JP2763646B2 - ポリシロキサン及びその製造方法 - Google Patents
ポリシロキサン及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2763646B2 JP2763646B2 JP6225090A JP6225090A JP2763646B2 JP 2763646 B2 JP2763646 B2 JP 2763646B2 JP 6225090 A JP6225090 A JP 6225090A JP 6225090 A JP6225090 A JP 6225090A JP 2763646 B2 JP2763646 B2 JP 2763646B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- represented
- same
- benzene
- hydro
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Silicon Polymers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔従来の技術〕 一般に分岐した有機ポリマーは直鎖ポリマーに比較し
て粘度が低く低温特性が良好である等の利点が明らかに
されている。
て粘度が低く低温特性が良好である等の利点が明らかに
されている。
また、核から放射状に分岐したスター分岐ポリマーは
高密度の官能基を持ち、その使用目的においてより有効
性を発揮できる、或いはせん断力に対し劣化しにくいと
いう特性をもつ。
高密度の官能基を持ち、その使用目的においてより有効
性を発揮できる、或いはせん断力に対し劣化しにくいと
いう特性をもつ。
さらに樹枝状ポリマー(デンドリマー)はカスケード
分子の一種で三次元の特定構造を有し、内部に空間を持
ち、スターポリマーより高密度の官能基を有し、界面活
性剤、ゲル化剤、ミサイルドラッグ、高分子吸収剤等へ
の用途が考えられている。
分子の一種で三次元の特定構造を有し、内部に空間を持
ち、スターポリマーより高密度の官能基を有し、界面活
性剤、ゲル化剤、ミサイルドラッグ、高分子吸収剤等へ
の用途が考えられている。
一方、分岐オルガノポリシロキサンの研究例は少ない
が、特公昭61-16295号、特開昭63-256614号において優
れた低温特性を有するクシ型オルガノポリシロキサンが
報告されている。
が、特公昭61-16295号、特開昭63-256614号において優
れた低温特性を有するクシ型オルガノポリシロキサンが
報告されている。
さらに、単一な分岐オルガノポリシロキサンの合成と
なると極めて例が少なく、ケイ素数が十数個までのスタ
ー型オリゴシロキサンが数件報告されているにすぎな
い。例えば特開昭62-252486号においては、メチルトリ
クロロシラン、テトラクロロシランを用いて分岐骨格を
導入することによって得られる下式に示すような分岐オ
リゴシロキサンを報告しているが、詳しい物性値の記述
がない。
なると極めて例が少なく、ケイ素数が十数個までのスタ
ー型オリゴシロキサンが数件報告されているにすぎな
い。例えば特開昭62-252486号においては、メチルトリ
クロロシラン、テトラクロロシランを用いて分岐骨格を
導入することによって得られる下式に示すような分岐オ
リゴシロキサンを報告しているが、詳しい物性値の記述
がない。
このような方法はスター型オリゴシロキサンの合成は
可能であるが、単一な分岐ポリシロキサンあるいはカス
ケード分子を合成する方法としては不利である。
可能であるが、単一な分岐ポリシロキサンあるいはカス
ケード分子を合成する方法としては不利である。
単一な分岐ポリシロキサンを合成しようとする場合、
下記式(IV)に示すような分岐型ヒドロクロロポリシロ
キサンが延長ブロックとして有用である。
下記式(IV)に示すような分岐型ヒドロクロロポリシロ
キサンが延長ブロックとして有用である。
(式中、Rはケイ素に直接結合する同一でも異なってい
てもよいアルキル基又はアルケニル基であり、mはRの
数で0又は1、xは2又は3で、mとxの和は3であ
り、nは0以上の任意の整数である。) 即ち、一般式(IV)で表される化合物が有するSi-Cl
結合を用いて他のシロキサン類とカップリングさせれば
分岐骨格を導入する事ができ、さらにそれぞれの分岐鎖
の先端にはSi−H基が有る為、これを利用し、さらに鎖
長を延長したり、あるいはハイドロシリル化により他の
官能基を導入することができる。
てもよいアルキル基又はアルケニル基であり、mはRの
数で0又は1、xは2又は3で、mとxの和は3であ
り、nは0以上の任意の整数である。) 即ち、一般式(IV)で表される化合物が有するSi-Cl
結合を用いて他のシロキサン類とカップリングさせれば
分岐骨格を導入する事ができ、さらにそれぞれの分岐鎖
の先端にはSi−H基が有る為、これを利用し、さらに鎖
長を延長したり、あるいはハイドロシリル化により他の
官能基を導入することができる。
また、この延長ブロックを繰り返し用いてシロキサン
鎖を延長させれば、カスケード分子の様な高度に分岐し
た単一なヒドロオルガノポリシロキサンの合成が可能で
ある。
鎖を延長させれば、カスケード分子の様な高度に分岐し
た単一なヒドロオルガノポリシロキサンの合成が可能で
ある。
しかしながら、この様な有用性が考えられる上記一般
式(IV)で表わされる分岐ヒドロクロロポリシロキサン
の合成例はこれまで皆無である。
式(IV)で表わされる分岐ヒドロクロロポリシロキサン
の合成例はこれまで皆無である。
従って、本発明の目的は特定構造を有する分岐ポリシ
ロキサン合成の延長ブロックとして有用な単一の分岐型
ヒドロクロロシロキサンとその合成中間体であるα−ヒ
ドロ−ω−アシロキシポリシロキサンを提供する事であ
る。
ロキサン合成の延長ブロックとして有用な単一の分岐型
ヒドロクロロシロキサンとその合成中間体であるα−ヒ
ドロ−ω−アシロキシポリシロキサンを提供する事であ
る。
本発明者らは前記目的を達成する為に様々な検討を行
ったところ以下の手法により前記目的が達成できる事を
見出し、本発明を完成するに至った。
ったところ以下の手法により前記目的が達成できる事を
見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、一般式(I) (式中Rはケイ素に直接結合する同一でも異っていても
よいアルキル基又はアルケニル基であり、nは0以上の
任意の整数である。) によって表わされる単一なα,ω−ジヒドロポリシロキ
サンの片端のみを選択的にアシロキシ化し、一般式(I
I) (式中、R,nは(I)式に同じ) によって表わされるα−ヒドロ−ω−アシロキシポリシ
ロキサンとし、次にこれを部分加水分解して、一般式
(III) (式中、R,nは(I)式に同じ) によって表わされるα−ヒドロ−ω−ヒドロキシポリシ
ロキサンを得、これとRSiCl3,SiCl4等のクロロシラン類
と縮合させる事により、一般式(IV) (式中R,nは(I)式に同じで、mはRの数で0又は1
であり、xは2又は3であり、mとxの和は3であ
る。) で表わされる単一な分岐クロロヒドロポリシロキサンを
得ることを特徴とするポリシロキサンの製造方法を提供
するものである。
よいアルキル基又はアルケニル基であり、nは0以上の
任意の整数である。) によって表わされる単一なα,ω−ジヒドロポリシロキ
サンの片端のみを選択的にアシロキシ化し、一般式(I
I) (式中、R,nは(I)式に同じ) によって表わされるα−ヒドロ−ω−アシロキシポリシ
ロキサンとし、次にこれを部分加水分解して、一般式
(III) (式中、R,nは(I)式に同じ) によって表わされるα−ヒドロ−ω−ヒドロキシポリシ
ロキサンを得、これとRSiCl3,SiCl4等のクロロシラン類
と縮合させる事により、一般式(IV) (式中R,nは(I)式に同じで、mはRの数で0又は1
であり、xは2又は3であり、mとxの和は3であ
る。) で表わされる単一な分岐クロロヒドロポリシロキサンを
得ることを特徴とするポリシロキサンの製造方法を提供
するものである。
本発明によれば、一般式(IV) (式中、Rはケイ素に直接結合する同一でも異っていて
もよいアルキル基又はアルケニル基であり、mはRの数
で0又は1であり、xは2又は3であり、mとxの和は
3であり、nは0以上の任意の整数である。) で表わされる単一な分岐クロロヒドロポリシロキサン、
及びその合成中間体である一般式(II) (式中、Rはケイ素に直接結合する同一でも異っていて
もよいアルキル基又はアルケニル基であり、nは0以上
の任意の整数である。) によって表わされる単一なα−ヒドロ−ω−アシロキシ
ポリシロキサンが提供される。
もよいアルキル基又はアルケニル基であり、mはRの数
で0又は1であり、xは2又は3であり、mとxの和は
3であり、nは0以上の任意の整数である。) で表わされる単一な分岐クロロヒドロポリシロキサン、
及びその合成中間体である一般式(II) (式中、Rはケイ素に直接結合する同一でも異っていて
もよいアルキル基又はアルケニル基であり、nは0以上
の任意の整数である。) によって表わされる単一なα−ヒドロ−ω−アシロキシ
ポリシロキサンが提供される。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
上記(I)式で表わされる単一なα,ω−ジヒドロポ
リシロキサンは環状のシロキサンをジメチルクロロシラ
ンと過剰量の水、およびシリカゲルを用いて開環する事
によって得る事ができる。
リシロキサンは環状のシロキサンをジメチルクロロシラ
ンと過剰量の水、およびシリカゲルを用いて開環する事
によって得る事ができる。
次に、これが有する2つのハイドロシリル基のうち片
法のみを選択的にアシロキシ化し(II)式で表わされる
単一なα−ヒドロ−ω−アシロキシポリシロキサンを得
る。
法のみを選択的にアシロキシ化し(II)式で表わされる
単一なα−ヒドロ−ω−アシロキシポリシロキサンを得
る。
アシル化の方法としては例えば、Rがメチルである場
合は(I)式で表わされるα,ω−ジヒドロポリシロキ
サンと、これに対し約5倍モル以下、より好ましくは1.
2倍モル以下の酢酸と触媒量のPb/C(5%)を用い、0
℃〜200℃、より好ましくは60〜120℃で攪拌する。溶媒
は用いても用いなくても良いが、ベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン等を100重量部以下、より好ましく
は50重量部以下用いる事ができる。この反応は目的とす
るモノアセトキシ体を経てジアセトキシ体へ進行するの
で、試薬の量や反応温度を調整し、ジアセトキシ体の生
成を抑えモノアセトキシ体を単離する事が肝要である。
未反応の原料は回収し再使用する事ができる。
合は(I)式で表わされるα,ω−ジヒドロポリシロキ
サンと、これに対し約5倍モル以下、より好ましくは1.
2倍モル以下の酢酸と触媒量のPb/C(5%)を用い、0
℃〜200℃、より好ましくは60〜120℃で攪拌する。溶媒
は用いても用いなくても良いが、ベンゼン、トルエン、
キシレン、ヘキサン等を100重量部以下、より好ましく
は50重量部以下用いる事ができる。この反応は目的とす
るモノアセトキシ体を経てジアセトキシ体へ進行するの
で、試薬の量や反応温度を調整し、ジアセトキシ体の生
成を抑えモノアセトキシ体を単離する事が肝要である。
未反応の原料は回収し再使用する事ができる。
このようにして得られた(II)式で表されるα−ヒド
ロ−ω−アシロキシポリシロキサンの部分加水分解は、
100重量部以下、より好ましくは50重量部以下の水と数
時間〜10時間程度攪拌する事によって達成できるが、ピ
リジン、トリエチルアミン、ジエチルアミン等のアミノ
類を加える事により、迅速かつ副生物の生成を抑えて行
う事ができる。用いるアミンの量は例えばトリエチルア
ミンの場合、基質に対し10倍モルより好ましくは0.3倍
モル以上2倍モル以下である。溶媒は用いても用いなく
ても良いが、テトラヒドロフラン、ジオキサン等を100
重量部以下、より好ましくは50重量部以下で用いる事が
できる。この反応により(III)式で表わされるα−ヒ
ドロ−ω−ヒドロキシポリシロキサンが得られる。
ロ−ω−アシロキシポリシロキサンの部分加水分解は、
100重量部以下、より好ましくは50重量部以下の水と数
時間〜10時間程度攪拌する事によって達成できるが、ピ
リジン、トリエチルアミン、ジエチルアミン等のアミノ
類を加える事により、迅速かつ副生物の生成を抑えて行
う事ができる。用いるアミンの量は例えばトリエチルア
ミンの場合、基質に対し10倍モルより好ましくは0.3倍
モル以上2倍モル以下である。溶媒は用いても用いなく
ても良いが、テトラヒドロフラン、ジオキサン等を100
重量部以下、より好ましくは50重量部以下で用いる事が
できる。この反応により(III)式で表わされるα−ヒ
ドロ−ω−ヒドロキシポリシロキサンが得られる。
次に、この(III)式で表わされるα−ヒドロ−ω−
ヒドロキシポリシロキサンを、RSiCl3,SiCl4等のクロル
シラン類に部分的、段階的に導入し(IV′)式で表わさ
れるヒドロクロロポリシロキサンを得る(スキーム
)。
ヒドロキシポリシロキサンを、RSiCl3,SiCl4等のクロル
シラン類に部分的、段階的に導入し(IV′)式で表わさ
れるヒドロクロロポリシロキサンを得る(スキーム
)。
例えば、クロルシランとしてRSiCl3を用いる場合、先
ず(III)式で表わされるα−ヒドロ−ω−ヒドロキシ
ポリシロキサンと等モルのRSiCl3をピリジン等のアミン
の存在下でカップリングさせ(V)式で表わされるポリ
シロキサンを得る。その際のRSiCl3の量は(III)式で
表わされるポリシロキサンに対し等モル以上10倍モル以
下、より好ましくは1.2倍モル以上2倍モル以下を用い
ると良い。アミンの量は当量程度が好ましい。溶媒は用
いても用いなくても良いがベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン等を用いる事ができる。反応終了後、過剰のRSiCl3、
アミン類、溶媒を除き(V)式で表わされるポリシロキ
サンを単離し、更にこれに溶媒と等モルの(III)式で
表わされるポリシロキサンと当量のアミン類を新に加え
反応させて目的とする(IV′)で表わさる単一なヒドロ
クロロポリシロキサンを得ることができる。
ず(III)式で表わされるα−ヒドロ−ω−ヒドロキシ
ポリシロキサンと等モルのRSiCl3をピリジン等のアミン
の存在下でカップリングさせ(V)式で表わされるポリ
シロキサンを得る。その際のRSiCl3の量は(III)式で
表わされるポリシロキサンに対し等モル以上10倍モル以
下、より好ましくは1.2倍モル以上2倍モル以下を用い
ると良い。アミンの量は当量程度が好ましい。溶媒は用
いても用いなくても良いがベンゼン、トルエン、ヘキサ
ン等を用いる事ができる。反応終了後、過剰のRSiCl3、
アミン類、溶媒を除き(V)式で表わされるポリシロキ
サンを単離し、更にこれに溶媒と等モルの(III)式で
表わされるポリシロキサンと当量のアミン類を新に加え
反応させて目的とする(IV′)で表わさる単一なヒドロ
クロロポリシロキサンを得ることができる。
本発明の製造方法によって得られたヒドロクロロポリ
シロキサンは特定構造を有する分岐ポリシロキサンの原
料として有用である。
シロキサンは特定構造を有する分岐ポリシロキサンの原
料として有用である。
以下実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実施例 1 コンデンサート滴下ロートを備えた500mlフラスコ中
にベンゼン200mlと1,3−ジヒドロテトラメチルジシロキ
サン100g(0.74mol)とパラジウムチャコール(5%)2
gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢酸44g
(0.74mol)を約0.5時間かけて滴下した。さらに2時間
反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと未反応
の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料24g(回
収率24%)と1−ヒドロ−3−アセトキシテトラメチル
ジシロキサン67.5g(収率48%)を得た。
にベンゼン200mlと1,3−ジヒドロテトラメチルジシロキ
サン100g(0.74mol)とパラジウムチャコール(5%)2
gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢酸44g
(0.74mol)を約0.5時間かけて滴下した。さらに2時間
反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと未反応
の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料24g(回
収率24%)と1−ヒドロ−3−アセトキシテトラメチル
ジシロキサン67.5g(収率48%)を得た。
bp:〜140℃ IR:2136cm-1(Si−H),1732cm-1(Si-OAc) MS(CI):210(M++NH4) NMR:(重ベンゼン、δppm)1 H(溶媒基準) 13C(溶媒基準) 4.90(1H,Sept,2.6Hz) 170.1 1.72(3H,s) 22.2 0.234(6H,s) 0.516 0.164(6H,d,2.6Hz) −0.45529 Si(TMS基準) −4.13 −7.84 実施例 2 コンデンサーと滴下ロートを備えた100mlフラスコ中
にベンゼン40mlと1,5−ジヒドロヘキサメチルトリシロ
キサン20.8g(0.1mol)、パラジウムチャコール(5
%)1gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢
酸4.8g(0.08mol)を約1時間かけて滴下した。さらに
3時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと
未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料2.
7g(回収率13%)と1−ヒドロ−5−アセトキシヘキサ
メチルトリシロキサン9.8g(収率46%)を得た。
にベンゼン40mlと1,5−ジヒドロヘキサメチルトリシロ
キサン20.8g(0.1mol)、パラジウムチャコール(5
%)1gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢
酸4.8g(0.08mol)を約1時間かけて滴下した。さらに
3時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと
未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料2.
7g(回収率13%)と1−ヒドロ−5−アセトキシヘキサ
メチルトリシロキサン9.8g(収率46%)を得た。
bp:83〜86℃/20torr IR:2134cm-1(Si−H),1734cm-1(Si-OAc) MS:265(M+−1),251(M+−15) NMR:(重ベンゼン、δppm) 実施例 3 コンデンサーと滴下ロートを備えた500mlフラスコ中
にベンゼン200mlと1,7−ジヒドロオクタメチルテトラシ
ロキサン98.7g(0.35mol)、パラジウムチャコール(5
%)3gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢
酸16.8g(0.28mol)を約3時間かけて滴下した。さらに
4時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと
未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料35
g(回収率29%)と1−ヒドロ−7−アセトキシオクタ
メチルテトラシラン34.1g(収率30%)を得た。
にベンゼン200mlと1,7−ジヒドロオクタメチルテトラシ
ロキサン98.7g(0.35mol)、パラジウムチャコール(5
%)3gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢
酸16.8g(0.28mol)を約3時間かけて滴下した。さらに
4時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと
未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料35
g(回収率29%)と1−ヒドロ−7−アセトキシオクタ
メチルテトラシラン34.1g(収率30%)を得た。
bp:78〜80℃/6torr IR:2128cm-1(Si−H),1734cm-1(Si-OAc) MS:339(M+−1),325(M+−15) NMR:(重ベンゼン、δppm)1 H(溶媒基準) 13C(溶媒基準) 0.147(6H,s) −0.187 0.170(6H,d,2.8Hz) 0.776 0.200(6H,s) 0.956 0.314(6H,s) 0.992 1.73(3H,s) 22.3 4.96(1H,Sept,2.8Hz) 170.0 29 Si(TMS基準) −6.61 −9.68 −19.5 −19.9 実施例 4 コンデンサーと滴下ロートを備えた200mlフラスコ中
にベンゼン60mlと1,9−ジヒドロデカメチルペンタシロ
キサン24.9g(69.9mmol)、パラジウムチャコール(5
%)gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢
酸4.2g(69.9mmol)を約2時間かけて滴下した。さらに
3時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと
未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料6.
2g(回収率25%)と1−ヒドロ−9−アセトキシデカメ
チルペンタシロキサン8.1g(収率28%)を得た。
にベンゼン60mlと1,9−ジヒドロデカメチルペンタシロ
キサン24.9g(69.9mmol)、パラジウムチャコール(5
%)gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これに酢
酸4.2g(69.9mmol)を約2時間かけて滴下した。さらに
3時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベンゼンと
未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の原料6.
