JP2762255B2 - 着色印刷部を有するスパイラル紙管の製造方法 - Google Patents

着色印刷部を有するスパイラル紙管の製造方法

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JP2762255B2 JP8033047A JP3304796A JP2762255B2 JP 2762255 B2 JP2762255 B2 JP 2762255B2 JP 8033047 A JP8033047 A JP 8033047A JP 3304796 A JP3304796 A JP 3304796A JP 2762255 B2 JP2762255 B2 JP 2762255B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙管に巻装された
巻装物の種類等を標示するために、薄紙帯状紙の裏面側
に着色印刷を施したり、着色したりするスパイラル紙管
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙管に巻装された巻装物の種類を
標示するために、紙管の表面に各色の色紙を巻いていた
が、巻装物が乾燥している場合には問題はないが、例え
ば、油剤の付着を必要とする巻装物のように油剤が浸潤
している場合には色紙の着色剤が剥脱して巻装物に付着
し、特に繊維材料のように染色を必要とする巻装物の場
合は染色むらを生じる問題があった。
【0003】このため、色紙の表面に半透明または透明
紙を貼着したり、あるいは、別な方法として、芯材紙管
の外周に、内面に接着剤を、外面に着色材を塗布した帯
状紙を巻回接着させ、さらにその外周面に半透明または
透明の帯状紙を巻回接着させることにより色別標示を有
するスパイラル紙管を製造する方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合には着色した帯状紙とその外周面に巻回する半透明ま
たは透明の帯状紙との剥離やずれが発生しやすくなり、
性能の良い外観優美な色別標示を有する紙管が得られな
かった。また、高価な上質紙を用いる必要があり、かつ
巻回工程も多くなって製造能率が極めて悪いため、高価
になると言った問題点があった。
【0005】本発明は上記の問題を解決することを課題
として開発されたもので、紙管の外層紙の裏面に施した
印刷や着色によって巻装物の種類が判別することがで
き、特に着色した場合には鮮明で立体的な着色印刷を現
出することができ、従来必要としていた色紙や上質紙に
よる巻付け工程を省略でき、紙の節約による経済性の向
上と同時に生産性を向上できる着色印刷部を有するスパ
イラル紙管の製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明は、マンドリルの
軸線方向に対して適宜の傾斜方向より複数条の帯状紙を
引込み、それぞれの帯状紙を互にずらして重合接着させ
ながらマンドリルの外周面にスパイラル状に巻着し、こ
れを回転推進させることにより芯材紙管を形成し、この
芯材紙管の外周に、裏面側に文字や数字、記号あるいは
図柄模様等の印刷を施し乾燥させた透明または半透明の
薄紙帯状紙を着色剤入り接着剤貯槽の塗布ローラに接触
させて巻回接着させることを特徴とする着色印刷部を有
するスパイラル紙管の製造方法を開発し、採用した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
添付図面に基づいて説明する。機台1より回転自在に突
設したマンドリル2の軸線方向の左右の傾斜位置に巻回
帯状紙3,4,4’を配置し、その上面(外側)の巻回
帯状紙4,4’の裏面を接着剤槽5に軸架した塗付ロー
ラ6に接触させて通過させ、下面(内側)の巻回帯状紙
3をマンドリル2にスパイラル状に巻回し、その上面に
外側帯状紙4,4’をスパイラル状に互いにずらせて重
合接着して芯材紙管Aを形成する。
【0008】この芯材紙管Aは循環回動するベルト7に
より巻締められて強力に接着が行なわれると同時にマン
ドリル2の自由先端側に回転推進される。ベルト7を駆
動するプーリー8,8’はマンドリル2に対して傾斜配
置され、図示の矢印方向にベルト7が走行するようにプ
ーリー8,8’に回転が与えられる。
【0009】移行される芯材紙管Aの外周には、透明ま
たは半透明の薄紙帯状紙9を巻回する。この薄紙帯状紙
9の裏面側に文字や数字、記号あるいは図柄模様等の印
刷10を施し、赤外線またはガス等の熱源体16で乾燥
して顔料や染料等の着色剤入り接着剤貯槽17の塗布ロ
ーラ18上を通過させたのちマンドリル2にスパイラル
状に巻回する。
【0010】接着剤貯槽17には図2に示すように、
接着剤塗付ローラ18が軸架されており、薄紙帯状紙9
を接着剤塗布ローラ18に接触させて通過させることに
より、その裏面に接着剤が塗布されると同時に接着剤中
に混入された着色材により着色層17が層着してマン
ドリル2の外周に巻回されるものである。
【0011】そして、必要に応じてその前方に赤外線ま
たはガスなどの熱源体19を配設して乾燥を促進させ、
さらにその前方に回転刃または回転鋸等の切断部材20
を配設して所要寸法に裁断するものである。
【0012】ここで、本発明において用いる透明または
半透明の薄紙帯状紙9としては、パーチメント紙や上質
紙が用いられ、その厚さは0.04〜0.1mmの範囲
のものが適しており、0.1mm以上であれば厚すぎて
透明感が悪くなり適さず、0.04mm以下であれば強
度が弱くて巻回時に破損するおそれがあって好ましくな
い。また、薄紙帯状紙9の裏面に施す印刷10は、前記
のように巻回工程中で印刷する場合の他、あらかじめ印
刷された薄紙帯状紙を用いることもある。
【0013】上記の薄紙帯状紙9に塗着する着色剤を混
入した接着剤としては、合成樹脂接着剤、ゴム系接着
剤、天然産物接着剤を用いることができ、中でも熱可塑
性樹脂接着剤の一種であるビニル樹脂接着剤の酢酸ビニ
ル樹脂やポリビニルアルコールが適している。また、こ
の接着剤に混入される着色材としては、無機顔料や有機
顔料あるいは染料が用いられる。そして、その混合比
は、接着剤100重量部に対して着色剤1〜5重量部が
好適で、塗着量は1平方米当たり30〜50g/m
塗着されるのがよい。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例を添付図面の
図1および図2に基づいて説明する。機台1に突設した
回転自在のマンドリル2の軸線方向に対して略20〜8
0゜の角度の上方傾斜位置に配設する複数のクラフト紙
からなる巻回帯状紙3,4,4’を図1に示す態様で左
右に配置し、その上面(外側)のクラフト巻回帯状紙
4,4’の裏面を接着剤槽5に軸架した塗布ロール6に
接触させて通過させ、下面(内側)のクラフト巻回帯状
紙3をマンドリル2にスパイラル状に巻回し、その上面
に上面(外側)のクラフト巻回帯状紙4,4’をスパイ
ラル状に互いにずらせて重合接着して芯材紙管Aを形成
する。
【0015】この芯材紙管Aは循環回動するベルト7に
よって巻締められて強力に接着が行なわれると同時にマ
ンドリル2の自由先端側に回転推進される。ベルト7を
駆動するプーリー8,8’はマンドリル2に対して傾斜
配置され、図示の矢印方向にベルト7が走行するように
プーリー8,8’に回転が与えられる。
【0016】この芯材紙管Aの外面に、0.06mm厚
さの半透明白色パーチメントからなる薄紙帯状紙9の裏
面側に印刷10を施して巻回する。この印刷10は、赤
インキ槽11内のインキをピックアップロール12で吸
い上げ、インキロール13に移された赤インキの薄膜
を、印刷ロール14の表面に移転して押圧ロール15間
を通るパーチメントから成る薄紙帯状紙9に施された赤
色の文字や数字、記号あるいは図柄模様等からなり、赤
外線ランプ16で乾燥させた後、酢酸ビニル樹脂接着剤
100重量部、酸化チタン5重量部の組成からなる接着
剤貯層17に軸架した塗布ロール18により1平方米当
たり30g/m塗着した結果、赤色の印刷10以外の
部分が白色層17aのスパイラル紙管を得た。
【0017】このようにして製造された着色スパイラル
紙管は、図4に示すように、紙管の外周に、裏面側に赤
色の印刷10が施されると共に、裏面全体が白色層17
に着色され、着色された薄紙帯状紙9のと印刷
10の色が異なることにより、印刷部がより鮮明に現れ
巻装物の種類に応じて適宜の印刷や着色を施すことによ
り、巻装物の種類を容易に識別できるものである。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の着色印刷
部を有するスパイラル紙管の製造方法によれば、透明
たは半透明の薄紙帯状紙の裏面に接着剤が塗布されると
同時に着色されるので、印刷部が鮮明で立体的に現出
し、従来の色紙では得ることのできなかった立体感に富
んだ着色印刷部を有するスパイラル紙管が得られるもの
である。また、任意の色彩に着色することが可能であ
り、着色された薄紙帯状紙の色と着色印刷が相俟って変
化に富んだ外観を得ることができる。
【0019】さらに、色紙のように全体が同一色になる
場合と異なり、印刷部と薄紙帯状紙が着色されるので、
その印刷部が鮮明で浮き上ったように立体的に現出され
外観美麗なスパイラル紙管が得られると共に、色紙を省
略することができ、紙の節約による経済性があると同時
に紙層を節約して大幅に生産性が向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す簡略平面図である。
【図2】本発明の要部の説明図である。
【図3】本発明の製造方法によって得られた紙管の斜視
図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【符号の説明】
2 マンドリル 3,4,4’ 帯状紙 9 薄紙帯状紙 10 印刷 17 着色剤入り接着剤貯槽 18 塗布ローラ A 芯材紙管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンドリルの軸線方向に対して適宜の傾
    斜方向より複数条の帯状紙を引込み、それぞれの帯状紙
    を互いにずらして重合接着させながらマンドリルの外周
    面にスパイラル状に巻着し、これを回転推進させること
    により芯材紙管を形成し、この芯材紙管の外周に、裏面
    側に文字や数字、記号あるいは図柄模様等の印刷を施し
    乾燥させた透明または半透明の薄紙帯状紙を着色剤入り
    接着剤貯槽の塗布ローラに接触させて巻回接着させるこ
    とを特徴とする着色印刷部を有するスパイラル紙管の製
    造方法。
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