず）を巻装し、継鉄部鉄心106に圧入嵌合するもので
あった。
10図〜第12図に示すように歯部鉄心101がバラバラにな
らないように保持するためには16分割の歯部鉄心101の
両側から橋絡部102を有する複数枚の連結歯部鉄心103に
よって挟持するもので、この複数枚の連結歯部鉄心103
は非橋絡部104の位置が重なり合わないようにずらして
積層されていた。この積層された歯部鉄心に対し、適当
な絶縁処理を施した後、スロット105に巻線導体（図示
せず）を巻装し、継鉄部鉄心106に圧入嵌合するもので
あった。
発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、連結歯部鉄心103に橋絡
部102があるため、巻線導体によって発生する磁束がそ
の橋絡部102を伝って洩れ、電動機の振動もしくは異常
音発生の主原因となっていた。またこの橋絡部102を有
さない歯部鉄心101だけの構成とすると歯部鉄心がバラ
バラになり継鉄部鉄心106に圧入するまでの製造工程が
困難になるという課題があった。
部102があるため、巻線導体によって発生する磁束がそ
の橋絡部102を伝って洩れ、電動機の振動もしくは異常
音発生の主原因となっていた。またこの橋絡部102を有
さない歯部鉄心101だけの構成とすると歯部鉄心がバラ
バラになり継鉄部鉄心106に圧入するまでの製造工程が
困難になるという課題があった。
本発明は上記課題を解決するもので、歯部鉄心の橋絡
部を無くし、しかも歯部鉄心積層後の絶縁処理，巻線導
体巻装などの一連の製造工程の円滑化を図ることのでき
る電動機固定子の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
部を無くし、しかも歯部鉄心積層後の絶縁処理，巻線導
体巻装などの一連の製造工程の円滑化を図ることのでき
る電動機固定子の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
課題を解決するための手段 本発明は上記目的を達成するために、第１の手段はリ
ング状の継鉄部鉄心と、この継鉄部鉄心の内径側に圧入
嵌合する複数個の歯部鉄心と、この歯部鉄心の内径側に
挿入する回転子鉄心からなり、前記回転子鉄心の少なく
とも一枚を連結部材として使用し、前記歯部鉄心の打ち
抜き積層において歯部鉄心と連結部材とを一体に打ち抜
き、この形状のまま歯部鉄心の内周面から外方に向け肉
厚の円筒型の鉄心保持部を樹脂成型した後、前記連結部
材を打ち抜いてなる構成としたものである。
ング状の継鉄部鉄心と、この継鉄部鉄心の内径側に圧入
嵌合する複数個の歯部鉄心と、この歯部鉄心の内径側に
挿入する回転子鉄心からなり、前記回転子鉄心の少なく
とも一枚を連結部材として使用し、前記歯部鉄心の打ち
抜き積層において歯部鉄心と連結部材とを一体に打ち抜
き、この形状のまま歯部鉄心の内周面から外方に向け肉
厚の円筒型の鉄心保持部を樹脂成型した後、前記連結部
材を打ち抜いてなる構成としたものである。
第２の手段は、歯部鉄心と少数枚の連結部材とが半抜
き状態で打ち抜かれる構成としたものである。
き状態で打ち抜かれる構成としたものである。
第３の手段は、歯部鉄心と少なくとも一枚の歯部鉄心
からなる連結部材とが、この歯部鉄心の一つに対し連結
幅を小さくした連結部を有して打ち抜かれる構成とした
ものである。
からなる連結部材とが、この歯部鉄心の一つに対し連結
幅を小さくした連結部を有して打ち抜かれる構成とした
ものである。
作用 上記第１の手段、第２の手段、第３の手段の構成によ
り積層された歯部鉄心は少なくとも一枚の回転子鉄心か
らなる連結部材によってその形状が保持され、さらに歯
部鉄心の内周面から外方に向け肉厚の鉄心保持部を樹脂
成型するため、継鉄部鉄心圧入まで歯部鉄心の形状を確
実に保持することができる。
り積層された歯部鉄心は少なくとも一枚の回転子鉄心か
らなる連結部材によってその形状が保持され、さらに歯
部鉄心の内周面から外方に向け肉厚の鉄心保持部を樹脂
成型するため、継鉄部鉄心圧入まで歯部鉄心の形状を確
実に保持することができる。
そして、連結部材は鉄心保持部を樹脂成型した後打ち
抜くことで絶縁処理，巻線導体巻装などの一連の製造工
程の円滑化を図ることができるものである。
抜くことで絶縁処理，巻線導体巻装などの一連の製造工
程の円滑化を図ることができるものである。
実施例 以下、本発明の第１実施例を第１図〜第６図にもとづ
き説明する。図に示すように歯部鉄心１は少なくとも一
枚の回転子鉄心からなる連結部材２の外周に放射状に位
置し、打ち抜き、同時に積層している。この連結部材２
は歯部鉄心１と連結しており、積層後歯部鉄心１の内周
面から外方に向け肉厚の、すなわちスロット４の部分に
かけて円筒状の鉄心保持部３を樹脂成型することで確実
に形状を保持している。そして、歯部鉄心１と連結して
いる連結部材２は前記鉄心保持部３の成形終了後に打ち
抜き、歯部鉄心１に適当な絶縁処理を施し、スロット４
に巻線導体（図示せず）を巻装しリング状の継鉄部鉄心
５に圧入嵌合するように組み立てられるものである。
き説明する。図に示すように歯部鉄心１は少なくとも一
枚の回転子鉄心からなる連結部材２の外周に放射状に位
置し、打ち抜き、同時に積層している。この連結部材２
は歯部鉄心１と連結しており、積層後歯部鉄心１の内周
面から外方に向け肉厚の、すなわちスロット４の部分に
かけて円筒状の鉄心保持部３を樹脂成型することで確実
に形状を保持している。そして、歯部鉄心１と連結して
いる連結部材２は前記鉄心保持部３の成形終了後に打ち
抜き、歯部鉄心１に適当な絶縁処理を施し、スロット４
に巻線導体（図示せず）を巻装しリング状の継鉄部鉄心
５に圧入嵌合するように組み立てられるものである。
上記構成により連結部材２は歯部鉄心１とが連結した
状態のまま鉄心保持部３を樹脂成型するため積層された
各々の歯部鉄心１がバラバラにならず、続いて連結して
いる連結部材２を打ち抜いて次の工程に移ることができ
る。
状態のまま鉄心保持部３を樹脂成型するため積層された
各々の歯部鉄心１がバラバラにならず、続いて連結して
いる連結部材２を打ち抜いて次の工程に移ることができ
る。
つぎに本発明の第２の実施例を第７図にもとづき説明
する。なお第１実施例と同一部分には同一記号を付し、
その詳細な説明は省略する。図において少なくとも一枚
の回転子鉄心からなる連結部材2aと歯部鉄心１とが半抜
き状部６で連結したものである。
する。なお第１実施例と同一部分には同一記号を付し、
その詳細な説明は省略する。図において少なくとも一枚
の回転子鉄心からなる連結部材2aと歯部鉄心１とが半抜
き状部６で連結したものである。
上記構成により鉄心保持部３成型後の回転子鉄心2aの
連結が半抜き状部６のため打ち抜きが容易になり、樹脂
からなる鉄心保持部３への応力集中がなくなることとな
る。
連結が半抜き状部６のため打ち抜きが容易になり、樹脂
からなる鉄心保持部３への応力集中がなくなることとな
る。
つぎに本発明の第３の実施例を第８図および第９図に
もとづき説明する。なお第１実施例と同一部分には同一
記号を付し、その詳細な説明は省略する。図において少
なくとも一枚の回転子鉄心からなる連結部材2bと歯部鉄
心１の連結幅を小さくして連結部７を有するものであ
る。
もとづき説明する。なお第１実施例と同一部分には同一
記号を付し、その詳細な説明は省略する。図において少
なくとも一枚の回転子鉄心からなる連結部材2bと歯部鉄
心１の連結幅を小さくして連結部７を有するものであ
る。
上記構成により、前記第２実施例と同様に鉄心保持部
３成型後の連結部材2bは連結部７の連結幅が小さいので
打ち抜きが容易となり、樹脂からなる鉄心保持部３への
応力集中がなくなるものである。
３成型後の連結部材2bは連結部７の連結幅が小さいので
打ち抜きが容易となり、樹脂からなる鉄心保持部３への
応力集中がなくなるものである。
発明の効果 以上の実施例から明らかなように、本発明によれば歯
部鉄心と少なくとも１枚の回転子鉄心からなる連結部材
を一体的に打ち抜き、その形状のまま鉄心保持部を歯部
鉄心の内周面から外方に肉厚に成型することで歯部鉄心
の積層状態を保持でき、連結部材打ち抜き後の絶縁処
理，巻線巻装，継鉄部鉄心圧入などの工程が円滑に行え
る。さらに、歯部鉄心に橋絡部を有していないために、
歯部鉄心相互の磁束の洩れが無くなり電動機の振動や異
常音が発生しない高性能の電動機が組み立てられるとい
う効果が得られる。
部鉄心と少なくとも１枚の回転子鉄心からなる連結部材
を一体的に打ち抜き、その形状のまま鉄心保持部を歯部
鉄心の内周面から外方に肉厚に成型することで歯部鉄心
の積層状態を保持でき、連結部材打ち抜き後の絶縁処
理，巻線巻装，継鉄部鉄心圧入などの工程が円滑に行え
る。さらに、歯部鉄心に橋絡部を有していないために、
歯部鉄心相互の磁束の洩れが無くなり電動機の振動や異
常音が発生しない高性能の電動機が組み立てられるとい
う効果が得られる。
また、歯部鉄心と連結部材が半抜き状または連結幅を
小さく連結されることで、連結部材を打ち抜く際に樹脂
の鉄心保持部に無理な力が加わらない信頼性の高い電動
機が組み立てられるという効果が得られる電動機固定子
の製造方法を提供できる。さらに、このように連結部材
２に回転子鉄心を用いたことで、連結部材の打ち抜き金
型の形状は回転子鉄心と同じもので可能なため、金型コ
ストを上昇させることなく行うことができる。
小さく連結されることで、連結部材を打ち抜く際に樹脂
の鉄心保持部に無理な力が加わらない信頼性の高い電動
機が組み立てられるという効果が得られる電動機固定子
の製造方法を提供できる。さらに、このように連結部材
２に回転子鉄心を用いたことで、連結部材の打ち抜き金
型の形状は回転子鉄心と同じもので可能なため、金型コ
ストを上昇させることなく行うことができる。
第１図は本発明の第１実施例の歯部、回転子鉄心からな
る連結部材一体の平面図、第２図は同歯部、連結部材の
積層断面図、第３図は同歯部、連結部材の積層要部拡大
断面図、第４図は同樹脂成型後の歯部鉄心斜視図、第５
図は同樹脂成型後の歯部鉄心断面図、第６図は同継鉄部
鉄心の平面図、第７図は本発明の第２実施例の歯部、連
結部材の半抜き状態を示す要部拡大断面図、第８図は本
発明の第３実施例の連結部を有する歯部、連結部材の平
面図、第９図は同連結部を有する歯部、連結部材の要部
平面図、第10図は従来の歯部鉄心の平面図、第11図は同
歯部鉄心の積層断面図、第12図は同継鉄部鉄心の平面図
である。 １……歯部鉄心、2,2a,2b……連結部材、３……鉄心保
持部、５……継鉄部鉄心、６……半抜き状部、７……連
結部。
る連結部材一体の平面図、第２図は同歯部、連結部材の
積層断面図、第３図は同歯部、連結部材の積層要部拡大
断面図、第４図は同樹脂成型後の歯部鉄心斜視図、第５
図は同樹脂成型後の歯部鉄心断面図、第６図は同継鉄部
鉄心の平面図、第７図は本発明の第２実施例の歯部、連
結部材の半抜き状態を示す要部拡大断面図、第８図は本
発明の第３実施例の連結部を有する歯部、連結部材の平
面図、第９図は同連結部を有する歯部、連結部材の要部
平面図、第10図は従来の歯部鉄心の平面図、第11図は同
歯部鉄心の積層断面図、第12図は同継鉄部鉄心の平面図
である。 １……歯部鉄心、2,2a,2b……連結部材、３……鉄心保
持部、５……継鉄部鉄心、６……半抜き状部、７……連
結部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−124245（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−299740（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−224651（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−138953（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−298931（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H02K 15/02
Claims (3)
- 【請求項１】リング状の継鉄部鉄心と、この継鉄部鉄心
の内径側に圧入嵌合する複数個の歯部鉄心と、この歯部
鉄心の内径側に挿入する回転子鉄心からなり、前記回転
子鉄心の少なくとも一枚を連結部材として使用し、前記
歯部鉄心の打ち抜き積層において歯部鉄心と連結部材と
を一体に打ち抜き、この形状のまま歯部鉄心の内周面か
ら外方に向け肉厚の円筒型の鉄心保持部を樹脂成型した
後、前記連結部材を打ち抜いてなる電動機固定子の製造
方法。 - 【請求項２】歯部鉄心と少なくとも一枚の回転子鉄心か
らなる連結部材とが半抜き状態で打ち抜かれる請求項１
記載の電動機固定子の製造方法。 - 【請求項３】歯部鉄心と少なくとも一枚の回転子鉄心か
らなる連結部材とが、この歯部鉄心の一つに対し連結幅
を小さくした連結部を有して打ち抜かれる請求項１記載
の電動機固定子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2082450A JP2763647B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 電動機固定子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2082450A JP2763647B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 電動機固定子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03284144A JPH03284144A (ja) | 1991-12-13 |
| JP2763647B2 true JP2763647B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13774856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2082450A Expired - Fee Related JP2763647B2 (ja) | 1990-03-29 | 1990-03-29 | 電動機固定子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2763647B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2020161989A1 (ja) * | 2019-02-07 | 2020-08-13 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2763656B2 (ja) * | 1990-06-26 | 1998-06-11 | 松下精工株式会社 | 電動機固定子の製造方法 |
| KR20020011819A (ko) * | 2000-08-04 | 2002-02-09 | 이충전 | 전동기의 스테이터 코어 |
| WO2022107713A1 (ja) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | ミネベアミツミ株式会社 | モータ及びステータの製造方法 |
| CN117245011B (zh) * | 2023-10-16 | 2024-04-19 | 江苏富松模具科技有限公司 | 一种永磁电机铁芯冲片冲压模具 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2706535B2 (ja) * | 1989-10-03 | 1998-01-28 | 松下精工株式会社 | 内転型電動機固定子の製造方法 |
-
1990
- 1990-03-29 JP JP2082450A patent/JP2763647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2020161989A1 (ja) * | 2019-02-07 | 2020-08-13 | ||
| WO2020161989A1 (ja) * | 2019-02-07 | 2020-08-13 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電動工具及びモータ |
| JP7228768B2 (ja) | 2019-02-07 | 2023-02-27 | パナソニックＩｐマネジメント株式会社 | 電動工具の製造方法及びモータの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03284144A (ja) | 1991-12-13 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |