JP2763394B2 - 通信制御装置 - Google Patents

通信制御装置

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JP2763394B2
JP2763394B2 JP27164290A JP27164290A JP2763394B2 JP 2763394 B2 JP2763394 B2 JP 2763394B2 JP 27164290 A JP27164290 A JP 27164290A JP 27164290 A JP27164290 A JP 27164290A JP 2763394 B2 JP2763394 B2 JP 2763394B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、パケット通信において用いられる通信制
御装置に関し、特にウインドウを用いてフロー制御を行
う通信制御装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にフロー制御とはパケット交換網への異常流入の
防止,交換機障害時のパケット滞留の防止と異常状態か
らの速やかな復旧を図ることを目的として行うものであ
り、ウインドウ方式とは、パケットの着信交換局におけ
るパケットの滞留数を通知し、空きバッファメモリ分の
パケット送信を許可する方式である。そして、このよう
なウインドウを用いてフロー制御を行う通信システムに
おいては送信元は、 送信状態変数V(S):次に送信すべきデータのシー
ケンス番号 確認状態変数V(A):(相手から)次に確認される
べきデータのシーケンス番号 などを有し、受信したデータから 受信シーケンス番号N(R):次に受信されるべきデ
ータのシーケンス番号 を抽出し、この値を用いてデータが正しい順序で伝送
されたか否かを判断する。具体的には上記の3つの変
数,番号の間には正しいデータの場合には、 V(A)≦N(R)≦V(S) の関係が成り立つはずであり、送信元では3つの変
数、番号の関係を調べることにより、データの正しさを
判断し、さらに状態変数の更新を行う。
従来の方法では、ソフトウェアにより3つの数値の関
係を調べ、その結果によりデータの正当性を判断してい
たが、ウインドウを用いて通信を行うシステムにおいて
は、上述の3つの数値はモジュロNの循環系をなし、通
常の数値の大小比較では正しい結果が得られない。例え
ば、 モジュロ128,V(S)=10,V(A)=5の場合 正しいN(R)はN(R)=5〜10であり、 モジュロ128,V(S)=5,V(A)=10の場合 正しいN(R)はN(R)=10〜127,0〜5である。
このような判断を行うためにソフトウェアで細かく場
合分けを行う必要があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の通信制御装置は以上のように構成されているの
で、 (1)上述のような判断を行うソフトウェアが必要であ
る。
(2)データを受信する度に上述の処理を行うことが必
要である。
(3)データの正当性の確認に時間がかかる。
などの問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、データの正当性を簡単な装置で確認できる
通信制御装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る通信制御装置は、1ビット*Nワード
のRAMを準備し、そのアドレスにV(S),V(A),N
(R)の何れかを与え、 データ送信時、次に送信すべきデータのシーケンス番
号V(S)で指定されるアドレスに“1"を書き込む。
データ受信時、次に受信されるべきデータのシーケン
ス番号N(R)で指定されるアドレスからデータを読み
出す。
その後、(相手から)次に確認されるべきデータのシ
ーケンス番号V(A)より1少い数値で指定されるアド
レスまで“0"を書き込む。
という動作を行うように構成し、読み出したデータが
“1"であるか“0"であるかによってデータの正当性を確
認するようにしたものである。ここでNはモジュロの数
と同一の数値である。
〔作用〕
この発明においては、送信データの、モジュロ循環系
をなすシーケンス番号を送信順に示すためのウインドウ
を1ビット*NワードのRAMの記憶領域に対応させ、V
(S),V(A)に対応するアドレスに、データの正当性
を確認するための情報を書き込み、送信先からの信号中
のN(R)に対応するアドレスの情報を読み出すように
したので、データの正当性の判定を行うためにソフトウ
ェアで細かく場合分けを行う必要がなくなり、簡単な装
置でデータ受信後直ちに受信したデータの正当性を確認
することが可能となり、通信制御装置,通信制御ソフト
