JP2763063B2 - 光情報読み取り装置 - Google Patents

光情報読み取り装置

Info

Publication number
JP2763063B2
JP2763063B2 JP5104840A JP10484093A JP2763063B2 JP 2763063 B2 JP2763063 B2 JP 2763063B2 JP 5104840 A JP5104840 A JP 5104840A JP 10484093 A JP10484093 A JP 10484093A JP 2763063 B2 JP2763063 B2 JP 2763063B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
optical
transmitting block
information reading
optical information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5104840A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06314437A (ja
Inventor
政宏 河村
式雄 吉田
武尚 石原
貴彦 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Original Assignee
Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC filed Critical Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Priority to JP5104840A priority Critical patent/JP2763063B2/ja
Publication of JPH06314437A publication Critical patent/JPH06314437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2763063B2 publication Critical patent/JP2763063B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Head (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばレーザービーム
を微小なスポット光に絞って光ディスク等の情報記録媒
体の記録面に入射し、該記録面からの反射光を検出する
ことにより、情報の読み取りを行う光情報読み取り装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の光情報読み取り装置の一例とし
て、光ピックアップがある。図6は、従来のCD(コン
パクトディスク)用光ピックアップの光学系を示す。以
下にその構成を動作と共に説明する。
【0003】光源となる半導体レーザ201から下方に
向けて出射された光ビームは、その出射側に設けられた
コリメートレンズ202により平行光にされ、続いて偏
光ビームスプリッタ203、1/4波長板204を経て
対物レンズ205に導かれる。対物レンズ205は入射
ビームを集光し、これに対設されたディスク206のデ
ィスク面に光スポットを照射する。
【0004】一方、ディスク206からの反射光(戻り
光)は、再び1/4波長板204を通過して、偏光ビー
ムスプリッタ203によって光路を直角に反射され、偏
光ビームスプリッタ203の側方に配置された集光レン
ズ207に導かれる。続いて、集光レンズ207、シリ
ンドリカルレンズ208を経て、光検出器209上に集
光され、該光検出器209によって光電変換される。そ
して、光電変換された電気信号をもとにディスク206
の情報の読み取りが行われる。
【0005】しかしながら、この光学系は上記のように
多数の光学素子で構成されているため、まず、第1に部
品点数が多く、光学系全体の小型化が困難であるという
欠点がある。第2に、衝撃や周囲環境の変化から光学系
を有効に保護するために、堅固、かつ重量のあるホルダ
ーが必要になるので、光ピックアップの軽量化を図る上
で限界がある。
【0006】このような従来技術の欠点を解消し得る光
ピックアップとして、本願出願人が特願平3−1646
23号で先に提案した光透過性ブロックを用いた光情報
読み取り装置がある。
【0007】図7および図8はこの光情報読み取り装置
を示す。この光情報読み取り装置は、樹脂或いはガラス
を直方体状に成形した光透過性ブロック100の表面
(表裏両面)に半導体レーザ102、光検出器104、
ホログラムビームスプリッタ105、対物レンズ10
7、ホログラムコリメートレンズ114および3ビーム
用回折格子112を図示のごとく配置している。なお、
ホログラムコリメートレンズ114は、光透過性ブロッ
ク100の長手方向一端部における裏面側に設けられた
