JP2753376B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2753376B2
JP2753376B2 JP2119804A JP11980490A JP2753376B2 JP 2753376 B2 JP2753376 B2 JP 2753376B2 JP 2119804 A JP2119804 A JP 2119804A JP 11980490 A JP11980490 A JP 11980490A JP 2753376 B2 JP2753376 B2 JP 2753376B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気記録再生装置における、テープ走行,あ
るいはヘッドの制御装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の装置は、たとえば、特公昭63−21969号公報に
示すように再生ヘッドにムービング機構を付加し、トラ
ック幅方向にヘッドを動かす制御を施すことにより、ト
ラッキングずれを解消するものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上記従来技術は、たとえば剛性の異なる
磁気テープを再生した場合等に生ずるヘッドの接触具合
の悪さに起因する再生信号落ちや細かな変動に対する考
慮はなされていなかった。本発明は、ヘッドの突出量を
機構的に変化させるような大がかりなしかけを用いるこ
となく、常に安定な再生信号を得られる磁気記録再生装
置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、再生信号の検出手段から
の信号の時間的変動の検出手段と、検出手段からの出力
を演算する演算手段と、演算出力とに伴い、テープテン
ションを変化させるテンション制御手段とを付加したも
のである。
さらに再生ヘッドが同時に再生する複数のヘッドで構
成されている場合には、これらの複数の信号を演算手段
に印加する。
さらに再生ヘッドが従来技術で特徴的なムービング機
構を有している場合には上記した演算出力を用いてムー
ビング機構を制御するムービング制御手段を設けたもの
である。
〔作用〕
時間的変動の検出手段は、再生信号の時間的変動パタ
ーンを検出する。この出力を受ける演算手段は、変動パ
ターンを分析し、テープテンションの不足を出力する。
テンション制御手段はテンションの不足データに従って
テープテンションを制御するので再生信号が得られるよ
う動作がなされる。さらにムービングヘッドおよびムー
ビングヘッド制御手段を設けると、トラックの曲がり等
による変動パターンのずれを補正するのでさらに再生信
号を良好にひろえるようになる。
〔実施例〕
本発明の一実施例を第1図により説明する、第1図
中,1は磁気テープ,2,3は回転ヘッド,4は回転ドラム,5は
信号検波器,6は演算器,7は供給リール,8は供給リール駆
動器,9はキャプスタン,10はキャプスタン駆動器,11は巻
き取りリール,12は巻き取りリール駆動器,13はスイッチ
信号発生器,14はピンチローラ,15はドラム4の回転を検
出する回転検出器である。ここで、回転ヘッド2,3は回
転ドラム上に装着されて回転する。また、信号検波器5
は、回転ヘッド2,3により磁気テープ1上から再生され
る信号を(増幅して)包絡線検波する。また、スイッチ
信号発生器13は回転ドラム4の回転検出器15の出力に応
じて回転ヘッド2,3が磁気テープ1と接触している期間
とほぼ一致するスイッチ信号を発生する。
磁気テープ1上から回転ヘッド2,3によって再生され
る再生信号(第2図30,31)はメガヘルツ単位の高周波
であり、このままでは本例の制御に用いられないので包
絡線検波および増幅してそれぞれ信号32,33を得る。こ
れらの信号は、回転ドラム4の回転に応じ1回転に1周
期変化する信号34に従ってチャネル毎に演算器6で処理
される。演算器6は信号32,33の時間的変化つまり直観
的には波形の形状を算出して磁気テープ1の「はり」の
具合すなわちテンション情報に変換する。ではいかにし
てテンション情報に変換するかという具体例を第3図に
示すブロック図と第4図の動作説明図とによって説明す
る。第3図中,50は切換えスイッチ,51はサンプリングホ
ールド器,52はサンプリングパルス発生器,53はアナログ
−ディジタル変換器(A−D変換器),54はデータ変換
器,55はメモリ,56は差分演算器,57は除算器,58は比較
器,59,60,61ディジタル−アナログ(D−A)変換器,6
2,63,64は増幅あるいは減衰器,65は遅延回路,66〜68,50
0,501はデータ保持器である。
以下に動作を説明する。
包絡線検波された信号32,33は、切換スイッチ50によ
り、信号34に同期して切り換えられる。この操作により
切換スイッチ50の出力は時間的に連続した信号83(第4
図)のようになる。一方、パルス発生器52はスイッチ信
号34をトリガとしてパルス列信号84を出力する。今例と
して信号34の切換わり点を除いて時間間隔ΔTのパルス
列信号を発生した場合を考える(第4図信号84)。信号
84をトリガとして信号83をサンプリングホールドする
と、その結果は信号85となる。さらにパルス列信号84を
トリガとして遅延回路65で若干量遅延された信号86を発
生させ、信号86をトリガとしてA−D変換器53を動作せ
しめる。たとえば、時点T1において信号83をサンプリン
グホールドした電圧V1がA−D変換される。このデータ
群をデータ87とすると、データ87は信号86入力毎にほぼ
一致して変化するデータ群V-1,V0,V1,V2…となる。これ
らのデータ87をメモリ55により1周期ずつ遅延させる。
以上のデータ87,88を入力として処理する差分演算器56
はこれら2つのデータの減算を行う。また信号84を入力
とするデータ変換器54は信号84のパルス間の時間を数値
データに変換する。第4図のように時間間隔データをΔ
Tとすると数値データΔTを除数,差分データVn−Vn-1
(nは整数)を被除数として(Vn−Vn-1)/ΔTなる演
算を除算器57が行う。この結果、データ列90は再生信号
のサンプリングホールド電圧の一定時間あたりの変化の
割り合いを示すこととなり、即ち、再生信号の時間軸に
対する傾斜を示すことともなる。この傾斜データは、一
旦、保持器66〜68に保持されるが、これらの出力を比較
器58により比較すると後述するように、磁気テープにか
かるテンションがわかるので、この情報により、保持器
500あるいは501のデータを変化し、これをD−A変換器
59〜61によりアナログ量に変換し、増幅あるいは減衰器
62〜64で適当に変換して供給リール駆動器8、あるい
は、キャプスタン駆動器10,巻き取りリール駆動器12用
にそれぞれ制御信号80〜82として印加する。それぞれの
駆動器は従来技術において施される制御信号にさらにこ
れらの制御信号80〜82を加算制御されて制御されること
により、従来よりさらに細かな制御が施され安定したテ
ープ走行を得ることができるようになる。
では、前述の傾斜データの比較(比較器58による)
と、テープテンションとの関係について以下にさらに詳
しく述べる。第5図にテープ,ドラムの回転方向と、ス
イッチ信号に対する再生信号の形をケース(I),(I
I)で示した。本図のようにドラムの回転方向とテープ
の走行方向とが対向する場合を例にとって考えてみる
が、方向が逆転した場合も考え方は同様である。再生ヘ
ッドがA点に達した時に、ヘッドはトラック走査を開始
することになるので、スイッチ切換信号に対するタイミ
ングとしては時点aが対応する。今、テンションが適切
な値となっていると仮定すれば再生信号はケース(I)
のように一定のレベルとなる。ところが、テープテンシ
ョンが弱いとヘッドと、テープの接触の方が弱まり、ケ
ース(II)のように再生信号の減少を生ずる。本実施例
では、再生信号の減少を再生信号の微分係数としてとら
え、ヘッドがテープと接触している中点(時点C)での
値と比較することによって検出する。たとえば、ケース
(I),(II)の場合において時点a,c,b近傍でのデー
タ90の値(再生信号の微分係数)は、 となる(α,β,γは正の数)。これらの値が大きいこ
とは再生データの平坦度がないことを示しており、テー
プテンションの不足を示わしている。そこで、これらの
値の絶対値が一定レベルを越えていることを比較器58に
より検出し、この時にはデータ保持器500あるいは501
(カウンタでも可能)のデータを若干増加する。これら
はシステムリセット時に信号380によりリセットされ、
(正逆転制御)信号35によりテープ走行の正転時には保
持器500側が、逆転時には保持器501側が動作する。そし
てこれらの出力をD−A変換器59〜61でアナログ量に変
換し、増幅器62〜64で適当に変換することによりテープ
テンションを増加する信号として信号80あるいは81,82
に印加される。制御出力80あるいは制御出力81,82の増
加制御は以下のようにして行われる。即ち、第5図ケー
ス(II)のような再生信号の場合にはテンションが不足
しているのが一般的なのでテンションを増加する。この
ためテープ走行の負荷トルクを上げる。今、テープが正
転方向に走行している場合、テープの巻取り側は第1図
中のキャプスタン9でおさえられており、供給リール7
側はブレーキとして働いている。そこで、データ保持器
500のデータを若干増加させる。このとき、データ保持
器501のデータは保持したままとする。この補正は再生
信号の形が第5図のケース(I)のようになるまで継続
する。逆に逆転走行の場合は保持器500のデータを保持
し、データ保持器501のデータのみ増加する。
さて次に第6図により本発明の他の実施例を説明す
る。図中、100は加算器、101は除算器あるいはビットシ
フト器、102は乗算器、103〜105は累積器であり、他は
第3図の例とほぼ同様の構成も示す。本例ではΔTをよ
り細かにし、信号と時間とを積分して、これらをトラッ
クの前,中,後部で比較する。では以下に詳細な動作説
明を記す。
前例の第4図のようにして得られたデータ87は連続し
た2つのデータυとυn-1を加算器100で加えあわせ除
算あるいはビットシフト器101により2でわる。すると
データ120が生成されるが、これにさらに時間データΔ
tを乗ずることにより、信号85のΔt間隔の長方形の面
積が与えられる。これらを信号34の半周期の前部,中
部,後部とで累積器103〜105で個々に加えあわせること
により、データ122を得る。例示のように前,中,後部
データがΣ12であれば、Σ12の大小を
比較器58によりそれぞれ比較することで前記した例とほ
ぼ同様の判別が可能となる。即ち、Σ12の差が
大なる場合には、第5図ケース(II)のようにテープテ
ンションの不足を示すので、前記したのと同様、データ
保持器500あるいは501のデータを若干ずつ増加させる。
この動作は前述のものと同様であり、テープ正転時には
データ保持器500動作、501保持、逆転時にはデータ保持
器500保持、501動作状態となる。
さて、以上のように再生信号の模様を回転ヘッドの1
トレース間で比較することにより、ドラム上のヘッドと
テープとの接触の不足を解消することができる。これに
ヘッドをトレース方向に垂直に変位させる機構即ちヘッ
ドムービング機構を用いてさらに記録されたトラックに
曲がりがある場合にも補正が正しく行わせることが可能
となる。
第8図は本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。図中150,151は回転ヘッド2,3を装着し、トラックの
幅方向に変位するムービング機構,152は演算器,153はタ
イミング制御器,156,156aはムービング機構を制御する
自動トラッキング制御器である。本実施例は上記したム
ービング機構とその制御器の動作と供給,巻き取り各リ
ール制御器,キャプスタン制御器を作用させることによ
るテンション制御動作とがお互いに防害しあうことなる
円滑に行われるよう、動作タイミングを制御することを
主眼としたものである。
まずシステムには起動信号190が印加され、再生が開
始されるとタイミング制御器153は156,157の自動トラッ
キング制御器を活性化させると同時に、演算器152を不
活性化させ、その出力信号を断ずる。ここにおいて一定
のテープテンションにおける最大の振幅を得られるよう
自動トラッキング制御器156,156aによりムービング機構
150,151の制御がなされる。(これを自動トラッキング
モードと称することとする。)そして自動トランキング
制御器156,156aが動作することにより信号32,33が充分
得られるようになると、信号194,195によりタイミング
制御器153は次の動作モードに移る。即ち、自動トラッ
キング制御器156,156aを不活性化させるとともに、演算
器152に作用して今度は前実施例に詳説したテンション
制御動作を活性化させる。そして望ましい再生信号が得
られることとなると信号196により、この旨がタイミン
グ制御器153に伝達され動作がひとまず完了する。ここ
で満足されるレベルの再生信号が得られない場合はまた
さらに自動トラッキングモードからの動作をくり返す。
しかし数回の動作でも目標未達の場合はタイミング制御
器153は自動的に動作を打ち切る。
次に要素152〜156の詳細ブロック図を例示して詳細な
動作説明を行う。
第9図において、200は加算器,201,203はデータ出力
器,202はオンオフスイッチ,204はデータ比較器である。
第9図は前述の第6図の実施例を発展させた形だが同様
にして第3図の発展形も考えられる。また、図中の要素
の多くは前出の第6図で用いたものと一致しているが番
号にaを付加したものはそうでないものと同様の動作を
行うもう一組のブロックを示す。前記したように各ヘッ
ド2,3からの出力である信号32,33は一連の処理を施さ
れ、比較器58,58aにより、テンション変化用信号とな
る。これらを加算器200で加算し、切換スイッチ202を通
過させ、前述の例と同様にテンション制御用に信号191
〜193として出力される。信号197はタイミング制御器15
3からの出力であり、テンション制御出力を一定値にホ
ールドするタイミングでは、オンオフスイッチ202をオ
フ状態とし、テンション増加動作をオフする。また、デ
ータ比較器204は前記したトレース前,中,後部のデー
タΣ12の値がヘッドトレース期間を通じて一定
値232より大きいかどうかと,Σ12相互の差が
データ233より小さいかどうかを検出し出力する。即
ち、測定データが一定値より大きくその差が小さい事
は、充分な再生信号が得られていることを示しており、
テンション制御により効果があがっている事になる。さ
てさらに第8図中の要素153〜157についても細かなブロ
ック図にて具体例を示す。第9図は要素153,156,156aの
詳細ブロック図である。図中,300は起動回路,301は状態
保持器,302は切換スイッチ,303カウンタ,304は3値比較
器,305はアンド回路,306はデータ出力器,310,310aはパ
ルス発生器,311,311aは方向保持器,312,312aは比較器,3
13,313aはメモリ,314,314aはサンプリングホールドおよ
びA−D変換器,315,315aはオンオフ回路,316,316aはデ
ータ保持器,317,317aはD−A変換器,318はタイマ,319
はオア回路である。では以下に要部波形図第10図を用い
て動作を説明する。まず、信号190により起動命令をう
けた起動回路は、状態保持器301,切換スイッチ302,カウ
ンタ303を起動する。状態保持器301の出力である信号38
1,382は互いに逆極性であり、信号381がハイ状態となる
と信号382はロウ状態となる。スイッチ302は信号380に
よって制御され、これがロウである時導通状態となり、
信号381,信号382はそのまま信号198,197として要素156,
156a,152(第9図)に印加される。すると、信号198が
ハイ,信号197がロウになり、自動トラッキング制御器1
56,156a中のオンオフ制御器315,315aをオン,演算器152
中の切換スイッチを切換えて一定データ出力(データ出
力器201出力)をD−Aして出力するモードとする。こ
こにおいて自動トラッキング制御器156,156aが活性化さ
れ、演算器152が不活性化される。自動トラッキング制
御器156,156aの内部の細かい動作は後述することとし
て、タイミング制御器153の動作を先に説明する。自動
トラッキング制御によって充分な再生出力が得られると
データ194,195のデータは、そのヘッド2,3のそれぞれの
トレース期間を通じて常にデータ出力器306のデータよ
り大きくなる。するとデータ比較器304の出力であると
ころの信号385はハイとなって自動トラッキング動作モ
ードの停止を促す。ここにおいて、状態保持器301の出
力は反転し、信号381はハイからロウ信号382はロウから
ハイに変化する。するとオンオフ制御器315,315aはオフ
状態になり自動トラッキング動作を停止するとともに、
前述したテープテンション制御モードに移行する。そし
て、この動作が終了して信号196がロウからハイに変化
するとアンドゲート306の出力もハイに変化しオアゲー
ト319の出力(信号386)がハイとなって動作完了とな
る。そして起動回路300の出力である信号380はハイとな
って停止する。さてテープテンション制御時は若干テー
プパスが変化したり、ヘッドとテープの接触の具合も変
化したりするので若干トラッキングがずれることがあ
る。このときには再度、自動トラッキング動作を起動
し、トラッキングをあわせ直す。この動作は次のように
して行われる。即ち、トラッキングずれを生ずるとデー
タ比較器204の出力である信号196がロウに変化しアンド
ゲート305の出力はロウとなる。よって起動回路への停
止信号386(オアゲート319出力)はロウのままとなる。
しかしながら信号196の変化により状態保持器301の出力
は反転して信号381,382は反転する。このようにして再
度自動トラッキング動作が行われる。上記動作は通常は
すみやかに完了するがヘッドの目づまりや、無記録テー
プの再生時には不安定動作となる。そこでタイマ318に
より、個々の動作の最大時間を設定するとともに、カウ
ンタ303を設け、自動トラッキングとテンション変化の
モード移行が一定回数を越えると自動的に動作停止信号
がオアゲート319を介して起動回路300に印加されるよう
にしている。ここで、前述したように、自動トラッキン
グ制御器156,156aの動作を概説する。
まず再生信号32,33はサンプリングホールドおよびA
−D変換器314,314aによりディジタル信号に変換され
る。このタイミングは、前述の例と同様,パルス発生器
318,318aの出力パルス(信号383,384)に同期する。続
いて変換されたデータはメモリ313,313に一時たくわえ
られると同時に前トレースのサンプリングデータと比較
器312,312aにより比較される。(たとえばデータ194のe
0とe1,e1とe2あるいはデータ195のf0とf1,f1とf2といっ
た具合に比較される。)現在のデータをDn,以前のトラ
ッキング量にてサンプリングされた前データをDoとする
時、Dn≧Doなら、方向保持器311,311aの出力不変,Dn<D
oなら反転するよう比較器312,312aは出力を与える。次
に方向保持器311,311aの出力がハイならカウントアッ
プ,ロウならカウントダウン(逆でも可)する各パルス
を発生するようパルス発生器310,310aを制御する。この
パルス信号をうけ、データ保持器316,316aはカウントア
ップあるいはカウントダウンし、そのカウントデータを
保持する。このデータ保持器316,316aの出力をD−A変
換器317,317aに印加し、アナログ量に変換する。その結
果出力する信号350,351を(あるいは増幅して)ヘッド
ムービング機構に与えることにより、再生信号32,33の
振幅が大きくなるように帰還制御が働く。トラッキング
データはデータ保持器316,316aに保持されているので、
カウントアップあるいはカウントダウンパルスをオンオ
フすることにより、自動トラッキング動作もオンオフで
きるわけである。
さて、以上の例では、再生信号のA−D変換器や,サ
ンプリングホールド器,パルス発生器,メモリを演算器
152と、自動トラッキング制御器156,156aとでそれぞれ
に設けたが、特にトラッキング用とテンション測定用と
で再生信号のサンプリング点を変える必要はない場合が
ほとんどあるので共通化することは充分可能である。ま
た、データ出力器,データ比較器等もタイミング制御器
153,演算器152で個々に設けたが、これも共通にするこ
とができる。また、データ比較器304の比較データとし
て一定値データ出力306を用いたが、これを次のように
することができる。即ち、トラッキング走査の全範囲を
あらく分割し自動トラッキング起動時におおまかに走査
してしまう。この時最大となる時のデータ(第12図Dmo
s)とトラッキング量(TD)を記憶しておき、次にはそ
の最大となるトラッキング量の近傍を細かいステップで
走査する。この時トラッキング量と再生信号のデータか
ら最大となる振幅値(DX)を予測し、データ出力器306
の出力データとするのである。また、自動トラッキング
の完了検出方法として次のようなことも考えられる。即
ち、本トラッキング走査はトラッキング量を変化させな
がら、再生信号振幅が極大となる点を探し出す動作を行
うので再生信号振幅極大点では走査方向が反転する(第
13図)。そこで、この反転回数を計数してこれが一定値
を越えたことを検出することにより、自動トラッキング
完了信号とする。この場合の具体的構成を第14図に示
す。図中,400,400aはカウンタ,401はデータ出力器,402,
402aは比較回路,403はアンド回路である。前述の第10図
における自動トラッキング制御器156,156a中の方向保持
器311,311aは自動トラッキング走査の方向を保持してい
るのでこの反転回数m,maをカウンタ400,400aによって計
数する。この値とデータ出力器401の出力lとを402,402
aは比較し,m>l,ma>lとなる時に出力をハイに反転さ
せる。すると、アンド回路403は双方の論理積をとり信
号305′を出力する。信号305′がロウからハイに変わる
時にはヘッド2,3に対し、自動トラッキング制御器156,1
56aはともに再生信号が極大となるトラッキング量を探
しあてているわけである。さて、本実施例の最後にデー
タ比較器204の具体的構成例を示しておく。第15図中,42
0〜425,430〜441は比較器,425はインバータ,426,427,44
2,443はアンドゲート,428はオアゲートである。次に動
作を説明する。累積器103〜105からの出力Σ12
をデータ出力器203の出力データと比較器420〜425で比
較する。累積器103〜105の出力データをgとし、データ
出力器203の出力データをhとした時g>hなる時比較
器420〜425がハイとなる。比較器430〜435はΣとΣ2,
ΣとΣ3とΣの相互の差を計算する。これらを
S1,S2,S3とすると、比較器436〜441はS1,S2,S3とデータ
出力器201からの出力データkと比較し、s1<k,s2<k,s
3<kの時ハイを出力する。アンドゲート442,443の出力
は結局Σ12の差が小さい時ハイとなる。信号34
は回転ヘッド2,3のうちいずれのヘッドがトレースして
いるかを示すので、トレース中のデータの方をアンドゲ
ート426,427により選択する。そしてこれらをオアゲー
ト428により論理加算して最終的に信号196を得る。
さらに、以上のようにして本発明を実施することが可
能となるが、実施例は全てハードウェアで構成したが、
マイクロプロセッサを用いて全制御を行うことも可能で
ある。むしろ、本発明は演算処理を多く含む上、制御周
波数も低いので、マイクロプロセッサによる処理の方が
適していると言える。ここでは、第9図の処理を例にと
ってマイクロプロセッサで実現した場合の処理フローチ
ャートを第16図に例示する。本フローチャートは自動ト
ラッキング制御には言及しておらず、テープテンション
制御のみを実施する例である。図中、NDATA,ODATA,Nn,
Z,F,M,E,h,τST,Δ等はデータ格納変数を示してい
る。
最後に無記録部分やノイズ部分において前記したテー
プテンション制御を停止するには以下のようにする。即
ち、再生信号が一定期間得られない場合にロウ,そうで
ない場合ハイとなる信号を得、これがロウとなる場合、
第3,6,9図のデータ保持器のデータを保持状態にする。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、従来再生するテープ
の違いによって生じていた再生信号のレベルを落ちを自
動的に検出し、テープテンションを適正に補正すること
により常に良好な状態で再生が行われる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロック図、第2図は
第1図の実施例の要部波形図、第3図は第1図の実施例
の構成要素の一例を示すブロック図、第4図、第5図は
第3図のブロック図の動作説明図、第6図は第1図の実
施例の構成要部の他の例を示すブロック図、第7図は第
6図のブロック図の動作説明図、第8図は本発明の他の
実施例を示すブロック図、第9図、第10図、第14図、第
15図は第8図の実施例の構成要素の一例を示すブロック
図、第11図〜第13図は第8図の実施例の動作説明図、第
16図は第8図の実施例の一部の動作を示すフローチャー
トである。 6,152……演算器、 7……供給リール、 8……供給リール駆動器、 500,501……データ保持器、 153……タイミング制御器、 156,156a……自動トラッキング制御器。
フロントページの続き (72)発明者 稲場 雄二 茨城県勝田市大字稲田1410番地 株式会 社日立製作所東海工場内 (56)参考文献 特開 平2−306053(JP,A) 特開 昭64−82356(JP,A) 特開 昭62−267955(JP,A) 特開 昭58−88851(JP,A)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドで磁気テープ上の記録信号を再
    生する装置において、 再生信号の検波手段と、 該検波手段からの出力のレベルを、該回転ヘッドがトレ
    ースする1つのトラックを複数の領域に分割してそれぞ
    れの領域において平均化し、平均化した値の比較により
    レベルの変化を検出するレベル変化検出手段と、 該磁気テープ駆動においてリール台への駆動力を制御す
    ることでテープテンションを与えるテンション手段と、 該レベル変化検出手段の出力に応じ、該テンション手段
    のテンションを制御するテンション制御手段と、 を設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】回転ヘッドで磁気テープ上の記録信号を再
    生する装置において、 該磁気テープの駆動においてリール台への駆動力を制御
    することでテープテンションを与えるテンション手段
    と、 該回転ヘッドがトレースする1つのトラックから再生さ
    れる再生信号の時間的変動パターンを検出し、その結果
    から該テンション手段を制御するテンション制御手段
    と、 を設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記したレベル変化検出手段を、 前記回転ヘッドのトレース中の複数ポイントで前記した
    検波手段からの出力をサンプルするサンプリング手段
    と、 該サンプリング手段の出力により時間積分量を出力する
    積分手段と、 該積分手段の出力を1個以上保持する保持手段と、 該保持手段間あるいは該保持手段と該積分手段の出力を
    比較する第1の比較手段と、 から構成したことを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    再生装置。
  4. 【請求項4】前記保持手段、あるいは該保持手段の出力
    と一定値とを比較する第2の比較手段と、 前記第1の比較手段と該第2の比較手段との論理積手段
    と、 をさらに付加したことを特徴とする請求項3記載の磁気
    記録再生装置。
  5. 【請求項5】前記レベル変化検出手段を、 前記回転ヘッドがトレースする1つのトラックから再生
    される信号中の複数ポイントで前記検波手段の出力信号
    を微分する微分手段と、 該微分手段の出力と一定値とを比較する第3の比較手段
    と、 から構成したことを特徴とする請求項1記載の磁気記録
    再生装置。
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JPS62267955A (ja) * 1986-05-15 1987-11-20 Sony Corp 記録再生装置
JP2708101B2 (ja) * 1987-09-25 1998-02-04 株式会社日立製作所 テープテンションの制御方法

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