JP2725416B2 - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JP2725416B2 JP2725416B2 JP31045389A JP31045389A JP2725416B2 JP 2725416 B2 JP2725416 B2 JP 2725416B2 JP 31045389 A JP31045389 A JP 31045389A JP 31045389 A JP31045389 A JP 31045389A JP 2725416 B2 JP2725416 B2 JP 2725416B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- molecular weight
- resin
- guide
- cassette
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テープカセットに関し、特にカセットテ
ープ用固定式テープガイドに関する。
ープ用固定式テープガイドに関する。
この発明は、分子量が50万〜100万の超高分子量ポリ
エチレン系樹脂とPPS樹脂でテープガイドを形成するこ
とにより、安価で、技術的難易度が高い表面仕上げが不
要でしかも製品の検査が簡略化できるテープガイドを有
するテープカセットが得られるようにしたものである。
エチレン系樹脂とPPS樹脂でテープガイドを形成するこ
とにより、安価で、技術的難易度が高い表面仕上げが不
要でしかも製品の検査が簡略化できるテープガイドを有
するテープカセットが得られるようにしたものである。
〔従来の技術〕 例えばビデオデッキ等に使用されているテープカセッ
トは、磁気テープに接触してテープ走行を安定するテー
プガイドすなわちテープカセットの前面にテープをかけ
わたす際の両端ガイドとなる固定式テープガイドが用い
られている。第4図はその一例を示すもので、第4図に
おいて、(1)は本体ケースであり、通常HI−PS(ハイ
インパクトポリスチレン)で形成されている。この内部
に左右一対のテープリール(2)を回転可能に内装し、
磁気テープ(3)を一方のテープリール(2)から繰り
出して、テープガイド(4)に懸架案内したのち、本体
ケース(1)の前面外側に導出し、他方のテーブリール
(2)に巻取るようになっている。
トは、磁気テープに接触してテープ走行を安定するテー
プガイドすなわちテープカセットの前面にテープをかけ
わたす際の両端ガイドとなる固定式テープガイドが用い
られている。第4図はその一例を示すもので、第4図に
おいて、(1)は本体ケースであり、通常HI−PS(ハイ
インパクトポリスチレン)で形成されている。この内部
に左右一対のテープリール(2)を回転可能に内装し、
磁気テープ(3)を一方のテープリール(2)から繰り
出して、テープガイド(4)に懸架案内したのち、本体
ケース(1)の前面外側に導出し、他方のテーブリール
(2)に巻取るようになっている。
テープカセットに設けられるテープガイドは上述の如
くテープ裏面(ベース側)と接するように設けられてお
り、カセットケースと一体形成されたり又は挿入固定さ
れるプラスチック樹脂のもの(特開昭61−110388号公
報)或いは金属性のものがある。
くテープ裏面(ベース側)と接するように設けられてお
り、カセットケースと一体形成されたり又は挿入固定さ
れるプラスチック樹脂のもの(特開昭61−110388号公
報)或いは金属性のものがある。
ところで、従来カセットテープの固定式テープガイド
には、テープとの摩擦摩耗、耐久性の面から金属性のも
のが多用されていたが、材料の性質上機械加工によって
ガイドの端面又は円筒面を仕上げる方法に頼らざるを得
なかった。そのめに、第1にコストが高くつくこと、第
2に表面仕上げの制度向上に技術を要し、表面の粗度を
細かくしすぎるとテープの貼りつきが発生しやすく、逆
に粗すぎると摩擦によるテープの損傷を発生しやすいこ
と、第3に表面に凸状の傷が発生した場合に、材料が硬
いためにテープに大きなダメージを与えてしまう、つま
り製品の検査が重要になる等の欠点があった。
には、テープとの摩擦摩耗、耐久性の面から金属性のも
のが多用されていたが、材料の性質上機械加工によって
ガイドの端面又は円筒面を仕上げる方法に頼らざるを得
なかった。そのめに、第1にコストが高くつくこと、第
2に表面仕上げの制度向上に技術を要し、表面の粗度を
細かくしすぎるとテープの貼りつきが発生しやすく、逆
に粗すぎると摩擦によるテープの損傷を発生しやすいこ
と、第3に表面に凸状の傷が発生した場合に、材料が硬
いためにテープに大きなダメージを与えてしまう、つま
り製品の検査が重要になる等の欠点があった。
