JP2758131B2 - 作業用昇降台装置 - Google Patents
作業用昇降台装置Info
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- JP2758131B2 JP2758131B2 JP33442593A JP33442593A JP2758131B2 JP 2758131 B2 JP2758131 B2 JP 2758131B2 JP 33442593 A JP33442593 A JP 33442593A JP 33442593 A JP33442593 A JP 33442593A JP 2758131 B2 JP2758131 B2 JP 2758131B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降台上に塗装や溶
接、組立用の作業ロボットを搭載して、大型の構造物へ
の作業を行う作業用昇降台装置に関する。
接、組立用の作業ロボットを搭載して、大型の構造物へ
の作業を行う作業用昇降台装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば図14および図15に示
すように、大型船舶用ブロックFを塗装する作業では、
その塗装対象物が大きくかつ作業範囲が広範囲であるた
め、塗装ロボット8を搭載して任意の位置に自由に昇降
および移動できる作業用昇降台装置(作業プレーサー)
が使用されている。
すように、大型船舶用ブロックFを塗装する作業では、
その塗装対象物が大きくかつ作業範囲が広範囲であるた
め、塗装ロボット8を搭載して任意の位置に自由に昇降
および移動できる作業用昇降台装置(作業プレーサー)
が使用されている。
【0003】この作業用昇降台装置は、たとえば床面1
に敷設された左右一対の走行レール2上を走行車輪3を
介して走行自在な前後一対の走行台車4A,4Bが配置
され、前部の走行台車4A上に配設したブラケット5
に、走行レール1と直交する水平ピン6を介して下端部
が回動自在に取り付けられた前後一対の平行リンクフレ
ーム7が配設されている。そして、平行リンクフレーム
7上端部に、塗装ロボット8を搭載した昇降台9がブラ
ケット9aおよび水平ピン9bを介して設けられ、後部
の走行台車4B上に設けられたブラケット10に、水平
ピン6と平行な水平ピン11を介して下端部が支持され
た左右一対のサポートフレーム12が回動自在に支持さ
れ、サポートフレーム12の上端部が平行リンクフレー
ム7の中間部に連結ピン13を介して連結されている。
7aは前後の平行リンクフレーム7間に回動自在に連結
された縦連結材、7bは左右の平行リンクフレーム7間
に連結固定された補強材である。
に敷設された左右一対の走行レール2上を走行車輪3を
介して走行自在な前後一対の走行台車4A,4Bが配置
され、前部の走行台車4A上に配設したブラケット5
に、走行レール1と直交する水平ピン6を介して下端部
が回動自在に取り付けられた前後一対の平行リンクフレ
ーム7が配設されている。そして、平行リンクフレーム
7上端部に、塗装ロボット8を搭載した昇降台9がブラ
ケット9aおよび水平ピン9bを介して設けられ、後部
の走行台車4B上に設けられたブラケット10に、水平
ピン6と平行な水平ピン11を介して下端部が支持され
た左右一対のサポートフレーム12が回動自在に支持さ
れ、サポートフレーム12の上端部が平行リンクフレー
ム7の中間部に連結ピン13を介して連結されている。
7aは前後の平行リンクフレーム7間に回動自在に連結
された縦連結材、7bは左右の平行リンクフレーム7間
に連結固定された補強材である。
【0004】さらに、両走行台車4A,4Bには、床面
1に取付レール材14を介して走行レール2と平行に敷
設された走行用ラック15に、走行用モーター16の出
力軸に設けられた走行用ピニオン17を噛合させた走行
駆動装置18A,18Bがそれぞれ設けられており、走
行駆動装置18A,18Bにより、走行台車4A,4B
を走行移動させるとともに、走行台車4A,4Bを互い
に接近離間移動させることにより、平行リンクフレーム
7およびサポートフレーム12を介して昇降台9を昇降
させるように構成されている。
1に取付レール材14を介して走行レール2と平行に敷
設された走行用ラック15に、走行用モーター16の出
力軸に設けられた走行用ピニオン17を噛合させた走行
駆動装置18A,18Bがそれぞれ設けられており、走
行駆動装置18A,18Bにより、走行台車4A,4B
を走行移動させるとともに、走行台車4A,4Bを互い
に接近離間移動させることにより、平行リンクフレーム
7およびサポートフレーム12を介して昇降台9を昇降
させるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記平行リン
クフレーム7は、軽量型鋼製またはアルミ合金製で、そ
の安定性を確保するため、走行台車4A部分では幅方向
の間隔を広くとるが、昇降台9の取付部分ではその間隔
が狭くてもよいため、走行台車4Aから下部平行部7c
を平行に立ち上げ、サポートフレーム12の連結部上方
で、上方が狭くなる傾斜部7dを介して狭い幅の上部平
行部7eに構成されている。したがって、傾斜部7dに
おける連結部分の工作や組立が複雑になるとともに精度
が要求され、また外観もすっきりとしないものとなって
いた。
クフレーム7は、軽量型鋼製またはアルミ合金製で、そ
の安定性を確保するため、走行台車4A部分では幅方向
の間隔を広くとるが、昇降台9の取付部分ではその間隔
が狭くてもよいため、走行台車4Aから下部平行部7c
を平行に立ち上げ、サポートフレーム12の連結部上方
で、上方が狭くなる傾斜部7dを介して狭い幅の上部平
行部7eに構成されている。したがって、傾斜部7dに
おける連結部分の工作や組立が複雑になるとともに精度
が要求され、また外観もすっきりとしないものとなって
いた。
【0006】本発明は、上記問題点を解決して、工作や
組立が容易で外観も優れた作業用昇降台装置を提供する
ことを目的とする。
組立が容易で外観も優れた作業用昇降台装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明の作業用昇降台装置は、接近離間する方向
に往復移動自在な前後一対の走行台車のうち、一方の台
車上に、下端部が走行方向と直交する水平軸心回りに回
動自在に支持された前後一対の平行リンクフレームを左
右2組配設するとともに、他方の走行台車上に、上端部
が前記平行リンクフレームの中間部に回動自在に連結さ
れた左右一対のサポートフレームを回動自在に配設し、
平行リンクフレームの上端部に作業ロボットを搭載した
昇降台を設け、前記走行台車を互いに接近離間させるこ
とにより、平行リンクフレームおよびサポートフレーム
を介して昇降台を昇降可能な台車駆動装置を両走行台車
にそれぞれ配置し、前記左右の平行リンクフレームおよ
びサポートフレームを直状に形成するとともに、上部ほ
ど間隔が狭くなる台形側辺状に配置したものである。
めに、本発明の作業用昇降台装置は、接近離間する方向
に往復移動自在な前後一対の走行台車のうち、一方の台
車上に、下端部が走行方向と直交する水平軸心回りに回
動自在に支持された前後一対の平行リンクフレームを左
右2組配設するとともに、他方の走行台車上に、上端部
が前記平行リンクフレームの中間部に回動自在に連結さ
れた左右一対のサポートフレームを回動自在に配設し、
平行リンクフレームの上端部に作業ロボットを搭載した
昇降台を設け、前記走行台車を互いに接近離間させるこ
とにより、平行リンクフレームおよびサポートフレーム
を介して昇降台を昇降可能な台車駆動装置を両走行台車
にそれぞれ配置し、前記左右の平行リンクフレームおよ
びサポートフレームを直状に形成するとともに、上部ほ
ど間隔が狭くなる台形側辺状に配置したものである。
【0008】また、上記構成の平行リンクフレームおよ
びサポートフレームを繊維強化プラスチックにより成形
したものである。
びサポートフレームを繊維強化プラスチックにより成形
したものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、左右の平行リンクフレーム
およびサポートフレームを、上部ほど幅がせまくなる台
形側辺状に形成したので、途中に折れ曲がり部もない直
状でよく、製作も容易ですっきりとした外観に構成でき
る。
およびサポートフレームを、上部ほど幅がせまくなる台
形側辺状に形成したので、途中に折れ曲がり部もない直
状でよく、製作も容易ですっきりとした外観に構成でき
る。
【0010】また平行リンクフレームおよびサポートフ
レームを繊維強化プラスチックで構成することにより、
大幅な軽量化を図ることができ、軽量化により駆動速度
を増大させて作業性を向上させることができる。
レームを繊維強化プラスチックで構成することにより、
大幅な軽量化を図ることができ、軽量化により駆動速度
を増大させて作業性を向上させることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る作業用昇降台装置の一実
施例を図面に基づいて説明する。なお、従来と同一の部
材は同一符号を付し、説明は省略する。
施例を図面に基づいて説明する。なお、従来と同一の部
材は同一符号を付し、説明は省略する。
【0012】図1および図2において、21は正面視が
上部ほど間隔が狭くなる台形側辺状に配置された直状の
平行リンクフレームで、左右の平行リンクフレーム21
間に補強材21aが連結固定され、繊維強化プラスチッ
ク製の角パイプPにより形成されている。また左右一対
のサポートフレーム22も、直状で正面視が上部ほど間
隔が狭くなる台形側辺状に配置されるとともに、左右の
サポートフレーム22間に補強材22aが連結固定さ
れ、繊維強化プラスチック製の角パイプPにより形成さ
れている。
上部ほど間隔が狭くなる台形側辺状に配置された直状の
平行リンクフレームで、左右の平行リンクフレーム21
間に補強材21aが連結固定され、繊維強化プラスチッ
ク製の角パイプPにより形成されている。また左右一対
のサポートフレーム22も、直状で正面視が上部ほど間
隔が狭くなる台形側辺状に配置されるとともに、左右の
サポートフレーム22間に補強材22aが連結固定さ
れ、繊維強化プラスチック製の角パイプPにより形成さ
れている。
【0013】これら平行リンクフレーム21の上端部お
よび下端部と、サポートフレーム22の下端部には、図
3に示すように、樹脂パイプP内に嵌合する取付部23
aと、フランジ部23bと、水平ピン6,9b,11が
嵌合されるピン孔を有する連結部23cとからなるアル
ミ合金製の連結金物23が固定ボルト23dを介して取
り付けられている。また、図4に示すように、前後の平
行リンクフレーム21中間上部対向位置には、一側部側
に補強板24aが内設され、固定ボルト24bを介して
軸部24cが突設されたアルミ合金製軸金物24が取り
付けられて、両軸金物24の軸部24c間に連結板25
が軸受24dを介して回動自在に連結されている。さら
に、図5,図6に示すように、サポートフレーム22の
連結部には、平行リンクフレーム21を貫通する軸孔2
6aを有するアルミ合金製の軸受金物26が固定ボルト
26bを介して装着される。一方、サポートフレーム2
2の上端部には、アルミ合金製のU字形軸支持金物27
が固定ボルト27aを介して取り付けられ、軸支持金物
27のアーム27b間に軸受金物26の軸孔26aを貫
通する支軸27cが固定されている。
よび下端部と、サポートフレーム22の下端部には、図
3に示すように、樹脂パイプP内に嵌合する取付部23
aと、フランジ部23bと、水平ピン6,9b,11が
嵌合されるピン孔を有する連結部23cとからなるアル
ミ合金製の連結金物23が固定ボルト23dを介して取
り付けられている。また、図4に示すように、前後の平
行リンクフレーム21中間上部対向位置には、一側部側
に補強板24aが内設され、固定ボルト24bを介して
軸部24cが突設されたアルミ合金製軸金物24が取り
付けられて、両軸金物24の軸部24c間に連結板25
が軸受24dを介して回動自在に連結されている。さら
に、図5,図6に示すように、サポートフレーム22の
連結部には、平行リンクフレーム21を貫通する軸孔2
6aを有するアルミ合金製の軸受金物26が固定ボルト
26bを介して装着される。一方、サポートフレーム2
2の上端部には、アルミ合金製のU字形軸支持金物27
が固定ボルト27aを介して取り付けられ、軸支持金物
27のアーム27b間に軸受金物26の軸孔26aを貫
通する支軸27cが固定されている。
【0014】これら平行リンクフレーム21およびサポ
ートフレーム22を構成する繊維化樹脂パイプP(以下
樹脂パイプという)は、図7,図8に示すように、複数
の外筒基礎スキン31aと、該各外筒基礎スキン31a
を一体的に連結することにより長尺基礎スキンパイプ3
1を成形する内筒基礎スキン32と、該内筒基礎スキン
32の内部に固着された補強材33と、長尺基礎スキン
パイプ31に嵌着された外皮34とから構成されてい
る。前記外筒基礎スキン31aは、炭素繊維にエポキシ
樹脂を含浸させたプリプレグシート(たとえば炭素繊維
のエポキシ樹脂を含浸させた半硬化状の繊維強化樹脂シ
ート)を金型に巻き付けて硬化させた後、その金型を引
く抜くことにより、筒状に成形されている。また内筒基
礎スキン32は、外筒基礎スキン31aと同様に、プリ
プレグシートを金型、または、その金型の替わりの外筒
基礎スキン31aの内壁面に巻き付けて硬化させた後、
その金型または外筒基礎スキン31aから引く抜くこと
により、筒状に成形されたものであって、その一方側半
身が外筒基礎スキン31aの端部内に嵌入されてエポキ
シ樹脂などの接着剤により接着されている。さらに補強
材33は、プリプレグシートを硬化させることにより成
形されたリング状リブまたは隔壁からなり、内筒基礎ス
キン32内に、該内筒基礎スキン32の軸心方向とは直
交する方向に配置されると共に、その外周部が接着剤ま
たは溶融FRPからなるオーバレイ35によって内筒基
礎スキン32の内壁面に接着されている。なお、補強材
33の中央部に貫通孔36が形成されている。また外皮
34は、プリプレグシートからなり、長尺基礎スキンパ
イプ31の表面に所定厚さ巻き付け硬化させることによ
り成形されている。
ートフレーム22を構成する繊維化樹脂パイプP(以下
樹脂パイプという)は、図7,図8に示すように、複数
の外筒基礎スキン31aと、該各外筒基礎スキン31a
を一体的に連結することにより長尺基礎スキンパイプ3
1を成形する内筒基礎スキン32と、該内筒基礎スキン
32の内部に固着された補強材33と、長尺基礎スキン
パイプ31に嵌着された外皮34とから構成されてい
る。前記外筒基礎スキン31aは、炭素繊維にエポキシ
樹脂を含浸させたプリプレグシート(たとえば炭素繊維
のエポキシ樹脂を含浸させた半硬化状の繊維強化樹脂シ
ート)を金型に巻き付けて硬化させた後、その金型を引
く抜くことにより、筒状に成形されている。また内筒基
礎スキン32は、外筒基礎スキン31aと同様に、プリ
プレグシートを金型、または、その金型の替わりの外筒
基礎スキン31aの内壁面に巻き付けて硬化させた後、
その金型または外筒基礎スキン31aから引く抜くこと
により、筒状に成形されたものであって、その一方側半
身が外筒基礎スキン31aの端部内に嵌入されてエポキ
シ樹脂などの接着剤により接着されている。さらに補強
材33は、プリプレグシートを硬化させることにより成
形されたリング状リブまたは隔壁からなり、内筒基礎ス
キン32内に、該内筒基礎スキン32の軸心方向とは直
交する方向に配置されると共に、その外周部が接着剤ま
たは溶融FRPからなるオーバレイ35によって内筒基
礎スキン32の内壁面に接着されている。なお、補強材
33の中央部に貫通孔36が形成されている。また外皮
34は、プリプレグシートからなり、長尺基礎スキンパ
イプ31の表面に所定厚さ巻き付け硬化させることによ
り成形されている。
【0015】この樹脂パイプPの製造方法は、図9に示
すように、金型Mに、フレームの長さ方向に多数の繊維
を配向したプリプレグシートを巻き付けて硬化させた
後、金型Mを抜き取り、外筒基礎スキン31aを成形す
る。この外筒基礎スキン31aは自立できる程度の強度
を有している。次に、図10に示すように、外筒基礎ス
キン31aの端部内壁面に沿ってプリプレグシートを張
り付け筒状にして硬化させた後、外筒基礎スキン31a
から取り外し、内筒基礎スキン32を成形する。なお、
内筒基礎スキン32を取り外し易くするため、外筒基礎
スキン31aとの間に離型フイルム38を介装してい
る。この場合、外筒基礎スキン31aを金型の替わりに
利用しており、内筒基礎スキン32を精度良く成形する
ことができると共に、金型が不要となった分だけ製作費
を安くできる。
すように、金型Mに、フレームの長さ方向に多数の繊維
を配向したプリプレグシートを巻き付けて硬化させた
後、金型Mを抜き取り、外筒基礎スキン31aを成形す
る。この外筒基礎スキン31aは自立できる程度の強度
を有している。次に、図10に示すように、外筒基礎ス
キン31aの端部内壁面に沿ってプリプレグシートを張
り付け筒状にして硬化させた後、外筒基礎スキン31a
から取り外し、内筒基礎スキン32を成形する。なお、
内筒基礎スキン32を取り外し易くするため、外筒基礎
スキン31aとの間に離型フイルム38を介装してい
る。この場合、外筒基礎スキン31aを金型の替わりに
利用しており、内筒基礎スキン32を精度良く成形する
ことができると共に、金型が不要となった分だけ製作費
を安くできる。
【0016】続いて、図11に示すように、内筒基礎ス
キン32内に、補強材33を該内筒基礎スキン32の軸
心方向とは直交する方向に配置すると共に、その外周部
を接着剤またはオーバレイ35によって内筒基礎スキン
2の内壁面に接着する。これによって、内筒基礎スキン
32を剛体構造にすることができる。その後、図12に
示すように、補強材33付き内筒基礎スキン32の一方
側半身を外筒基礎スキン1aの一方端部に挿入して接着
剤39で接着し、内筒基礎スキン32付き外筒基礎スキ
ン31aを多数製作する。
キン32内に、補強材33を該内筒基礎スキン32の軸
心方向とは直交する方向に配置すると共に、その外周部
を接着剤またはオーバレイ35によって内筒基礎スキン
2の内壁面に接着する。これによって、内筒基礎スキン
32を剛体構造にすることができる。その後、図12に
示すように、補強材33付き内筒基礎スキン32の一方
側半身を外筒基礎スキン1aの一方端部に挿入して接着
剤39で接着し、内筒基礎スキン32付き外筒基礎スキ
ン31aを多数製作する。
【0017】次に図13に示すように、上記外筒基礎ス
キン31aの一方端部から外方に突出する内筒基礎スキ
ン2の他方側半身を隣接する外筒基礎スキン31aの他
方端部内に挿入して接着剤39で接着し、所定長さの長
尺基礎スキンパイプ31を成形する。続いて、図8に示
すように、長尺基礎スキンパイプ31の表面に、フレー
ムの長さ方向に多数の繊維を配向したプリプレグシート
からなる外皮34を所定厚さ巻き付けて硬化させれば、
図7に示すような所望通りの樹脂パイプPを得ることが
できる。したがって、この樹脂パイプPの補強材33の
装着位置やスキン材の厚み、強化繊維量などを調整して
作業用昇降台装置の平行リンクフレーム21およびサポ
ートフレーム22に適合する強度を確保し、所定の長さ
に形成して前記各継手部材を装着し組み立てられる。
キン31aの一方端部から外方に突出する内筒基礎スキ
ン2の他方側半身を隣接する外筒基礎スキン31aの他
方端部内に挿入して接着剤39で接着し、所定長さの長
尺基礎スキンパイプ31を成形する。続いて、図8に示
すように、長尺基礎スキンパイプ31の表面に、フレー
ムの長さ方向に多数の繊維を配向したプリプレグシート
からなる外皮34を所定厚さ巻き付けて硬化させれば、
図7に示すような所望通りの樹脂パイプPを得ることが
できる。したがって、この樹脂パイプPの補強材33の
装着位置やスキン材の厚み、強化繊維量などを調整して
作業用昇降台装置の平行リンクフレーム21およびサポ
ートフレーム22に適合する強度を確保し、所定の長さ
に形成して前記各継手部材を装着し組み立てられる。
【0018】上記構成によれば、 (1)樹脂パイプPを主な構造材である平行リンクフレ
ーム21とサポートフレーム22に使用したので、従来
の軽量型鋼製またはアルミ合金製に比較して軽量で、か
つ同一寸法の場合に比較して高剛性となり、軽量で高剛
性の作業用昇降台装置を提供することができた。平行リ
ンクフレーム21とサポートフレーム22をアルミ合金
製とした場合に対して、樹脂パイプPによりアルミ合金
製と同等の剛性が得られるように構成した場合の重量比
は1:0.59となり、継手部品を含めた場合の重量比は
1:0.67となり、30%もの重量を削減することができ
た。したがって、走行駆動装置18A,18Bに余裕が
できるとともに小容量化が図れ、製造コストを低減でき
る。また作業用昇降台装置の搬送や据付、取扱いが容易
となるとともに、作業用昇降台装置の動作速度を高める
ことができて性能を向上させることができる。なお、平
行リンクフレーム21とサポートフレーム22に従来の
軽量型鋼製またはアルミ合金製の構造材を使用した場合
において、剛性を高める場合には板厚を大きくする必要
があるが、これには重量の増加を伴うという問題があ
る。しかし、上記樹脂パイプPでは内部の補強材33の
数を増加させることにより、断面を増大することなくか
つ重量の増加を極めて少なく抑えて、剛性を容易に増大
させることができる。
ーム21とサポートフレーム22に使用したので、従来
の軽量型鋼製またはアルミ合金製に比較して軽量で、か
つ同一寸法の場合に比較して高剛性となり、軽量で高剛
性の作業用昇降台装置を提供することができた。平行リ
ンクフレーム21とサポートフレーム22をアルミ合金
製とした場合に対して、樹脂パイプPによりアルミ合金
製と同等の剛性が得られるように構成した場合の重量比
は1:0.59となり、継手部品を含めた場合の重量比は
1:0.67となり、30%もの重量を削減することができ
た。したがって、走行駆動装置18A,18Bに余裕が
できるとともに小容量化が図れ、製造コストを低減でき
る。また作業用昇降台装置の搬送や据付、取扱いが容易
となるとともに、作業用昇降台装置の動作速度を高める
ことができて性能を向上させることができる。なお、平
行リンクフレーム21とサポートフレーム22に従来の
軽量型鋼製またはアルミ合金製の構造材を使用した場合
において、剛性を高める場合には板厚を大きくする必要
があるが、これには重量の増加を伴うという問題があ
る。しかし、上記樹脂パイプPでは内部の補強材33の
数を増加させることにより、断面を増大することなくか
つ重量の増加を極めて少なく抑えて、剛性を容易に増大
させることができる。
【0019】(2)平行リンクフレーム21とサポート
フレーム22を折れ曲がりのない直状で台形側辺状に配
置して使用するので、従来の構造に比べて材料や加工部
分も少なくてすみ、局部的に集中荷重の加わる部分もな
く均等に荷重が負荷されるので、フレーム長さ方向に多
数の繊維を内在させた樹脂パイプPでも充分な強度が得
られ、安定性も増大できた。また外観も直線的で優れた
ものとなった。
フレーム22を折れ曲がりのない直状で台形側辺状に配
置して使用するので、従来の構造に比べて材料や加工部
分も少なくてすみ、局部的に集中荷重の加わる部分もな
く均等に荷重が負荷されるので、フレーム長さ方向に多
数の繊維を内在させた樹脂パイプPでも充分な強度が得
られ、安定性も増大できた。また外観も直線的で優れた
ものとなった。
【0020】(3)樹脂パイプPは、軽量型鋼製または
アルミ合金製の構造材に比較して振動減衰性が高く、し
たがって、塗装ロボット8に伝達される振動を短時間で
減衰させることができ、精度および作業性を向上させる
ことができる。
アルミ合金製の構造材に比較して振動減衰性が高く、し
たがって、塗装ロボット8に伝達される振動を短時間で
減衰させることができ、精度および作業性を向上させる
ことができる。
【0021】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、左
右の平行リンクフレームおよびサポートフレームを、上
部ほど幅がせまくなる台形側辺状に形成したので、途中
に折れ曲がり部もない直状でよく、製作も容易ですっき
りとした外観となる。
右の平行リンクフレームおよびサポートフレームを、上
部ほど幅がせまくなる台形側辺状に形成したので、途中
に折れ曲がり部もない直状でよく、製作も容易ですっき
りとした外観となる。
【0022】また平行リンクフレームおよびサポートフ
レームを繊維強化プラスチックで構成することにより、
大幅な軽量化を図ることができ、軽量化により駆動速度
を増大させて作業性を向上させることができる。
レームを繊維強化プラスチックで構成することにより、
大幅な軽量化を図ることができ、軽量化により駆動速度
を増大させて作業性を向上させることができる。
【図1】本発明に係る作業用昇降台装置の一実施例を示
す全体正面図である。
す全体正面図である。
【図2】同作業用昇降台装置の全体側面図である。
【図3】図2に示すA部拡大断面図である。
【図4】図2に示すB部拡大断面図である。
【図5】図2に示すC部拡大断面図である。
【図6】図2に示すC部拡大側面図である。
【図7】同作業用昇降台装置を構成する樹脂パイプを示
す一部切欠き斜視図である。
す一部切欠き斜視図である。
【図8】同樹脂パイプの縦断面図である。
【図9】同樹脂パイプの製造手順を示す説明図である。
【図10】同樹脂パイプの製造手順を示す説明図であ
る。
る。
【図11】同樹脂パイプの製造手順を示す説明図であ
る。
る。
【図12】同樹脂パイプの製造手順を示す説明図であ
る。
る。
【図13】同樹脂パイプの製造手順を示す説明図であ
る。
る。
【図14】従来の作業用昇降台装置を示す全体正面図で
ある。
ある。
【図15】同作業用昇降台装置の全体側面図である。
2 走行レール 3 走行車輪 4A 走行台車 4B 走行台車 8 塗装ロボット 9 昇降台 15 走行用ラック 16 走行用モーター 17 走行用ピニオン 18A 走行駆動装置 18B 走行駆動装置 P 樹脂パイプ 21 平行リンクフレーム 22 サポートフレーム 23 連結金物 24 軸金物 25 連結板 26 軸受金物 31 基礎スキンパイプ 31a 外筒基礎スキン 32 内筒基礎スキン 33 補強材 34 外皮
フロントページの続き (72)発明者 宮脇 国男 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (72)発明者 前川 真樹 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−199378(JP,A) 実開 昭61−167272(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B25J 5/02 B05B 12/00 B66F 7/06
Claims (2)
- 【請求項1】 接近離間する方向に往復移動自在な前後
一対の走行台車のうち、一方の台車上に、下端部が走行
方向と直交する水平軸心回りに回動自在に支持された前
後一対の平行リンクフレームを左右2組配設するととも
に、他方の走行台車上に、上端部が前記平行リンクフレ
ームの中間部に回動自在に連結された左右一対のサポー
トフレームを回動自在に配設し、平行リンクフレームの
上端部に作業ロボットを搭載した昇降台を設け、前記走
行台車を互いに接近離間させることにより、平行リンク
フレームおよびサポートフレームを介して昇降台を昇降
可能な台車駆動装置を両走行台車にそれぞれ配置し、前
記左右の平行リンクフレームおよびサポートフレームを
直状に形成するとともに、上部ほど間隔が狭くなる台形
側辺状に配置したことを特徴とする作業用昇降台装置。 - 【請求項2】 平行リンクフレームおよびサポートフレ
ームを繊維強化プラスチックにより成形したことを特徴
とする請求項1記載の作業用昇降台装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33442593A JP2758131B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 作業用昇降台装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33442593A JP2758131B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 作業用昇降台装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186071A JPH07186071A (ja) | 1995-07-25 |
JP2758131B2 true JP2758131B2 (ja) | 1998-05-28 |
Family
ID=18277238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33442593A Expired - Lifetime JP2758131B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 作業用昇降台装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2758131B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020077179A (ko) | 2001-03-29 | 2002-10-11 | 니폰 미쓰비시 오일 코포레이션 | 로봇 핸드 부재 및 그 제조 방법 |
IT1395052B1 (it) * | 2009-08-19 | 2012-09-05 | Tiesse Robot S P A | Sistema di posizionamento per robot con almeno un asse di movimentazione lineare |
CN103619547A (zh) * | 2011-03-30 | 2014-03-05 | 斯寇司株式会社 | 斯科特拉塞尔机构式装置 |
KR101390329B1 (ko) * | 2012-07-20 | 2014-04-30 | 삼성중공업 주식회사 | 도막 형성 로봇 |
CN103723420B (zh) * | 2014-01-16 | 2016-07-06 | 浙江中烟工业有限责任公司 | 一种滤棒实料盘的搬运装置 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33442593A patent/JP2758131B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07186071A (ja) | 1995-07-25 |
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