ウェアの簡単化が図れる。
〔実施例〕
以下、HDLC(High-level Date Link Control)手順に
基づく通信システムを例にとり、この発明の一実施例を
説明する。
HDLC手順に基づく通信システムにおいては、ウインド
ウを用いてフロー制御を行う。
すなわち、送信元は 送信状態変数V(S):次に送信すべきデータのシー
ケンス番号 確認状態変数V(A):(相手から)次に確認される
べきデータのシーケンス番号 を有し、受信したデータ内に存在する 受信シーケンス番号N(R):次に受信されるべきデ
ータのシーケンス番号 を用いてデータが正しい順序で伝送されたか否かを判
断する。具体的には上記の3つの変数,番号の間には正
しいデータの場合には、 V(A)≦N(R)≦V(S) の関係が成り立つはずであり、送信元では3つの変
数,番号の間の関係を調べることにより、データの正し
さを判断する。
第1図は本発明の一実施例による通信制御装置のブロ
ック図を示す。
図において、1はビット*NワードのRAM、2はセレ
クタ、3はRAM1に与えるアドレスを選択しRAM1の動作を
決定し、さらに後述するカウンタ10,11の制御を行う制
御信号群、4はRAMのアドレス線、5はRAMのデータ出力
線、10はV(S)を保持するとともに制御信号群3の制
御により1増加動作を行うカウンタ、20は現在のV
(S)の値を示す信号線、11はV(A)を保持するとと
もに制御信号群3の制御により1増加動作を行うカウン
タ、21は現在のV(A)の値を示す信号線、22は受信し
たデータから抽出したN(R)の値を示す信号線であ
る。12は現在のV(A)の値を示す信号線21と受信した
データから抽出したN(R)の値を示す信号線22とを比
較する比較器、30は比較器からの出力であり、V(A)
の値を示す信号線21,N(R)の値を示す信号線22が等し
いとき“1"、等しくないときには“0"となる。
以上説明した通信制御装置は送信側,受信側ともに備
えているものである。
さらに、このHDLCにおけるモジュロ8の送受信を行う
にはフレームが必要であり、ここでフレームフォーマッ
トの構成を説明する。例えば第4図(a)に示すような
HDLCのフレームのフレームフォーマットがあり、図にお
いて、Fは固定パターンを示すデータであり、左端のF
はこのデータの始まりを示すフラグパターン、右端のF
はデータの終わりを示すフラグパターン、Aは自局あて
のパケットか否かを示すアドレスフィールド、Cは送信
シーケンス番号N(S)(=V(S)),受信シーケン
ス番号N(R)のデータを示す制御フィールド、Iは送
信時、送信すべきデータを示す情報フィールド、FCSは
送信したデータの順序に誤りがあるかどうかを調べるフ
レーム検査シーケンスである。
次に動作について説明する。初期的にはカウンタ10,
カウンタ11ともに“0"にリセットされている。また、RA
M1は第0アドレスのデータだけが「1」にセットされ、
残りのアドレスのデータが「0」にリセットされてい
る。この状態を第2図(a)に示す。例えば、送信元が
データを1つ受信側へ送信したとき、カウンタ10を1増
加させる(これによりV(S)=1となる)。その後、
制御信号群3によってRAM1のアドレス線4に現在のV
(S)の値を示す信号線20を選択し、RAM1上のそのアド
レス(ここでは第1アドレス)に「1」を書き込む。こ
のときのRAM1の状態を第2図(b)に示す。送信元では
データを送信する度にこの動作を実行する。
例えば、ここで第3図(a)に示すように送信元が4
つのデータ“0"〜“3"を送信した後のRAM1の状態を第2
図(c)に示す。
また送信先よりデータを受信した場合、送信元では受
信したデータからN(R)を抽出し、制御信号群3によ
って、RAM1のアドレス線4にN(R)を示す信号線22を
与えて、N(R)に対応したアドレスのデータをデータ
出力線5に読み出す。その読み出した値が「1」であれ
ば、受信したデータの正当性は確認されたこととなり、
また、「0」であれば、受信したデータは正しくないこ
ととなる。第2図(c)においてはN(R)が“0"〜
“4"であれば正しいこととなる。
さらに、データの正当性が確認された場合には、制御
信号群3によって、V(A)とN(R)とが等しくない
ときには、RAM1のアドレス線4に現在のV(A)の値を
示す信号線21を与え、RAM1,V(A)に対応するアドレス
に「0」を書き込む。その後、カウンタ11を「1」増加
させる。この動作を、V(A)がN(R)に等しくなる
まで続ける。一例として、第2図(c)において第3図
(a)に示すようにN(R)=“2"を受信した後のRAM1
の状態を第2図(d)に示す。
以上のような送受信について、実際は上述説明したフ
レームフォーマットを用いて、フレーム受信処理を行っ
ており、このフレーム受信処理について第4図(b)に
示すフローチャート及び第1図を用いて説明する。
まず、送信元から送られてきたフレームフォーマット
のフラグパターンFを検出する(S1)、次に自局あての
パケットか否かを示すアドレスフィールドAを抽出する
(S2)、次にアドレスが一致しているかどうかを判断す
る(S3)。アドレスが一致していない場合、即ち自局あ
てのパケットでない場合はそのフレームは無視する
(S4)。
またアドレスが一致している場合、即ち自局あてのパ
ケットである場合は、制御フィールドを抽出し(S5)、
受信したフレームがI(Information)フレームあるい
はS(Supervision)フレームである場合か、U(Unnum
ber)フレームである場合かを判断し(S6)、Uフレー
ムならば通信を開始するか終了するか、あるいはエラー
処理を行うのか等の別の処理を行う(S7)。
IあるいはSフレームである場合は受信したデータか
らN(R)を抽出し(S8)、制御信号3によってRAM1の
アドレスにN(R)を示す信号線22を与えてそのアドレ
スのデータをデータ出力線5に読み出す(S9)。そして
その読み出した値が、例えば、N(R)=2を受信した
場合、RAM1の該当する第1アドレスからデータを読み出
すこととなる。即ち、その読み出したデータが「1」で
あれば、受信したデータの正当性は確認されたこととな
る(S10)。次に、データの正当性が確認された場合に
は、比較器12によりV(A)とN(R)とが比較され
(S12)、V(A)とN(R)とが等しくないとき、即
ち、比較器12の出力「0」の場合には、RAM1のアドレス
に現在のV(A)の値を示す信号線21を与え、RAM1の該
当するアドレスに「0」を書き込む。その後カウンタ11
を1増加させる。この動作をV(A)がN(R)に等し
くなるまで、即ち、比較器12の出力が“1"となるまで続
ける(S13)。このように、データの正当性が最終的に
確認された場合において、送信元は次のデータを受信側
へ送信することができ、受信側は受信処理を継続する
(S14)。
また、送信元は、該当するアドレスからの読み出した
データが“0"であれば、そのデータは正しくないと判断
され、カウンタ11,RAM1に対し何も行わない即ち、エラ
ー処理をする(S11)。
このように本実施例では、送信データの、モジュロ循
環系をなすシーケンス番号を送信順に示すためのウイン
ドウを1ビット*NワードのRAMの記憶領域に対応さ
せ、V(S),V(A)に対応するアドレスに、データの
正当性を確認するための情報を書き込み、送信先からの
信号中のN(R)に対応するアドレスの情報を読み出す
ようにしたので、データの正当性の判定を行うためにソ
フトウェアで細かく場合分けを行う必要がなくなり、簡
単な装置でデータ受信後直ちに受信したデータの正当性
を確認することが可能となり、通信制御装置,通信制御
ソフトウェアの簡単化が図れる。
なお、上記実施例ではデータの送信とデータ正当性の
確認とを独立に行っているが、これは第3図(b)に示
すように1つのデータの送信後必ずそのデータの正当性
を確認するようにしてもよい。
ここでは送信元が“0"というデータを1つ受信側へ送
信したとするとき、V(S)=0が送信される際にはV
(S)という値は送信シーケンス番号であるN(S)に
なり、さらに第4図(a)に示すような上記説明した、
HDLCのフレームフォーマットがあり、このフレームによ
り受信側へ送信される。
そして、上記のような場合にはV(S)=N(S)=
0であるので、このフレームは“0"という番号が付加さ
れたデータとして送信され、受信側で受信される。ま
た、送信側ではデータを送信したとき、カウンタ10を1
増加させる(これによりV(S)=1となる)。その
後、制御信号群3によってRAM1のアドレス4に現在のV
(S)の値を示す信号線20を選択し、RAM1上のそのアド
レス(ここでは第1アドレス)に「1」を書き込む。受
信側は“0"という番号が付加されたデータを受信する
と、次に受信すべきデータの番号N(R)をN(R)=
V(R)=N(S)+1と送信する。
上記の場合はN(S)=0であるのでN(R)は1と
なる。即ち、“0"の次に“1"というデータを送信するよ
うに、上記同様のフレームを用いて送信側へ通知する。
また、送信元はこのN(R)を該当するアドレスより
読み出し、保持されているV(A)=0と比較器12にて
比較し、V(A)とN(R)が等しくなるまで、上記ア
ドレスへ“0"を書き込む。即ち、アドレスの更新を行
う。
さらに、このモジュロは循環系をなしているため、再
び“0"という番号が付加されたデータを送信することに
なるが、最初の送信した番号0のデータは、受信側で確
認されているので、“0"という番号は受信側では使用さ
れていない状態となり、従って2回目に送信した番号
“0"のデータと区別することが可能となる。
上述した“0"という番号が付加されたデータを送信し
た場合と同様に、送信元ではデータを送信する度にその
動作を実行する。送信元が5つのデータ“0"〜“4"をそ
れぞれ1つずつ送信した後の状態を第5図(b)〜
(j)に示す。
なお、上記の説明ではモジュロ8の通信システムを仮
定したが、モジュロ128等のシステムにも容易に対応で
きる。さらに、上記の説明ではHDLC手順に基づくシステ
ムを例にとったが、本発明はウインドウを用いる通信シ
ステム全般に適用でき、上記実施例と同等の効果を奏す
る。また、上記の説明では1ビットのNワードのRAMを
用いたが、これは例えば1ビットのレジスタをNコ集め
た形でもよく、上記実施例と同等の効果を奏する。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明に係る通信制御装置によれば、
送信データの、モジュロ循環系をなすシーケンス番号を
送信順に示すためのウインドウを1ビット*Nワードの
RAMの記憶領域に対応させ、 V(S)のアドレスに“1"を書き込む V(A)のアドレスに“0"を書き込む N(R)のアドレスからデータを読み出す という動作を行うように構成したので、データ受信後
直ちに受信したデータの正当性を確認することが可能と
なり、通信制御装置,通信制御ソフトウェアの簡単化が
図れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による通信制御装置を示すブ
ロック図、第2図(a)〜(d)は一例として第1図の
通信制御装置を用いてHDLC手順に基づきモジュロ8の送
受信を行った一例におけるRAMの状態を示す図、第3図
(a),(b)は本発明のモジュロ通信システムの送受
信を行う模式図、第4図(a)は上記通信に用いるフレ
ームフォーマットを示す図、第4図(b)は本発明の動
作を示すフローチャート図、第5図の(a)〜(j)は
第1図の通信制御装置を用いてHDLC手順に基づきモジュ
ロ8の送受信を行った他の例におけるRAM及びカウンタ
の状態を示す図である。 図において、1はRAM、2はセレクタ、3は制御信号
群、4はRAMのアドレス線、5はRAMのデータ出力線、10
は現在のV(S)の値を保持するカウンタ、11は現在の
V(A)の値を保持するカウンタ、12は比較器、20は現
在のV(S)の値を示す信号線、21は現在のV(A)の
値を示す信号線、22は受信したデータから抽出したN
(R)の値を示す信号線、30は比較器の出力である。 なお図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信データの、モジュロ循環系をなすシー
    ケンス番号を送信順に示すためのウインドウを用いて、
    送信元と送信先との間でのデータのフロー制御を行う通
    信制御装置において、 上記ウインドウの先端、後端側のシーケンス番号を保持
    する第1、第2のカウンタと、 送信先からの信号から上記送信データに対応するウイン
    ドウ更新用数値を抽出する手段と、 上記ウインドウ後端側のシーケンス番号とウインドウ更
    新用数値とを比較する比較手段と、 少なくともウインドウサイズ分の容量を持ったRAMと、 上記第1,第2のカウンタの保持するシーケンス番号とウ
    インドウ更新用数値とのうちから1つを選択し、上記RA
    Mのアドレスに与えるセレクタとを備え、 データを送信するごとに、第2のカウンタが保持するウ
    インドウの先端側のシーケンス番号を上記RAMのアドレ
    スとして与え、該当するアドレスに1を書き込み、 送信先から信号を受信する毎に上記ウインドウ更新用数
    値を上記RAMの該当するアドレスから読み出し、 該読み出したデータが“1"であれば、上記比較手段の出
    力が一致するまで、第1のカウンタが保持する上記ウイ
    ンドウ先端側シーケンス番号に対応するアドレスから順
    次“0"を書き込み、 読み出したデータが“0"であれば他の処理を行うことを
    特徴とする通信制御装置。
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JP3805569B2 (ja) 1999-07-08 2006-08-02 富士通株式会社 ウィンドウ制御機能を有する制御装置、ウィンドウ制御プログラムを記憶した記憶媒体及びウィンドウ制御機能を有する通信制御装置

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