この発明は上述の欠点を一掃し得るテープカセットを
提供するものである。
提供するものである。
この発明によるテープカセットは、分子量が50万〜10
0万の超高分子量ポリエチレン系樹脂とPPS樹脂を用いて
テープガイドを形成するようにしたものである。
0万の超高分子量ポリエチレン系樹脂とPPS樹脂を用いて
テープガイドを形成するようにしたものである。
この発明においては、斯る構成により、コスト的に安
価で、技術的難易度が高い表面仕上げが不要となり、し
かも製品の検査が簡略化できる。
価で、技術的難易度が高い表面仕上げが不要となり、し
かも製品の検査が簡略化できる。
以下、この発明の一実施例を第1図〜第3図を参照し
て説明する。上述の従来の第1の欠点に対して最も効果
的な手段としては材料を金属から樹脂に変更して成形に
よってテープガイドを作ることである。しかし、従来色
々な樹脂でテープガイドを形成し、テストを重ねたが固
定式テープガイドと云うハンディがあるためテープとの
摩擦摩耗が激しく、仲々適切な材料が得られなかった。
しかし、たび重なるテストの結果超高分子量ポリエチレ
ン系樹脂とPPS(ポリフェニレンスルファイド)樹脂及
びカーボンブラックの組合わせによって良好な摩擦特性
と品質が維持できることが判明した。
て説明する。上述の従来の第1の欠点に対して最も効果
的な手段としては材料を金属から樹脂に変更して成形に
よってテープガイドを作ることである。しかし、従来色
々な樹脂でテープガイドを形成し、テストを重ねたが固
定式テープガイドと云うハンディがあるためテープとの
摩擦摩耗が激しく、仲々適切な材料が得られなかった。
しかし、たび重なるテストの結果超高分子量ポリエチレ
ン系樹脂とPPS(ポリフェニレンスルファイド)樹脂及
びカーボンブラックの組合わせによって良好な摩擦特性
と品質が維持できることが判明した。
この場合、超高分子量ポリエチレン系樹脂の分子量は
50万〜100万の範囲が良く、50万より小さいとテープに
対するダメージが大きく、摩擦係数が第1図に示すよう
に上昇する傾向にある。また、100万より大きすぎると
樹脂自体の流動性が悪化し、成型が困難となり好ましく
ない。ここで、 PPS樹脂の配合割合は 5〜40重量% カーボンブラックの配合割合は 1〜15重量% 表面電気抵抗は 102〜1012Ω の範囲が特性的に安定していることが分かった。
50万〜100万の範囲が良く、50万より小さいとテープに
対するダメージが大きく、摩擦係数が第1図に示すよう
に上昇する傾向にある。また、100万より大きすぎると
樹脂自体の流動性が悪化し、成型が困難となり好ましく
ない。ここで、 PPS樹脂の配合割合は 5〜40重量% カーボンブラックの配合割合は 1〜15重量% 表面電気抵抗は 102〜1012Ω の範囲が特性的に安定していることが分かった。
超高分子量ポリエチレン系樹脂としては検討の結果例
えば三井石油化学工業(株)のリユブマー(商品名)が
最も良い効果を示す。PPS樹脂は第2図からもわかるよ
うに、超高分子量ポリエチレン系樹脂の柔らかすぎて形
状精度が若干劣る点をカバーしながら、かつ摺動特性を
損なわずに構成できる利点をもつことから使用したもの
である。
えば三井石油化学工業(株)のリユブマー(商品名)が
最も良い効果を示す。PPS樹脂は第2図からもわかるよ
うに、超高分子量ポリエチレン系樹脂の柔らかすぎて形
状精度が若干劣る点をカバーしながら、かつ摺動特性を
損なわずに構成できる利点をもつことから使用したもの
である。
従来より摺動性樹脂材料としてポリアセタール(ポリ
オキシメチレン−POM)が良く使用されるが、ポリアセ
タールはテープとの摩擦においてテープダメージが大き
く、ドロップアウト又はレベル変動等を増加させる傾向
にある。また、ポリアセタールの場合、テープベースの
材料によっては第3図に示すように走行回数に対して摩
擦係数が急上昇してテープ走行停止に至る場合等の欠点
があった。これに対し、超高分子量ポリエチレン系樹脂
とPPS樹脂及びカーボンブラックの組合わせは走行回数
に対する摩擦係数が第3図に示すようになり、上述の欠
点を克服できるものである。
オキシメチレン−POM)が良く使用されるが、ポリアセ
タールはテープとの摩擦においてテープダメージが大き
く、ドロップアウト又はレベル変動等を増加させる傾向
にある。また、ポリアセタールの場合、テープベースの
材料によっては第3図に示すように走行回数に対して摩
擦係数が急上昇してテープ走行停止に至る場合等の欠点
があった。これに対し、超高分子量ポリエチレン系樹脂
とPPS樹脂及びカーボンブラックの組合わせは走行回数
に対する摩擦係数が第3図に示すようになり、上述の欠
点を克服できるものである。
上述の従来の第2及び第3の欠点に対しても樹脂ガイ
ドにすることにより、その仕上がりは良好となり、表面
状態のバラツキが減少し、製品検査が簡略化できること
になる。また、万一凸状の傷がテープガイド表面にあっ
ても材料の性質上柔らかいため、テープへのダメージを
最小限にくい止めることができる。
ドにすることにより、その仕上がりは良好となり、表面
状態のバラツキが減少し、製品検査が簡略化できること
になる。また、万一凸状の傷がテープガイド表面にあっ
ても材料の性質上柔らかいため、テープへのダメージを
最小限にくい止めることができる。
上述の如くこの発明によれば、分子量が50万〜100万
の超高分子量ポリエチレン系樹脂とPPS樹脂を用いてテ
ープガイドを形成するようにしたので、コストを安価と
することができ、また技術的難易度が高い表面仕上げが
不要となり、しかも製品の検査が簡略化できる。
の超高分子量ポリエチレン系樹脂とPPS樹脂を用いてテ
ープガイドを形成するようにしたので、コストを安価と
することができ、また技術的難易度が高い表面仕上げが
不要となり、しかも製品の検査が簡略化できる。
第1図〜第3図はこの発明を説明するための図、第4図
はテープガイドの説明に供する図である。 (1)はケース本体、(2)はテープリール、(3)は
磁気テープ、(4)はテープガイドである。
はテープガイドの説明に供する図である。 (1)はケース本体、(2)はテープリール、(3)は
磁気テープ、(4)はテープガイドである。
Claims (1)
- 【請求項1】分子量50万〜100万の超高分子量ポリエチ
レン系樹脂とPPS樹脂を用いて形成されたテープガイド
を有するテープカセット。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31045389A JP2725416B2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | テープカセット |
US07/602,215 US5383077A (en) | 1989-11-24 | 1990-10-22 | Tape cassette having tape guides made of polyethylene |
EP90311712A EP0430433B1 (en) | 1989-11-24 | 1990-10-25 | A tape cassette having tape guides made of polyethylene |
DE69025042T DE69025042T2 (de) | 1989-11-24 | 1990-10-25 | Bandkassette mit Bandführung aus Polyethylen |
KR1019900018924A KR910010483A (ko) | 1989-11-24 | 1990-11-22 | 테이프 카세트 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31045389A JP2725416B2 (ja) | 1989-11-29 | 1989-11-29 | テープカセット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03171488A JPH03171488A (ja) | 1991-07-24 |
JP2725416B2 true JP2725416B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=18005433
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31045389A Expired - Fee Related JP2725416B2 (ja) | 1989-11-24 | 1989-11-29 | テープカセット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2725416B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-29 JP JP31045389A patent/JP2725416B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03171488A (ja) | 1991-07-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 10 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 11 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |