JP2762457B2 - カメラの電動駆動装置 - Google Patents

カメラの電動駆動装置

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JP2762457B2 JP63109746A JP10974688A JP2762457B2 JP 2762457 B2 JP2762457 B2 JP 2762457B2 JP 63109746 A JP63109746 A JP 63109746A JP 10974688 A JP10974688 A JP 10974688A JP 2762457 B2 JP2762457 B2 JP 2762457B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、カメラの電動駆動装置に関するものであ
り、例えばフィルムの電動巻き上げ及び巻き戻し機能を
有するカメラに用いられるものである。
[従来の技術] 従来、カメラのフィルム巻き上げを電動駆動で行うモ
ータドライブ装置において、駒速を5駒/秒、3駒/
秒、2駒/秒等のように切り換えられるものが知られて
いる。このような駒速の切換は毎秒何回レリーズするか
を決めるために行われるものであり、モータの動作音を
可変とするためのものではない。したがって、駒速を切
り換える方法についてもモータの駆動速度自体を切り換
えているのではなく、フィルム巻き上げシーケンスの区
切りにおける待ち時間を切り換えているに過ぎない。
[発明が解決しようとする課題] フィルムの自動巻き上げ及び自動巻き戻しには、一般
に高速性が求められ、そのための努力が重ねられてきた
が、その一方で動作音を静かにしたいという要求にも強
いものがある。特に、コンサート会場や結婚式場等の静
寂さを求められる場所でのカメラの作動音は不評であ
る。高速で且つ静かであることが望ましいが、両者を同
時に満足させることは非常に困難である。そこで、撮影
の状況に応じていずれか一方を優先的に選択できるよう
にすることによって、従来、訴えられてきた動作音が大
きいという不評のかなりの場合を救済することができる
と考えられる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、必要に応じてカメラの動作音
を低減できるようにしたカメラの電動駆動装置を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、シ
ャッタレリーズ操作ごとに撮影とフィルム一コマの巻き
上げを行うモード時、またはフィルム巻き戻し時に電動
フィルム給送可能な装置を備えるカメラにおいて、フィ
ルム給送用のモータを高速回転させる高速モードとフィ
ルム給送音が低くなるようにモータを低速回転させる消
音モードとを備えるモータ駆動回路と、上記高速モード
と上記消音モードの切換用スイッチと、上記切換用スイ
ッチの操作に応じて上記高速モードと上記消音モードと
を切り換えるモード切換手段とを設けたことを特徴とす
るものである。
[作用] 以下、第1図により本発明の作用について説明する。
本発明にあっては、可変速のモータ駆動回路2を備えて
おり、フィルム給送用のモータ1を高速回転させる高速
モードと、フィルム給送音が低くなるように低速回転さ
せる消音モードとを選択可能としている。高速モードと
消音モードの切換は、切換用のスイッチ3の操作に応じ
てモード切換手段4により行われる。
したがって、撮影者はフィルム給送音が大きくてもフ
ィルム給送を高速で行いたい場合には高速モードを選択
し、フィルム給送が低速であってもフィルム給送音を小
さくしたい場合には消音モードを選択することにより、
撮影状況に応じてフィルム給送の高速化とフィルム給送
音の静粛化のいずれかの要請を満たすことができるもの
である。
[実施例] 第2図(a)は本発明が適用されるカメラの外観を示
す平面図であり、同図(b)はその正面図である。図
中、SBはシャッター釦であり、ストロークの半分まで押
し込まれると、後述の測光スイッチSW1がONされて後述
の測光回路などが作動を開始し、さらに最後まで押し込
まれると、後述のレリーズスイッチSW2がONされて、シ
ャッターがレリーズされるようになっている。LBはレン
ズ交換釦であり、交換レンズを取り外すときに押圧操作
されるものである。その他のスイッチSWM、SWMODE、SW
SELF、SWREW、SWH/S、SWRCや電気接点111〜115、LCDパ
ネル400については、第3図以降の説明において後述す
る。
第3図は本発明が適用されるカメラの全体の回路構成
を示す図である。100はカメラ本体内回路であり、CPU20
0とその周辺回路を含んでいる。110はカメラ本体のマウ
ント部に設けられた電気接点群であり、交換レンズ500
のマウント部に設けられた電気接点群510と電気的に接
触する。カメラ本体内回路100におけるCPU200は、これ
らの電気接点群110及び510を介して、交換レンズ内回路
520と情報伝送を行うものである。120は電池であり、カ
メラ本体内回路100の各回路及び交換レンズ内回路520に
給電している。130は電源回路であり、電池120から出力
される電池電圧VEEを安定化した定電圧を各回路に給電
するものであり、常時出力される定電圧VDDと、ON/OFF
制御される定電圧VCCの2つの出力を持つ。常時出力さ
れる電圧VDDは、CPU200の動作電源とされている。ON/OF
F制御される電圧VCCは、その他の回路の動作電源とされ
ている。ただし、モータ駆動回路262は電池120から出力
される電池電圧VEEを直接給電されている。CPU200から
電源回路130には電源回路制御信号PWCが供給されてい
る。この信号PWCを“Low"レベルにすると電源回路130か
ら定電圧VCCが出力され、“High"レベルにすると定電圧
VCCは遮断される。例えば、測光回路220等に電源を供給
する必要のあるときには、この信号PWCを“Low"レベル
とするものである。
CPU200は、カメラの測光、表示、露出、フィルム巻き
上げ等の動作を制御しており、後述のフローチャートで
示されるプログラムに従って動作する。210はCPUリセッ
ト用のコンデンサであり、カメラに電池120を装填した
ときに、CPU200をイニシャライズするものである。212
はクロック発振回路であり、CPU200の動作クロックを発
振する。220は測光回路であり、CPU200から測光指令を
受けると、撮影レンズを透過した被写体からの光を測定
し、測定結果をA/D変換して被写体輝度情報としてCPU20
0へ伝達する。230はDX接点であり、フィルム室に設けら
れ、フィルムパトローネ上に設けられたDXコードを読み
込み、フィルム感度情報としてCPU200へ伝達するための
接点である。240は絞り制御回路であり、CPU200により
セットされた絞り値となるように、絞りを制御する。25
0はシャッター制御回路であり、CPU200によりセットさ
れたシャッター速度となるように、シャッターを制御す
る。260はモータであり、正転でシャッターチャージと
フィルム巻き上げを並行して行い、逆転でフィルム巻き
戻しを行う。262はモータ駆動回路であり、CPU200から
の制御信号に応じてモータ260を制御する。270はブザー
であり、手振れ警告時やセルフタイマー撮影時に、CPU2
00の制御下で鳴動する。
CPU200の入力ポートには各種のスイッチが接続されて
いる。以下、各スイッチについて説明する。
SWMはメインスイッチである。メインスイッチSWMはス
ライド式の自動復帰型スイッチであり、通常時(非操作
時)には、メインスイッチSWMはOFF状態となっており、
復帰用のスプリングの力に抗してスライド操作すること
