JP2750776B2 - グラフィックイコライザ回路 - Google Patents
グラフィックイコライザ回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、グラフィックイコライザ回路に関し、詳
しくは、入力信号のバイアス設定等についての自由度が
大きく、S/N比を向上させることができ、IC化に適する
ようなグラフィックイコライザ回路に関する。
しくは、入力信号のバイアス設定等についての自由度が
大きく、S/N比を向上させることができ、IC化に適する
ようなグラフィックイコライザ回路に関する。
[従来の技術] 第3図(a),(b)は、従来のグラフィックイコラ
イザ回路の説明図である。
イザ回路の説明図である。
同図(a)に示すように、この回路は、オペアンプ
(OP)1の非反転入力端子(+位相入力)及び反転入力
端子(−位相入力)の間に可変抵抗器(ボリューム,V
R)2の両端子が接続され、その可変端子側がLCrの直列
共振回路3を介して接地されている。オペアンプ1の出
力信号(電圧)V0は、反転入力端子に抵抗R0を介して帰
還され、入力信号(電圧)Viが抵抗Riを介して供給され
る。
(OP)1の非反転入力端子(+位相入力)及び反転入力
端子(−位相入力)の間に可変抵抗器(ボリューム,V
R)2の両端子が接続され、その可変端子側がLCrの直列
共振回路3を介して接地されている。オペアンプ1の出
力信号(電圧)V0は、反転入力端子に抵抗R0を介して帰
還され、入力信号(電圧)Viが抵抗Riを介して供給され
る。
ここで、オペアンプ1の開ループゲインをAとする
と、A>>1で、Ri,R0をRi=R0=Rとすると、次のよ
うな関係が成立する。ボリューム2の可変端子がA点
にあるときの直列共振回路3の共振周波数f0における入
出力関係は次の式で表される。なお、このときには、ボ
リューム2には電流が流れない。そのためオペアンプ1
はバッファアンプとなる。
と、A>>1で、Ri,R0をRi=R0=Rとすると、次のよ
うな関係が成立する。ボリューム2の可変端子がA点
にあるときの直列共振回路3の共振周波数f0における入
出力関係は次の式で表される。なお、このときには、ボ
リューム2には電流が流れない。そのためオペアンプ1
はバッファアンプとなる。
ボリューム2の可変端子がB点にあるときの直列共振
回路3の共振周波数f0における入出力関係は次の式にな
る。なお、このときには、ボリューム2には電流が流れ
ない。そのためオペアンプ1は通常の増幅器として動作
する。
回路3の共振周波数f0における入出力関係は次の式にな
る。なお、このときには、ボリューム2には電流が流れ
ない。そのためオペアンプ1は通常の増幅器として動作
する。
ボリューム2の可変端子が中点にあるときの直列共振
回路3の共振周波数f0における入出力関係は、V0=Viで
ある。
回路3の共振周波数f0における入出力関係は、V0=Viで
ある。
以上の関係式から理解できるように、この回路は、グ
ラフィックイコライザ機能を有する。なお、rは、共振
回路3の抵抗rの抵抗値である。
ラフィックイコライザ機能を有する。なお、rは、共振
回路3の抵抗rの抵抗値である。
以上は、直列共振回路3が1個の場合である。通常、
グラフィックイコライザ回路は、オーディオ帯域を5〜
7分割程度に分割し、特定の中心周波数を中心にそこか
らある帯域に亙って減衰または強調する動作をさせる。
そのために中心周波数f0が相違する5〜7個の直列共振
回路3とそれに対応する5〜7個のボリューム2とがそ
れぞれオペアンプ1の非反転入力端子及び反転入力端子
に並列接続されることになる。
グラフィックイコライザ回路は、オーディオ帯域を5〜
7分割程度に分割し、特定の中心周波数を中心にそこか
らある帯域に亙って減衰または強調する動作をさせる。
そのために中心周波数f0が相違する5〜7個の直列共振
回路3とそれに対応する5〜7個のボリューム2とがそ
れぞれオペアンプ1の非反転入力端子及び反転入力端子
に並列接続されることになる。
このような回路では、ボリューム2がオペアンプ1の
入力側に接続されている関係でIC化し難い欠点がある。
そこで、これをよりIC化し易くした回路として特開昭63
−276312号を挙げることができる。この回路は、同図
(b)に示すように、ボリューム2を外部へ引出してこ
れにより電圧−電流変換回路(以下V/I変換回路)3,4の
電流値を制御する構成を採る。これらV/I変換回路3,4
は、アクティブフィルタ5を介して入力信号を受け、そ
の周波数に応じた電圧を電流値に変換する。ここで変換
された電流値は、それぞれオペアンプ1の非反転入力端
子及び反転入力端子にそれぞれ加えられる。このことで
アクティブフィルタ5で設定された帯域の信号を得る。
なお、V/I変換回路3,4は、ボリュームの動作に応じて相
互に差動動作するようになっている。
入力側に接続されている関係でIC化し難い欠点がある。
そこで、これをよりIC化し易くした回路として特開昭63
−276312号を挙げることができる。この回路は、同図
(b)に示すように、ボリューム2を外部へ引出してこ
れにより電圧−電流変換回路(以下V/I変換回路)3,4の
電流値を制御する構成を採る。これらV/I変換回路3,4
は、アクティブフィルタ5を介して入力信号を受け、そ
の周波数に応じた電圧を電流値に変換する。ここで変換
された電流値は、それぞれオペアンプ1の非反転入力端
子及び反転入力端子にそれぞれ加えられる。このことで
アクティブフィルタ5で設定された帯域の信号を得る。
なお、V/I変換回路3,4は、ボリュームの動作に応じて相
互に差動動作するようになっている。
[解決しようとする課題] 第3図(a)の回路にあっては、共振回路をコイルシ
ミュレーションしたとしても外付けコンデンサが必要に
なり、かつ、オペアンプに接続されたボリュームが複数
個設けられるためにこれらの引き回しによるノイズが発
生し易く、また、回路から外部に配線接続するためのピ
ン数が多くなる欠点がある。
ミュレーションしたとしても外付けコンデンサが必要に
なり、かつ、オペアンプに接続されたボリュームが複数
個設けられるためにこれらの引き回しによるノイズが発
生し易く、また、回路から外部に配線接続するためのピ
ン数が多くなる欠点がある。
一方、同図(b)の回路にあっては、同図(a)の回
路よりはIC化し易いが、入力側に直列に抵抗Riが必要と
され、かつ、その値をオペアンプ1の帰還抵抗とほぼ同
じ値に設定しなければならない関係で回路設計上制限を
受けたり、入力電圧Viのレベルに制限を受ける問題があ
る。また、入力バイアスレベルによってはS/N比が低下
してダイナミックレンジが十分に採れない欠点がある。
路よりはIC化し易いが、入力側に直列に抵抗Riが必要と
され、かつ、その値をオペアンプ1の帰還抵抗とほぼ同
じ値に設定しなければならない関係で回路設計上制限を
受けたり、入力電圧Viのレベルに制限を受ける問題があ
る。また、入力バイアスレベルによってはS/N比が低下
してダイナミックレンジが十分に採れない欠点がある。
この発明は、このような従来技術の問題点を解決する
ものであって、IC化し易く、バイアスレベル等に制限さ
れ難く、かつ、ダイナミックレンジが大きく採れるグラ
フィックイコライザ回路を提供することを目的とする。
ものであって、IC化し易く、バイアスレベル等に制限さ
れ難く、かつ、ダイナミックレンジが大きく採れるグラ
フィックイコライザ回路を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するためのこの発明のグラフィ
ックイコライザ回路の特徴は、入力信号を受ける第1の
電圧−電流変換回路と、この出力を受けるアクティブフ
ィルタと、第1の電圧−電流変換回路の出力と基準バイ
アス電圧ラインとの間に挿入された負荷抵抗と、この負
荷抵抗に発生する前記出力による電圧をその第1の入力
に受け、出力側が帰還抵抗を介して第1の入力の位相と
逆の位相のその第2の入力に帰還された演算増幅器と、
出力側が前記の出力による電圧を発生する負荷抵抗の端
子側に接続され、第1の可変電流源を有しアクティブフ
ィルタの出力を受けて第1の可変電流源の電流値に応じ
て利得が制御される第2の電圧−電流変換回路と、第2
の可変電流源を有し出力側が演算増幅器の第2の入力側
に接続され、アクティブフィルタの出力を受けて第2の
可変電流源の電流値に応じて利得が制御される第3の電
圧−電流変換回路とを備えていて、第1および第2の可
変電流源の電流値が外部から制御されるものである。
ックイコライザ回路の特徴は、入力信号を受ける第1の
電圧−電流変換回路と、この出力を受けるアクティブフ
ィルタと、第1の電圧−電流変換回路の出力と基準バイ
アス電圧ラインとの間に挿入された負荷抵抗と、この負
荷抵抗に発生する前記出力による電圧をその第1の入力
に受け、出力側が帰還抵抗を介して第1の入力の位相と
逆の位相のその第2の入力に帰還された演算増幅器と、
出力側が前記の出力による電圧を発生する負荷抵抗の端
子側に接続され、第1の可変電流源を有しアクティブフ
ィルタの出力を受けて第1の可変電流源の電流値に応じ
て利得が制御される第2の電圧−電流変換回路と、第2
の可変電流源を有し出力側が演算増幅器の第2の入力側
に接続され、アクティブフィルタの出力を受けて第2の
可変電流源の電流値に応じて利得が制御される第3の電
圧−電流変換回路とを備えていて、第1および第2の可
変電流源の電流値が外部から制御されるものである。
[作用] このように、入力側にV/I変換回路を設けて、入力信
号を受け、入力信号の電圧レベルに対応する電流を負荷
抵抗に流して電圧を発生させ、その電圧をオペアンプ等
の増幅器に加えるようにし、かつ、周波数に応じて信号
の減衰,強調を行うために前記のV/I変換回路の電流を
アクティブフィルタで受けて周波数に対応する電圧を発
生させて、それを減衰側と強調側に対応してそれぞれ設
けられているV/I変換回路で電流に変換するようにし、
さらに、これら電流変換出力を前記の負荷抵抗で加算
(あるいは減算)するように構成しているので、入力側
に直列に抵抗を挿入しなくても済む。
号を受け、入力信号の電圧レベルに対応する電流を負荷
抵抗に流して電圧を発生させ、その電圧をオペアンプ等
の増幅器に加えるようにし、かつ、周波数に応じて信号
の減衰,強調を行うために前記のV/I変換回路の電流を
アクティブフィルタで受けて周波数に対応する電圧を発
生させて、それを減衰側と強調側に対応してそれぞれ設
けられているV/I変換回路で電流に変換するようにし、
さらに、これら電流変換出力を前記の負荷抵抗で加算
(あるいは減算)するように構成しているので、入力側
に直列に抵抗を挿入しなくても済む。
このように入力側がV/I変換回路となっていて、増幅
器の入力に対して直列に抵抗が挿入されていない構成と
なることから入力バイアス等の設定に自由度が生じ、か
つ、ダイナミックレンジを十分に確保できる。しかも、
ボリュームで直接制御する方式ではなく、直流制御とな
ることからIC化に適し、かつ、S/N比が大きく採れる回
路にすることができる。
器の入力に対して直列に抵抗が挿入されていない構成と
なることから入力バイアス等の設定に自由度が生じ、か
つ、ダイナミックレンジを十分に確保できる。しかも、
ボリュームで直接制御する方式ではなく、直流制御とな
ることからIC化に適し、かつ、S/N比が大きく採れる回
路にすることができる。
しかも、グラフィックイコライザ回路の出力として挿
入されている演算増幅器は、その第1の入力,これに対
する逆の位相のその第2の入力、すなわち、(+)位相
入力と(−)位相入力とがバーチャルショートの関係に
なるので、(−)位相入力に加えられたイコライズされ
た信号は、等価的に(+)位相入力側を介して負荷抵抗
の端子で加算(位相が異なるので実際は減算)されるこ
とになる。これによって、すべてのイコライズされた入
力信号が負荷抵抗の端子に発生することになる。その負
荷抵抗の他の端子は、基準バイアスラインに接続されて
いるので、基準バイアス点ですべてのイコライズ信号が
重畳されることになる。その結果として、基準レベルの
変動が少なく、S/N比が向上し、ダイナミックレンジを
大きくすることが可能になる。
入されている演算増幅器は、その第1の入力,これに対
する逆の位相のその第2の入力、すなわち、(+)位相
入力と(−)位相入力とがバーチャルショートの関係に
なるので、(−)位相入力に加えられたイコライズされ
た信号は、等価的に(+)位相入力側を介して負荷抵抗
の端子で加算(位相が異なるので実際は減算)されるこ
とになる。これによって、すべてのイコライズされた入
力信号が負荷抵抗の端子に発生することになる。その負
荷抵抗の他の端子は、基準バイアスラインに接続されて
いるので、基準バイアス点ですべてのイコライズ信号が
重畳されることになる。その結果として、基準レベルの
変動が少なく、S/N比が向上し、ダイナミックレンジを
大きくすることが可能になる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例について図面を参照して詳
細に説明する。
細に説明する。
第1図は、この発明を適用したグラフィックイコライ
ザ回路の基本的なブロック図であり、第2図は、その具
体的な回路図である。なお、第3図と同等の構成要素は
同一の符号で示す。
ザ回路の基本的なブロック図であり、第2図は、その具
体的な回路図である。なお、第3図と同等の構成要素は
同一の符号で示す。
10は、グラフィックイコライザ回路であって、入力信
号ViをV/I変換回路11で受け、その電流出力を負荷抵抗
RLに流出する。負荷抵抗RLの端子11aは、前記の電流
により電圧が発生する端子であり、これがオペアンプ1
の非反転入力端子に接続されている。また、その反対側
の端子は、基準バイアスラインVrに接続されている。
号ViをV/I変換回路11で受け、その電流出力を負荷抵抗
RLに流出する。負荷抵抗RLの端子11aは、前記の電流
により電圧が発生する端子であり、これがオペアンプ1
の非反転入力端子に接続されている。また、その反対側
の端子は、基準バイアスラインVrに接続されている。
V/I変換回路11の出力電流は、さらに、複数のアクテ
ィブフィルタ12a,12b,・・・に加えられる。アクティブ
フィルタには、電圧コントロールの電圧ソース型アクテ
ィブフィルタ(VCVS)が一般的であるが、ここでは、電
流入力の電圧ソース型を使用する。そこで、アクティブ
フィルタ12aの出力は、通常、電圧になる。このアクテ
ィブフィルタ12aの出力電圧がV/I変換回路13a,14aにそ
れぞれ加えられている。そして、V/I変換回路13aの出力
電流は、負荷抵抗RLの非反転入力端子に接続された端
子11aに加えられ、V/I変換回路14aの出力電流は、オペ
アンプ1の反転入力端子に加えられている。なお、V/I
変換回路13a,14aは通常逆位相で作用する。
ィブフィルタ12a,12b,・・・に加えられる。アクティブ
フィルタには、電圧コントロールの電圧ソース型アクテ
ィブフィルタ(VCVS)が一般的であるが、ここでは、電
流入力の電圧ソース型を使用する。そこで、アクティブ
フィルタ12aの出力は、通常、電圧になる。このアクテ
ィブフィルタ12aの出力電圧がV/I変換回路13a,14aにそ
れぞれ加えられている。そして、V/I変換回路13aの出力
電流は、負荷抵抗RLの非反転入力端子に接続された端
子11aに加えられ、V/I変換回路14aの出力電流は、オペ
アンプ1の反転入力端子に加えられている。なお、V/I
変換回路13a,14aは通常逆位相で作用する。
他のアクティブフィルタ12b,・・・についても前記V/
I変換回路13a,14aと同様な2つのV/I変換回路にその出
力側がそれぞれ接続され、それらV/I変換回路が前記V/I
変換回路13a,14aと同様な関係でオペアンプ1の非反転
入力端子及び反転入力端子にそれぞれ接続されている
が、これらについては図では省略している。
I変換回路13a,14aと同様な2つのV/I変換回路にその出
力側がそれぞれ接続され、それらV/I変換回路が前記V/I
変換回路13a,14aと同様な関係でオペアンプ1の非反転
入力端子及び反転入力端子にそれぞれ接続されている
が、これらについては図では省略している。
なお、オペアンプ1の反転入力端子側への帰還抵抗R0
は、ここでは、R0=RLであり、その抵抗値が負荷抵抗
RLと同じ値となっている。また、各V/I変換回路の電圧
−電流変換率を1/RL(あるいは、K×1/RL)とする。K
は、V/I変換回路13a,14aのゲインであって、外部からこ
れらのエミッタ結合差動対の電流源13b,14bの電流値を
制御することでそのgmを制御し、ここでは、これを、
例えば、外部からボリューム16を介して制御回路15によ
り選択的に制御する。
は、ここでは、R0=RLであり、その抵抗値が負荷抵抗
RLと同じ値となっている。また、各V/I変換回路の電圧
−電流変換率を1/RL(あるいは、K×1/RL)とする。K
は、V/I変換回路13a,14aのゲインであって、外部からこ
れらのエミッタ結合差動対の電流源13b,14bの電流値を
制御することでそのgmを制御し、ここでは、これを、
例えば、外部からボリューム16を介して制御回路15によ
り選択的に制御する。
制御回路15は、ボリューム16の設定が中点のときに
は、V/I変換回路13a,14aの電流源の電流がゼロになるよ
うに制御して両者とも動作しないようにする。また、ボ
リューム16の設定が中点より下の信号減衰状態では、V/
I変換回路13aのみ動作させてV/I変換回路14aの動作を停
止状態にする。さらに、その設定が中点より上の信号強
調状態では、V/I変換回路14aのみ動作させてV/I変換回
路13aの動作を停止させる。
は、V/I変換回路13a,14aの電流源の電流がゼロになるよ
うに制御して両者とも動作しないようにする。また、ボ
リューム16の設定が中点より下の信号減衰状態では、V/
I変換回路13aのみ動作させてV/I変換回路14aの動作を停
止状態にする。さらに、その設定が中点より上の信号強
調状態では、V/I変換回路14aのみ動作させてV/I変換回
路13aの動作を停止させる。
次にこのような制御動作について説明する。なお、オ
ペアンプ1の非反転入力端子の電圧(端子11aの電圧)
をVLとし、説明の都合上、バイアス電圧Vrを接地レベ
ルとする。また、V/I変換回路13a,14aを中心に説明し、
他のアクティブフィルタ12b,・・・の回路については同
様であるのでその説明を割愛する。
ペアンプ1の非反転入力端子の電圧(端子11aの電圧)
をVLとし、説明の都合上、バイアス電圧Vrを接地レベ
ルとする。また、V/I変換回路13a,14aを中心に説明し、
他のアクティブフィルタ12b,・・・の回路については同
様であるのでその説明を割愛する。
信号減衰状態 この場合には、V/I変換回路13aのみが中点より下側の
ボリューム16の設定値に応じた動作をし、V/I変換回路1
4aが動作しない状態に制御される。したがって、オペア
ンプ1はバッファアンプとなる。その入出力関係は、 となる(ただし、周波数f0はアクティブフィルタ12aの
中心周波数)。
ボリューム16の設定値に応じた動作をし、V/I変換回路1
4aが動作しない状態に制御される。したがって、オペア
ンプ1はバッファアンプとなる。その入出力関係は、 となる(ただし、周波数f0はアクティブフィルタ12aの
中心周波数)。
その結果、入力信号Viに対する減衰量がKの値を選択
することにより制御できる。そして、信号最大減衰時
(ボリューム16の設定が第3図(a)のボリューム2を
A点にしたときに対応するとき)にはV/I変換回路13aの
ゲインKが最も大きな値を採る。
することにより制御できる。そして、信号最大減衰時
(ボリューム16の設定が第3図(a)のボリューム2を
A点にしたときに対応するとき)にはV/I変換回路13aの
ゲインKが最も大きな値を採る。
信号強調状態 この場合には、V/I変換回路14aのみが中点より上側の
ボリューム16の設定値に応じた動作をし、V/I変換回路1
3aが動作しない状態に制御される。その結果、入力信号
Viとオペアンプ1の非反転入力VLとの関係はVi=VLと
なる。そこで、その入出力関係は、 となる(ただし、周波数f0はアクティブフィルタ12aの
中心周波数)。
ボリューム16の設定値に応じた動作をし、V/I変換回路1
3aが動作しない状態に制御される。その結果、入力信号
Viとオペアンプ1の非反転入力VLとの関係はVi=VLと
なる。そこで、その入出力関係は、 となる(ただし、周波数f0はアクティブフィルタ12aの
中心周波数)。
その結果、入力信号Viに対する強調量がKの値を選択
することにより制御できる。そして、信号最大強調時
(ボリューム16の設定が第3図(a)のボリューム2を
B点にしたときに対応するとき)にはV/I変換回路14aの
ゲインKが最も大きな値を採る。
することにより制御できる。そして、信号最大強調時
(ボリューム16の設定が第3図(a)のボリューム2を
B点にしたときに対応するとき)にはV/I変換回路14aの
ゲインKが最も大きな値を採る。
フラット状態 この時には、V/I変換回路13a,V/I変換回路14aがとも
動作しないように制御される。オペアンプ1は、単にバ
ッファとなるためVi=V0である。これは、ボリューム16
の設定が第3図(a)のボリューム2を中点に設定した
ときに対応している。
動作しないように制御される。オペアンプ1は、単にバ
ッファとなるためVi=V0である。これは、ボリューム16
の設定が第3図(a)のボリューム2を中点に設定した
ときに対応している。
このようなことから、この回路にグラフィックイコラ
イザの機能を持たせることができ、オペアンプ1に対し
てパラレルに挿入された負荷抵抗RLにより信号(電
圧)が入力される回路構成となるために、入力側に抵抗
値を直列に挿入する必要はなくなる。しかも、入力信号
をV/I変換回路11で受けているので、入力側のバイアス
レベルを自由に設定でき、入力バイアスレベルによって
S/N比が低下したり、ダイナミックレンジが十分に採れ
ないようなことがなくなる。
イザの機能を持たせることができ、オペアンプ1に対し
てパラレルに挿入された負荷抵抗RLにより信号(電
圧)が入力される回路構成となるために、入力側に抵抗
値を直列に挿入する必要はなくなる。しかも、入力信号
をV/I変換回路11で受けているので、入力側のバイアス
レベルを自由に設定でき、入力バイアスレベルによって
S/N比が低下したり、ダイナミックレンジが十分に採れ
ないようなことがなくなる。
第2図は、第1図に示す回路の具体例であって、21が
第1図のV/I変換回路11に相当する。22が帯域フィルタ
を構成するアクティブフィルタ回路である。この回路22
は、可変gm回路23とコンデンサC1からなる微分回路24
と、可変gm回路25とコンデンサC2からなる積分回路25
とを従属接続した回路である。
第1図のV/I変換回路11に相当する。22が帯域フィルタ
を構成するアクティブフィルタ回路である。この回路22
は、可変gm回路23とコンデンサC1からなる微分回路24
と、可変gm回路25とコンデンサC2からなる積分回路25
とを従属接続した回路である。
26は、V/I変換回路13aに対応する回路であり、27は、
V/I変換回路14aに対応する回路である。そして、28がオ
ペアンプ1に対応している。
V/I変換回路14aに対応する回路である。そして、28がオ
ペアンプ1に対応している。
ここで、V/I変換回路26の電流源26aの電流値IAの値
を選択的に設定することで入力信号の減衰制御が行え、
V/I変換回路27の電流源27aの電流値IBの値を選択的に
設定することで入力信号の強調制御が行える。また、電
流値IA,IBをゼロにするとフラット特性の出力が得られ
る。したがって、直流制御が入力信号の減衰や強調が可
能である。
を選択的に設定することで入力信号の減衰制御が行え、
V/I変換回路27の電流源27aの電流値IBの値を選択的に
設定することで入力信号の強調制御が行える。また、電
流値IA,IBをゼロにするとフラット特性の出力が得られ
る。したがって、直流制御が入力信号の減衰や強調が可
能である。
以上説明してきたが、実施例では、V/I変換回路13a,1
4aの一方のみを選択的に動作させるようにしているが、
これらV/I変換回路を制御回路15により差動制御しても
よく、例えば、V/I変換回路13aの変換コンダクタンスを
(1−a)・gmとし、V/I変換回路14aは、(1+a)
・gmとすれば、このaをボリューム16により、1≧a
≧−1として制御すればよい。なお、この場合にもa=
0の中点に設定されたときには、V/I変換回路13a,14aの
動作を停止させることができる。
4aの一方のみを選択的に動作させるようにしているが、
これらV/I変換回路を制御回路15により差動制御しても
よく、例えば、V/I変換回路13aの変換コンダクタンスを
(1−a)・gmとし、V/I変換回路14aは、(1+a)
・gmとすれば、このaをボリューム16により、1≧a
≧−1として制御すればよい。なお、この場合にもa=
0の中点に設定されたときには、V/I変換回路13a,14aの
動作を停止させることができる。
実施例では、V/I変換回路11,13a,14aの電圧−電流変
換率を同じかそれ×Kにしているが、これらは必ずしも
同じである必要はない。また、負荷抵抗RLとオペアン
プ1の帰還抵抗R0も同じ値となっているが、これらも同
じ値を採る必要はない。例えば、V/I変換回路13a,14aの
Kの値を2Kにして2倍にすれば、負荷抵抗RLを帰還抵
抗R0の値に対して1/2、すなわち、RL/2にすることもで
きるし、V/I変換回路13a,14aのKの値を相互に異なる値
に設定することもできる。それに応じてV/I変換回路11
や負荷抵抗RLの値を種々の値にすることが可能であ
る。
換率を同じかそれ×Kにしているが、これらは必ずしも
同じである必要はない。また、負荷抵抗RLとオペアン
プ1の帰還抵抗R0も同じ値となっているが、これらも同
じ値を採る必要はない。例えば、V/I変換回路13a,14aの
Kの値を2Kにして2倍にすれば、負荷抵抗RLを帰還抵
抗R0の値に対して1/2、すなわち、RL/2にすることもで
きるし、V/I変換回路13a,14aのKの値を相互に異なる値
に設定することもできる。それに応じてV/I変換回路11
や負荷抵抗RLの値を種々の値にすることが可能であ
る。
[発明の効果] 以上の説明から理解できるように、この発明にあって
は、入力側がV/I変換回路となっていて、増幅器の入力
に対して直列に抵抗が挿入されていない構成となること
から入力バイアス等の設定に自由度が生じ、かつ、ダイ
ナミックレンジを十分に確保できる。しかも、ボリュー
ムで直接制御する方式ではなく、直流制御となることか
らIC化に適し、かつ、S/N比が大きく採れる回路にする
ことができる。その結果、ピン数が少なく、小型化し易
いグラフィックイコライザ回路を実現できる。
は、入力側がV/I変換回路となっていて、増幅器の入力
に対して直列に抵抗が挿入されていない構成となること
から入力バイアス等の設定に自由度が生じ、かつ、ダイ
ナミックレンジを十分に確保できる。しかも、ボリュー
ムで直接制御する方式ではなく、直流制御となることか
らIC化に適し、かつ、S/N比が大きく採れる回路にする
ことができる。その結果、ピン数が少なく、小型化し易
いグラフィックイコライザ回路を実現できる。
また、グラフィックイコライザ回路の出力として挿入
されている演算増幅器は、その第1の入力,これに対す
る逆の位相のその第2の入力、すなわち、(+)位相入
力と(−)位相入力とがバーチャルショートの関係にな
るので、(−)位相入力に加えられたイコライズされた
信号は、等価的に(+)位相入力側を介して負荷抵抗の
端子で加算(位相が異なるので実際は減算)されること
になる。これによって、すべてのイコライズされた入力
信号が負荷抵抗の端子に発生することになる。その負荷
抵抗の他の端子は、基準バイアスラインに接続されてい
るので、基準バイアス点ですべてのイコライズ信号が重
畳されることになる。その結果として、基準レベルの変
動が少なく、S/N比が向上し、ダイナミックレンジを大
きくすることが可能になる。
されている演算増幅器は、その第1の入力,これに対す
る逆の位相のその第2の入力、すなわち、(+)位相入
力と(−)位相入力とがバーチャルショートの関係にな
るので、(−)位相入力に加えられたイコライズされた
信号は、等価的に(+)位相入力側を介して負荷抵抗の
端子で加算(位相が異なるので実際は減算)されること
になる。これによって、すべてのイコライズされた入力
信号が負荷抵抗の端子に発生することになる。その負荷
抵抗の他の端子は、基準バイアスラインに接続されてい
るので、基準バイアス点ですべてのイコライズ信号が重
畳されることになる。その結果として、基準レベルの変
動が少なく、S/N比が向上し、ダイナミックレンジを大
きくすることが可能になる。
第1図は、この発明を適用したグラフィックイコライザ
回路の基本的なブロック図、第2図は、その具体的な回
路図、第3図(a),(b)は、従来のグラフィックイ
