JP2761845B2 - ボルト溶接機の電極構造及びナット溶接機の電極構造 - Google Patents

ボルト溶接機の電極構造及びナット溶接機の電極構造

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JP2761845B2
JP2761845B2 JP6133785A JP13378594A JP2761845B2 JP 2761845 B2 JP2761845 B2 JP 2761845B2 JP 6133785 A JP6133785 A JP 6133785A JP 13378594 A JP13378594 A JP 13378594A JP 2761845 B2 JP2761845 B2 JP 2761845B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボルト溶接機の電極構
造及びナット溶接機の電極構造に関し、特に、下部電極
を冷却する冷却水供給通路を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、種々のワークにボルトを高速で溶
接するボルト溶接機には、エアシリンダにより昇降可能
な上部電極と、この上部電極に下方から対向する下部電
極とが設けられており、上部電極と下部電極のガイドピ
ン間にボルトを挟持した状態で、これらを所定小スロー
ク下降させてから、溶接電流を通電するように構成して
ある。通常、上部電極は、上部電極基体と、その下端部
に着脱自在に嵌合される上部電極本体とで構成され、上
部電極本体は、上部電極基体の嵌合穴に嵌合される嵌合
部と、下端側の上部電極チップ部とで構成されている。
上部電極チップ部の先端面が、繰り返し研磨されるた
め、上部電極チップ部は摩耗していくが、この上部電極
チップ部がある程度摩耗した段階で、上部電極本体は新
品と交換される。
【0003】前記下部電極に関して、通常、図8に示す
ように、下部電極におけるガイドピン100は、小径部
100aと、その小径部100aの下端から延びる大径
部100bとを有し、小径部100aは、第1絶縁スリ
ーブ101で上下摺動自在に案内され、大径部100b
は、第2絶縁スリーブ102で上下摺動自在に案内さ
れ、第1絶縁スリーブ101は、電極ホルダ103に内
嵌状に装着され、この電極ホルダ103の上端には、下
部電極本体としての電極蓋104が螺着され、第2絶縁
スリーブ102の外周側には、電極ケース105が設け
られている。
【0004】下部電極を冷却するため、電極ケース10
5の上端部には、環状の通路形成部材106が外嵌固定
され、この通路形成部材106の内周部に、環状の冷却
水通路107が形成され、通路形成部材106の冷却水
導入ポート107aに接続した冷却水供給ホース108
から冷却水通路107に冷却水を導入し、通路形成部材
106の冷却水排出ポート107bに接続した冷却排出
ホース109から冷却水を排出するように構成されてい
る。そして、ボルトが溶接されるワークWは、電極蓋1
04の上面に当接状にセットされ、ガイドピン100の
上端部が、ワークWのボルト穴を貫通して上部電極に対
向するようになっている。
【0005】また、従来の下部電極のガイドピンでは、
ボルトの下端部を受け止める為に、その上端面を平面状
に形成するのが、一般的であるが、ガイドピンの頂部を
円錐台状に形成し、その頂部にボルトの下端部を受け止
める小凹部を形成したものも公知である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記下部電極とそれ関
連する電極構造に関して、電極ケース105の上端部
に、かなり大型の通路形成部材106を固定し、この通
路形成部材106に冷却水供給ホース108と冷却水排
出ホース109を接続するので、通路形成部材106及
びホース108,109がワークWの近傍位置に大きく
突出し、ホース108,109とワークとが干渉したり
することが起こるので、ボルト溶接の作業能率が低下し
たり、ワークの構造が制約を受けてワークの設計変更が
必要となったり、ワークの構造によっては、このボルト
溶接機を適用できなくなる等の問題がある。