によりONされる。メインスイッチSWMを離すと、復帰用
のスプリングの力によって自動的に元の位置に戻り、OF
F状態となる。後述のように、CPU200は、メインスイッ
チSWMの状態を定期的(例えば、250msec毎)にチェック
しており、メインスイッチSWMがONされる毎にカメラのO
N状態とLOCK状態を交互に反転切換するようになってい
る。
SW1は測光スイッチであり、シャッター釦SBの1段押
し込みでONされる。SW2はレリーズスイッチであり、シ
ャッター釦SBの2段押し込みでONされる。SWREWは途中
巻き戻しスイッチであり、フィルムを強制的に巻き戻す
際にON操作されるプッシュスイッチである。SWSPはスプ
ロケット信号発生用スイッチであり、フィルムの走行に
連動して回転するスプロケットの回転を検出するために
設けられており、その詳細については、第5図にて詳述
する。SWWは巻き上げ検出スイッチであり、フィルムの
1駒分の巻き上げが完了したときにONされる。SWRCは裏
蓋開閉スイッチであり、カメラの裏蓋の開閉動作に連動
してON/OFFされる。SWMODEは露出モード切換スイッチで
あり、通常時はOFFされており、1回ON操作する毎にカ
メラの撮影モードの切換が行われるプッシュスイッチで
ある。SWSELFはセルフタイマースイッチであり、通常時
はOFFされており、1回ON操作する毎に、セルフタイマ
ーモードと通常の撮影モードの切換が行われるプッシュ
スイッチである。SWH/Sは高速モードと消音モードを切
り換えるためのスイッチであり、スライドスイッチより
なる。
これらの各スイッチの一端は全て接地され、他端は全
てCPU200の入力ポートに接続され、CPU200の内部でプル
アップされている。したがって、各スイッチの他端は、
スイッチのOFF時には“High"レベルとなり、スイッチの
ON時には“Low"レベルとなるものであり、このレベルを
CPU200が検知することにより、各スイッチのON/OFFが判
別されるものである。
400はLCDパネルであり、カメラ本体の上部に設けら
れ、フィルム枚数や撮影モード等を表示するために用い
られる。その表示内容の詳細については、第6図にて後
述する。LCDパネル400のコモン電極はCPU200のコモン端
子COMに接続され、セグメント電極はCPU200のセグメン
ト端子SEGに接続されている。LCDパネル400は、多段階
に分割した電圧により駆動されるので、そのためのバイ
アス電圧をCPU200に与えるために、バイアス電圧発生回
路420がCPU200に接続されている。
第4図はモータ260の高速モードと低速モードを切り
換えるための具体的な回路構成を例示している。モータ
制御回路262において、電池電圧VEEとアースラインGND
の間には、トランジスタTr1,Tr2の直列回路と、トラン
ジスタTr3,Tr4の直列回路が並列的に接続されており、
トランジスタTr1,Tr2の接続点とトランジスタTr3,Tr4
の接続点の間には、モータ260が接続されている。各ト
ランジスタTr1〜Tr4にはモータ260の逆起電力バイパス
用のダイオードが逆並列接続されている。各トランジス
タTr1〜Tr4のベースには、バッファアンプAP1〜AP4の出
力がそれぞれ入力されている。
CPU200にはモータ制御用のレジスタR1〜R5が設けられ
ている。レジスタR1,R4の出力はNANDゲートNA1,NA4
一方の入力に接続され、レジスタR2,R3の出力はANDゲー
トAN2,AN3の一方の入力に接続されている。レジスタR5
の出力はパルス発生器PGの制御入力とされ、パルス発生
器PGの発振出力はNANDゲートNA1,NA4及びANDゲートA
N2,AN3の他方の入力に接続されている。NANDゲートN
A1,NA4の出力はバッファアンプAP1,AP4を介してPNP型
のトランジスタTr1,Tr4の制御信号となり、ANDゲートA
N2,AN3の出力はバッファアンプAP2,AP3を介してNPN型
のトランジスタTr2,Tr3の制御信号となる。まず、高速
モードではレジスタR5の出力は“High"レベルとなり、
このときパルス発生器PGの出力は“High"レベルのまま
となる。したがって、レジスタR1〜R4の状態に応じて、
モータ260の正転、逆転、ブレーキ、停止の各制御が行
われる。モータ260を正転動作させる場合には、レジス
タR1,R3の出力を“High"レベル、レジスタR2,R4の出力
を“Low"レベルとし、トランジスタTr1,Tr3のみをONさ
せて、モータ260に一方向に電流を流す。モータ260を逆
転動作させる場合には、レジスタR1,R3の出力を“Low"
レベル、レジスタR2,R4の出力を“High"レベルとし、ト
ランジスタTr2,Tr4のみをONさせて、モータ260に逆方
向に電流を流す。モータ260にブレーキを掛ける場合に
は、レジスタR2,R3の出力を“High"レベル、レジスタR
1,R4の出力を“Low"レベルとし、トランジスタTr2,Tr3
のみをONさせて、モータ260の両端をアースラインGNDを
介して短絡し、モータ260の慣性回転に制動を掛ける。
モータ260を停止状態とする場合には、レジスタR1〜R4
の出力をすべて“Low"レベルとし、トランジスタTr1〜T
r4をすべてOFFさせる。
次に、消音モードではレジスタR5の出力は“Low"レベ
ルとなり、このときパルス発生器PGの出力は“High"レ
ベルと“Low"レベルを交互に繰り返すパルス出力とな
る。したがって、上述の正転動作時や逆転動作時にモー
タ260に流れる電流の実効値が下がり、モータ260は低速
回転し、騒音レベルが下がるものである。
第5図はスプロケット信号発生用スイッチSWSPの構造
を例示する図である。300はフィルム送り用のスプロケ
ットである。310はスプロケット爪であり、フィルムの
パーフォレーションと噛み合ってフィルム給送を行う。
320はスプロケット信号接点台板であり、カメラ本体内
回路100の接地ラインGNDに接続された導電部材よりな
り、スプロケット300の軸受を兼ねている。330はスプロ
ケット信号発生用の回転基板であり、スプロケット300
と連動して回転する。回転基板330の表面には放射状に
導電パターンと絶縁パターンが交互に配されている。回
転基板330の放射状の導電パターンは接点台板320を介し
てカメラ本体内回路100の接地ラインGNDにアースされて
いる。340はスプロケット信号発生用のブラシであり、
スプロケット信号発生用の回転基板330の表面に接触す
る。321、322はブラシ340を位置決めするためのボスで
あり、その表面には絶縁皮膜が塗布されている。350は
絶縁シートであり、接点台板320とブラシ340の間を絶縁
するために、両者の間に介葬される。360はブラシ340を
接点台板320へ固定するための押圧部材であり、絶縁部
材よりなる。ブラシ340と絶縁シート350及び押圧部材36
0には、接点台板320の位置決め用のボス321、322に嵌挿
される位置決め用の穴341、342、351、352、361、362を
それぞれ備える。ブラシ340の端子343は押圧部材360の
長穴363に挿入され、リード線を介してCPU200の入力ポ
ートに接続される。押圧部材360はビス370を嵌挿される
穴364を備え、このビス370を接点台板320の螺子穴324に
螺着することにより、押圧部材360が接点台板320に締着
されるものである。
フィルムが正常に給送されると、スプロケット300と
回転基板330が回転することになり、その結果、ブラシ3
40は回転基板330の放射状の導電パターンと放射状の絶
縁パターンに交互に接触し、アースラインに対してON/O
FFを繰り返す。以上により、スプロケット信号発生用ス
イッチSWSPが構成されている。
第6図乃至第8図はLCDパネル400の表示内容を例示す
る図である。401はカメラの電源がONされていることを
示すON表示であり、他の表示セグメントとの区別を明瞭
にするために、この表示セグメントだけはネガパターン
としている。402はセルフタイマーマークである。セル
フタイマースイッチSWSELFを1回押す毎にこのセルフタ
イマーマークの表示・消去が繰り返され、セルフタイマ
ーマークが表示されているときにのみ、カメラはセルフ
タイマーモードで動作する。403〜405はカメラの自動露
出モードを示し、403は標準プログラムモードP、404は
ハイスピードプログラムモードPH、405はロウスピード
プログラムモードPLを示す。露出モード切換スイッチSW
MODEを1回押すごとにP、PH、PLが順次選択表示され
る。406はフィルムカウンタである。407はパトローネマ
ークであり、フィルムパトローネが装填されているとき
に表示される。408はフィルムマークであり、フィルム
が装填され、正常に巻き上げられている場合に表示され
る。
第9図はカメラ本体内回路100におけるCPU200と、交
換レンズ500における交換レンズ内回路520との交信回路
の詳細を示している。CPU200は、交換レンズ内回路520
との交信のためにシリアルクロック出力端子SCK、シリ
アル入力端子SIN及びチップセレクト端子CSを備える。
シリアルクロック出力端子SCKは、CPU200と交換レンズ
内回路520がシリアル交信するためのシリアルクロック
を出力する端子である。シリアルデータ入力端子S
INは、交換レンズ内回路520よりCPU200へシリアルクロ
ックと同期して送信されて来るシリアルデータをCPU200
へ読み込むための端子である。チップセレクト端子CS
は、CPU200が交換レンズ内回路520とシリアル交信する
ための選択信号を出力する端子である。このチップセレ
クト端子を“Low"レベルにした後、シリアルクロック出
力端子SCKからシリアルクロックが出力され、シリアル
交信が行われる。交信が終われば、チップセレクト端子
CSは“High"レベルとなる。
カメラ本体のマウント部に設けられた信号交信用の電
気接点群100は、電気接点111〜115を含み、交換レンズ5
00のマウント部に設けられた信号交信用の電気接点群51
0は、電気接点511〜515を含む。111、511はカメラ本体
内回路100から交換レンズ内回路520へ電源を供給するた
めの接点である。電気接点111には、電源回路130の定電
圧VDDが限流用の抵抗134を介して供給されている。この
抵抗134は、電源供給用の接点111が外部で他の接点や接
地ラインにショートされたときの保護用である。112、5
12はシリアルクロック出力端子SCKから出力されるシリ
アルクロックを伝達するための電気接点である。113、5
13はシリアルデータ入力端子SINに入力されるシリアル
データを伝達するための電気接点である。114、514はチ
ップセレクト端子CSから出力される選択信号を伝達する
ための電気接点である。115、515はカメラ本体内回路10
0と交換レンズ内回路520との共通の接地ラインである。
次に、交換レンズ内回路520の構成について説明す
る。521はズームエンコーダであり、交換レンズ500がズ
ームレンズである場合に、ズームリングに連動して焦点
距離情報をディジタル情報に交換してアドレス回路523
に伝える。522はデコーダであり、CPU200のシリアルク
ロック出力端子SCKより送出されるシリアルクロックを
カウントして、アドレス回路523へ伝える。アドレス回
路523は、ズームエンコーダ521及びデコーダ522の出力
を受けて、ROM524のデータをアクセスするためのアドレ
スを指定する。ROM524は、交換レンズ500の固有のデー
タを格納している。525はパラレル−シリアル変換回路
であり、ROM524から読み出される8ビットのパラレル信
号を、8ビットのシリアル信号に変換し、シリアルクロ
ック出力端子SCKから出力されるシリアルクロックに同
期してCPU200のシリアルデータ入力端子SINへシリアル
データとして送出する。
第10図(a)はCPU200のシリアル交信用の入出力回路
の回路図であり、同図(b)はその動作波形図である。
SCKCはシリアルクロックコントロールレジスタである。
シリアルクロックコントロールレジスタSCKCを“High"
レベルにセットすると、インバータG11の出力が“Low"
レベルとなり、出力部のNチャンネルMOSトランジスタQ
1がOFF状態となる。これと同時に、インバータG12の出
力が“High"レベルとなり、出力バッファBF1がイネーブ
ル状態となる。シリアルクロックコントロールレジスタ
SCKCを“Low"レベルにすると、出力部のNチャンネルMO
SトランジスタQ1がON状態となり、シリアルクロック出
力端子SCKをプルダウンすると共に、出力バッファBF1
高インピーダンスの出力状態となる。
シリアルカウンタSCTRは、3ビットカウンタからな
り、CPU200の内部に設けられたクロックパルスジェネレ
ータよりシリアルクロックφ(32.8KHz)を受ける。シ
リアルクロックφを8個カウントすると、キャリーパル
スが発生し、CPUにシリアル割込が掛かるようになって
いる。このシリアルクロックφはシリアルカウンタSCTR
に入力されると同時に、シリアルクロック出力端子SCK
を通して外部回路(シリアル交信相手)に送り出される
と共に、CPU200の内部に設けられたシリアルレジスタSR
Gへのシフトクロックとしても作用し、シリアルレジス
タSRGをシリアル−パラレル変換用のシフトレジスタと
して動作させている。
シリアルレジスタSRGはシリアルクロックφに同期し
てシフト動作を行うことにより、外部回路(シリアル交
信相手)より送られてくるシリアルデータd0〜d7を取り
込んで、シリアルデータレジスタSDRを経てCPU200のバ
スラインに出力する。反対に、CPU200のバスラインから
シリアルレジスタSRGにセットされたパラレルデータを
シリアルクロックφに同期して外部回路(シリアル交信
相手)へシリアルデータa0〜a7として送り出すこともで
きるものであるが、後者はレンズデータの読み込みには
使用しない。
第11図は、本実施例で使用される3つのプログラムモ
ードP、PH、PLのプログラムラインを例示する図であ
る。プログラムラインは、周知のようにアペックス値で
表した絞り値Avを縦軸にとり、露出時間Tvを横軸にとっ
て、露出値Evに対する絞り値Avと露出時間Tvの組み合わ
せを示したものである。図中、FNOはナンバーを意味
し、S.S.はシャッター速度を意味している。この第11図
から明らかなように、高速プログラムモードPHはプログ
ラムラインの有効範囲内においては、同一の露出値Evに
対してノーマルプログラムモードPに比べて高速度なシ
ャッター速度が選択され、動体撮影に適するものであ
る。また、低速プログラムモードPLはプログラムの有効
範囲内においては、同一の露出値Evに対してノーマルプ
ログラムモードPに比べて低速度なシャッター速度が選
択され、被写体の動いている様子を描写するのに適する
ものである。
第12図はCPU200のメインプログラムを示すフローチャ
ートである。本実施例のCPU200は省電力化のためにスリ
ープモードを備えている。このスリープモードに入る
と、CPU200のシステムロックの発振が停止され、メモリ
ーの内容が保持される状態となる。このスリープモード
から、CPU200にタイマー割込が掛かることによって、シ
ステムクロックの発振が再開され、通常モードに復帰す
るようになっている。CPU200には、約250msec毎にタイ
マー割込が掛かり、#2から通常モードで動作を開始す
るようになっている。
