JP2754878B2 - 排煙装置 - Google Patents

排煙装置

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JP2754878B2 JP2199430A JP19943090A JP2754878B2 JP 2754878 B2 JP2754878 B2 JP 2754878B2 JP 2199430 A JP2199430 A JP 2199430A JP 19943090 A JP19943090 A JP 19943090A JP 2754878 B2 JP2754878 B2 JP 2754878B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は調理の際に発生する油煙などの排煙装置に関
するものであり、更に詳しくは、天ぷら火災防止用の検
知センサーを装備した排煙装置に関するものである。
従来の技術 従来のこの種の排煙装置は第7図に示すように、調理
器1の上方に臨ませて開口した吸入口2を有するフード
3を配置して、フード3に捕捉した油煙を排風機4によ
って屋外に排出する構成が取られている。一方、天ぷら
火災の検知手段として前記フード3内に、調理器1を直
接臨む位置に赤外線式の温度感知器5を配置するととも
に、フード3の外部に警報器6を配置する構成が取られ
ている。さらに油煙に含まれている油を付着分離するた
めにフード3の吸入口2の近傍に着脱可能にしたグリス
フィルター7を設けている。また8は温度感知器5と警
報器6の制御器である。なお第1図における実線矢印は
排風機4によって起る空気の流れを示し、第8図の制御
系のブロックダイヤグラムを示す。
上記構成で排風機4を駆動すると吸入口2から排風機
4に至る空気の流れが発生し、吸入口2から吸引される
空気とともに発生した油煙などがフード3内に吸引され
る。一方、調理器1の温度は赤外線式の温度感知器5に
よって常時監視されるとともに、異常時には制御器8を
介して警報器6が動作し、異常が報知されるものであ
る。なお、油煙中の油脂は吸入口2に設けられたグリス
フィルター7に付着して分離された後、浄化された空気
によって屋外に排出されるものである。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記のような構成では、温度感知器5を
調理器に直接臨ませて配置しているために、温度感知器
5の検知表面に油脂等が付着し、汚染されるのでこのま
までは温度感知器5の検知感度が変化し、正確な温度監
視ができず、したがって、汚れるたびに温度感知器5の
表面を掃除しなければならないという課題があった。
本発明は、このような従来の課題を解消するもので天
ぷら火災防止のために設けられた温度感知器等の感知精
度を長期間にわたって維持することを目的にしている。
課題を解決するための手段 上記課題を解決するために本発明の排煙装置は煙を排
出する排煙フードと、前記排煙フードにより導かれる煙
の通路と、この通路を流れる煙を挟み、且つ該煙に臨む
ように設けた一対の煙検知手段と、前記一対の煙検知手
段の少なくとも煙を挟んで対向する部分に煙が当たらな
いように空気を流す如く設けた汚染防止手段とを備えた
ものである。
作用 本発明は上記した構成によって排煙フードに吸引した
油煙の濃度変化を検出する。また、排煙装置の運転中は
煙検知手段が設けられた筒体の内部を空気が通過する。
実施例 以下、本発明の一実施例として透過型光電センサーを
煙検知手段として使用した場合を第1図〜第3図にもと
づいて説明する。図において一端を調理器11の加熱部12
に臨ませて開口した吸入口13を有する排煙フード14と
し、他端を家屋の壁面15を貫通して屋外に臨ませ、かつ
排出用送風機16を配置した排出口17を有する排煙ダクト
18としている。そして前記排煙フード14の内部には天ぷ
ら火災を事前に検知するために透過型光電センサーを煙
検知手段19として配置している。そして透過型光電セン
サーの投光器19aと受光器19bとは間隔を空けられて対向
し、この間を排煙フード14内を流れる油煙が通過するよ
うに配置されている。投光器19aおよび受光器19bは、一
端を排煙フード14の外方に臨ませて開口した清浄空気吸
入口20とし、他端を清浄空気吐出口21として排煙フード
14の内側に突出して設けられた例えば中空状の筒体であ
る汚染防止手段(以下保護筒という)22の清浄空気吸入
口20付近にそれぞれ設置されている。一方、前記調理器
11への燃料を供給する燃料供給管23に燃料を遮断する遮
断器24を設けるとともに、前記透過型光電センサー19か
らの信号によって遮断器24や排水用送風機16あるいは警
報器25の動作を制御する制御器26を設けている。なお27
は吸入した油煙中の油を分離するグリスフィルターであ
り実線矢印は排出用送風機16によって起る空気の流れ、
破線矢印は清浄空気の流れを示す。なお、第3図は制御
系のブロックダイヤグラム、第2図は透過型光電センサ
ー19が設けられた周囲の詳細を示す断面図である。
次に上記構成における透過型光電センサー19の汚染防
止動作および天ぷら火災の検知動作について説明する。
第1図および第2図に示すように、調理器11の加熱部12
に天ぷら鍋28を載置加熱して調理を始めると同時に排出
用送風機16を運転する。すると、吸入口13から油煙が吸
込まれ補集動作が開始される。この状態は排煙フード14
の内部の圧力の方が排煙フード14の外部の圧力より低圧
なので排煙フード14の外部から内部に向かう空気の流れ
が発生する。したがって排煙フード14の内部に一端を突
出して設けられた保護筒22の清浄空気吸引口20から清浄
空気吐出口21へ向っての流れが発生する。このため排煙
フード14の内部に吸引された油煙などは常に保護筒22内
への流入を阻止されているので、透過型光電センサー19
の汚染が防止される。一方、天ぷら鍋28の油が加熱状態
に達し、例えば焼き魚調理時に発生する油煙などに比べ
て非常に大量の油煙が発生した場合には、この大量の油
煙は排煙フード14の内部に吸引されるが、同時にこの大
量の油煙は障害物となって透過型光電センサーの投光器
19aからの光を遮えぎり、受光器19bに流入する光量を大
幅に減少する。この大幅な受光量の低下を天ぶら火災が
発生する直前に状況として透過型光電センサー19が検知
し、この出力が一定の限界を越えた場合、制御器26が燃
料供給管23に設けている遮断器24を強制的に動作させて
燃料の供給を遮断するとともに警報器25を動作させるも
のである。すなわち、排煙フード14の内部に吸引される
油煙の量によって天ぷら火災を事前に検知するものであ
る。また排煙フード14の内部に吸引された油脂成分は吸
入口13の内部に設けられたグリスフィルタ27に付着して
除去されるため、吸入口13の内部の油脂量は大幅に低減
することになるものである。
第4図〜第6図は他の実施例について示すもので前述
の一実施例との相違点は補助送風機28を使用して保護筒
22へ清浄空気を強制的に供給していることにある。な
お、先に述べた2つの実施例では、保護筒22を排煙フー
ド14の内部に突出させて設けているが、排煙フード14の
外部へ設けてもよい。また、第4図および第5図におい
て第1図および第2図と同一番号で示す部品は同一部品
を示し、第5図は検知センサー19周囲の詳細を示す断面
図であり、第6図は制御ブロックダイヤグラムを示す。
発明の効果 以上のように本発明の排煙装置は煙を排出する排煙フ
ードと、前記排煙フードにより導かれる煙の通路と、こ
の通路を流れる煙を挟み、且つ該煙に臨むように設けた
一対の煙検知手段と、前記一対の煙検知手段の少なくと
も煙を挟んで対向する部分に煙が当たらないように空気
を流す如く設けた汚染防止手段とを備えたものであり、
煙検知手段の少なくとも煙を挟んで対向する部分に空気
が流れるので、煙検知手段への油脂などの付着が防止さ
れる。したがって煙検知手段の汚染による検知感度の低
下を防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す排煙装置の断面図、第
2図は同装置の要部断面図、第3図は同装置の制御系の
ブロックダイヤグラム、第4図は他の実施例を示す排煙
装置の断面図、第5図は同装置の要部断面図、第6図は
同装置の制御系のブロックダイヤグラム、第7図は従来
の排煙装置の断面図、第8図は同装置の制御系のブロッ
クダイヤグラムである。 14……排煙フード、19……透過型光電センサー、20……
清浄空気吸入口、21……清浄空気吐出口、22……保護
筒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 7/06 101 F24F 7/007

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】煙を排出する排煙フードと、前記排煙フー
    ドにより導かれる煙の通路と、この通路を流れる煙を挟
    み、且つ該煙に臨むように設けた一対の煙検知手段と、
    前記一対の煙検知手段の少なくとも煙を挟んで対向する
    部分に煙が当たらないように空気を流す如く設けた汚染
    防止手段とを備えた排煙装置。
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