JP2758351B2 - カード払出装置 - Google Patents

カード払出装置

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JP2758351B2
JP2758351B2 JP5315364A JP31536493A JP2758351B2 JP 2758351 B2 JP2758351 B2 JP 2758351B2 JP 5315364 A JP5315364 A JP 5315364A JP 31536493 A JP31536493 A JP 31536493A JP 2758351 B2 JP2758351 B2 JP 2758351B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカード払出装置に関する
ものであり、特に、払出しの確実化に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カード払出装置により払い出されるカー
ドは、例えば、ゲーム機の景品であるアニメキャラクタ
が印刷されたカード,名刺,カルテ等,紙,合成樹脂,
木材等種々の材料により作られて厚みを有し、文字,図
形等が記録可能な記録媒体であり、カード払出装置はカ
ードを予めセットされた位置から別の位置へ送り出すも
のである。カードは文字,図形等が既に記録されている
ものでもよく、あるいはまだ記録されていないものでも
よい。
【0003】カード払出装置は、一般に、カードを1枚
ずつ払い出すようにされる。そのため、従来のカード払
出装置は、板面が水平なカード支持板と、水平軸線まわ
りに回転可能に設けられるとともに、外周面の上端がカ
ード支持板の上面と同一平面内に位置する払出ローラと
を有し、これらカード支持板および払出ローラ上に多数
枚のカードが水平な姿勢で上下方向に積み重ねられる。
払出時には払出ローラが回転させられ、払出ローラとカ
ードとの間に生ずる摩擦力によりカードが下から順に1
枚ずつ払い出される。
【0004】また、多数枚重ねられたカードのうち、払
出ローラに接触する一番下のカード1枚のみを払い出す
ために、カード分別板およびカード案内板が設けられ
る。カード案内板は払出方向において払出ローラより下
流側に、水平な姿勢でかつ上面が払出ローラの上端より
僅かに低くなる位置に設けられる。カード支持板とカー
ド案内板とが一枚の板材で構成される場合もある。この
場合には、その一枚の板材の中間部に開口が形成され、
その開口から払出ローラの上端部が板材の上面より僅か
に上方へ突出するようにされる。
【0005】また、カード分別板は、カード案内板の上
方に、払出ローラと平行に、かつ、板面がカード案内板
に直角な姿勢で設けられる。カード分別板の下面は下方
に凸の部分円筒状を成し、カードの幅方向の中央に対応
する部分が最も下方に位置し、カード案内板との間に、
ちょうどカード1枚の厚さに相当する隙間を形成するよ
うにされることが多い。カード払出し時に、払出ローラ
に接触したカードと共に、そのカードに接触したカード
がつれて送られてきても、払出ローラに接触したカード
のみが隙間を通過してカードが1枚ずつ払い出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにカード分別板およびカード案内板によって隙間を形
成し、カードが1枚ずつ払い出されるようにする場合、
カード分別板とカード案内板との間の隙間をカードが1
枚のみ通過することを許容する大きさに管理することは
容易ではなく、過小であればカードが通過できず、過大
であればカードが2枚以上通過して払出し不良が生ず
る。本発明は、カードを確実に1枚ずつ払い出すことが
できるカード払出装置を提供することを課題として為さ
れたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカード払出
装置は、上記の課題を解決するために、(a)互に重ね
合わされた多数枚のカードを、それらカードが重ね合わ
された方向に付勢する付勢手段と、(b)重ね合わされ
たカードに対して前記付勢手段とは反対側に設けられ、
付勢手段の付勢によるカードの移動限度を規定するカー
ド移動限度規定部材と、(c)重ね合わされたカードの
うち、最もカード移動限度規定部材側のカードに外周面
において接触する払出ローラと、(d)その払出ローラ
を前記外周面のカードに接触する部分がカード移動限度
規定部材から離れる向きに回転させる払出ローラ駆動装
置と、(e)カードの払出方向に下流側において設けら
たカード分別部材であって、カードが重ね合わされた
方向に延びて、払出ローラにより当該カード分別部材側
に移動させられたカードが通過する先端側の部分とそれ
とは反対側の基端側の部分とを有するとともに、当該カ
ード分別部材の先端を通過してカード払出方向と直交す
る平面に対して払出ローラの側に傾斜した固定的な傾斜
面を有し、かつ、その傾斜面の基端側の部分の傾斜角度
は25〜40度の範囲内の大きさ、先端側の部分の傾斜
角度は10〜30度の範囲内の大きさとされ、かつ、そ
の傾斜面の傾斜角度が基端側において先端側における
り大きくされているカード分別部材とを含むように構成
される。
【0008】
【作用】本発明に係るカード払出装置においてカード払
出し時には、払出ローラが回転させられ、払出ローラの
外周面に接触したカードがカード分別部材側へ移動させ
られて、払出方向下流側の端部がカード分別部材の傾斜
面に当接する。この傾斜面は、カード分別部材の先端を
通過してカード払出方向と直交する平面に対して払出ロ
ーラの側に傾斜させられているため、カードの先端が当
接したとき、その先端にカード払出方向と直交する方向
であって、カード分別部材の先端方向への力を加え、カ
ードの先端部を湾曲させる。
【0009】このように、カードの先端部を湾曲させる
ためには、カードをカード分別部材に向かって十分な力
で当接させることが必要である。払出ローラに接触して
送られるカードは、払出ローラとの間の摩擦係数によっ
て決まる送り力を受け、そのカードにつれて送られるカ
ードはカード間の摩擦力によって決まる送り力を受け
る。したがって、払出ローラとカードとの間の摩擦係数
をカード間の摩擦係数より大きくしておけば、払い出す
べきカードは先端部を湾曲させるに十分な大きさの力で
分別部材に当接させ、そのカードにつれて送られるカー
ドの当接力は不十分な大きさとなるようにすることがで
きる。
【0010】カードに与えられる一定の送り力によって
カード先端部が湾曲するか否かは分別部材の傾斜面の傾
斜角度によって変わる。本発明においては、カード分別
部材の傾斜面の先端側の傾斜角度が基端側の傾斜角度よ
り小さくされているため、カードの先端がカード分別部
材の先端側に当接する状態になるほどカード先端部を湾
曲させるために大きな送り力が必要になる。しかも、傾
斜面の傾斜角度が一定であっても、カード先端部の湾曲
量が増大するにつれて、その湾曲に必要な送り力が増大
する。したがって、払い出すべきカードの先端部をカー
ド分別部材の先端から外れるまで湾曲させるために必要
な力と、そのカードにつれて送られるカードの送り力と
の間に十分な差を設けることが容易であり、つれて送ら
れるカードの先端部まで十分に湾曲してカード分別部材
の先端から外れてしまうことを回避することが容易であ
る。
【0011】このように、カード分別部材のカードが当
接する面を傾斜面とすれば、カードの先端部を湾曲させ
て、払い出すべきカードとそれにつれて送られて来たカ
ードとを分離することができるのであるが、反面、払い
出すべきカードはカード分別部材を通過させ、つれて送
られて来たカードは通過させないようにする上では、カ
ード分別部材のカードが当接する面をカード払出方向に
対して直角に近い状態にすることが望ましい。その点、
本発明においては、カード分別部材の傾斜面の先端側の
傾斜角度が基端側の傾斜角度より小さくされているた
め、カード分別部材の先端側の面が基端側の面より直角
に近い状態にされていることになり、払い出すべきカー
ドはカード分別部材を通過させ、つれて送られて来たカ
ードは通過させないようにするという分別機能がより良
く果たされることになる。
【0012】カード分別部材の傾斜面の傾斜角度は、カ
ードの腰の強さ(湾曲に対する剛性),払出ローラによ
り付与される送り力,カード分別部材とカードとの間の
摩擦係数等を勘案して決定すべきものであるが、カード
に反りがある場合にはこれも考慮して決定すべきであ
る。カードに反りがある場合があり、カードの先端部が
カード分別部材の先端側へ向かう向きに反っているか
(換言すれば、カードがカード分別部材の基端側へ凸に
反っているか)、基端側へ向かう向きに反っているかに
よって、傾斜面の適切な傾斜角度が異なるのである。例
えば、カードの先端部にカード分別部材の基端側への反
りがある場合には、カードの先端がカード分別部材の傾
斜面に当接する際のカード先端部と傾斜面との成す角
が、カードの先端部に反りがない場合に比較して大きく
(直角に近く)なってしまうため、傾斜面の傾斜角度を
大きくしなければ、カードの先端部をカード分別部材の
先端側へ湾曲させることはできない。逆に、カードの先
端部にカード分別部材の先端側への反りがある場合に
は、傾斜面の傾斜角度が小さくても、カードの先端部を
分別部材の先端側へ湾曲させるとができる。払出しが予
定されているカードに反りがあり、その反りの向きが不
定である場合には、傾斜面の傾斜角度を、カードの先端
部がカード分別部材の基端側へ向かう向きに反っている
場合でもカードの先端部をカード分別部材の先端側に湾
曲させ得る大きさに決定することが必要である。
【0013】また、カードがカード分別部材の傾斜面に
当接するときの当接速度が大きい場合にはカードの先端
部をカード分別部材の先端側へ湾曲させる力が大きく、
傾斜角度を小さくできる。したがって、カードが積み重
ねられている位置とカード分別部材の位置との間には適
正な間隔を設け、払出ローラによるカードの送り速度が
十分に高くなってから、カードの先端がカード分別部材
に当接するようにすることが望ましい。
【0014】カード分別部材の傾斜面の傾斜角度は、基
端側と先端側とで2段階に変えてもよく、基端側から先
端側へ至るまで段階的に変えてもよく、あるいは無段階
に変えてもよい。カードの先端部にカード分別部材の基
端側への反りがある場合にはカードの先端がカード分別
部材の基端側へ当接し、反りがない場合、カード分別部
材の先端側への反りがある場合には、順にカード分別部
材の基端側へ当接することになり、カードの先端部をカ
ード分別部材の先端側へ湾曲させるために上記記載の順
に大きな傾斜角度を必要とするため、傾斜角度を基端側
から先端側へ無段階に変えればこの必要性を連続的に満
たすことになって好都合である。
【0015】
【発明の効果】このように本発明によれば、基端側と先
端側とで傾斜角度の異なる傾斜面を有するカード分別部
材を設けることにより、払い出すべきカードとそれに続
くカードとを確実に分別し、カードを1枚ずつ安定して
払い出すことができる。また、カードの先端部にカード
分別部材の基端側に向かう向きの反りがある場合でも、
傾斜面の基端側の傾斜角度を大きくすることにより反り
の存在にもかかわらず確実にカードの先端部をカード分
別部材の先端側へ湾曲させるとともに、傾斜面の先端側
の傾斜角度を小さくすることにより、払い出すべきカー
ドは確実に通過させ、払い出すべきではないカードの通
過を確実に阻止することができる。
【0016】また、傾斜面の傾斜角度の設定により払い
出すべきカードと払い出すべきではないカードとの分別
が容易になり、特にカードが厚く、かつ、先端の縁が角
張っている場合には、カード分別部材の先端に対してち
ょうど1枚分のカードの通過を許容する隙間を隔ててカ
ード支持板を配設することは不可欠ではなくなる。カー
ド分別部材の先端に近接させてカード支持板を配設する
場合でも、払い出すべきカードと払い出すべきではない
カードとの先端部が十分に離れさせられていれば、両者
の隙間の管理のみによってカードを分別する場合に比較
して、隙間の管理精度が低くてもよくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明をゲーム機の景品であるアニメ
キャラクタ図柄付カードを払い出すためのカード払出装
置に適用した実施例を図面に基づいて説明する。図1お
よび図2において10はフレームである。フレーム10
は断面形状が矩形の筒状を成す。フレーム10の背板1
2の下部には、前板14に向かって直角に延び出させら
れたカード支持板16が突設されている。カード支持板
16はカード18の幅より長く、背板12からの突出長
さはカード18の長さより短くされている。カード18
は厚紙により作られており、寸法はB5サイズである。
【0018】また、フレーム10のカード支持板16の
突出端部より前板14側の部分には払出ローラ20が設
けられている。払出ローラ20に嵌合された回転軸22
の両端部はそれぞれ、フレーム10の一対の側板24に
より軸受26を介してカード支持板16と平行で水平な
軸線まわりに回転可能に支持されており、回転軸22が
駆動源としてのモータ28により、減速装置を介して回
転させられることによって払出ローラ20が回転させら
れる。また、払出ローラ20の外周面の上端は、カード
支持板16の上面と同一平面内に位置させられている。
【0019】これらカード支持板16および払出ローラ
20上に多数枚のカード18が水平な姿勢で上下方向に
積まれている。カード18はフレーム10の上方開口か
ら入れられ、自重により、それらが重ね合わされた上下
方向に付勢され、カード支持板16がその付勢によるカ
ード18の移動限度を規定し、払出ローラ20は最もカ
ード支持板16側のカード18に外周面において接触す
る。
【0020】フレーム10の一対の側板24の下端部に
は、図1に示すように前板14より前方へ突出した突出
部30が設けられており、それら突出部30の間にカー
ド案内板32が板面が水平になる姿勢で固定され、上面
がカード支持板16の上面より僅かに下になるようにさ
れている。カード案内板32はまた、突出部30の前端
からカード18のカード払出方向において下流側の端部
より払出ローラ20側に至る幅を有している。
【0021】一対の側板24の突出部30の上側の部分
も前板14より前方へ突出させられた突出部34とされ
ており、それら突出部34の間に取付板36が固定され
ている。取付板36は、板面が垂直になる姿勢で固定さ
れており、カード18側の面の幅方向の中央にカード分
別ブロック40が上下方向に延びる姿勢で固定されてい
る。カード分別ブロック40の下端部は取付板36から
下方へ突出させられており、カード案内板32との間に
カード18の厚さより僅かに大きい隙間42を形成して
いる。
【0022】カード分別ブロック40の払出ローラ20
側の面の基端側には、カード払出方向と直交する垂直平
面に対して、下側ほど払出ローラ20から離れる向きに
角度θ1 (本実施例においては35度)傾斜させられた
緩傾斜面44と、緩傾斜面44の下端からカード分別ブ
ロック40の先端に至り、上記垂直平面に対して角度θ
1 より小さい角度θ2 (本実施例においては25度)傾
斜させられた急傾斜面46とが設けられている。
【0023】本カード払出装置においてカード18の払
出し時には、払出ローラ20が図1に矢印で示す方向、
すなわち払出ローラ20の外周面のカード18に接触す
る部分がカード支持板16から離れる方向に回転させら
れる。それにより払出ローラ20と接触した一番下のカ
ード18が払出ローラ20との摩擦力によりカード分別
ブロック40に向かって送り出される。また、そのカー
ド18上に重ねられたカード18もつれて送り出される
ことがある。これらカード18の先端は図3に示すよう
に緩傾斜面44に当接する。
【0024】このとき、カード18には垂直方向下向き
の力が作用する。緩傾斜面44の傾斜角度は、カード1
8の先端部にカード分別ブロック40の基端側に向かう
向きの反りがある場合でも、その反りのある先端部をカ
ード分別ブロック40の先端側へ湾曲させるに足る大き
さに設定されている。カード18の先端部が一旦カード
分別ブロック40の先端側へ湾曲させられれば、カード
18に反りがないか、反りがあってもカード18の先端
部がカード分別ブロック40の基端側に向かう向きの反
りであったのに等しく、図3に一点鎖線で示すように、
当初緩傾斜面44に当接した一番下のカード18の先端
部は湾曲して急傾斜面46に当接するに到り、終に、二
点鎖線で示すように、カード分別ブロック40の先端か
ら外れて隙間42から払い出される。急傾斜面46の傾
斜角度はそれが可能な大きさに設定されているのであ
る。
【0025】しかし、二番目以降のカード18は一番下
のカード18との摩擦力で送り出されるのであり、この
摩擦力は払出ローラ20との摩擦力より小さいため、通
常は二番目以降のカード18は緩傾斜面44によっても
湾曲させられない。また、もし、カード18間の摩擦力
が予定より大きい等の事情で、緩傾斜面44によって湾
曲させられることがあっても、急傾斜面46によって湾
曲させられることはない。払出ローラ20やカード分別
ブロック40の摩擦係数、および緩傾斜面44や急傾斜
面46の傾斜角度が、カード18の摩擦係数や腰の強さ
との関係で、そのように設定されているのである。
【0026】カード分別ブロック40はカード18の積
重ね位置からカード払出方向において一定距離下流側に
設けられており、通常は、払出ローラ20により送り出
されたカード18は加速状態からほぼ定速状態になった
状態で緩傾斜面44に当接させられる。そのため、カー
ド18を緩傾斜面44に当接させる当接力が大きく、カ
ード18に下向きの力が大きく作用し、カード18が良
好に湾曲させられる。ただし、もし、二番目以降のカー
ド18が図3に示すように緩傾斜面44に当接した状態
となり、払出時にこの状態から払出ローラ20の送り力
を受けた場合でも、カード18は緩傾斜面44により湾
曲させられ得るように、緩傾斜面44の傾斜角度が定め
られている。
【0027】また、カード分別ブロック40がカード1
8の積重ね位置からカード払出方向において一定距離下
流側に設けられていることにより、カード18の先端部
を湾曲させ易い利点もある。積重ね位置からの距離が長
いほどカード18の先端部の湾曲に要する力が少なくて
済むからである。
【0028】さらに、カード18を1枚のみ払い出すと
きには、カード18の後端部が払出ローラ20から外れ
たときに直ちに払出ローラ20の回転を止め、後ろのカ
ード18が払い出されないようにすることが必要である
が、カード18の積重ね位置からカード分別ブロック4
0までの距離が長ければ、後ろのカード18が隙間42
から送り出される前に払出ローラ20を停止させること
が容易である。
【0029】隙間42を通過したカード18はカード案
内板32のカード分別ブロック40より外側の部分に案
内されて払い出される。そのため、カード18は隙間4
2を通過した後もしばらくは水平な状態に保たれ、水平
な姿勢で隙間42を通過することになり、万一、二番目
のカード18が急傾斜面46によって湾曲されるような
ことがあっても、その二番目のカード18が一番目のカ
ード18と共に隙間42を通過することがない。一番目
のカード18がカード分別ブロック40によって湾曲さ
せられたままの姿勢で隙間を通過する場合には、その一
番目のカード18と急傾斜面46との成す角が小さくな
り、くさび効果により二番目のカード18が隙間42に
入り込み易いのであるが、一番目のカードが水平な姿勢
で隙間42を通過すれば、くさび効果が小さくなって二
番目のカード18の隙間42への入り込みが良好に防止
されるのである。カード案内板32は、カード分別ブロ
ック40と共に隙間42を形成する隙間形成部材として
機能するのみならず、カード18の隙間通過部の姿勢を
水平に保つカード案内部材としても機能するのである。
【0030】以上の説明から明らかなように、本実施例
においては、多数枚のカード18をカード支持板16お
よび払出ローラ20上に水平な姿勢で上下方向に積む構
成が付勢手段を構成し、カード支持板16がカード移動
限度規定部材を構成し、モータ46および減速装置が払
出ローラ駆動装置を構成し、カード分別ブロック40が
カード分別部材を構成し、緩傾斜面44および急傾斜面
46が傾斜面を構成している。
【0031】なお、上記実施例においては、カード分別
ブロック40の緩傾斜面44の傾斜角度が35度、急傾
斜面46の傾斜角度が25度とされていたが、カード
別部材の傾斜面の先端側の部分の傾斜角度は、10〜3
0度であることが望ましく、23〜26度であることが
最も望ましい。また、カード分別部材の傾斜面の基端側
部分の傾斜角度は、25〜40度であることが望まし
く、33〜37度であることが最も望ましい。
【0032】また、上記実施例においてカード支持板1
6および払出ローラ20上に積まれたカード18の上に
おもりを載せて付勢手段を構成してもよく、あるいはカ
ード18を下方へ付勢する弾性部材の一種であるスプリ
ングを設けて付勢手段としてもよい。
【0033】さらに、本発明は、カードが上方あるいは
下方へ払い出されるカード払出装置に適用することがで
きる。カードを上方へ払い出すカード払出装置は、例え
ば、図1に示すカード払出装置をカード支持板16が上
向きに延び、かつ、払出ローラ20がカード支持板16
の上方に位置する姿勢とすることにより得られる。この
場合、カードはフレームの背板12上に上下方向に延び
る姿勢で載置されることとなり、払出ローラの側が下に
なるように傾斜した案内溝に案内されたおもりや、スプ
リング等の付勢手段によりカードを払出ローラ側に付勢
することが必要である。カード支持板16がカード移動
限度規定部材を構成することは前記実施例と同じであ
る。
【0034】この際、背板12を水平面に対して傾斜さ
せ(カード18も共に傾斜させても、カード18は垂直
姿勢に保ったままでもよい)、付勢手段によるカードの
付勢を傾斜が助けるようにしてもよい。このようにすれ
ば、カード18の重量の大部分は、背板12により構成
されるカード支持面によって受けられるため、払出ロー
ラの外周面とカードとの間に生ずる摩擦力は殆ど付勢手
段の付勢力に基づく大きさのものである。したがって、
カードが重くなっても摩擦力が過大になることはなく、
払出しに適切な大きさの摩擦力が得られ、カードが重く
ても払出ローラの回転によってカードが払い出される。
【0035】特に、カード支持面の傾斜角度をカード1
8の摩擦角に等しくすれば、カード18の重量はカード
支持面が受け、払出ローラ20に加えられる力は付勢手
段の付勢力のみであり、付勢手段の付勢力がカード支持
面に支持されているカード18の枚数によって変わるこ
とがなくなる。そのため、払出ローラ20とカード18
との間の摩擦力は、カード支持面上のカード18の枚数
とは無関係に適正な大きさとなり、カード支持板16,
後ろのカード18等との間の摩擦力が過大となってカー
ド18が軽快に払い出されない事態が生ずることがな
い。
【0036】また、払出ローラ20に接触するカード1
8と後ろのカード18との分別機能をより良く得ること
ができる。カード支持面上に載置されたカード18を払
出ローラ20に付勢する付勢力が過大であり、払出ロー
ラ20に接触するカード18と後ろのカード18との間
の摩擦力が大きければ、後ろのカード18がつれて送ら
れるとともにカード分別ブロック40の緩傾斜面44へ
の当接力が大きくなり、カード先端部が湾曲させられて
払出ローラ20に接触するカード18と共に払い出され
る恐れがある。しかし、カード18の重量はカード支持
面により受けられ、付勢手段の付勢力の設定により払出
ローラ20とカード18との間に適正な摩擦力を得るこ
とができるため、払出ローラ20に接触するカード18
と後ろのカード18との間の摩擦力が大きくなって、後
ろのカード18の緩傾斜面44への当接力がカード先端
部を湾曲させるほど大きくなることはなく、後ろのカー
ド18がつれて払い出されることがないのである。
【0037】さらに、カード18を下方へ払い出すカー
ド払出装置は、例えば、図1に示すカード払出装置を、
カード支持板16が下向きに延び、かつ、払出ローラ2
0がカード支持板16の下方に位置する姿勢とすること
により得られる。この場合、カード18はフレーム10
の前板14上に上下方向に延びる姿勢で載置されること
となり、付勢手段を設けることが必要である。また、前
板を水平面に対して傾斜させることはこの場合にも有効
である。
【0038】また、カードをカード支持板上にほぼ垂直
な姿勢で載置するとともに、カードの面に平行な水平方
向へ払い出すカード払出装置にも本発明を適用すること
ができる。この場合、払出ローラは垂直軸線まわりに回
転可能に設ける。
【0039】さらに、本発明は、B5サイズのアニメキ
ャラクタ図柄付カードの払出装置以外にも、名刺等、小
さい寸法のカードやB5より大きい寸法のカード等、種
々の形状,寸法のカードを払い出す装置に適用すること
ができる。その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および2の各発明に共通の実施例であ
るカード払出装置を示す側面図である。
【図2】上記カード払出装置の正面図である。
【図3】上記カード払出装置のカード分別ブロックを示
す側面図である。
【符号の説明】
16 カード支持板 18 カード 20 払出ローラ 28 モータ 32 カード案内板 40 カード分別ブロック 44 緩傾斜面 46 急傾斜面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 3/56 330 B65H 3/52 310

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互に重ね合わされた多数枚のカードを、そ
    れらカードが重ね合わされた方向に付勢する付勢手段
    と、 前記重ね合わされたカードに対して前記付勢手段とは反
    対側に設けられ、付勢手段の付勢によるカードの移動限
    度を規定するカード移動限度規定部材と、 前記重ね合わされたカードのうち、最もカード移動限度
    規定部材側のカードに外周面において接触する払出ロー
    ラと、 その払出ローラを前記外周面のカードに接触する部分が
    前記カード移動限度規定部材から離れる向きに回転させ
    る払出ローラ駆動装置と、 前記カードの払出方向において下流側に設けられたカー
    ド分別部材であって、カードが重ね合わされた方向に
    びて、前記払出ローラにより当該カード分別部材側に移
    動させられたカードが通過する先端側の部分とそれとは
    反対側の基端側の部分とを有するとともに、当該カード
    分別部材の先端を通過してカード払出方向と直交する平
    面に対して払出ローラの側に傾斜した固定的な傾斜面を
    有し、かつ、その傾斜面の基端側の部分の傾斜角度は2
    5〜40度の範囲内の大きさ、先端側の部分の傾斜角度
    は10〜30度の範囲内の大きさとされ、かつ、その傾
    斜面の傾斜角度が基端側において先端側におけるより大
    きくされているカード分別部材とを含むことを特徴とす
    るカード払出装置。
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