コライザ回路の説明図である。 1,28……オペアンプ、2,16……ボリューム、3……直列
共振回路、 4,5,11,13a,14a……V/I変換回路、15……制御回路、 22……帯域フィルタ。
回路の基本的なブロック図、第2図は、その具体的な回
路図、第3図(a),(b)は、従来のグラフィックイ
コライザ回路の説明図である。 1,28……オペアンプ、2,16……ボリューム、3……直列
共振回路、 4,5,11,13a,14a……V/I変換回路、15……制御回路、 22……帯域フィルタ。
Claims (1)
- 【請求項1】入力信号を受ける第1の電圧−電流変換回
路と、この出力を受けるアクティブフィルタと、第1の
電圧−電流変換回路の出力と基準バイアス電圧ラインと
の間に挿入された負荷抵抗と、この負荷抵抗に発生する
前記出力による電圧をその第1の入力に受け、出力側が
帰還抵抗を介して第1の入力の位相と逆の位相のその第
2の入力に帰還された演算増幅器と、出力側が前記出力
による電圧を発生する前記負荷抵抗の端子側に接続さ
れ、第1の可変電流源を有し前記アクティブフィルタの
出力を受けて前記第1の可変電流源の電流値に応じて利
得が制御される第2の電圧−電流変換回路と、第2の可
変電流源を有し出力側が前記演算増幅器の第2の入力側
に接続され、前記アクティブフィルタの出力を受けて前
記第2の可変電流源の電流値に応じて利得が制御される
第3の電圧−電流変換回路とを備え、前記第1および第
2の可変電流源の電流値が外部から制御されることを特
徴とするグラフィックイコライザ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16085490A JP2750776B2 (ja) | 1990-06-19 | 1990-06-19 | グラフィックイコライザ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16085490A JP2750776B2 (ja) | 1990-06-19 | 1990-06-19 | グラフィックイコライザ回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0451606A JPH0451606A (ja) | 1992-02-20 |
JP2750776B2 true JP2750776B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=15723828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16085490A Expired - Fee Related JP2750776B2 (ja) | 1990-06-19 | 1990-06-19 | グラフィックイコライザ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2750776B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5530769A (en) * | 1993-10-13 | 1996-06-25 | Rohm Co., Ltd. | Equalizer and audio device using the same |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2590877B2 (ja) * | 1987-05-08 | 1997-03-12 | ソニー株式会社 | グラフィックイコライザ回路 |
JPH077891B2 (ja) * | 1988-01-09 | 1995-01-30 | ローム株式会社 | 電子ボリューム回路 |
-
1990
- 1990-06-19 JP JP16085490A patent/JP2750776B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0451606A (ja) | 1992-02-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |