JP2761193B2 - 外部リードを固定したリードフレーム及びこれを利用した半導体装置並びにその製造方法 - Google Patents

外部リードを固定したリードフレーム及びこれを利用した半導体装置並びにその製造方法

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JP2761193B2
JP2761193B2 JP6245450A JP24545094A JP2761193B2 JP 2761193 B2 JP2761193 B2 JP 2761193B2 JP 6245450 A JP6245450 A JP 6245450A JP 24545094 A JP24545094 A JP 24545094A JP 2761193 B2 JP2761193 B2 JP 2761193B2
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/341Surface mounted components
    • H05K3/3421Leaded components

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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体装置に関し、
特に半導体チップまたは集積回路を包埋するパッケージ
から導出される外部リードを実装基板表面に当接して結
合する表面実装型の半導体装置に関する。本発明はま
た、フィルム状もしくは平面的に形成した外部リードを
有するリードフレームに関する。さらに本発明は、これ
ら半導体装置及びリードフレームの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばプラスチック封止型パッケージか
らなる半導体装置(いわゆるLSI等)を印刷回路基板
(PCB:Printed Circuit Boadもしくは印刷配線基
板)に実装するため、当該パッケージより導出される外
部リードには様々な形状が採用されている。最近の傾向
としては、当該プリント基板に外部リードを貫通させて
固定する挿入実装型のリード形状よりも外部リードをプ
リント基板の表面に接触させて固定する表面実装型のリ
ード形状(例えば図1(A)に示す如きガルウィング形
状)が主流になりつつある。
【0003】図1(A)において、パッケージ1より導
出される外部リード21 ,22 ,2 3 ,…は、プリント
基板3の実装面側に折り曲げられかつ当該リードの実装
接触面がプリント基板のフットプリント(パッド)4
1 ,42 ,43 ,…上に緊密に当接するよう折り曲げら
れて形成される。かかる典型的ガルウィング形状の外部
リードは、形状が複雑であり当該形状を保持することも
考慮されていないため、外力が加わると簡単に変形して
しまう。故に、リード導出方向から見た場合の図1
(B)の如く、リードの平坦性(リード先端部当接面の
ばらつき)が悪く、リードがきちんとフットプリント上
に載らない(外部リード21 の如くリード実装面とフッ
トプリント41 との間に隙間gを生じたり、外部リード
3 の如くフットプリント43 との接触面積が小さい)
ことにより実装時のリードとフットプリントとのハンダ
接合部における開放(open)不良が発生する可能性
がある。特にリードのピッチが狭くなればなる程この問
題が大きくなる。
【0004】かかる問題の対策として、従来次の3つの
方法が行われている。 (1)MCR(Molded Carrier Ring またはGQFP
(Guard ring Quad FlatPackage))による方法(図2
参照) この方法は、パッケージから直線的に(すなわちパッケ
ージボディが平行平板状であれば頂面もしくは底面に略
平行して)導出される各リードの先端部の全てを囲みか
つ固着するリング5を具備し、当該リングの補強によっ
てリードの外力による変形を防止している。かかるリン
グを具備する半導体装置においては、当該装置の完成か
らプリント基板への実装前まではそのリングによってリ
ードを外力から保護する(従って当該装置の輸送中のリ
ード変形を防ぐ)が、実装時にはリードを加工して先の
図1(A)のような所定のリード形状に整形する必要が
ある。従ってリングの設定に伴い、扱う半導体装置の外
形が大きくなり、コスト面で不利となる。また、実装直
前までリード形状を保護するといっても、実装時のリー
ド加工法によってはリードが変形する可能性を有する。
これは実装状態から見れば半完成品にて当該装置の製造
工程を終了し、当該装置の実装時にリードを加工するこ
とによって最終的な装置品質が確定されるところの実装
状態を定めるものであるので、実装工程に、より厳密さ
が要求される。
【0005】(2)BQFP(Bumper Quad Flat Packa
ge)による方法(図3参照) この方法は、パッケージの四隅にリードを防護する突起
(バンパー)6を設けて変形を防いでいる。しかし、バ
ンパーによる保護が及び難いバンパー間中央付近のリー
ドは外力を受ける可能性が高い。 (3)テストパッド付きQFPによる方法(図4参照) この方法は、上記(1)あるいは(2)の方法が適用さ
れた場合についても含み、実装後の動作テスト時にテス
ターピンを各リードに接触させる際当該リードが押圧さ
れ変形することに対処するものである。パッケージの端
から出ているリード中にテスト用のパッド部7を形成す
る。かかるテストパッドは、パッケージング工程におけ
るパッケージ形成用金型の上下キャビティのX,Y
(縦,横)寸法を変え、かかる寸法差の部分に設けられ
たものであり、動作テスト時その中心点pの近傍にテス
ターピンが当接される。これにより、テスターピン当接
部の強度が増しかつその増強された部分にのみテスター
ピンが当てられる格好となるので、テスターピンの押圧
によるリードの変形を防ぐことができる。しかしなが
ら、典型的なテスト方法を変更する必要があるととも
に、かかるパッド部を有するパッケージ用のリードフレ
ームの製造には微細加工技術が要求され、またパッド部
がパッケージの樹脂中に埋もれてしまう可能性がある、
という欠点を有する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、リードの狭ピッチ化に対応し得るリードフレーム及
び半導体装置並びにその製造方法を提供することにあ
る。本発明はまた、リードの変形を防止してリードの実
装接触面の平坦性を向上すること、実装工程に負担を掛
けることなく簡単に実装することを目的とする。さらに
本発明は、典型的なテスト方法を変更することなく、平
易に実装後の動作テストを実行することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
【0008】
【0009】また、本発明によるリードフレームは、外
部リードを有するリードフレームであって、前記外部リ
ードの各々を前記外部リードの延出方向に交差する方向
において接続する2つの連結部材案内用パターンを有す
ることを特徴としている。本発明による、このリードフ
レームの製造方法は、外部リードを有するリードフレー
ムの製造方法であって、リードフレーム基板に前記外部
リードを形成するエッチング工程において、前記外部リ
ードの各々を前記外部リードの延出方向に交差する方向
において接続する2つの連結部材案内用パターンを形成
することを特徴としている。
【0010】本発明による半導体装置の製造方法は、上
述のリードフレームを用いた半導体装置の製造方法であ
って、前記リードフレームに半導体素子を載置する載置
工程と、前記半導体素子が載置されたリードフレームを
封止する封止工程と、前記封止工程の後、前記連結部材
案内用パターンを切断する整形工程とを有することを特
徴としている。
【0011】
【0012】
【作用】本発明によれば、パッケージから延出する複数
の外部リードの延出方向に交差する方向に配されかつ当
該外部リードの各々を互いに固着するための絶縁体連結
部材が、当該絶縁材形成時における絶縁材案内用の2つ
のパターンに導かれて形成されうるので、外部リードの
形状保持能力を向上させるだけでなく効率的なリードフ
レーム及び半導体装置の製造が可能となる
【0013】
【実施例】以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明
する。図5は、本発明による一実施例のQFP半導体装
置の一部外観図である。図5において、半導体素子もし
くは集積回路チップを包埋しかつ封止する略平行平板状
の例えばプラスチックパッケージボディ11から延出す
る外部リード1211,1212,1213,…,124n-1
124nは、それぞれガルウイング形状を有する。外部リ
ード12における、パッケージ側面から最初に折れ曲が
る点(第1屈曲点)と2番目に折れ曲がる点(第2屈曲
点)との間には、リードホールド部としての、例えば当
該ボディ11と同等のプラスチック等の樹脂からなる棒
状の電気的絶縁連結部材201 ,202 ,203 ,20
4 がパッケージ側面毎に配され、この絶縁連結部材が外
部リード各々の隣接するもの同士を相互に連結してリー
ドの外力による変形を防ぐようにしている。
【0014】これにより、外部リードは形状の維持が強
化され変形しにくくなるとともに実装接触面の平面度を
向上させることができる。絶縁連結部材を付けたままプ
リント基板に実装すると、外部リードの接触面が形成す
る実装接触面がプリント基板上のプリント配線面に一致
するのである。そして、実装後も当該絶縁連結部材によ
って外部リードの強度が維持されることとなるので、テ
スターピンを当てるなどして行う動作テストに際しても
テスターピンの押圧によっても外部リードが変形しにく
くなる。また、従来の典型的なテスト方法を変更するこ
とがない、という利点も有する。さらに上記MCRによ
る方法と比較してもコスト面で有利な結果を得る。さら
にパッケージボディ11と、連結部材201 ,202
203 ,204 とを同一材料で形成することとすれば、
これらを1回のモールド成形によって形成することが可
能となり、コスト面で有利である。
【0015】次に、このリードホールド部20を含む本
発明半導体装置の製造方法について説明する。図6は、
いわゆる低圧トランスファーモールド法にて本半導体装
置のパッケージングを行うためのトランスファー金型す
なわち成形モールドの構造及びこれにセットされる半導
体チップ搭載のリードフレームの形態を示す概略断面図
である。
【0016】図6において、かかるモールド法は、予め
一定の温度に加熱した金型(上型31,下型32)によ
って、封止すべきリードフレーム33及び半導体チップ
34を所定位置に固定したものを挟んで、予めタブレッ
ト状に成形した樹脂35を高周波加熱などし、これをカ
ル穴36に充填し、トランスファプランジャ37を動作
させて樹脂をランナ38及びゲート39を通じて上型キ
ャビティ40及び下型キャビティ41に溶融加圧注入す
る、というものである。
【0017】本半導体装置の製造方法を詳しく説明する
ために、図7ないし図9を参照する。図7は、先の図6
のキャビティ41の構造及び下型32に対するリードフ
レーム33の配置の様子を示す図である。かかるキャビ
ティは、リードフレームのパッケージ底面側を封止する
(従って仕上がりパッケージの底面側ボディを形成す
る)部分41aと、当該ボディ形成部41a及びゲート
39に通じボディ形成部41aの第1及び第2の側面
(縁)に沿ってかつ所定距離だけ離間して形成された溝
部41b及び41cと、ボディ形成部41a及びベント
42に通じボディ形成部41aの第3及び第4の側面
(縁)に沿ってかつ同じく所定距離だけ離間して形成さ
れた溝部41d及び41eとからなる。上下金型による
封止の際、ボディ形成部41aはメインキャビティ形成
凹部であり、溝部41b,41c,41d,41eはサ
ブキャビティ形成凹部を担う。また、図示せぬ半導体チ
ップは、リードフレーム33におけるアイランド部33
aに搭載され、所定の工程(固着、ワイヤボンディング
等)が施される。
【0018】樹脂の溶融加圧注入の際、ランナ38から
注入された樹脂は、ゲート39を通じて各キャビティ部
41a,41b,41c,41d,41eに注入され
る。溝部41d,41eには注入樹脂ボディ形成部4
1aを介して供給される。リードフレーム33は、図の
丁度一点鎖線が導く位置にてキャビティに充填された樹
脂により片面封止される。従って、リードフレーム33
の外部延出用リード(すなわち外部リード)33b,3
3c,33d,33eは、帯状のハッチングで示される
如くその延出方向に交叉して各溝部に当たることとな
る。
【0019】従って、図8に示される如く外部リード途
中において、当該樹脂封止によって各溝部に形成された
棒状の樹脂体すなわち連結部材により互いに連結され
る。なお、この段階においてリードフレームにおける不
要なパターンはカットされる。リードフレームのパッケ
ージ頂面側についても同様にパッケージボディにつき樹
脂封止されると、棒状樹脂体は、さらに図9の如く不要
な部分(図8中、点線部)が切断され、パッケージ各側
面毎に分割される。かくしてこの棒状樹脂体がリードホ
ールド部201 ,202 ,203 ,204 を担うことと
なる。なお、図8及び図9は、パッケージ頂面から底面
に向かって見た図を示している。
【0020】最後に先の図5における外部リード12の
ようなガルウィング形状に外部リードを整形し、当該リ
ードホールド部を有する半導体装置の製造工程を終了す
ることとなる。本発明半導体装置を効率良く製造するに
は、次のように、リードフレームを作製した上で、パッ
ケージングをなすこととしても良い。
【0021】図10は、本発明によるリードフレームの
作製工程の一例を示しており、かかる工程においては、
先ず、例えば紙面上において作製すべきリードフレーム
のパターン図を原図として作成する(工程S10)。次
いで、このパターン図に基づいてCAD(Computer Aid
ed Design )システムにデータを入力し当該CAD上で
のデータを作成する(工程S11)。そしてここで作成
されたデータに基づき、パターンマスクを作製する(工
程S11A)とともに、メッキマスクを作製し(工程S
11B)、テーピング金型を作製する(工程S11
C)。
【0022】工程S11によりCADデータが作成さ
れ、工程S11Aによりパターンマスクが作製された後
は、エッチング工程S12に移行する。この工程では、
いわゆるエッチングプロセスによって図11に示される
如きリードフレームが形成される。なお図11は、内部
及び外部リードの形状や本数を含めリードフレームの個
々のパターンを簡略的に示したものである。図11にお
いて、図7と同等部分には同一の符号が付されており、
一点鎖線にて画定される部分は、パッケージボディの形
成位置に対応している。このリードフレームにおいて
は、当該ボディ形成領域の縁に沿って形成されるモール
ド樹脂流れ止め用のダムバー(タイバー)33B,33
C,33D,33Eの他にも、外部リード33b,33
c,33d,33eの中途において当該外部リード延出
方向を交差する方向に沿って外部リードが2重に接続さ
れる。この棒状の2つの接続部分(パターン)33B1
及び33B2,33C1及び33C2,33D1及び3
3D2,33E1及び33E2をそれぞれ第1及び第2
の樹脂案内バーと呼ぶならば、各案内バーの幅w1 ,w
2 は後述するリード整形工程において作業を容易にする
ためになるべく小さくすることが好ましい。また、案内
バーの間には後述する封止工程においてリードホールド
部たる樹脂が形成されるので、間隔g0 は、採用される
樹脂の強度等に応じて適宜設定されることが好ましい。
【0023】工程S12により図11の如きリードフレ
ーム33´が形成されると、工程S11Bにより作製さ
れたメッキマスクを用いて、例えば内部リード(ダムバ
ーとアイランド周辺までを結ぶパターン)にメッキを施
し(工程S13)、次いで、工程S11Cにより作製さ
れたテーピング金型を用いて、リードフレームのアイラ
ンド33aにおいて半導体チップを載置するための凹み
を設けるダウンセットを施す(工程S14)。この後、
検査(工程S15)、梱包(工程S16)を経て出荷
(工程S17)の運びとなる。
【0024】なお、工程S11A、S11B及びS11
Cは間接工程として描かれており、これ以外の工程は、
直接工程として描かれている。このようにして製造され
たリードフレーム33´は、図12に示されるようなア
センブリ工程に引き渡される。この引き渡しは勿論、図
10における検査工程S15を経た後に直ちに行われて
も良い。
【0025】このアセンブリ工程では、先ず、半導体チ
ップをリードフレームに固定するためのダイボンディン
グ(工程S20)が行われ、さらに固定されたチップの
入出力パッドとこれに対応する内部リード端とを接続す
るワイヤボンディング(工程S21)が行われる。ボン
ディングが終了すると、封止工程S22に移行する。こ
の工程では、半導体チップが取り付けられたリードフレ
ームを、先の図6及び図7において説明した如き手法に
て封止する。この際、図7において帯状のハッチングで
示した部分が、図11における案内バー(g
に相当する。従って、図13に示されるように、案内バ
ー33B1と33B2との間、案内バー33C1と33
C2との間、案内バー33D1と33D2との間、案内
バー33E1と33E2との間は全て樹脂20で被われ
る。これにより、外部リード間の固着がなされることと
なる。
【0026】封止工程S22が終了すると、外部リード
にメッキを施し(工程S23)、リード整形工程S24
に移行する。この工程では、外部リード部だけを残すよ
うに案内バーを切断する工程を含み外部リード周辺の不
要なものを除去する。つまり、図13において示される
ように、連結樹脂体20の不要部分を切断するだけでな
く、パッケージボディ11から露出するリードから、拡
大図に斜線で示される部分の案内バーを取り去る。これ
により、先の図9に示される如く仕上がることとなる。
さらにこの整形工程では、案内バーの除去された外部リ
ードをガルウィング状に整形して仕上げを行う。
【0027】工程S24により外部リードが整形される
と、検査(工程S25)、梱包(工程S26)を経て出
荷(工程S27)の運びとなる。一方、上述のようにパ
ッケージングすなわち半導体チップが載置されたリード
フレームの樹脂封止の際に同時に連結樹脂体を形成しな
くとも、次のようにリードフレームを作製する際に連結
樹脂体を形成するようにしても良い。
【0028】図14は、かかる態様を実現するリードフ
レーム作製工程を示しており、図10と等価な部分には
同一の符号が付されている。これによれば、メッキ処理
工程S13の後に連結部材形成工程としての樹脂塗布工
程S30を経てダウンセット工程S14に移行する。ま
た、メッキ処理工程S13までに作製されるリードフレ
ームには上述の如き案内バーを設けないこととしてい
る。そして樹脂塗布工程S30では、図15に示される
如くメッキの施されたリードフレームに、直に連結樹脂
201 ,202 ,203 ,204 を形成するようにして
いる。より詳しくは、外部リード33b,33c,33
d,33eの延出方向にそれぞれ交差する方向に沿って
樹脂を塗布し、連結樹脂を形成するようにしている。
【0029】このようにすれば、パッケージングとは無
関係に、通常のリードフレーム自体には完成された連結
樹脂体が形成されるので、図8及び図9において、また
図13において説明したようなリード整形処理を行わず
に済むこととなる。しかも、図6や図7において示した
ような連結樹脂体を形成するための金型や手法を用いる
ことがなく、通常のアセンブリ工程で良いので好都合と
なる。なお注記すれば、図15においては、各連結樹脂
をリードフレームの表面(半導体チップを固定する側の
面)に塗布形成するようにしたので、パッケージング終
了後の仕上がりは図16のようになる。この形態は、図
5のものとは異なるが、実質的に同等の効果を奏し得る
ことは明らかである。従って、各連結樹脂をリードフレ
ームの裏面に塗布形成して図5の如く仕上げても良い
し、さらに改変して各連結樹脂をリードフレームの表と
裏の両面に塗布形成するようにしても良い。かかる改変
の態様は、図14の如き塗布工程S30に拠ることに限
定されることなく、当業者の実施可能な範囲で図6及び
図7の如きパッケージングと同時に樹脂形成するための
金型や手法を工夫すれば実現できる。
【0030】なお、上記各実施例におけるリードホール
ド部をパッケージと同一の樹脂としたが、これに限定さ
れることなく、リードの変形を防止し得る程度の強度を
有する電気的絶縁体であれば良いことは勿論である。ま
た本発明は、QFP型だけでなくDIP型等様々な形態
のものにも適用可能であるし、外部リードの延出方向を
限定するものではない。本発明はまた、プラスチック封
止に限定されるものでもなく、各種の封止方法に適用可
能である。さらに本発明は、図7に示したような金型形
状による棒状絶縁体の外部リードへの固着方法に限定さ
れることもなく、また棒状絶縁体の固着形態自体も例え
ば上記実施例では樹脂封止の際に、リードフレームのパ
ッケージ底面側から外部リードを固着するようにしてい
るが、頂面側から外部リードを固着するようにしても良
い。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
パッケージから延出する複数の外部リードの延出方向に
交差する方向に配されかつ当該外部リードの各々を相互
に固着する絶縁連結部材が、外部リードの形状保持能力
を向上させるので、リードの変形を防止してリードの実
装接触面の平坦性を向上させ、実装工程に負担を掛ける
ことなく簡単に実装することができる。また、典型的な
テスト方法を変更することなく、平易に実装後の動作テ
ストを実行することもできる。しかも、絶縁体連結部材
が、当該絶縁材形成時における絶縁材案内用の2つのパ
ターンに導かれて形成されうるので、効率的なリードフ
レーム及び半導体装置の製造が可能となる。かくして本
発明により、リードの狭ピッチ化に対応し得るリードフ
レーム及び半導体装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のガルウィング形状外部リードを有する半
導体装置を示す一部斜視外観図(A)及びその一部断面
図(B)。
【図2】MCRによる方法が適用された半導体装置を示
す斜視外観図。
【図3】BQFPによる方法が適用された半導体装置を
示す一部斜視外観図。
【図4】テストパッド付きQFPによる方法が適用され
た半導体装置を示す一部斜視外観図。
【図5】本発明の一実施例のQFP半導体装置の一部斜
視外観図。
【図6】本発明半導体装置の製造方法の一例を実現する
ための低圧トランスファーモールド法に準拠した金型の
構造及びこれにセットされる半導体チップ搭載のリード
フレームの形態を示す断面図。
【図7】図6の下型キャビティの構造及び下型に対する
リードフレームの配置の様子を示す展開斜視図。
【図8】樹脂封止後の半導体装置のパッケージ頂面から
見た平面図。
【図9】切断工程終了後の半導体装置のパッケージ頂面
から見た平面図。
【図10】本発明によるリードフレーム作製工程の一実
施例を示すフローチャート。
【図11】図10のリードフレーム作製工程におけるエ
ッチング工程により形成されるリードフレームの概略的
な導体パターンを示す図。
【図12】本発明によるアセンブリ工程の一実施例を示
すフローチャート。
【図13】図12のアセンブリ工程におけるリード整形
工程により行われる切断処理の様子を示す図。
【図14】本発明によるリードフレーム作製工程の他の
実施例を示すフローチャート。
【図15】図14のリードフレーム作製工程における樹
脂塗布工程により形成される連結樹脂とともにリードフ
レームの概略的な導体パターンを示す図。
【図16】図14のリードフレーム作製工程により作製
されたリードフレームを用いて製造された半導体装置を
示す略式外観図。
【符号の説明】
11 パッケージ 1211,1212,1213,…,124n-1,124n 外部
リード 20,201 ,202 ,203 ,204 棒状絶縁体
(リードホールド部) 31 上型 32 下型 33,33´,33´´ リードフレーム 33b,33c,33d,33e 外部リード 33B,33C,33D,33E ダムバー 33B1,33C1,33D1,33E1 第1の案内
バー 33B2,33C2,33D2,33E2 第2の案内
バー 34 半導体チップ 35 樹脂タブレット 36 カル部 37 プランジャ 38 ランナ 39 ゲート 40 上型キャビティ 41 下型キャビティ 41a パッケージ底面ボディ形成部 41b,41c,41d,41e ホールド部形成溝部 42 ベント

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部リードを有するリードフレームであ
    って、 前記外部リードの各々を前記外部リードの延出方向に交
    差する方向において接続する2つの連結部材案内用パタ
    ーンを有することを特徴とするリードフレーム。
  2. 【請求項2】 外部リードを有するリードフレームの製
    造方法であって、 リードフレーム基板に前記外部リードを形成するエッチ
    ング工程において、前記外部リードの各々を前記外部リ
    ードの延出方向に交差する方向において接続する2つの
    連結部材案内用パターンを形成することを特徴とするリ
    ードフレーム製造方法。
  3. 【請求項3】 外部リードと、前記外部リードの各々を
    前記外部リードの延出方向に交差する方向において接続
    する2つの連結部材案内用パターンとを有するリードフ
    レームを用いた半導体装置の製造方法であって、 前記リードフレームに半導体素子を載置する載置工程
    と、前記半導体素子が載置されたリードフレームを封止
    する封止工程と、前記封止工程の後、前記連結部材案内
    用パターンを切断する整形工程とを有することを特徴と
    する半導体装置製造方法。
  4. 【請求項4】 前記封止工程は、少なくとも前記リード
    フレームのアイランド部及び前記半導体素子を一対の成
    形モールド半体によって挟んで前記アイランド部及び前
    記半導体素子を囲繞してモールドキャビティを形成する
    モールド準備工程と、前記モールドキャビティに溶融し
    たプラスチック材を注入するモールド工程とからなり、 前記成形モールド半体の各々は、前記アイランド部及び
    前記半導体素子を囲繞するメインキャビティ形成凹部を
    有し、前記成形モールド半体の少なくとも一方は、前記
    メインキャビティ形成凹部の一部と連通し、前記メイン
    キャビティ形成凹部の周縁部から離間しかつこれに沿っ
    て延在する連結部材形成用のサブキャビティ形成凹部を
    有し、 前記サブキャビティ形成凹部は、前記リードフレームに
    形成された前記連結部材案内用パターンの間に位置づけ
    られることを特徴する請求項3記載の半導体装 置製造方
    法。
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