JP2758151B2 - 染色装置及び染色装置用の液体染料用ノズル - Google Patents

染色装置及び染色装置用の液体染料用ノズル

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JP2758151B2
JP2758151B2 JP7303115A JP30311595A JP2758151B2 JP 2758151 B2 JP2758151 B2 JP 2758151B2 JP 7303115 A JP7303115 A JP 7303115A JP 30311595 A JP30311595 A JP 30311595A JP 2758151 B2 JP2758151 B2 JP 2758151B2
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06BTREATING TEXTILE MATERIALS USING LIQUIDS, GASES OR VAPOURS
    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
    • D06B3/28Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics propelled by, or with the aid of, jets of the treating material

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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、生地の染色装置
と、該染色装置用のノズルに関し、特に上下二段構造に
構成される生地収納槽を有する生地の染色装置と、前後
両方向に噴射できるノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】公知の染色装置は、図1に開示するよう
に、単一の槽状のタンク体Aを有し、該タンク体Aの先
端部にモータ(図示せず)に接続するローラBが設けら
れ、さらにローラBとタンク体Aの末端部との間に生地
ガイド管Cが設けられ、該生地ガイド管Cの先端近くの
位置にノズルDが上下一対に設けられて構成される。ま
た、前記タンク体内の染料液は、ポンプEによってパイ
プF1 から抽出され、さらにパイプF2 を通過し、加熱
器Gによって加熱され、パイプF3 からノズルDに至
る。また、開口部A1 からタンク体A内に入れられた生
地Sは、ローラBによって生地ガイド管Cに取り込ま
れ、同時に加熱器Gから送られてくる染料液が、生地ガ
イド管Cの先端近くのノズルDから高圧で噴出する。こ
の染料液の高圧噴射の効果によって、生地Sは染色され
ると共に、該染色液の噴出圧力によって生地ガイド管C
の末端方向に移動し、さらにタンク体Aの後段に入り折
り畳み状を形成する。タンク体Aの内部には染色液が回
収されて蓄積され、生地Sは浮力を得てさらに前方に進
み、再度ローラBに巻き取られ前記の過程を循環して繰
り返す。
【0003】しかし、上述する公知の染色装置は、次の
ような欠点を持つ。
【0004】(1)タンク体Aは一反の生地しか収納で
きず、染色過程において、一反の生地が移動するだけで
あって、処理できる生地の量に限りがある。もし、染色
装置を複数使用しようとすれば、増設する台数に応じて
少なからぬ設備コストを必要とし、しかも増設する台数
に応じて工場内に設置スペースを必要とする。従って、
装置の増設は非常に不経済である。
【0005】(2)生地Sがタンク体Aに入ると、高圧
且つ大量の液体染料によって却って移動の動きが乱れ、
このため生地Sが絡んで、もつれたりすることがよく起
きる。従って、自然な折り畳み状になって、順に前方に
送りだされることがない。
【0006】(3)タンク体A内には長手方向に連続し
た仕切り板(図示せず)が設けられ、該仕切り板の上を
生地が移動する。該仕切り板は複数の孔が穿設されて網
状に形成される。しかし、該仕切り板は液体の流通性が
良くなく、液体染料を逆に跳ね返してしまい、生地と液
体染料が一緒に仕切り板の上を滑って通過してしまう。
よって、染料液が迅速に仕切り板を通過して回収され
ず、タンク体A内に溜まって生地Sの動きを乱し、生地
Sがもつれ合ってしまう。
【0007】(4)ノズルDは、通常円形、又は矩形に
形成されていて、単一方向に噴射する。しかし、噴射圧
力不足で、生地Sを送りだす速度を上げることができな
い。このため、モータローラBを取り付け、強制的な動
力を補助として生地SをノズルDの設けられた位置に送
りださなければならない。そして、これを以て生地Sの
移動速度を上げて染色の工程サイクルを短縮する。但
し、この場合モータローラBの回転速度に対するノズル
Dの噴射速度が対応していなければならない。さもなけ
れば、モータローラBが生地を巻き込んでしまうので、
運転を停止しなければならなくなる。しかも、モータロ
ーラBが滑って空回りすると、摩擦で生地Sを傷つける
ことになる。
【0008】(5)染色加工する生地が、染色装置内を
一周して再度ノズルDの取り付けられた位置に至る1工
程サイクルに必要とする時間は約2.5分であるが、時
間がこれよりも長いと染むらが発生しやすい。しかし、
単口のノズルDでは染色工程サイクルを短縮することは
難しい。かつて生地の移動速度を上げるために、試験的
にノズルDがを多口タイプにした例もあるが、生地と液
体染料が生地ガイド管を経てタンク体A内に入ると、液
体染料による衝撃が強すぎて、極めて容易に生地の動き
が乱れ、生地が絡み合って、もつれてしまう。このため
このような試みは中止された。
【0009】また、上述する公知の染色装置におけるノ
ズルDは、そのほとんどが図2に開示するように構成さ
れる。即ち、ノズル本体を中空部を有する中空体に形成
し、その内部に上下に相対する仕切り板42’、43’
を設けて噴射液室44’、45’をそれぞれ形成し、該
噴射液室44’と、45’との間にできた空間を生地通
路46’とし、該生地通路46’の両端は開口状に形成
してそれぞれ生地入口40’と生地出口41’とし、染
色加工を行う際には、生地がこの生地通路46’を通過
する。さらに、該仕切り板42’と、43’には噴口4
7’、48’が設けられる。このノズルは通常図2のよ
うに細長い間隙型に形成されるか、又は単一の孔状に形
成される。そして、通常これらの噴口は、図示する噴口
47’、48’のように生地出口41’側に向かって噴
射するように傾いて形成され、生地通路46’上の生地
Sに対して高圧で液体染色を噴射して染色を行う他に、
高圧噴射の衝撃で生地Sを生地出口41’に向かって移
動させる。
【0010】上述する公知のノズルは、すでに使用され
て何年も経過する。近年になって、前記噴口47’、4
8’を複数の孔又は間隙が配列された複数噴口タイプに
変更したノズルが考案され、染色及び生地移動の効果を
高めるようにしている。しかし、該噴口は、単口であろ
うと多口であろうと、生地出口41’側に向かってしか
噴射できない。
【0011】また、前述のように公知の装置では、染料
液と生地が、ノズルDの生地出口41’を通過して生地
収納槽に至ると、生地の材質の関係で液体染料が適宜に
生地から分離しない、又は染料液の量が多すぎる、又は
生地を移動させるための噴射圧力が強すぎて生地の動き
が激しくなるなどの原因で、容易に生地の動きが乱れて
絡み合い、もつれてしまう。このような事態が発生した
場合、公知の装置では先に装置の運転を停止し、染色装
置内の温度が70℃〜80℃に下がるまで待った上で生
地収納槽を開けて、人の手によって生地を真っ直ぐに引
っ張って入れなおした後、再び作業を継続して行う。従
って、このような生地の処理はかなりの時間を必要と
し、作業員も高温の作業環境の下で非常に苛酷な労働を
強いられる。よって、改善が待たれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、公知の装
置に見られる上述のような欠点に鑑みてなされたもので
あり、工場内に広い装置設置空間を必要とせず、また設
備投資に多額の資金を必要としないで大量の生地に対し
て同時に染色加工を行い、作業の効率を高めることので
きる染色装置を提供すること、を目的とする。
【0013】また、この発明は加工する生地の動きが乱
れ、絡まり合ってもつれることが起きにくく、生地を自
然に折り畳み前方に送りだすことのできる染色装置を提
供すること、を目的とする。
【0014】さらに、この発明は、加工する生地の動き
が乱れ、絡まり合ってもつれた場合、このような状態を
自動的に解除して、生地のもつれの手直しのために装置
の運転を停止する時間を少なくし、且つそのための作業
員の手間を省く染色装置を提供すること、を目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の染色装置は、
中空の空間を上下に仕切って上下生地収納槽とし、該生
地収納槽の下部の空間を液体染料回収室としたタンク体
と、液体染料を高圧噴射して生地を染色すると同時に、
生地を移動させるノズルと、上下生地収納槽内の長手方
向の両端間に連続して設けられ、生地に生地収納槽を通
過させると同時に、水切り効果で生地に吸収されない液
体染料を液体回収室に落下させる水切り網と、水切り網
によって生地から分離して落下する液体染料を貯蔵する
液体染料回収室と、該液体染料回収室からポンプの作用
で液体染料を抽出し、加熱してノズルに供給する液体染
料循環機構とを有する。
【0016】請求項2の染色装置は、該上下生地収納槽
をさらに縦方向に仕切って長手方向に伸びる生地収納室
とする。
【0017】請求項3の染色装置は、生地収納槽の後端
に設けられたノズルの出口の位置に生地と液体染料を受
け止める受け止め部が設けられ、該受け止め部の外側に
は、生地にしみ込まない液体染料が生地から離れて液体
染料回収室に回収される際の水切り効果を調整する液体
染料/生地調整板を設ける。
【0018】請求項4の染色装置は、生地の移動方向に
沿って平行する複数の直線間隙が形成された水切り網を
有する。
【0019】請求項5の染色装置は、それぞれの生地収
納室の両側壁表面が縦方向の波状に形成される。
【0020】請求項6の染色装置は、前記上部、下部生
地収納槽間において、上下液体染料回収室間に接続し、
該上下液体染料回収室内の液体染料の水位を調整するバ
ランス管と、該バランス管を開放、又は閉塞する制御バ
ルブと、を有する。
【0021】請求項7の染色装置は、上下液体染料回収
室内の液体染料の水位を感知して、前記バランス管を開
放、又は閉塞する制御バルブを制御するための水位セン
サを有する。
【0022】請求項8の染料ノズルは、ハウジングと、
噴射液室と、正面噴口と、逆方向噴口と、噴口選択器
と、噴口選択器の駆動手段と、を有し、ハウジングは、
入口と出口との間に生地が移動する生地通路を形成し該
噴射液室は、向かい合う両壁によって形成され、その側
壁の一はハウジングの生地通路に向かい合い、該正面噴
口は、生地通路に向かい合う側壁に形成され、ハウジン
グの出口方向寄りに液体染料を噴出し、該逆方向噴口
は、生地通路に向かい合う側壁に形成され、ハウジング
の入口方向寄りに液体染料を噴出し、該噴口選択器は、
可動式で、噴射液室の壁面上において位置が交換できる
ように設けられ、選択的に前記帳面噴口及び/又は逆方
向噴口を遮蔽し、該噴口選択器の駆動手段は、噴口選択
器に接続して、選択的に前記正面噴口及び/又は逆方向
噴口を遮蔽するために噴口選択器を移動させる。
【0023】請求項9の染料ノズルは、前記噴射液室が
円筒状に形成され、噴口選択器が液体噴射室の内壁面を
摺動し、かつ壁面上に開口部を形成して噴射液室と噴口
が連通するように構成した円筒形の部材である。
【0024】請求項10の染料ノズルは、前記噴射液室
の生地通路に面した側壁が、生地通路に露出していて、
前記正面噴口と、逆方向噴口が該露出した側壁に設けら
れている。
【0025】請求項11の染料ノズルは、ハウジング
と、噴射液室と、噴口と、噴射液室駆動手段と、を有
し、該ハウジングは、入口と出口との間に生地が移動す
る生地通路が形成され、該噴射液室は、ハウジングの向
かい合う両壁面に回動可能に設けられ、その側壁の一方
がハウジングの生地通路に露出し、該噴口は、ハウジン
グの生地通路に露出した噴射液室の側壁に形成され、生
地通路に向かい合う側壁に形成され、噴該噴射液室は、
噴射液室に接続して噴射液室を回動させ、該側壁に設け
られた噴口を選択的に入口及び/又は出口方向寄りに向
かうようにする。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明による染色装置は、図
3、4、5に開示するように、タンク体1の内部に長手
方向に水平方向の横仕切り板11を設けてタンク体1を
上下に仕切り、それぞれを上部生地収納槽12及び下部
生地収納槽13とし、さらに縦方向(垂直方向)の仕切
り板14、15を設けて生地収納室121、120、1
31、130を形成し、その両端には蓋を有する開口部
120a、130a、120b、130bと液体染料を
噴射するノズル2A、2B、2C、2Dがそれぞれ設け
られ、該ノズル2A、2Bと2C、2Dとの間には上部
生地収納槽12を通過する水切り網30と、下部生地収
納槽13を通過する水切り網31を設けて、その下部空
間を液体染料回収室12A、13Aとして装置を構成す
る。
【0027】これを詳述すると、図5の断面図に開示す
るように、タンク体1の内部を側壁X,X’で両側を仕
切ってその内部を生地収納槽とし、さらに前記横仕切り
板11で該生地収納槽上部生地収納槽12と、下部生地
収納槽13とに分けて形成する。また、前記水切り網3
0の上面からタンク体1の天井に至る縦しきり板14で
上部生地収納槽12をさらに上部生地収納室121と1
20とに分けて形成し、また前記水切り網31の上面か
ら横仕切り板11の下面に至る縦仕切り板15で下部生
地収納槽13をさらに下部生地収納室131と130と
に分けて形成し、また、水切り網30と横仕切り板11
との間に出来た空間を液体染料回収室12Aとし、同様
に水切り網31とタンク体1の底面との間に出来た空間
を液体染料回収室13Aとする。
【0028】前記縦方向の仕切り板14、15は、図4
に開示するように、長手方向はタンク体1の一端からも
う一端に至るまで連続して形成され、前記横仕切り板1
1は、図3に開示されるようにタンク体1の一端に設け
られたノズル2C、2Dの入口部からもう一端のノズル
2A、2Dの出口部に至るまで連続して設けられる。
【0029】前記水切り網30は、図3に開示するよう
にノズル2A、2Bの出口においてノズルを通過して移
動する生地を受け止める傾斜角度が比較的急な受け止め
部30aと、該受け止め部30aから延伸するにつれて
勾配が緩やかになり、生地が折り畳まれて移動する平坦
な本体部30bと、生地を上方向にガイドしてノズル2
C、2Dの入口に導くガイド部30cと、によって構成
される。また、同様に水切り網31もノズル2C、2D
の出口に接続する円弧状に湾曲した受け止め部31a
と、受け止め部31aから延伸するにつれて勾配が緩や
かになり、生地を折り畳んで前方に移動させる平坦な本
体部31bと、生地を上方向にガイドしてノズル2A、
2Bの入口に導くガイド部31cとによって構成され
る。
【0030】水切り網30及び31の構造は、図6に開
示するように複数の短冊状、又は棒状、又は線状の材料
が生地の移動方向に沿って平行して延伸し、互いに間隙
を保って並列し、固定されて形成される。このような水
切り網30は、生地の移動方向に沿って平行に延伸する
間隙部が複数存在するので、公知の装置における複数の
孔が穿設された仕切り板に比して、水切り効果が非常に
良い。
【0031】また、図5に開示するように生地Sが上下
生地収納槽の各生地収納室120、130、121、1
31内を移動する際に反転、捻転、絡み合い、もつれな
どが発生せず、安定して移動できるように、上部生地収
納室121と120及び下部生地収納室131と130
の側壁を形成する、タンク体1内の側壁X,X’の内面
壁と、縦仕切り板12、15の両面壁表面を縦方向の波
状に形成する。
【0032】また、図4に開示するようにタンク体1の
両端近くには、それぞれバランス管40、41を設け
る。このバランス管40、41は、図5に開示するよう
に上部生地収納槽12の液体染料回収室12Aと、下部
生地収納槽13の液体染料回収室13Aとに連結し、そ
の中間にバルブ40a、41aが取り付けられる。ま
た、別途タンク体1の外面に水位センサ42が設けられ
る。該水位センサ42は公知の装置でよい。その作用
は、上部生地収納槽12内に溜まった液体染料の水位が
上限に至ると、該水位センサがこれを感知して電気信号
をバルブ40a、41aに伝送して開放し、上部生地収
納槽12内に溜まった液体染料を下部生地収納槽13に
流し、上部生地収納桶12内の液体染料の水位が下限に
至ると、電気信号をバルブ40a、41aに伝送して閉
塞する。
【0033】この発明の装置の液体染料循環流動機構
は、図3、4、5に開示するようにポンプ5と、配管5
0、51、60、61と、調節バルブ50a、51a、
60a、60b、61a、61bと、加熱器6と、によ
って構成され、液体染料の回収、流動、ノズルへの供給
を行なう。液体染料の循環流動過程は、ノズルによって
液体染料が生地に吹きつけられると、生地に染み込まな
い液体染料は水切り網30、31によって生地から分離
して液体染料回収室12A、13Aに滴下し、ポンプ5
の作用によって液体染料回収室13Aから抽出される。
液体回収室13Aの前後両端に配管50、51が接続さ
れ、抽出された液体染料は配管50、51からポンプ5
を通って加熱器6に至り、加熱器6によって加熱された
後、調節バルブ60a、60b、61a、61bが設け
られた配管60、61を通過して、ノズル2A、2Bの
噴射液室及びノズル2C、2Dの噴射液室に至り噴射さ
れる。
【0034】上述の実施形態の構成による染色装置を作
動させて染色処理を行う場合の動作について説明する。
この実施形態の装置の生地収納槽12、13はさらに生
地収納室120、130、121、131に分けられる
が、それぞれの生地収納室の動作は同じなので、生地収
納室120、130を例にして説明する。
【0035】まず、染色処理を行う前の準備として、上
下生地収納槽12、13の液体染料回収室12A、13
Aに液体染料を供給する。その水位は仕切網30、31
の本体部30b、31bを越し、生地Sに適宜な浮力を
与えるほどとする。
【0036】次にタンク体1の開口部130a、120
aの蓋を開けて、そのままの状態を保持する。
【0037】さらに生地Sの一端を挿入端として、人手
で開口部130aから装置内に入れて、ノズル2Aの入
口から生地通路22に送り込み、装置を起動する。
【0038】装置の作動によって、生地Sの挿入端が上
部・下部生地収納槽を通過してタンク体1内を一周した
後、生地Sの挿入端を一旦取り出して、まだ染色装置内
に入れていない生地Sの他端と、取り出した挿入端と、
をつなぎ止めて装置内に入れる。そして、開口部130
a、120aの蓋を閉じて、染色処理が完了するまで引
き続き生地Sをタンク内で循環させて染色する。
【0039】図3、4を参考にして、上述の動作をさら
に詳しく説明する。
【0040】ポンプ5を起動すると、液体染料が、液体
染料回収室13A内から抽出され、配管を経由して加熱
器6により加熱され、ノズル2Aの噴射液室23a5、
23b5に至り、上下の噴口を経て、ノズル2Aの生地
通路22内に送り込まれた生地Sに噴射される。
【0041】さらに、液体染料を高圧噴射することによ
って、生地Sは染色と同時に噴射の圧力でノズル2Aの
出口へ移動する。そして、液体染料と生地Sがノズル2
Aの出口を出て水切り網の受け止め部30aに至ると、
生地Sにしみ込まない部分の液体染料は水切り網30の
水切り効果によって液体染料回収室12Aに回収され、
生地Sは水切り網30の本体部30b上を移動する。
【0042】生地収納室120内には、水切り網30を
越す程度の液体染料が貯留されているので、水切り網3
0の本体部30b上を移動する生地Sは、適宜な浮力を
得て、自然に折り畳まれて前方に移動しする。そして、
水切り網30のガイド部30cに至って、生地Sにしみ
込まない部分の液体染料は再度水切り効果によって液体
染料回収室12Aに回収される。
【0043】ノズル2Aと、生地収納室120を通過し
た生地Sの挿入端が水切り網30のガイド部30cに至
った後、タンク体のもう一端の開口部120aの蓋を開
け、人手によって生地Sの挿入端をノズル2Dの生地通
路に送り込む。
【0044】ノズル2Dで再度液体染料を噴射された生
地Sは、高圧噴射によって染色されると同時に、染料と
共に引き続き移動する。そして、ノズル2Dの出口を出
て円弧状に湾曲した受け止め部31aに至り、生地Sに
しみ込まない染料は、水切り効果によって液体染料回収
室13Aに回収される。そして、生地Sは下部生地収納
槽13の生地収納室130に至り、水切り網31の本体
部31b上を移動する。生地収納室130内には、水切
り網30を越す程度の液体染料が貯留されているので、
水切り網31の本体部31b上を移動する生地Sは、適
宜な浮力を得て、自然に折り畳まれながら前方に移動
し、開口部130aに近い元の位置に戻る。
【0045】上述の動作が行われる際、水位センサ2が
上部生地収納槽12内の液体染料の水位を感知して、水
位センサ2は上部生地収納槽12内の液体染料の水位が
予め設定された上限値に達すると、バランス管40、4
1のバルブ40a、40bを開放し、上部生地収納槽の
液体染料回収室12A内に溜まった液体染料を下部生地
収納槽の液体染料回収室13Aに流動させる。また、上
部生地収納槽12内の液体染料の水位が下限に達する
と、水位センサ2はこれを感知して40a、40bを閉
塞する。このため、上部生地収納槽12と、下部生地収
納槽13内の液体染料の水位は、常に適宜な染色処理動
作の範囲内にあるよう保持され、生地Sが水切り網30
の本体部30b、31bを通過する際に必要とする浮力
を与える。
【0046】また、下部生地収納槽の液体染料回収室1
3Aに貯留された液体染料は、調整バルブ調節バルブ5
0a、51a、を経てポンプ5に至る。その際、調整バ
ルブ50a、51aによって液体染料回収室13Aの前
後部分からの抽出量が調整され、常に前後平均した液体
染料量が保持される。例えば、調節バルブ50aの開放
度が大きいと、前部の抽出量が多くなる。
【0047】さらに、加熱器6で加熱された液体染料
は、調整バルブ60a、60b、61a、61bによっ
てノズル2A、2B、2C、2への供給量が調整され
る。
【0048】図7に、前述の実施形態にさらに水切り調
整板7を設けた第2実施形態を開示する。この水切り調
整板7は、図7、図8に開示するように、水切り網31
の円弧状に湾曲する受け止め部31aと同様の円弧状の
湾曲を有する板体で、受け止め部31aの外面の位置
に、該受け止め部31aに接近、又は遠ざかるよう揺動
自在に設けられる。図8に開示するように、この水切り
調整板7を設けるために、タンク体の受け止め部31a
と取り付ける側の一端を延伸させて延伸部10を形成
し、断面をコの字状に形成したスライド溝を有するガイ
ド部材102を該延伸部10の両側壁の等しい高さの位
置に、それぞれ平行に取り付ける。ガイド部材102内
のスライド溝にはスライドブロック103をスライド自
在に設ける。また、水切り調整板7の外面上端寄りの左
右端の位置にそれぞれ支持板70を取り付け(図示では
1枚しか開示されていない)、さらに支軸71が支持板
70と、もう1枚の支持板(図示しない)を横貫し、支
軸71の両端はガイド部材102のスライド溝内に設け
られたスライドブロック103及び向かい合う側壁上の
スライドブロック(図示しない)に固着される。
【0049】また、タンク体1の延伸部10のルーフ部
10A上に圧力シリンダ72を設け、そのピストンロッ
ド72aの一端が、水切り調整板7の外面に形成された
突起板73に接続される。
【0050】上述の構造による第2実施形態の水切り調
整板7によれば、ノズル2C、2Dから送りだされた染
料と生地が最も効果的に分離する水切り効果を得ること
ができる。図8(A)に開示するように圧力シリンダ7
2を起動してピストンロッド72aを上方に引き上げる
と、水切り調整板7が突起板73によって後ろ方向に引
き上げられ、水切り調整板7の上端が水切り網31の受
け止め部31a寄りに若干移動する。
【0051】同時に、2枚の支持板70と、該支持板を
横貫する支持軸71と、支持軸71の両端に固着された
ガイド部材102内のスライドブロック103と、が水
切り調整板7の上端と一緒に同方向へ移動し、ガイド部
材102のガイドによって安定した支持とバランスを保
つ。このように、水切り調整板7が水切り網31から離
れた位置にあると、液体染料が水切り網31を通過しや
すくなる。よって、生地と染料との分離がよくなる。
【0052】また、図8(B)に開示するように、圧力
シリンダ72の作動によってピストンロッドが下方に伸
びて突起板73を下方に押圧すると、水切り調整板7が
受けとめ部31b寄りに移動し、同時に支持軸71と、
支持軸71と、ガイド部材102内のスライド溝の支持
によって、安定性とバランスを保つ。
【0053】切り調整板7が水切り網31寄りの位置
にある時、液体染料が水切り網31の受け止め部31a
を通過すると、即刻抵抗力を受ける。よって、生地と染
料との分離効率が落ちる。このように、水切り調整板7
を移動することによって、生地と染料分離の状態(水切
り効果)を制御できる。
【0054】水切り調整板7の水切り効果制御の目的
は、生地、液体染料の分離状態を変更することで、生地
の水切り網31の受け止め部31aから本体部31b
の移動を制御し、これを以て、生地が自然な折り畳み状
態となり、十分な浮力を得て、順調に移動し、且つ反
転、絡み、もつれなどが防げるようにすることにある。
【0055】この発明によるノズル2A、2B、2C、
2Dに関して、図面を参考にして説明する。ノズル関係
の図番は、すべて数字の2で始まる。
【0056】図9、10、11では、この発明の単一噴
射液室型ノズルを開示する。
【0057】該ノズル2は、左側壁20aと、右側壁2
0bとの間に上板21aと、下板21bとを設け、これ
ら板体で仕切ることによって生地の通路22を形成し、
ハウジング20を構成する。同時に上板21aと、下板
21bの出口側端部21a1と、21b1を外方向に折
り曲げることによって、生地通路の出口22bの面積を
広くし、出口22bからの染料と生地が順調に送りださ
れるようにする。但し、入口22aの側端部は折り曲げ
ないで、元の状態を維持する。
【0058】また、図10に開示するように、上板21
aの上部及び下板21bの下部の位置には、それぞれ左
側壁20aと右側壁20bとの間に架設するように円筒
状の上部噴射液室23a、下部噴射液室23bを横設す
る。同時に図11に開示するように上部噴射液室23a
の下側面部23a1が上板21aを貫いて生地通路22
に突出し、下部噴射液室23bの上側面部23b1も下
板21bを貫いて生地通路22に突出するようにする。
該上部噴射液室23aの下側面部23a1の出口22a
寄りの位置に、出口22aに向かってやや偏いた溝状の
間隙を形成して正方向噴口23a2、23a3とし、さ
らに入口22b寄りの位置にも、入口22bに向ってや
や偏板て溝状の間隙を形成して逆方向噴口23a4とす
る。同様に下部噴射液室23bの上側面部23b1の出
口22a寄りの位置に、出口22aに向かってやや偏い
た溝状の間隙を形成して正方向噴口23b2、23b3
とし、さらに入口22b寄りの位置にも、入口22bに
向ってやや偏いた溝状の間隙を形成して逆方向噴口23
b4とする。
【0059】前記正方向噴口23a2、23a3、23
b2、23b3及び逆方向噴口23a4、23b4左側
壁20aと右側壁20bとの間に於いて、上、下部噴射
液室23a、3bの長手方向に沿って形成される溝状の
間隙である。
【0060】また、図11に示すように前記上、下部噴
射液室23a、23bの内壁には、筒状の噴口選択器2
4a、24bが円周にそって摺動自在に嵌着される。噴
口選択器24a、24bの壁面には、筒体の長手方向に
沿って、前記噴口とほぼ同じ長さの開口24a1、24
b1が形成され、該開口の幅は、正方向噴口23a2の
外側から23a3の外側、又は23b2の外側から、2
3b3の外側までの幅とほぼ同じ程度で、それぞれ2つ
の正方向噴口が、同時に開放される幅に形成される。
【0061】また、図10に示すように上、下部噴射液
室23a、23b及び噴口選択器24a、24bは、左
側壁20aと右側壁20bとの間を横貫する。
【0062】その上部噴射液室23aの左端部は左端閉
塞板23a5が螺着され、噴口選択器24aの左端は左
端閉塞板23a2を設けて閉塞する。さらに、上部噴射
液室23aの左端閉塞板23a5を回動軸25aが貫通
し、その一端は左端閉塞板23a2に回動自在に軸止さ
れ、他端は上部噴射液室23aの左端閉塞板23a5か
ら突出して揺動アーム25a1が連接される。そして、
該揺動アーム25a1を揺動することによって、回動軸
25aが上部噴射液室23aの左端閉塞板23a5を支
点として噴口選択器24aの左端は左端閉塞板23a2
及び噴口選択器24aを円周に沿って摺動させる。さら
に、噴口選択器24aの摺動によって開口24a1が逆
方向噴口23a4だけか、正方向噴口23a2だけか、
又は正方向噴口23a2、23a3の2つを、選択的に
開放する(図12参照)。
【0063】また、下部噴射液室23bも同様に左端部
に左端閉塞板23b5を有し、噴口選択器24bの左端
も左端閉塞板23b2を設けて閉塞する。さらに、回動
軸25bが下部噴射液室23bの左端閉塞板23b5を
貫通し、回動自在に左端閉塞板23b2に軸止され、そ
の他端は上部噴射液室23bの左端閉塞板23b5から
突出して揺動アーム25b1が連接される。そして、該
揺動アーム25b1を揺動することによって、回動軸2
5bが上部噴射液室23bの左端閉塞板23b5を支点
として噴口選択器24bの左端は左端閉塞板23b2及
び噴口選択器24bを円周に沿って摺動させる。さら
に、噴口選択器24bの摺動によって開口24b1が逆
方向噴口23b4だけか、正方向噴口23b2だけか、
又は正方向噴口23b2、23b3の2つを、選択的に
開放する(図12参照)。
【0064】また、図9に示すように一端が回動軸に軸
止された揺動アーム25a1、25b1の他端にはそれ
ぞれ連動アーム26a、26bが枢着され、該連動アー
ムの26a、26b他端は、いずれも押動ロッド27に
枢着され、該押動ロッド27は連動ロッド27aを介し
て駆動装置(図示しない)に連接する。該駆動装置の作
動によって、押動ロッド27が直線上の往復運動を行な
うと、連動アーム26a、26bと、揺動アーム25a
1、25b1が連動し、噴口選択器24a、24bが摺
動する。
【0065】噴射室23a、24bの右側壁20bの右
端は、図10に示すようにそれぞれ右端閉塞板23a
6、23b6が螺着され、噴口選択器24a、24bの
右端も右端閉塞板24a3、24b3がそれぞれ設けら
れる。
【0066】右側壁20bの右端閉塞板23a6と噴口
選択器24aの右端閉塞板24a3には、接続管28a
1が貫通し、該接続管28a1と、エルボ28a2と、
ジョイント28a3によって染料供給管28aが構成さ
れ、液体染料が該ガイド管28aを経て噴射液室23a
内に供給される。
【0067】同様に、接続管28b1が右端閉塞板23
b6と噴口選択器24aの右端閉塞板24bを貫通し、
該接続管28b1と、エルボ29b1と、ジョイント2
8a1によって染料供給管28bが構成され、液体染料
が該ガイド管28bを経て噴射液室23a内に供給され
る。
【0068】前記の実施形態の装置を操作する場合、生
地Sはノズルの入口22bから生地通22aから出口2
2bに移動するように送り込まれ、同時に染料供給管2
8a、28bを介し噴射液室23a、23b内に染料が
供給されて噴射準備状態となる。図12(A)に開示す
るように噴口選択器24aの開口24a1及び噴口選択
器24bの開口24a1が、噴射液室23aの正方向噴
口23a2、23b2及び逆方向噴口23a4、23b
4の位置に当接していないので、液体染料は、いずれの
噴口からも噴出されない。
【0069】駆動装置が押動ロッド27を押動すると、
連動アーム26a、揺動アーム25a1及び連動アーム
26b、揺動アーム25b1によって、噴口選択器24
a、24bが摺動し、図12(B)の状態になる。この
時、噴口選択器24aの開口24a1は、噴射液室23
aの正方向噴口23a2の位置上に在って該噴口23a
2を開放する。また、噴口選択器24bの開口24b1
は、噴射液室23bの正方向噴口23b2の位置に在っ
て該噴口23a2を開放する。このため、噴射液室24
a、24内の染料は、開口24a1と正方向噴口23a
2及び開口24b1と正方向噴口23b2から生地通路
22内に噴射され、生地の染色と、生地を移動させる作
用をする。
【0070】また、押動ロッド27をさらに押動する
と、噴口選択器24a、24bはさらに円周に沿って一
定の角度だけ摺動して図12(C)の位置に至る。この
時、噴口24aの開口24a1は、噴射液室23aの正
方向噴口23a1と23a2の両方を同時に開放し、該
正方向噴口23a1と23a2の両噴口から染料が噴射
される。また、噴口選択器24bの開口24b1も、同
時に正方向噴口23a1と23a2の両方を開放し、該
正方向噴口23a1と23a2の両噴口から染料が噴射
される。この状態においては、図12(B)に比して当
然染料の噴出量が多くなり、生地の移動効果及び染色効
果とも良くなる。
【0071】前記の図12(C)の状態で正常な噴射染
色を進行させている時に、若し生地に乱れ、絡み、もつ
れなどの状況が発生した場合は、噴口選択器の駆動手段
を起動させ、噴口選択器24a、24bを円周に沿って
一定角度摺動させて、噴口選択器24a1を開口を噴射
液室23aの逆方向噴口23a3に合わせ、また噴口選
択器24b1を開口を噴射液室23bの逆方向噴口23
b3に合わせ、図12(D)の状態にする。この時染料
はそれぞれ逆方向噴口23a3と、23b3とから噴射
され、生地を逆方向に移動させる。即ち、出口22aか
ら入口22bの方向に移動させ、これを以て生地の絡
み、もつれなどを解消する。
【0072】上述の噴口選択器が噴射液室で円周に沿っ
て摺動する場合、図12(A)、(B)、(C)、
(D)に開示されるような、全噴口を遮蔽した状態から
全部の噴口を開放した状態に至るまでの4段式調整以外
に、また噴口を単一として、その遮蔽面積を例えば、1
/4、1/3、1/2、2/2、又は3/4と、摺動の
幅を小さくした微調整式として、噴出する染料の噴射量
を調整してもよい。
【0073】図13に、この発明の装置に係るノズルの
第2実施形態を開示する。
【0074】上述の実施形態は単一噴射液室型ノズルに
係る説明であるが、この発明にはその他様々な変更を加
えることができる。例えば、図13のノズルに係る第2
実施形態においては、上板21a’の側壁20a’及び
下板21b’の側壁20b’上に複数の噴射液室23
a’、23a’’、23a’’’、23b’、23
b’’、23b’’’が並設され、マルチ噴射液室型ノ
ズルを形成する。そして、押動ロッド27を共用してそ
れぞれ、連動アーム26a’、26a’’、26
a’’’、26b’、26b’’、26b’’’と、揺
動アーム25a1’、25a1’’、25a1’’’、
25b1’、25b1’’、25b1’’’を有し、こ
れらの連動、揺動によって、噴射液室23a’、23
a’’、23a’’’、23b’、23b’’、23
b’’’の噴口選択器24a’、24a’’、24
a’’’、24b’、24b’’、24b’’’を同時
に摺動させ、噴口の開放、遮蔽動作を行なう。このよう
に構成されたマルチ噴射液室型のノズル2’において、
生地が該ノズル2を通過する際に多数回の噴射を受けて
移動するので、その染料噴射効果を高めることができ
る。また、逆方向噴口を使用する場合も、生地を後退さ
せる作用が強められる。よって、染色装置を一回転する
染色加工工程において、染色される回数が増え、染色加
工工程の時間を短縮することができる。
【0075】上述の実施形態における噴口選択器は完全
な円筒形でなくても、正方向噴口と逆方向噴口を選択す
る効果が得られる形状であればよく、例えば円筒を縦方
向に二分した半円筒形、円弧状の曲面を有するものなど
も採用することができる。さらに、噴射液室が筒上の角
柱状で、噴口選択器が噴射液室の内壁を滑動平板状であ
ってもよい。
【0076】図14〜図16にこの発明の装置に係るノ
ズルの第3実施形態を開示する。この第3実施形態は、
第1実施形態を簡略化して成る。両者の正面図は完全に
同一であるので、第1実施形態と同様又は対応する部材
は、すべて同様の図番を付し、説明を省略する。該第3
実施形態において、単一噴射液室型ノズルの第1実施形
態の噴口選択器24a、24bをそれぞれ省略し、同時
に噴射液室23a、23bが生地通路22に面して相対
して回動するように設け、また、該噴射液室23a、2
3bの生地通路22に面した上、下側部23a1、23
b1に噴口23a2、23b2を形成する。
【0077】上述の構造によるノズル第3実施形態を操
作する場合、駆動装置(開示しない)によって押動アー
ム27を押動し、連動アーム26a、揺動アーム25a
の連動によって噴射液室23a、23bを回動させて、
噴口23a2、23b2を選択的に図16(A)のよう
に正方向への噴射位置か、又は図16(B)のように逆
方向への噴射位置に向ける 正方向への噴射によって生地を染色加工し、且つ前方に
移動させ、生地の反転、もつれ、絡みなどが発生した場
合は、逆方向へ噴射して生地を後退させることによって
生地の反転、もつれ、絡みなどを解消する。その後、噴
口を再度正方向に向け、継続して正常の染色加工操作を
行う。
【0078】また、この実施形態は、図13に開示する
ようにマルチ噴射液室型ノズルとしてもよい。その正面
図と動作は第2実施形態のノズルと完全に同一であるの
で、その説明は省略する。
【0079】
【発明の効果】この発明の前記実施形態による染色装置
及び液体染色用ノズルは、次の効果を有する。
【0080】(1)タンク体を上下生地収納槽に仕切っ
て構成し、生地の連続循環染色処理を可能とすることに
よって、従来の装置に見られる生地ガイド管を設ける必
要がなくなり、また従来の装置に比して、同様の設備据
えつけ空間を利用して2倍以上の染色処理の量産が得ら
れる。このため、作業効率が大幅に高められる。
【0081】(2)前記の上下生地収納槽を、さらに縦
方向仕切り、タンク体の長手方向に並行する複数の生地
処理室を設けて同時染色処理を行うことにより、生地収
納室の増加分だけ生地の染色処理量が増え、作業効果が
高められる。また、設備据えつけ空間と、生地の染色処
理量との比率は、周知の装置に比してはるかに効率的で
ある。
【0082】(3)上下生地収納槽及び生地収納室は、
同一の液体染色循環、加熱装置を共有することにより、
設備コストの低下、熱量消耗の節約、廃水処理のコスト
低下及び設備据えつけ空間の節約などにつながる。
【0083】(4)各生地収納室は同一の液体染料循環
装置を共有しているので、染料の消耗率が低下し、色む
らをなくすることができ、染色の品質を高めることがで
きる。
【0084】(5)上下生地収納槽にそれぞれ染料ノズ
ルが設けられているので、循環染色工程に要する時間を
2分の1に短縮することができる。
【0085】(6)各生地収納室の側壁が縦方向の波状
に形成されているので、染色処理時に於いて生地の移動
が安定し、もつれ、捩じれ、反転などの現象によって生
地に折り傷が付くことなく、品質を保つことができる。
また、周知の装置では生地のもつれ、捩じれ、反転など
が起きた時、これを処理するために手間と時間を要して
いたが、それを省くことができ、効率の良い作業を達成
することができる。
【0086】(7)間隙が長手方向に延伸する仕切網を
使用することによって、液体染料の水切り効果がよくな
り、また染色処理時に於いて生地が順調に移動して、自
然に折り畳まれる。よって、生地の移動の動きが乱れて
もつれ、捩じれ、反転などの現象が起きない。
【0087】(8)タンク体の前後両端にノズルを設け
て染料を噴射することによって、周知の装置に見られる
モータローラを取り付ける必要がなくなる。このため、
モータローラを使用することによって引き起こされる例
えば生地を傷つけるなどの一切の欠点を解消することが
できる。
【0088】(9)上下生地収納槽の液体染料回収室間
にバランス管を設けることによって、上下生地収納槽の
液体染料の水位を適宜な範囲内に保つことができるよう
になった。このため、生地が上下生地収納槽内を移動す
る際に必要とする浮力を常に得ることができる。
【0089】(10)水切り網31の円弧状に湾曲する
受け止め部31aの外側に、該受け止め部に近接、又は
遠ざかるように揺動自在に水切り調整板を設けることに
よって、生地と染料の操作条件に合わせた最適な生地と
染料との水切り効果を得ることができるようになった。
このため、生地が受け止め部を経て水切り網上を移動す
る場合、順調且つ安定して移動し、生地のもつれ、絡み
などの現象を防ぐことができる。
【0090】また、この発明による液体染料用ノズル
は、正方向と、逆方向への噴射を選択できる。従って、
正常な染色加工時に於ける操作では正方向への噴射を選
択し、生地のもつれ、絡みが発生した場合は逆方向への
噴射を選択することができる。そして、生地のもつれ、
絡みを解決した後は、再度正方向への噴射を選択し、正
常な染色加工操作を継続して行うことができる。ノズル
の噴射方向の選択操作は、駆動装置を応用して噴口選択
器を摺動させるだけでよく、非常に簡単である。よっ
て、生地のもつれ、からみなどが発生した場合、周知の
装置のように生地収納槽を開けて、生地のもつれ、から
みを人手で直す必要がなくなり、作業員の負担が軽減し
て作業の効果を明らかに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 周知の染色装置の全体的構造図である。
【図2】 周知の染色装置の染料用ノズルの断面斜視図
である。
【図3】 この発明による染色装置の正面の構造を示す
断面図である。
【図4】 この発明による染色装置の上面の構造を示す
断面図である。
【図5】 図3のA−A線における断面図に、バランス
管と水位センサの説明を添えた図である。
【図6】 この発明の染色装置に採用する直線間隙式水
切り網の例示の図である。
【図7】 この発明の第2実施形態の装置の正面の構造
を示す断面図である。
【図8】 この発明の第2実施形態の装置の水切り調整
板とその駆動手段構造を示す斜視図である。
【図9】 この発明の染色装置に係る単一噴射液室型ノ
ズルの正面図である。
【図10】 図9のB−B線における断面図である。
【図11】 図10のC−C線における断面図である。
【図12】 この発明の染色装置に係る単一噴射液室型
ノズルの噴口を開放した各状態を示す説明図である。
【図13】 この発明の染色装置に係るノズル第2実施
形態のマルチ噴射液室型ノズルの正面図である。
【図14】 この発明の染色装置に係るノズル第3実施
形態の長手方向の断面図である。
【図15】 図14のD−D線における断面図である。
【図16】 ノズル第3実施形態の噴口の動作を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 タンク体、2 ノズル、11 横仕切り板、12
上部生地収納槽、12A,13A 液体染料回収室、1
3 下部生地収納槽、14,15 縦仕切り板、12
0,121,130,131 生地収納室、30 水切
り網、40,41バランス管、X,X’ 側壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06B 3/28 D06B 5/22

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の空間を上下に仕切って上下生地収
    納槽とし、該生地収納槽の下部の空間を液体染料回収室
    としたタンク体と、 上下生地収納槽内の長手方向の両端部に配置され、それ
    ぞれ液体染料を高圧噴射して生地を染色すると同時に、
    生地を移動させる一対のノズルと、 上下生地収納槽内の長手方向の両端間に連続して設けら
    れ、生地に生地収納槽を通過させると同時に、水切り効
    果で生地に吸収されない液体染料を液体回収室に落下さ
    せる水切り網と、 水切り網によって生地から分離して落下する液体染料を
    貯蔵する液体染料回収室と、 該液体染料回収室からポンプの作用で液体染料を抽出
    し、加熱してノズルに供給する液体染料循環機構と、前記上部生地収納槽と、下部生地収納槽との間におい
    て、上下液体染料回収室間を接続し、該上下液体染料回
    収室内の液体染料の水位を調整するバランス管と、 該バランス管を開放、又は閉塞する制御バルブと、 前記上下液体染料回収室内の液体染料の水位を感知する
    水位センサと、 を有し、 この水位センサの感知結果に応じて、前記バランス管を
    開放、又は閉塞する制御バルブを制御 すること、を特徴
    とする染色装置。
  2. 【請求項2】 前記タンク体内の上部、下部生地収納槽
    が縦方向で長手方向に伸びる仕切り板によって仕切ら
    れ、隣合う複数の生地収納室を形成すること、を特徴と
    する請求項1に記載の染色装置。
  3. 【請求項3】 中空の空間を上下に仕切って上下生地収
    納槽とし、該生地収納槽の下部の空間を液体染料回収室
    としたタンク体と、 上下生地収納槽内の長手方向の両端部に配置され、それ
    ぞれ液体染料を高圧噴射して生地を染色すると同時に、
    生地を移動させる一対のノズルと、 上下生地収納槽内の長手方向の両端間に連続して設けら
    れ、生地に生地収納槽を通過させると同時に、水切り効
    果で生地に吸収されない液体染料を液体回収室に落下さ
    せる水切り網と、 水切り網によって生地から分離して落下する液体染料を
    貯蔵する液体染料回収室と、 該液体染料回収室からポンプの作用で液体染料を抽出
    し、加熱してノズルに供給する液体染料循環機構と、 を有するとともに、 前記生地収納槽の一端に設けられたノズルの出口の部分
    に生地と液体染料を受け止める受け止め部が設けられ、
    該受け止め部の外側に受け止め部に対し接近又は離れる
    ように調整して、生地にしみ込まない液体染料が生地か
    ら離れて液体染料回収室に回収される際の水切り効果を
    調整する調整板を設けたこと、を特徴とする染色装置。
  4. 【請求項4】 中空の空間を上下に仕切って上下生地収
    納槽とし、該生地収納槽の下部の空間を液体染料回収室
    としたタンク体と、 上下生地収納槽内の長手方向の両端部に配置され、それ
    ぞれ液体染料を高圧噴射して生地を染色すると同時に、
    生地を移動させる一対のノズルと、 上下生地収納槽内の長手方向の両端間に連続して設けら
    れ、生地に生地収納槽を通過させると同時に、水切り効
    果で生地に吸収されない液体染料を液体回収室に落下さ
    せる水切り網と、 水切り網によって生地から分離して落下する液体染料を
    貯蔵する液体染料回収室と、 該液体染料回収室からポンプの作用で液体染料を抽出
    し、加熱してノズルに供給する液体染料循環機構と、 を有し、 前記水切り網が、生地の移動方向に沿って複数の平行な
    直線状の間隙を有すること、を特徴とする染色装置。
  5. 【請求項5】 中空の空間を上下に仕切って上下生地収
    納槽とし、該生地収納槽の下部の空間を液体染料回収室
    としたタンク体と、 上下生地収納槽内の長手方向の両端部に配置され、それ
    ぞれ液体染料を高圧噴射して生地を染色すると同時に、
    生地を移動させる一対のノズルと、 上下生地収納槽内の長手方向の両端間に連続して設けら
    れ、生地に生地収納槽を通過させると同時に、水切り効
    果で生地に吸収されない液体染料を液体回収室に落下さ
    せる水切り網と、 水切り網によって生地から分離して落下する液体染料を
    貯蔵する液体染料回収室と、 該液体染料回収室からポンプの作用で液体染料を抽出
    し、加熱してノズルに供給する液体染料循環機構と、 を有し、 前記生地収納室の両側壁表面が縦方向の波状に形成され
    ていること、を特徴とする染色装置。
  6. 【請求項6】 ハウジングと、噴射液室と、正方向噴口
    と、逆方向噴口と、噴口選択器と、噴口選択器の駆動手
    段と、を有する染色装置用の染料ノズルであって、 前記ハウジングには、入口と出口との間に生地が移動す
    る生地通路が形成され、 前記噴射液室は、互いに向かい合う両壁によって形成さ
    れ、液体染料循環機構から供給される液体染料を貯留
    し、その側壁の一方はハウジングの生地通路に向かい合
    い、 前記正面噴口は、生地通路に向かい合う側壁に形成さ
    れ、ハウジングの出口方向に向けて液体染料を噴出し、 前記逆方向噴口は、生地通路に向かい合う側壁に形成さ
    れ、ハウジングの入口方向に向けて液体染料を噴出し、 前記噴口選択器は、前記正面噴口及び逆方向噴口に沿っ
    て移動可能であり、かつその移動によって選択的に前記
    正面噴口及び/又は逆方向噴口を遮蔽または開放して噴
    射液室の噴口を変更し、 前記噴口選択器の駆動手段は、噴口選択器に接続して、
    選択的に前記正面噴口及び/又は逆方向噴口を遮蔽する
    ために噴口選択器を移動させること、 を特徴とする染色装置用の染料ノズル。
  7. 【請求項7】 前記噴射液室が円筒形に形成され、その
    内部に同じく円筒状に形成され、円筒の長手方向に開口
    を有する噴口選択器が設けられ、前記噴口選択器が噴射
    液室の内壁を摺動して噴射液室に設けられた噴口を閉
    塞、又は開放するように構成したこと、を特徴とする請
    求項6に記載の染色装置用の染料ノズル。
  8. 【請求項8】 前記噴射液室の生地通路に面した側壁
    が、生地通路に露出していて、前記正面噴口と、逆方向
    噴口が該露出した側壁に設けられていること、を特徴と
    する請求項6または7に記載の染色装置用の染料ノズ
    ル。
  9. 【請求項9】 ハウジングと、噴射液室と、噴口と、噴
    射液室駆動手段と、を有する染色装置用のノズルにおい
    て、 前記ハウジングには、入口と出口との間に生地が移動す
    る生地通路が形成され、 前記噴射液室は、ハウジングの向かい合う両壁面に回動
    可能に設けられ、液体染料循環機構から供給される液体
    染料を貯留し、その側壁の一方がハウジングの生地通路
    に露出し、 前記噴口は、ハウジングの生地通路に露出した噴射液室
    の側壁に形成され、 前記噴射液室駆動手段は、噴射液室に接続して噴射液室
    を回動させ、該側壁に設けられた噴口を選択的に入口及
    び/又は出口方向に向かうようにすること、を特徴とす
    る染色装置用の染料ノズル。
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