2g(回収率25%)と1−ヒドロ−9−アセトキシデカメ
チルペンタシロキサン8.1g(収率28%)を得た。
bp:96〜100℃/6torr IR:2128cm-1(Si−H),1734cm-1(Si-OAc) MS:413(M+−1),399(M+−15) NMR:(重ベンゼン、δppm) 実施例 5 コンデンサーと滴下ロートを備えた500mlフラスコ中
にベンゼン200mlと1,11−ジヒドロドデカメチルヘキサ
シロキサン100g(0.24mol)、パラジウムチャコール
(5%)2gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これ
に酢酸14.4g(0.24mol)を約1時間かけて滴下した。さ
らに3.5時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベン
ゼンと未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の
原料35g(回収率35%)と1−ヒドロ−11−アセトキシ
ドデカメチルヘキサシロキサン39g(収率39%)を得
た。
にベンゼン200mlと1,11−ジヒドロドデカメチルヘキサ
シロキサン100g(0.24mol)、パラジウムチャコール
(5%)2gを入れ、フラスコを100℃に加熱する。これ
に酢酸14.4g(0.24mol)を約1時間かけて滴下した。さ
らに3.5時間反応させた後冷却し、触媒を濾取し、ベン
ゼンと未反応の酢酸を留去する。残渣を蒸留し未反応の
原料35g(回収率35%)と1−ヒドロ−11−アセトキシ
ドデカメチルヘキサシロキサン39g(収率39%)を得
た。
bp:86〜88℃/0.1torr, IR:2128cm-1(Si−H),1732cm-1(Si-OAc) MS:487(M+−1),473(M+−15) NMR:(重ベンゼン、δppm) 実施例 6 滴下ロートを備えた100ml2口フラスコ中に水30ml、TH
F30ml、(C2H5)3N4.46g(44.1mmol)を入れる。氷浴
中で冷却し、1−ヒドロ−7−アセトキシオクタメチル
テトラシロキサン15g(44.1mmol)を約1時間かけて滴
下した。その後室温に戻しさらに2時間攪拌した。反応
終了後、分液ロートに移しベンゼン60mlを加え下層を除
いた。残った有機層をさらに水30mlで2回洗浄し、共沸
脱水により水とベンゼンを除き1−ヒドロ−7−ヒドロ
キシオクタメチルテトラシロキサン(a)を得る(これ
を単離する事なく次の反応に用いる)。
F30ml、(C2H5)3N4.46g(44.1mmol)を入れる。氷浴
中で冷却し、1−ヒドロ−7−アセトキシオクタメチル
テトラシロキサン15g(44.1mmol)を約1時間かけて滴
下した。その後室温に戻しさらに2時間攪拌した。反応
終了後、分液ロートに移しベンゼン60mlを加え下層を除
いた。残った有機層をさらに水30mlで2回洗浄し、共沸
脱水により水とベンゼンを除き1−ヒドロ−7−ヒドロ
キシオクタメチルテトラシロキサン(a)を得る(これ
を単離する事なく次の反応に用いる)。
次に滴下ロートを備えた200ml2口フラスコ中にベンゼ
ン80ml、(CH3SiCl310.1g(88.2mmol)、ピリジン3.49g
(44.1mmol)を入れ氷浴中で冷却した。これに、上記で
合成した(a)をアルゴン気流下約1時間かけて滴下し
攪拌した。1時間後室温に戻しさらに2時間攪拌した。
反応終了後ピリジン塩を濾取し、溶媒と過剰のCH3SiCl3
を留去し、1,1−ジクロロ−7−ヒドロノナメチルペン
タシロキサンを得た。
ン80ml、(CH3SiCl310.1g(88.2mmol)、ピリジン3.49g
(44.1mmol)を入れ氷浴中で冷却した。これに、上記で
合成した(a)をアルゴン気流下約1時間かけて滴下し
攪拌した。1時間後室温に戻しさらに2時間攪拌した。
反応終了後ピリジン塩を濾取し、溶媒と過剰のCH3SiCl3
を留去し、1,1−ジクロロ−7−ヒドロノナメチルペン
タシロキサンを得た。
これを再び反応容器内に戻し、新たにベンゼン80mlと
ピリジン3.49g(44.1mmol)を加え氷浴中で冷却した。
これに上記方法により合成した(a)(44.1mmol)をア
ルゴン気流下約90分間かけて滴下した。約2時間後室温
に戻し、さらに約半日攪拌した。反応終了後、ピリジン
を濾取し、溶媒を留去した。残渣を蒸留し、 を14.8g(収率49%)得た。
ピリジン3.49g(44.1mmol)を加え氷浴中で冷却した。
これに上記方法により合成した(a)(44.1mmol)をア
ルゴン気流下約90分間かけて滴下した。約2時間後室温
に戻し、さらに約半日攪拌した。反応終了後、ピリジン
を濾取し、溶媒を留去した。残渣を蒸留し、 を14.8g(収率49%)得た。
bp:〜105℃/1.4×10-5torr IR:2132cm-1(Si−H) MS:672(M+) NMR:(重ベンゼン中、δppm) 実施例 7 滴下ロートを備えた500ml2口フラスコ中に水120ml、T
