JP2758934B2 - 回転対陰極x線発生装置 - Google Patents

回転対陰極x線発生装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は回転対陰極X線発生装置の改良に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来、銅、クロム、タングステン、モリブデン等から
構成した回転対陰極を高速で回転させ、電子線を照射し
てX線を発生させる装置が医療用や工業用に使用されて
いる。例えば工業用としては、ベルト駆動で高速回転す
る回転対陰極の内面を水冷し、これに電子線を照射して
X線を発生するようにした水冷形の回転対陰極X線管が
提案されている。
〔発明が解決すべき課題〕
ところで、回転対陰極は電子線の照射により加熱さ
れ、電子線エネルギが大きすぎると溶解してしまうので
回転対陰極の出力X線容量の許容値(許容負荷)が決め
られている。この許容負荷は回転対陰極の材質、電子線
が照射される円周面の周速度、及び照射される電子線束
の大きさ(X線フォーカスサイズに対応)で決定される
が、従来の回転対陰極X線管は、機種によって回転対陰
極の回転数値は決まっていた。そのため、電子線束をよ
り小さく絞った場合は、局部的温度上昇が大きくなるた
め回転対陰極の許容負荷は小さくなり、その結果、照射
電子線エネルギを小さくしなければならないので出力X
線強度が低下してしまい、また照射電子線エネルギを小
さくするために、せっかく持っている装置の電源容量の
一部しか活用しないことになる。
本発明は上記課題を解決するためのもので、回転対陰
極の材質、X線フォーカスサイズを変更しても出力X線
強度を低下することなく、X線出力を効率的に取り出せ
るようにした回転対陰極X線発生装置を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、材質が交換可能な回転対陰極と
X線フォーカスサイズが切換え可能な電子線源と負荷が
許容値を越えたとき信号を発して安全装置を働かせる負
荷制限手段とを備えた回転対陰極X線発生装置におい
て、前記回転対陰極の材質とX線フォーカスサイズを設
定する手段と、該設定手段の情報に基づいて、最大許容
負荷値を設定する機能を付加した前記負荷制限手段と、
該負荷制限手段の情報と前記設定手段の情報とに基づい
て、前記回転対陰極の回転数を設定する回転数設定手段
を備え、前記回転数設定手段により、前記回転対陰極の
材質とX線フォーカスサイズの組み合わせで決まる最大
許容負荷値内で装置を稼働させるように、回転対陰極の
回転数を制御することを特徴とする。
〔作用〕
本発明は、回転対陰極の材質、X線フォーカスサイズ
に応じて回転対陰極の回転数をコントロールすることに
より許容負荷が小さくなるのを防止し、出力X線強度を
低下させず、かつX線出力を効率的に取り出せることが
できる。
〔実施例〕
以下、実施例を説明する。
第1図は本発明の回転対陰極X線発生装置の構成を示
すブロック図、第2図は許容負荷を説明するための図で
ある。図中、1は回転対陰極材質設定手段、2はフォー
カスサイズ設定手段、3は回転数設定手段、4は負荷リ
ミッタ、5は回転対陰極ドライバ、6はモータ、7は回
転対陰極、8は回転速度検出器、9はコンパレータ、10
は保安回路、12は回転軸、13はフィラメント、14は集束
電極である。
第2図において、回転対陰極7は真空室内に配置され
てその内側は水冷により冷却され、回転軸12を通して図
示しない駆動源により高速回転駆動される。回転軸の駆
動はベルト駆動でも、あるいはモータ直結による直接駆
動でもよい。一方、フィラメント13に通電して加熱し、
集束電極14との間には1KV以下の電圧が印加され、また
フィラメントと回転対陰極との間に数10KVの電圧を印加
して回転対陰極の周側面に電子線を照射する。電子線照
射された領域15からはX線が発生して分析等に利用され
る。電子線照射領域15の大きさ、即ちX線フォーカスサ
イズは、フィラメント13や集束電極14の電子線通口の大
きさ、あるいはフィラメントと集束電極間のバイアス電
圧を変化させることにより変えることができる。回転対
陰極は電子線照射により加熱され、それによる温度上昇
が許容負荷を決める一つの要素である。ある材質の回転
対陰極表面温度は電子線束のエネルギに比例するが、電
子線エネルギを一定とした場合、回転対陰極表面の周速
度の1/2乗、回転対陰極表面における電子線束の回転対
陰極回転方向の大きさの1/2乗に比例する。
さらに詳しく述べると、第2図において回転対陰極の
周速度をv、電子線束の対陰極回転方向の大きさ(幅)
をd、回転軸方向の長さをlとすると、許容負荷Wは、 で表され、さらに材質によっても変化する。例えば、X
線分析においては標準のX線フォーカスサイズを用い、
それに見合った出力X線強度で試料の分析を行っている
が、試料によってはX線フォーカスサイズをより微小に
して分解能を上げ、分析精度を高めたい場合がある。し
かし、X線フォーカスサイズを小さくすると、(1)式
から分かるように、回転対陰極表面の周速度vが同じで
あれば回転対陰極の許容負荷Wは に比例して小さくなり、出力X線強度が低下してしま
う。そこで本発明においては、回転対陰極の材質、X線
フォーカスサイズに応じて回転対陰極の回転数を制御す
る。例えば、幅d、または長さlの少なくとも一方を小
さくしてX線フォーカスサイズを小さくした場合には、
(1)式で与えられる許容負荷Wが小さくならないよう
に回転数を上げて出力X線強度の低下を防止する。ま
た、X線フォーカスサイズを大きくした場合には許容負
荷Wは大きくなるので、必要な場合には回転数を下げ、
必要以上に回転数を上げないで出力X線強度の低下を防
止する。
第1図において、回転対陰極材質設定手段1により使
用される材質を設定し、フォーカスサイズ設定手段2に
より回転対陰極7に当てる電子ビームサイズを設定す
る。設定された材質、フォーカスサイズに基づき、回転
数設定手段3、負荷リミッタ4においてそれぞれ回転
数、負荷リミッタ値を設定する。負荷リミッタ値は回転
対陰極からフィラメントへ流れる電流(管電流)と、フ
ィラメントと回転対陰極間に印加する電圧(管電圧)と
の積により決定される電子線エネルギの許容値である。
そして回転対陰極ドライバ5によりモータ6を介して回
転対陰極7を設定された回転数で駆動し、回転速度を検
出器8で検出する。検出した回転速度と設定値とをコン
パレータ9で比較し、検出値が設定値より小さい場合に
は回転対陰極の温度が上昇してしまうので回転対陰極が
溶解しないように保安回路10を駆動して装置を停止させ
る。また、負荷リミッタにより電子線エネルギがリミッ
タ値を越えている場合にも同様に保安回路10を動作させ
て装置を停止させる。なお、保安回路10はこれ以外にも
異常発生信号が加えられると装置を停止させて安全を確
保する。
このように、X線フォーカスサイズを小さくした場合
には回転数を上げ、X線フォーカスサイズを大きくした
場合には必要に応じて回転数を下げることにより、微小
焦点での出力X線強度をアップしてX線回折精度を向上
させ、また、それほど分析精度を要せず、したがってX
線フォーカスサイズが比較的大きくてもよいような場合
にはそれに応じて回転数を下げることができ、必要以上
に回転数を上げずに済むので、効率的にX線出力を得る
ことができる。
例えば、直径10cm、回転数6000rpm、出力18KWの銅回
転対陰極を使用したX線管の場合、X線フォーカスサイ
ズは0.5mm(幅)×10mm(長さ)であるが、これを0.2mm
×10mmのX線フォーカスサイズとした場合には同じ回転
数では許容負荷は11KWに低下する。しかし本発明により
回転数を10000rpmに上げることにより14KWに許容負荷を
上げることができる。
また、銅回転対陰極で18KW出力のX線管の場合、クロ
ム回転対陰極を使用した場合の許容負荷は同じ回転数で
は15KWであるが、回転対陰極の回転数を6000rpmから900
0rpmに上げることにより銅回転対陰極の場合と同様に18
KWまで許容負荷を上げることができる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、回転対陰極の材質、X
線フォーカスサイズに基づいて回転対陰極の回転数を制
御することにより許容負荷が小さくならないので、例え
ば微小焦点により分析精度を向上させたい場合や、許容
温度上昇の低い材質の場合にも出力X線強度を低下させ
ることがなく、またX線フォーカスサイズが比較的大き
くてもよい場合や、許容温度上昇を大きくとれる材質の
場合には必要以上に回転数を上げずにすむのでX線出力
を効率的に取り出せることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の回転対陰極X線発生装置の構成を示す
ブロック図、第2図は許容負荷を説明するための図であ
る。 1…回転対陰極材質設定手段、2…フォーカスサイズ設
定手段、3…回転数設定手段、4…負荷リミッタ、5…
回転対陰極ドライバ、6…モータ、7…回転対陰極、8
…回転速度検出器、9…コンパレータ、10…保安回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材質が交換可能な回転対陰極とX線フォー
    カスサイズが切換え可能な電子線源と負荷が許容値を越
    えたとき信号を発して安全装置を働かせる負荷制限手段
    とを備えた回転対陰極X線発生装置において、 前記回転対陰極の材質とX線フォーカスサイズを設定す
    る手段と、該設定手段の情報に基づいて、最大許容負荷
    値を設定する機能を付加した前記負荷制限手段と、該負
    荷制限手段の情報と前記設定手段の情報とに基づいて、
    前記回転対陰極の回転数を設定する回転数設定手段を備
    え、 前記回転数設定手段により、前記回転対陰極の材質とX
    線フォーカスサイズの組み合わせで決まる最大許容負荷
    値内で装置を稼働させるように、回転対陰極の回転数を
    制御することを特徴とする回転対陰極X線発生装置。
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