傾斜面101上に形成されている。
【0008】傾斜面である光透過性ブロック100の長
手方向他端面にサブマウント103を介して取り付けら
れた半導体レーザ2から出射された光ビームは、上記の
各光学素子間を反射を繰り返しながらジグザク状に伝搬
した後、光透過性ブロック100の長手方向他端部にお
ける上面に膨出形成された対物レンズ107により集光
されて、光ディスク108上に光スポットとして照射さ
れる。
【0009】一方、光ディスク108からの反射光は、
上記とは逆の経路を辿って、最終的に光検出器104に
受光されて光電変換される。
【0010】このように、特願平3−164623号の
光透過性ブロックを用いた光情報読み取り装置では、光
の伝播路を折り返し状の経路としているので、結果的に
光学系のサイズを小型化できる。また、光透過性ブロッ
ク100が伝搬路以外に各光学素子のホルダーとしての
機能をも併せ持つため、光ピックアップの軽量化が実現
されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
3−164623号の光透過性ブロックを用いた光情報
読み取り装置では、光学素子が光透過性ブロック100
上の異なる面に配置されているため、以下に示す理由に
より、光学素子相互の位置合わせを精度よく行うことが
困難であるという問題点を有している。
【0012】一般に、光情報読み取りを行うためには、
各光学素子を正確な位置に配置し、光ビームを微小な集
光スポットに絞ることが必要不可欠である。ところが、
この光情報読み取り装置においてはそれが難しく、例え
ば光透過性ブロック100上に、半導体レーザ102や
光検出器104を除く他の光学素子を全て射出成型によ
り作製するものとすると、各光学素子の水平方向距離、
高さ、角度等を正確に合わせ、かつ対物レンズ107の
曲面形状やホログラム素子の数μmピッチの微細なパタ
ーンを誤差なく高精度に成型しなければならないため、
金型の製作およびそれを用いた射出成型には、非常に高
度な技術が必要になる。
【0013】また、このような製造方法とは異なり、対
物レンズ107と、ホログラムコリメートレンズ114
が形成される傾斜面101のみを射出成型により作製す
ることにし、他のホログラム光学素子を”2P法”や”
熱転写法”等の他の方法で、後から作製する製造方法に
よる場合についても、ステッパを配置する面が光透過性
ブロック100を挟んで反対側にあることや、なおか
つ、傾斜面101上であることから、精度よく位置合わ
せするには非常に高度な技術が必要となる。
【0014】同様に、半導体レーザ102や光検出器1
04等の光学素子部品についても、傾斜面110上に正
確に配置しなければならず、そのための調整装置も別に
必要となる。
【0015】以上のように、特願平3−164623号
の光透過性ブロックを用いた光情報読み取り装置では、
各々の光学素子が、光透過性ブロック100のそれぞれ
異なる面上に配置されていることから、位置合わせに高
度な技術と、多くの調整時間が必要であるため、量産性
が悪く、光ピックアップの低価格化を図る上での妨げと
なっていた。
【0016】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するものであり、同一面上の光学素子同士の相対位置
を調整するだけで済み、量産性が図れ、大幅なコストダ
ウンが可能になる光情報読み取り装置を提供することを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の光情報読み取り
装置は、光透過性ブロックの同一面上に発光素子、受光
素子および対物レンズ等の光学素子を配置して一体化さ
れており、該光透過性ブロックの相対向する他方の面を
反射面として、これら2面の間を光の伝搬路とする光学
系を有する光情報読み取り装置であって、該光透過性ブ
ロックの反射面における長手方向両端部に傾斜面がそれ
ぞれ形成され、両傾斜面の傾斜角度が同一とされ、か
つ、該光学素子のそれぞれが素子同士の相対位置関係が
一定になるように調整して該光透過性ブロックに取り付
けられており、該光透過性ブロック内の全光路長が該光
透過性ブロックに対する光学素子全体の取り付け位置の
変動にもかかわらず、一定になる構成を有しており、そ
のことにより上記目的が達成される。
【0018】また、前記光透過性ブロックが、前記光学
素子を配置した面に平行な反射面を有する構成とする
【0019】
【作用】上記の構成によれば、光透過性ブロックの同一
面上に発光素子、受光素子および対物レンズ等の光学素
子を配置して一体化し、この光透過性ブロックを光の伝
搬路とする光学系とし、この光透過性ブロックの反射面
における長手方向両端部に傾斜面がそれぞれ形成され、
両傾斜面の傾斜角度が同一とされている。このため、
透過性ブロックの同一面上に配置されるべき光学素子の
相対位置関係を一定に調整するだけで、光透過性ブロッ
ク内の全光路長を、光学素子個々の光透過性ブロックに
対する取付位置が変動したとしても、常時一定にでき
る。
【0020】光路長が一定であれば、光透過性ブロック
内を伝播する光の位相変化量が等しくなるので、伝播後
の波面の状態も等しくなる。対物レンズに入射する光の
波面が等しければ、対物レンズによって集光されて、光
ディスク等の情報記録媒体の記録面に照射される光ビー
ム(光スポット)の状態も変わらないため、光情報の読
み取りに必要な微小集光スポットが形成されることにな
る。従って、上記の構成によれば、高信頼性の光情報読
み取り装置を実現できる。また、光透過性ブロックに光
学素子を配置した面に平行な反射面を設けることで、こ
の反射面を利用して光の伝搬路を構成することが可能と
なる。
【0021】なお、上記のような調整によって、光路長
が一定になる理由については、後述の実施例中で説明す
る。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0023】図1及び図2は本発明の光情報読み取り装
置を示す。この光情報読み取り装置は、上辺が下辺より
も長くなった台形状をなす光透過性ブロック1の上面
(表面)13に、Si基板6、半導体レーザ2がマウン
トされたサブマウント3および対物レンズ7を搭載して
構成されている。また、Si基板6の下面には多分割受
光素子からなる光検出器4とホログラムビームスプリッ
タ5が形成されている。
【0024】光透過性ブロック1は樹脂又はガラスを成
形して作製され、下面14の長手方向(なお、図中に光
透過性ブロック1の長手方向をYで示し、幅方向をXで
示してある。)両端部には、同一の傾斜角を有する傾斜
反射面11、12が形成されている。Si基板6は光透
過性ブロック1の長手方向中央部に搭載され、該Si基
板6の図上左端部に相当する長手方向他端部にサブマウ
ント3が搭載されている。光検出器4はSi基板6の下
面おけるサブマウント3の近傍に配置され、ホログラム
ビームスプリッタ5はSi基板6の下面における長手方
向一端側に形成されている。更に、対物レンズ7は光透
過性ブロック1の上面13の長手方向一端部に固定配置
され、その上方に光ディスク8が対設されている。
【0025】以下にこの光情報読み取り装置の動作につ
いて説明する。図2に示すように、半導体レーザ2から
下方に向けて出射された光ビームは、光透過性ブロック
1内に垂直に入射し、傾斜反射面11、ホログラムビー
ムスプリッタ5、傾斜反射面12と順に反射を繰り返し
た後、対物レンズ7に導かれ、この対物レンズ7によっ
て上方の光ディスク8の記録面上に光スポットとして集
光される。
【0026】一方、光ディスク8で反射された光は前記
の経路を逆に進んでホログラムビームスプリッタ5に入
射し、このホログラムビームスプリッタ5によって偏向
され、光検出器4上に集光される。
【0027】光検出器4によって光電変換された電気信
号により、プッシュプル法(トラッキング誤差信号)お
よびビームサイズ法(フォーカス誤差信号)を用いてサ
ーボ信号が検出され、このサーボ信号によって図示しな
いサーボ機構が駆動されてトラッキングサーボおよびフ
ォーカシングサーボが行われる。また、光検出器4によ
って光電変換された電気信号により光ディスク8に書き
込まれた情報信号の検出が行われる。
【0028】次に、光情報読み取り装置の組立方法、す
なわち各光学素子の取り付け方法について説明する。ま
ず、光透過性ブロック1への組立時に下面となるSi基
板6の表面に、光検出器4およびホログラムビームスプ
リッタ5を作製する。具体的には、光検出器4は通常の
半導体製造技術を用いて作製される。また、ホログラム
ビームスプリッタ5は、ICプロセス技術によりSi基
板6上にAlのホログラムパターンを形成することによ
り作製される。これらの加工精度や位置精度は非常に優
れており、そのため光検出器4とホログラムビームスプ
リッタ5はSi基板6上の設計通りの位置に取り付けら
れることになる。
【0029】次に、半導体レーザ2をマウントしたサブ
マウント3を、Si基板6上に位置合わせして搭載す
る。具体的には、Si基板6は劈開により正確な端面が
形成されるので、この端面を位置合わせのための基準面
9として、半導体レーザ2のY方向における取り付け位
置を決定する。X方向の取り付け位置は、Si基板6上
に予めマーカを施しておき、それをもとに決定する。
【0030】次に、Si基板6と対物レンズ7を光透過
性ブロック1の上面13に取り付ける。具体的には、ま
ず、Si基板6の基準面9と、光透過性ブロック1の上
面13における長手方向他端縁に相当する基準線10と
の角度調整、すなわち基準面9と基準線10とを平行に
する調整作業を行う。
【0031】続いて、図3に示すように、半導体レーザ
2と対物レンズ7の間のY方向の離隔距離Lが設計値と
同じ値になるように注意して合わせた後、両者を光透過
性ブロック1の上面13上に取り付ける。距離Lが一定
であれば、換言すれば、Si基板6と対物レンズ7の位
置関係が一定に保たれていれば、光透過性ブロック1に
対する両者の取り付け位置がずれても、光透過性ブロッ
