JP2750873B2 - 写真感光材料用マガジン - Google Patents

写真感光材料用マガジン

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JP2750873B2
JP2750873B2 JP63245808A JP24580888A JP2750873B2 JP 2750873 B2 JP2750873 B2 JP 2750873B2 JP 63245808 A JP63245808 A JP 63245808A JP 24580888 A JP24580888 A JP 24580888A JP 2750873 B2 JP2750873 B2 JP 2750873B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する技術分野] この発明は、写真感光材料用マガジンに関し、詳しく
はマガジン本体の写真感光材料の引出し部分に貼着され
るパイルを有する遮光部材を改良した写真感光材料用マ
ガジンに関する。
[従来の技術] 現在、写真感光材料は露光及び現像処理といった工程
以外は明るい場所でも取り扱いができるように種々の写
真感光材料用マガジンに入った状態で使用されている。
最も一般的に知られている写真感光材料用マガジンとし
ては、135サイズフィルム用パトローネが挙げられる。
この135サイズフィルム用パトローネは第3図に示され
る如く、一端をスプール軸1の軸部に貼着させ、乳剤面
を内側にして円柱状に巻き付けられたフィルム2が、そ
の他端をフィルム出入口部3から外部に露出している。
このパトローネのマガジン外筒4はプラスチックまたは
金属板による円筒形を構成し、その両端の合せ部でフィ
ルム出入口部3を形成している。このマガジン外筒4内
は光が入らないようにフィルム出入口部3に遮光部材5
a,5bが貼着されており、カメラ内に装填したフィルム用
パトローネはフィルム2を引き出して撮影し、撮影が終
るとフィルム2をフィルム用パトローネ内に巻戻し、カ
メラより取り出し現像処理が行なわれる。
他の写真感光材料用マガジンとしてフィルム用カート
リッジがあり、このものは特開昭62−235946号、同62−
23040号、実開昭62−57255号、特開昭60−156058号等に
記載されているような広幅写真感光材料にも使用されて
いる。第4図にその代表的例を示す。
第4図において、包装体本体21は内装体22と内装体22
を被包した外装体23とからなっている。そして、フィル
ム2の巻管24の両端を支持できる支持部材25,26を有
し、この支持部材25,26は厚紙を積層し円板状に打抜い
たものを回転自在に軸支しているが、その材質には限定
する必要はないし、フィルム2の引出し荷重を必要以上
に大きくしない限り、固定的なものであってもよい。包
装体本体21にはフィルム2の引出口27が設けられ、この
引出口27には遮光手段28が施されている。この遮光手段
28として、引出口27の内面にフィルム2を通すための通
路形成部材29a,29bを対向して設置し、この通路形成部
材29a,29bの対向面に遮光布30a,30bを添着して、外光が
侵入しないようにしている。前記通路形成部材29a,29b
としては図示の如く斜状に構成することが遮光上より好
ましく、また通路形成部材29a,29bは作業方法により変
形しないように補強してある。そして、通常フィルム2
の先端部は引出口27から覗いていて、露光の準備がなさ
れている。
これら写真感光材料用マガジンのフィルム出入口部に
は、マガジン内部に光を入り込ませないため、感光
材料の出し入れを容易にするため、感光材料の出し入
れの際裏面表面に傷がつかないようにするために、パイ
ルを持った遮光部材が貼着されている。
[発明が解決しようとする課題] このように写真感光材料用マガジンは通常フィルム出
入口部から光がマガジン本体内部に侵入しないようにフ
ィルム出入口部分に遮光部材が貼着されている。この遮
光部材はフィルムの感光防止のほか、フィルム引出時及
び巻き戻し動作の円滑化をはかることができるものでな
ければならないために、パイル織物等の柔軟な材料が使
用されている。
また、最近のカメラの動向としては高速自動巻き上
げ、巻き戻しのカメラが中心となっているのが現状であ
る。これらのカメラの普及に伴ないカメラの操作時に写
真感光材料用マガジンの出入口に貼着された遮光部材
と、フィルムとの接触により静電気が発生し、これが放
電すると放電部分のみが感光し、現像処理により樹枝
状、雲状、綿状等と様々な汚染部が現れることがある。
以下、これらの汚染部をスタチックマークという。
かかる静電気の帯電や放電によるトラブルを改善する
ものとして、特公昭62−40696号公報には無機導電性物
質を含有する綿状重合体が繊維形成重合体内に筋状に分
散された導電性繊維、また実公昭46−28218号公報には
化学繊維の表面に導電性被膜を形成した導電性繊維を用
いることが開示されている。
しかしながら、導電性繊維のコロナ放電による除電作
用だけでは、仮にパイル全部を導電性繊維にしても帯電
圧を0.3KV以下にはならないという問題点がある。
一方、使用するフィルムもフィルム出入口部の遮光部
材との接触に伴なう静電気の帯電を少しでも減らすため
に、フィルムに帯電防止処理を施したり、フィルムの裏
面に帯電防止層を設けたり、またスベリ性を改良してい
る。
しかしながら、最近のフィルムはISO1000、ISO1600、
ISO3200のように感度が極めて高いもの、さらに高品位
のものが指向されている。
さらに、機械的強度及び寸法安定性の向上を目的とし
て静電気が発生し易いポリエステルフィルムベースが使
用されるようになり、上記フィルムに帯電防止を施す従
来の手段だけでは自動巻上げ、巻戻し機構の付いたカメ
ラを使用した高速写真撮影時には、スタチックマークの
発生は防ぎきれなくなっているのが現状である。
この発明はかかる点に鑑みてなされたもので、写真感
光材料の高速撮影や高速収納に際し、導電性成分からの
コロナ放電による効果と、制電性成分の帯電減衰作用に
よる効果とが相補って優れた除電効果を発揮し、スタチ
ックマークの発生や塵埃の吸着を防止することができ、
さらにフィルムの損傷を防ぎながらコロナ放電をフィル
ムから離れた部位で発生させることが可能な写真感光材
料用マガジンを提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するために、この発明の写真感光材料
用マガジンは、マガジン本体の少なくとも写真感光材料
の引出し部分に、導電性粒子と熱可塑性合成ポリマーと
からなる導電性成分と、制電剤を含有する繊維形成性ポ
リマーからなる制電性成分とが接合された複合繊維を含
むパイルを有する布帛を遮光部材とし、前記導電性成分
の露出率を10%以下にしたことを特徴としている。
この発明に用いられる複合繊維は、導電性粒子と熱可
塑性合成ポリマーとからなる導電性成分と制電性ポリマ
ー成分とが接合された複合繊維である。
導電性粒子としては、特願昭63−29825号に記載され
ているような導電性カーボンブラック、導電性の金属酸
化物や金属化合物の粒子或いは表面に、これらの皮膜を
有する粒子等が好ましい。粒子径は通常2μm以下であ
り、更に0.5μm以下であることが、感光材料の損傷を
防ぐ上で好ましい。
熱可塑性合成ポリマーとしては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、塩化ビニル、ポリスチレン等のポリオレフ
ィン、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート等のポリエステル等が好ましく、この発明に
おいて繊維形成性のポリマーは更に好ましい。
導電性成分中の導電性粒子の配合量は、カーボンブラ
ックの場合、通常10〜45重量%好ましくは15〜40重量%
であり、金属酸化物や金属化合物の場合は、通常30〜85
重量%好ましくは50〜80重量%である。配合量が少ない
と導電性が不足し、一方多いと成形性や物性が低下して
しまう。
複合繊維において、導電性成分は通常105Ωcm以下好
ましくは103Ωcm以下、更に10Ωcm以下の電気比抵抗を
有することが好ましい。
この発明に用いられる制電剤は、プラスチック及びゴ
ム用添加剤実用便覧化学工業社昭和45年発行に記載され
ている如き親水性や界面活性を有する公知の制電剤であ
ればよく、例えばアルキルエーテルエステル型、アルキ
ルアミン型、リン酸エステル型、アルキルエーテル等を
挙げることができる。
また、制電性成分としては、帯電防止剤を混合した繊
維形成性ポリマー或いは帯電防止剤を共重合した繊維形
成性ポリマー等公知の制電性合成繊維に使用される制電
性ポリマーであればよく、通常電気比抵抗は107〜10 10
Ωcmを有している。制電剤の配合量は通常1〜6重量%
でよく、より好ましくは1.5〜4重量%である。なお、
注目すべきことは制電性ポリマー成分でない通常の繊維
形成性ポリマーでは、電気比抵抗が10 11Ωcm以上であ
り、この発明の目的は達成し難い。また、制電性成分の
ポリマーは、構成繊維主要成分である前記導電性成分の
熱可塑性ポリマーと同一もしくは製糸工程〜織物工程に
おいて剥離しない組合せを選択することが好ましい。
この発明に用いられる複合繊維の導電性成分と制電性
成分との接合形態(例えば芯鞘タイプ、中心部が導電性
成分で周囲が制電性成分でもよいし、またこれらの逆で
あってもよい)は、特に限定しないが、通常導電性成分
の接合面積比率は15%以下であり、1〜10%が良好な糸
質及び導電性を得る上で好ましい範囲である。また、フ
ィルムの取出し及び巻戻し時において、フィルムの損傷
を防ぐためには、導電性成分が繊維側面に露出しない形
態が好ましい。一方、コロナ放電をフィルムから離れた
部位で発生させるためには、繊維側面に露出している形
態が好ましい。この相反することを満たすものとして、
繊維側面になるべく小さい割合で露出する形態が10%以
下であり、より好ましくは5%以下とすること、或いは
細い幅で断続的に露出する形態が好ましい。さらに、フ
ィルムに要求される解像度からは露出している幅は2μ
m以下とすることがより好ましい。繊維横断面における
接合形態は、回転対称性を有するものが製糸上有利であ
る。
この発明に用いられる複合繊維は、複数の溶融押出機
と複数のポリマーを接合して吐出する口金を具備した溶
融複合紡糸装置により紡糸した後、延伸する公知の方法
により製造できる。制電剤を繊維形成性ポリマーの融液
に圧入する場合には、スタティックミキサー等公知の混
練素子により均一に混合した後、紡糸する方法が好まし
い。複合繊維を短繊維の紡績糸でパイル糸に用いる場合
には、例えば30〜100万デニールのトウに収束してスタ
フィング法によりクリンプ付与、熱セットした後カット
する方法で短繊維とし、次いで公知の方法で紡績糸或い
は混紡糸を製造する。他方、フィラメント糸で用いる場
合には、そのままでは複合繊維の混用率が高くなるの
で、複合繊維が例えば1または2フィラメントで残りが
制電性成分だけからなるフィラメントとを紡糸する方法
(紡糸時混繊法)、さらに紡糸混繊糸と通常の混繊糸と
を混繊する方法が有利である。マルチフィラメント糸を
パイル糸に用いた場合には、少なくとも1本の複合繊維
が混繊されていれば、制電性賦与の目的によく、通常は
何本か毎に打込む。紡績糸を用いる場合にも、複合繊維
が少なくとも1本混織されている紡績糸を何本か毎に打
込む方法、或いは複合糸がパイル糸の長手方向に平均1
本以下の割合で混繊されている(断続的存在している)
紡績糸だけをパイル糸に使用する方法など適宜選択すれ
ばよい。
上記方法で製造した糸を使用し、遮光布を製造する場
合は実開昭61−34526号、特開昭53−105222号、特願昭6
0−282630号に記載されている方法により製造すること
が可能である。
この発明の複合繊維は、遮光布全体にできるだけ均一
に存在することが好ましい。
この発明の遮光布においては、パイル糸に用いること
によって、より少ない0.1重量%以上の混用率で充分な
除電効果を得ることができる。フィラメント糸をパイル
糸に用いる場合には、短繊維使いのようにパイルのカッ
トに伴う繊維塵の発生がなく有利である。また、多重織
編物においては、表糸に複合繊維を用いることが有利で
ある。
この発明に用いられる遮光部材を金属マガジン本体に
貼着する方法としては、特開昭49−96049号、同53−105
219号、同53−105220号、同53−105221号、同54−4932
号、特開昭61−233738号、特開昭62−27733号、同61−2
10347号に記載されている方法が適用できる。金属マガ
ジン以外のマガジンの場合は、溶剤タイプの接着剤、両
面接着テープ等で公知のあらゆる接着方法で貼着するこ
とができる。これら遮光部材を貼着する位置としては、
マガジンのフィルム出入口部のみならずマガジンの内部
全体に設けてもよい。
この発明の写真感光材料マガジンにおいて、マガジン
本体を形成する金属としては、例えば鉄鋼類、亜鉛類、
アルミニウム類、銅類及びそれらの合金類が用いられ
る。また、これらの金属の表面は、リン酸塩皮膜化成
法、酸化鉄皮膜化成法、クロメート皮膜化成法、クロム
酸系酸化皮膜化成法、クロム酸ニリン酸系皮膜化成法等
により金属表面処理を行なわれてもよい。
また、マガジン本体を紙で形成する場合は、板紙ダン
ボール等が用いられる。さらに、金属の表面は、特開昭
60−26061号、同60−26062号、同60−26063号、特願昭6
0−75207号等に記載の塗料、インク等で被覆されていて
もよい。具体的な塗料、インク等としてアルキド樹脂
系、アミノ−アルキド樹脂系、ビニル樹脂系、アクリル
樹脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン樹脂系、ポリエ
ステル樹脂系、各種サビ止めペイント、水系ペイント、
セルロール誘導体等の塗料、インク等が挙げられる。ま
た、特開昭60−26061号、同60−26062号、同60−26053
号等に記載の如く、併用で用いることもできる。
この発明に用いられる遮光部材において、パイルが基
布から抜け落ちないように、かつ接着剤がパイル部に浸
透してこないように、目止め剤を用いることができる。
この発明に用いられる目止め剤としては、例えば特開
昭60−118472号、特開昭62−27733号、特願昭60−21137
2号、特願昭60−195635号等に記載されている如き樹脂
が使用可能である。
この発明において、上記パイルを有する遮光部材とマ
ガジン本体とを貼着するために用いられる接着剤として
は、特開昭61−289347号及びポリエチレン等のポリオレ
フィン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニ
ル共重合体系、エチレン−エチルアクリレート、エチレ
ン−イソブチルアクリレート等のアクリル酸エステル共
重合体系、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン10、ナイ
ロン12、N−メトキシメチル化ナイロン等のポリアミド
系、テレフタル酸系等のポリエステル系、ポリビニルブ
チラール系、ポリ酢酸ビニル系、アセテート、メチルセ
ルロース、アセテートブチレート等のセルロース誘導体
系、ポリメチルメタクリレート等のポリメタクリル酸エ
ステル系、ポリビニルメチレエーテル等のポリビニルエ
ーテル系、ポリウレタン系、ポリカーボネート系、スチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレン等のスチレン系ブ
ロック共重合体系、スチレンブタジエン、イソプレン、
ブチルゴク等の合成ゴム系またはこれらに含まれない特
殊ゴム系、また以上に含まれないアクリル系共重合体等
から選ばれる1種または2種以上の混合物が挙げられ
る。紙カートリッジの場合は一般に売られている両面粘
着テープでもよい。
[実施例] 以下に、この発明の実施例を示す。勿論、この発明
は、この実施例により限定されるものではない。
実施例−1 次の条件にて写真感光材料用のマガジンを作成した。
糸の準備(パイル用糸) 導電性カーボンブラックを35重量%含有ナイロン66か
らなる導電性成分101と、グリセリンのエチレンオキシ
ド/プロピレンオキシド付加物(付加重合比率(重量)
80/20、平均分子量7000)と、ジメチルテレフタレート
との反応生成物を2.0重量%をギアポンプでナイロン66
の溶融液に定量圧入し、スタチックミキサー20素子で均
一に混合した制電性成分102とを溶融複合紡糸にて285
℃、700m/分で紡糸し(第1図の接合形態、導電性成分
の接合面積比率9%)、次いで3.25倍で熱延伸して72デ
ニール/24フィラメントの複合繊維を製造した。この複
合繊維は、3.9g/d43%の強伸度、熱水収縮率11%の糸質
であり導電性成分の電気比抵抗は2.4×10Ωcmであっ
た。
次いで、この複合繊維を繊維長51mmのステープルと
し、単糸繊度3d、繊維長51mmのナイロンステープルと混
綿し、60/2に紡績した。
基布用糸 通常のレーヨン糸 150D/36F 織方式 基布 平織り パイルV字掛け パイル長 1.4mm 基布密度 経糸 54本/cm 緯糸 20本/cm パイル本数 50本/cm パイル打込数 20本/cm 目止め樹脂 エチレン酢酸ビニル系 A−2350 ダイセル化学工業(株)製ナイロン系 FS−350 帝国化学(株)製 混合樹脂 塗工量 40g/m2 接着剤 オレフィン系 #7500 ヒロダイン工業(株)製 塗工厚 70μ 上記材料を使用して135フィルムサイズ用カートリッ
ジに貼着し、フィルムを内装し試料とした。なお、使用
したフィルムは、高感度フィルムである。
比較8の試料は、この発明と同じ方法で糸を作り、こ
のとき制電剤を除去し作成した糸を使用。試験条件 使用カメラ ニコンF−1モータードライブ フィルム送り速度 6駒/秒 温湿度条件 20℃/20% RH 撮影終了後、フィルムを現像し発生したスタチックマ
ークの有無を視感判定した。
判定基準 ×‥‥画面内に明らかに発生が認められる ○‥‥スタチックマークの発生が認められない 結果 上記の結果から判るように、複合繊維の混綿割合は、
0.1重量%以上でスタチックマーク防止の効果があり、
1重量%以上で効果はほぼ飽和する。
なお、この発明と同じ方式で基布糸(120デニール40
フィラメント)を作り、これをこの発明の遮光布を作る
とき同時に使用したが、効果がさらに上がることはなか
った。
また、使用する目止め樹脂を アクリル樹脂系 W−6008 ダイアボンド工業(株)製 アクリル/スチレン樹脂系 GD−11 カネボウNSC(株)製 スチレン/ブタジエン樹脂系 LX−415A 日本ゼオン(株)製 また、接着剤を オレフィン系 クランベター X−1430 倉敷紡績(株)製 ポリウレタン系 エルファン UH203 日本マタイ(株)製 エルファン UH204 日本マタイ(株)製 ポリアミド系 エルファン NT100 日本マタイ(株)製 エルファン TN120 日本マタイ(株)製 ポリエステル系 SP−170 日本合成化学(株)製 LP−011 日本合成化学(株)製 PES−120 東亜合成化学工業(株)製 に変えて同様なテストを行なったが、効果に変りは認め
られなかった。
実施例−2 次の条件にて写真感光材料用マガジンを作成した。
糸の準備(フィラメント糸 100D/52Fを使用) 実施例−1と同様にして、65デニール6フィラメント
の未延伸複合繊維を防止した(但し、2フィラメントが
第2図の接合形態で残り4フィラメントが制電性成分か
らなる紡糸混繊糸)。
次いで、通常のナイロン66を溶融紡糸して得た260デ
ニール36フィラメントの未延伸糸とを合糸して延伸した
後、エアーで交絡処置して100デニール42フィラメント
の複合繊維の混繊糸を製造した。
この混繊糸を種々の打込間隔でパイル糸に用いて、通
常のナイロン66の100デニール48フィラメントを残りの
パイル糸及びレーヨンの120デニール40フィラメントを
地糸とするベルベット織物を作成した。
織方式 基布綾織り パイルV字掛け パイル長 1.6mm 基布密度 経糸 76本/cm 緯糸 40本/cm パイル 本数 38本/cm パイル 打込数 20本/cm 目止め樹脂 アクリル樹脂/エチレン酢ビ樹脂 AX−2433 ダイセル化学工業(株)製 塗工量 40g/m2 接着剤 オレフィン系 #7500 80S ヒロダイン工業(株)製 塗工厚 60μ 上記材料を使用して135フィルムサイズ用カートリッ
ジに貼着し、フィルムを内装し、試料とした。なお、使
用したフィルムはISO3200フィルムである。
比較試料のパイル糸は、作り方はこの発明の糸を全く
同じ方法で作り、制電剤を除いて作った糸を使用した。
試験条件 実施例−1と同じ条件である。
結果 0.26%/cm2を複合繊維を混ぜることにより効果を示
し、0.66%/cm2の混用は結果として差がなかった。
実施例−3 実施例−2で使用した遮光布を使用して、遮光布表面
とフィルムを摩擦接触し(荷重100g/cm2スピード10m/
分)、遮光布の帯電量を測定した。
測定機 :安藤電気製表面電位計 温湿度条件:23℃/20%PH 上表に示す如く、この発明のパイル糸を使用すること
により、遮光布の帯電量も低下することが可能であり、
0.26%以上からは差はなくなる。
[発明の効果] この発明の写真感光材料用のマガジンは、前記のよう
に構成したから、次の効果がある。
感光材料の高速撮影や高速収納に際し、導電性成分か
らのコロナ放電による効果と、制電性成分の帯電減衰作
用による効果とが相補って優れた除電効果を発揮し、ス
タチックマークの発生や塵埃の吸着を防止することがで
きる。また、導電性成分を制電性成分で保護しているの
で、従来のカーボンブラック含有ポリマーで被覆した繊
維やカーボンブラック含有ポリマーを混合防止した繊維
に比べ、糸質が良好でかつ安定しており、通常の繊維と
同様の取扱いができる。
また、導電性成分と制電性成分とを接合して複合繊維
とし、導電剤、制電剤が繊維表面に付着しているのでは
なく、ポリマー中に含有されているから、導電性成分や
あるいは制電性成分の一方が脱落することがなく耐久性
がある。
また、フィルムの取出し及び巻戻し時において、フィ
ルムの損傷を防ぐためには、導電性成分が繊維側面に露
出しない形態が好ましいが、一方、コロナ放電をフィル
ムから離れた部位で発生させるためには、繊維側面に露
出している形態が好ましいが、導電性成分の露出率は10
%以下にすることで、フィルムの損傷を防ぎながらコロ
ナ放電をフィルムから離れた部位で発生させることが可
能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の写真感光材料用マガジンの遮光手段
に用いる複合繊維の接合形態を示す図、第2図は他の接
合形態を示す図、第3図はフィルム用パトローネの断面
図、第4図はフィルム用カートリッジの断面図である。 符号101は導電性成分 102は制電性成分

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マガジン本体の少なくとも写真感光材料の
    引出し部分に、導電性粒子と熱可塑性合成ポリマーとか
    らなる導電性成分と、制電剤を含有する繊維形成性ポリ
    マーからなる制電性成分とが接合された複合繊維を含む
    パイルを有する布帛を遮光部材とし、前記導電性成分の
    露出率を10%以下にしたことを特徴とする写真感光材料
    用マガジン。
  2. 【請求項2】導電性粒子が導電性カーボンブラックであ
    ることを特徴とする請求項1記載の写真感光材料用マガ
    ジン。
  3. 【請求項3】熱可塑性合成ポリマーがナイロン6、ナイ
    ロン12、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、
    ポリプロピレンまたはこれらの変性物であることを特徴
    とする請求項1記載の写真感光材料用マガジン。
  4. 【請求項4】制電剤がグリセリン及び/またはトリメチ
    ロールプロパンのアルキレンオキサイド付加物と、ジカ
    ルボン酸アルキルエステルとの反応生成物であることを
    特徴とする請求項1記載の写真感光材料用マガジン。
  5. 【請求項5】繊維形成性ポリマーがナイロン66であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の写真感光材料用マガジ
    ン。
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