JP2761712C - - Google Patents

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JP2761712C
JP2761712C JP2761712C JP 2761712 C JP2761712 C JP 2761712C JP 2761712 C JP2761712 C JP 2761712C
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JP
Japan
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wig
hair
wig base
base
edge
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Expired - Lifetime
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English (en)
Original Assignee
有限会社ミンクス
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、かつらの改良に関し、特に、かつらに植毛した毛髪を、例えば、オ
−ルバックにしたり、あるいは七三に分けて前髪を後方に上げてセットしてもか
つらベ−スの前端縁が見えずにかつらを装着していることが分からず自然な状態
に仕上げることができる新規なかつらに関する。 【0002】 【従来の技術】 従来のかつらは、かつらベ−スの表面に人毛又は人工毛髪からなる表面毛髪を
植毛しただけである。尚、表面毛髪は、かつらベ−スの周端縁の白っぽさを隠す
ために周端縁の下部まで植毛されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来のかつらでは、前髪を後方に上げてセットしたときは、か
つらベ−スの前端縁が露出して他人にかつらを使用していることが分かるので、
かつらではオ−ルバックにしたり七三に分けて前髪を後方に上げることができな
いという問題があった。また、従来のかつらでは、かつらベ−スの表面に表面毛
髪を植毛しただけであるから、強風が吹いたときは、毛髪が乱れ、かつらベ−ス
の周端縁が露出してかつらを使用していることが他人に分かって恥ずかしい思い
をするという問題もあった。 本発明では、従来の上述のような問題点に鑑みて発明したもので、その目的と
するところは、頭に装着してオ−ルバックにしたり、七三に分けて前髪を後方に
上げたときでもかつらベ−スの前端縁が外部に露出することがなく、他人にはか
つらをしていることが全く分からないようにしたかつらを提供することにある。 また、合わせて、強風が吹いて毛髪が乱れたときでも、かつらベ−スの周端縁
が露出してかつらを使用していることが他人に分かることがないかつらを提供す
ることを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するために本発明請求項1記載のかつらでは、かつらベ−スの
表面に人毛または人工毛髪からなる表面毛髪を植毛したかつらにおいて、前記か
つらベ−スの裏面に、先端部分がかつらベ−スの前端縁から外方に突出した前端
縁被覆用毛髪を取付けると共にかつらベ−スの裏面前端に突条部を一体に形成し
た構成を採用した。 また、請求項2記載のかつらでは、前記前端縁被覆用毛髪をかつらベ−スの前
端側に向かって取付けた構成を採用した。 また、請求項3記載のかつらでは、前記前端縁被覆用毛髪をかつらベ−スの後 端側に向かって取付けると共に該毛髪の先端側をかつらベ−スの前端側に向かっ
て湾曲させた構成を採用した。 また、請求項4記載のかつらでは、かつらベ−スの表面に人毛または人工毛髪
からなる表面毛髪を植毛したかつらにおいて、前記かつらベ−スの裏面に、先端
部分がかつらベ−スの前端縁から外方に突出した前端縁被覆用毛髪と、先端部分
がかつらベ−スの側端縁から外方に突出した側端縁被覆用毛髪と、先端部分がか
つらベ−スの後端縁から外方に突出した後端縁被覆用毛髪とを取付けると共にか
つらベ−スの裏面前端に突条部を一体に形成した構成を採用した。 【0005】 【作用】 本発明のかつらでは、かつらベ−スの裏面に先端部分がかつらベ−スの前端縁
から外方に突出した前端縁被覆用毛髪を取付けているから、使用者の頭に装着し
て前髪を後方に上げてもかつらベ−スの前端縁が前端縁被覆用毛髪で被覆されて
露出することがないので、オ−ルバックにしたり、あるいは七三に分けて前髪を
後方に上げてセットしても、他人にかつらを被っていることが分からず、安心し
て使用することができる。また、かつらベ−スの裏面先端に突条部を一体に形成
しているので、前髪部分に厚みができて立体感を持たせることができる。また、
前端縁被覆用毛髪をかつらベ−スの後端側に向けて取付けると共に先端部をかつ
らベ−スの前端側に向けて湾曲させると、前髪部分に厚みができて立体感を持た
せることができる。また、かつらベ−スの裏面側部と裏面後部にも側端縁被覆用
毛髪と後端縁被覆用毛髪を取付けると、強風が吹いて毛髪が乱れても、かつらベ
ースの周端縁の露出を防止することができるので、かつらを使用していることを
他人に知られることがなく、安心して使用することができる。 【0006】 【実施例】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本実施例のかつらを
裏面側から見た斜視図、図2はそのかつらの使用状態を示す説明図である。 【0007】 本実施例のかつらAは、かつらベ−ス1と、表面毛髪2と、前端縁被覆用毛髪 3と、突条部4とを主要な構成としている。 【0008】 前記かつらベ−ス1は、使用者の頭aに装着するもので、使用者の頭の形に適
応するようキャップ状に形成している。かつらベ−ス1は、ナイロン、ポリエス
テルなどの合成繊維を素材とした網状の生地10で形成している。尚、図中11
で示すものはかつら取付け用ヘア−ピン12や図示しない両面接着テ−プ、ある
いは編み込みを装着するためのタブ層であり、ウレタンコ−ティング液を塗布し
て形成している。13はかつらベ−ス1の表面、14はかつらベ−ス1の裏面、
15はかつらベ−ス1の前端縁、16はかつらベ−ス1の側端縁、17はかつら
ベ−ス1の後端縁である。 【0009】 前記表面毛髪2は、前記かつらベ−ス1の表面13に取付けるもので、人毛又
は人工毛髪を使用している。本実施例では表面毛髪2を前記生地10に結縛して
直接に植毛している。 【0010】 前記前端縁被覆用毛髪3は、使用者がかつらAの前髪部分を後方に上げた際、
かつらベ−ス1の前端縁15を覆い、かつらAを使用していることが他人に分か
らないようにするためのもので、かつらベ−ス1の裏面14の前端にかつらベ−
ス1と一体に形成した突条部4の後端側で、かつ、かつらAを頭部に装着した際
に前頭部に位置する前端縁15の全周に人毛又は人工毛髪からなる毛髪を結縛し
て直接に取付けている。そして、前端縁被覆用毛髪3は、図3に示すように、か
つらベ−ス1の前端側に向けて植毛すると共にその先端部分30がかつらベ−ス
1の先端縁15より外方に突出するように形成している。尚、前端縁被覆用毛髪
3は、かつらベ−ス1の後端側に向けて取付けると共に先端側をかつらベ−ス1
の前端側に湾曲させてもよい。この場合、前端縁被覆用毛髪3の厚みが増すので
、立体感が出て、自毛のように見せることができる。 【0011】 前記突条部4は、かつらベ−ス1の裏面前端にかつらベ−ス1と一体に設け
かつ高さが約1〜5mmになるように形成している。 【0012】 したがって、本実施例のかつらAを使用するときは、かつらベ−ス1を頭にか
ぶりかつら取付け用へア−ピン12で使用者の自毛と連結してかつらAを固定す
る。そして、ブラシにより、使用者の自毛と合わせると共に、図2に示すように
、前髪部分を後方に上げてセットする。この際、前髪の一部を下方に下げておく
と産毛がはえているように見えてより自然になる。使用者に自毛がないときはか
つらAの表面毛髪2と前頭部被覆用毛髪3のみでセットする。この場合は、図示
していない両面接着テ−プでかつらAを頭に固定することになる。 【0013】 本実施例のかつらAでは、かつらAの前髪部分を後方に掻き上げてセットして
も、前端縁被覆用毛髪3でかつらベ−ス1の前端縁15を隠すことができるので
、オ−ルバックや七三に分けて前髪を後方に掻き上げても、自毛が生えているよ
うに見え、かつらAを被っているように見えず安心して使用することができる。
また、かつらベ−ス1の裏面先端に突条部4を形成しているから、前髪を後方に
上げたとき膨らみを持たせることができ、立体感が出て、自毛のように見せるこ
とができる。 【0014】 次に、図4に示す他の実施例について説明する。この実施例のかつらBは、前
端縁被覆用毛髪3だけでなく、かつらベ−ス1の側部及び後部にも側端縁被覆用
毛髪5と後部被覆用毛髪6を取付けた点が前記実施例のかつらAと相違するもの
である。この両毛髪5,6は、前端縁被覆用毛髪3と同様に人毛又は人工毛髪を
生地10に結縛して取付けられ、その先端部分50,60はかつらベ−ス1の側
端縁16及び後端縁17から外方に突出するように取付けられている。この場合
も、かつらベ−ス1の裏面先端にかつらAと同じように図2に示すような突条部
4を形成する。この実施例のかつらBでは、前記実施例のかつらAの効果の他に
側部又は後部から強風が吹いて髪が乱れても側端縁被覆用毛髪5と後部被覆用毛
髪6でかつらベ−ス1の側端縁16や後端縁17が露出することを防止すること
ができるので、かつらを被っていることを他人に知られることがなく安心して使
用することができるという効果がある。 【0015】 次に、図5に示すものは、ベ−ス7に人毛又は人工毛髪からなる毛髪8を植毛
した接着片9で、これをかつらベ−ス1の裏面前端部や裏面側端部あるいは裏面
後端部に接着することにより前端縁被覆用毛髪3や側端縁被覆用毛髪5あるいは
後端縁被覆用毛髪6をかつらベ−ス1に取付けることができるものである。 【0016】 以上、本発明の実施例について説明してきたが本発明は前記実施例に限定され
るものではなくその要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含ま
れる。 【0017】 例えば、実施例では、かつらベ−ス1として網状の生地10を使用したものを
説明したが、これ以外にシリコンを主成分とした人工皮膚を使用したものやその
他の公知のものをすべて使用することができる。 【0018】 又、毛髪の取付方法についても、網状生地に結び付ける方法及び接着片9を接
着する方法を説明したが、これ以外に接着や縫着等の公知の植毛方法で行なうこ
とができる。 【0019】 又、前端縁被覆用毛髪3の取付け範囲も任意であり、使用者の自毛の状態に応
じて適宜の範囲及び位置に植毛することができる。 【0020】 又、かつらの頭への取付け方法も、両面接着テ−プによるもの、ヘア−ピン1
2によるもの、編み込みによるものなど任意である。又、突条部4の高さも任意
である。 【0021】 【発明の効果】 以上、説明してきたように本発明のかつらでは、かつらベ−スの裏面に先端部
分がかつらベ−スの前端縁から外方に突出した前端縁被覆用毛髪を取付けている
から、使用者の頭に装着して前髪を後方に上げてもかつらベ−スの前端縁が前端 縁被覆毛髪で被覆されて露出することがないので、オ−ルバックにしたり、ある
いは七三に分けて前髪を後方に上げてセットしても、他人にかつらを被っている
ことが分からず、安心して使用することができる。また、かつらベ−スの裏面先
端に突条部を形成しているので、前髪部分に厚みができて立体感を持たせること
ができる。また、前端縁被覆用毛髪をかつらベ−スの後端側に向けて取付けると
共に先端部をかつらベ−スの前端側に向けて湾曲させると、前髪部分に厚みがで
きて立体感を持たせることができる。また、かつらベ−スの裏面側部と裏面後部
にも側端縁被覆用毛髪と後端縁被覆用毛髪を取付けると、強風が吹いて毛髪が乱
れても、かつらベ−スの周端縁の露出を防止することができるので、かつらを使
用していることを他人に知られることがなく、安心して使用することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明実施例のかつらの裏面側を示す斜視図である。 【図2】 前記実施例のかつらの使用状態を示す説明図である。 【図3】 前記実施例のかつらを示す説明図である。 【図4】 他の実施例のかつらを示す説明図である。 【図5】 接着片を示す説明図である。 【符号の説明】 A かつら 1 かっらベ−ス 2 表面毛髪 3 前端縁被覆用毛髪 4 突条部 5 側端縁被覆用毛髪 6 後端縁被覆用毛髪 13 かつらベ−スの表面 14 かつらベ−スの裏面 15 かつらベ−スの前端縁 16 かつらベ−スの側端縁 17 かつらベ−スの後端縁 30 前端縁被覆用毛髪の先端部分

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 かつらベ−スの表面に人毛または人工毛髪からなる表面毛髪を
    植毛したかつらにおいて、 前記かつらベ−スの裏面に、先端部分がかつらベ−スの前端縁から外方に突出
    した前端縁被覆用毛髪を取付けると共にかつらベ−スの裏面前端に突条部を一体
    形成したことを特徴とするかつら。 【請求項2】 前記前端縁被覆用毛髪をかつらベ−スの前端側に向かって取付
    けたことを特徴とする請求項1記載のかつら。 【請求項3】 前記前端縁被覆用毛髪をかつらベ−スの後端側に向かって取付
    けると共に該毛髪の先端側をかつらベ−スの前端側に向かって湾曲させたことを
    特徴とする請求項1記載のかつら。 【請求項4】 かつらベ−スの表面に人毛または人工毛髪からなる表面毛髪を
    植毛したかつらにおいて、 前記かつらベ−スの裏面に、先端部分がかつらベ−スの前端縁から外方に突出
    した前端縁被覆用毛髪と、先端部分がかつらベ−スの側端縁から外方に突出した
    側端縁被覆用毛髪と、先端部分がかつらベ−スの後端縁から外方に突出した後端
    縁被覆用毛髪とを取付けると共にかつらベ−スの裏面前端に突条部を一体に形成
    したことを特徴とするかつら。

Family

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