JP2752943B2 - 炭化水素原料の転化方法、結晶質アルミノ珪酸塩構造を有する触媒、及び結晶質アルミノ珪酸塩の製造方法 - Google Patents

炭化水素原料の転化方法、結晶質アルミノ珪酸塩構造を有する触媒、及び結晶質アルミノ珪酸塩の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は触媒、特にZSM-12ゼ
オライト触媒の製造方法に関するものであり、また、こ
のような触媒を用いた炭化水素のオレフィンやイソパラ
フィンへの転換方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、炭化水素を転化させて所望の
生成物が得られるというゼオライト触媒等の触媒の製造
方法に関して、数多くの特許が出願されている。ゼオラ
イトタイプの触媒の合成方法を目的とした特許において
は、通常、所望の構造のゼオライト用のテンプレートを
得るために、ディレクティングエージェントが用いられ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、このようなディレクティングエージェント
に際して、結晶化を完了させるために長時間を要すると
いう問題がある。
【0004】更に、ZSM-12のような合成触媒を得るため
の従来法においては、その生成物の純度が低く、モルデ
ナイト、アルファ石英、及びZSM-5 やクリストバライト
のような他のタイプの触媒といった、望ましからざる成
分が含有されてしまう。
【0005】当然のことながら、望ましからざる成分が
生成されることなく触媒を製造する方法、特にZSM-12タ
イプの触媒に対して、純粋なZSM-12が得られて、かつ、
従来法よりも製造に要する時間が短縮化された製造方法
を提供することが望まれている。
【0006】従って、本発明は、結晶化時間が短縮され
たZSM-12タイプのゼオライト触媒の製造方法を提供する
ことを主な目的とする。
【0007】また、本発明は、独特の表面積及び結晶構
造を有して、これによりイソパラフィンやオレフィン等
の所望の転化生成物の選択性が向上している触媒を提供
することを目的とする。
【0008】さらに、本発明は、本発明に係る触媒を用
いた炭化水素原料の転化方法を提供して、n-パラフィン
類や芳香族炭化水素類からイソパラフィン、オレフィン
等の所望の最終生成物を高収率の転化により得ることを
目的とする。他の目的及び利点は、以下に示される。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的や利点は、
本発明によって容易に得られる。本発明によれば、ゼオ
ライト触媒は、以下のx線回折パターンにより特徴付け
られるアルミノ珪酸塩結晶構造を有する。
【0010】
【表9】
【0011】ただし、この表及び以下の表においては、
Wは相対強度弱、Mは相対強度中、VSは相対強度が非
常に強であることをそれぞれ表す。また、相対強度が強
であるときはSで示す。
【0012】更に、本発明によれば、本発明に係る触媒
は、好ましくは約300m2 / g以上の表面積を有して
その平均粒径は約1μm以下である。
【0013】本発明に係るMTWゼオライト触媒の製造
方法は、シリカ(二酸化珪素)、アルミナ、水、アルカ
リ金属源、及びテトラエチルアンモニウムカチオン源を
それぞれ含有する混合物を形成するステップを有し、前
記混合物は、以下のようなモル比で示される組成を有す
る。
【0014】
【表10】 SiO2 /Al2O3 > 120 TEA+ /SiO2 0.2-0.7 H2O /SiO2 20-300 OH - /SiO2 0.4-0.7
【0015】ただし、TEA+ は前記テトラエチルアン
モニウムカチオンであり、前記混合物は、結晶質アルミ
ノ珪酸塩が得られるように高温に保持した。
【0016】更に、本発明によれば、n- パラフィンや
芳香族類の転化によりイソパラフィンやオレフィンの留
分が高い所望の最終生成物を得るために、軽ナフサ又は
重ナフサ、LPG等の炭化水素原料を、本発明に係る触
媒を用いて処理することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。
【0018】本発明は、ゼオライト触媒に係り、特にZS
M-12タイプのゼオライト触媒であって、以下、MTWゼ
オライトと呼称する触媒に関するものである。このMT
Wゼオライトは、特徴的な結晶構造を有し、n-パラフィ
ンの触媒クラッキング、つまり接触分解や芳香族類の転
化等の反応において、本発明により優れた活性及び選択
性を発揮する。そのうえ、本発明に係るn-パラフィンの
接触分解や芳香族類の転化においては、所望のイソパラ
フィン及びオレフィンの留分が得られる。
【0019】さらに、本発明は、本発明に係るMTWゼ
オライトの製造方法にも関するものであり、この方法に
よれば、従来のゼオライト合成プロセスに比較して短い
結晶化時間で純粋なMTWゼオライト結晶が得られる。
【0020】さらにまた、本発明は、本発明に係るゼオ
ライトを用いた、軽ナフサ及び重ナフサ、LPGの転化
や、n-パラフィンや芳香族類の留分が大きい原料の転化
に関し、これにより所望のイソパラフィンやオレフィン
の留分が大きい最終生成物が得られる。
【0021】本発明に係るMTWゼオライト触媒は、以
下のx線回折パターンにより特徴付けられるアルミノ珪
酸塩結晶構造を有する。
【0022】
【表11】
【0023】更に、本発明に係る触媒は、好ましくは約
300m2 / g以上の表面積を有してその平均粒径は約
1μm以下であるという点でその結晶構造が特徴付けら
れる。上述した触媒特性の組み合わせは、本発明に係る
MTWゼオライト触媒に所望の選択性及び活性を与える
要因となっていると考えられる。
【0024】更に、本発明によれば、本発明に係るMT
Wゼオライト触媒は、特定の有機エージェントをディレ
クティングエージェントまたはテンプレートとして用
い、更にOH- /SiO2 及びTEA + /SiO2 の比率を操作して
いる。これらは、通常約48時間以下という短時間で調
製つまり結晶化によって、純粋なMTWゼオライト触媒
が得られるという状況を得るためになされる。
【0025】本発明によれば、ゼオライトは、シリカ、
アルミナ、水、アルカリ金属源、及びテトラエチルアン
モニウムカチオン源をそれぞれ含有する混合物を形成す
ることで得られる。この混合物は、以下のようなモル比
で示される組成を有する。
【0026】
【表12】
【0027】この表において、TEA+ はテトラエチルア
ンモニウムカチオン、Mはアルカリ金属、好ましくはナ
トリウムである。
【0028】本発明においては、更に、M/(TEA+ +M) の
比の値を0.4-0.7 に保持することも好ましい。
【0029】本発明においては、シリカ及びアルカリ金
属は、アルカリ金属珪酸塩化合物の水溶液として両者を
一度に提供してもよい。
【0030】アルミナは、硝酸アルミニウム等のアルミ
ニウム塩の水溶液として用いても良い。
【0031】本発明では、上述した混合物は、好ましく
は、所望の混合物及びモル比が得られるように、珪酸ナ
トリウムの水溶液にテトラエチルアンモニウム水酸化物
と硝酸アルミニウムの水溶液とを加えることにより得ら
れる。
【0032】本発明によれば、TEA+ /SiO2 とOH- /SiO2
の各比率は、特定の有機エージェント(TEA+ )ととも
に組み合わせて所望の純粋なMTWゼオライトを得る上
で非常に重要であることが見いだされた。このMTWゼ
オライトは、所望の表面積、粒径、及びx線回折パター
ンを有し、かつMTWゼオライトの結晶化時間が短縮さ
れるものである。
【0033】本発明においては、OH- /SiO2 比は、一種
以上の酸、例えばH 2 SO4 、ミネラル酸、又はその他の
容易に得られる酸を上記混合物に加えることで、所望の
範囲に調整できる。以下の実施例に示されるように、理
想的なOH- /SiO2 比は約0.61であり、好適な有機エージ
ェントに対してこのような組成比をとることで、通常時
に比較して驚くべき短い時間で純粋なMTWゼオライト
が得られる。更に、本発明によれば、OH- /SiO2 の初期
モル比を約0.65より大きくし、その後に適当な酸を加え
てOH- /SiO2 のモル比を約0.61に落として結晶化混合物
を調製することで、優れた結果が得られる。本発明によ
りOH- /SiO2 のモル比を上述した範囲内に保持すること
で、上記混合物のpHの値は、所望のタイプの結晶の形成
が促進される値に維持される、と考えられている。
【0034】その後、この混合物は、上述したような臨
界的なx線回折パターン、表面積及び粒径を有する結晶
質アルミノ珪酸塩を得るに十分な時間高温とされる。結
晶化は、ステンレススチールオートクレーブを用いるこ
とで行ってもよい。この際、オートクレーブの体積の約
50-80vol%が、上述の混合物、またはその他公知の適当
なエクイップメントで占められるようにするべきであ
る。
【0035】結晶化は、約150-170 ℃、静置又は攪拌条
件でなされる。結晶化がなされる容器で攪拌が可能であ
るならば、攪拌条件下では短時間で結晶化がなされるこ
とから、攪拌を行うことが好ましい。本発明によれば、
結晶化は、典型的には約48時間以下でなされ、これは従
来法に比較して優れている点である。
【0036】その後、このように得られたアルミノ珪酸
塩結晶は、好ましくは、中性又は実質的に中性となるま
で、濾過及び洗浄がなされる。好ましくは、洗浄は水洗
により行う。洗浄された結晶は、その後乾燥室やその他
の乾燥装置を用いて、約120℃で、6-12時間乾燥され
る。
【0037】所望により、上述したプロセスにより得ら
れたMTWゼオライトは、その後に従来法によるイオン
交換技術により処理することもできる。この場合、触媒
に元々存在するカチオンを、その他の所望の活性金属、
例えば、他のアルカリ金属、アルカリ土類金属、または
その他所望の反応に対する活性が得られるような適切な
金属に交換することができる。
【0038】いうまでもなく、所望の活性金属を触媒に
加える技術は、従来から多数のものが知られており、本
発明にこれらの技術を適用することができる。例えば、
ゼオライトを、所望の交換するカチオンを有する塩の溶
液と接触又は含浸させてもよい。このような塩として
は、硝酸塩、塩化物、硫酸塩等が挙げられる。
【0039】所望の方法によりイオン交換を行った後
に、好ましくはゼオライトを再度水洗し、約110-120 ℃
で約6-12時間乾燥させる。
【0040】好ましくは、その後、炭化水素原料のクラ
ッキング、転化、及びその他の精製技術に適した、所望
の活性化された触媒を得るために、適当な焼成温度、好
ましくは約500-800 ℃で約2-30時間、好ましくは約2.5
時間焼成する。これらの焼成は、すべて従来法により行
ってよい。
【0041】本発明に係るMTWゼオライトは、グラニ
ュール、つまり顆粒、パウダー、つまり粉体、モールド
/押し出し成形体等の種々の形状で用いることができ
る。通常、触媒が用いられるプロセスに応じて所望の形
状が選択される。このような適切な形状の選択は、当業
者によって適宜なされるものである。例えば、マイクロ
- リアクタテストにおいては、触媒は、パウダーの形で
用いられる。FCC 用のマイクロ- アクティビティ試験(m
icro-activy tests;MAT)では、触媒は40-80 μmのグラ
ニュールとして用いられ、水素化処理処理においては、
押し出し成形された触媒が用いられる。
【0042】クラッキングや転化プロセスに用いるにあ
たって、ゼオライト触媒は、窒素流、好ましくは、1グ
ラムにつき1時間あたり3.6 リットル、約400-500 ℃で
約2-10時間窒素流により処理することで、更に活性化す
ることができる。
【0043】更に、本発明によれば、所望のイソパラフ
ィンやオレフィン生成物を得るために、本発明に係る触
媒で炭化水素原料を処理する方法が得られる。好適なプ
ロセス原料には、C2 -C4 LPG 原料及びn-パラフィン及
び/又は芳香族類を含有するC2 -C15炭化水素原料が含
まれる。特に好適な原料は、沸点を約36.7-201.7℃に有
し、n-パラフィンを含有する軽バージンナフサ及び重バ
ージンナフサである。好ましくは、n-パラフィンの炭素
原子数は2-15、芳香族類の炭素原子数は7-10である。
【0044】本発明によれば、原料中のn-パラフィン、
芳香族類、及びその他の留分は、転化またはクラッキン
グによって、イソパラフィンやオレフィン等の、所望の
最終生成物が得られる。本発明による触媒やプロセスに
よれば、所望の生成物に対する優れた転化率や選択性が
得られ、また、従来のZSM-12に比較して安定性が向上し
ていることが示される。
【0045】本発明によれば、好ましい転化条件は、温
度約400-550 ℃、空間速度約10-250h-1である。この原
料は、その原料の殆どをイソパラフィン、例えばイソブ
チレン、イソブテン、イソペンテン等、やオレフィンに
転換させるため、本発明に係る触媒、即ち、約300m2 /g
以上の表面積を有してその平均粒径は約1μm以下であ
り、表3に示したx線回折パターンを有する触媒と接触
される。
【0046】このように、本発明によれば、触媒、触媒
の調製方法、及びこの触媒を用いた炭化水素の処理方法
が提供される。本発明に係るMTWゼオライトは、結晶
化時間に要する時間が短く、また、モルデナイト、クリ
ストバライト及び、ZSM-5 等の、その他のゼオライトと
いったような、望ましからざる生成物が形成されること
もない。
【0047】さらに、本発明により得られる触媒は、特
徴的な結晶質構造を有し、この構造により、本発明に係
る転化プロセスは優れた結果が得られる。
【0048】以下の試験例によって、本発明に係る触
媒、触媒の調製方法、及び転化プロセスのそれぞれの利
点を説明する。
【0049】試験例1 本試験例においては、従来法に係る合成プロセスにおけ
る結晶化において実質的に要求される時間を測定した。
この試験例では、望ましからざる副生成物が生成され
た。これは、従来法において、ZSM-12ゼオライトの合成
時に生成されるものである。
【0050】まず、73.1g の珪酸ナトリウムを62.4mlの
蒸留水と混合した。その後、以下の成分を記載された量
で攪拌しながら加えた。
【0051】
【表13】 TEAOH の20%水溶液87.8ml 24mlの水中の1.14g のAl(NO3)3 ・9H2O 2.0ml の硫酸
【0052】上述した成分の混合物によって、以下のモ
ル比の組成を有する混合物が得られた。
【0053】
【表14】 SiO2 /Al2O3 246 Na+ /(TEA+ + Na+) 0.59 H2O /SiO2 36 OH- /SiO2 0.76 Na+ /SiO2 0.6 TEA+ /SiO2 0.41
【0054】上述した混合物は、その後ステンレススチ
ールオートクレーブに配置され、静的条件下で160 ℃と
された。
【0055】72時間経過後、結晶化が始まった。72
時間後、120時間後、168時間後、216時間後に
得られた生成物をx線回折により解析した。上述した経
過時間で得られた各試料が中性となるまで濾過及び純水
洗浄し、120℃で一晩乾燥処理した。
【0056】図1に各試料の回折パターンを示す。図1
に示されるように、クリストバライト、アルファ/石
英、ZSM-5 、モルデナイト及びZSM-12を含有する分離相
の混合物が得られた。表15にこの試験結果の概要を示
す。
【0057】
【表15】 結晶化時間(h) 得られた生成物 72 モルデナイト, α- 石英 120 モルデナイト,ZSM-5,MTW, クリストバライト, α- 石英 168 モルデナイト,ZSM-5,MTW, クリストバライト, α- 石英 216 モルデナイト,ZSM-5,MTW, クリストバライト, α- 石英
【0058】この表に示されるように、従来法において
は、どの条件においても純粋なZSM-12は得られなかっ
た。
【0059】試験例2 この試験例においては、テトラエチルアンモニウムを添
加してOH- /SiO2 の比率を高くして試料2〜4を得た。
【0060】9.8ml の蒸留水を9.91g の珪酸ナトリウム
に加えた。その後、攪拌を行いながら、以下に示す成分
を更に添加して各試料を調製した。
【0061】20%TEAOH溶液を上記珪酸ナトリウム水溶液
に対して9.9ml 加えて試料2を得た。同様にして、20%T
EOH 溶液をそれぞれ12.3及び16.5ml加えることで、試料
3及び試料4を得た。表16に示されるように、TEAOH
を加えることで、TEA + /SiO2 の値が大きくなった。な
お、各試料に対しては、0.18g のAl(NO3)3 を水3.7mlに
加えたもの、及び0.3ml の硫酸を混合し、表16に示さ
れる成分及びモル比を有する試料2,3,4を得た。
【0062】
【表16】 成分比 試料2 試料3 試料4 OH- /SiO2 0.60 0.68 0.84 SiO2 /Al2O3 208 208 208 Na+ /SiO2 0.6 0.6 0.6 H2O /SiO2 31 34 39 TEA+ /SiO2 0.25 0.32 0.49 Na+ /(TEA+ + Na+ ) 0.71 0.65 0.55
【0063】 その後、試料2〜4を96時間160 ℃に
て静置した。各試料を濾過、洗浄及び乾燥した後にx線
回折測定を行った。その結果を図2に示す。また、得ら
れた生成物の組成を表17に示す。
【0064】
【表17】 XRD強度 TEA+ / Na+ / α- 石英 クリスト ZSM5 MTW モルデ SiO2 TEA+ +Na+ バライト ナイト 試料2 0.25 0.71 S VS W W W 試料3 0.32 0.65 M VS M M VW 試料4 0.49 0.55 W VS VS VS VW
【0065】表17に示されるように、最終生成物にお
ける、望ましからざるモルデナイトの含有比は、TEA+
の比率が高くなる(及びTEA/SiO 2 の比率が高くなる)
につれて減少している。α- 石英の成分比も、TEA+
比率が高くなるにつれて劇的に減少している。そして、
所望の生成物であるMTWゼオライトの比率が高くなっ
ている。しかし、同時にモルデナイトの比率も高くなっ
ている。
【0066】試験例3 この試験例においては、混合物中のOH- /SiO2 の比率を
小さくするために硫酸を追加し、その他は試験例2の試
料4と同様にして試料5を調製した。以下にその詳細を
示す。
【0067】まず、9.8ml の蒸留水を9.91g の珪酸ナト
リウムに加えた。その後、十分に攪拌しながら、以下に
示すように種々の反応剤を添加して試料5を得た。20%T
EAOH溶液を上記珪酸ナトリウム水溶液に対して16.5ml加
え、これに0.18gのAl(NO3)3 ・9H2O を水3.7ml に加えた
ものを添加し、更に、OH- /SiO2 の値を小さくするため
に硫酸0.6ml を添加した。その結果、表18に示される
成分及びモル比を有する試料5を得た。
【0068】
【表18】 成分比 試料5 OH- /SiO2 0.61 SiO2 /Al2O3 208 Na+ /SiO2 0.6 H2O /SiO2 39 TEA+ /SiO2 0.49 Na+ /(TEA+ +Na+) 0.55
【0069】この表に示されるように、硫酸を所定量加
えることで、TEA+ /SiO2 が0.49という高いレベルに保
たれる(試料4参照)が、OH- /SiO2 の比率が0.61にま
で小さくなった。この混合物は、その後に試験例2に示
されるように、160 ℃の高温に保たれた。
【0070】ちょうど48時間後に結晶が出現した。こ
のように得られた固体結晶質体は、試験例2と同様に、
洗浄及び乾燥され、x線回折試験を行った。その結果、
図3に示されるように純粋なMTWゼオライトが生成物
として得られた。更に、本発明によれば、このMTWゼ
オライト生成物は、表3に示されるように、その格子面
間隔がZSM-12ゼオライトに特有の値であるという特徴を
有する。
【0071】本発明に係るMTWゼオライトの製造方法
によれば、望ましからざる生成物、例えば、モルデナイ
ト、クリストバライト、及びZSM-5 等の他のゼオライト
等は、実質的に生成されることがなくなり、かつ、結晶
化時間が劇的に短縮される。
【0072】試験例4 この試験例においては、TEAOH に代えてテトラプロピル
アンモニウム(TPAOH)を用いた。
【0073】まず、9.8ml の蒸留水を9.91g の珪酸ナト
リウムに加えた。その後、これを攪拌しながら、以下に
示す反応剤を添加した。
【0074】・20wt%TEAOH溶液24ml ・0.18g のAl(NO3)3 ・9H2O を水3.7ml に加えた溶液 ・OH- /SiO2 の値が0.61となる量の硫酸 試験例3と同様の工程を行った結果、結晶化時間は48
時間であり、H 2 O/SiO 2 の値は39であった。その結
果得られた混合物は、以下の組成及びモル比を有するこ
とが示された。
【0075】
【表19】 成分比 試料5 OH- /SiO2 0.61 SiO2 /Al2O3 208 Na+ /SiO2 0.6 H2O /SiO2 39 TPA+ /SiO2 0.49
【0076】48時間後、上述した条件によって、結晶
化した固体のx線回折試験を行った。得られた固体は、
ZSM-5 ゼオライトであった。従って、本発明に係る方法
では純粋なMTWゼオライトが得られたが、TPAOH で
は、このような純粋なMTWゼオライトは得られなかっ
た。
【0077】試験例5 この試験例では、TEAOH に代えて、テトラメチルアンモ
ニウム(TMAOH) を用いた。まず、9.8ml の蒸留水を9.91
g の珪酸ナトリウムに加えた。その後、この懸濁液を攪
拌しながら、以下に示す反応剤を添加した。
【0078】・20wt%TMAOH溶液10.7ml ・0.18g のAl(NO3)3 ・9H2O を水3.7ml に加えた溶液 ・OH- /SiO2 の値が0.61となる量の硫酸
【0079】試験例3と同様の工程を行った結果、結晶
化時間は48時間であり、H2O /SiO2 の値は39であっ
た。その結果得られた混合物は、以下の組成及びモル比
を有することが示された。
【0080】
【表20】 成分比 試料5 OH- /SiO2 0.61 SiO2 /Al2O3 208 Na+ /SiO2 0.6 H2O /SiO2 39 TMA+ /SiO2 0.49
【0081】48時間後、上述した条件によって、固体
のx線回折試験を行った。得られた固体は非晶質であっ
た。試験例4、5により、本発明に係るMTWゼオライ
トを得る上で、OH- /SiO2 及びTEA+ /SiO2 を所定の比
率として、TEA + 有機エージェントを用いることが非常
に重要であることが示された。
【0082】試験例6 本試験例では、本発明に係る転化プロセスに対して本発
明に係る触媒を用い、試験原料を用いたn-ヘプタンの転
化処理における選択性を試験した。この原料は、重バー
ジンナフサ原料であり、ハイドロトリート及び試験蒸留
によって以下の成分を有することが示された。
【0083】
【表21】
【0084】試験例3により調製されたゼオライト(試
料5)0.060gを用意した。このゼオライトは、3.6(l/h
r) の窒素流の下で500 ℃、2時間の前処理がなされ
た。この触媒試料を、温度460 ℃、n-ヘプタンの供給レ
ート16.5ml/ 時間、窒素の供給レート1.6(l/hr) の条件
下で、n-ヘプタンの試験原料と接触させた。
【0085】この反応は、30秒の炭化水素インジェク
ションパルスの下で行われた。
【0086】
【表22】 パルス回数 1 2 3 4 時間(s) 30 60 90 120 転化率(wt%) 24.6 25.0 28.5 30 炭化水素比率(wt%) C2 +C2 = 0.4 0.5 0.4 0.4 C3 = 21.2 21.5 22.0 20.8 C3 24.9 24.5 24.0 24.0 iC4 = 14.4 14.2 14.6 14.5 iC4 20.8 20.0 19.4 19.7 nC4 10.0 10.2 10.7 10.3 iC5 1.3 0.8 1.2 1.4 nC5 1.0 1.2 1.0 1.3 C5 = 0.8 0.9 1.1 1.3 オレフィン, 63.7 63.6 63.9 64.0 iC4 ,iC 5 (wt%)
【0087】C6級以上(C6 + )の炭化水素は検出さ
れなかった。この表に示されるように、本発明に係る触
媒は、所望されるイソパラフィンに対して優れた転化率
及び選択性を示した。
【0088】図4に、n-ヘプタンの転化に対する活性ま
たは選択性に関して、本発明に係る試料5の触媒の活性
と、USYゼオライト及びZSM-5 ゼオライトの触媒活性
の比較結果を示す。この図に示されるように、本発明に
係るMTWゼオライトのn-ヘプタンの転換に対する活性
は、比較従来例として用いたUSY ゼオライトやZSM-5ゼ
オライトよりも高い。
【0089】同様に、イソブチレンの転換における選択
率に対しても、本発明に係るMTWゼオライトと、USY
ゼオライト及びZSM-5 ゼオライトを比較した。図5に、
各ゼオライトにおけるイソブチレンに対する選択性を示
す。この図に示されるように、本発明に係るMTWゼオ
ライトは、所望の生成物であるイソブチレンに対する選
択性が非常に高い。さらに、本発明に係るMTWゼオラ
イトと、従来例であるUSY ゼオライトやZSM-5 ゼオライ
トのC3 −C5 オレフィンに対する選択性を比較した。
その結果を図6に示す。この図に示されるように、本発
明に係るMTWゼオライトは、所望のオレフィンに対す
る選択性に優れている。
【0090】試験例7 この試験例においては、試験例6でのn-ヘプタンに対す
る試験と同じ状況下で従来例に係るZSM-12ゼオライト0.
060gを試験し、本発明に係るMTWゼオライトと比較し
た。従来例に係るZSM-12ゼオライトは、粒径が5-6 μm
で220m2 /gの表面積を有するものであった。その試験結
果を表23に示す。
【0091】
【表23】 パルス回数 1 2 3 4 時間(s) 30 60 90 120 転化率(wt%) 12 8 2 0 炭化水素比率(wt%) C2 +C2 = 3.2 5.5 痕跡 -- C3 = 9.0 10.2 8.0 -- C3 42.7 33.1 41.0 -- iC4 = 1.8 2.3 1.0 -- iC4 18.8 13.3 8.2 -- nC4 12.9 13.2 7.8 -- C4 = 4.7 12.3 27.4 -- iC5 1.0 1.5 痕跡 -- nC5 3.4 5.8 3.9 -- C5 = 2.5 2.8 2.7 -- オレフィン, iC4 ,iC5 (wt%) 37.8 42.4 47.3 0 表14、15を比較すると、本発明に係るMTWゼオラ
イトは、従来のZSM-12ゼオライトに比較して、活性、選
択性、及び安定性に優れていることが示される。
【0092】試験例8 この試験例では、本発明に係る触媒を用いたn-ヘプタン
の転換プロセスにおける温度変化の影響を調べた。
【0093】0.120gの焼成したゼオライト(試料5)
を、380℃、420℃、及び460℃でそれぞれn-ヘ
プタンと接触させた。この際のフローレートは、n-ヘプ
タンは0.1126(モル/時間)、窒素は1.6 (リットル/
時間)であった。表24に、30秒パルスでの各温度に
おける触媒の活性度を示す。
【0094】
【表24】 温度 380 ℃ 420℃ 460℃ 活性(g n-C7 /g/h) 8.8 10.0 37.1 炭化水素比率(wt%) C2 = - - 1.0 C2 0.4 - 1.0 C3 20.0 24.0 21.8 C3 = 26.0 29.0 30.7 iC4 23.4 19.0 12.8 iC4 = 15.1 15.5 13.5 nC4 6.6 9.5 11.0 C4 = 8.5 3.0 6.4 C5 + - - 1.8 オレフィン,iC4 (wt%) 72.6 66.5 64.4 C6 級以上の炭化水素C6 + は検出されなかった。 WHSV=94h-1
【0095】試験例9 この試験例においては、n-デカンと接触させた際の本発
明に係るMTWゼオライト(試料5)の活性を調べた。
試験例6と同じ反応条件下で、試料5のゼオライト0.06
0gをn-デカン原料と接触させた。その結果を表25に示
す。
【0096】
【表25】 パルス回数 1 2 3 時間(s) 30 60 120 転化率(wt%) 34.0 73.0 54.0 炭化水素比率(wt%) C2 +C2 = 0.3 1.0 0.8 C3 +C3 = 11.2 21.6 19.5 iC4 24.1 14.6 11.6 iC4 = 11.2 0.2 10.0 nC4 4.4 13.0 8.3 C4 = 2.4 2.5 6.5 iC5 +iC5 = 13.2 6.2 6.0 nC5 10.3 8.7 6.0 C5 = 4.7 5.8 7.1 C6 + 18.2 17.4 24.2 芳香族類(wt%) 0.6 1.0 1.9
【0097】試験例10 この試験例では、本発明に係るMTWゼオライトを軽バ
ージンナフサ(36.7-109 ℃) のクラッキングに用いた例
を示す。
【0098】MTWゼオライト(試料5)0.120gを、上
述した試験例6と同じ反応条件で、沸点が36.7-109℃に
ある軽バージンナフサ原料と接触させた。ただし、原料
の空間速度のみは変更して38h-1とした。この原料の
組成を以下に示す。
【0099】
【表26】
【0100】その試験結果を以下の表27に示す。
【0101】
【表27】 炭化水素比率 (wt%) 転化率 60 C2 , C2 = 1.0 C3 , C3 = 10.5 iC4 6.4 iC4 = 1.3 nC4 13.0 C4 = 1.0 iC5 16.0 nC5 18.0 C5 = 0.3 iC6 14.4 nC6 7.5 ナフサ C5 −C7 6.0 iC7 , iC8 2.4 nC7 1.0 芳香族類 1.2
【0102】試験例11 試験例6のゼオライトを焼成して1.00g を用いて、48
0℃及び530℃でプロパンに対して試験を行った。こ
の際のN2 −プロパンのフローレートは13(cc /min)
で、N2 :プロパンのモル比は9:1であった。その試
験結果を表28に示す(ただし時間t=5分)。
【0103】
【表28】
【0104】この試験例によって、MTWゼオライト
は、LPG から軽オレフィンやイソパラフィン等の所望の
最終生成物への転化及びクラッキングにおいて、優れた
活性及び選択性を有することが示された。
【0105】試験例12 この試験例においては、本発明に係る触媒をメタ−キシ
レン原料の処理に用いた場合における活性を調べた。ま
た、この試験例では、同条件下において、粒径が5-6 μ
mで表面積が220m2 /gである従来例に係るZSM-12ゼ
オライトに対しても、同じ原料を同じ条件で処理した際
における活性も示す。
【0106】試験例6に係るMTWゼオライト0.060g
を、N2 の3(l/hr)の流通下において、450 ℃で一晩前
処理した。転化プロセスにおいては、その温度は350 ℃
に下げられた。
【0107】このゼオライトを、メタ−キシレン及びN
2 のフローレートをそれぞれ3.75(ml/hr),6.4(ml/hr)と
して、原料と接触させた(メタ−キシレン/N2 のモル
比=4)。
【0108】
【表29】 反応時間 転化率(wt% ) (分) 試験例6のMTW ゼオライト ZSM-12ゼオライト 10 5.0 1.0 20 3.6 0.4 40 3.2 0.3 50 2.7 0.1 130 1.7 0.0 160 1.7 0.0
【0109】表29に示されるように、本発明に係る触
媒は、従来の表面積が相対的に小さく粒径が相対的に大
きいZSM-12ゼオライトに比較して、メタ−キシレンの転
化において優れた転化率を示している。
【0110】上述した試験例によれば、本発明に係るM
TWゼオライトは、触媒の安定性が向上するだけでな
く、ナフサ原料から所望の最終生成物へのクラッキング
や転化において、優れた活性及び選択性を有することは
明らかである。
【0111】更に、特に図4、5に示されるように、本
発明に係るMTWゼオライトの表面積及び粒径のパラメ
ータは、従来のZSM-5 ゼオライトやUSY ゼオライトとほ
ぼ同様であるにも拘わらず、所望の最終生成物に対し
て、本発明に係るMTWゼオライトの活性は、従来のゼ
オライトよりも優れている。
【0112】更に、本発明によれば、MTWゼオライト
の製造方法によって、従来よりも短い結晶化時間にて純
水なMTWゼオライトが得られる。さらに、本発明に係
るハイドロコンバージョン及び/又はハイドロクラッキ
ング工程によれば、所望の最終生成物に対して高い転化
率が得られる。
【0113】本発明は、その特性及び本質を離れること
なく、種々の形態で実施可能である。本実施例は、いず
れも単なる例示であり、本発明の範囲を限定するもので
はない。等価手段による置き換えや変形等は、本発明に
包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の試験例1に係る結晶質合成物の、結晶
化時間をそれぞれ72時間、120時間、168時間、
216時間としたときのx線回折パターンを示すグラ
フ。
【図2】試験例2の3つの調製例におけるx線回折パタ
ーンを示すグラフ。
【図3】本発明法、特に試験例4により調製された触媒
のx線回折パターンを示すグラフ。
【図4】ZSM-5 ゼオライト触媒、USYゼオライト触
媒、及び本発明に係るMTWゼオライト触媒のそれぞれ
におけるn-ヘプタンの転換における活量を示すグラフ。
【図5】ZSM-5 ゼオライト触媒、USYゼオライト触
媒、及び本発明に係るMTWゼオライト触媒のそれぞれ
におけるイソブチレンの選択性を示すグラフ。
【図6】ZSM-5 ゼオライト触媒、USYゼオライト触
媒、及び本発明に係るMTWゼオライト触媒のそれぞれ
におけるC3 −C5 オレフィンに対する選択性を示すグ
ラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 11/00 C07C 11/00 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 イルダ ロメロ ヴェネズエラ,エド アラグア,ラ ビ クトリア,ウルブ. ラ モラ,アブ. 10 #04−01

Claims (33)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化水素原料の転化方法において、 炭化水素原料を用意するステップと、 オレフィン及びイソパラフィンの留分が大きい最終生成
    物が得られるように、ゼオライト触媒が略300m2 /
    g以上の表面積を有してその平均粒径は略1μm以下で
    ある、という転化条件の下で、前記炭化水素原料に対し
    て前記ゼオライト触媒を接触させるステップと、を有す
    ることを特徴とする炭化水素原料の転化方法。
  2. 【請求項2】 前記ゼオライト触媒は、下記表1に示さ
    れるx線回折パターン 【表1】 (ただし、Wは相対強度弱、Mは相対強度中、VSは相
    対強度が非常に強であることをそれぞれ表す)を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記炭化水素原料は、略36.7〜略201.7
    ℃に沸点を有するナフサ原料であることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記炭化水素原料には、炭素原子数が2
    〜15のn-パラフィンが含まれることを特徴とする請求
    項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記炭化水素原料には、更に、炭素原子
    数が7〜10の芳香族類が含まれることを特徴とする請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記炭化水素原料には、炭素原子数が7
    〜10の芳香族類が含まれることを特徴とする請求項1
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記炭化水素原料には、炭素原子数が2
    〜4のLPGが含まれることを特徴とする請求項1記載
    の方法。
  8. 【請求項8】 前記ゼオライト触媒は、ZSM-12触媒であ
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記転化条件には、温度が略400〜略
    550℃で、空間速度が略10〜略250h-1であるこ
    とが含まれることを特徴とする請求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 炭化水素原料の転化方法において、 炭化水素原料を用意するステップと、 オレフィン及びイソパラフィンの留分が大きい最終生成
    物が得られるように、ゼオライト触媒が、下記表2に示
    されるx線回折パターン 【表2】 (ただし、Wは相対強度弱、Mは相対強度中、VSは相
    対強度が非常に強であることをそれぞれ表す)を有す
    る、という転化条件の下で、前記炭化水素原料に対して
    前記ゼオライト触媒を接触させるステップと、を有する
    ことを特徴とする炭化水素原料の転化方法。
  11. 【請求項11】 前記炭化水素原料は、略36.7〜略201.
    7 ℃に沸点を有するナフサ原料であることを特徴とする
    請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記炭化水素原料には、更に、炭素原
    子数が7〜10の芳香族類が含まれることを特徴とする
    請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記炭化水素原料には、炭素原子数が
    7〜10の芳香族類が含まれることを特徴とする請求項
    10記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記炭化水素原料には、炭素原子数が
    2〜4のLPGが含まれることを特徴とする請求項10
    記載の方法。
  15. 【請求項15】 結晶質アルミノ珪酸塩構造を有する触
    媒組成物であって、下記表3に示されるx線回折パター
    ン 【表3】 (ただし、Wは相対強度弱、Mは相対強度中、VSは相
    対強度が非常に強であることをそれぞれ表す)を有する
    とともに、前記触媒は転化能を有し、その転化能によっ
    て、炭化水素原料から、オレフィン及びイソパラフィン
    の留分が大きい最終生成物を得られることを特徴とする
    触媒。
  16. 【請求項16】 前記触媒は、その表面積が略300m
    2 /gであることを特徴とする請求項15記載の触媒。
  17. 【請求項17】 前記触媒は、その平均粒径が略1μm
    以下であることを特徴とする請求項16記載の触媒。
  18. 【請求項18】 前記触媒は、その平均粒径が略1μm
    以下であることを特徴とする請求項15記載の触媒。
  19. 【請求項19】 前記結晶質アルミノ珪酸塩は、ZSM-12
    ゼオライトであることを特徴とする請求項15記載の触
    媒。
  20. 【請求項20】 結晶質アルミノ珪酸塩の製造方法にお
    いて、 シリカ、アルミナ、水、アルカリ金属源、及びテトラエ
    チルアンモニウムカチオン源を有する混合物であって、
    下記表4に示される組成及びモル比 【表4】 SiO2 /Al2O3 > 120 TEA+ /SiO2 0.2-0.95 H2O /SiO2 20-300 OH - /SiO2 0.4-0.7 (ただし、TEA+は前記テトラエチルアンモニウムカ
    チオン)を有する混合物を製造するステップと、 結晶質アルミノ珪酸塩が得られるように、前記混合物を
    高温に維持するステップと、を有することを特徴とする
    結晶質アルミノ珪酸塩の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記結晶質アルミノ珪酸塩は、下記表
    5に示されるx線回折パターン 【表5】 (ただし、Wは相対強度弱、Mは相対強度中、VSは相
    対強度が非常に強であることをそれぞれ表す)を有する
    ことを特徴とする請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記結晶質アルミノ珪酸塩は、その表
    面積が略300m2 / gであることを特徴とする請求項2
    0記載の方法。
  23. 【請求項23】 前記結晶質アルミノ珪酸塩は、その平
    均粒径が略1μm以下であることを特徴とする請求項2
    0記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記混合物を高温に保持するステップ
    で、その温度が略150〜略170℃とされることを特
    徴とする請求項20記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記アルカリ金属はナトリウムである
    ことを特徴とする請求項20記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記混合物は、下記表6に示される組
    成及びモル比 【表6】 SiO2 /Al2O3 > 200 TEA+ /SiO2 0.4-0.6 H2O /SiO2 30-100 OH - /SiO2 0.55-0.65 を有することを特徴とする請求項20記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記混合物を製造するステップは、前
    記混合物を得るために、珪酸ナトリウム水溶液、テトラ
    エチルアンモニウムヒドロキシド溶液、及びアルミニウ
    ム塩水溶液を混合するステップを有することを特徴とす
    る請求項20記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記混合物を製造するステップは、前
    記OH- /SiO2 のモル比を所望の値とするために、前記珪
    酸ナトリウム水溶液、前記テトラエチルアンモニウムヒ
    ドロキシド溶液、及び前記アルミニウム塩水溶液に対し
    て、更に酸溶液を混合するステップを有することを特徴
    とする請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記OH- /SiO2 のモル比の所望の値
    は、略0.61であることを特徴とする請求項28記載の方
    法。
  30. 【請求項30】 実質的に純粋なZSM-12ゼオライトであ
    る結晶質アルミノ珪酸塩を得るために、前記混合物は、
    略48時間以下である結晶化時間の間、前記高温に維持
    されることを特徴とする請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】 下記表7に示されるx線回折パターン 【表7】 (ただし、Wは相対強度弱、Mは相対強度中、VSは相
    対強度が非常に強であることをそれぞれ表す)を有する
    結晶質アルミノ珪酸塩の製造方法であって、 シリカ、アルミナ、水、アルカリ金属源、及びテトラエ
    チルアンモニウムカチオンの混合物を用意するステップ
    を有し、 前記混合物は下記の表8に示される組成及びモル比 【表8】 SiO2 /Al2O3 > 120 TEA+ /SiO2 0.2-0.7 H2O /SiO2 20-300 OH- /SiO2 0.4-0.7 (ただし、TEA+ は前記テトラエチルアンモニウムカチ
    オン)を有するものであり、 更に、実質的に純粋なZSM-12ゼオライトである結晶質ア
    ルミノ珪酸塩を得るために、前記混合物を高温に維持す
    るステップを有することを特徴とする結晶質アルミノ珪
    酸塩の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記混合物は、更に、略48時間以下
    である所定の時間で前記高温に維持されることを特徴と
    する請求項31記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記混合物を用意するステップは、OH
    - /SiO2 の比の値が略0.65以上であるような前記混合物
    を得るために、前記シリカ、アルミナ、水、及びアルカ
    リ金属源を混合し、その後に、前記OH- /SiO2 の比の値
    を略0.61に下げるために酸を加えるというステップを更
    に有し、これにより、前記混合物を高温に維持するステ
    ップでは、モルデナイト、クリストバライト、及びZSM-
    5 ゼオライトが実質的に含まれることのない結晶質アル
    ミナ珪酸塩が得られることを特徴とする請求項31記載
    の方法。
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