JP2758895B2 - 継 手 - Google Patents

継 手

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JP2758895B2
JP2758895B2 JP60207725A JP20772585A JP2758895B2 JP 2758895 B2 JP2758895 B2 JP 2758895B2 JP 60207725 A JP60207725 A JP 60207725A JP 20772585 A JP20772585 A JP 20772585A JP 2758895 B2 JP2758895 B2 JP 2758895B2
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  • Mutual Connection Of Rods And Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば足場、フレーム構造体、ショーウィ
ンドのスタンド、展示用ラック、梯子、スチール製家具
等のロッド又はパイプ材を連結するための継手、更に詳
しくは、1つの中空もしくは中実のロード(以下、これ
を単に第1ロッドという)と、もう1つの中空のロッド
(以下、これを第2ロッドという)とを、同一平面内で
互いに所定角度を成すように連結する継手であって、上
記第1ロッドの外周部を取り巻いて緊締固定する環状の
緊締部並びに該緊締部に互いに平行に対向して延びる少
なくとも1対の第1脚部及び第2脚部を形成したリング
部材と、上記第1及び第2脚部と係合可能としたボルト
部材とを有し、上記リング部材の緊締部に上記第1ロッ
ドを挿入する一方、上記第2ロッドの一端部に上記リン
グ部材の第1及び第2脚部の上記ボルト部材を介して固
定することにより、上記第1及び第2ロッドを連結する
ようにした、継手に関するものである。 (従来の技術及びその問題点) 上記形式の継手の一例がオランダ国特許第93130号に
より知られている。この公知の継手における単一又は複
数の部材により構成されるリング部材は、1つ又は複数
のボルト用のねじ穴を有する。この目的のため、上記継
手の径方向の厚さ寸法を比較的大きなものとしなければ
ならない。これは、継手位置においてロッド又はチュー
ブが大径化して不都合であり、かつ外観的にもまずいこ
とを意味する。また、そのような大径のロッド又はチュ
ーブは鋳造又は鍛造以外の方法では製造不可能であり、
多量の材料を必要とするのみならず、厄介な後処理を必
要とし、製造コストが高価であった。更に、上記リング
部材の弾性が乏しく、このようなリング部材を用いて固
定を行うにあたり、各ボルトの挿入端部と、リング部材
の内面における各径方向対向位置との間の締め付け力を
使用できるに過ぎない。上記リング部材により一方のロ
ッド又はチューブの周りを確実に固定するには、各ボル
トを大きな力で締め付けなければならず、したがってロ
ッド又はチューブを損傷する危険性が高かった。更にま
た、ロッド又はチューブに単に1つのチューブを連結す
るにも、リング部材は上記チューブ用のプラグと対向し
た位置で互いに着脱可能とした2つの部分を有するよう
に構成しなければならない。そのようにしないと、既存
のロッド構造体の一部分を解体しないことには該ロッド
構造体にリング部材を取り付けることができないからで
ある。 (解決しようとする課題及び発明の構成) 本発明は、本明細書の発明の詳細な説明の欄の冒頭部
分に記載した種類の継手であって、従来形式の継手にお
ける上述した種々の不具合点を解消した、構造が簡単で
かつ安価である継手を提供することを目的としている。 上記目的を達成するため、本発明の継手は、 弾性を有するシート材料を用いて、環帯状の緊締部
と、該緊締部における少なくとも1箇所を分断してその
両端部に、互いに平行に対向して延びる、少なくとも1
対の第1及び第2脚部とを有する、単一型又は2個型の
リング部材を形成し、 上記リング部材の第1脚部にボルト部材を貫通させて
ねじ締め可能としたねじ締結部を設ける一方、該リング
部材の2脚部に貫通穴を設けるとともに該貫通穴と同心
状に、上記第2ロッドの壁部に貫通穴を設け、 上記リング部材における第1脚部及び第2脚部を上記
第2ロッドの一端の開口から内部に挿入し、該第1脚部
ねじ締結部に取り付けたボルト部材をねじ締めすること
により、該ボルト部材の一端部を上記第1脚部から突出
させて上記第2ロッドの内壁面に圧し当て、該第2ロッ
ドの内壁面から上記リング部材の第1脚部が対向する第
2脚部に向けて変位するように該リング部材を弾性変形
させる一方、該弾性変形したリング部材のばね力により
上記第2脚部の両側縁部を上記第2ロッドの内壁面に圧
し当てて固定するように構成される。 上記構成の継手において、環状緊締部を有するリング
部材は弾性を有する、シート材料、より好ましくは薄厚
の帯状金属板体を用いて形成される。このような帯状の
環状緊締部を有するリング部材においては、比較的わず
かな押圧力によってプラグ部を構成する第1及び第2脚
部に相反する方向に作用するばね力に基づき、第1ロッ
ドの全周を容易に締め付けて該第1ロッドの軸方向への
移動とかその長手軸回りの回転を防止することができ
る。 上記構成の継手において、中空もしくは中実の第1ロ
ッドと中空の第2ロッドとを連結又は接続するにあた
り、上記リング部材の環状の緊締部に上記第1ロッドを
挿入し、該緊締部が上記第1ロッドの外周部を取り巻く
ようにするとともにプラグ部を構成する互いに平行な第
1及び第2脚部を、上記第1ロッドに連結しようとする
第2ロッドの一端の開口からその内部に挿入し、上記リ
ング部材の第1脚部のねじ締結部に、一端部ねじ部を設
けたボルト部材を装着し、該ボルト部材をねじ締めする
ことにより該ボルト部材の一端を、上記第1脚部のねじ
締結部から突出させ上記第2ロッドの内壁面に圧し当て
るとともに該第1脚部を対向する第2脚部に向けて変位
するように、上記リング部材の緊締部を弾性変形させる
ことにより、前緊締部のばね復元力を介して上記第2脚
部が上記第1脚部から離間するように変位させられ、該
第2脚部の両側縁部が上記第2ロッドの内壁面に圧し当
てられる。このようにして、上記リング部材の第1脚部
に締結された上記ボルト部材の一端と上記第2脚部の両
側縁部とが上記第2ロッドの内壁面に圧接固定されると
同時に、上記リング部材の緊締部に上記第1ロッドが堅
固に保持される。 上記第1及び第2脚部は上記リング部材と別個の部材
によって形成し、これら別個の脚部部材を環状締結部を
形成したリング部材に接続して形成するようにしてもよ
いが、弾性を有する薄厚の帯状板体又はシート材料を用
いて環状締結部と第1及び第2脚部を一体的に形成する
ようにすれば、構造が簡単かつ製造コストが安価なもの
とすることができる。 上記ボルト部材をねじ締めしたとき、上記第2ロッド
の内壁面にリング部材の第2脚部の両側縁部を圧し当て
る力を増強するために、上記リング部材の第1脚部と第
2脚部間にスペーサ部材を設けることが好ましい。この
ようなスペーサ部材は、好ましくは、帯状板体を用いて
形成されたリング部材の第1脚部の自由端部を折り曲げ
て一体的に形成する。 弾性を有する薄厚のシート材料又は帯状金属板体を用
いて形成されたリング部材の第1の第1及び第2脚部の
面側縁部には、その長手方向に延びる異形部を設けて該
脚部の曲げ抵抗を増強することが好ましい。このように
すれば、上記第2ロッドの内壁面に対するリング部材の
第2脚部の圧接固定力及び該リング部材の締結部による
第1ロッドの緊締力を有効に増強することができる。 また、リング部材の第2脚部に貫通穴を設ける一方、
第2ロッドの壁部に上記貫通穴と同心状に貫通穴を設
け、ボルト部材の一端に円錐状又は小径の尖端部を設け
る一方、上記第2ロッドの壁部に上記ボルト部材の尖端
部を収容又は挿通する凹部又は小穴を設け、上記リング
部材における第2脚部の貫通穴及び上記第2ロッドの貫
通穴に、上記ボルト部材の一端を挿入し、該ボルト部材
の一端部に設けたねじ部を上記1脚部のねじ締結部に装
着して該ボルト部材をねじ締めしたとき、該ボルト部材
の尖端部を、上記第1脚部のねじ締結部から突出させて
上記第2ロッドの壁部に設けた凹部又は小穴に圧し当て
て固定するとともに該ボルト部材の他端の外周部を上記
第2ロッドの貫通穴の周縁部に圧接固定するようにすれ
ば、上記ボルト部材による締め付け力に抗して上記第1
及び第2脚部が上記第2ロッドから抜け出ることを完全
に防止することができる。 更に、上記ボルト部材の他端に該ボルト部材の一端に
向かって次第に細くなる円錐台形状の頭部を設け、上記
第2ロッドに設けた貫通穴及び上記リング部材の第2脚
部に設けた貫通穴に、上記ボルト部材の一端に挿入し、
該ボルト部材のの一端部に設けたねじ部を上記リング部
材における第1脚部のねじ締結部に装着して該ボルト部
材をねじ締めしたとき、上記第2脚部に設けた上記貫通
穴の周縁部及び上記第2ロッドの壁部に設けた上記貫通
穴の周縁部に、上記ボルト部材の他端の頭部の外周部を
圧接して固定するようにすれば、つぎのような優れた特
性を有する継手とすることができる。すなわち、第一
に、上記ボルト部材の他端に設けた円錐台形状の頭部に
より上記第2ロッドにおける上記第1及び第2脚部の締
結力が一定の限界値を越えないようにされ、上記ボルト
部材により第2ロッドが変形するのを防止することがで
きる。第二に、第2ロッドにおける第1及び第2脚部の
締め付けが制限されるにも拘わらず、上記リング部材の
緊締部により第1ロッドの外周部を締め付ける力を制限
することなく増大させることができる。第三に、上記ボ
ルト部材は、上記第2ロッドの壁部及び上記第2脚部に
それぞれ設けた貫通穴にその半径方向に隙間を生じるこ
となく、すなわち、変位しないように固定することがで
きる。 更に、本発明の継手において、弾性帯状部材を用いて
第2ロッドの外周面と嵌合する略半環状の湾曲部及び該
湾曲部から半径方向外方に直線状に延びる支持脚部を有
するブラケット部材が形成し、該ブラケット部材の湾曲
部における上記支持脚部と対向する位置を半径方向に内
方に打ち出すことにより膨出部を設ける一方、上記ボル
ト部材の他端の端面にレンチ用のソケット穴を設け、上
記膨出部を、上記第2ロッドの貫通穴と嵌合させるか、
又は、上記第2ロッドの貫通穴に固定された上記ボルト
部材の他端の上記ソケット穴と嵌合させることにより上
記ブラケット部材を固定し、このようにして継手全体を
補強することが好ましい。 (実施例) 以下添付図面を参照しながら本発明をより詳細に記述
する。 第1図及び第2図において、数字符号1は、中空のロ
ッド、即ち、チューブであり、例えば、足場、ショーウ
インドのスタンド、展示用ラック、梯子又はスチール製
家具等の骨組構造体とか、その他のロッド材から構成さ
れる構造体等における、垂直方向に延びる主体を構成す
る。以下、このような主柱を構成するロッドを、第1ロ
ッド1という。上記主柱は、中空のロッドに代えて中実
のロッドを用いることができる。数字符号2は、第1ロ
ッド1と90゜を成すように該ロッド1に水平に接続又は
連結される、中空のロッド、即ちチューブを示す。以
下、この中空ロッド2を第2ロッドという。これら第1
ロッド1及び第2ロッド2を連結する継手は、上記第1
ロッド1の外周部を取り巻いて緊締する、環状の緊締部
を形成したリング部材3を有する。リング部材3は弾性
を有する帯状金属板体を用いて形成したものである。こ
のリング部材3の環状の緊締部は分断されてその両端部
に、1対の互いに平行に対向して延びる、第1脚部4及
び第2脚部5が一体的に形成される。第1脚部の端部
に、ナット部材を装着してねじ締結部6が形成されると
ともに該ねじ締結部6に、一端部にねじ部を形成したボ
ルト部材7がねじ締め可能に装着される。以下、上記ボ
ルト部材7を、単に、ボルト7という。上記ボルト7の
他端に頭部が形成され、該頭部の端面にレンチ用のソケ
ット穴8が設けられる。 上記リング部材3における第2脚部5の端部に、第1
図中、仮想線で示す、レンチ11を挿入可能とした、貫通
穴9が設けられる一方、第2ロッド2の壁部に、上記貫
通穴9を同心状に、上記レンチ11を挿入可能とした、貫
通穴10が設けられる。これら貫通穴9及び10は、上記第
1脚部4に設けられたねじ締結部6に装着されるボルト
7の他端の頭部に形成されたソケット穴8と同心状に配
置される。 上記ボルト7を反時計回りに回転してねじ締めを緩め
ると、第1ロッド1の外周部を取り巻いている、リング
部材3における第1脚部4及び第2脚部5は、第2ロッ
ド2の一端の開口からその内部の壁面に対し隙間をもっ
て挿入可能とされる。上記第1脚部4及び第2脚部5は
第2ロッド2の内部の所定位置に挿入され、該第1脚部
4のねじ締結部6に螺着されたボルト7の他端の頭部に
形成されたソケット穴8、第2脚部5に設けられた貫通
穴9及び第2ロッド2の壁部に設けられた貫通穴10が共
に同一直線上に揃えられ、すなわち、同心状に配置さ
れ、第2ロッド2の外部から上記貫通穴10及び9を介し
て上記ボルト7のソケット穴8にレンチ11が挿入可能と
される。上記レンチ1を介して第2脚部4のねじ締結部
6に装着されたボルト7を締め付けると、該ボルト7の
一端が第1脚部4のねじ締結部6から突出して第2ロッ
ド2の内壁面を圧し当てられ、該ボルト7を更にねじ締
めするにつれて相対的に第1脚部4が第2図において右
方に押圧され、上記リング部材3の締結部のばね復元力
に基づき上記第2脚部5の両側縁部が第2図において右
方に押圧されて第2ロッド2の湾曲した内壁面に圧し当
てられて固定され、これと同時に、上記リング部材3の
締結部がロッド1の外周面を強固に締め付ける。リング
部材3は、弾性を有するシート材料から帯状板体を製作
し、該帯状板体を湾曲して環状の締結部を形成するとと
もにその両端部を折り曲げて第1脚部4及び第2脚部5
が一体的に形成されたものである。第1脚部4及び第2
脚部5の両側縁部に、第2図に示すように、湾曲部を形
成することにより、上記第1脚部4及び第2脚部5の長
手方向における曲げ抵抗を増強することができる。 第1図及び第2図に示す実施例は、構造が簡単でかつ
製造コストが安価で十分に実用的なものであるが、まだ
若干不満足点がある。すなわち、第1ロッド1とリング
部材3間を堅固に締結するためボルト7を充分に締め付
けると、第2ロッド2の内部において、ボルト7と、第
1脚部4及び第2脚部5とにより構成された、プラグ部
に荷重が掛かると該第2ロッド2から逸脱する危険性が
ある。また、第1脚部4が外方に引き寄せられて第2脚
部5に対し斜めにずれる危険性がある。更に、ボルト7
を締め付け過ぎると、第2ロッド2の内面におけるボル
ト7の一端の尖頭部及び第2脚部5の両側縁部が変形し
てしまう危険性がある。このような危険性は第2ロッド
2の壁厚が薄くなる程高まる。 第1図及び第2図の実施例における、上述した種々の
不満足点は第3図及び第4図に示す実施例において完全
に解消される。第3図及び第4図は、本発明により2つ
の第1ロッド1及び2を同一平面内で所定角度をもって
接続又は連結する方法を示す。 第3図及び第4図に、環状締結部を2箇所で分断し
た、いわゆる、2個型のリング部材を構成するリング部
材3a及び3bが示される。リング部分3aの両端部に2つの
第1脚部13、13が形成される。これら第1脚部13、13の
自由端部を折曲してスペーサ部14、14が形成される。一
方、リング部材3bの両端部に第2脚部12、12が形成され
る。2組の脚部対12及び13は2つの第2ロッド2の内部
に挿入されるプラグ部を形成する。スペーサ部14は、第
1脚部13と第2脚部12間の間隔を定める。これらスペー
サ部14、14は、上記第1実施例におけると同様の方法に
より、各第1脚部13に設けられたねじ締結部にボルト15
をねじ締めしたとき、該ボルト15の一端に形成された尖
端部16が各第1脚部13のねじ締結部から突出するに応じ
て、リング部3bの対応する第2脚部12を第2ロッド2の
内壁面に圧し当て、これら第2脚部12、12の両端縁部
が、第4図に示すように、各第2ロッド2の内壁面に、
リング部3bのばね力に基づく大きな押圧力をもって圧し
当てられて堅固に固定される。 上記ボルト15の一端に小径の円錐状の尖端部16が形成
される一方、該ボルト15の他端に、その一端に向かって
次第に細くなるテーパ面を有する円錐台形状の頭部18が
形成される。ボルト15がねじ締めされたとき、該ボルト
15の尖端部16は、第2ロッド2の内壁面に形成された小
さな凹部17に嵌合されるようになっている。これと同時
に、上記ボルト15の他端に形成された円錐台形状の頭部
18の外周面が第2ロッド2の壁部に設けられた貫通穴19
の円錐台形状の周縁部20に圧接固定されるようになって
いる。上記第2脚部12に設けられた貫通穴21の円錐台形
状の周縁部は、ボルト15がねじ締めされたとき、該ボル
ト15の他端の円錐台形状の頭部18に対するストッパとし
て作用する。このストッパ作用により、もし、ボルト15
が過大に締め付けられたとしても、上記第2脚部12の両
側縁部と第2ロッド2の内壁面間に作用する押圧力はそ
れ以上に増大せず、リング部分3a及び3bと第1ロッド1
間に作用する締め付け力を増強することができる。これ
は、第1ロッド1が足場、枠組又は梯子の主柱を構成
し、第2ロッド2又は横板部材で支持される床材又は板
材が大きな荷重をうける場合、非常に有用である。この
構成により、リング部分3aの第1脚部13のねじ締結部に
ボルト15をねじ締めしたとき、該ボルト15の一端の尖端
部16及びその他端の円錐台形状の頭部18が半径方向に変
位するのを防止し、第1脚部13及び第2脚部12が第2ロ
ッド2から抜け出るのを確実に防止することができる。
このような抜出阻止作用は、第1図及び第2図示す第1
実施例におけるよりも優れたものである。 第5図に示すように、2つの第1ロッド1及び2は同
一平面内で90゜以外の角度を示すように接続することが
できる。 第6図の実施例においては、第2ロッド2の壁部に、
第3図及び第4図の実施例における凹部17を代えて、小
穴22を設けるようにしてもよい。 第7図に示す実施例においては、上記ボルト15の一端
に小径の尖端部23が設けられる。この尖端部23は、当該
ボルト15の本体部より小さい直径を有し、第2ロッド2
の壁部に設けた貫通孔22と嵌合可能とされる。 第8図はもう1つの実施例であって、第4図と同様の
継手の横断面を示す。第8図において、第2ロッド2
に、半円状に湾曲部24及び該湾曲部24から半径方向外方
に直線状に延びる支持脚線25を形成した支持ブラケット
部材が取り付けられる。このブラケット部材における半
円状の湾曲部24は第2ロッド2の外周面とほぼ半周にわ
たって密着する一方、該湾曲部24に対し半径方向に延び
る直線状の支持脚部25は、図示しない足場の床板又は横
板を水平状に支持する部分を構成している。このブラケ
ットは部材が第2ロッド2の外周面に対し回転するのを
防止するため、湾曲部24に小孔を穿け、公知のプレス加
工法により、該小孔部分を第2ロッド2の内方に打ち抜
いて膨出部26を形成し、該膨出部26を上記ボルト15の他
端の頭部18に設けたソケット穴27の内部に突入させて嵌
合させることにより上記ブラケット部材が固定される。
なお、第1図及び第2図に示す実施例においては、上記
ブラケット部材の膨出部26は、第2ロッド2の壁部に設
けた貫通穴10に突入して嵌合するように形成される。 本発明を具体化した継手は、連結しようとするロッド
の断面形状が円形のものに限らず、その他の断面形状を
有するものに適用できることに留意する必要がある。 また、本発明の継手においては、中実のロッドの一端
に、前述した第1及び第2脚部により構成されるプラグ
部を収容可能とした円筒状ソケット部材を接続し、該ソ
ケット部材を介して中実のロッド同士を互いに接続又は
連結可能とするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例であって、2つの中空のロッ
ドを互いに直角を成すように接続する継手の断面図であ
る。 第2図は第1図のII−II線横断面図である。 第3図は本発明の他の実施例であって、3つの中空のロ
ッドを互いに直角を成すように接続する継手の断面図で
ある。 第4図は第3図のIV−IV線横断面図である。 第5図は本発明の継手により2つの中空のロッドを互い
に角度60゜を成すように接続した状態を示す平面図であ
る。 第6図は本発明の一実施例の継手におけるボルト部材の
一端に設けた尖端部を、接続しようとする中空のロッド
(第2ロッド)の壁部に設けた小穴に固定する状態を示
す部分断面図である。 第7図は第6図の実施例における固定手段の変形例の部
分断面図である。 第8図は本発明のもう1つの実施例であって、更に支持
ブラケット部材を具備した継手の平面図である。 第9図は本発明が適用される貯蔵棚用骨組の部分斜視図
である。 1……第1ロッド(中空のロッド)、2……第2ロッド
(中空のロッド)、 3……単一型リング部材、3a、3b……リング部材(2個
型リング部材)、 4、13……第1脚部、5、12……第2脚部、6……ねじ
締結部、 7、15……ボルト、9、10、19、21……貫通穴、11……
レンチ、 16……尖端部、18……円錐台形状の頭部、24……ブラケ
ット部材の湾曲部、 25……ブラケット部材の支持脚部、20……膨出部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16B 7/00 - 7/22

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.中空もしくは中実の第1ロッド(1)と中空の第2
    ロッド(2)とを、同一平面内で互いに所定角度を成す
    ように連結する継手であって、上記第1ロッド(1)の
    外周部を取り巻いて緊締固定する環状の緊締部並びに該
    緊締部に互いに平行に対向して延びる少なくとも1対の
    第1脚部及び第2脚部を形成したリング部材と、上記第
    1及び第2脚部と係合可能としたボルト部材とを有し、
    上記リング部材の緊締部に上記第1ロッド(1)を挿入
    する一方、上記第2ロッド(2)の一端部に上記リング
    部材の第1及び第2脚部を上記ボルト部材を介して固定
    することにより、上記第1ロッド(1)及び第2ロッド
    (2)を連結するようにした、継手において、 弾性を有するシート材料を用いて、環帯状の緊締部と、
    該緊締部における少なくとも1箇所を分断してその両端
    部に、互いに平行に対向して延びる、少なくとも1対の
    第1脚部(4;13)及び第2脚部(5;12)とを有する、単
    一型又は2個型のリング部材(3;3a、3b)を形成し、 上記リング部材(3;3a、3b)の第1脚部(4;13)にボル
    ト部材(7;15)を貫通させてねじ締め可能としたねじ締
    結部(6)を設ける一方、該リング部材(3;3a、3b)の
    第2脚部(5;12)に貫通穴(9;21)を設けるとともに該
    貫通穴(9;21)と同心状に、上記第2ロッド(2)の壁
    部に貫通穴(10;19)を設け、 上記リング部材(3;3a、3b)における第1脚部(4;13)
    及び第2脚部(5;12)を上記第2ロッド(2)の一端の
    開口から内部に挿入し、該第1脚部(4;13)のねじ締結
    部(6)に取り付けたボルト部材(7;15)をねじ締めす
    ることにより、該ボルト部材(7;15)の一端部を上記第
    1脚部(4;13)から突出させて上記第2ロッド(2)の
    内壁面に圧し当て、該第2ロッド(2)の内壁面から上
    記リング部材(3;3a、3b)の第1脚部(4;13)が対向す
    る第2脚部(5;12)に向けて変位するように該リング部
    材(3;3a、3b)を弾性変形させる一方、該弾性変形した
    リング部材(3;3a、3b)のばね力により上記第2脚部
    (5;12)の両側縁部を上記2ロッド(2)の内壁面に圧
    し当てて固定するようにしたことを特徴とする、継手。 2.リング部材(3;3a、3b)が弾性を有する帯状金属板
    体を用いて形成された、第1項記載の継手。 3.リング部材(3;3a、3b)の第1脚部(4;13)の自由
    端部にスペーサ部(14)を設け、上記第1脚部(4;13)
    に装着したボルト部材(7;15)をねじ締めすることによ
    り上記スペーサ部(14)を介して上記リング部材(3;3
    a、3b)の第2脚部(5;12)の両側縁部を第2ロッド
    (2)の内壁面に圧し当てて固定するようにした、第1
    項又は第2項記載の継手。 4.リング部材(3;3a、3b)における第1脚部(4;13)
    及び第2脚部(5;12)の両側縁部に、それぞれ、長手方
    向に延びる異形部を設けてこれら第1脚部(4;13)及び
    第2脚部(5;12)の曲げ抵抗を強化した、第2項又は第
    3項記載の継手。 5.リング部材(3;3a、3b)の第2脚部(5;12)に貫通
    穴(21)を設ける一方、上記貫通穴(21)と同心状に、
    第2ロッド(2)の壁部に貫通穴(19)を設け、上記リ
    ング部材(3;3a、3b)における第2脚部(5;12)に設け
    た上記貫通穴(21)及び上記第2ロッド(2)に設けた
    上記貫通穴(19)に、ボルト部材(15)の一端を挿入
    し、該リング部材(3;3a、3b)の第1脚部(4;13)のね
    じ締結部(6)に上記ボルト部材(15)の一端部に設け
    たねじ部を装着して該ボルト部材(15)をねじ締めした
    とき、該ボルト部材(15)の他端の外周部を上記第2ロ
    ッド(2)の貫通穴(19)の周縁部に圧着し、かつ、該
    ボルト部材(15)の一端を上記第1脚部(4;13)から突
    出させて上記第2ロッド(2)の内壁面に圧し当てるこ
    とにより、該第2ロッド(2)の内壁面から上記リング
    部材(3;3a、3b)の第1脚部(4;13)がそれと対向する
    上記2脚部(5;12)に向けて変位するように該リング部
    材(3;3a、3b)を弾性変形させる一方、該弾性変形した
    リング部材(3;3a、3b)のばね力により上記第2脚部
    (5;12)の両側縁部を上記第2ロッド(2)の内壁面に
    圧し当てて固定するようにした、第1項〜第4項のいず
    れかに記載の継手。 6.ボルト部材(15)の一端に円錐状又は小径の尖端部
    (16;23)を設ける一方、第2ロッド(2)の壁部に上
    記ボルト(15)の尖端部(16;23)を収容又は挿通する
    凹部又は小穴(17;22)を設け、リング部材(3;3a、3
    b)における第2脚部(5;12)に設けた貫通穴(21)及
    び上記第2ロッド(2)に設けた貫通穴(19)に、上記
    ボルト部材(15)の一端を挿入し、該ボルト部材(15)
    の一端部に設けたねじ部を、上記リング部材(3;3a、3
    b)における上記第1脚部(4;13)のねじ締結部(6)
    に装着して該ボルト部材(15)をねじ締めしたとき、該
    ボルト部材(15)の上記尖端部(16;23)を、上記第1
    脚部(4;13)のねじ締結部(6)から突出させて上記第
    2ロッド(2)の壁部に設けた上記凹部又は小穴(17;2
    2)に圧し当てるようにした、第5項記載の継手。 7.ボルト部材(15)の他端に該ボルト部材(15)の一
    端に向かって次第に細くなる円錐台形状の頭部(18)を
    設け、第2ロッド(2)を設けた貫通穴(19)及びリン
    グ部材(3;3a、3b)における第2脚部(5;12)に設けた
    貫通穴(21)に、上記ボルト部材(15)の一端を挿入
    し、該ボルト部材(15)の一端部に設けたねじ部を上記
    リング部材(3;3a、3b)における上記第1脚部(4;13)
    のねじ締結部(6)に装着して該ボルト部材(15)をね
    じ締めしたとき、上記リング部材(3;3a、3b)における
    上記第2脚部(12)の上記貫通穴(21)の周縁部及び上
    記第2ロッド(2)の壁部に設けた上記貫通穴(19)の
    周縁部に、上記ボルト部材(15)の他端に設けた上記頭
    部(18)の外周部を圧接して固定するようにした、第5
    項又は第6項記載の継手。 8.更に、弾性帯状部材を用いて第2ロッド(2)の外
    周面と嵌合する略半環状の弯曲部(24)及び該湾曲部
    (24)から半径方向外方に直線状に延びる支持脚部(2
    5)を有するブラケット部材を形成し、該ブラケット部
    材の湾曲部(24)における上記支持脚部(25)と対向す
    る位置を半径方向に内方に打ち出すことにより膨出部
    (26)を形成する一方、上記ボルト部材(15)の他端の
    端面にレンチ用のソケット穴(27)を設け、上記膨出部
    (26)を、上記第2ロッド(2)に設けた貫通穴(10)
    と嵌合させるか、又は、上記第2ロッド(2)の壁部に
    設けた貫通穴(19)に固定された上記ボルト部材(15)
    の他端に設けた上記ソケット穴(27)と嵌合させること
    により上記ブラケット部材を固定した、第1項〜第7項
    のいずれかに記載の継手。
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