JP2762342B2 - 立体駐車場付き建築物 - Google Patents

立体駐車場付き建築物

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JP2762342B2
JP2762342B2 JP12047994A JP12047994A JP2762342B2 JP 2762342 B2 JP2762342 B2 JP 2762342B2 JP 12047994 A JP12047994 A JP 12047994A JP 12047994 A JP12047994 A JP 12047994A JP 2762342 B2 JP2762342 B2 JP 2762342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築物に適用する
に好適な、立体駐車場付き建築物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内部を上下方向に貫通するボイド
空間が形成された高層建築物が広く知られており、該高
層建築物においては、一般に、居住空間としての各住戸
が外周部に沿って設けられ、各住戸とボイド空間との間
には、各住戸を相互に連絡するための共用空間として廊
下が設けられていた。そして、最近では、建築物のボイ
ド空間に、上下方向に積層した形で複数台の車両を駐車
させる立体駐車機を設けて駐車場を確保し、限られた土
地を有効に利用することが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、立体駐車機
を、建築物のボイド空間に設けるためには、立体駐車機
において火災が発生した際に、その火炎が建築物の居住
空間まで拡がらないようにしたり、地震が発生した際
に、建築物の揺れと立体駐車機の揺れが互いに伝わらな
いようにする必要があった。このため、火災時における
居住空間の防火対策及び、地震時における居住空間の防
振対策が強く待ち望まれていた。そこで本発明は、上記
事情に鑑み、火災時や地震時に、立体駐車機と居住空間
との間の連絡を確実に遮断して、居住空間の安全を確保
し得る立体駐車場付き建築物を提供することを目的とし
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のうち、請
求項1記載の第一の発明は、躯体(2)を有し、前記躯
体(2)に上下方向に積層された複数のフロアスペース
(31)を設け、前記フロアスペース(31)に居住空
間(32)を、前記躯体(2)の外周部に沿う形で設
け、前記躯体(2)にボイド空間(6)を、前記複数の
フロアスペース(31)を上下方向に貫通させる形で設
け、前記居住空間(32)と前記ボイド空間(6)との
間に、共用空間(7)を、該ボイド空間(6)の外周部
に沿う形で設け、前記共用空間(7)と前記居住空間
(32)との間に、第一耐火壁(51)を、該共用空間
(7)と該居住空間(32)との間を仕切る形で設け、
前記共用空間(7)と前記ボイド空間(6)との間に、
第二耐火壁(55)を、該共用空間(7)と該ボイド空
間(6)との間を仕切る形で設け、前記ボイド空間
(6)に、立体駐車機(10)を設け、前記立体駐車機
(10)の外周部に耐火部材(40)を、前記第二耐火
壁(55)との間に緩衝空間(29)を形成する形で被
覆設置して構成される。また、本発明のうち、請求項2
記載の第二の発明は、第一耐火壁(51)及び、第二耐
火壁(55)は、耐火断熱材料により構成される。な
お、( )内の番号等は、図面における対応する要素を
示す、便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の
記載に限定拘束されるものではない。以下の作用の欄に
ついても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明のうち、請求項1
記載の第一の発明は、立体駐車機(10)の外周部から
ボイド空間(6)への火炎の拡がりや、ボイド空間
(6)から共用空間(7)への火炎の拡がり及び、共用
空間(7)から居住空間(32)への火炎の拡がりを阻
止し、立体駐車機(10)と躯体(2)との間で、該立
体駐車機(10)の揺れ及び躯体(2)の揺れが、互い
に伝わることを阻止するように作用する。また、本発明
のうち、請求項2記載の第二の発明は、ボイド空間
(6)から共用空間(7)への熱の伝達及び、共用空間
(7)から居住空間(32)への熱の伝達を阻止するよ
うに作用する。
【0006】
【実施例】図1は、本発明による立体駐車場付き建築物
の一実施例を示す断側面図、図2は、図1のII、II矢視
平面図、図3は、図1に示す立駐棟に設けられた車両出
入口を正面から見た図である。
【0007】立体駐車場付き建築物である高層住宅1
は、図1に示すように、地盤67に支持されたコンクリ
ート等からなる躯体2を有しており、躯体2の内部に
は、建物空間3が、略矩形状の断面をなすように形成さ
れている。建物空間3には、複数のフロアスペース31
が、上下方向に積層された形で形成されており、限られ
た土地を有効に利用して、多くの居住空間を確保し得る
ようになっている。そして、各フロアスペース31に
は、図2に示すように、居住空間として複数の住戸32
が、躯体2の一部を構成している窓壁部21にそれぞれ
面した形で、躯体2の外周部に沿って設けられており、
躯体2の真中部分には、図1及び図2に示すように、ボ
イド空間6が、前記複数のフロアスペース31を、一階
部分から最上層階まで上下方向に貫通した形で、柱空間
状に設けられている。従って、躯体2は、真中部分が柱
空間状に形成された中空直方体に形成されている。ま
た、前記居住空間、即ち窓壁部21に面した形で設けら
れた複数の住戸32と、前記ボイド空間6との間には、
図2に示すように、それら住戸32を相互に連絡するた
めの共用空間として、廊下7が、ボイド空間6の外周部
に沿って設けられており、該廊下7には、上下方向に積
層された各フロアスペース31を相互に連絡するため
に、エレベータシャフト22が設けられている。
【0008】そして、居住空間であるそれら住戸32と
共用空間である廊下7との間には、図2に示すように、
第一耐火壁として内壁51が、それら住戸32と廊下7
との間を仕切る形で設けられており、該内壁51は、珪
酸カルシウムや珪藻土等の耐火・断熱材料により形成さ
れている。また、内壁51には、複数の出入口51a
が、各住戸32と廊下7とをそれぞれ連絡する形で形成
されており、それら出入口51aには、前記耐火・断熱
材料からなる出入口扉56が、それら出入口51aを開
閉自在な形でそれぞれ設けられている。従って、出入口
扉56を閉じて出入口51aを閉塞すると、廊下7と各
住戸32との間では、火炎や熱の伝達が阻止される。そ
して、共用空間である廊下7と前記ボイド空間6との間
には、図1及び図2に示すように、第二耐火壁として外
壁55が、該廊下7と該ボイド空間6との間を仕切る形
で設けられており、該外壁55は、前記内壁51等と同
様に、珪酸カルシウムや珪藻土等の耐火・断熱材料によ
り形成されている。従って、ボイド空間6と廊下7との
間では、火炎や熱の伝達が阻止される。
【0009】また、ボイド空間6には、図1及び図2に
示すように、建物空間3に駐車場を確保するために、タ
ワー式の立体駐車機10が2基、設けられており、各立
体駐車機10には、それぞれチェーンリンク13が、該
立体駐車機10の上部と下部にそれぞれ取付けられたプ
ーリ43、43を接続し、かつ、図1中矢印A又はB方
向に連続して回転し得る形で設けられている。そして、
それらチェーンリンク13には、所定の数のケージ12
が、その各々に車両50を搭載し得る形で設けられてお
り、これにより、それら立体駐車機10は、所定の台数
の車両50を、上下方向に積層した形で、駐車させ得る
ように形成されている。また、それら立体駐車機10、
10の外周部には、図1及び図2に示すように、立駐棟
40が、該立駐棟40の内部に立体駐車機10、10を
収納し、かつ、該立駐棟40と前記外壁55との間に所
定の間隔の緩衝空間29を形成する形で設けられてお
り、該立駐棟40は、珪酸カルシウム等の耐火材料によ
り形成されている。即ち、立体駐車機10、10の外周
部には、立駐棟40が耐火部材として設けられており、
立駐棟40は、耐火部材である立駐棟40と第二耐火壁
である外壁55との間に、所定の間隔の緩衝空間29を
形成し、かつ、該立駐棟40で、それら立体駐車機1
0、10を被覆した形で設けられている。
【0010】また、立駐棟40の下部には、図2及び図
3に示すように、車両出入口40a、40aが、該立駐
棟40に収納された立体駐車機10、10に駐車されて
いる車両50を、該車両出入口40a、40aを介し
て、搬入搬出し得る形で形成されており、各車両出入口
40aには、図3に示すように、開閉扉42が、車両出
入口40aを開閉自在な形でそれぞれ設けられている。
そして、それら開閉扉42は、立駐棟40等と同様に、
耐火材料からなり、それら開閉扉42により各車両出入
口40aを閉鎖すると、立駐棟40の内部と外部との間
では、火炎や熱の伝達が阻止される。なお、それら開閉
扉42には、図示しない駆動装置が設けられており、各
車両出入口40aに設けられた図示しない操作盤を操作
することによって、それら開閉扉42を開閉することが
出来るようになっている。
【0011】また、それら車両出入口40aの前には、
図2及び図3に示すように、立体駐車機10、10へ車
両50を乗り入れるための、車待機スペース15が、前
記建物空間3の一階部分のフロアスペース31に位置す
る形で設けられており、該車待機スペース15上には、
立体駐車機10、10に駐車しようとする車両50が、
1台乃至複数台待機することが出来るようになってい
る。そして、車待機スペース15上で、かつ、車両出入
口40a、40aの前方には、ターンテーブル16、1
6設けられており、それらターンテーブル16を回転さ
せることにより、車両50を方向転換させることが出来
る。
【0012】高層住宅1は以上のような構成を有してい
るので、その建物空間3に多くの住戸32を確保するこ
とが出来、建物空間3の一部であるボイド空間6に設け
られた立体駐車機10、10に複数台の車両50を駐車
させて、該建物空間3に駐車場を確保することが出来る
ので、限られた土地を有効に利用することが出来る。ま
た、万一、ガソリン等の燃料をそれぞれ貯蔵している多
数の車両50が駐車されている立体駐車機10、10に
おいて(従って、立駐棟40の内部において)火災が発
生しても、それら立体駐車機10、10(従って、立駐
棟40の内部)と住戸32との間が完全に遮断されて、
居住空間である住戸32の安全を確保することが出来
る。即ち、立体駐車機10、10が設けられている立駐
棟40の内部で火災が発生すると、立駐棟40の温度が
上昇すると共に、該立駐棟40に煙が充満したりして、
温度感知器や煙感知器等の図示しない火災報知器が、火
災の発生したことを建物空間3全体に報知する。火災が
発生したことが報知されると、係員は(図示せず)、立
駐棟40に急行して、立駐棟40に形成された車両出入
口40a、40aから該立駐棟40の内部に人が居ない
ことを確認する。そして、立駐棟40の内部に人が居な
いことが確認されると、係員は、図示しない操作盤を操
作して、開閉扉42、42により車両出入口40a、4
0aを閉塞する。これにより、火災の発生している立駐
棟40の内部と外部とが、耐火部材である立駐棟40及
び開閉扉42、42により仕切られて、立駐棟40の内
部において発生している火災の火炎が、該立駐棟40の
外部に拡がるのを阻止することが出来る。また、立駐棟
40と第二耐火壁をなす外壁55との間には、前記のよ
うに、所定の間隔の緩衝空間29が形成されており、該
立駐棟40の内部から外部に伝わる熱を、該緩衝空間2
9を介して上方に移動させて、ボイド空間6から高層住
宅1の外部に排気することが出来る。従って、立体駐車
機10、10において火災が発生しても、立体駐車機1
0、10と居住空間である住戸32の間の連絡を遮断し
て、火災の火炎や熱が、住戸32に伝わるのを阻止し
て、住戸32の安全を確保することが出来る。
【0013】ところで、立体駐車機10、10において
発生している火災の火炎が、万一、該立体駐車機10、
10に収納されている車両50の燃料に引火して爆発が
起きたりすると、耐火部材である立駐棟40が、破壊さ
れたり倒壊されたりすることも考えられる。すると、火
災による火炎や熱が、高層住宅1の躯体2を形成する外
壁55に伝わり、該外壁55が加熱されて損傷し、共用
空間である廊下7の温度が異常に上昇したり、火炎が廊
下7にまで拡がったりする。ところが、外壁55は、前
記のように、珪酸カルシウムや珪藻土等の耐火・断熱材
料により、第二耐火壁をなす形で形成されており、外壁
55は、火炎が外壁55にまで拡がってきても、その火
炎が共用空間である廊下7にまで拡がるのを阻止するこ
とや、火災による熱が廊下7に伝わって、廊下7の温度
が異常に上昇するのを阻止することが出来る。即ち、耐
火部材である立駐棟40が破壊されたり倒壊されたりす
るような大きな火災が発生しても、第二耐火壁である外
壁55により、ボイド空間6と廊下7との間の連絡を遮
断した形で、火災の発生している立体駐車機10、10
と居住空間である住戸32との間の連絡を遮断して、火
災の火炎や熱が、住戸32及び廊下7に伝わるのを阻止
することが出来る。従って、住戸32の安全を確保する
ことが出来るうえに、更に、住戸32の居住者等を、廊
下7を通って、高層住宅1の外部に安全に避難させるこ
とが出来る。
【0014】また、万一、火災が更に大きくなり、第二
耐火壁である外壁55が損傷されると、該火災の火炎や
熱が第一耐火壁である内壁51に伝わる。ところが、内
壁51は、前記のように耐火・断熱材料により形成され
ており、内壁51は、火炎が内壁51にまで拡がってき
ても、その火炎が居住空間である住戸32にまで拡がる
のを阻止することや、火災による熱が居住空間である住
戸32に伝わって、住戸32の温度が異常に上昇するの
を阻止することが出来る。即ち、第二耐火壁である外壁
55が損傷するような大きな火災が発生しても、第一耐
火壁である内壁51により、共用空間である廊下7と居
住空間である住戸32との間を遮断して、火災の火炎や
熱が、住戸32に伝わるのを阻止することが出来る。従
って、住戸32の安全を確保して、万一、居住者が住戸
32に取り残された場合には、それら居住者を、窓壁部
21から高層住宅1の外部に安全に避難させることが出
来、更に、居住者が避難したあとに住戸32に残された
家財を、火炎や熱から守ることが出来る。
【0015】また、地震が発生した場合には、躯体2
は、該躯体2の構築高さに対応する所定の波形を描く形
で図1中左右方向に揺れ、立体駐車機10、10は、該
立体駐車機10、10の構築高さに対応する所定の波形
を描く形(即ち、躯体2の描く波形とは無関係な波形を
描く形)で図1中左右方向に揺れる。従って、躯体2、
立体駐車機10、10は、それぞれ独自の波形を描く形
で揺れているので、或る高さにおいては、躯体2と、立
体駐車機10、10とが互いに近接する方向、即ち躯体
2と立体駐車機10、10とが衝突する方向に揺れるこ
ともある。ところが、躯体2と立体駐車機10、10と
の間には、前記のように、外壁55と立体駐車機10、
10を収納する形で設けられた立駐棟40との間に所定
の間隔を形成する形で、緩衝空間29が設けられてお
り、躯体2と立体駐車機10、10とが互いに近接する
方向に揺れても、躯体2と立体駐車機10、10との衝
突を阻止することが出来る。従って、躯体2と立体駐車
機10、10とが衝突して、躯体2が破壊、倒壊して、
居住空間である住戸32の安全性が侵害されるのを阻止
することが出来る。そのうえ、躯体2と立体駐車機1
0、10とは、該躯体2と立駐棟40との間に緩衝空間
29が形成された形で、切り離して構築されていること
から、地震が発生した際に、躯体2の揺れと立体駐車機
10、10の揺れとが互いに伝わって、互いに悪影響を
及ぼすことを阻止することが出来る。従って、居住空間
である住戸32の安全性が阻害されるのを阻止すること
が出来る。
【0016】以上述べたように、本発明を用いれば、立
体駐車機10で火災が発生しても、第一耐火壁である内
壁51、第二耐火壁である外壁55及び、耐火部材であ
る立駐棟40により、立体駐車機10と居住空間である
住戸32との間の連絡を確実に遮断して、火災による火
炎や熱が、廊下7や住戸32に伝わるのを阻止すること
が出来る。そのため、住戸32の居住者を、廊下7を通
って、高層住宅1の外部に安全に避難させることが出来
る。そのうえ、万一、居住者が住戸32に取り残されて
も、それら居住者を、窓壁部21から高層住宅1の外部
に余裕をもって避難させることが出来、居住者が避難し
たあとに住戸32に残された家財を、火炎や熱から守る
ことも出来る。また、地震が発生しても、躯体2と立体
駐車機10との間に形成された緩衝空間29により、躯
体2及び立体駐車機10が互いに近接する方向の揺れが
緩衝されて、躯体2と立体駐車機10との衝突を阻止す
ることや、躯体2の揺れと立体駐車機10の揺れとが互
いに伝わって、相互に悪影響を及ぼすことを阻止するこ
とが出来る。即ち、火災時や地震時に、立体駐車機10
と居住空間である住戸32との間の連絡を確実に遮断し
て、住戸32、従って居住空間の安全を確保することが
出来る。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち、請
求項1記載の第一の発明によれば、躯体2等の躯体を有
し、前記躯体に上下方向に積層された複数のフロアスペ
ース31等のフロアスペースを設け、前記フロアスペー
スに住戸32等の居住空間を、前記躯体の外周部に沿う
形で設け、前記躯体にボイド空間6等のボイド空間を、
前記複数のフロアスペースを上下方向に貫通させる形で
設け、前記居住空間と前記ボイド空間との間に、廊下7
等の共用空間を、該ボイド空間の外周部に沿う形で設
け、前記共用空間と前記居住空間との間に、内壁51等
の第一耐火壁を、該共用空間と該居住空間との間を仕切
る形で設け、前記共用空間と前記ボイド空間との間に、
外壁55等の第二耐火壁を、該共用空間と該ボイド空間
との間を仕切る形で設け、前記ボイド空間に、立体駐車
機10等の立体駐車機を設け、前記立体駐車機の外周部
に立駐棟40等の耐火部材を、前記第二耐火壁との間に
緩衝空間29等の緩衝空間を形成する形で被覆設置して
構成したので、立体駐車機の外周部からボイド空間への
火炎の拡がりや、ボイド空間から共用空間への火炎の拡
がり及び、共用空間から居住空間への火炎の拡がりを阻
止したり、立体駐車機と躯体との間で、該立体駐車機の
揺れと躯体の揺れとが互いに伝わるのを阻止することが
出来る。このため、万一、立体駐車機で火災が発生して
も、立体駐車機から居住空間への火炎の拡がりを阻止す
ることが出来、地震が発生しても、躯体の揺れと立体駐
車機の揺れとが互いに伝わらないので、それら躯体と立
体駐車機とが共振せず、該躯体に設けられた居住空間の
揺れが大きくなるのを阻止することが出来る。即ち、火
災時や地震時に、立体駐車機と居住空間との間の連絡を
確実に遮断して、居住空間の安全を確保することが出来
る。また、本発明のうち、請求項2記載の第二の発明に
よれば、内壁51等の第一耐火壁及び、外壁55等の第
二耐火壁は、耐火断熱材料により構成したので、第一の
発明の効果に加え、ボイド空間から共用空間への熱の伝
達及び、共用空間から居住空間への熱の伝達を阻止する
ことが出来る。このため、共用空間や居住空間の温度が
異常に上昇のを阻止することが出来、居住空間にいる居
住者を、共有空間を通って、安全に避難させることが出
来る。そのうえ、万一、居住者が居住空間に取り残され
ても、それら居住者を、窓壁部21等の躯体の外周部か
ら外部に余裕を持って避難させることが出来、更に、居
住者が避難したあとに居住空間に残された家財を、火災
による熱から守り、家財を良好に保全することが出来
る。即ち、火災時に、立体駐車機と居住空間との間での
熱の伝達を阻止して、居住空間の安全を確保することが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による立体駐車場付き建築物の
一実施例を示す断側面図である。
【図2】図2は、図1のII、II矢視平面図である。
【図3】図3は、図1に示す立駐棟に設けられた車両出
入口を正面から見た図である。
【符号の説明】
2……躯体 6……ボイド空間 7……共用空間(廊下) 10……立体駐車機 29……緩衝空間 31……フロアスペース 32……居住空間(住戸) 40……耐火部材(立駐棟) 51……第一耐火壁(内壁) 55……第二耐火壁(外壁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 1/00 - 1/04 E04H 6/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体を有し、 前記躯体に上下方向に積層された複数のフロアスペース
    を設け、 前記フロアスペースに居住空間を、前記躯体の外周部に
    沿う形で設け、 前記躯体にボイド空間を、前記複数のフロアスペースを
    上下方向に貫通させる形で設け、 前記居住空間と前記ボイド空間との間に、共用空間を、
    該ボイド空間の外周部に沿う形で設け、 前記共用空間と前記居住空間との間に、第一耐火壁を、
    該共用空間と該居住空間との間を仕切る形で設け、 前記共用空間と前記ボイド空間との間に、第二耐火壁
    を、該共用空間と該ボイド空間との間を仕切る形で設
    け、 前記ボイド空間に、立体駐車機を設け、 前記立体駐車機の外周部に耐火部材を、前記第二耐火壁
    との間に緩衝空間を形成する形で被覆設置して構成した
    立体駐車場付き建築物。
  2. 【請求項2】前記第一耐火壁及び、前記第二耐火壁は、
    耐火断熱材料からなることを特徴とする請求項1記載の
    立体駐車場付き建築物。
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