#2ではメインスイッチSWMが接続された入力ポート
の状態をチェックする。#4ではメインスイッチSWMがO
Nされたか否かを判定する。#4でメインスイッチSWM
ONされていないときには、#6でフラグF2を判定する。
フラグF2はメインスイッチフラグであり、メインスイッ
チSWMの操作によりカメラが作動可能状態に設定されて
いるときに1、LOCK状態に設定されているときに0に設
定される。#6でフラグF2が0であれば、前回がLOCK状
態であり、今回メインスイッチSWMが操作されていない
ということであるから、LOCK状態のままで放置された状
態が継続しているものと判断される。したがって、何も
処理を行わずに、スリープモードの時間を設定するべ
く、#20の割込タイマーTに250msecをセットし、#22
で割込タイマーTをスタートさせて、再びスリープモー
ドに入る。カメラを使用しないときは、この#2、#
4、#6、#20、#22の処理を約4Hzで繰り返すことに
なる。
#6でメインスイッチフラグF2が1であれば、前回が
ON状態であり、今回メインスイッチSWMがONされていな
いということであるから、ON状態のままで使用されてい
る状態が継続しているものと判断される。したがって、
シャッター釦SBの状態を判定するべく、#8で測光スイ
ッチSW1のON/OFFを判定する。#8で測光スイッチSW1
ONされていれば、測光動作を行うべく、第13図の#34に
移行する。#8で測光スイッチSW1がOFFされていれば、
#10で途中巻き戻しスイッチSWREWのON/OFFを判定す
る。#10で途中巻き戻しスイッチSWREWがONされていれ
ば、強制的な途中巻き戻し動作に入るべく、第13図の#
74に移行する。#10で途中巻き戻しスイッチSWREWがOFF
されていれば、#12で裏蓋スイッチSWRCのON/OFFを判定
する。#12で裏蓋スイッチSWRCがONされていれば、裏蓋
開放に関する動作を行うが、この動作については本発明
と関連しないので、説明を省略する。#12で裏蓋スイッ
チSWRCがOFFされていれば、#14で露出モード設定処理
を行うべくサブルーチンSUB−9をコールし、#16でセ
ルフタイマーモード処理を行うべくサブルーチンSUB−
7をコールし、#18でレンズ着脱判別及び表示処理を行
うべくサブルーチンSUB−1A(又はSUB−1B)をコール
し、#20、#22で割込みタイマーTをセット及びスター
トして、スリープモードに入る。
次に、#4でメインスイッチSWMがONされているとき
には、撮影者がカメラのON状態とLOCK状態を切り替える
意図を持っているということであるから、前回がON状態
であったかLOCK状態であったかを判定するべく、#24で
フラグF2を判定する。#24でメインスイッチフラグF2が
0であれば、前回がLOCK状態であったということである
から、今回はON状態にするべく、#26でフラグF2を1と
し、#28でLCDパネル400にON表示401や撮影モード表示4
03〜405を表示せしめて、#8以降の通常のON状態の動
作に入る。#24でフラグF2が1であれば、前回がON状態
であったということであるから、今回はLOCK状態にする
べく、#30でフラグF2を0とし、#32でLCDパネル400の
ON表示401や撮影モード表示403〜405を消灯せしめて、
#20以降の通常のLOCK状態の動作に入る。
なお、本実施例ではカメラがLOCK状態のときは、レン
ズの着脱判別及び表示を行わないが、#32及び#6から
それぞれ#18へ移行するようにプログラムを変更すれ
ば、カメラがLOCK状態のときにも#18のサブルーチンSU
B−1A(又はSUB−1B)が実行され、レンズの着脱判別及
び表示が行われる。
さて、カメラがON状態で使用が継続されている状態に
おいて、#8で測光スイッチSW1がONされると、測光動
作を行うべく、第13図の#34以降の処理に入る。#34で
は被写体の輝度を測定する。具体的にはCPU200から測光
回路220に測光指令を与え、測光回路220からCPU200に返
信される被写体輝度情報を読み込むものである。#36で
はレンズデータ読み込みのためのサブルーチンSUB−6
をコールし、交換レンズ500内の交換レンズ内回路520か
らシリアルデータを読み込む。そして、その読み込んだ
結果に応じて、#38でレンズの着脱判別を行う。
#38でレンズが正常に装着されていると判定されたと
きには、#40でフィルムカウンタ406により撮影枚数の
表示を行う。#42では、#34で得られた被写体輝度情報
と#36で得られたレンズデータから測光値を演算する。
#44では、#42で得られた測光値Bvと、DX接点230から
得られたフィルム感度値Svから露出値Evを決定し、選択
されたプログラムモードでのプログラム線図からシャッ
ター速度Tvと絞り値Avを決定する。
次に、#38でレンズが正常に装着されていないと判定
されたときには、#46でレンズ装着不良表示を行う。本
実施例では、フィルムカウンタ406として、7セグメン
ト型の2桁の数字表示部を用いているので、各数字表示
における中央部のセグメントのみを表示させて、「−
−」という表示を行うことにより、レンズ装着不良表示
を行う。次に、#48で実絞り測光によるTv値のみを決定
する。
#44又は#48から#50に進み、レリーズスイッチSW2
のON/OFFを判定する。#50でレリーズスイッチSW2がOFF
されていれば、#52で測光スイッチSW1のON/OFFを判定
する。#52で測光スイッチSW1がON状態のままであれ
ば、測光動作を繰り返すべく、#34に戻る。#52で測光
スイッチSW1がOFF状態であれば、#54、#56で割込タイ
マーTをセット及びスタートさせて、スリープモードに
入る。この場合には、測光動作のみが行われ、レリーズ
動作は行われなかったということになる。
#50でレリーズスイッチSW2がONされていれば、#58
でフラグF10を判定する。このフラグF10はセルフタイマ
ーモードフラグであり、セルフタイマーモードでは1と
なり、ノーマルモードでは0となる。#58でフラグF10
が1であれば、セルフタイマーモードであるので、#60
でセルフタイマー(例えば10秒)の計時を行い、計時動
作の終了後に、#62のレリーズ動作に入る。#58でフラ
グF10が0であれば、ノーマルモードであるので、#60
をスキップして、直ちに#62のレリーズ動作に入る。#
62ではミラー制御、絞り制御、シャッター制御等のレリ
ーズ動作を行う。レリーズ動作が終了すると、#64でフ
ィルムカウンタ406の撮影枚数を1つインクリメント
し、#66でシャッターチャージ及びフィルム巻き上げの
ためのサブルーチンSUB−2をコールした後、#68でフ
ラグF5を判定する。このフラグF5はフィルム巻き上げ終
了フラグであり、フィルムが最終駒に達してフィルムの
緊張状態が検出されたときに1となり、フィルムが最終
駒に達していないときには0となる。#68でフラグF5が
0であれば、#70、#72でレリーズスイッチSW2及び測
光スイッチSW1がOFFされるのを待ち、両者がOFFされる
と、#54、#56で割込タイマーTをセット及びスタート
させて、スリープモードに入る。#68でフラグ5が1で
あれば、フィルム最終駒に達してフィルムが緊張状態と
なっているということであるから、フィルムを自動巻き
戻しするべく、#74でフィルム巻き戻し用のサブルーチ
ンSUB−3をコールし、#54、#56で割込タイマーTを
セット及びスタートさせて、スリープモードに入る。な
お、#68でフィルム巻き上げ完了フラグF5が1と判定さ
れない場合でも、上述のように、#10で途中巻き戻しス
イッチSWREWがONであると判定されたときには、#74で
フィルム巻き戻し用のサブルーチンSUB−3をコール