【0007】また、前記上部電極の構造に関して、上部
電極本体の上部電極チップ部が研磨等により摩耗したと
きには、上部電極チップ部のみを交換することはでき
ず、上部電極本体を新品と交換しなければならないた
め、上部電極のランニングコストが高価になるという問
題もある。本発明の目的は、冷却水供給系とワークとの
干渉を防止できるボルト溶接の電極構造及ナット溶接機
の電極構造、上部電極のランニングコストを低減できる
ボルト溶接の電極構造を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のボルト溶接機
の電極構造は、上部電極と、この上部電極に下方から対
向する下部電極であって中心部にガイドピンを有する下
部電極とを備えたボルト溶接機において、前記ガイドピ
ンの小径部を上下摺動自在に案内する第1絶縁スリーブ
と、前記ガイドピンの小径部から下方へ延びる大径部を
上下摺動自在に案内する第2絶縁スリーブと、少なくと
も、第2絶縁スリーブに固定的に外嵌される電極ケース
と、前記第2絶縁スリーブと電極ケースとの間に形成さ
れる冷却水供給通路であって、第2絶縁スリーブの上端
近傍部の外周側に形成された環状通路と、第2絶縁スリ
ーブの下部に対応する冷却水導入ポートから環状通路に
冷却水を導入する軸方向に延びる導入通路と、環状通路
から第2絶縁スリーブの下部に対応する冷却水排出ポー
トへ冷却水を排出する軸方向に延びる排出通路とを含む
冷却水供給通路とを備え、前記冷却水供給通路は第2絶
縁スリーブの外周部に凹設され、この冷却水供給通路の
導入通路と排出通路は、軸直交方向の断面形状が略円弧
状に形成されたものである。
【0009】前記ガイドピンの頂部を円錐状に形成して
もよい(請求項1に従属の請求項)。また、前記上部
電極は、上部電極基体と、この上部電極基体の下端部に
着脱可能に嵌合される上部電極本体と、この上部電極本
体の下端部に着脱可能に嵌合される上部電極チップとか
らなる構成にしてもよい(請求項1又は2に従属の請求
)。
【0010】請求項のナット溶接機の電極構造は、上
部電極と、この上部電極に下方から対向する下部電極で
あって中心部にガイドピンを有する下部電極とを備えた
ナット溶接機において、前記ガイドピンの小径部を上下
摺動自在に案内する第1絶縁スリーブと、前記ガイドピ
ンの小径部から下方へ延びる大径部を上下摺動自在に案
内する第2絶縁スリーブと、少なくとも、第2絶縁スリ
ーブに固定的に外嵌される電極ケースと、前記第2絶縁
スリーブと電極ケースとの間に形成される冷却水供給通
路であって、第2絶縁スリーブの上端近傍部の外周側に
形成された環状通路と、第2絶縁スリーブの下部に対応
する冷却水導入ポートから環状通路に冷却水を導入する
軸方向に延びる導入通路と、環状通路から第2絶縁スリ
ーブの下部に対応する冷却水排出ポートへ冷却水を排出
する軸方向に延びる排出通路とを含む冷却水供給通路と
を備え、前記冷却水供給通路は第2絶縁スリーブの外周
部に凹設され、この冷却水供給通路の導入通路と排出通
路は、軸直交方向の断面形状が略円弧状に形成されたも
のである。
【0011】
【発明の作用及び効果】請求項1のボルト溶接機の電極
構造においては、ボルト溶接機において、ガイドピンの
小径部は、第1絶縁スリーブで、上下摺動自在に案内さ
れ、ガイドピンの小径部から下方へ延びる大径部は、第
絶縁スリーブで、上下摺動自在に案内され、電極ケー
スは、少なくとも、第2絶縁スリーブに固定的に外嵌さ
れており、これら第2絶縁スリーブと電極ケースとの間
に形成される冷却水供給通路は、第2絶縁スリーブの上
端近傍部の外周側に形成された環状通路と、第2絶縁ス
リーブの下部に対応する冷却水導入ポートから環状通路
に冷却水を導入する軸方向に延びる導入通路と、環状通
路から第2絶縁スリーブの下部に対応する冷却水排出ポ
ートへ冷却水を排出する軸方向に延びる排出通路とを備
えている。尚、第2絶縁スリーブは、軸方向にある長さ
を有する部材に構成されている。
【0012】つまり、冷却水は、第2絶縁スリーブの下
部に対応する冷却水導入ポートから導入通路に導入さ
れ、その導入通路から、第2絶縁スリーブの上端近傍部
の環状通路に供給され、下部電極を冷却した冷却水は、
環状通路から、排出通路を経て、第2絶縁スリーブの下
部に対応する冷却水排出ポートへ排出される。このよう
に、第2絶縁スリーブと電極ケースとの間に、導入通路
と環状通路と排出通路とを含む冷却水供給通路を形成
し、第2絶縁スリーブの下部に対応する位置に、冷却水
導入ポートと冷却水排出ポートとを形成したので、下部
電極の上端付近の位置において、下部電極の外周側に、
冷却水供給系の部材が突出しない構造にすることができ
る。
【0013】従って、冷却水供給系の部材とワークとの
干渉を確実に防止でき、ボルト溶接機の汎用性を高め、
ボルト溶接の作業能率を高めることができる。また、
却水供給通路を、第2絶縁スリーブの外周部に凹設する
ため、冷却水供給通路の構成を簡単化できる。しかも、
導入通路と排出通路の、軸直交方向の断面形状を略円弧
状に形成するため、通路断面積を十分確保して、必要な
量の冷却水流量を確保できる。
【0014】請求項のボルト溶接機の電極構造におい
ては、ガイドピンの頂部を円錐状に形成してある。溶接
対象のボルトは、鍛造形成される関係上、ボルトの脚部
の先端には、通常小さな凹部が形成されているので、ガ
イドピンの円錐状の頂部で、ボルトの下端を確実に受け
止めることができる。
【0015】請求項のボルト溶接機の電極構造におい
ては、上部電極は、上部電極基体と、この上部電極基体
の下端部に着脱可能に嵌合される上部電極本体と、この
上部電極本体の下端部に着脱可能に嵌合される上部電極
チップとからなるので、上部電極チップの摩耗時には、
上部電極チップのみを新品と交換すればよいから、上部
電極のランニングコストを低減することができる。
【0016】請求項のナット溶接機の電極構造におい
ては、請求項1と同様の構成であるので、請求項1と同
様の作用・効果が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1に示すように、ワークにボルト
を溶接する為のボルト溶接機1は、本体ケース2の前面
部の上部に設けられた上部電極ユニット10であって、
エアシリンダ3で昇降される上部電極ユニット10と、
この上部電極ユニット10に下方から対向する下部電極
ユニット20とを有し、このボルト溶接機1の近くに、
このボルト溶接機1にボルトを供給する為のボルトフィ
ーダ50が配設されている。前記ボルトフィーダ50
は、ホッパー51を有するフィーダ本体52と、ボルト
フィーダチャック53と、ボルトフィーダチャック53
を、実線で図示の受取り位置と、鎖線で図示のセット位
置とに亙って切換える為のエアシリンダ54を含むチャ
ック支持機構55と、フィーダ本体52からボルトフィ
ーダチャック53にボルトを供給するボルト供給通路形
成体56等で構成されている。
【0018】前記フィーダ本体52には、多数のボルト
を収容して振動を介して整列させる為の振動型ホッパー
51と、振動発生機構と、加圧エア供給ユニットと、ボ
ルト溶接機1及びボルトフィーダ50の為の駆動制御部
等が設けられている。ボルトフィーダ50から供給され
るボルトは、ボルト供給通路形成体56内を、加圧エア
の輸送力でエア圧送されるが、このボルト供給通路形成
体56は、可撓性のホース部材56aと、その下流端に
接続された金属製のパイプ材56bとで構成され、パイ
プ材56bは、ボルト溶接機1の本体ケース2に立て向
き状に固定されており、ボルトフィーダ50から供給さ
れるボルトは、ボルトの脚部を進行方向前方に向けた状
態で、ホース部材56aとパイプ材56b内を通って、
パイプ材56bの下端から受取り位置にあるボルトフィ
ーダチャック53内に収容される。尚、ボルトフィーダ
チャック53は、開閉式の構造であるが、その詳細につ
いての説明は省略する。
【0019】前記ボルトを受け取ったボルトフィーダチ
ャック53は、エアシリンダ54のピストンロッド54
aを伸長させることで、上部電極チップ13と下部電極
ユニット20のガイドピン21の頂部の間に移送され、
ボルトを上部電極チップ13とガイドピン21の頂部間
に挟持した状態で、ボルトは、上部電極ユニット10と
下部電極ユニット20とともに下方移動されてワークの
ボルト穴に挿通され、開作動したボルトフィーダチャッ
ク53の後退移動後、ワークに溶接される。
