JP2761602B2 - 新規ビインデニリデンジオン誘導体、その製造法及び該誘導体からなるフォトクロミック材料 - Google Patents

新規ビインデニリデンジオン誘導体、その製造法及び該誘導体からなるフォトクロミック材料

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JP2761602B2
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芙三夫 戸田
耕一 田中
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Otsuka Chemical Co Ltd
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Otsuka Chemical Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規ビインデニリデンジオン誘導体、その
製造法及び該誘導体からなるフォトクロミック材料に関
する。
従来の技術 従来、ビインデニリデンジオン誘導体としては、例え
ば式 で表わされる化合物が知られている。しかしながら、上
記式(1)で表わされる化合物は、光又は熱により可逆
的に発消色するというフォトクロミック物性を示さな
い。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、フォトクロミック物性を発現する新
規なビインデニリデンジオン誘導体を提供することにあ
る。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、前記目的を達成すべく鋭意研究を重ね
てきた。その結果、式 で表わされる新規なビインデニリデンジオン誘導体がフ
ォトクロミック物性を発現することを見い出し、ここに
本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、上記式(2)で表わされる新
規なビインデニリデンジオン誘導体が提供される。また
本発明によれば、式 で表わされるビインデンジオン誘導体を亜鉛及びハロゲ
ン化亜鉛と反応させることを特徴とする、上記式(2)
で表わされるビインデニリデンジオン誘導体の製造法が
提供される。更に本発明によれば、上記式(2)で表わ
されるビインデニリデンジオン誘導体からなるフォトク
ロミック材料が提供される。
本発明のビインデニリデンジオン誘導体は、上記式
(3)で表わされるビインデンジオン誘導体を亜鉛及び
ハロゲン化亜鉛と反応させることにより製造される。
本発明において、使用される亜鉛の形状としては、特
に制限がなく、粉状、粒状、フレーク状、板状、針金状
等各種の形状のものを使用することができるが、好まし
くは粉状のものが使用される。亜鉛の使用量は、式
(3)の化合物1gに対して通常0.5〜4g程度、好ましく
は1〜3g程度とするのがよい。
またハロゲン化亜鉛としては、従来公知のものを広く
使用でき、具体的には塩化亜鉛、臭化亜鉛、沃化亜鉛等
を例示できる。斯かるハロゲン化亜鉛は、式(3)の化
合物1gに対して通常0.05〜2g程度、好ましくは0.1〜1g
程度とするのがよい。
式(3)の化合物、亜鉛及びハロゲン化亜鉛を反応さ
せるに当っては、反応溶媒を使用するのがよい。反応溶
媒としては、特に限定されるものではないが、プロトン
性溶媒か、少なくとも1種類のプロトン性溶媒を含有す
る混合溶媒が好適に使用される。斯かるプロトン性溶媒
を具体的に示せば、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノー
ル、tert−ブタノール等のアルコール類、ギ酸、酢酸、
プロピオン酸等の低級脂肪酸類、水等を例示できる。ま
たこれらプロトン性溶媒と混合して用いられる非プロト
ン性溶媒としては、本発明の反応条件下で不活性なもの
である限り従来公知のものを広く使用でき、例えばギ酸
メチル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、酢酸
メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プロ
ピオン酸メチル、プロピオン酸エチル等の低級脂肪酸の
低級アルキルエステル類、ジエチルエーテル、エチルプ
ロピルエーテル、エチルブチルエーテル、メチルプロピ
ルエーテル、メチルブチルエーテル、ジプロピルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、ジブチルエーテル、メチ
ルセロソルブ、ジメトキシエタン等のエーテル類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル類、アセ
トニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル、イソ
ブチロニトリル、バレロニトリル等のニトリル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、アニソー
ル等の置換もしくは非置換の芳香族炭化水素類、ジクロ
ルメタン、クロロホルム、ジクロルエタン、トリクロル
エタン、ジブロムエタン、プロピレンジクロライド、四
塩化炭素、フロン類等のハロゲン化炭化水素類、ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の炭化水素類、シ
クロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シク
ロオクタン等のシクロアルカン類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミド等のアミド類、ジメチルスル
ホキシド等が挙げられる。斯かる反応溶媒の使用量は、
式(3)の化合物1gに対して通常0.5〜200ml程度、好ま
しくは1〜100ml程度とするのがよい。
本発明の反応は、通常−20〜100℃程度、好ましくは
0〜60℃程度の温度条件下に行なわれる。
上記反応終了後、上記で得られる式(2)の本発明化
合物は、通常の分離精製手段に従い、反応混合物から単
離、精製される。
本発明において、出発原料として用いられる式(3)
の化合物は、公知の方法、例えばJ.Amer.Chem.Soc.,57,
1898(1935)に記載の方法に従い容易に製造され得る。
本発明の化合物は、フォトクロミック材料として用い
られ得る。例えば本発明化合物の結晶に太陽光又は高圧
水銀灯を用いて光照射すると、色が黄色から赤色に変化
し、これを暗室で放置すると速やかに黄色に戻ることが
判明した。
実 施 例 以下に実施例を掲げる。
実施例1 式(3)の化合物3gをテトラヒドロフラン−水(9:
1)の混合溶媒30mlに溶解し、これに亜鉛6g及び塩化亜
鉛1gを加えて、室温で30分間撹拌しながら反応させた。
次いで不溶物を別し、ベンゼン50mlで抽出し、有機層
を希塩酸、水、食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、ベンゼンを減圧下に留去した。得られた
濃縮残渣に少量の酢酸エチルを加えると、本発明の化合
物が黄色プリズム晶として析出した。このものを別、
乾燥すると、本発明化合物が83%の収率で得られた。
mp.203〜208℃ IR(KBr);1694,1608,1498,1470,1332,1300,1258cm-1 NMR(CDCl3);δppm 5.83(s,2H) 7.10〜7.80(m,18H) 実施例2 実施例1で得られた本発明化合物に100W高圧水銀灯
(パイレックスフィルター使用)を用いて10分間光照射
すると、赤色に変化した。これを暗室に放置すると、速
やかに黄色に戻った。第1図に、光照射前と光照射後の
固体状態でのUVスペクトルを示す。
実施例3 実施例1で得られた本発明化合物に太陽光を照射する
と、速やかに赤色に変化した。これを暗室に放置する
と、速やかに黄色に戻った。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明化合物の光照射前と光照射後の固体状
態におけるUVスペクトル図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 で表わされるビインデニリデンジオン誘導体。
  2. 【請求項2】式 で表わされるビインデンジオン誘導体を亜鉛及びハロゲ
    ン化亜鉛と反応させることを特徴とする請求項記載の
    ビインデニリデンジオン誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】請求項記載のビインデニリデンジオン誘
    導体からなるフォトクロミック材料。
JP14213790A 1990-05-30 1990-05-30 新規ビインデニリデンジオン誘導体、その製造法及び該誘導体からなるフォトクロミック材料 Expired - Lifetime JP2761602B2 (ja)

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