ク1内の全光路長は常に一定になる(線分AB+線分B
C+線分CD+DE=線分A’B’+線分B’C’+線
分C’D’+線分D’E’)。その理由については後述
する。
【0032】尚、図3に示すように、A点は半導体レー
ザ2を図の実線で示す位置に取り付けた場合に、半導体
レーザ2から出射される光ビームが光透過性ブロック1
の上面13に入射する位置を示す。また、B点は光透過
性ブロック1内を伝播した光ビームが傾斜反射面11に
入射する位置を、C点は傾斜反射面11で反射された光
ビームがSi基板6上のホログラムビームスプリッタ5
に入射する位置を、D点はホログラムビームスプリッタ
5で反射された光ビームが傾斜反射面12に入射する位
置を、E点は傾斜反射面12で反射された光ビームが対
物レンズ7に近接する光透過性ブロック1の上面13に
入射する位置をそれぞれ示している。
【0033】また、A’点、B’点、C’点、D’点、
E’点は、半導体レンズ2が図の破線で示す位置に取り
付けられた場合の上記A点、B点、C点、D点およびE
点にそれぞれ対応する位置である。
【0034】ここで、光路長が等しければ、光の位相変
化量が等しく、その結果、伝搬後の光の波面の状態も等
しくなる。更に、対物レンズ7に入射する光の波面が等
しければ、対物レンズ7により光ディスク8上に集光さ
れる光ビームの状態も変わらないため、光情報の読み取
りに必要な微小集光スポットが光ディスク8の記録面上
に精度よく形成されることになる。それ故、光情報の読
み取りを高精度に行うことができる。
【0035】尚、半導体レーザ2と対物レンズ7の間の
離隔距離Lを一定値に固定することによって、同時にS
i基板6に設けた他の光学素子、すなわち光検出器4お
よびホログラムビームスプリッタ5の位置合わせが行わ
れる。
【0036】図4は本発明の光情報読み取り装置の他の
実施例を示す。但し、図4では主光線以外は省略してあ
る。本実施例では、光透過性ブロック1の下面14をも
反射面として使用する実施形態をとる。このため、本実
施例の光透過性ブロック1では、光透過性ブロック1内
を伝播する光ビームの反射回数が上記実施例の場合より
も多くなっている。本実施例においても、上記と全く同
様の調整方法により、微小集光スポットを形成すること
ができる。
【0037】次に、図5に従い上記の組立方法によって
光路長が一定となる理由を説明する。今、傾斜反射面1
1、12の傾斜角度が等しく共にθ1であるとすると、
A→B→C→D→Eの経路で光透過性ブロック1内を伝
播する光線(光ビーム)と、A’→B’→C’→D’→
E’の経路で光透過性ブロック1内を伝播する光線とは
常に平行になり、光透過性ブロック1の幾何学的形状に
より錯角、同位角、対頂角が等しいことから、また、光
ビームの入射角と反射角が等しいことから、図5中に、
【0038】
【外1】
【0039】で表した12個の角は全てθ1になる。
【0040】また、同図中に、
【0041】
【外2】
【0042】で表した4個の角も全て等しく、θ2(θ1
≠θ2)とする。
【0043】但し、ここでいう傾斜反射面11、12の
傾斜角度θ1とは、光透過性ブロック1の下面14では
なく、あくまでも上面13を基準とする角度であり、上
面13と下面14が平行でない場合は常に上面13を基
準として表される。
【0044】なお、図4に示す実施例のように、傾斜反
射面11、12だけでなく下面14をも反射面として利
用する場合は、上面13と下面14とを必ず平行にする
必要がある。
【0045】更に、図5において、B’点を通る水平線
20と、線分ABとの交点をP、線分BCとの交点をQ
とし、また、D点を通る水平線21と、線分C’D’と
の交点をR’、線分D’E’との交点をS’とする。
【0046】このような条件下において、四角形A’
B’PAと四角形S’DEE’は長方形、四角形B’Q
CC’と四角形R’DCC’は平行四辺形であるので、
線分A’B’=線分AP、線分B’C’=線分QC、線
分C’R’=線分CD、線分S’E’=線分DEである
ことは明らかである。
【0047】以下に残りの光路である線分PBQと線分
R’D’S’が等しいことを証明する。まず、△B’B
Qと△DD’R’は、1辺とその両端の角度が等しいこ
とにより、合同であることが証明される。
【0048】∵四角形B’QCC’と四角形R’DC
C’は共に平行四辺形であるので、線分B’Q(=線分
C’C)=線分R’Dとなり、図より∠BB’Q=∠
D’DR’=θ1である。また、∠B’QB=π−(∠
BB’Q+∠QBB’)=π−(3θ1+θ2)であり、
かつ∠D’R’D=π−(∠R’DD’+∠DD’
R’)=π−(3θ1+θ2)であるので、∠B’QB=
∠D’R’Dとなる。
【0049】次に、△PBQと△S’D’R’は、2辺
とその間の角度が等しいので合同である。
【0050】∵上記より△B’BQと△DD’R’が合
同であるので、線分BQ=線分D’R’、線分BP=線
分D’S’である。また、∠PBQ=∠R’D’S’で
ある。∴線分PBQ=線分R’D’S’が証明される。
【0051】以上により、全光路長が等しくなること、
すなわち線分AB+線分BC+線分CD+線分DE=線
分A’B’+線分B’C’+線分C’D’+線分D’
E’となることが証明される。
【0052】なお、上記の説明では、主光線の場合を代
表してその全光路長が等しくなることを証明したが、光
透過性ブロック1に対して斜めに入射する光線の場合
も、長方形A’B’PAとS’DEE’が平行四辺形に
変わるだけであるので、全く同様に証明することが可能
である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明の光情報読み取り
装置は、光透過性ブロックの同一面上に発光素子、受光
素子および対物レンズ等の光学素子を配置して一体化
し、この光透過性ブロックを光の伝搬路とする光学系と
し、この光透過性ブロックの反射面における長手方向両
端部に傾斜面がそれぞれ形成され、両傾斜面の傾斜角度
が同一とされている。そして、光学素子同士の相対位置
関係が一定になるように調整して、これらの光学素子を
光透過性ブロックに取り付けると、光透過性ブロック内
の全光路長が光透過性ブロックに対する光学素子全体の
取り付け位置の変動にもかかわらず、一定になる構成を
とるので、調整箇所が大幅に減り、位置合わせに要する
時間を短縮できる。また、位置合わせに要する調整装置
も少なくて済む。
【0054】更に、光透過性ブロックも単なる台形プリ
ズムでよいため、従来のレンズ一体型のものに比べて加
工の難易度が減少する。また、対物レンズも通常の光デ
ィスクピックアップ用レンズをそのまま使える。
【0055】以上の理由により、本発明によれば、量産
性に優れた安価な光情報読み取り装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光情報読み取り装置を示す斜視図。
【図2】本発明の光情報読み取り装置を示す側面断面
図。
【図3】本発明の光情報読み取り装置の組立方法を示す
側面図。
【図4】本発明の光情報読み取り装置の調整方法を示す
略示側面図。
【図5】本発明の光情報読み取り装置において、光路長
が一定となる理由を説明するための側面図。
【図6】従来のCD用ピックアップの光学系を示す模式
図。
【図7】従来の光情報読み取り装置を示す斜視図。
【図8】従来の光情報読み取り装置を示す側面断面図。
【符号の説明】
1 光透過性ブロック 2 半導体レーザ 3 サブマウント 4 光検出器 5 ホログラムビームスプリッタ 6 Si基板 7 対物レンズ 8 光ディスク 9 基準面 10 基準線 11、12 傾斜反射面 13 光透過性ブロックの上面 14 光透過性ブロックの下面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 貴彦 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−133551(JP,A) 特開 昭63−52342(JP,A) 特開 昭62−162245(JP,A) 実開 昭62−142726(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 7/135

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性ブロックの同一面上に発光素
    子、受光素子および対物レンズ等の光学素子を配置し
    一体化されており、該光透過性ブロックの相対向する他
    方の面を反射面として、これら2面の間を光の伝搬路と
    する光学系を有する光情報読み取り装置であって、該光透過性ブロックの反射面における長手方向両端部に
    傾斜面がそれぞれ形成され、両傾斜面の傾斜角度が同一
    とされ、かつ、該光学素子のそれぞれが素子同士の相対
    位置関係が一定になるように調整して該光透過性ブロッ
    クに取り付けられており、 該光透過性ブロック内の全光
    路長が該光透過性ブロックに対する光学素子全体の取り
    付け位置の変動にもかかわらず、一定になる構成を有す
    光情報読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記光透過性ブロックが、前記光学素子
    を配置した面に平行な反射面を有する請求項1記載の光
    情報読み取り装置。
JP5104840A 1993-04-30 1993-04-30 光情報読み取り装置 Expired - Fee Related JP2763063B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5104840A JP2763063B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 光情報読み取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5104840A JP2763063B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 光情報読み取り装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06314437A JPH06314437A (ja) 1994-11-08
