JP2758309B2 - ウォータジェット推進機 - Google Patents

ウォータジェット推進機

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JP2758309B2
JP2758309B2 JP4121871A JP12187192A JP2758309B2 JP 2758309 B2 JP2758309 B2 JP 2758309B2 JP 4121871 A JP4121871 A JP 4121871A JP 12187192 A JP12187192 A JP 12187192A JP 2758309 B2 JP2758309 B2 JP 2758309B2
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JP
Japan
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deflector
water
steering
duct
propulsion device
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JP4121871A
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JPH05319383A (ja
Inventor
光男 岩川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高速船艇などに設けられ
るウォータジェット推進機に係り、特に後進機構を改良
したウォータジェット推進機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ウォータジェット推進機は図8
に示すように、船底1に開口した取水口2から取り入れ
た水をポンプケーシング3内に導く導水ダクト4と、ポ
ンプケーシング3の内部で回転するポンプ羽根車5と、
このポンプ羽根車5の出口側に設けられたディフューザ
6と、水流を噴射するノズル7とを有している。
【0003】また、ウォータジェット推進機には、通常
船艇の方向を変えるための操舵機構や前進からのブレー
キあるいは後進のためのリバース機構が設けられてい
る。図9は操舵機構およびリバース機構を併設した従来
のウォータジェット推進機の一例を示し、このウォータ
ジェット推進機はノズル7の後端部にピン8などの取付
手段を介して操舵ダクト9が左右(水平)方向に回動
(首振り)可能に設けられ、この操舵ダクト9にピン1
0などの取付手段を介してデフレクター11が上下方向
に回動可能に設けられ、且つ操舵ダクト9下部にリバー
ス用の反転ダクト12が開設されている。
【0004】そして、操舵ダクト9の左右の回動により
操舵が行われ、またデフレクター11により操舵ダクト
9後方への噴出水流が閉鎖され、反転ダクト12から前
方への水流噴射により前進からのブレーキあるいは後進
が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のウォータジェット推進機では、図10および図11
に示すように船艇が前進からブレーキあるいは後進へ移
行する場合、デフレクター11が前進の位置から下方へ
押し下げられ、その後操舵ダクト9の後端開口部が閉塞
されることにより、ノズル7から後方へ噴射するジェッ
ト水流はデフレクター11および反転ダクト12により
流れの方向が変えられ、この反転ダクト12の出口から
操舵ダクト9の下方側に噴射される。
【0006】この場合、デフレクター11が下方へ押し
下げられて操舵ダクト9の後端開口部を閉塞し始める
と、ジェット水流はデフレクター11の内壁に衝突して
流れが反転され、操舵ダクト9の下方の開口部から反転
ダクト12内に流れ込む度合が増していき、その水流の
一部はデフレクター11内壁と操舵ダクト9後端外壁と
の隙間からデフレクター11内壁を伝わってデフレクタ
ー11前方に飛散することになる。
【0007】したがって、水流の一部がデフレクター1
1前方に飛散するため、その水流が海水の場合には、発
錆などによりデフレクター11前方の操舵装置などの機
器へ与える損傷が大きく、ひいては機器の機能が低下す
るとともに寿命が短くなり、信頼性の低下を招くという
問題点があった。
【0008】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、後進時におけるデフレクター前方へのジェット
水流の飛散を抑制して機器の信頼性を維持するウォータ
ジェット推進機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るウォータジ
ェット推進機は、上述した課題を解決するために、船底
に開口した取水口からポンプケーシング内に水を導き、
このポンプケーシング内の羽根車により水を加圧し、船
尾に設けたノズルからこの水をジェット水流として噴射
して推力を得るウォータジェット推進機において、上記
ノズルと連通し左右に回動可能に設けられた操舵ダクト
と、この操舵ダクトの後端開口部を選択的に覆うデフレ
クターと、このデフレクターの前縁内周壁に設けられた
伸縮機能を有しかつデフレクターの動作時に内周壁を伝
わり導かれるジェット水流を塞ぎ止める凹部がこのデフ
レクターの内周壁に沿って形成されるシール部材とを備
えたものである。
【0010】
【作用】上記の構成を有する本発明においては、デフレ
クターの前縁内周壁にこの内周壁に沿って凹部を形成し
シール部材を設けたので、デフレクターが閉塞動作し
ている途中では、デフレクターの内壁と操舵ダクトの後
端外壁との隔間からデフレクターの内壁を伝わりデフレ
クターの前方へ飛散しようとするジェット水流の一部が
シール部材の凹部により塞ぎ止められ抑制される。
【0011】その後、操舵ダクトの後端開口部を閉塞し
た時には、シール部材は内圧により操舵ダクトの外壁に
押し付けられる。これにより、デフレクターの内壁と操
舵ダクトの後端外壁との隙間は完全に塞がれ、水流を操
舵ダクトの下方側へ全て噴射させ、デフレクター前方へ
の飛散を確実に防止する。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係るウォータジェット推進機
の一実施例を図1〜図7に基づいて説明する。
【0013】本実施例のウォータジェット推進機は、図
4に示すように船底21に開口した取水口22から取入
れた水をポンプケーシング23内に導く導水ダクト24
と、ポンプケーシング23の内部で回転するポンプ羽根
車25と、このポンプ羽根車25の出口側に設けられた
ディフューザ26と、水流を噴射するノズル27とを有
している。
【0014】また、ノズル27の後端部には、図1に示
すようにピン29などの取付手段を介して左右(水平)
方向に回動可能な操舵ダクト30が設けられ、この操舵
ダクト30は操舵用アクチュエータ28により駆動され
る。この操舵ダクト30の後部にはピン33などの取付
手段を介して上下方向に回動可能なデフレクターアーム
32が設けられ、このデフレクターアーム32は後進用
アクチュエータ34により駆動される。そして、デフレ
クターアーム32には操舵ダクト30の後端開口部を選
択的に覆うデフレクター31が取り付けられている。
【0015】このデフレクター31の前縁内周壁には、
図3に示すように例えばゴム系伸縮材料などからなり伸
縮機能を有するシール部材35が取り付けられ、このシ
ール部材35はデフレクター31が操舵ダクト30の後
端開口部を閉塞した時、内圧により操舵ダクト30の外
壁に押し付けられる。さらに、操舵ダクト30の後部下
側には反転ダクト36が設けられている。次に、本実施
例の作用について説明する。
【0016】前進時に進路変更を行う場合、本実施例で
は図示しない操舵制御装置などの指令により、操舵用ア
クチュエータ28を作動させる。すると、ノズル27の
後端部にピン29などの取付手段を介して水平方向に回
動動作するように設けられた操舵ダクト30が、ピン2
9を回転中心として左または右方向へ必要なだけ動き、
ノズル27から後方へ噴射するジェット水流を偏向させ
て船艇の進路方向を変える力を得て、船艇の舵を取る。
【0017】このような前進時における操舵時にあって
は、図5に示すように操舵ダクト30の後部にピン33
などの取付手段を介して上下方向に回動動作するように
設けられたデフレクターアーム32は作動しないため、
操舵ダクト30の後端開口部は開いたままの状態にあ
り、ジェット水流は操舵ダクト30後方の空中へ噴出す
る。次に、前進時のブレーキあるいは後進時の作用を説
明する。
【0018】航行中に前進からのブレーキあるいは後進
動作に移行する場合には、図示しない後進制御装置など
の指令により、図6(A)に示すように後進用アクチュ
エータ34を作動させ、これによりデフレクターアーム
32が前進時の位置から下方へ押し下げられ、デフレク
ターアーム32に取り付けられたデフレクター31が操
舵ダクト30の後端開口部を塞ぎ始める。
【0019】このデフレクター31が動作している途中
では、図6(B)に示すようにデフレクター31の内壁
と操舵ダクト30の後端外壁との隙間からデフレクター
31の内壁を伝わりデフレクター31の前方へ飛散しよ
うとするジェット水流の一部がシール部材35の凹部
より塞ぎ止められ抑制される。
【0020】その後、操舵ダクト30の後端開口部がデ
フレクター31により図7(A)に示すように塞がれた
時には、シール部材35内部に大気圧よりも高い圧力が
作用するため、図7(B)に示すようにシール部材35
は、その内圧により操舵ダクト30の外壁に押し付けら
れる。これにより、デフレクター31の内壁と操舵ダク
ト30後端外壁との隙間は完全に塞がれ、水流は反転ダ
クト36の出口から操舵ダクト30の下方側へ全て噴射
され、デフレクター31前方へのジェット水流の飛散が
確実に防止される。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るウォ
ータジェット推進機によれば、デフレクターの前縁内周
壁にシール部材を設けたので、デフレクターが閉塞動作
している途中では、前方へ飛散しようとするジェット水
流の一部がシール部材により塞ぎ止められて抑制され、
また操舵ダクトの後端開口部を閉塞した時には、シール
部材は内圧により操舵ダクトの外壁に押し付けられ、デ
フレクターの内壁と操舵ダクトの後端外壁との隙間は完
全に塞がれ、前方へのジェット水流の飛散を確実に防止
することができる。
【0022】その結果、水流が例えば海水の場合であっ
てもデフレクター前方の操舵装置などの機器への損傷が
軽減されて長寿命化し、機器の信頼性を維持することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウォータジェット推進機の一実施
例を示す要部の側面図。
【図2】図1におけるA−A線の断面図。
【図3】図1におけるB部の拡大図。
【図4】図1におけるウォータジェット推進機の全体構
成を示す縦断面図。
【図5】図1における操舵ダクトの前進時の状態を示す
側面図。
【図6】(A)は図1のデフレクターの動作途中の状態
を示す側面図、(B)は図6(A)におけるC部の拡大
図。
【図7】(A)は図1のデフレクターが閉塞した状態を
示す側面図、(B)は図7(A)におけるD部の拡大
図。
【図8】従来のウォータジェット推進機を示す縦断面
図。
【図9】図8のウォータジェット推進機の操舵ダクトを
示す側面図。
【図10】図9におけるデフレクターの動作途中の状態
を示す側面図。
【図11】図10の平面図。
【符号の説明】
21 船底 22 取水口 23 ポンプケーシング 24 導水ダクト 25 ポンプ羽根車 26 ディフューザ 27 ノズル 28 操舵用アクチュエータ 30 操舵用ダクト 31 デフレクター 32 デフレクターアーム 34 後進用アクチュエータ 35 シール部材 36 反転ダクト

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船底に開口した取水口からポンプケーシ
    ング内に水を導き、このポンプケーシング内の羽根車に
    より水を加圧し、船尾に設けたノズルからこの水をジェ
    ット水流として噴射して推力を得るウォータジェット推
    進機において、上記ノズルと連通し左右に回動可能に設
    けられた操舵ダクトと、この操舵ダクトの後端開口部を
    選択的に覆うデフレクターと、このデフレクターの前縁
    内周壁に設けられ伸縮機能を有しかつデフレクターの動
    作時に内周壁を伝わり導かれるジェット水流を塞ぎ止め
    る凹部がこのデフレクターの内周壁に沿って形成される
    シール部材とを備えたことを特徴とするウォータジェッ
    ト推進機。
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JPH05319383A JPH05319383A (ja) 1993-12-03
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ195791A (en) * 1980-12-09 1985-08-30 C W F Hamilton & Co Ltd Steering mechanism for marine jet propulsion unit
JPH02162192A (ja) * 1988-12-15 1990-06-21 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 舶用逆噴射手段付き水ジェット推進装置

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