JP2763597B2 - 磁気ヘッドユニット - Google Patents

磁気ヘッドユニット

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JP2763597B2 JP1178573A JP17857389A JP2763597B2 JP 2763597 B2 JP2763597 B2 JP 2763597B2 JP 1178573 A JP1178573 A JP 1178573A JP 17857389 A JP17857389 A JP 17857389A JP 2763597 B2 JP2763597 B2 JP 2763597B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、磁気ヘッドの所定位置にテープを導くため
のテープガイドの材質に関するものである。
「従来の技術」 第5図の磁気ヘッドユニットは、矩形状の枠体1と取
り付け部2とテープガイド3,3とが一体に形成された取
り付け台部材4に、磁気ヘッド5が固定されたものであ
る。
前記テープガイド3,3は、枠体1の左右両縁部1b、1b
に、磁気ヘッドを挟むように立設されている。このテー
プガイド3の先端側の中央部分にはテープ摺接部7が形
成されており、このテープ摺接部7の両側には爪10,11
が突設されている。テープ摺接部7は、磁気ヘッド5の
テープ摺接面5aに対して走行する磁気テープ8を安定さ
せている。また爪10,11は、磁気テープ8の走行する方
向が磁気ヘッド5のギャップ9に対して正しく直交する
ように、磁気テープ8の幅方向の動きを規制している。
従来の磁気ヘッドユニットでは、テープガイド部3,3
が6−6ナイロンで形成されていた。
「発明が解決しようとする課題」 従来の磁気ヘッドユニットはテープガイド部3が硬質
な6−6ナイロンで形成されていたので、耐摩耗性に優
れていた。ところが6−6ナイロンは潤滑性に劣るた
め、前記従来の磁気ヘッドユニットにおいては、磁気テ
ープ8の磁性粉がテープガイド部3との摩擦によって脱
落し、この脱落した磁性粉が磁気ヘッド5のテープ摺接
面5aに付着して磁気ヘッド5の磁気特性を劣化させる問
題が有った。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、磁気ヘッ
ドのテープ摺動面の動摩擦係数を確実に低減でき、磁気
テープの磁性粉が脱落して付着することを防止できると
ともに、表面硬度が高く、テープガイドの磨耗を確実に
少なくすることができ、磁気テープの走行方向に配向し
たウイスカを磁気テープ摺接部に有するテープガイドを
備えた磁気ヘッドユニットを提供することを目的とす
る。
「課題を解決するための手段」 本発明の磁気ヘッドユニットでは、磁気ヘッドの側方
に隣接してテープガイドが設けられた磁気ヘッドユニッ
トであって、前記テープガイドを、ウイスカ構造のチタ
ン酸カリウムを配合した熱可塑性樹脂によって形成され
た成形体から構成し、前記テープガイドのテープ摺接部
の表面部分においてウイスカ構造のチタン酸カリウムを
磁気テープの走行方向に配向してなることにより、前記
課題の解決を図った。また、テープガイドを形成する成
形体として、射出成形体を用いることができる。
前記ウイスカ構造のチタン酸カリウムの配合量は、熱
可塑性樹脂に対して5重量%以上40重量%以下の範囲に
設定されることが望ましい。チタン酸カリウムの配合量
が5重量%未満であると後述するような磁気テープから
の磁性粉の脱落を防止する効果を得ることができない。
またチタン酸カリウムの配合量が40重量%を越えると、
テープガイドの表面が荒くなり、磁気テープの磁性粉の
脱落が生じる問題がある。
また用いるウイスカの繊維長は10μm以上20μm以下
であることが望ましく、繊維径は0.2μm以上0.5μm以
下であることが望ましい。
本発明には、K2O・nTiO2で示されるチタン酸カリウム
の他に、K2O・nTiO2-xで示される酸素の割合が少ないも
のなどを用いることもできる。K2O・nTiO2-xで示される
チタン酸カリウムを用いると、テープガイドの導電性が
向上するので、磁気テープとの摺動によって発生する電
荷によってテープガイドの部分が帯電するのを防止でき
る利点がある。
また熱可塑性樹脂には、6−6ナイロンや12ナイロン
などのポリアミドやポリアセタール、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンテレフタレート、液晶樹脂な
ど各種のものを利用できる。中でも12ナイロンは吸水率
が小さいので、寸法変化が少なく磁気ヘッドユニットの
耐環境性が向上する利点がある。
第2の発明の磁気ヘッドユニットは、前記ウイスカ構
造のチタン酸カリウムと共に固体潤滑剤が配合された熱
可塑性樹脂によってテープガイドが形成されたものであ
る。
好適な固体潤滑剤としては、高密度ポリエチレン、ポ
リテトラフルオロエチレン、超高分子量ポリエチレン等
のポレオレフィンを挙げることができる。
またこの固体潤滑剤の添加量は、熱可塑性樹脂全体に
対して3〜25wt%程度であることが望ましい。固体潤滑
剤の添加量が3wt%未満になると、磁気テープからの磁
性粉の脱落を防止する効果が十分発揮されない。また固
体潤滑剤の添加量が25wt%を越えると、熱可塑性樹脂の
硬度が劣化し、耐摩耗性が低下する不都合が生じる。
「作用」 チタン酸カリウムからなるウイスカは各種のウイスカ
の中でも、特に繊維径が細い。このためチタン酸カリウ
ムからなるウイスカが配合された熱可塑性樹脂を射出成
形すると、ウイスカが同一方向に奇麗に配向する。
このようなウイスカ構造のチタン酸カリウムが配合さ
れた熱可塑性樹脂を用いてテープガイドを射出成形する
と、成形時にウイスカが金型のキャビティ面に衝突して
倒れるので、磁気テープの走行方向に沿ってウイスカを
奇麗に配向させることができる。
従って本発明の磁気ヘッドユニットは、磁気テープの
走行方向にウイスカが奇麗に配向した磁気テープの摺動
摩擦の小さいテープガイドを備えたものとなる。
またチタン酸カリウムと共に固体潤滑剤が配合された
熱可塑性樹脂を用いてテープガイドを形成すると、磁気
テープの磁性粉の脱落をより一層減らすことができる。
「実施例」 以下、実施例に沿って本発明の磁気ヘッドユニットを
詳しく説明する。
(実施例1) 第5図に示した構造の磁気ヘッドユニットの取り付け
台部材4を、ウイスカ構造のチタン酸カリウムがポリア
ミド樹脂に対して25%配合された樹脂を用いて射出成形
法によって形成した。チタン酸カリウムにはK2O・nTiO2
を用い、ポリアミド樹脂には12ナイロンを用いた。また
配合されたチタン酸カリウム製ウイスカの繊維長は平均
15μm、繊維径は平均0.4μmであった。なお、この取
り付け台部材4を射出成形する際には、第5図中矢印B,
Bで示す部分から樹脂を注入した。
この磁気ヘッドユニットのテープガイド部3のテープ
摺接部7の表面を倍率756倍で観察したところ、第1図
に示すように磁気テープの走行方向Aに沿ってウイスカ
40…が配向していた。
次にこの磁気ヘッドユニットに対して磁気テープを10
0時間連続走行させ、直後の表面を観察した。この磁気
テープ走行試験は、温度20℃、湿度50%の環境下で行っ
た。
その結果、磁気テープから脱落した磁性粉はほとんど
観察されず、第2図に示すように磁性粉が脱落し易い爪
11の近傍を拡大鏡で観察しても、脱落した磁性粉は発見
されなかった。
比較のためにテープガイド3を備えた取り付け台部材
4が6−6ナイロンで形成された前記従来の磁気ヘッド
ユニットを同様の磁気テープ走行試験に供したところ、
第3図および第4図に示すように、磁気テープから多量
の磁性粉が脱落した。
この磁気テープ走行試験の結果から、この磁気ヘッド
ユニットはテープガイドの部分における磁気テープの摺
動摩擦が小さく、磁性粉の脱落が極めて少ないものであ
ることが確認された。
(実施例2) 固体潤滑剤が配合された熱可塑性樹脂を用いて、実施
例1と同様に取り付け台部材4を射出成形した。用いた
熱可塑性樹脂の組成は、ウイスカ構造のチタン酸カリウ
ム25wt%、固体潤滑剤5wt%、ポリアミド樹脂70wt%で
あった。固体潤滑剤にはポリオレフィンを用いた。チタ
ン酸カリウムとポリアミドには、実施例1と同一のも
の、即ちK2O・nTiO2と12ナイロンを用いた。
この磁気ヘッドユニットを、実施例1の場合よりも長
時間(1000時間)の磁気テープ走行試験に供した。
走行試験直後に磁気ヘッドユニットの表面を観察しと
ころ、磁気テープから脱落した磁性粉は全く観察されな
かった。この結果から、固体潤滑剤を配合すると、磁性
粉の脱落を防止する効果がより向上することが判明し
た。
「発明の効果」 以上説明したように本発明の磁気ヘッドユニットは、
ウイスカ構造のチタン酸カリウムが配合された熱可塑性
樹脂によってテープガイドが形成されているとともに、
テープガイドのテープ摺接部の表面部分においてウイス
カ構造のチタン酸カリウムが磁気テープの走行方向に配
向されているので、テープガイドと磁気テープとの動摩
擦係数が低減し、磁気テープの磁性粉の脱落が無くな
る。従って本発明の磁気ヘッドユニットによれば、磁気
ヘッドのテープ摺動面に磁気テープの磁性粉が付着する
のを防止することができ、磁気ヘッドの磁気特性を常に
良好に保つことができる。
また本発明の磁気ヘッドユニットては、ウイスカ構造
のチタン酸カリウムが配合された熱可塑性樹脂によって
テープガイドが形成されているので、テープガイドは表
面硬度のより高いものとなる。従って本発明の磁気ヘッ
ドユニットは磁気テープの摺動によるテープガイドの摩
耗も少なく安定した特性を発揮するものとなる。
またウイスカ構造のチタン酸カリウムに加えて固体潤
滑剤が配合された熱可塑性樹脂でテープガイドが形成さ
れた第2発明の磁気ヘッドユニットにあっては、磁気テ
ープの磁性粉の脱落を防止する効果がより一層向上す
る。従って第2発明の磁気ヘッドユニットによれば、磁
気ヘッドのテープ摺接面への磁性粉の付着をより確実に
防止でき、磁気ヘッドの磁気特性をより良好に保つこと
ができる。
更に、第3発明の磁気ヘッドユニットにあっては、テ
ープガイドが射出成形体からなるので、ウイスカ構造の
チタン酸カリウムを含む熱可塑性樹脂を射出成形してテ
ープガイドを製造する場合、成形時にウイスカ構造のチ
タン酸カリウムが金型のキャビティ面に衝突して倒れ、
確実に磁気テープの走行方向に配向された構造とするこ
とができる。従って第3発明の磁気ヘッドユニットによ
れば、磁気テープの走行方向にウイスカが綺麗に配向し
た磁気テープの摺動摩擦の小さいテープガイドが確実に
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例の磁気ヘッドユニットのテープガイドの
部分の表面状態を示す拡大図、第2図は実施例の磁気ヘ
ッドユニットを磁気テープ走行試験に供した結果を示す
部分拡大部、第3図は従来の磁気ヘッドユニットを磁気
テープ走行試験に供した結果を示す正面図、第4図は同
結果を示す部分拡大図、第5図は磁気ヘッドユニットの
一例を示す斜視図である。 3……テープガイド部、5……磁気ヘッド、40……ウイ
スカ。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−135557(JP,A) 特開 平1−118204(JP,A) 特開 昭63−255861(JP,A) 特開 昭60−136052(JP,A) 特開 昭58−137172(JP,A) 特開 昭60−191403(JP,A) 実開 平2−30101(JP,U) 実開 昭61−199710(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/60

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ヘッドの側方にテープガイドが設けら
    れた磁気ヘッドユニットであって、前記テープガイド
    が、ウイスカ構造のチタン酸カリウムを配合した熱可塑
    性樹脂によって形成された成形体からなり、前記テープ
    ガイドのテープ摺接部の表面部分においてウイスカ構造
    のチタン酸カリウムが磁気テープの走行方向に配向され
    てなることを特徴とする磁気ヘッドユニット。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性樹脂が、ウイスカ構造のチタ
    ン酸カリウムと固体潤滑剤とが配合されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドユニット。
  3. 【請求項3】テープガイドが、射出成形体からなること
    を特徴とする請求項1または2記載の磁気ヘッドユニッ
    ト。
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