JP2756011B2 - 塗装ブース - Google Patents

塗装ブース

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JP2756011B2
JP2756011B2 JP2011787A JP1178790A JP2756011B2 JP 2756011 B2 JP2756011 B2 JP 2756011B2 JP 2011787 A JP2011787 A JP 2011787A JP 1178790 A JP1178790 A JP 1178790A JP 2756011 B2 JP2756011 B2 JP 2756011B2
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、例えば自動車のボディを連続的に搬送し
ながら塗装する設備としての塗装ブースに関し、特に、
ブース内に適宜に調和された空気を供給するための空調
システムの改良に関する。
《従来の技術》 例えば特開昭60-190256号公報に示されているよう
に、この種の塗装ブースにおいては、空調器によって温
度、湿度などを調整した空気をブース内の天井部分の給
気室から下方に向けて吹き出し、ブースの床部分に設け
られた排気室から塗料ミストなどを含んだ空気を排出す
るようになっており、ブース内に天井から床に向かうほ
ぼ一定の気流を発生させている。
床部分の排気室では塗料などが分離され、また塗料ミ
ストや有機溶剤などは排気経路に設けられた排気処理装
置にて除去される。排気処理装置を経た清浄な空気をす
べて外部に排出するシステムと、排気の一部を給気経路
に循環させ、熱量などの損失を低減するようにしたシス
テムが知られている。
《発明が解決しようとする課題》 自動車ボディなどの塗装ブースは相当大きく、そこを
天井から床に向けて通過する風量も相当大きくなる。そ
の多量の排気を処理するための排気処理装置は非常に大
型なものとなり、設備費が高くなる。また、広い塗装ブ
ースであっても、塗装装置にはさまざまな付帯物がある
ので、実際に被塗装物(自動車のボディなど)が通過
し、それに向けて塗料を吹きつける実質的な作業空間は
全体の一部であり、この部分に清浄で適温、適湿の空気
流を供給する必要があるが、付帯的な周辺の空間にはそ
れほど高度に調和した空気を供給する必要はない。しか
し従来のシステムでは塗装ブースの全体にわたって上下
方向にほぼ一定の気流を発生させるようになっているの
で、空調器の負担がそれだけ大きく、従って設備費が高
くなっている。
この発明は前述した従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、塗装ブース内における実質的な作業空
間に対する空調の機能を損なわずに、必要な設備費を低
減できるようにした空調システムを提供することにあ
る。
《課題を解決するための手段》 そこでこの発明では、塗装ブース内の中心部の作業ゾ
ーンの天井部分から下方に空気を吹き出すための第1給
気室と、この第1給気室と区画され、前記塗装ブース内
の前記作業ゾーンに付帯した周辺ゾーンの天井部分から
下方に空気を吹き出すための第2給気室と、前記作業ゾ
ーンの床部分から排気するための第1排気室と、この第
1排気室と区画されていて前記周辺ゾーンの床部分から
排気するための第2排気室と、外気を前記第2給気室に
圧送する外気供給経路と、前記第2排気室から吸引した
空気を空調器を通して前記第1給気室に圧送する循環経
路と、前記第1排気室から吸引した空気を排気処理装置
を通して外部に排出する排気経路とでシステムを構成し
た。
《作用》 前述のシステムでは次のように空気が流れる。外気が
前記第2給気室に圧送され、そこから塗装ブース内の周
辺ゾーンに向けて空気が吹き出し、その気流は前記第2
排気室から吸引され、前記空調器を通って前記第1給気
室に圧送される。そこから塗装ブース内の作業ゾーンに
向けて空気が吹き出し、その気流は前記第1排気室へと
向かい、第2排気室から吸引された空気が前記排気処理
装置を通って外部に排出される。
《実施例》 第1図において、1は塗装ブースを示し、2はブース
1内の中央をコンベア等で搬送される自動車ボディ(被
塗装物)を示している。自動車ボディ2の寸法に対して
塗装ブース1は相当大きく、自動車ボディ2に塗料を吹
き付ける実質的な作業空間を作業ゾーンAとし、その両
側に付帯した空間を周辺ゾーンBと称する。
塗装ブース1の通気性のある天井部分の上方空間は、
作業ゾーンAの真上に位置する第1給気室3と、周辺ゾ
ーンBの真上に位置する2つの第2給気室4とに区画さ
れており、第1給気室3の上方には給気ダクト5が搬送
ライン方向に配設されており、同様に各第2給気室4の
上には給気ダクト6が配設されている。後述のように給
気ダクト5に圧送されてくる空気が第1給気室3からブ
ース内の作業ゾーンAに向けて吹き出す。同様に給気ダ
クト6を圧送されてくる空気が第2給気室4からブース
内の周辺ボーンBに向けて吹き出す。
塗装ブース1のスノコ状の床の下部空間は、作業ゾー
ンAの真下に位置する第1排気室7と、周辺ゾーンBの
真下に位置する2つの第2排気室8とに区画されてい
る。第1排気室7は、その床に連通した縦管9により最
下部の空間10に導かれ、さらに排気ダクト11に繋がって
いる。この排気ダクト11は排気ファン12に繋がってお
り、このファン12によって第1排気室7の空気が吸引さ
れて排気ダクト11に集められ、さらに排気処理装置13を
通して外部に排出される。
また第2排気室8はその下部の空間14に連通してお
り、そこから循環ダクト15に連通している。この循環ダ
クト15は第2空調器16、給気ファン17、前記第1給気室
3上の給気ダクト5を結ぶ循環系路に繋がっている。
また、外気を導入するためのもう一つの給気ファン19
があり、その入口側には第1空調器が繋がり、出口側は
前記第2給気室上の給気ダクト6に繋がっており、これ
が外気供給系路である。
なお、第1排気室7、第2排気室8の床部分にポンプ
20から供給される水が流され、その水は排気室7と8の
床下空間14へ流れ、さらにその床下空間10へ流れ、空間
10に達した水は塗料分離槽21に溜まるようになってい
る。塗料ブース1から水に混じって流れ込んできた塗料
などが分離槽21で分離される。ポンプ20は槽21の分離後
の水を吸引して排気室7、8へ供給する。
以上のように構成された空調システムについて、以下
その動作を説明する。
給気ファン19の回転により外気が第1空調器18に取り
入れられ、ここで浄化、加温、加湿された空気が給気ダ
クト6に圧送される。給気ダクト6に送り込まれた空気
は第2給気室4を経て塗装ブース1の周辺ゾーンBに向
けて吹き出す。この気流は周縁ゾーンBを上から下へ向
かい、給気ファン17の吸引作用により、周辺ゾーンBの
直下の第2排気室8へと流れ、さらに空間14→循環ダク
ト15→第2空調器16→給気ファン17を通って給気ダクト
5へ圧送される。給気ダクト5に送り込まれた空気は第
1吸気室3から塗装ブース1の作業ゾーンAに向けて吹
き出し、自動車ボディ2に対する実質的な塗装空間を包
み込むような上から下へ向かう気流となる。この流れは
排気ファン12の吸引作用により、作業ゾーンAの直下の
第1排気室7へ流れ込むこととなり、さらに縦管9→空
間10→排気ダクト11→排気ファン12→排気処理装置13を
経て外部に放出される。排気処理装置13では排気中に含
まれる有機溶剤などを除去する。
第1空調器18および第2空調器16はヒータ、ワッシャ
ー、エリミ、加湿管などを備え、空気を浄化するととも
に適宜に加温、加湿する。なお第2空調器16には第1空
調器18で一度加温された空気が流れ込むので、ヒータ能
力は第1空調器18より小さくてもよい。
以上のシステムにおいて、塗装ブース1内を上から下
へ流れる全体の風量を100とすると、排気ファン12によ
って外部に排出される風量は50であり、残りの50は循環
することになる。したがって排気処理装置13はブース内
を流れる空気量の半分を処理できるものでよい。また、
作業ゾーンAには第1空調器18と第2空調器16の両方を
通過した空気(高度に調和された空気)を通過させ、周
辺ゾーンBには第1空調器18しか通過していない空気を
流すので、全体的に高度に調和された空気を送り込むの
に比べて空調能力は低くて済む。
なお、この実施例における第1空調器18は本発明の必
須の用件ではない。
《発明の効果》 以上詳細に説明したように、この発明にかかる塗装ブ
ースの空調システムでは、塗装ブース内を高度に調和さ
れた空気が必要な作業ゾーンとそれに付帯した周辺ゾー
ンとに分け、取り入れた外気を第1空調器を通してまず
周辺ゾーンに流し、その空気を回収して第2空調器を通
して作業ゾーンに流し、作業ゾーンから回収した空気を
排気処理装置を通して外部に放出するようにしたので、
ブース内を流れる空気量に対して排気処理装置で処理す
る必要のある空気量は非常に小さく、そのため設備費が
安くなる。また作業ゾーンにのみ高度に調和した空気を
供給するので、全体としての空調能力も小さくて済み、
従って設備費が安くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による塗装ブースの空調シス
テムの概略構成図である。 1……塗装ブース、A……作業ゾーン B……周辺ゾーン 2……自動車ボディ(被塗装物) 3……第1給気室、4……第2給気室 5……給気ダクト、6……給気ダクト 7……第1排気室、8……第2排気室 11……排気ダクト、12……排気ファン 13……排気処理装置 15……循環ダクト、16……第2空調器 17……給気ファン、18……第1空調器 19……給気ファン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ブース内の中心部の作業ゾーンの天井
    部分から下方に空気を吹き出すための第1給気室と、こ
    の第1給気室と区画され、前記塗装ブース内の前記作業
    ゾーンに付帯した周辺ゾーンの天井部分から下方に空気
    を吹き出すための第2給気室と、前記作業ゾーンの床部
    分から排気するための第1排気室と、この第1排気室と
    区画されていて前記周辺ゾーンの床部分から排気するた
    めの第2排気室と、外気を前記第2給気室に圧送する外
    気供給経路と、前記第2排気室から吸引した空気を空調
    器を通して前記第1給気室に圧送する循環経路と、前記
    第1排気室から吸引した空気を排気処理装置を通して外
    部に排出する排気経路とを備えた塗装ブースの空調シス
    テム。
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