JPH04227849A - ベータゼオライト、ゼオライトyおよびマトリックスを含む、炭化水素仕込原料のクラッキング用触媒 - Google Patents

ベータゼオライト、ゼオライトyおよびマトリックスを含む、炭化水素仕込原料のクラッキング用触媒

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JPH04227849A
JPH04227849A JP10139191A JP10139191A JPH04227849A JP H04227849 A JPH04227849 A JP H04227849A JP 10139191 A JP10139191 A JP 10139191A JP 10139191 A JP10139191 A JP 10139191A JP H04227849 A JPH04227849 A JP H04227849A
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クリスチャン・マルシリ
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フランシス・ラア
Jean-Marie Deves
ジャン・マリー・デーヴ
Jean-Francois Joly
ジャン・フランソワ・ジョリ
Philippe Caullet
フィリップ・コーレ
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G11/00Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G11/02Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils characterised by the catalyst used
    • C10G11/04Oxides
    • C10G11/05Crystalline alumino-silicates, e.g. molecular sieves

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水素型ベータゼオライ
トおよび通常は非晶質の、あるいは結晶化が不良なマト
リックスと組合わされた、フォージャサイト構造のゼオ
ライトYを含む、炭化水素仕込原料の転換触媒に関する
【0002】本発明の触媒は、分子内に3個および/ま
たは4個の炭素原子を有する化合物、より詳しくはプロ
ピレンおよびイソブタンを多量に生成するための、石油
フラクションのクラッキングに特によく適している。本
発明の触媒は、重質石油フラクションのクラッキングに
特によく適している。
【0003】本発明はまた、前記触媒の存在下における
、重質石油仕込原料のクラッキング方法、および前記触
媒の製造方法に関する。
【0004】
【従来技術および解決すべき課題】炭化水素仕込原料の
クラッキングによって、非常に良好な品質の自動車用ガ
ソリンを高い収率で得ることができるが、これは、19
30年代の終わりから、石油工業において重要と認めら
れた。流動床(FCC またはFluid Catal
ytic Cracking)または移動床(例えばT
CC)で作動する方法であって、触媒が、反応帯域と再
生器(ここで酸素含有ガスの存在下、燃焼によって触媒
からコークスが除去される)との間を常時流れる方法の
導入は、固定床技術に対して、重要な進歩をもたらした
。流動床装置(FCC)は、今では移動床装置よりもは
るかに広まっている。クラッキングは、通常、約500
 ℃、大気圧に近い全圧で、水素の不存在下に実施され
る。
【0005】クラッキング装置において最もよく用いら
れる触媒は、1960年代の初めから、通常フォージャ
サイト構造のゼオライトである。例えば非晶質シリカ−
アルミナからなる非晶質マトリックスに組込まれた、か
つ、様々な割合の粘土を含んでいてもよいこれらのゼオ
ライトは、1950年代の終わり頃まで用いられていた
、シリカに富むシリカ−アルミナ触媒のものよりも、炭
化水素に対して1,000 〜10,000倍も優れた
クラッキング活性を特徴とする。
【0006】1970年代の終わり頃、原油が入手しや
すくないので、また高オクタン価のガソリンへの需要が
ますます大きくなっているので、精製業者はだんだん重
質な原油を処理するようになった。重質原油の処理は、
触媒毒、特に窒素化合物および金属化合物(特にニッケ
ルおよびバナジウム)の高い含量、コンラドソン炭素お
よび特にアスファルテン化合物の異常な値のために、精
製業者にとっては難しい問題になっている。
【0007】このような重質仕込原料を処理する必要性
、およびより最近のその他の問題、例えばガソリン中の
鉛をベースとした添加剤の漸進的ではあるが全般的な廃
止、中間留分(ケロシンおよびガスオイル)の需要の、
様々な国での緩慢ではあるが顕著な増加によって、さら
に精製業者は特に下記の目標に達しうる改良触媒を求め
るようになった。
【0008】−さらに熱および水熱安定性がより高く、
かつより金属耐性のある触媒、 −同じ転換率で、コークス生成が少ないこと、−より高
いオクタン価のガソリンを得ること、−中間留分の改善
された選択性。
【0009】大部分の場合、分子内に1〜4個の炭素原
子を有する化合物を含む軽質ガスの生成を最少限にしよ
うとし、その結果、このような軽質ガスの生成を制限す
る触媒が考えられている。
【0010】しかしながら、ある特別な場合には、分子
内に2〜4個の炭素原子を有する軽質炭化水素、あるい
はそれらのうちのある炭化水素、例えばC3および/ま
たはC4炭化水素、より詳しくはプロピレンおよびイソ
ブタンに対する大きな需要が生じる。
【0011】多量のイソブタンを得ることは、次のよう
な場合には特に有利である。すなわち精製業者が、さら
に多くの量の高オクタン価のガソリンを形成するために
、この化合物が、例えばオレフィンを含むC3〜C4留
分のアルキル化剤として用いられるようなアルキル化装
置を用いる場合である。
【0012】従って出発炭化水素留分から得られた、高
品質のガソリンの全体の収率は、実質的に増加している
【0013】プロピレンの製造は、この物質に対する需
要が大きくなっているような、ある発展途上の国々にお
いて、特に望まれる。
【0014】接触クラッキング方法は、触媒をこの製造
のために特別に適応させるという条件で、ある程度この
ような需要を満足させることができる。触媒を適応させ
る効率的な方法は、下記の2つの性質を有する活性剤を
、従来の触媒物質に添加することからなる。すなわち、 (1) 重質分子を、良好な選択率で、3個および/ま
たは4個の炭素原子を有する炭化水素、特にプロピレン
およびイソブタンに分解すること、 (2) 工業用クラッキング装置の再生器内の水蒸気分
圧および温度の苛酷な条件に十分に耐性があること、で
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】多くのゼオライトに対し
て本出願人が行なった重要な研究作業によって、下記の
ことを発見することに至った。
【0016】すなわち、本発明は、 (a) 少なくとも1つのマトリックス約20〜95重
量%、(b) フォージャサイト構造の少なくとも1つ
のゼオライトY約1〜60重量%、 (c) 全体のSi/Al原子比が2.5 以上、フッ
素含量が約0.005 〜2重量%、および77Kで測
定された窒素吸着容量が0.19の相対圧力P/Ps下
、0.08cm3(液体).g−l以上である、フッ化
物媒質中で合成された、水素型の少なくとも1つのベー
タゼオライト約0.01〜30重量%、を含む触媒であ
る。
【0017】驚くべきことに、フッ化物媒質中で合成さ
れたことをとりわけ特徴とする水素型のベータゼオライ
トによって、優れた安定性、および3個または4個の炭
素原子を有する炭化水素の生成に対して良好な選択性を
有する触媒を得ることができる。このようなベータゼオ
ライトの使用によって、先行技術の触媒を用いるよりも
多量な割合のガス、特にプロピレンおよびイソブタンの
製造を可能にするクラッキング触媒を得ることができる
【0018】本発明において用いられる水素型のベータ
ゼオライトは、特に下記の事実によって、先行技術のベ
ータゼオライトとは異なる。すなわちこれは、1989
年9月22日に出願された国内登録番号第89/12,
556号のフランス特許出願において記載され、かつ特
許請求された製造方法によって、フッ化物媒質中で合成
されたという事実である。本発明において用いられる水
素型の前記ベータゼオライトは、このフランス特許出願
第89/12,556 号において記載され、かつ特許
請求されたゼオライトに対応する。これの記載の一部は
、ここに参考のために組込まれている。
【0019】前記フランス特許出願において記載され、
かつ特許請求されているようなベータゼオライトは、(
a) 下記の近似一般式: M2/nO,Al2O3,xSiO2 (式中、Mはプロトンおよび/または金属カチオンを表
わし、nはMの原子価であり、xは5〜800 の数で
ある)、 (b) フランス特許出願第89/12,556 号の
記載の表Iに示されたX線回折図表(この表Iは、下記
にもう一度示されている)、および (c) 約0.005 〜2.0 重量%、好ましくは
約0.01〜1.5 重量%のフッ素含量、を特徴とし
、前記ゼオライトは、さらにフッ化物媒質中で合成され
たものである。
【0020】ベータ型ゼオライトの同定は、それらのX
線回折図表から容易に行なうことができる。この回折図
表は、銅線Kαでの従来の粉末方法を用いて、ディフラ
クトメーターによって得ることができる。内部標準物質
によって、回折ピークと関連のある角度の値2θを正確
に決定することができる。標本の特徴である結晶格子間
の種々の距離dhklは、ブラッグの関係式から計算さ
れる。dhklに関する測定誤差Δ(dhkl)の算定
は、ブラッグの関係式によって2θの測定値に割当てら
れる絶対誤差Δ(2θ)に従って計算される。内部標準
物質の存在下、この誤差は最少にされ、一般的には±0
.05°とされる。このdhklの各値に割当てられる
相対強度I/Ioは、対応する回折ピークの高さから算
定される。
【0021】同様にこの回折ピークの高さは、デバイシ
ェラカメラによって得られた写真からも決定されうる。 多くの場合、この強度の特徴を示すために、下記の記号
の段階を用いる:FF=非常に強い、F=強、mF=中
〜強、m=中、mf=中〜弱、f=弱、ff=非常に弱
い。
【0022】表Iは、フランス特許出願第89/12,
556 号によるベータ型ゼオライトに特徴的なX線回
折図表を表わす。dhklの欄には、結晶格子間の種々
の距離dhklが取りうる極値が示されている。これら
の値の各々には、2θの値に従って、一般に±0.07
〜±0.002 の測定誤差が割当てられなければなら
ない(dhklは、オングストロームで表示されている
。1オングストローム=10−10m)。
【0023】
【表1】
【0024】フッ化物媒質中で合成された水素型のベー
タゼオライトは、フランス特許出願第89/12,55
6 号に記載され、かつ特許請求された方法に従って製
造された。 この方法の一部を、参考として下記に再び記載する。
【0025】(a) 水、少なくとも1つのシリカ源、
少なくとも1つのアルミニウム源、フッ化物イオン(F
−)を含む少なくとも1つの動態化剤源、1,4 −ジ
アザビシクロ[2,2,2] オクタン、および1,4
 −ジアザビシクロ[2,2,2] オクタンとメチル
アミンとの混合物からなる群から選ばれる、少なくとも
1つの構造化剤源であって、場合によっては有機カチオ
ンを生じうるものを含む、pH約9以下、好ましくは約
4〜約9(さらにより好ましくは約6〜約9)の溶液状
の反応混合物を形成する。この反応混合物は、モル比と
して、下記の値の範囲内にある組成を有する:   Si/Al:3〜200 、好ましくは3〜100
 、例えば4〜20、  F−/Si:0.1 〜8、
好ましくは0.2 〜6、例えば0.5 〜4、  H
2O/Si:4〜30、好ましくは5〜20、例えば5
〜12、  (R+R´)/Si:0.5 〜4、例え
ば0.9 〜2.1 、R/R´:0.1 〜無限、好
ましくは0.2 〜無限、例えば0.3 〜無限、[こ
こでRは、DABCO (すなわち1,4 −ジアザビ
シクロ[2,2,2] オクタン)であり、R´はメチ
ルアミンである(メチルアミンを用いない場合には、R
´=0である)] (b) 前記反応混合物を、結晶化合物を得るまで、加
熱温度約50〜250 ℃、好ましくは約80〜220
 ℃に維持する。 および (c) 前記化合物を、約350 ℃以上、好ましくは
約450 ℃以上の温度で焼成する。
【0026】本発明において前記ベータゼオライトを用
いることを目的として、焼成工程(c) は、有利には
空気下約500 〜600 ℃、例えば空気下約550
 ℃で実施される。焼成工程(c) によって、水素型
ゼオライトを得ることができる。
【0027】フランス特許出願第89/12,556 
号によって、フッ化物媒質中で合成されたベータゼオラ
イトは、いくつかの特徴を有する。この特徴は、アルカ
リ媒質中で合成されたベータゼオライトに比較して、多
くの利点をこれに与える。これらの利点のうち、特に下
記のものを挙げることができる。
【0028】−合成は、一般的にアルカリカチオンの不
存在下に実施され、水素型は、有利には空気下約500
 〜約600 ℃、例えば約550 ℃で、簡単な焼成
によって得られる(有機カチオンの除去);−ゼオライ
トの酸性特性は、焼成工程(c)  の後、フッ素の存
在によって改善されている;−結晶は、先行技術により
アルカリ媒質中で合成されたベータゼオライトよりも大
きいサイズを有する(少なくとも0.1 〜10μmの
大きさ)。この特性は、フッ化物媒質中で合成されたベ
ータゼオライトに、改善された熱安定性を与える。
【0029】ベータゼオライトの種々の特徴は、下記方
法によって測定される。
【0030】−全体のSi/Al原子比は、螢光X線分
析によって測定される。
【0031】−フッ素含量は、特殊電極(electr
ode specifique)による定量によって測
定される。
【0032】−結晶率は、X線回折スペクトルの定性試
験によって評価される。現在のところ、(ゼオライトの
合成媒質が何であっても)ベータゼオライトの単位格子
のパラメータを決定することはできない。
【0033】−ベータゼオライトの窒素吸着容量は、7
7Kにおいて相対圧力P/Ps=0.19に対して測定
される(Psは、77Kの温度での飽和蒸気圧である)
【0034】従って本発明による触媒を製造するために
用いられる水素型ベータゼオライトは、好ましくは空気
下、約500 〜約600 ℃、例えば約550 ℃の
焼成を受けた、フッ化物媒質中で合成されたベータゼオ
ライトである。この焼成の後、場合によっては脱アルミ
ニウム処理を行なう。
【0035】従って本発明において用いられる水素型の
ベータゼオライトは、脱アルミニウムされているか、あ
るいは脱アルミニウムされていないものである。好まし
くは脱アルミニウムされているものである。
【0036】ベータゼオライトは、場合によっては焼成
工程後、NH4OHによる一部または全部脱フッ素処理
に付されてもよい。例えばこれについてはフランス特許
出願第89/12,556 号に記載されている。
【0037】本発明において用いられる水素型ベータゼ
オライトは、下記特性を特徴とする。すなわち、−全体
のSi/Al原子比は、約2.5 以上、通常約5〜約
1,000 、好ましくは約10〜約500 、−フッ
素含量が約0.005 〜2重量%、通常約0.01〜
1.5 重量%、−0.19の相対圧力P/Ps  下
、77Kで測定された窒素吸着容量が0.08以上、好
ましくは0.10cm3  (液体).g−l以上、と
いう特徴を有する。
【0038】本発明の水素型ベータゼオライトは、その
他に、フッ化物媒質中で合成されたことを特徴とする。 このゼオライトは、通常、アルカリカチオンをまったく
含まない。一般に合成媒質はこれを含んでいない。
【0039】ベータゼオライトは、好ましくは脱アルミ
ニウムされている。
【0040】脱アルミニウムベータゼオライトの様々な
製造方法がある。このようにして、好ましくは水素型ベ
ータゼオライトは、下記2つの処理の一つに付される。
【0041】(1) 焼成工程後、ベータゼオライトを
水蒸気の存在下に熱処理に付す。これはセルフスチーミ
ング技術によって実施されてもよい(密閉雰囲気での焼
成)。温度は、通常、300 〜800 ℃、好ましく
は400 〜700 ℃であり、通常10分間以上、好
ましくは20分間以上である。焼成雰囲気は、少なくと
も1%、好ましくは少なくとも5%の水蒸気を含む。セ
ルフスチーミングの場合、雰囲気は本質的に水とアンモ
ニアからなる。このようにして得られた生成物を、固体
からアルミニウムを抽出することを目的とする酸処理に
付してもよい。この処理は、通常、温度20〜150 
℃、好ましくは80〜150 ℃で、通常10分間以上
の時間、この生成物を、規定度が通常0.1 〜12N
の強無機酸または有機酸中に浸して実施してもよい。
【0042】(2) 焼成工程後、固体からアルミニウ
ムを抽出することを目的とする酸処理を行なう。この処
理は、(1) でのように、温度20〜120 ℃で、
10分間以上の間、規定度が通常0.1 〜15Nの強
無機酸または有機酸中に固体を浸して実施されてもよい
【0043】驚くべきことに、フッ化物媒質中で合成さ
れ、かつ例えば前記方法の一つによって脱アルミニウム
されたベータゼオライトは、特別な構造を有する。実際
に、超薄切片に対する透過電子顕微鏡による構造解析に
よって、結晶中に中間孔(Mesopore)の存在が
発見される。これらの中間孔は、非常に特殊な形態を示
す。これは結晶のC軸に垂直な平面内を走っている円筒
形である。これらの中間孔は、ベータゼオライトの結晶
の外へ直接通じている。従ってこれらにより、結晶の真
中への反応体の分散がより良好に行なわれる。
【0044】その他の脱アルミニウム方法、例えばフッ
化水素酸、気相の塩酸による浸蝕、またはフルオロシリ
ケートによる処理、あるいは当業者に知られたその他の
あらゆる方法が考えられる。
【0045】本発明の触媒はまた、フォージャサイト構
造のゼオライトYをも含む(Zeolite Mole
cular Sieves Structure, C
hemistry and Use, Donald 
W. BRECK, John WILLEY & S
ons, 1973)。用いることができるゼオライト
Yとして、好ましくは安定化ゼオライトYを用いる。こ
れらは、金属カチオン、例えばアルカリ土類金属カチオ
ンおよび/または原子番号57〜71の希土類金属カチ
オンと少なくとも一部交換された形態、あるいは水素型
の、一般に超安定あるいはUSY と呼ばれるものであ
る。
【0046】本発明の触媒はまた、例えばアルミナ、シ
リカ、マグネシア、粘土、酸化チタン、ジルコニア、こ
れらの化合物の少なくとも2つの組合わせ、およびアル
ミナ−酸化ホウ素の組合わせからなる群から選ばれる、
通常非晶質または結晶化が不良な少なくとも1つのマト
リックスをも含む。
【0047】マトリックスは、好ましくはシリカ、アル
ミナ、マグネシア、シリカ−アルミナ混合物、シリカ−
マグネシア混合物および粘土からなる群から選ばれる。
【0048】本発明の触媒は下記のものを含む、すなわ
ち、 (a) 少なくとも1つのマトリックス約20〜95重
量%、好ましくは約30〜85重量%、多くの場合有利
には約50〜80重量%、 (b) フォージャサイト構造の少なくとも1つのゼオ
ライトY約1〜60重量%、好ましくは約4〜50重量
%、多くの場合有利には約10〜40重量%、および、
(c) 前記特徴を有する、場合によっては脱アルミニ
ウムされた、水素型の少なくとも1つのベータゼオライ
ト約0.01〜30重量%、好ましくは約0.05〜2
0重量%、多くの場合有利には約0.1 〜10重量%
【0049】前記のような、本発明による触媒の製造に
用いられる水素型のベータゼオライトは、アルミノ−シ
リケート骨組が一般に専らアルミニウム原子とケイ素原
子とからなる、水素型ベータゼオライトである。しかし
ながらまた、本発明による触媒の製造において、前記の
ような水素型ベータゼオライトであって、アルミノ−シ
リケート骨組のアルミニウムおよび/またはケイ素の一
部が、合成を終えると、その他の金属またはメタロイド
元素、例えばB、P、Ti、V、Cr、Fe、Mn、G
a、Ge、およびZrと置き換えられているものを用い
てもよい。
【0050】本発明の対象の触媒は、当業者に良く知ら
れたあらゆる方法によって製造することができる。
【0051】このようにしてこの触媒を、(脱アルミニ
ウムされた、またはされていない)水素型ベータゼオラ
イト、およびゼオライトを含むクラッキング触媒の従来
の製造方法によるゼオライトYの同時組込みによって得
ることができる。
【0052】この触媒はまた、マトリックスとゼオライ
トYを含む第一物質と、前記の(脱アルミニウムされた
、またはされていない)水素型ベータゼオライトを含む
第二物質であって、例えば水素型の前記ベータゼオライ
トと、前記第一物質中に含まれるマトリックスと同一ま
たは異なってもよいマトリックスとの混合物であるもの
との、機械的混合によって得ることもできる。この機械
的混合は、通常、乾燥物質を用いてなされる。物質の乾
燥は、好ましくは例えば約100〜500 ℃の温度で
、通常約0.1 〜30秒間、噴霧(噴霧乾燥Spra
y−drying)によって実施される。
【0053】噴霧による乾燥後、これらの物質はなお、
揮発性物質(水とアンモニア)約1〜30重量%を含ん
でいてもよい。
【0054】(脱アルミニウムされた、またはされてい
ない)水素型ベータゼオライト−マトリックス混合物は
、通常、前記混合物の総重量に対して、ベータゼオライ
ト1〜90重量%、好ましくは5〜60重量%を含む。
【0055】本発明の触媒の製造において用いられるゼ
オライトY−マトリックス混合物は、通常、先行技術の
従来のクラッキング触媒(例えば市販触媒)である。前
記の(脱アルミニウムされた、またはされていない)水
素型ベータゼオライトは、その場合添加剤と考えること
ができる。この添加剤は、前記の従来のクラッキング触
媒とこれの混合のために、そのままで用いられてもよく
、あるいは予めマトリックスに組込まれてもよい。マト
リックス−ベータゼオライト全体は、その時には添加剤
となり、これを、例えば適切な成形後、水素型ベータゼ
オライトおよび従来のクラッキング触媒粒子を含む粒子
の機械的混合によって、前記従来のクラッキング触媒に
混合する。
【0056】接触クラッキング反応の一般的条件は特に
よく知られているので、本発明の枠内のここで繰り返さ
ない(例えば米国特許第3,293,192 、3,4
49,070 、4,415,438 、3,518,
051 、および3,607,043 号参照)。
【0057】3および4個の炭素原子を有する気体炭化
水素、特にプロピレンおよびイソブタンを可能な限り多
量に生じることを目的として、クラッキングを実施する
温度をわずかに、例えば約10〜約50℃増加させるこ
とがしばしば有利である。しかしながら、本発明の触媒
は、大部分の場合に、このような温度上昇が不要になる
のに十分なほど活性である。その他のクラッキング条件
は、先行技術で用いられたものに対して不変である。
【0058】
【実施例】下記の実施例は本発明を例証するが、その範
囲を制限するものではない。
【0059】[実施例1] Si/Al原子比が約11の水素型ベータゼオライトの
製造 フランス特許出願第89/12.556 号に記載され
た合成方法によって、ベータゼオライトをフッ化物媒質
中で合成する。
【0060】焼成処理(工程(c) )を、空気下55
0 ℃で下記マニュアルに従って実施した。 −550 ℃で2時間の安定段階、窒素流量=2リット
ル/h/g、 空気流量=0.4 リットル/h/g;−550 ℃で
2時間の安定段階、空気流量=2リットル/h/g。
【0061】得られたベータゼオライト(ベータ1と記
す)は、下記近似化学式を有する:   このフッ素重量含量は0.49%である。X線回折
図表はベータゼオライトに特徴的なものであり、本明細
書の表Iのものに対応する。
【0062】0.19の相対圧力P/Ps下、77Kで
測定された窒素吸着容量は、0.185 cm3(液体
).g−lである。
【0063】[実施例2] 全体のSi/Al原子比が約18の水素型ベータゼオラ
イトの製造 出発ゼオライトは、実施例1に従って製造された、全体
のSi/Al原子比が約11の水素型ベータゼオライト
である。
【0064】この水素型ベータゼオライトを、規定度0
.5 Nの硝酸溶液中に浸す。ベータゼオライト重量に
対する液体の容積比は、5cm3/gであり、処理時間
は、100 ℃の温度で4時間である。蒸溜水での3回
の洗浄、ついで濾過後、生成物を110 ℃で24時間
乾燥する。
【0065】得られたベータゼオライト(ベータ2と記
す)は、ベータゼオライトに特徴的なX線回折図表を示
し、これはこの明細書の表Iのものに対応する。
【0066】この全体のSi/Al原子比は約18であ
る。フッ素重量含量は、約0.30%である。
【0067】0.19の相対圧力P/Ps下、77Kで
測定された窒素吸着容量は、0.210 cm3(液体
).g−lである。
【0068】[実施例3] 全体のSi/Al原子比が約32の水素型ベータゼオラ
イトの製造 実施例2と同様に、出発ベータゼオライトは、実施例1
に従って製造された、全体のSi/Al原子比が約11
の水素型ベータゼオライトである。
【0069】硝酸の規定度が1Nであることを除けば、
実施例2に記載されたと同様の、硝酸処理を適用する。
【0070】蒸溜水での洗浄および110 ℃で24時
間の乾燥後、下記特徴を有するベータゼオライト(ベー
タ3と記す)が得られる:−ベータゼオライトに特徴的
で、この明細書の表Iのものに対応するX線回折図表;
−全体のSi/Al原子比が約32; −フッ素重量含量が0.25%; −0.19の分圧P/Ps下、77Kで測定された窒素
吸着容量0.24 cm 3(液体).g−l。
【0071】[実施例4] ベータゼオライトをベースとするクラッキング添加剤の
製造 乾燥水素型ベータゼオライト30重量%、および水素型
ベータゼオライトの粒度に匹敵する粒度の、予め焼成さ
れた非晶質シリカ70重量%の割合での、従来の方法の
機械的混合による、クラッキング添加剤を製造するため
に、実施例1〜3で製造された様々なベータ1〜ベータ
3生成物を用いる。
【0072】このようにして得られた種々の添加剤をペ
レット化し、ついで粉砕機によって小さい凝塊にする。 次にサイズが4×10−5m〜2×10−4m(40〜
200 ミクロン)の粒子のフラクションを、ふるい分
けによって回収する。これらの添加剤は、AB1 、A
B2 およびAB3 と呼ばれ、各々30重量%の割合
で、ベータ1、ベータ2、ベータ3の水素型ベータゼオ
ライトを含む。
【0073】[実施例5] 本発明に合致するクラッキング触媒の製造、およびこれ
らの触媒の触媒テスト条件 実施例4で得られた3つの添加剤AB1 〜AB3 を
、従来の方法で、略称でCAT と呼ばれる、工業用新
規接触クラッキング触媒に、20重量%の割合で機械的
に混合する。触媒CAT は、シリカ−アルミナマトリ
ックスと、主要な十二角形孔路の開口が7.4 ×10
−10mであり、結晶パラメータaが2.45 nm 
の、超安定ゼオライトY(USY)30重量%とを含む
(W. MEIERおよびD. HOLSON 、At
las of Zeolite Structure 
Types 1978 年)。触媒(CAT) および
種々の添加剤は、750 ℃で、100 %の水蒸気の
存在下、6時間予め焼成された。
【0074】従って触媒CAT と添加剤AB1 〜A
B3 との混合の結果生じた触媒は、超安定ゼオライト
Y(USY)24重量%、水素型ベータゼオライト6重
量%およびマトリックス70重量%を含む。
【0075】次に触媒CAT 、触媒CAT と添加剤
AB1 〜AB3 との混合の結果生じた触媒の各々を
、触媒テストマイクロ装置MAT の反応器内に導入す
る。次に各触媒の重質炭化水素仕込原料を転換する能力
を、下記条件下に測定する: 触媒量=6g 触媒/仕込原料重量比=C/O=6 仕込原料の注入時間=40秒 WHSV=質量空間速度=15h−1 温度=510 ℃。
【0076】用いられた仕込原料は、下記特徴を有する
: 15℃密度=0.932  S重量%=1.8  N重量%=0.2  コンラドソン炭素%=3.2  Ni+V=8ppm  60℃粘度=46.2mm2/s IR(60℃)=1.5061(仕込原料の屈折率)飽
和物=44.5重量% オレフィン類=1.7 重量% 芳香族=43.9重量% 樹脂=8.6 重量% アスファルテン(C5に不溶)=1.3 重量%触媒性
能の比較 表IIに入っている結果は、下記のように示されている
【0077】−仕込原料の転換率(重量%)−ガス収率
(重量%)(H2+C1〜C4炭化水素)−ガスの配分
(重量%)(H2+C1〜C4炭化水素)−220 ℃
におけるC5ガソリン収率(重量%)−LCO 収率(
中間留分:220 〜380 ℃)(重量%)−コーク
ス収率(重量%)。
【0078】
【表2】
【0079】これらの結果は、本発明によるフッ化物媒
質中で合成された水素型ベータゼオライトをベースとす
る添加剤の使用によって、より多量のプロピレン、ブチ
レンおよびイソブタンを製造することができるというこ
とを示す。同時にガソリンの品質は、オクタン価の面で
は、改良されている。
【0080】
【発明の効果】本発明によるクラッキング用触媒は、優
れた安定性、十分な活性、および3〜4個の炭素原子を
有する炭化水素の生成に対して良好な選択性を有し、先
行技術の触媒を用いるよりも多量な割合のガス、特にプ
ロピレンおよびイソブタンの製造を可能にする。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a) 少なくとも1つのマトリック
    ス約20〜95重量%、 (b) フォージャサイト構造の少なくとも1つのゼオ
    ライトY約1〜60重量%、 (c) 全体のSi/Al原子比が2.5 以上、フッ
    素含量が約0.005 〜2重量%、および77Kで測
    定された窒素吸着容量が0.19の相対圧力P/Ps下
    、0.08cm3(液体).g−l以上である、フッ化
    物媒質中で合成された、水素型の少なくとも1つのベー
    タゼオライト約0.01〜30重量%、を含む触媒。
  2. 【請求項2】  (a) マトリックス約30〜85重
    量%、(b) フォージャサイト構造のゼオライトY約
    4〜50重量%、および (c) 水素型のベータゼオライト約0.05〜20重
    量%、を含む請求項1による触媒。
  3. 【請求項3】  前記マトリックスは、アルミナ、シリ
    カ、マグネシア、粘土、酸化チタン、ジルコニア、これ
    らの化合物の少なくとも2つの組合わせ、およびアルミ
    ナ−酸化ホウ素の組合わせからなる群から選ばれる、請
    求項1または2による触媒。
  4. 【請求項4】  前記ゼオライトYは、水素型および/
    または原子番号57〜71の希土類群の金属のカチオン
    によって、少なくとも一部交換された形態の超安定ゼオ
    ライトYである、請求項1〜3のうちの1つによる触媒
  5. 【請求項5】  水素型の前記ベータゼオライトは、全
    体のSi/Al原子比が約5〜約1,000 、フッ素
    含量が約0.01〜1.5 重量%、および77Kで測
    定された窒素吸着容量が0.19の相対圧力P/Ps下
    、0.10cm3(液体).g−l以上である、請求項
    1〜4のうちの1つによる触媒。
  6. 【請求項6】  水素型の前記ベータゼオライトは、水
    素型の脱アルミニウムベータゼオライトである、請求項
    1〜5のうちの1つによる触媒。
  7. 【請求項7】  水素型の前記ベータゼオライトは、原
    子番号57〜71の希土類群の金属のカチオンによって
    、少なくとも一部交換された形態の脱アルミニウム水素
    型ベータゼオライトである、請求項1〜5のうちの1つ
    による触媒。
  8. 【請求項8】  下記工程、すなわち、(a) 水素型
    ベータゼオライトと、マトリックスとの噴霧によって乾
    燥された混合物を調製する工程、(b) フォージャサ
    イト構造のゼオライトYと、マトリックスとの噴霧によ
    って乾燥された混合物を調製する工程、 (c) 工程(a) で乾燥された物質を、工程(b)
     で乾燥された物質に混合する工程、からなることを特
    徴とする、請求項1〜7のうちの1つによって定義され
    た触媒の製造方法。
  9. 【請求項9】  水素型の前記ベータゼオライトおよび
    フォージャサイト構造の前記ゼオライトYを、同時にマ
    トリックスに組込むことを特徴とする、請求項1〜7の
    うちの1つによって定義された触媒の製造方法。
  10. 【請求項10】  高い割合のプロピレンとイソブタン
    とを含む生成物を得るために、クラッキング条件下での
    炭化水素仕込原料の接触クラッキング方法における、請
    求項1〜7のうちの1つによって定義された触媒、ある
    いは請求項8または9によって製造された触媒の使用方
    法。
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