JP2763063B2 true JP2763063B2 (ja) 1998-06-11

Family

ID=14391548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5104840A Expired - Fee Related JP2763063B2 (ja) 1993-04-30 1993-04-30 光情報読み取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2763063B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60133551A (ja) * 1983-12-21 1985-07-16 Canon Inc 光ヘツド装置
JPS62162245A (ja) * 1986-01-10 1987-07-18 Ricoh Co Ltd 光ピツクアツプ装置
JPH0731373Y2 (ja) * 1986-02-28 1995-07-19 パイオニア株式会社 光学式ピツクアツプ装置
JPS6352342A (ja) * 1986-08-20 1988-03-05 Sony Corp 光ピツクアツプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06314437A (ja) 1994-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4733065A (en) Optical head device with diffraction grating for separating a light beam incident on an optical recording medium from a light beam reflected therefrom
JP2842132B2 (ja) 光学デバイス
US7457206B2 (en) Optical head, optical information storage apparatus, and their fabrication method
US5168485A (en) Device for optically reading optical recording medium
EP0692785B1 (en) Optical head device
JP3298184B2 (ja) 光学ヘッドとその製造方法
US6445488B1 (en) Micro-mirror device and optical pick-up system of the same
US4574371A (en) Apparatus for recording and reproducing information on an optical disc
US5159586A (en) Device for processing optical data
US7113316B2 (en) Holographic optical element, position shift detecting apparatus, optical pickup apparatus, optical recording medium drive and method of fabricating holographic optical element
JP2763063B2 (ja) 光情報読み取り装置
JP2527903B2 (ja) 多重チャネル・デ―タ記憶装置及び多重チャネル・レ―ザ光学装置
JP2849176B2 (ja) 光情報記録・再生用ヘッド
JPS63164034A (ja) 光導波路型光ピツクアツプ
JP2864018B2 (ja) 光学ヘッド
JP2796226B2 (ja) 集積型光学素子
JPH05181026A (ja) 光集積回路およびその製造方法
JPH0721581A (ja) 光ピックアップ
JPH0619846B2 (ja) 光情報処理装置
JP2513237B2 (ja) 光ヘッド装置
JPH0973656A (ja) 光ヘッド
JPH0721866B2 (ja) 光ヘツド装置
JPH0816989B2 (ja) 光ピツクアツプ光学情報再生装置
JP2647151B2 (ja) 光ヘッド装置
JP3302322B2 (ja) 光学ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980312

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees