JP2755605B2 - 直焚式高温再生器 - Google Patents

直焚式高温再生器

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JP2755605B2
JP2755605B2 JP63205042A JP20504288A JP2755605B2 JP 2755605 B2 JP2755605 B2 JP 2755605B2 JP 63205042 A JP63205042 A JP 63205042A JP 20504288 A JP20504288 A JP 20504288A JP 2755605 B2 JP2755605 B2 JP 2755605B2
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regenerator
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雅裕 古川
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Sanyo Denki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は吸収冷凍機用直焚式再生器に関するものであ
る。
<従来の技術> 従来用いられている臭化リチウム−水系の吸収冷凍機
に使用される高温再生器としては、例えば実開昭54−18
0349号公報,特公昭52−26617号公報等が知られてい
る。この場合、実開昭54−180349号公報においては、高
温再生器本体内に臨む稀液導管は先端部を二叉に分岐
し、その一方を気相部に、他方を液相底部に臨ませ開口
している構成となっている。
<発明が解決しようとする課題> しかし、この方法では吸収液ポンプが停止し、次に吸
収液ポンプが再起動した際、稀液導管部に停滞していた
蒸気が、ポンプ圧によって押されて凝縮されるとき、該
稀液導管部の先端部の開口孔のみでは、蒸気が抜けきれ
ずハンマー音が生ずる虞がある。
一方、吸収液は再生器底部へ供給されるため、供給さ
れる低温度の液と循環している高温度の吸収液とが混合
するので液の温度変動が大きくなっていた。つまり再生
器内の液循環が不安定になるという欠点が生じていた。
本発明は上記実情に鑑み、稀液導管を吸収液面より上
方に位置せしめ、且つ該稀液導管の気相部に連通する均
圧管と吸収液散布の開口孔で蒸気抜きの円滑と液循環を
良好とし、上記欠陥を一掃する直焚式高温再生器を提供
することを目的としたものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、炉筒部を下部にその上部に煙道部を配設し
た直焚式高温再生器にあって、吸収冷凍機用高温再生器
へ稀液を導入する稀液導管を高温再生器内吸収液面より
上部に設置し、前記稀液導管中に高温再生器の気相部と
連通する均圧管を設け、且つ稀液導管の先端にも均圧用
蒸気孔を設け、また前記稀液導管の下部には、高温再生
器内の煙道下流側に吸収液を散布するための複数の開口
孔を設けたものである。
<作用> 上記のような構成のため、吸収液ポンプ停止において
は、高温再生器内の内圧により稀液が逆流するが、稀液
導管の均圧管の開孔が再生器液面より上部にあるため、
再生器内の液は低温胴への逆流はない。また、再生器内
の蒸気は、稀液導管上部2箇所の均圧用開孔部に入り、
該稀液導管内の吸収液は落下するため、吸収液内で蒸気
が凝縮することがなく、凝縮音がない。
一方、吸収液ポンプ起動時にあっては、停止時に停滞
した蒸気を排出する必要がある。ポンプ圧で押された蒸
気は稀液導管の上部に設けられた均圧管より排出される
と同時に、吸収液に混入している小さな気泡も先端上部
に形成の均圧用蒸気孔より排出するので、ポンプ作動時
に起こる蒸気の凝縮音(ハンマー音)も生じない。
<実施例> 以下、本発明を実施例の図面に基づいて説明すれば、
次の通りである。
第1図乃至第3図は稀液導管を直線型としたもので、
1は高温再生器本体となる器胴で、該器胴1内には、下
部に炉筒2を形成し、中央部には上下に溶液流通部3,
3′を配設し中間に垂直の溶液管路4を多数配列し連通
構造とした溶液貯留部5と、上部に気相部となる蒸気分
離部6を形成してなり、且つ、該蒸気分離部6にあって
前記上溶液流通部3の運転液面aより上方に稀液導管7
を水平に設置する。この稀液導管7は基方上部に蒸気を
逃がす均圧管8を設けると共に、先端下部に吸収液がほ
ぼ均一に散布できる複数個の吸収液散布用開口孔9と、
先端上部に均圧用蒸気孔10を設ける。11は炉筒後方上部
の燃焼ガス反転用の煙室、12は器胴1の前面に突設した
排ガス用煙室で、該煙室12の上部に煙突13を配設する。
14は器胴1の頂部に突出形成の蒸気ヘッダー、15はバー
ナー口であり、前記全体として直焚式高温再生器16とな
る。
次にこの作用を説明すれば、先ず炉筒2のバーナー口
15に取付けるバーナー(図示せず)からの熱は、炉筒2
から奥端の燃焼ガス反転用煙室11より溶液貯留部5の多
数の垂直となる溶液管路4間の煙道間隙17を通過し下流
側の排ガス用煙室12に流れて、前記溶液管路4中の吸収
液(臭化リチウム水溶液)を加熱し、沸騰させ蒸気を発
生させる。
ここにおいて、吸収液ポンプ(図示せず)停止時に
は、高温再生器16内の内圧により稀液が低温胴側に逆流
するものとなるが、この場合、稀液導管7の各孔部は上
溶液流通部3の液面aより上部に位置させているため、
該高温再生器16の液は低温胴へ逆流しない。また、高温
再生器16内の蒸気は稀液導管7上部の均圧管8の開孔8
a,蒸気孔10の2箇所に入り、稀液導管7内の吸収液は下
に落下するため、吸収液内で蒸気が凝縮することがな
く、凝縮音(ハンマー音)がなくなる。
一方、吸収液ポンプ起動時には、停止時に停滞した蒸
気を排出する必要がある。ここでポンプ圧で押された蒸
気は、稀液導管7の上部の均圧管8より排出されると同
時に、吸収液に混入している小さな気泡も先端上部の蒸
気孔10より排出される。故に、ポンプ作動時に起こる蒸
気の凝縮音も生じない。この場合、稀液導管7の構成
は、第4図に示すようなT型構造としてもよい。このと
きは、先端となるT字直管部の上部左右位置に蒸気孔1
0,10を穿ち、該T字直管部の下部左右位置にも吸収液散
布用開口孔9,9を穿ってもよい。このように2個の蒸気
孔10があればそれだけ早く気泡が逃げ得る。
また、第5図は稀液導管7の均圧管8の他の実施例を
示すものである。この均圧管8は、該均圧管本体を稀液
導管7の基部に対して鉤折状に接続し全体とし段部構造
とし、この側部に開孔8aを設けたものである。即ち、均
圧管8が水平管部に設置されず、均圧管8内で気液とに
分離されているため開孔8aから蒸気が逃げ易くなる。
更に、器胴1内に供給される吸収液は、沸騰の激しい
煙道上流部11a及び火炎が直接当る炉筒後部2aには供給
しない。この箇所は沸騰が激しいために気泡の上昇が強
く、吸収液を上から散布しても効果がない。故に、吸収
液は煙道下流部11bの液面aへ供給させることにより、
バーナー口15の方へ吸い込まれ循環し、炉筒後部2a,煙
道上流部11aの部分では、下から液が供給される結果と
なり大きな循環力を生ずる。この循環力を示せば、第1
図の矢印のようになり高温再生器16内で液及び気泡が停
滞する箇所がなく、腐蝕軽減となる。
<発明の効果> 上述のように本発明の直焚式高温再生器は、稀液導管
を溶液貯留部上部の吸収液液面より上部に設置し、気相
部に連通する均圧管を設けたことにより、蒸気が逃げえ
凝縮による凝縮音(ハンマー音)が防止できる。また、
吸収液を煙道下流部へ散布させることにより、再生器内
での液流動を活発化する。即ち、吸収液の循環が良好で
吸収濃度が均一化し腐蝕が軽減される。また、均圧管に
より均一な吸収液散布を確保する。特に、炉筒上部に水
管群が設置している場合、煙道上流部、水管群の沸騰が
非常に激しく、気液二相流で突沸してくるため、吸収液
の供給箇所は沸騰の穏やかな煙道下流部,水管群に限定
する必要がある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明による高温再生器の実施例を示すもので、
第1図は縦断側面図、第2図は第1図A−A線の断面
図、第3図は第1図B−B線の断面図、第4図は稀液導
管の他の実施例の平面図、第5図は稀液導管の均圧管の
他の実施例の縦断側面図である。 1……器胴、2……炉筒、3,3′……溶液流通部、4…
…溶液管路、7……稀液導管、8……均圧管、9……吸
収液散布用開口孔、10……均圧用蒸気孔。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉筒部を下部にその上部に煙道部を配設し
    た直焚式高温再生器にあって、吸収冷凍機用高温再生器
    へ稀液を導入する稀液導管を高温再生器内吸収液面より
    上部に設置し、前記稀液導管中に高温再生器の気相部と
    連通する均圧管を設け、且つ稀液導管の先端にも均圧用
    蒸気孔を設け、また前記稀液導管の下部には、高温再生
    器内の煙道下流側に吸収液を散布するための複数の開口
    孔を設けたことを特徴とする直焚式高温再生器。
JP63205042A 1988-08-18 1988-08-18 直焚式高温再生器 Expired - Lifetime JP2755605B2 (ja)

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US4158295A (en) * 1978-01-06 1979-06-19 Carrier Corporation Spray generators for absorption refrigeration systems
JPS57148673U (ja) * 1981-03-13 1982-09-18
JPS57198972A (en) * 1982-05-24 1982-12-06 Hitachi Ltd High-temperature regenerator

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