【0020】次に、ボルト溶接機1の上部電極ユニット
10と、下部電極ユニット20について説明する。前記
上部電極ユニット10は、エアシリンダ3のピストンロ
ッド3aの下端部に固定されたホルダ4に着脱自在に装
着されており、この上部電極ユニット10は、図2に示
すように、ロッド状の上部電極基体11と、この上部電
極基体11の下端部に着脱可能に嵌合された上部電極本
体12と、この上部電極本体12の下端部に着脱可能に
嵌合された上部電極チップ13とで構成されている。
【0021】前記上部電極本体12は、その上端部の円
錐台状の嵌合部12aを、上部電極基体11の下端部の
嵌合穴11aに内嵌させることで固定され、また、上部
電極本体12の下端部の嵌合部12bを、上部電極チッ
プ13の上端の嵌合穴13aに嵌合させることで、上部
電極チップ13が、上部電極本体12に固定されてい
る。前記上部電極チップ13は、その上部約2/3が、
下方程細くなるテーパ状に形成され、その下部約1/3
部分が、複数回研磨できるように円柱状に形成されてい
るが、上部電極チップ13は、図3に示すように、その
全体を円柱状に形成してもよい。
【0022】次に、前記下部電極ユニット20について
説明する。図4〜図6に示すように、下部電極ユニット
20は、ステンレス又は鋼製のガイドピン21と、この
ガイドピン21の下端に当接されるロッド22と、この
ロッド22を介してガイドピン21を昇降駆動するエア
シリンダ23と、絶縁材料製の第1絶縁スリーブ24
と、銅製の電極ホルダ25と、下部電極本体としての銅
合金製の電極蓋26と、絶縁材料製の第2絶縁スリーブ
27と、電極ケース28と、電極ケース28の下端部に
環状体29とボルト30とで固定的に連結され電極ケー
ス28を支持する筒部材31と、電極ケース28の下端
に螺着されたネジ部材32と、冷却水供給通路33と、
電極ケース28に接続された接地用のケーブル(図示
略)と、ロッド22の高さ位置を検出する検出スイッチ
34等を備えている。
【0023】前記ガイドピン21は、図5に示すよう
に、小径部21aと、この小径部21aの下端に連なる
大径部21bとからなり、ガイドピン21の頂部、つま
り、小径部21aの頂部は、鍛造成形されるボルトの下
端部に形成されている小さな凹部に係合させる為に、円
錐形状に形成されている。第1絶縁スリーブ24は、小
径部21aを摺動自在に案内するとともに、小径部21
aと電極ホルダ25間を絶縁し、また、第2絶縁スリー
ブ27は、大径部21bを摺動自在に案内するととも
に、大径部21bと電極ケース28間を絶縁している
が、この第2絶縁スリーブ27は、上下方向に十分長く
形成され、第2絶縁スリーブ27の上端部と下端部に
は、冷却水の漏れを防ぐ為のシール35,36が夫々外
装されている。
【0024】前記電極ホルダ25の中段部には、6角ナ
ット状の回動操作部25aが形成され、電極ホルダ25
の下部には、電極ケース28の上端部が外嵌螺合され、
また、電極ホルダ25の上部には、電極蓋26が外嵌螺
合されている。前記電極ケース28は、少なくとも、電
極ホルダ25の下部と、第2絶縁スリーブ27に外嵌さ
れている。
【0025】前記冷却水供給通路33について説明する
と、図5、図6に示すように、この冷却水供給通路33
は、第2絶縁スリーブ27と電極ケース28との間に形
成され、冷却水供給通路33は、下端部において冷却水
導入ポート33aに連通した導入通路33bと、この導
入通路33bの上端に連通した環状通路33cと、この
環状通路33cに上端において連通した排出通路33d
と、この排出通路33dの下端部に連通した冷却水排出
ポート33eとで構成され、冷却水導入ポート33aに
は、冷却水供給ホース37が接続され、また、冷却水排
出ポート33eには、冷却水排出ホース38が接続され
ており、冷却水供給ホース37には、工場の冷却水供給
系から冷却水が供給され、また、冷却水排出ホース37
は、工場の排水系に接続されている。
【0026】図5、図6に示すように、環状通路33c
は、第2絶縁スリーブ27の上端近傍部の外周部を凹設
した環状溝として形成されている。また、導入通路33
bは、第2絶縁スリーブ27の右側面部を軸方向に延び
るように形成され且つ軸方向に直交する断面が略円弧状
の大きな断面積に形成され、この導入通路33bは、第
2絶縁スリーブ27の外周部を凹設した溝として形成さ
れている。また、排出通路33dは、第2絶縁スリーブ
27の左側面部を軸方向に延びるように形成され且つ軸
方向に直交する断面が略円弧状の大きな断面積に形成さ
れ、この排出通路33dは、第2絶縁スリーブ27の外
周部を凹設した溝に形成されている。
【0027】次に、以上説明したボルト溶接機1の上部
電極ユニット10と、下部電極ユニット20の作用につ
いて説明する。まず、上部電極ユニット10において、
上部電極チップ13を、上部電極本体12とは別体に構
成して上部電極本体12に着脱可能に固定したので、上
部電極チップ13を複数回研磨した結果、上部電極チッ
プ13を交換する必要のある場合に、小型で安価な上部
電極チップ13のみを新品と交換できるので、上部電極
ユニット10のランニングコストを低減することができ
る。
【0028】下部電極ユニット20において、第2絶縁
スリーブ27と、電極ケース28間に冷却水供給通路3
3を形成し、この冷却水供給通路33を、環状通路33
cと、軸方向に延びる導入通路33bと、軸方向に延び
る排出通路33dと、導入通路33bの下端部に連通し
た導入ポート33aと、排出通路33dの下端部に連通
した排出ポート33eとで構成したので、冷却水供給ホ
ース37と、冷却水排出ホース38とを、下部電極ユニ
ット20の上端部から下方へ大きく離隔した位置に設け
ることが可能になった。その結果、下部電極ユニット2
0の上端付近において、冷却水供給ホース37及び冷却
水排出ホース38等の冷却供給系の部材とワークWと
が干渉するのを確実に防止することができる。これによ
り、ボルト溶接機1の汎用性を確保し、溶接作業能率の
低下を防止できる。また、導入通路33bと排出通路3
3dを、断面略円弧状に形成したので、通路断面積を十
分に確保して、十分な流量の冷却水を供給することがで
きる。
【0029】また、ガイドピン21の頂部を円錐状に形
成したので、ガイドピン21の頂部で、鍛造成形された
ボルトB(図5参照)の下端の小さな凹部を確実に受け
止めることができる。尤も、ボルトBの脚部の先端面が
略平面状に形成されている場合にも、ガイドピン21の
頂部で、ボルトBの下端を受け止めることができる。
尚、前記実施例の一部を部分的に変更する種々の変更態
様について説明する。1〕 ガイドピン21の頂部は、
必ずしも円錐形状に形成する必要はなく、一般的なガイ
ドピンの頂部形状に形成してもよい。2〕 前記下部電
極ユニット20に、ロッド22を上方へ弾性付勢するス
プリングを設けることもある。
【0030】次に、別実施例について、図7を参照して
説明する。図7は、ナット溶接機の下部電極ユニット2
0Aの要部を示すもので、この下部電極ユニット20A
は、基本的に、前記下部電極ユニット20と同様の構成
であるので、異なる構成についてのみ説明すると、下部
電極ユニット20Aには、図示のように、少なくとも、
ガイドピン61と、第1絶縁スリーブ64と、電極蓋6
6と、ホルダ部材65とが設けられ、ガイドピン61
は、第1小径部61aと、その下端に連なる第2小径部
61bと、その下端に連なる大径部(図示略)とを備
え、第1小径部61aと第2小径部61bとは、第1絶
縁スリーブ64により、上下摺動自在に案内されてい
る。そして、この下部電極ユニット20Aには、前記下
部電極ユニット20と同様に、冷却水供給通路が形成さ
れるが、その構成は、前記下部電極ユニット20の冷却
水供給通路33と同様であるので、その説明は省略す
る。また、上部電極ユニットについても、前記実施例の
ものと同様であるので、その説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例ボルト溶接機とボルトフィー
ダの正面図である。
【図2】上部電極ユニットの要部の正面図である。
【図3】上部電極ユニットの要部の正面図である。
【図4】下部電極ユニットの要部の縦断正面図である。
【図5】下部電極ユニットの要部の拡大縦断面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】別実施例ナット溶接機の下部電極ユニットの
要部断面図である。
【図8】従来技術に係る下部電極ユニットの要部の縦断
正面図である。
【符号の説明】
1 ボルト溶接機 10 上部電極ユニット 11 上部電極基体 12 上部電極本体 13 上部電極チップ 20 下部電極ユニット 21 ガイドピン 21a 小径部 21b 大径部 24 第1絶縁スリーブ 26 電極蓋 27 第2絶縁スリーブ 33 冷却水供給通路 33a 冷却水導入ポート 33b 導入通路 33c 環状通路 33d 排出通路 33e 冷却水排出ポート 20A 下部電極ユニット 61 ガイドピン 61a 第1小径部 61b 第2小径部 64 第1絶縁スリーブ 66 電極蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−54991(JP,U) 実開 昭63−189487(JP,U) 実開 昭61−27584(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 11/30 B23K 11/36

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極と、この上部電極に下方から対
    向する下部電極であって中心部にガイドピンを有する下
    部電極とを備えたボルト溶接機において、 前記ガイドピンの小径部を上下摺動自在に案内する第1
    絶縁スリーブと、 前記ガイドピンの小径部から下方へ延びる大径部を上下
    摺動自在に案内する第2絶縁スリーブと、 少なくとも、第2絶縁スリーブに固定的に外嵌される電
    極ケースと、 前記第2絶縁スリーブと電極ケースとの間に形成される
    冷却水供給通路であって、第2絶縁スリーブの上端近傍
    部の外周側に形成された環状通路と、第2絶縁スリーブ
    の下部に対応する冷却水導入ポートから環状通路に冷却
    水を導入する軸方向に延びる導入通路と、環状通路から
    第2絶縁スリーブの下部に対応する冷却水排出ポートへ
    冷却水を排出する軸方向に延びる排出通路とを含む冷却
    水供給通路とを備え 前記冷却水供給通路は第2絶縁スリーブの外周部に凹設
    され、この冷却水供給通路の導入通路と排出通路は、軸
    直交方向の断面形状が略円弧状に形成されたことを 特徴
    とするボルト溶接機の電極構造。
  2. 【請求項2】 前記ガイドピンの頂部を円錐状に形成し
    たことを特徴とする請求項1に記載のボルト溶接機の電
    極構造。
  3. 【請求項3】 前記上部電極は、上部電極基体と、この
    上部電極基体の下端部に着脱可能に嵌合される上部電極
    本体と、この上部電極本体の下端部に着脱可能に嵌合さ
    れる上部電極チップとからなることを特徴とする請求項
    又は2に記載のボルト溶接機の電極構造。
  4. 【請求項4】 上部電極と、この上部電極に下方から対
    向する下部電極であって中心部にガイドピンを有する下
    部電極とを備えたナット溶接機において、 前記ガイドピンの小径部を上下摺動自在に案内する第1
    絶縁スリーブと、 前記ガイドピンの小径部から下方へ延びる大径部を上下
    摺動自在に案内する第2絶縁スリーブと、 少なくとも、第2絶縁スリーブに固定的に外嵌される電
    極ケースと、 前記第2絶縁スリーブと電極ケースとの間に形成される
    冷却水供給通路であって、第2絶縁スリーブの上端近傍
    部の外周側に形成された環状通路と、第2絶縁スリーブ
    の下部に対応する冷却水導入ポートから環状通路に冷却
    水を導入する軸方向に延びる導入通路と、環状通路から
    第2絶縁スリーブの下部に対応する冷却水排出ポートへ
    冷却水を排出する軸方向に延びる排出通路とを含む冷却
    水供給通路とを備え 前記冷却水供給通路は第2絶縁スリーブの外周部に凹設
    され、この冷却水供給通路の導入通路と排出通路は、軸
    直交方向の断面形状が略円弧状に形成されたことを 特徴
    とするナット溶接機の電極構造。
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