し、フィルム途中巻き戻しが行われるものである。
次に、各サブルーチンについて説明する。
第14図(a)はレンズ装着判別及び表示のためのサブ
ルーチンSUB−1Aであり、メインプログラムの#18でコ
ールされる。このサブルーチンSUB−1Aがコルされる
と、まず、#100でレンズデータ読み込みのためのサブ
ルーチンSUB−6をコールし、交換レンズ500内の交換レ
ンズ内回路520からシリアルデータを読み込む。そし
て、その読み込んだ結果に応じて、#105でレンズの着
脱判別を行う。レンズが不完全装着状態であるか否か
は、CPU200がシリアル交信により交換レンズ500より読
み込んだシリアルデータの先頭データの内容をチェック
して、正常に交信されたかどうかをチェックする。レン
ズから送出される複数バイトのシリアルデータのうち、
先頭の8ビットデータは、レンズ装着状態をチェックす
るためのデータであり、予め決められた固定データとな
っている。例えば、バイナリコードで表現して10101010
となっている。レンズが正常に装着されていれば、読み
込んだ先頭データは10101010となっているはずである
が、レンズが装着されていなかったり、装着されていて
も接続が不完全であれば、予め決められた通りのデータ
にはならない。これを検出することにより、レンズの不
完全装着を検出するものである。
#150でレンズが正常に装着されていると判定された
ときには、#110でフィルムカウンタ406により撮影枚数
の表示を行い、リターンする(第7図(a)参照)。ま
た、#105でレンズが正常に装着されていないと判定さ
れたときには、#115でレンズ装着不良表示を行い、リ
ターンする(第7図(b)参照)。本実施例では、フィ
ルムカウンタ406として、7セグメント型の2桁の数字
表示部を用いているので、各数字表示における中央部の
セグメントのみを表示させて、「−−」という表示を行
うことにより、レンズ装着不良表示を行うことは上述の
通りである。
第14図(b)はレンズ装着判別及び表示のための他の
サブルーチンSUB−1Bであり、メインプログラムの#18
において、上述のサブルーチンSUB−1Aに代えて用いる
ことができる。このサブルーチンSUB−1Bがコールされ
ると、#100でレンズデータ読み込みのためのサブルー
チンSUB−6をコールし、交換レンズ500内の交換レンズ
内回路520からシリアルデータを読み込む。そして、そ
の読み込んだ結果に応じて、#105でレンズの着脱判別
を行う。#105でレンズが正常に装着されていると判定
されたときには、#110でフィルムカウンタ406により撮
影枚数の表示(第8図(a)参照)を行い、#120でフ
ラグF1をセットし、#125で変数Jに8をセットしてリ
ターンする。ここで、フラグF1はレンズ不完全装着時の
表示切換用フラグである。このフラグF1が1のときはレ
ンズ不完全装着時においてフィルムカウンタ406により
「−−」表示がなされ、フラグF1が0のときはレンズ不
完全装着時であってもフィルムカウンタ406により撮影
枚数表示がなされる。#120では、現在レンズ不完全装
着状態ではないが、次にレンズ不完全装着状態となった
ときに、直ちに「−−」表示がなされるように、フラグ
F1をセットしておくものである。また、変数Jはレンズ
不完全装着時において、フィルムカウンタ406により
「−−」表示と撮影枚数表示を切り替える周期を決める
ための回数カウンタであり、ここではJ=8に初期設定
してある。
さて、#105でレンズが正常に装着されていないと判
定されたときには、#130で表示切換用のフラグF1を判
定する。#130でフラグF1がセットされていれば、#135
でフィルムカウンタ406により「−−」表示を行い、レ
ンズ装着不良であることを撮影者に知らせる。そして、
#140で回数カウンタJを1つデクリメントして、#145
で回数カウンタJが0になったか否かを判定する。#14
5で回数カウンタJが0でなければリターンして、メイ
ンプログラムでスリープモードに入る。その後、レンズ
不完全装着状態が継続している場合においては、約250m
sec毎にスリープモードから通常モードに復帰して、#1
35、#140を通過することになり、#140を8回通過した
とき、つまり約2秒が経過したときに、#145で回数カ
ウンタJが0になったことが判別される。このとき、#
150で表示切換用のフラグF1を0とし、#125で回数カウ
ンタJの値を8に初期設定してメインプログラムにリタ
ーンする。したがって、次に#130を通ったときには、
フラグF1が0であると判定されるので、#155でフィル
ムカウンタ406により撮影枚数表示を行い、撮影枚数を
撮影者に知らせる。そして、#160で回数カウンタJを
1つデクリメントして、#165で回数カウンタJが0に
なったか否かを判定する。#165で回数カウンタJが0
でなければリターンして、メインプログラムでスリープ
モードに入る。その後、レンズ不完全装着状態が継続し
ている場合においては、約250msec毎にスリープモード
から通常モードに復帰して、#155、#160を通過するこ
とになり、#160を8回通過したとき、つまり約2秒が
通過したときに、#165で回数カウンタJが0になった
ことが判別される。このとき、#170で表示切換用のフ
ラグF1を1とし、#125で回数カウンタJの値を8に初
期設定してメインプログラムにリターンする。以下、同
じ動作を繰り返し、フィルムカウンタ406により「−
−」表示と撮影枚数表示が約2秒の周期で交互に行われ
る(第8図(b)参照)。したがって、撮影者はレンズ
不完全装着状態においても、撮影枚数を知ることができ
る。
第15図はシャッターチャージ及びフィルム巻き上げの
ためのサブルーチンSUB−2であり、メインプログラム
の#66でコールされる。このサブルーチンSUB−2がコ
ールされると、まず、#200でモータ260が正転するよう
に通電し、シャッターチャージ及びフィルム巻き上げを
開始する。このモータ260は、上述のように、正転でシ
ャッターチャージとフィルム巻き上げを並行して行うよ
うにメカ的に構成されている。#205では、タイマーを
リセットし、スタートさせる。このタイマーはスプロケ
ット信号の検出周期を決めるタイマーである。#210で
はスプロケット信号検出スイッチSWSPからスプロケット
信号が発生しているか否かを検出する。スプロケット信
号が発生していないときには、#215に進み、#205でリ
セット、スタートさせたタイマーがタイムアップ状態と
なったか否かを判定する。タイムアップ状態となってい
なければ、#210の判定に戻る。スプロケット信号が発
生していないときには、#210と#215の判定を繰り返
す。スプロケット信号が発生しないままで、#215でタ
イムアップ状態となれば、フィルムが最後まで巻き上げ
られたか、又はフィルムの給送に何らかの異常があった
と判断され、#220でモータ260を停止させ、#225でフ
ラグF5を1としてリターンする。このフラグF5は上述の
ようにフィルム巻き上げ終了フラグであり、フィルムが
正常に給送されている間は0、フィルムが給送されなく
なったときには1とされる。
#210と#215の判定を繰り返している場合において、
#215でタイムアップ状態となる前に、#210でスプロケ
ット信号が発生したと判定されたときには、#230でス
プロケット信号の検出周期を決めるタイマーを再びリセ
ット、スタートさせる。そして、#235で巻き上げ検出
スイッチSWWのON/OFFを判定する。#235で巻き上げ検出
スイッチSWWがOFFであると判定されたときには、まだ1
駒分の巻き上げが完了していないと判断され、巻き上げ
を継続するべく、#210の判定に戻る。#235で巻き上げ
