JP2751796B2 - 車両用シートのヘッドレスト装置 - Google Patents

車両用シートのヘッドレスト装置

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JP2751796B2
JP2751796B2 JP5237426A JP23742693A JP2751796B2 JP 2751796 B2 JP2751796 B2 JP 2751796B2 JP 5237426 A JP5237426 A JP 5237426A JP 23742693 A JP23742693 A JP 23742693A JP 2751796 B2 JP2751796 B2 JP 2751796B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用シートのヘッドレ
スト装置に関し、更に詳細に説明すると、シートバック
の上端に取付けられたヘッドレストステイと、該ヘッド
レストステイの上端に固定されたヘッドレスト本体と、
前記シートバックに内装された前記ヘッドレストステイ
を上下に昇降させる上下昇降手段と、シートへの着座を
検出する着座センサと、該着座センサで着座を検出した
ときに前記上下昇降手段を制御して前記ヘッドレストス
テイを所定の中立位置まで上昇させる昇降制御手段とを
備えた車両用シートのヘッドレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シート等にあっては、自
動車の走行中、着座者を安定して保持すると共に、適切
な座り心地感を与え、長時間に亘たる着座状態にあって
もその疲労をできるだけ軽減し得ることが望まれ、着座
者の後頭部を支えるようにシートバック上端部にヘッド
レスト装置が付設されている。
【0003】このようなヘッドレスト装置として、従来
から種々の構成のものが知られており、シートバックの
上端に収納可能なヘッドレスト装置が存在し、またヘッ
ドレストステイの下端がシートバックに設けられた駆動
モータ等を備える上下昇降手段によりヘッドレストステ
イが上下調節自在に取付けられた車両用シートのヘッド
レスト装置も知られている(特開昭62−101213
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、従来のヘッ
ドレスト装置においては、ヘッドレスト本体を直線上で
上下調節するか、または曲線上で上下動させるようにし
ており、何れにしてもヘッドレスト本体の移動軌跡が一
定となっていることから、この移動軌跡によってヘッド
レスト本体の前後位置が変化するため、着座者の体型に
合わせてヘッドレスト位置を調整するのが困難であると
いう未解決の課題がある。
【0005】また、ヘッドレスト本体が曲線上の移動軌
跡を描く場合には、中立位置の前後でヘッドレスト本体
の傾斜角度が変化することになり、この傾斜角度変化を
調整することができないという未解決の課題もある。更
に、ヘッドレスト本体が直線上の移動軌跡を描く場合に
は、ヘッドレスト本体を上昇すればするほどヘッドレス
ト本体と後頭部との間に空隙が発生し、安定感を得るこ
とができないものであった。
【0006】本発明の目的は、着座者の体型に合わせて
ヘッドレスト本体を傾斜角を変えることなく前後方向位
置を微調整可能として着座者の後頭部を確実に支持する
ことができ、著しく安全性を向上させることができる車
両用シートのヘッドレスト装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述せる課題に
鑑みてなされたもので、請求項1に係る車両用シートの
ヘッドレスト装置は、シートバックの上端側に取付けら
れたヘッドレストステイと、該ヘッドレストステイの上
端に固定されたヘッドレスト本体と、前記シートバック
に設けられた前記ヘッドレストステイを上下に昇降させ
る上下昇降手段と、シートへの着座を検出する着座セン
サと、該着座センサで着座を検出したときに前記上下昇
降手段を制御して前記ヘッドレストステイを所定の中立
位置まで上昇させる昇降制御手段とを備えた車両用シー
トのヘッドレスト装置において、前記ヘッドレストステ
イ間に固定された前記ヘッドレスト本体を前記上下昇降
手段による移動軌跡とは異なる軌跡に沿って上下方向に
微動させる微調整昇降手段と、該微調整昇降手段を駆動
制御可能な微調整駆動手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2に係る車両用シートのヘッ
ドレスト装置は、前記微動調整駆動手段が、前記ヘッド
レストステイが所定の中立位置にあるときのみ作動状態
となるように構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明によれば、昇降制御手段によって上下昇
降手段を駆動することにより、ヘッドレスト本体を上下
動させて、着座者の体型に合わせて上下位置を設定する
ことができるが、微調整昇降手段が上下昇降手段による
移動軌跡とは異なる軌跡に沿ってヘッドレスト本体を微
動させることができるため、例えば上下昇降手段による
ヘッドレスト本体の移動軌跡が曲線上であるときに、微
調整昇降手段によってヘッドレスト本体を微動させるこ
とにより、ヘッドレスト本体の傾斜角を変更することな
く微調整を行うことができると共に、ヘッドレスト本体
の前後方向位置も調整することができ、ヘッドレスト本
体を乗員の後頭部に近接させた状態とすることができ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る車両用シートのヘッドレ
スト装置を図面を参照して詳述する。図1乃至図4に
は、本発明に係る車両用シートのヘッドレスト装置の一
実施例の概略が夫々示されており、図1に示す車両用シ
ートのシートバック11はシートフレーム12と、この
シートフレーム12の外周に取付けられたパッド材と、
このパッド材の外周を被覆する表皮材とから形成されて
いるが、シートフレーム12の構成のみを示している。
【0011】前記シートバック11の上端中央部には凹
部11aが形成され、この凹部11aにヘッドレスト装
置21のヘッドレスト本体27が下降状態で収納される
ようになされている。このヘッドレスト装置21はシー
トバック11のシートフレーム12側に設けた上下昇降
手段31により上下調節自在に取付けられている。
【0012】前記ヘッドレスト装置21は、図4
(a),(b)に示す如く、左右方向に延長する垂直板
部22aとその上端から後方に延長する水平板部22b
とで断面逆L字状に形成された内側のヘッドレストフレ
ーム22と、その水平板部22bの左右端部側から下方
に垂下され外周面に絶縁膜が形成されたパイプ状のヘッ
ドレストステイ23,23とを有している。
【0013】ヘッドレストフレーム22の垂直板部22
aの下端面側でヘッドレストステイ23,23間の位置
に微調整用駆動モータ24が配設されている。前記微調
整用駆動モータ24は出力軸側にベベルギヤ24aを付
設した直流モータで構成されている。
【0014】リードスクリュー25の下端がベベルギヤ
24aの垂直出力軸に連結され、リードスクリュー25
の上端がヘッドレストフレーム22の水平板部22bに
回転自在に支持されている。このリードスクリュー25
にはナット26が螺合され、このナット26がヘッドレ
スト本体27の外側フレーム27aの内周面に固定さ
れ、ヘッドレスト本体27が上下に移動可能に形成され
ている。
【0015】ここで、ヘッドレスト本体27は下端を開
放した中空の筐体からなる外側フレーム27aと、この
外側フレーム27aの外周に配設されたパッド材、及び
このパッド材の外周を被覆する表皮材より形成されてい
るが、パッド材、及び表皮材の図示説明はこれを省略す
る。
【0016】また、微調整用駆動モータ24、リードス
クリュー25及びナット26で微調整昇降手段28が構
成され、駆動モータ24を例えば正転駆動することによ
り、ナット26が上方に移動してヘッドレスト本体27
が上昇し、上限位置でナット26に形成したドッグ29
がリミットスイッチLS1に接触してこれをオフ状態と
し、逆に駆動モータ24を逆転することにより、ナット
26が下方に移動してヘッドレスト本体27が下降し、
下限位置でドッグ29がリミットスイッチLS2に接触
してこれをオフ状態とする。
【0017】前記シートバック11のシートフレーム1
2の左右のサイドフレーム12a,12a間には上部横
杆14及び下部横杆16が設けられ、この上部横杆14
及び下部横杆16杆に、上下昇降手段31が設けられて
いる。
【0018】前記下部横杆16には前述した微調整用駆
動モータ24と同様に出力側にベベルギヤ33aを付設
した直流モータで構成される昇降用駆動モータ33が設
けられ、この駆動モータ33のベベルギヤ33aの垂直
出力軸にリードスクリュー35が連結されている。
【0019】前記リードスクリュー35の上端部は上部
横杆14にブラケット37により回転可能に取付けれら
ている。このリードスクリュー35にナット38が螺合
され、このナット38に横方向に延びる昇降基板39が
固着されている。
【0020】前記昇降基板39の両側部は上部横杆14
及び下部横杆16間に設けた左右一対のガイド部材4
1,41に沿って上下動するように構成されている。前
記昇降基板39の両側部にはヘッドレストステイ23の
下端を前後方向に回動可能に枢支する枢支部43が形成
されている。
【0021】また上部横間14のヘッドレストステイ2
3,23の中間部が昇降する位置に左右一対の軸受部4
5,45が設けられている。この軸受部45は、図3
(a)及び(b)に示す如く、球面軸受に形成されてい
るが、要はヘッドレストステイ23の中間部を前後方向
に回動し得るものであればよい。
【0022】前記軸受部45は一例として、内側に球面
を有する軸受47と、この軸受47に回転自在に支持さ
れた球体48とを有し、球体48にはヘッドレストステ
イ23を上下動可能に挿通する透孔49が形成されてい
る。尚、この軸受部45に代えて従来公知のヘッドレス
トステイホルダーを用いることもできる。
【0023】前記軸受部45が前記上部横間14に取付
けられたリードスクリュー35の上端部より前方に位置
するように取付けられている。ヘッドレストステイ23
は、軸受部45の球体48の透孔49を上下動すると共
に、ヘッドレストステイ23に傾斜方向の力が加えられ
た場合に球体48が軸受47に対して回動するものであ
る。
【0024】従って、ヘッドレスト装置21を上方に移
動させる場合には、例えば昇降用駆動モータ33を正転
させることにより、リードスクリュー35に沿って昇降
基板39が上昇し、ヘッドレストステイ23の下端が昇
降基板39と共に上昇する。
【0025】この際ヘッドレストステイ23の軸受部4
5が前記上部横間14に取付けられたリードスクリュー
35の上端部より前方に位置しているので、図2に示す
如く、昇降基板39が上昇するに従いヘッドレストステ
イ23が前方に傾斜した状態となり、上端のニュートラ
ル位置に達すると昇降基板39に形成したドッグ50が
リミットスイッチLS3に接触してこれがオフ状態とな
る。
【0026】また、上方位置にあるヘッドレスト装置2
1を下方に移動させる場合には、昇降用駆動モータ33
を逆転させることにより、リードスクリュー35に沿っ
て昇降基板39が下降し、ヘッドレストステイ23の下
端部が昇降基板39と共に下降する。
【0027】ヘッドレストスティ23の下端部がリード
スクリュー35の下端部側に導かれ、ヘッドレスト装置
21がシートバック11の凹部11aに収納されると共
に、ヘッドレストステイ23の下端部がガイド部材41
及びリードスクリュー35に沿ってシートバック11内
に収納される。また、ヘッドレストステイ23の下端部
がシートバックの背面側に突出することがなく、下端の
収納位置に達するとドッグ50がリミットスイッチLS
4に接触してこれがオフ状態となる。
【0028】そして、例えば左側のヘッドレストステイ
23の内部に一端が後述する駆動回路61に接続された
電源コード51が挿通され、この電源コード51の他端
が微調整用駆動モータ24の両方の接続端子に接続さ
れ、右側のヘッドレストステイ23の内部に同様に後述
する駆動回路61に接続された電源コード52が挿通さ
れ、これがヘッドレストステイ23の中間部に形成され
た透孔内に嵌合された電気接点53に接続されている。
【0029】一方、右側のヘッドレストステイ23を支
持する軸受部45の球体48の透孔49の内周面に前記
電気接点53に接触してニュートラル位置検出スイッチ
NSを構成する電気接点55が配設され、この電気接点
55がバッテリー62の正極側に接続されている。
【0030】そして、微調整用駆動モータ24及び昇降
用駆動モータ33が図5に示す駆動回路61によって駆
動制御される。即ち、駆動回路61は、例えばシートク
ッションに内装された乗員の着座を検出する着座スイッ
チSDと制御用リレーLAのリレーコイルCAとの直列
回路がバッテリー62の正極側及び接地間に接続されて
いる。
【0031】制御用リレーLAの可動接点tcが直接バ
ッテリー62の正極側に接続され、制御用リレーLAの
常閉接点taが昇降用制御リレーLBのリレーコイルC
Bを介して接地に接続されていると共に、ダイオードD
9を介して後述するマニュアルスイッチMSの下降用接
点tdに接続され、常開接点tbが昇降用制御リレーL
CのリレーコイルCCを介して接地に接続されている。
【0032】そして、昇降用制御リレーLBの可動接点
tcが昇降用駆動モータ33の一方の接続端子に、常閉
接点taがニュートラル位置にあるリミットスイッチL
S3を介して接地に、常開接点tbがバッテリー62の
正極側に接続されている。
【0033】また、昇降用制御リレーLCの可動接点t
cが昇降用駆動モータ33の他方の接続端子に、常閉接
点taが収納位置にあるリミットスイッチLS4を介し
て接地に、常開接点tbがバッテリー62の正極側に接
続されている。
【0034】更に、シートクッションの例えばドア側に
配設したマニュアルスイッチMSの可動接点tcが前述
したニュートラル位置検出スイッチNSを介してバッテ
リー62の正極側に接続され、上昇用接点tuが微調整
用制御リレーLDのリレーコイルCDを介して接地に接
続され、下降用接点tdが微調整用制御リレーLEのリ
レーコイルCEを介して接地に接続されると共に、前述
した制御用リレーLAの常閉接点taに接続されてい
る。
【0035】微調整用制御リレーLDの可動接点tc
は、微調整用駆動モータ24の一方の接続端子に、常閉
接点taは下限用リミットスイッチLS2を介して接地
に、常開接点tbはバッテリー62の正極側に夫々接続
されている。
【0036】微調整用制御リレーLEの可動接点tc
は、微調整用駆動モータ24の他方の接続端子に、常閉
接点taは上限用リミットスイッチLS1を介して接地
に、常開接点tbはバッテリー62の正極側に夫々接続
されている。
【0037】次に、上記実施例の動作を説明する。今、
シートに乗員が着座していないものとすると、着座スイ
ッチSDがオフ状態である。この非着座状態では、ヘッ
ドレスト装置21が下方の収納位置にあり、下限リミッ
トスイッチLS4がオフ状態、上限リミットスイッチL
S3がオン状態にあり、ニュートラル位置検出スイッチ
NSがオフ状態にあり、各制御リレーLA〜LEが非付
勢状態を維持すると共に、微調整用駆動モータ24及び
昇降用駆動モータ33に対する通電回路が遮断されてい
るので、これら駆動モータ24,33は停止状態を維持
する。
【0038】この状態から、乗員が乗車してシートクッ
ションに着座する状態となると、着座スイッチSDがオ
ン状態となることにより、制御用リレーLAのリレーコ
イルCAが通電状態となって、その可動接点tcが常閉
接点ta側から常開接点tb側に切換えられる。
【0039】このため、昇降用制御リレーLCのリレー
コイルCCが通電状態となって、その可動接点tcが常
閉接点ta側から常開接点tb側に切換えられ、これに
よって昇降用駆動モータ33の正転側接続端子がバッテ
リー62の正極側に接続される。
【0040】このとき、他方の昇降用制御リレーLBは
非付勢状態を維持し、上限用リミットスイッチLS3が
オン状態であるため、駆動モータ33の逆転用接続端子
が昇降用制御リレーLBの可動接点tc、常閉接点ta
及び上限用リミットスイッチLS3を通じて接地される
ことになり、昇降用駆動モータ33が正転状態となる。
このため、前述したように、上下昇降手段31の昇降基
板39が上昇してヘッドレスト装置21全体が上昇す
る。
【0041】その後、ヘッドレスト装置21が上方のニ
ュートラル位置に達すると、上限用リミットスイッチL
S3がオフ状態となることから、昇降用駆動モータ33
への通電路が遮断されて、昇降用駆動モータ33が停止
し、ヘッドレスト装置21がニュートラル位置に保持さ
れる。
【0042】このように、ヘッドレスト装置21がニュ
ートラル位置に達すると、ニュートラル位置検出スイッ
チNSがオン状態となり、これによってマニュアルスイ
ッチMSによるヘッドレスト本体27の外側フレーム2
7a側の上下方向の微調整が可能な状態となる。
【0043】従って、この状態で、マニュアルスイッチ
MSの可動接点tcを上昇側接点tu側に切換えると、
微調整用制御リレーLDのリレーコイルCDが通電状態
となり、これによって可動接点tcが常閉接点ta側か
ら常開接点tb側に切換えられ、微調整駆動モータ24
の正転側接続端子がバッテリー62の正極側に接続され
る。
【0044】一方、微調整用制御リレーLEは非付勢状
態を継続するので、微調整用駆動モータ24の逆転側接
続端子は微調整用制御リレーLEの可動接点tc及び常
閉接点ta、上限用リミットスイッチLS1を介して接
地されているため、微調整用駆動モータ24が正転駆動
される。
【0045】このため、ヘッドレスト本体27の外側フ
レーム27a側が上方に移動されて、所望位置に達した
ときにマニュアルスイッチMSの操作を停止することに
より、微調整用制御リレーLD及びLEが共に非付勢状
態となって、微調整用駆動モータ24の通電路が遮断さ
れ、微調整用駆動モータ24が停止して、ヘッドレスト
本体27の外側フレーム27a側の上昇が停止される。
【0046】逆に、マニュアルスイッチMSの可動接点
tcを下降側接点td側に切換えると、微調整用制御リ
レーLEのリレーコイルCEが通電状態となり、これに
よって可動接点tcが常閉接点ta側から常開接点tb
側に切換えられ、微調整駆動モータ24の逆転側接続端
子がバッテリー62の正極側に接続される。
【0047】一方、微調整用制御リレーLDは非付勢状
態を継続するので、微調整用駆動モータ24の正転側接
続端子は微調整用制御リレーLDの可動接点tc及び常
閉接点ta、下限用リミットスイッチLS2を介して接
地されているため、微調整用駆動モータ24が逆転駆動
される。
【0048】このため、ヘッドレスト本体27の外側フ
レーム27a側が下方に移動されて、所望位置に達した
ときにマニュアルスイッチMSの操作を停止することに
より、微調整用制御リレーLD及びLEが共に非付勢状
態となって、微調整用駆動モータ24の通電路が遮断さ
れ、微調整用駆動モータ24が停止して、ヘッドレスト
本体27の外側フレーム27a側の下降が停止される。
【0049】その後、乗員が降車のために、シートクッ
ションから立ち上がると、着座スイッチSDがオフ状態
となり、これによって制御用リレーLAのリレーコイル
CAが非通電状態となって、制御用リレーLAが非付勢
状態となり、その可動接点tcが常開接点tb側から常
閉接点ta側に復帰することになり、昇降用制御リレー
LBのリレーコイルCBが通電状態となって、その可動
接点tcが常開接点tb側に切換えられる。
【0050】このため、昇降用駆動モータ33の逆転用
接続端子がバッテリー62の正極側に接続されると共
に、正転用接続端子が昇降用制御リレーLCの可動接点
tc及び常閉接点ta、下限用リミットスイッチLS4
を介して接地されることにより、昇降用駆動モータ33
が逆転され、これによってヘッドレスト装置21全体が
下降する。
【0051】その後、ヘッドレスト装置21が下端側の
収納位置に達すると、下限用リミットスイッチLS4が
オフ状態となることにより、昇降用駆動モータ33への
通電路が遮断されて、この昇降用駆動モータ33が停止
し、ヘッドレスト装置21の下降が停止される。
【0052】一方、微調整用駆動モータ24について
も、制御用リレーLAが非付勢状態に復帰したときに、
微調整用制御リレーLEのリレーコイルCEが通電され
るので付勢状態となって、可動接点tcが常開接点tb
側に切換えられる。
【0053】このため、微調整用駆動モータ24の逆転
側接続端子がバッテリー62の正極側に接続されると共
に、正転側接続端子が微調整用制御リレーLDの可動接
点tc,常開接点ta及び下限用リミットスイッチLS
2を介して接地される。
【0054】これにより微調整用駆動モータ24が逆転
駆動され、ヘッドレスト本体27が下降する。そして、
ヘッドレスト本体27が下端位置に達すると下限用リミ
ットスイッチLS2がオフ状態となることにより、微調
整用駆動モータ24への通電路が遮断されて、微調整用
駆動モータ24が停止し、ヘッドレスト本体27の下降
が停止される。
【0055】その後、マニュアルスイッチMSを操作し
たとしても、ヘッドレスト装置21がニュートラル位置
から下降していて、ニュートラル位置検出スイッチNS
がオフ状態となっていることにより、マニュアルスイッ
チMSを通じるモータの駆動回路が構成されないため、
停止状態を維持することになり、ニュートラル位置以外
でのヘッドレスト本体27の微調整が禁止される。尚、
ニュートラル位置は適宜設定することができる。またあ
る程度ニュートラル位置に幅を持たせることもできる。
【0056】このように、上記実施例によると、乗員が
着座した時点でヘッドレスト装置21が所定のニュート
ラル位置に自動的に上昇し、この状態でマニュアルスイ
ッチMSを操作することにより、ヘッドレスト本体27
の外側フレーム27a側の上下位置を微調整することが
でき、この場合に、ヘッドレスト本体27の外側フレー
ム27a側のみが上下動されるので、ヘッドレスト本体
27を平行移動することができ、このヘッドレスト本体
27の乗員の後頭部との接触面が傾斜することを防止す
ることができる。
【0057】尚、上記実施例においては、駆動回路61
をリレーを使用したシーケンス回路で構成する場合につ
いて説明したが、これに限定されることはなく、マイク
ロコンピュータを適用してソフトウェア的に制御するよ
うにしてもよい。
【0058】また、上記実施例においては、ヘッドレス
ト装置21の上下移動機構31及びヘッドレスト本体2
7の微調整移動手段として、リードスクリュー及びこれ
に螺合するナットで構成される直線移動機構を適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、他のラックアンドピニオンによる直線移動機構等の
任意の移動機構を適用することができる。
【0059】更に、上記実施例においては、上下移動機
構31によってヘッドレスト装置21を円弧面に沿って
移動させる場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、直線的に移動させるようにしてもよく、
この場合には微調整昇降手段の昇降方向を上下移動機構
の移動方向に対して交差する方向に選定する。
【0060】更にまた、本発明は上述した実施例構造に
限定されず、ヘッドレスト装置21やシートバック11
を始めとする各部の形状、構造等を、必要に応じて適宜
変形、変更することは任意に行うことができる。
【0061】
【発明の効果】以上が本発明に係る車両用シートのヘッ
ドレスト装置の一実施例の構成であるが、斯る構成によ
れば、シートバックの上端側に取付けられたヘッドレス
トステイと、該ヘッドレストステイの上端に固定された
ヘッドレスト本体と、前記シートバックに設けられた前
記ヘッドレストステイを上下に昇降させる上下昇降手段
と、シートへの着座を検出する着座センサと、該着座セ
ンサで着座を検出したときに前記上下昇降手段を制御し
て前記ヘッドレストステイを所定の中立位置まで上昇さ
せる昇降制御手段とを備えた車両用シートのヘッドレス
ト装置において、前記ヘッドレストステイ間に固定され
た前記ヘッドレスト本体を前記上下昇降手段による移動
軌跡とは異なる軌跡に沿って上下方向に微動させる微調
整昇降手段と、該微調整昇降手段を駆動制御可能な微調
整駆動手段とを備えているので、着座を検知したときに
上下昇降手段でヘッドレスト装置全体を所定の中立位置
まで上昇させ、その後に微調整昇降手段でヘッドレスト
本体を微動させることができ、ヘッドレスト本体の傾斜
角を変更することなく微調整を行うことができると共
に、ヘッドレスト本体の前後方向位置も調整することが
でき、ヘッドレスト本体を乗員の後頭部に近接させた状
態とすることができ、著しく安全性を向上させることが
できる。また、ヘッドレスト装置が所定の中立位置にあ
る状態でのみ微調整昇降手段を作動可能状態としたの
で、不用意に微調整昇降手段が作用されることを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートのヘッドレスト装置
の要部のフレーム構成の正面図。
【図2】本発明に係るヘッドレスト装置の上下昇降状態
の側面作動説明図。
【図3】本発明に係るヘッドレスト装置のヘッドレスト
ステイの軸受部を示すもので、(a)は斜視図、(b)
は断面図。
【図4】本発明に係るヘッドレスト装置の要部の拡大図
であり、(a)は正面図、(b)は断面図。
【図5】本発明に係るヘッドレスト装置の駆動回路を示
す回路図。
【符号の説明】
11 シートバック 12 シートフレーム 21 ヘッドレスト装置 22 ヘッドレストフレーム 23 ヘッドレストステイ 24 微調整用駆動モータ 25 リードスクリュー 26 ナット 27 ヘッドレスト本体 27a 外側フレーム 28 微調整昇降手段 31 上下昇降手段 33 昇降用駆動モータ 35 リードスクリュー 38 ナット 39 昇降基板 61 駆動回路 62 バッテリー SD 着座スイッチ MS マニュアルスイッチ NS ニュートラル位置検出スイッチ LA 制御用リレー LB,LC 昇降用制御リレー LD,LE 微調整用制御リレー LS1〜LS4 リミットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A47C 7/38 B60N 2/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの上端側に取付けられたヘ
    ッドレストステイと、該ヘッドレストステイの上端に固
    定されたヘッドレスト本体と、前記シートバックに設け
    られた前記ヘッドレストステイを上下に昇降させる上下
    昇降手段と、シートへの着座を検出する着座センサと、
    該着座センサで着座を検出したときに前記上下昇降手段
    を制御して前記ヘッドレストステイを所定の中立位置ま
    で上昇させる昇降制御手段とを備えた車両用シートのヘ
    ッドレスト装置において、前記ヘッドレストステイ間に
    固定された前記ヘッドレスト本体を前記上下昇降手段に
    よる移動軌跡とは異なる軌跡に沿って上下方向に微動さ
    せる微調整昇降手段と、該微調整昇降手段を駆動制御可
    能な微調整駆動手段とを備えたことを特徴とする車両用
    シートのヘッドレスト装置。
  2. 【請求項2】 前記微動調整駆動手段は、前記ヘッドレ
    ストステイが所定の中立位置にあるときのみ作動状態と
    なるように構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の車両用シートのヘッドレスト装置。
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