JP2754579B2 - データ変換装置 - Google Patents

データ変換装置

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JP2754579B2
JP2754579B2 JP63185729A JP18572988A JP2754579B2 JP 2754579 B2 JP2754579 B2 JP 2754579B2 JP 63185729 A JP63185729 A JP 63185729A JP 18572988 A JP18572988 A JP 18572988A JP 2754579 B2 JP2754579 B2 JP 2754579B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、文字・記号等のキャラクタの輪郭を表すア
ウトラインデータをビットデータに変換するデータ変換
装置に関するものであり、特に、キャラクタを構成する
線の幅の確保に関するものである。
従来の技術 文字・記号等キャラクタをコンピュータを用いて処理
し、印字あるいはディスプレイ表示など何らかの形で表
示する場合、最小処理単位である画素毎にビットデータ
を形成することが広く行われている。この際、処理され
るキャラクタ全部について予めビットデータを作成し、
メモリに記憶させると極めて容量の大きいメモリが必要
となるため、特公昭53−41017号公報に記載されている
ように、キャラクタをその輪郭を表すアウトラインデー
タで記憶させ、印字等処理時にデータ変換装置によりビ
ットデータに変換することが望ましい。そのために、水
平面内において互に直交するX軸方向とY軸方向とにそ
れぞれ平行な複数の規定線により画素を規定する画素ス
クリーンにキャラクタの輪郭を重ね合わせ、輪郭中に一
定の基準以上の部分が含まれる画素についてビットデー
タを1とし、その他の画素については0のままとするこ
とが行われている。しかし、この場合、キャラクタの輪
郭の画素スクリーンに対する相対位置の変化によって、
同じ輪郭に対するビットデータが種々に変わり、一つの
輪郭に対応して常に同一のビットデータが得られるわけ
ではない。
これに対して、特開昭60−39280号公報に記載の輪郭
線自動デジタル化装置においては、キャラクタ全体が画
素スクリーンに対して微小距離相対移動させられるとと
もに適宜歪まされることにより、その輪郭中におけるX
座標の最大値,最小値とY座標の最大値,最小値がすべ
て画素規定線の中間に位置するようにされている。この
ようにすれば、同一の輪郭からは常に同一のビットデー
タが得られ、印字やディスプレイ表示の品質が安定す
る。
発明が解決しようとする課題 しかし、この装置によってキャラクタの輪郭をビット
データ化した場合には、キャラクタを構成する各線(キ
ャラクタ構成線と接することとする)の幅が常に正規の
値になるとは限らない。前述のように、キャラクタの輪
郭の画素スクリーンに対する相対位置のいかんによって
ビットデータが変わるため、例えば、一定の幅を有する
縦線や横線の輪郭がビットデータ化された場合に、その
ビットデータによって表される縦線や横線の幅が広くな
ったり、狭くなったりするのである。この点は、公知の
他のデータ変換装置においても同様である。
本発明は、以上の事情を背景として、アウトラインデ
ータをビットデータに変換した場合にキャラクタ構成線
の幅が常に正規の値となることを保証し得るデータ変換
装置を提供することを課題として為されたものである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために、本発明に係るデータ変換
装置は、第1図に示すように、(a)文字・記号等のキ
ャラクタを構成する複数の線の少なくとも一つを指定す
る線指定データおよびその線の幅を指定する線幅データ
を記憶する線幅設定用記憶手段と、(b)上記少なくと
も一つの線の輪郭を画素を規定する画素スクリーに重ね
合わせたと想定した場合に、その線の輪郭内に一定基準
以上の部分が含まれる画素のその線の幅方向における数
が線幅データに対応する数となるように、その線を含む
キャラクタ全体の輪郭を画素スクリーンに対して相対移
動させる輪郭移動手段と、(c)その輪郭移動手段によ
り移動された後の輪郭を表すアウトラインデータをビッ
トデータに変換するデータ変換手段と含むように構成さ
れる。
なお、ここにおいて一定基準とは、例えば、画素の中
心が輪郭内に位置することや、画素の面積の半分以上が
輪郭内に含まれることである。
作用および効果 キャラクタ全体の輪郭を画素スクリーンに対して相対
移動させれば、線指定データにより指定された線にそれ
の幅方向において含まれる画素数が変わるため、その線
内に含まれる画素数と線幅データにより指定された数と
一致させることができる。この場合、輪郭の移動により
複数の線の画素数が変わる場合には、それら線の各々に
ついて線幅を指定し、すべての線の線幅が指定通りとな
るように輪郭全体の移動を決定すればよい。
このように本発明に係るデータ変換装置によれば各キ
ャラクタ構成線の幅が常に正規の値となることが保証さ
れるため、キャラクタの印字やディスプレイ表示の品質
が向上する効果が得られる。
実施例 以下、レーザプリンタにおいてアウトラインデータを
ビットデータに変換する装置に本発明を適用した場合を
例に取り、図面に基づいて詳細に説明する。
第2図はレーザプリンタの制御回路のうち、データ変
換に関する部分を主として示す図である。この制御回路
の主体を成すマイクロコンピュータ部8は、CPU10,キャ
ラクタROM12,プログラムROM14,テキストメモリ16,ワー
キングメモリ18を備えている。これらCPU10等はバス22
により接続されており、バス22には入力装置24および印
字部26が接続されている。入力装置24は必要なデータを
マイクロコンピュータ部8に入力するものであり、印字
部26はマイクロコンピュータ部8からの指令に基づいて
レーザにより印字を行う部分である。
CPU10には、第3図に概念的に示すようにデータ読出
部30,キャラクタの移動量を演算する移動量演算部32,ア
ウトラインデータをビットデータに変換するビットデー
タ変換部34等が設けられている。テキストメモリ16は、
入力装置24から入力される印字データを記憶するもので
あり、ワーキングメモリ18は、プログラム実行時に必要
なデータを記憶するものである。ワーキングメモリ18に
は、キャラクタの線幅を設定する際のX軸方向とY軸方
向とにおけるキャラクタの移動量をそれぞれ記憶する領
域も設けられている。
また、キャラクタROM12には、アルファベットその他
の文字や記号等のキャラクタのアウトラインデータが記
憶されるとともに、線の幅を設定するキャラクタについ
ては線幅設定データが記憶されている。アウトラインデ
ータは、各キャラクタの輪郭を決定するのに必要な複数
の点の座標を表すデータの群から成る。例えば、アルフ
ァベットの“E"のように複数の直線により構成されるキ
ャラクタについては、第4図に示すように、その輪郭の
角毎の座標データ群によってアウトラインデータが構成
される。また、アルファベットの“D"のように曲線を含
むものについては、アウトラインデータがその曲線を画
定するのに必要な複数の点の座標データを含むようにさ
れる。各点の座標は輪郭線に沿って順にキャラクタROM1
2に記憶され、記憶位置の指定、すなわち点番号の指定
により輪郭上の点を指定することができる。キャラクタ
の輪郭を決定するための座標面は縦(Y軸),横(X
軸)が500×500の大きさとされており、X軸の原点はそ
の座標面の上端から5分の4の位置に設定され、Y軸の
原点はX軸方向の中央に設定される。大文字の輪郭はY
軸の正の範囲に描かれ、小文字のyのように一部が大文
字の下端より下方に位置する文字の輪郭はY軸の負の範
囲も使用して描かれる。
線幅設定データはキャラクタ構成線の一つを指定する
線指定データと、その線の幅を指定する線幅データとを
含んでいる。そして、線指定データは、指定する線が縦
線か横線かを表すデータと、その線を規定できる2個の
点番号とを含む。例えば、“E"は、3本の横線,2本の縦
線および2本の斜線から構成されるが、これら第一横線
36,第二横線38,第三横線40のうち第一横線36は、〔横,
点25,点30〕で指定され、第二横線38は〔横,点12,点2
3〕で、第三横線40は〔横,点5,点10〕で指定される。
また、第一縦線42は〔縦,点24,点35〕で、第二縦線44
は〔縦,点18,点21〕でそれぞれ指定される。第一斜線4
6,第二斜線48は、縦線に近いため縦線として扱われ、そ
れぞれ〔縦,点25,点30〕,〔縦,点5,点10〕で指定さ
れる。
さらに、プログラムROM14には、第6図にフローチャ
ートで示される線幅保証用のプログラムを始めとして、
印字に必要な種々のプログラムが記憶されている。以
下、アルファベットの“E"を例に取り、第6図のフロー
チャートに基づいて線幅の設定について説明する。な
お、印字については本発明を理解する上で不可欠ではな
いため詳細な説明は省略するが、本レーザプリンタにお
いては印字が1頁毎に行われる。テキストメモリ16に記
憶された印字データのうち1頁分の印字データが読み出
され、その印字データが構成する多数のキャラクタ中に
線幅設定データを含むキャラクタがある場合には、その
処理後、印字が1頁分まとめて行われるようになってい
るのである。
線幅保証用ルーチンにおいては、まずステップS1(以
下、S1と略記する。他のステップについても同じ。)に
おいて“E"のアウトラインデータおよび線幅設定データ
がキャラクタROM12から読み出される。S2において線幅
確保のための処理が必要か否かの判定が行われるが、
“E"は線幅設定データを有しているため判定結果はYES
であり、S3において線幅設定データ中の線指定データに
より指定された線それぞれについて、その幅方向におい
て輪郭内に含まれる画素数が算出される。この算出は、
第5図に示されるように、“E"の輪郭を画素を規定する
画素スクリーン52に重ね合わせて行われる。ここにおい
て画素とは、レーザにより印字が行われる際の最小印字
単位であり、この画素毎に印字を行うか否かのビットデ
ータが作成される。本実施例においては、キャラクタが
輪郭内の各画素にドットが形成されるのであり、その画
素のビットデータが1とされる。また、画素スクリーン
52はキャラクタの輪郭内に含まれる画素数を算出するた
めの計算上のものであるが、ここでは理解を容易にする
ために実在するものとして図示することとする。この画
素スクリーン52は、水平面内において互に直交するX軸
方向とY軸方向とにそれぞれ平行であって、等間隔に設
けられた複数のX軸方向規定線xとY軸方向規定線yと
により画素を規定しており、第5図において画素は正方
形とされているが、矩形その他の形状とすることも可能
である。
キャラクタの輪郭の画素スクリーンへの重ね合わせ
は、画素スクリーン上にも座標面を想定してその座標面
上にキャラクタの輪郭を決定する各点を取ることにより
行われる。キャラクタの輪郭を決定する座標面は前述の
ように500×500の大きさであり、ここに描かれているキ
ャラクタを例えば50×50画素で表される12ポイントのキ
ャラクタに対応させるためには、各画素の1辺の長さが
10(500/50=10)となる座標面を画素スクリーン上に想
定すればよい。このようにすればキャラクタの輪郭を決
定する各点の座標値をそのまま使用することができる。
“E"は横線がX軸方向規定線xに平行に、縦線がY軸
方向規定線yに平行になるようにビットスクリーン52に
重ね合わされ、横線についてはY軸方向が幅方向とな
り、縦線についてはX軸方向が幅方向となる。“E"の画
素スクリーン52に対する相対位置は、その“E"の印字位
置を指定する印字位置データにより決まり、各線の輪郭
とX軸方向規定線x,Y軸方向規定線yとの位置とから線
の輪郭内に幅方向において一定基準含まれる画素が幾つ
あるかが求められる。本実施例において上記一定基準は
画素の中心点が輪郭内に位置することとされており、各
線毎にそれらの幅方向に含まれる画素数がそれらの全長
について算出される。第一横線36の輪郭内に幅方向にお
いて含まれる画素の数は1個、第二横線38は2個,第三
横線40は2個(一部1個)であり、第一縦線42は3個,
第二縦線44は1個,第一斜線46および第二斜線48は2個
であり、輪郭内に含まれる画素を黒丸で表せば第7図に
示すようになる。
線幅確保のための処理(以下、線幅修正処理という)
を行わなければ“E"は第7図に示されるように印字さ
れ、これを構成する複数の線の幅がまちまちのあまり美
しくない文字となる。しかし、本レーザプリンタにおい
てはS4以下において線幅修正処理が行われる。まず、S4
において線幅の修正処理が必要か否かの判定が行われ
る。本実施例において各線の線幅はいずれも2画素に設
定されており、S4においては各線の幅方向において含ま
れる画素の数が2個であるか否かの判定が行われる。第
二横線38,第一斜線46,第二斜線48は幅方向において含ま
れる画素数が2個であるが、他の線については1個また
は3個の部分があるため、S4の判定結果はYESとなる。
横線,縦線が複数本ずつある場合、線幅の設定は横線全
部,縦線全部について行われるため、複数の横線あるい
は縦線のいずれかに設定画素数と異なる数の画素を含む
線があればS4の判定結果はYESとなるのであり、縦線に
ついての判定結果もYESとなる。
S5において第一〜第三横線36,38,40の幅を2画素に修
正すべく、各線毎に画素スクリーン52に対するY軸方向
の移動量の範囲が算出される。横線については画素スク
リーン52のY軸方向が幅方向にあるため、その輪郭を画
素スクリーン52に対してY軸方向に相対移動させれば輪
郭内に含まれる画素数が変わることとなるのであり、各
線毎に幅方向において含まれる画素数がそれの全長にわ
たって2となる移動量の範囲が求められる。この移動範
囲は、各線について長さ方向の1画素分毎に演算され
る。
まず、第一横線36を例に取り、第9図および第10図に
基づいて説明する。第一横線36はその左端部を除いて均
一な幅を有するものであり、その左端部以外の部分の1
画素部S1−A(第一横線36の長手方向に関してちょうど
1画素を含む部分)を第9図(a)に示す。第9図にお
いて1画素は10目盛を1辺とする正方形で表されてお
り、1画素部S1−A内に幅方向において含まれる画素の
位置を示すために、その画素内に形成されるドットが直
径を10目盛とする円で示されている。なお、画素を区切
る目盛りは、第9図(a)についてのみ図示し、他の図
においては画素規定線のみを細線で図示することとす
る。そして、第9図(b)に示すように1画素部S1−A
を画定する下側の輪郭線(太線で示されている。上側の
輪郭線も同じ。)を上方へ移動させる場合には、1目盛
から9目盛の範囲で移動させれば1画素部S1−Aが2画
素を含む状態となる。また、1画素部S1−Aを画定する
上側の輪郭線を第9図(c)に示すように下方へ移動さ
せる場合には、1目盛から9目盛の範囲で移動させれば
2画素を含む状態となる。上方への移動を+,下方を移
動を−とすれば、第一横線36の1画素部S1−Aの移動範
囲MOVE・YS1−Aは次式で表される。
+1≦MOVE・YS1−A≦+9 ……(1) −9≦MOVE/YS1−A≦−1 ……(2) 第一横線36の左端の1画素部S1−Bは、画素スクリー
ン52に対して移動させない状態では第10図(a)に示さ
れる状態にある。この部分を第10図(b),第10図
(c)にそれぞれ示すように画素スクリーン52に対して
上下方向にそれぞれ移動させて、2画素を含む状態とし
得る移動範囲MOVE・YS1−Bは次式で表される。
+2≦MOVE・YS1−B≦+5 ……(3) −8≦MOVE・YS1−B≦−4 ……(4) 第二横線38は傾斜線を含まず、幅は全長にわたって均
一であり、その画素スクリーン52に対する位置および上
方,下方への移動範囲は第11図(a)〜(c)に示す通
りであり、その移動範囲MOVE・YS2は次式で表される。
−5≦MOVE・YS2≦+4 ……(5) また、第三横線40は第一横線36と同様にその左端部が
X軸方向規定線xに対して傾斜しており、左端部以外の
部分の1画素部S3−Aの移動範囲(第12図(a)〜
(c)参照)と、左端部の1画素部S3−Bの移動範囲
(第13図(a)〜(c)参照)とは次式(6)と
(7),(8)とで表される。
−2≦MOVE・YS3−A≦+6 ……(6) +1≦MOVE・YS3−B≦+4 ……(7) −9≦MOVE・YS3−B≦−6 ……(8) 以上のようにして3本の横線36〜40のそれぞれについ
て移動範囲が算出されたならば、S6において“E"の輪郭
のY軸方向への移動量MOVE・Yが求められる。これは各
線36〜40の移動範囲の共通範囲において絶対値が最も小
さい移動量である。共通範囲は(1)式〜(8)式から
求められ、次式で表される。
+2≦MOVE・Y≦+4 ……(9) この式から移動量は+2であり、ワーキングメモリ18に
記憶される。なお、移動量+2とは、実際には画素を形
成する正方形の1辺の長さの10分の2の距離だけ上方へ
移動させることを意味する。
さらにここで、第一横線36,第三横線40の各左端の1
画素部S1−B,S3−Bについて上方に2目盛分移動させた
状態で画素数2を保って左右方向(X軸方向)に移動し
得る範囲MOVE・XSが求められる。これは右方向への移動
をプラス,左方向への移動をマイナスとすれば、次式で
表される。
−5≦MOVE・XS≦0 ……(10) 次いでS7において第一,第二縦線42,44,第一,第二斜
線46,48毎にそれぞれ移動範囲が算出される。縦線につ
いては画素スクリーン52のX軸方向が幅方向であるた
め、その輪郭をビットスクリーン52に対してX軸方向に
相対移動させれば輪郭内に含まれる画素数が変わること
となるのであり、各線毎に幅方向において含まれる画素
数がいずれも2となる移動範囲が求められる。
縦線についても長さ方向の1画素分毎に移動範囲が算
出されるのであるが、第一縦線42はその幅が全長にわた
って均一であり、長さ方向における任意の1画素部の移
動範囲が第一縦線42の移動範囲となる。
第一縦線42の1画素部L1は第14図(a)に示される位
置にあり、右方に3目盛から8目盛(第14図(b)参
照)の範囲あるいは左方に2目盛から6目盛の範囲で移
動させれば2画素を含む状態となる。L1の移動範囲MOVE
・XL1は次式で表される。
+3≦MOVE・XL1≦+8 ……(11) −6≦MOVE・XL1≦−2 ……(12) 第二縦線44の輪郭には両端に傾斜部分があるが、両端
以外の1画素部L2−Aは第15図(a)の位置にある。第
二縦線44には、“E"の上方2目盛の移動によって輪郭内
に含まれる画素数が変わる部分があるため、“E"の輪郭
を移動させた状態で画素数が2となる移動範囲を算出す
る。第15図(b),(c)に示すように、右方に1目盛
から8目盛の範囲と、左方に2目盛から9目盛の範囲と
で移動させれば2画素を含む状態となり、この移動範囲
MOVE・XL2−Aが次式で表される。
+1≦MOVE・XL2−A≦+8 ……(13) −9≦MOVE・XL2−A≦−2 ……(14) 第二縦線44の下端部の1画素部L2−Bは第16図(a)
の位置にあり、第16図(b),(c)に示すように、右
方に2目盛から7目盛の範囲と、左方に3目盛から8目
盛の範囲とで移動させれば2画素を含む状態となる。こ
の移動範囲MOVE・XL2−Bは次式で表される。
+2≦MOVE・XL2−B≦+7 ……(13) −8≦MOVE・XL2−B≦−3 ……(14) 第二縦線44の上端の傾斜部分は、もともと画素を形成
せず、“E"をY軸方向に2目盛移動させた状態でも画素
を形成しないため、移動範囲は計算されない。
第一傾線46については“E"の輪郭を上方に2目盛移動
させた状態で画素数が2となる移動範囲を算出する。こ
の場合にも第17図に示されるように、縦方向においてO1
−AからO1−Eまでの1画素毎に分けてそれぞれ移動範
囲を求める。O1−B,O1−C,O1−D,O1−Eの移動範囲は同
じであり、代表してO1−Eの移動範囲を次式で表す。
−9≦MOVE・XO1−E≦+9 ……(15) また、O1−Aの移動範囲は次式で表される。
+4≦MOVE・XO1−A≦+9 ……(16) −1≦MOVE・XO1−A≦+2 ……(17) −9≦MOVE・XO1−A≦−3 ……(18) 第二斜線48の移動範囲も第一斜線46と同様に、第18図
に示されるように、縦方向においてO2−AからO2−Eま
で1画素部ずつに分けてそれぞれについて移動範囲が求
められる。この移動範囲はいずれも同じであり、代表し
てO2−Eの移動範囲を次式で表す。
−9≦MOVE・XO2−E≦+9 ……(19) 以上のようにして縦線42,44,斜線46,48のそれぞれに
ついて移動範囲が算出されたならば、S8において“E"の
輪郭のX軸方向への移動量MOVE・Xが求められる。これ
は各線42〜48の移動範囲と横線36,40の各左端部のX軸
方向への移動範囲との共通範囲において絶対値が最も小
さい値である。共通範囲は(10)式〜(19)式から求め
られ、次式で表される。
−5≦MOVE・X≦−3 ……(20) すなわち移動量は−3であり、ワーキングメモリ18に記
憶される。
このように“E"の輪郭のY軸方向,X軸方向への移動量
がそれぞれ算出されて線幅保証用ルーチンの実行は終了
し、プログラムの実行はメインルーチンに戻り、算出さ
れた移動量に基づいてアウトラインデータがビットデー
タに変換される。その結果、第8図に示されるように
“E"はそれを構成する複数の線のいずれもが画素数2の
幅で印字され、美しい印字が得られる。
なお、上記実施例においては“E"を構成する3本の横
線36,38,40,2本の縦線42,44にそれぞれ画素数が2でな
い部分があったが、横線および縦線の画素数がすべて2
である場合にはS4の判定結果はNOとなり、S9において移
動量が0とされ、プログラムの実行はメインルーチンに
戻る。また、横線と縦線とのいずれかに画素数が2でな
い線がある場合には、2でない線についてS4の判定結果
はYESとなり、線幅の設定が行われる。
さらに、上記実施例において“E"は線幅設定データを
有していたが、線幅設定データがない場合にはS2の判定
結果はNOとなり、S9の実行後、プログラムの実行はメイ
ンルーチンに戻る。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、キャラクタROM12が線幅設定用記憶手段を構成し、
プログラムROM14のS1〜S9を記憶する領域とそれらステ
ップを実行するためのCPU10とが輪郭移動手段を構成
し、プログラムROM14の、移動された輪郭に基づいてビ
ットデータを作成するプログラムを記憶している領域
と、それを実行するためのCPU10およびワーキングメモ
リ18とがデータ変換手段を構成している。
なお、上記実施例においては、横線全体の移動量が3
本の横線の各移動範囲の共通範囲のうち絶対値が最も小
さい値とされていたが、このように設定した上で縦線の
移動範囲を求めた結果、いずれかの縦線について画素数
2となる移動範囲が得られない場合には、横線全体の移
動量を共通範囲のうちの他の値に変更し、全部の縦線に
ついて画素数が2になる移動量を求めるようにしてもよ
い。
また、キャラクタを画素スクリーン上においてX軸方
向およびY軸方向に1目盛ずつ移動させて移動量を求め
るようにしてもよい。この場合、キャラクタが画素スク
リーンに対して移動させられていない原位置(数字0で
表される位置)からキャラクタを移動させる順序を例え
ば第19図に示されているように予め設定し、その順序に
従ってX軸方向およびY軸方向に1目盛ずつ移動させた
位置において線指定データにより指定された線の幅が保
証されるか否かを調べ、保証されない場合には次の位置
に移動させるのである。この移動位置を原点0に近い位
置から順に決定しておけば、比較的少ない移動量で縦線
および横線の双方について線幅を確保することができ
る。
さらに、印字速度を短縮する場合には、線幅の設定を
行うことなくアウトラインデータをそのままビットデー
タに変換して印字を行えばよく、線幅保証用モードと線
幅不保証用モードとを設けて、必要に応じていずれかの
モードを選択し得るようにしてもよい。特に、印字され
る文字が多数の画素により表されるものであって線幅が
異なっても目立たない場合には、線幅保証を省略するこ
とができる。
また、上記実施例においては複数本ずつの縦線,横線
の線幅が同じ大きさに設定されるようになっていたが、
異なる大きさに設定してもよい。
さらに、線幅の設定は、縦線と横線とのいずれか一方
のみについて行うようにしてもよく、縦線あるいは横線
が複数本ある場合、全部の線について線幅の設定を行う
他、一部の線についてのみ線幅を設定するようにしても
よい。
また、上記実施例において第1横線36,第三横線40の
移動量はその左端部の傾斜部分を含めて求められるよう
になっていたが、このような端部の傾斜部分を除いて移
動量を求めるようにしてもよい。
さらに、キャラクタを10ポイント,12ポイント,20ポイ
ント,30ポイント等、複数種類の大きさに印字すること
ができるプリンタのデータ変換装置に本発明を適用する
ことができる。この場合、線幅設定データは文字の大き
さ毎に記憶させればよく、線幅保証のプログラムは指定
された文字の大きさに基づいて実行される。30ポイント
で印字する場合、キャラクタは125×125画素で表され、
キャラクタの輪郭は1000×1000の大きさを有する座標面
で決定されるとすれば、30ポイント以外の大きさのキャ
ラクタの印字時には、輪郭を決定する各点の座標値に印
字ポイント数と30ポイントとの比を掛けてキャラクタの
輪郭を縮小あるいは拡大した後、その縮小,拡大後の輪
郭を決定する各点を画素スクリーン上に想定した座標面
上に取ればよい。
また、アウトラインデータは座標データ群に限らず、
ベクトルデータ群等、他の手段で表してもよい。
さらにまた、レーザプリンタ以外のプリンタに本発明
を適用し得ることが勿論、プリンタ以外にも文字,記号
等のキャラクタのアウトラインデータをビットデータに
変換する必要のある装置に一般的に本発明を適用するこ
とができる。
その他、いちいち例示することはしないが、当業者の
知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明
を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に表すブロック図であ
る。第2図は本発明の一実施例であるデータ変換装置を
備えたレーザプリンタの制御回路を示すブロック図であ
る。第3図は上記制御回路を構成するCPUを概念的に示
す図である。第4図は上記データ変換装置によりビット
データに変換されるキャラクタの一例“E"を示す図であ
る。第5図はその“E"を画素スクリーンに重ねたと想定
した状態を示す図である。第6図は上記制御回路のプロ
グラムROMに記憶された線幅保証用ルーチンを示すフロ
ーチャートである。第7図は上記“E"を線幅保証処理を
しないで印字した場合を示す図であり、第8図は線幅保
証処理をして印字した場合を示す図である。第9図,第
10図,第11図,第12図,第13図,第14図,第15図,第16
図,第17図および第18図はそれぞれ線の移動範囲の算出
を説明する図である。第19図はキャラクタの移動量設定
の別の態様を説明する図である。 8:マイクロコンピュータ部、36:第一横線 38:第二横線、40:第三横線 42:第一縦線、44:第二縦線 46:第一斜線、48:第二斜線 52:画素スクリーン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字・記号等キャラクタの輪郭を表すアウ
    トラインデータを画素毎のビットデータに変換するデー
    タ変換装置であって、 前記キャラクタを構成する複数の線の少なくとも一つを
    指定する線指定データおよびその線の幅を指定する線幅
    データを記憶する線幅設定用記憶手段と、 前記少なくとも一つの線の輪郭を前記画素を規定する画
    素スクリーンに重ね合わせたと想定した場合に、その線
    の輪郭内に一定基準以上の部分が含まれる画素のその線
    の幅方向における数が前記線幅データに対応する数とな
    るように、その線を含むキャラクタ全体の輪郭を画素ス
    クリーンに対して相対移動させる輪郭移動手段と、 その輪郭移動手段により移動された後の輪郭を表すアウ
    トラインデータをビットデータに変換するデータ変換手
    段と を含むことを特徴とするデータ変換装置。
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