検出スイッチSWWがONであると判定されたときには、1
駒分の巻き上げがなされたと判断し、#240でモータ260
を停止させ、#245でフィルム巻き上げ終了フラグF5を
0としてリターンする。本実施例では、1駒分の巻き上
げを行う間に8回のスプロケット信号が発生することに
なっており、#210、#230、#235のループを8回通っ
た後、#240、#245に進むことになる。
第16図はフィルムの巻き戻しのためのサブルーチンSU
B−3であり、メインプログラムの#74でコールされ
る。このサブルーチンSUB−3がコールされると、ま
ず、#300でモータ260が逆転するように通電し、フィル
ム巻き戻しを開始する。このモータ260は、上述のよう
に、逆転でフィルム巻き戻しを行うようにメカ的に構成
されている。次に、#305でフィルム巻き上げ終了フラ
グF5を判定する。#305でフラグF5が1であれば、フィ
ルムが最後まで巻き上げられているが、又はフィルムの
給送に何かの異常があると判断し、#310で自動巻き戻
し用のタイマーをリセット、スタートさせる。また、#
305でフラグF5が0であれば、フィルムの巻き上げは途
中であるが、途中巻き戻しスイッチSWREWが操作された
と判断し、#330で途中巻き戻し用のタイマーをリセッ
ト、スタートさせる。自動巻き戻し用のタイマーの計時
時間は途中巻き戻し用のタイマーの計時時間よりも短く
設定されている。これは、自動巻き戻しの際には、フィ
ルムが緊張した状態となっているので、フィルムの巻き
戻しを開始すれば、直ちにスプロケット300が連動して
回転し、スプロケット信号が発生するため、スプロケッ
ト信号の検出周期は短くて良いからである。一方、途中
巻き戻しの際には、フィルムが緊張した状態となってお
らず、フィルムパトローネの内部で弛んだ状態となって
いると考えられるので、フィルムの巻き戻しを開始して
も、しばらくはフィルムパトローネの内部でフィルムが
巻き締まる動作が行われ、その後、フィルムパトローネ
の外部にあるフィルムがフィルムパトローネ内に巻き込
まれる。したがって、途中巻き戻しの場合には、フィル
ムの巻き戻しを開始しても、直ちにスプロケット信号が
発生するとは限らず、スプロケット信号の検出周期を長
くする必要が生じるものである。
#315ではスプロケット信号発生用スイッチSWSPから
スプロケット信号が発生しているか否かを発生する。ス
プロケット信号が発生していないときには#320に進
み、#310又は#330でリセット、スタートさせたタイマ
ーがタイムアップ状態となったか否かを判定する。タイ
ムアップ状態となっていなければ、#315の判定に戻
る。スプロケット信号が発生していないときには、#31
5と#320の判定を繰り返す。#315でスプロケット信号
が発生したと判定されたときには、#305に戻り、フラ
グF5の値に応じて、#310又は#330でスプロケット信号
の検出周期を決めるタイマーを再びリセット、スタート
させる。スプロケット信号が発生しないままで、#320
でタイムアップ状態となれば、フィルムが最後まで巻き
戻されたか、又はフィルムの給送に何らかの異常があっ
たと判断し、#325でモータ260を停止させ、リターンす
る。
第17図はフィルム自動巻き上げ又はフィルム自動巻き
戻しの際にスプロケット信号の検出周期を決めるタイマ
ーをリセット、スタートさせるためのサブルーチンSUB
−4であり、フィルム巻き上げのためのサブルーチンSU
B−2における#205及び#230、又はフィルム巻き戻し
のためのサブルーチンSUB−3における#310でコールさ
れる。このサブルーチンSUB−4がコールされると、ま
ず#400で高速モードと消音モードの切換スイッチSWH/S
の設定状態を判定する。この切換スイッチSWH/Sが高速
モードに設定されているときには、モータ260が高速モ
ードで回転するので、スプロケット信号の発生間隔が短
くなり、それに伴いスプロケット信号の検出周期を短く
設定する必要があり、切換スイッチSWH/Sが消音モード
に設定されているときには、モータ260が低速モードで
静かに回転するので、スプロケット信号の発生間隔が長
くなり、それに伴いスプロケット信号の検出周期を長く
設定する必要がある。
そこで、#400で切換スイッチSWH/Sが高速モードに設
定されているときには、#405で短い検出周期ΔtH(例
えば、300msec)をタイマーに初期設定し、#410でモー
タ260を高速モードに設定する。#400で切換スイッチSW
H/Sが消音モードに設定されているときには、#415で長
い検出周期ΔtS(例えば、1sec)をタイマーに初期設定
し、#420でモータ260を低速モードに設定する。いずれ
の場合にも、#425でタイマーをスタートさせ、リター
ンする。
第18図はフィルム途中巻き戻しの際のスプロケット信
号の検出周期を決めるタイマーをリセット、スタートさ
せるためのサブルーチンSUB−5であり、フィルム巻き
戻し用のサブルーチンSUB−3における#330でコールさ
れる。このサブルーチンSUB−5における#500〜#525
のステップは、サブルーチンSUB−4における#400〜#
425のステップと同様の処理を行っている。ただし、#5
05及び#515で設定される検出周期ΔtH′及びΔtS
は、#405及び#415で設定される検出周期ΔtH及びΔtS
に比べてα倍(α>1、例えばα=3)長い周期となっ
ている。これは、高速モードの場合にも消音モードの場
合にも、フィルム途中巻き戻しの際には、フィルムが緊
張した状態となっておらず、フィルムパトローネの内部
で弛んだ状態となっていると考えられるので、上述のよ
うに、フィルム自動巻き戻しの場合に比べて検出周期を
長くする必要があるからである。
第19図(a)はレンズデータ読み込みのためのサブル
ーチンSUB−6であり、メインプログラムの#36又はサ
ブルーチンSUB−1A(もしくはSUB−1B)の#100でコー
ルされる。このサブルーチンSUB−6がコールされる
と、まず、#600でCPU200内のRAMのアドレスポインタM
にシリアルデータ格納の先頭番地m1をセットする。次
に、#605でフラグF4をリセットする。このフラグF4は
シリアル交信完了フラグであり、CPU200と交換レンズ内
回路520とのシリアル交信が1バイト分完了した時点で
1となり、シリアル交信が未完了のときには0となる。
#610ではシリアルカウンタSCTRに、1バイト分のクロ
ックをカウントさせるために、初期値8をセットする。
#615ではチップセレクト端子CSを“Low"レベルとす
る。これにより、交換レンズ内回路520が選択され、ROM
524から8ビットのパラレルデータが読み出され、パラ
レル−シリアル変換回路525にてシリアルデータに変換
され、シリアルクロック出力端子SCKからシリアルクロ
ックが入力される度に、1ビットずつのシリアルデータ
としてCPU200に読み込まれ、CPU内のシリアルレジスタS
RGに格納される。#620ではシリアルクロックコントロ
ールレジスタSCKCを1とする。これによりシリアルクロ
ック端子SCKからシリアルクロックが出力される。#625
ではシリアル交信完了フラグF4を判定する。シリアル交
信完了フラグF4が1でなければ、#625の判定を繰り返
す。シリアル交信を開始した直後においては、フラグF4
は0であるので、フラグF4が1になるまで#625の判定
が繰り返される。CPU200は交換レンズ内回路520に与え
たシリアルクロックの数をカウントするシリアルカウン
タSCTRを内蔵しており、交換レンズ内回路520にシリア
ルクロックを1個与えるたびにシリアルカウンタSCTRを
1つデクリメントする。このシリアルカウンタSCTRは#
610で初期値を8にセットされているので、交換レンズ
内回路520に8個のシリアルクロックを与えると、シリ
アルカウンタSCTRの値はゼロとなる。このとき、CPU200
にはシリアル割込が掛かる。
このシリアル割込の内容を第19図(b)に示し説明す
る。まず、#650でシリアルクロックの出力を停止する
べく、シリアルクロックコントロールレジスタSCKCを0
とする。#655ではシリアルレジスタSRGに蓄積された8
ビット分のシリアルデータを、CPU200内のRAMにおける
アドレスポインタMで指定されるアドレスにパラレルデ
ータとして転送する。次に、#660でアドレスポインタ
を1つインクリメントし、シリアル交信完了フラグF4を
1とし、シリアルカウンタSCTRに初期値8を再度セット
し、シリアル割込が発生したステップ、つまり#625へ
リターンする。
#625ではシリアル交信完了フラグF1が1となってい
るので、#630に進み、シリアルデータカウンタNを1
つデクリメントする。シリアルデータカウンタNは、1
バイト分のシリアルデータを何個読み取るかを指定する
ためのカウンタであり、サブルーチンSUB−6をコール
する前に予めセットされる。レンズ装着検出のためのサ
ブルーチンSUB−1A(又はSUB−1B)における#100で
は、先頭の1バイト分のデータのみを読み込めば良いの
で、N=1と初期設定してサブルーチンSUB−6をコー
ルするものである。また、メインプログラムの#36で
は、その後の#42で各種のレンズデータを使用するの
で、シリアルデータカウンタNに必要なデータ数を初期
設定してサブルーチンSUB−6をコールするものであ
る。
#635ではシリアルデータカウンタNが0になったか
否かを判定する。シリアルデータカウンタNが0になっ
ていなければ#636でフラグF4を0にして#620に復帰
し、1バイト分のシリアルデータの読み込みを再度行
う。#635でシリアルデータカウンタNが0になってい
れば、必要なバイト数のシリアルデータを読み込んだこ
とになるので、#640でチップセレクト端子CSを“High"
レベルに戻すことにより、交換レンズ内回路520との交
信を終了してリターンする。
第20図はセルフタイマーモード設定処理のためのサブ
ルーチンSUB−7であり、メインプログラムの#16でコ
ールされる。このサブルーチンSUB−7がコールされる
と、まず#700でセルフタイマースイッチSWSELFのON/OF
Fを判定する。#700でセルフタイマースイッチSWSELF
OFFされていれば、#705でフラグF9を0としてリターン
する。フラグF9はセルフタイマースイッチフラグであ
り、セルフタイマースイッチSWSELFがON状態であれば1
となり、OFF状態であれば0となる。#700でセルフタイ
マースイッチSWSELFがONされていれば、#710でフラグF
9を判定する。#710でフラグF9が1であれば、前回も今
回もセルフタイマースイッチSWSELFがON状態であるとい
うことであるから、セルフタイマーモードとノーマルモ
ードとの切換を行うことなく、リターンする。#710で
フラグF9が0であれば、前回はセルフタイマースイッチ
SWSELFがOFF状態であったということであるから、#715
でフラグF9を1とする。また、#720でフラグF10を反転
させる。このフラグF10は撮影モード切換フラグであ
り、セルフタイマーモードのときに1となり、ノーマル
モードのときに0となる。#725ではフラグF10を判定す
る。#725でフラグF10が1であれば、セルフタイマーモ
ードであるから、#730でLCDパネル400上のセルフタイ
マーマーク402を表示状態としてリターンする。#725で
フラグF10が0であれば、ノーマルモードであるから、
#735でLCDパネル400上のセルフタイマーマーク402を消
灯してリターンする。
第21図は露出モード設定処理のためのサブルーチンSU
B−9であり、メインプログラムの#14でコールされ
る。このサブルーチンSUB−9がコールされると、まず
#900で露出モード切換スイッチSWMODEのON/OFFを判定
する。#900で露出モード切換スイッチSWMODEがONされ
ていれば、#905でモードカウンタIを1つ加算する
(1→2→3→1…と循環させる)。#910でモードカ
ウンタI=1であれば、ノーマルプログラムモードが選
択されているものと判断し、#915でLCDパネル400上の
ノーマルプログラムモード表示403を表示状態としてリ
ターンする。#910でモードカウンタI≠1であれば、
高速プログラムモード又は低速プログラムモードのいず
れかが選択されているものと判断し、#920でモードカ
ウンタI=2であれば、高速プログラムモードが選択さ
れているものと判断し、#925でLCDパネル400上の高速
プログラムモード表示404を表示状態としてリターンす
る。#920でモードカウンタI=3であれば、低速プロ
グラムモードが選択されているものと判断し、#930でL
CDパネル400上の低速プログラムモード表示405を表示状
態としてリターンする。
なお、メインプログラムにおける#44では、モードカ
ウンタIを読み込んで、現在選択されているプログラム
モードを判別している。
本実施例では、露出モード切換スイッチSWMODEの状態
を記憶するフラグを用いていないので、露出モード切換
スイッチSWMODEを押しつづければ、約250msec毎に露出
モードが上記の順に切り換えられるものである。もちろ
ん、上述のサブルーチンSUB−7におけるフラグF9と同
様のフラグを設けて、切換スイッチSWMODEを1回押す毎
に1回モード切換を行うように構成しても構わない。
次に、フィルム巻き戻し用のサブルーチンSUB−3の
変形例を2つ例示する。以下の変形例にあっては、高速
モードと消音モードの切換スイッチSWH/Sは無いものと
する。
第22図はフィルム巻き戻し用のサブルーチンSUB−3A
であり、サブルーチンSUB−3に代えて用いることがで
きる。このサブルーチンSUB−3Aにあっては、サブルー
チンSUB−3における#310に代えて#311〜#313のステ
ップを使用し、#330に代えて#331〜#333のステップ
を使用している。
#311では途中巻き戻しスイッチSWREWのON/OFFを判定
する。#311で途中巻き戻しスイッチSWREWがOFFされて
いれば、#312でサブルーチンSUB−4Aをコールし、高速
モードでフィルム自動巻き戻しを行う。#311で途中巻
き戻しスイッチSWREWがONされていれば、#313でサブル
ーチンSUB−4Bをコールし、消音モードでフィルム自動
巻き戻しを行う。
#331〜#333も#311〜#313と同様であり、#331で
途中巻き戻しスイッチSWREWのON/OFFを判定し、OFFであ
れば#332でサブルーチンSUB−5Aをコールし、高速モー
ドでフィルム途中巻き戻しを行い、ONであれば#333で
サブルーチンSUB−5Bをコールし、消音モードでフィル
ム途中巻き戻しを行う。
したがって、このサブルーチンSUB−3Aを用いた場合
には、フィルム巻き戻し中に途中巻き戻しスイッチSW
REWをON操作することにより、そのON操作の期間中にの
み消音モードフィルム巻き戻しが行われるものである。
次に、第23図はフィルム巻き戻し用のサブルーチンSU
B−3Bであり、サブルーチンSUB−3に代えて用いること
ができる。このサブルーチンSUB−3Bにあっては、サブ
ルーチンSUB−3における#310に代えて#371〜#373の
ステップを使用し、#330に代えて#381〜#383のステ
ップを使用している。上述のサブルーチンSUB−3Aと比
較すると、途中巻き戻しスイッチSWREWのON/OFFを判定
する#311及び#331のステップに代えて、フラグF6を判
定する#371及び#381のステップを設けたところが異な
っている。また、途中巻き戻しスイッチSWREWが1回ON
される毎にフラグF6を反転させるステップ#340〜#360
を、#315から#305に戻るループ中に挿入したところが
異なっている。
#340では途中巻き戻しスイッチSWREWのON/OFFを判定
する。#340で途中巻き戻しスイッチSWREWがOFF状態で
あれば、#345でフラグF7を0とする。このフラグF7
は、途中巻き戻しスイッチフラグであり、途中巻き戻し
スイッチSWREWがON状態であれば1とされ、OFF状態であ
れば0とされる。#340で途中巻き戻しスイッチSWREW
ON状態であれば、#350でフラグF7を判定する。#350で
フラグF7が1であれば、途中巻き戻しスイッチSWREWのO
N状態が継続しているということであるから、フィルム
巻き戻しモードの切り換えは行わない。#350でフラグF
7が0であれば、途中巻き戻しスイッチSWREWが前回はOF
F状態で、今回ON状態となったということであるから、
#355でフラグF6を反転させ、#360でフラグF7を1とす
る。フラグF6はフィルム巻き戻しモードフラグであり、
#371又は#381で高速モード(#372又は#382)と消音
モード(#373又は#383)の切換に用いられる。フラグ
F6は0のときは高速モードが選択され、1のときは消音
モードが選択される。このサブルーチンSUB−3Bがコー
ルされたときには、最初に#302でフラグF6もフラグF7
も0に設定されているので、フィルム巻き戻しが始まる
と、最初は高速モードでフィルムが巻き戻されるが、撮
影者が途中巻き戻しスイッチSWREWを1回ON操作する
と、消音モードに切替わり、もう1回ON操作すると、再
び高速モードに切替わるものであり、以下同様に、途中
巻き戻しスイッチSWREWを1回ON操作する毎にフィルム
巻き戻しモードが高速モードと消音モードに交互に切替
わるものである。
[発明の効果] 本発明は、シャッタレリーズ操作ごとに撮影とフィル
ム一コマの巻き上げを行うモード時、またはフィルム巻
き戻し時に電動フィルム給送可能な装置を備えるカメラ
において、フィルム給送用のモータを高速回転させる高
速モードとフィルム給送音が低くなるようにモータを低
速回転させる消音モードとを切換可能としたので、撮影
者自身が撮影状況に応じたフィルム給送速度を選択でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示すブロック図、第2図
(a)は本発明の一実施例としてのカメラの平面図、同
図(b)は同上の正面図、第3図は同上のカメラの全体
回路構成を示すブロック回路図、第4図は同上のカメラ
に用いるモータ駆動回路の回路図、第5図は同上のカメ
ラに用いるスプロケット信号発生用スイッチの分解斜視
図、第6図は同上のカメラに用いるLCDパネルの正面
図、第7図(a),(b)及び第8図(a),(b)は
同上のLCDパネルにおける表示内容を示す説明図、第9
図は同上のカメラと交換レンズとの交信回路のブロック
回路図、第10図(a)は同上に用いるCPUの信号入出力
回路の回路図、同図(b)は同上の動作波形図、第11図
は同上のカメラに用いるプログラムラインを示すプログ
ラム線図、第12図乃至第23図は同上のカメラの動作を示
すフローチャートである。 1はモータ、2はモータ駆動回路、3はスイッチ、4は
モード切換手段である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−52037(JP,A) 特開 昭55−129330(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャッタレリーズ操作ごとに撮影とフィル
    ム一コマの巻き上げを行うモード時に電動フィルム巻き
    上げ可能な装置を備えるカメラにおいて、 フィルム給送用のモータを高速回転させる高速モードと
    フィルム給送音が低くなるように低速回転させる消音モ
    ードとを備えるモータ駆動回路と、 上記高速モードと上記消音モードの切換用スイッチと、 上記切換用スイッチの操作に応じて上記高速モードと上
    記消音モードとを切り換えるモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とするカメラの電動駆動装置。
  2. 【請求項2】電動フィルム巻き戻し可能な装置を備える
    カメラにおいて、 フィルム巻戻し用のモータを高速回転させる高速モード
    とフィルム巻戻し音が低くなるように低速回転させる消
    音モードとを備えるモータ駆動回路と、 上記高速モードと上記消音モードの切換用スイッチと、 上記切換用スイッチの操作に応じて上記高速モードと上
    記消音モードとを切り換えるモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とするカメラの電動駆動装置。
  3. 【請求項3】シャッタレリーズ操作ごとに撮影とフィル
    ム一コマの巻き上げを行うモード時に電動フィルム巻き
    上げ可能な装置を備えるカメラにおいて、 フィルム給送用のモータを高速回転させる高速モードと
    フィルム給送音が低くなるように低速回転させる消音モ
    ードとを備えるモータ駆動回路と、 上記高速モードと上記消音モードの切換用スイッチと、 上記切換用スイッチの操作に応じて上記高速モードと上
    記消音モードとを切り換えるモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とするカメラ。
  4. 【請求項4】電動フィルム巻き戻し可能な装置を備える
    カメラにおいて、 フィルム巻戻し用のモータを高速回転させる高速モード
    とフィルム巻戻し音が低くなるように低速回転させる消
    音モードとを備えるモータ駆動回路と、 上記高速モードと上記消音モードの切換用スイッチと、 上記切換用スイッチの操作に応じて上記高速モードと上
    記消音モードとを切り換えるモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】シャッタレリーズ操作ごとに撮影とフィル
    ム一コマの巻き上げを行うモード時、またはフィルム巻
    き戻し時に電動フィルム給送可能な装置を備えるカメラ
    において、 フィルム給送用のモータを高速回転させる高速モードと
    モータの電流の実効値を高速モードよりも低くしてフィ
    ルム給送音が低くなるようにモータを低速回転させる消
    音モードとを備えるモータ駆動回路と、 上記高速モードと上記消音モードの切換用スイッチと、 上記切換用スイッチの操作に応じて上記高速モードと上
    記消音モードとを切り換えるモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とするカメラの電動駆動装置。
  6. 【請求項6】シャッタレリーズ操作ごとに撮影とフィル
    ム一コマの巻き上げを行うモード時、またはフィルム巻
    き戻し時に電動フィルム給送可能な装置を備えるカメラ
    において、 フィルム給送用のモータを高速回転させる高速モードと
    モータの電流の実効値を高速モードよりも低くしてフィ
    ルム給送音が低くなるようにモータを低速回転させる消
    音モードとを備えるモータ駆動回路と、 上記高速モードと上記消音モードの切換用スイッチと、 上記切換用スイッチの操作に応じて上記高速モードと上
    記消音モードとを切り換えるモード切換手段とを設けた
    ことを特徴とするカメラ。
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