HF120ml、(C2H5)3N12.1g(0.12mol)を入れる。氷
浴中で冷却し、1−ヒドロ−11−アセトキシドデカメチ
ルヘキサシロキサン60g(0.12mol)を約2時間かけて滴
下した。その後室温に戻しさらに4時間攪拌した。反応
終了後、分液ロートに移しベンゼン200mlを加え下層を
除いた。残った有機層をさらに水120mlで2回洗浄し、
共沸脱水により水とベンゼンを除き1−ヒドロ−11−ヒ
ドロキシドデカメチルヘキサシロキサン(b)を得る
(これを単離する事なく次の反応に用いる)。
HF120ml、(C2H5)3N12.1g(0.12mol)を入れる。氷
浴中で冷却し、1−ヒドロ−11−アセトキシドデカメチ
ルヘキサシロキサン60g(0.12mol)を約2時間かけて滴
下した。その後室温に戻しさらに4時間攪拌した。反応
終了後、分液ロートに移しベンゼン200mlを加え下層を
除いた。残った有機層をさらに水120mlで2回洗浄し、
共沸脱水により水とベンゼンを除き1−ヒドロ−11−ヒ
ドロキシドデカメチルヘキサシロキサン(b)を得る
(これを単離する事なく次の反応に用いる)。
次に滴下ロートを備えた1l2口フラスコ中にベンゼン2
00ml、CH3SiCl327.6g(0.24mol)、ピリジン9.5g(0.12
mol)を入れ氷浴中で冷却した。これに先に合成した
(b)をアルゴン気流下約2時間かけて滴下し攪拌し
た。1時間後室温に戻しさらに4時間攪拌した。反応終
了後ピリジン塩を濾取し、溶媒と過剰のCH3SiCl3を留去
し、1,1−ジクロロ−13−ヒドロペンタデカメチルシロ
キサンを得た。
00ml、CH3SiCl327.6g(0.24mol)、ピリジン9.5g(0.12
mol)を入れ氷浴中で冷却した。これに先に合成した
(b)をアルゴン気流下約2時間かけて滴下し攪拌し
た。1時間後室温に戻しさらに4時間攪拌した。反応終
了後ピリジン塩を濾取し、溶媒と過剰のCH3SiCl3を留去
し、1,1−ジクロロ−13−ヒドロペンタデカメチルシロ
キサンを得た。
これを再び反応容器内に戻し、新たにベンゼン200ml
とピリジン9.5g(0.12mol)を加え氷浴中で冷却した。
これに、上記方法により合成した(b)(0.12mol)を
アルゴン気流下約2時間かけて滴下した。約2時間後室
温に戻し、さらに約半日攪拌した。
とピリジン9.5g(0.12mol)を加え氷浴中で冷却した。
これに、上記方法により合成した(b)(0.12mol)を
アルゴン気流下約2時間かけて滴下した。約2時間後室
温に戻し、さらに約半日攪拌した。
反応終了後、ピリジン塩を濾取し、溶媒を留去した。
さらに低沸部を〜200℃/3.2×10-5torrの条件で除き、
残渣より を27.9g(収率24%、GC純度74%)得た。
さらに低沸部を〜200℃/3.2×10-5torrの条件で除き、
残渣より を27.9g(収率24%、GC純度74%)得た。
IR:2132cm-1(Si−H) NMR(重ベンゼン中、δppm):
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 77/14 - 77/18,77/24,77/44
Claims (3)
- 【請求項1】一般式(I) (式中、Rはケイ素の直接結合する同一でも異っていて
もよいアルキル基又はアルケニル基であり、nは0以上
の任意の整数である。) によって表わされる単一なα,ω−ジヒドロポリシロキ
サンの片端のみを選択的にアシロキシ化し、一般式(I
I) (式中、R,nは(I)式に同じ) によって表わされるα−ヒドロ−ω−アシロキシポリシ
ロキサンとし、次にこれを部分加水分解して、一般式
(III) (式中、R,nは(I)式に同じ) によって表わされるα−ヒドロ−ω−ヒドロポリシロキ
サンを得、これとクロロシラン類と縮合させる事によ
り、一般式(IV) (式中、R,n,は(I)式に同じで、mはRの数で0又は
1であり、xは2又は3であり、mとxの和は3であ
る。) で表わされる単一な分岐クロロヒドロポリシロキサンを
得ることを特徴とするポリシロキサンの製造方法。 - 【請求項2】一般式(IV) (式中、Rはケイ素に直接結合する同一でも異なってい
てもよいアルキル基又はアルケニル基であり、mはRの
数で0又は1であり、xは2又は3であり、mとxの和
は3であり、nは0以上の任意の整数である。) で表される単一な分岐クロロヒドロポリシロキサン。 - 【請求項3】一般式(II) (式中、Rはケイ素に直接結合する同一でも異っていて
もよいアルキル基又はアルケニル基であり、nは0以上
の任意の整数である。) によって表わされる単一なα−ヒドロ−ω−アシロキシ
ポリシロキサン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6225090A JP2763646B2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | ポリシロキサン及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6225090A JP2763646B2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | ポリシロキサン及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03263430A JPH03263430A (ja) | 1991-11-22 |
JP2763646B2 true JP2763646B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=13194709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6225090A Expired - Lifetime JP2763646B2 (ja) | 1990-03-13 | 1990-03-13 | ポリシロキサン及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2763646B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101669087B1 (ko) * | 2011-07-29 | 2016-10-25 | 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 | 전해 동합금박, 그 제조 방법, 그것의 제조에 이용하는 전해액, 그것을 이용한 2차 전지용 음극 집전체, 2차 전지 및 그 전극 |
-
1990
- 1990-03-13 JP JP6225090A patent/JP2763646B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03263430A (ja) | 1991-11-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2003510337A (ja) | 多面体オリゴマーシルセスキオキサンの形成方法 | |
JP2654075B2 (ja) | 環状シルエチニルポリマーの製造方法 | |
JP2763646B2 (ja) | ポリシロキサン及びその製造方法 | |
US5082958A (en) | Novel synthesis of difunctional halo organo noncarbon group iv main group element amides | |
US4469881A (en) | [2-(p-t-Butylphenyl)ethyl]silanes and method of making the same | |
JP3181380B2 (ja) | 1−アザ−2−シラシクロペンタン化合物の製造方法 | |
JPH0559072A (ja) | オレフイン系及びアセチレン系アザシラシクロペンタン並びにその調製方法 | |
JPH0564957B2 (ja) | ||
EP0423686B1 (en) | Silacyclobutanes and process for preparation | |
JPS647998B2 (ja) | ||
US5017717A (en) | Novel synthesis of difunctional halo organo noncarbon group IV main group element amides | |
JPH10139784A (ja) | ビニルシリル基含有ケイ素化合物の製造方法 | |
JPH0899979A (ja) | ジシリルアミンの製造方法 | |
Trommer et al. | Preparation and 29Si NMR spectroscopical investigations of (diethylamino)‐methylchlorotetra‐and pentasilanes | |
JPH03263431A (ja) | ケイ素含有デンドリマー | |
JPS6221352B2 (ja) | ||
JP2932143B2 (ja) | ポリシランの製造方法 | |
JP3236409B2 (ja) | オルガノシロキシ置換ポリシラン及びその製造方法 | |
JP3175548B2 (ja) | 水素含有環状シロキサンの製造方法 | |
KR101242397B1 (ko) | 아미노아릴 함유 유기 규소 화합물의 제조방법 및 당해방법에 사용되는 중간체의 제조방법 | |
JPS6396192A (ja) | アルコキシシラン類の製造方法 | |
JP2558164B2 (ja) | 新規な環状オルガノポリシロキサン及びその製造法 | |
JP2784808B2 (ja) | 新規な有機ケイ素化合物 | |
JP3129021B2 (ja) | ポリシランオリゴマーの製造方法 | |
JPH05202068A (ja) | アルキンのシリルホルミル化法及びそれによって得られる生成物 |