JP2762747B2 - 浮函体の洋上接合方法 - Google Patents

浮函体の洋上接合方法

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JP2762747B2
JP2762747B2 JP485391A JP485391A JP2762747B2 JP 2762747 B2 JP2762747 B2 JP 2762747B2 JP 485391 A JP485391 A JP 485391A JP 485391 A JP485391 A JP 485391A JP 2762747 B2 JP2762747 B2 JP 2762747B2
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治生 山本
直幹 草野
寛治 乙藤
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Kajima Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は大型海洋構造物等を構
築するため、鋼製の浮函体の洋上接合方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、大型海洋構造物
を構築するには、ドック規模、あるいは海上輸送等の条
件の制約を受けるので、所望する大型の海洋構造物を陸
上でつくり、これを海上輸送し設置することはむずかし
かった。このためドックあるいは陸上でブロック化され
た浮函体をつくり、洋上でこれを接合し大型海洋構造物
を構築していた。
【0003】ブロック化された浮函体を接合する手段と
しては特公昭58−43534号、59−39011
号、60−500号等で提案されている。しかしこれら
の方法はいずれも機械的な接合方法であって、多数の接
合金具を必要とし、作業も煩雑でありコスト高となる問
題点があった。また、洋上に浮上している函体を溶接に
より接合することは、品質上の問題点もあり、ほとんど
実施せられていなかった。
【0004】この発明は上記問題点に着目しなされたも
のである。その目的は機械的接合に比べ、接合装置の小
型化ができ、かつ得られる構造物品質も優れている溶接
による浮函体の洋上接合方法を提案するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この浮函体の洋上接合方
法は、接合すべき2つの鋼製浮函体の一方の浮函体接合
端部の底板および側板から他方の浮函体接合端外面に添
う裏金板を張出させ、その内面に止水部材を取付け、洋
上において他方の浮函体接合端部を前記裏金板内面に添
わせて一方の浮函体接合端に当接させ、他方の浮函体に
荷重を付加し、その荷重で他方の浮函体外面と裏金板内
面の止水部材とを圧接させて仮接合し、2つの浮函体の
接合端部分を乾燥状態となし裏金板を裏あて材として溶
接することを特徴とする。
【0006】
【実施例】図1は造船ドックあるいは仮設ヤード等で製
作され洋上に浮上している鋼製の浮函体1a,1bであ
る。この浮函体1a,1bは同形で略直方体形をなし、
下端部は断面台形で、両側面にテーパー2がとってあ
る。接合端3となる対向する2端面は開口し、内部に接
合端3と並行する2つの隔壁4,4を取付けて浮力空間
5を設け、所望の浮力が保たれている。
【0007】浮函体1a,1bの一方の接合端部の底板
6および側板7の外側の吃水以下の位置から、接合すべ
き他方の接合端部外面に沿う形状、寸法の裏金板8が張
出し、その内面に接合端面に並行するゴム弾性体からな
る帯状の止水部材9が取付けてある。
【0008】この浮函体1a,1bをタッグボート等を
用いて引寄せ、一方の浮函体1bの裏金板8が張出して
いる接合端3と他方の浮函体1aの裏金板8が取付けて
いない接合端3とを当接させ、浮函体1aの端部外面を
裏金板8内面に添わせ仮止めする。図2は2つの隔壁
4,4間にまたがるテンションロッド10を引寄せ金具
11を用い締付け、浮函体1a,1bを当接、仮止めし
た状態を示す。
【0009】この状態で接合端3に裏金板8がない方の
浮函体1aの浮力空間5にバラスト水12を注入し、荷
重を付加して僅かに沈める。このバラスト水12の荷重
によって、図3のごとく底板6は下方に押圧され、テー
パー面2をなす2側板7は楔のような作用を受けて下側
方に押し拡げられ、裏金板8内面の止水部材9と密に圧
接する。ここで更に、引寄金具11を締付け、テンショ
ンロッド10に引張力を付加し、仮接合する。これによ
り、止水部材9は変形を起し高い止水性が確保される。
【0010】接合部分からの海水の浸入が無くなった時
点で、2つの浮函体1a,1bの接合端部分の2つの隔
壁4,4間にある海水13をを抜き取り、接合部分を乾
いた状態とする。接合部分は図4のごとく、切欠いたテ
ーパー面をなし、溶接は自動溶接等により行なわれ、裏
金板8を裏あて材となし溶接面14に裏金板8を溶し込
み溶接する。
【0011】図5は、この接合の工程の説明図であり、
(a) は洋上に浮上している浮函体1a,1bを示し、
(b) は2つの浮函体1a,1bを当接、仮止めし、浮函
体1aの浮力空間5内にバラスト水12を注入し、2つ
の浮函体1a,1bを仮接合した状態を示し、(c) は接
合端部分の2つの隔壁4,4間の海水13を排出し、接
合部分を乾燥させた状態を示すものである。
【0012】これにより、2つの浮函体1a,1bは洋
上において溶接により接合される。
【0013】さらに同様の工程を繰返し、所望の数の浮
函体を接合する。接合後バラスト水を抜き取り、洋上、
もしくは艤装岸壁において、プラント、工場あるいは装
備品の艤装を行ない海洋構造物の製作が行なわれる。
【0014】なお、上記実施例ではバラスト水を注入し
たが、他の手段、例えば砂を用い荷重を付加してもよ
い。
【0015】
【発明の効果】この浮函体の洋上接合方法は以上の通り
であり、次の効果を奏する。
【0016】 従来、造船ドック内あるいは仮設ヤー
ド内でしかつくることができなかった溶接により接合さ
れた海洋構造物を、洋上でブロック化された浮函体を溶
接し接合しつくることが可能となり、ドック規模あるい
は輸送条件等の制約を受けることなく大型化できる。
【0017】 機械的接合に比べ接合の装置が簡単と
なる。
【0018】 乾燥状態で溶接ができ、品質面でも優
れている。
【0019】 ドックの使用期間が鋼殻製作期間程度
の期間ですみ、ドック利用効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の接合すべき2つの浮函体の斜視図であ
る。
【図2】接合端を当接し仮止めした2つの浮函体の接合
部分の拡大断面図である。
【図3】一方の浮函体にバラスト水を注入し、浮函体外
面と裏金板内面の止水部材とを圧接させた状態の説明図
である。
【図4】溶接部分の拡大断面図である。
【図5】(a),(b),(c) は実施例の浮函体の接合工程を順
に示す断面図である。
【符号の説明】
1a,1b…浮函体、2…テーパー、3…接合端、4…
隔壁、5…浮力空間、6…底板、7…側板、8…裏金
板、9…止水部材、10…テンションロツド、11…引
寄金具、12…バラスト水、13…海水、14…溶接
面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−41819(JP,A) 実開 昭62−77218(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 25/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合すべき2つの鋼製浮函体の一方の浮
    函体接合端部の底板および側板から他方の浮函体接合端
    外面に添う裏金板を張出させ、その内面に止水部材を取
    付け、洋上において他方の浮函体接合端部を前記裏金板
    内面に添わせて一方の浮函体接合端に当接させ、他方の
    浮函体に荷重を付加し、その荷重で他方の浮函体外面と
    裏金板内面の止水部材とを圧接させて仮接合し、2つの
    浮函体の接合端部分を乾燥状態となし裏金板を裏あて材
    として溶接することを特徴とする浮函体の洋上接合方
    法。
JP485391A 1991-01-21 1991-01-21 浮函体の洋上接合方法 Expired - Lifetime JP2762747B2 (ja)

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CN109940317A (zh) * 2019-04-23 2019-06-28 浙江大学昆山创新中心 一种中小型电柜自动焊接系统

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