JP2757024B2 - わらび餅 - Google Patents
わらび餅Info
- Publication number
- JP2757024B2 JP2757024B2 JP1157331A JP15733189A JP2757024B2 JP 2757024 B2 JP2757024 B2 JP 2757024B2 JP 1157331 A JP1157331 A JP 1157331A JP 15733189 A JP15733189 A JP 15733189A JP 2757024 B2 JP2757024 B2 JP 2757024B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- starch
- warabi
- corn
- modified starch
- mochi
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は食感が良好でかつ冷蔵保存しても、澱粉のい
わゆる老化現象による硬化を来たさないわらび餅に関す
るものである。
わゆる老化現象による硬化を来たさないわらび餅に関す
るものである。
(従来の技術および発明が解決しようとする課題) 従来、わらび餅は甘薯澱粉を原料としているため、冷
蔵中に澱粉の老化に伴う硬化現象と白色不透明化を来た
し、美感および食感が低下してしまう。
蔵中に澱粉の老化に伴う硬化現象と白色不透明化を来た
し、美感および食感が低下してしまう。
特開昭55−13048号公報には、タピオカ澱粉を配合す
ることにより上記課題を解決する旨提案されているが、
未だ十分な効果が得られない。
ることにより上記課題を解決する旨提案されているが、
未だ十分な効果が得られない。
(課題を解決するための手段) 本発明は上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、冷
蔵庫や室温で長期放置しても、製造直後のやわらかさ、
食感、透明性を保持することのできるわらび餅を見出し
たものである。
蔵庫や室温で長期放置しても、製造直後のやわらかさ、
食感、透明性を保持することのできるわらび餅を見出し
たものである。
すなわち、本発明は主原料澱粉中に馬鈴薯、甘薯、ト
ウモロコシ、モチトウモロコシ、高アミローストウモロ
コシ、小麦、米、タピオカおよびサゴから得られる澱粉
を、エチレンオキシドプロピレンオキシドおよびモノク
ロル酢酸等のエーテル化剤、無水酢酸、酢酸ビニル、無
水マレイン酸、無水コハク酸、1−オクテニル無水コハ
ク酸、オルトリン酸塩、ポリリン酸塩、メタリン酸塩等
のエステル化剤、エピクロルヒドリン、オキシ塩化リ
ン、ポリリン酸塩、メタリン酸塩、アジピン酸およびア
クロレイン等の架橋剤、硝酸、塩酸、硫酸等の酸、次亜
塩素酸ソーダ、過酸化水素等の酸化剤によって、エーテ
ル、エステル化、架橋化、低分子処理化またはこれらの
方法を組み合わせて得られら化工澱粉を主原料澱粉中に
少なくとも3%以上、好ましくは10%以上配合してわら
び餅を得ることを特徴とする。
ウモロコシ、モチトウモロコシ、高アミローストウモロ
コシ、小麦、米、タピオカおよびサゴから得られる澱粉
を、エチレンオキシドプロピレンオキシドおよびモノク
ロル酢酸等のエーテル化剤、無水酢酸、酢酸ビニル、無
水マレイン酸、無水コハク酸、1−オクテニル無水コハ
ク酸、オルトリン酸塩、ポリリン酸塩、メタリン酸塩等
のエステル化剤、エピクロルヒドリン、オキシ塩化リ
ン、ポリリン酸塩、メタリン酸塩、アジピン酸およびア
クロレイン等の架橋剤、硝酸、塩酸、硫酸等の酸、次亜
塩素酸ソーダ、過酸化水素等の酸化剤によって、エーテ
ル、エステル化、架橋化、低分子処理化またはこれらの
方法を組み合わせて得られら化工澱粉を主原料澱粉中に
少なくとも3%以上、好ましくは10%以上配合してわら
び餅を得ることを特徴とする。
本発明に用いられる化工澱粉のエーテル化、エステル
化の置換度(無水グルコース残基1モル当りの置換度D.
S.モル)は0.005〜0.3好ましくは0.01〜0.2のものが好
適に用いられる。
化の置換度(無水グルコース残基1モル当りの置換度D.
S.モル)は0.005〜0.3好ましくは0.01〜0.2のものが好
適に用いられる。
本発明に用いられる化工澱粉の糊化開始温度(15%澱
粉スラリーを調整し、ブラベンダーアミログラフにおい
て粘度の増加開始温度を意味する。)は、45〜75℃、好
ましくは50〜65℃のものが好適に用いられる。
粉スラリーを調整し、ブラベンダーアミログラフにおい
て粘度の増加開始温度を意味する。)は、45〜75℃、好
ましくは50〜65℃のものが好適に用いられる。
(作用) 本発明のわらび餅は、主原料澱粉中に化工澱粉を配合
しているので、わらび餅の経時変化が非常に少なくな
り、食感の低下がほとんどない。
しているので、わらび餅の経時変化が非常に少なくな
り、食感の低下がほとんどない。
(実施例) 実施例1 甘薯澱粉200〜140g、ヒドロキシプロピル化タピオカ
澱粉(試料1:置換度0.06)またはカルボキシメチル化馬
鈴薯澱粉(試料2:置換度0.05)0〜60gを水910m1に分散
懸濁させ、加熱しながら十分に混練し、澱粉が十分糊化
した後成形箱に流し込み、水で冷却した後細断すること
によりわらび餅960gを得た。
澱粉(試料1:置換度0.06)またはカルボキシメチル化馬
鈴薯澱粉(試料2:置換度0.05)0〜60gを水910m1に分散
懸濁させ、加熱しながら十分に混練し、澱粉が十分糊化
した後成形箱に流し込み、水で冷却した後細断すること
によりわらび餅960gを得た。
実施例2 実施例1の化工澱粉に代えて、コハク酸エステル化馬
鈴薯澱粉(試料3:置換度0.05)を用いて実施例1と同様
にしてわらび餅を得た。
鈴薯澱粉(試料3:置換度0.05)を用いて実施例1と同様
にしてわらび餅を得た。
実施例3 実施例1の化工澱粉に代えて、リン酸架橋ヒドロキシ
プロピル化トウモロコシ澱粉(試料4:置換度0.10)、エ
ピクロルヒドリン架橋アセチル酸化小麦澱粉(試料5:置
換度0.12)を用いて実施例1と同様にしてわらび餅を得
た。
プロピル化トウモロコシ澱粉(試料4:置換度0.10)、エ
ピクロルヒドリン架橋アセチル酸化小麦澱粉(試料5:置
換度0.12)を用いて実施例1と同様にしてわらび餅を得
た。
実施例4 実施例1〜3で得たわらび餅のゲル強度、白色度、食
感を冷蔵(3℃)後5、24、48時間後に測定した。
感を冷蔵(3℃)後5、24、48時間後に測定した。
ゲル強度の測定は、レオメーター(不動工業(株)
製)にて、感圧軸φ8mm球型、テーブルスピード30cm/mi
nの条件でゲルを破断し測定した。
製)にて、感圧軸φ8mm球型、テーブルスピード30cm/mi
nの条件でゲルを破断し測定した。
白色度は、目視で観察した。−は白色化していないこ
とを表らし+の記号が増えるにつれて白色度が大きいこ
とを意味する。
とを表らし+の記号が増えるにつれて白色度が大きいこ
とを意味する。
食感は、パネラーがわらび餅を食したときの柔らか
さ、弾力性等を総合評価し、良いものから順に◎(非常
に良好)、○(良好)、△(少し劣る)×(劣る)と表
示した。
さ、弾力性等を総合評価し、良いものから順に◎(非常
に良好)、○(良好)、△(少し劣る)×(劣る)と表
示した。
以上のゲル強度、白色度、食感の結果を表1〜3に示
す。
す。
(効果) 実施例に示したように本発明のわらび餅は、化工澱粉
を配合しているので、冷蔵保存してもそのゲル強度の変
化は少なく、白色化しにくく、食感が劣化するのを防ぐ
効果がある。
を配合しているので、冷蔵保存してもそのゲル強度の変
化は少なく、白色化しにくく、食感が劣化するのを防ぐ
効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 植野 浩志 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/10
Claims (4)
- 【請求項1】澱粉を主原料としたものにおいて、化工澱
粉を配合してなるわらび餅。 - 【請求項2】該化工澱粉がエーテル化エステル化、架橋
化、低分子処理化またはこれらの方法を組み合わせて得
られたものである請求項1記載のわらび餅。 - 【請求項3】該化工澱粉が、馬鈴薯、甘薯、トウモロコ
シ、モチトウモロコシ、高アミローストウモロコシ、小
麦、米、タピオカおよびサゴから得られる澱粉を化工し
たものである請求項1または2記載のわらび餅。 - 【請求項4】該化工澱粉を主原料澱粉中に3%以上好ま
しくは10%以上配合してなる請求項1記載のわらび餅。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1157331A JP2757024B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | わらび餅 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1157331A JP2757024B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | わらび餅 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322948A JPH0322948A (ja) | 1991-01-31 |
JP2757024B2 true JP2757024B2 (ja) | 1998-05-25 |
Family
ID=15647358
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1157331A Expired - Lifetime JP2757024B2 (ja) | 1989-06-20 | 1989-06-20 | わらび餅 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2757024B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1070780A (ja) * | 1996-08-27 | 1998-03-10 | Uniden Corp | データ収集システム |
JP4490202B2 (ja) * | 2004-08-06 | 2010-06-23 | 松谷化学工業株式会社 | 澱粉類をゲル状化材とする新規食感を有する食品類 |
KR101126915B1 (ko) | 2010-09-03 | 2012-03-20 | 엘에스산전 주식회사 | 에너지 계량 시스템, 에너지 계량 장치, 에너지 계량 방법 |
JP5189713B2 (ja) * | 2011-06-14 | 2013-04-24 | 株式会社上野忠 | 餅入りベーカリー食品用餅プレミックス及び餅入りベーカリー食品の製造方法 |
JP6512519B2 (ja) * | 2016-08-18 | 2019-05-15 | 長岡香料株式会社 | 餅状食品 |
-
1989
- 1989-06-20 JP JP1157331A patent/JP2757024B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0322948A (ja) | 1991-01-31 |
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