JP2750480B2 - 電動ブラインド - Google Patents

電動ブラインド

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JP2750480B2
JP2750480B2 JP3199678A JP19967891A JP2750480B2 JP 2750480 B2 JP2750480 B2 JP 2750480B2 JP 3199678 A JP3199678 A JP 3199678A JP 19967891 A JP19967891 A JP 19967891A JP 2750480 B2 JP2750480 B2 JP 2750480B2
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收 山本
明 中島
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Nichibei Co Ltd
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
Nichibei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電動ブラインドに関
し、特に、上昇、下降、開および閉動作が可能な電動ブ
ラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ブラインドを暗幕として使用する
ために暗幕用電動ブラインドが市販されている。該ブラ
インドは、通常は太陽などの外の光から室内の明るさを
調整するために室内の窓側に固定して取付けられる。ブ
ラインドは、室内に入射する光量を調整するために、上
昇、下降、羽根の角度調整などを行なうようにして設け
られる。このようにブラインドを暗幕として使用する、
すなわち室外から室内に入射する光を遮断し室内を暗く
するためには、窓に設けられたブラインドを下限位置ま
で下降させてそのすべての羽根を閉じた状態にすること
により実現される。市販されているブラインドの中に
は、ブラインドの昇降および羽根の開閉を1つの電動機
を用いて行なうようなタイプのものがある。このタイプ
のブラインドは、ブラインドの上昇および下降動作時に
は羽根が閉じた状態となるために、下限位置まで下降さ
せた後に羽根を閉じるための閉動作は不要となってい
る。また、下限位置にはマイクロスイッチである下限ス
イッチが設けられ下限位置になるとスイッチ入力に応答
して自動的にブラインドの動作は停止する。このような
ことから、室内を暗くするときはブラインドの下降スイ
ッチをON操作するだけでよい。さらに、遮光効果を向
上させるために、羽根などのブラインドの各部品の色を
黒色にしたり、リフティングテープが通っている各羽根
の穴から光が洩れないように、羽根吊紐の縦紐を布状に
するなどしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ブラインドが下降動作
中にボトムレール上に積まれていた羽根が羽根吊紐に吊
られるときに上述したように羽根吊紐の縦紐を布状にし
ているために、テープに引っ掛かって完全に閉じない羽
根が発生し、完全に閉じない羽根の部分からは光が洩れ
る場合がある。このような場合は、ボトムレールが下限
位置での自動停止後に、手動によりまず逆方向への開操
作を行なって各羽根を全開状態に設定することにより羽
根吊紐が引っ掛かっている羽根をなくし、再び閉操作を
行なって羽根を全閉状態に設定している。すなわち、部
屋を暗くするときは、完全な全閉状態を確認するために
ブラインドの自動下降が行なわれてからブラインドが下
限位置で自動停止するまでユーザはコントローラから離
れることができない。さらに自動停止時に羽根吊紐に引
っ掛かって完全に閉じていない羽根が発生した場合には
ブラインドの手動による開閉操作を行なって、完全に閉
じない羽根を全閉状態にする必要があり、使い勝手が悪
いという問題があった。
【0004】それゆえにこの発明の目的は、操作性、お
よび使い勝手の向上した機能を有し、確実に該ブライン
ドが備えられる室内を暗くできる電動ブラインドを提供
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電動ブラ
インドは、羽根吊紐を介して連なる複数枚の羽根および
電動駆動源を有して、羽根吊紐を前記電動駆動源により
駆動して、各羽根の上昇動作、下降動作、開動作および
閉動作可能な電動ブラインドである。詳細には、前記各
動作を指示する指示手段と、前記下降動作により前記ブ
ラインドが所定の下限位置にまで降下したことを検出す
る下限検出手段と、制御手段とを備え、この制御手段
は、前記指示手段からの指示に基づいて前記電動駆動源
を能動化するとき、前記下限検出手段の検出出力に応じ
て前記各羽根を開閉動作して全閉状態となるように前記
電動駆動源を駆動制御するように構成される。
【0006】また、この発明に係る電動ブラインドは、
前記開動作が、前記各羽根が所定の開角度に達するまで
行なわれたことを検知する開検知手段と、前記閉動作
が、前記各羽根が所定の閉角度に達するまで行なわれた
ことを検知する閉検知手段と、制御手段とをさらに備え
て構成されてもよい。
【0007】この制御手段は、詳細には前記指示手段か
らの指示に基づいて前記駆動源を能動化するとき、前記
下限検出手段からの検出出力に応じて前記駆動源を不能
化させる第1不能化手段と、前記第1不能化手段による
不能化後、前記駆動源を前記開検知手段からの検知出力
があるまで前記開動作を行なわせるよう能動化する第1
能動化手段と、前記第1能動化手段による能動化後、前
記駆動源を不能化させる第2不能化手段と、前記第2不
能化手段による不能化後、前記駆動源を前記閉検知手段
からの検知出力があるまで前記閉動作を行なわせるよう
能動化する第2能動化手段と、さらに前記第2能動化手
段による能動化後、前記駆動源を不能化する第3不能化
手段とを備えて構成される。
【0008】
【作用】この発明に係る電動ブラインドは上述のように
構成されて、指示手段から下降動作の指示信号が入力さ
れると、制御手段は駆動源を介して該ブラインドを下降
動作させる。この下降動作により該ブラインドが所定の
下限位置にまで降下すると、応じて下限検出手段により
検出されて、その検出出力が制御手段に与えられて、各
羽根は開閉動作されて全閉状態となる。
【0009】第1不能化手段は、前記下限検出手段によ
る検出出力に応じて、前記駆動源を不能化させる。その
後、第1能動化手段は、前記駆動源を前記開検知手段か
らの検知出力があるまで前記開動作を行なわせるよう能
動化するので、該ブラインドの開動作が行なわれる。こ
のとき、該ブラインドの前記各羽根が所定の開角度にま
で達するような開動作が行なわれると、開検知手段は、
これを検知し、その検知出力を制御手段に与える。制御
手段の第2不能化手段はこの検知出力に応じて、駆動源
を不能化し停止させる。その後、第2能動化手段は、前
記駆動源を前記閉検知手段からの検知出力があるまで前
記閉動作を行なわせるよう能動化する。この第2能動化
手段の能動化による閉動作が各羽根が所定の閉角度に達
するまで行なわれたことが閉検知手段により検知される
と、この検知出力は制御手段に与えられる。制御手段の
第3不能化手段はこの閉検知手段からの検知信号を入力
し、応じて駆動源を不能化して停止させる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して詳細に説明する。
【0011】図1は、この発明の一実施例による電動ブ
ラインドの制御部の構成を示す概略ブロック図である。
【0012】図2(a)および(b)は、本発明の一実
施例による暗幕用の電動ブラインドの羽根吊紐とそれに
関係する部品との組立状態図である。
【0013】図2(a)および(b)を参照して、暗幕
用電動ブラインドの羽根吊紐の状態について説明する。
【0014】図2(a)において、電動ブラインドは窓
枠の上部に固定して設けられて該ブラインド自体を集中
的にコントロールするためのコントローラ30、コント
ローラ30に該ブラインドの動作を制御するための信号
を与えるために、外部操作されるスイッチを含む操作盤
31、複数の羽根(スラット)1、ボトムレール2、リ
フティングテープ3、羽根吊紐(縦紐)4および羽根吊
紐(横紐)5を含む。
【0015】該ブラインドは一定間隔に配置される、複
数の羽根1を含み、各羽根1が水平状態の場合は室内に
光が十分に入射し、各羽根1が垂直状態の場合は、各羽
根1が重なり合うので室内への入射光を遮るように構成
される。ボトムレール2は、複数枚の羽根1の最下側に
配置される。リフティングテープ3は、該ブラインドを
構成する複数枚の羽根1のそれぞれの予め形成されたテ
ープ穴1aを貫通して、その一端はボトムレール2に固
定されるとともに、その他方端はコントローラ30に接
続される。羽根吊紐4は図示されるように所定幅を有す
るテープ状の布の縦紐であり、羽根吊紐5は横紐であ
る。横紐5は対となって各羽根1を上下に挟む形で、互
いに向かい合った1対の縦紐4に一定間隔ごと(羽根1
の間隔ごと)に固定される。また、縦紐4は図示される
ように、その一方端がボトムレール2に固定され、他方
端はコントローラ30に接続される。
【0016】コントローラ30についての詳細は後述す
るが、簡単なマイクロコンピュータに類似の機能と、ブ
ラインドの昇降駆動部および各羽根1の開閉駆動部を有
する。
【0017】操作盤31はコントローラ30に接続され
るとともに、ユーザが操作可能なように壁面などに固定
して設けられる。ユーザは、ブラインドの開閉、昇降あ
るいは停止などの動作を所望する場合は、操作盤31に
設けられる上昇スイッチ6、下降スイッチ7、開スイッ
チ8、閉スイッチ9および停止スイッチ10の所望のス
イッチを押下する。このスイッチ押下による操作信号は
コントローラ30に与えられ、応じてコントローラ30
は与えられる操作信号に基づいてリフティングテープ3
および羽根吊紐4を昇降操作してブラインドを昇降させ
たり、開閉させたりするよう駆動制御する。
【0018】上述したように各羽根1は横紐5に水平方
向に支えられながら、縦紐4を介して一定間隔を有して
コントローラ30から吊下げられた状態にある。コント
ローラ30の昇降駆動によりリフティングテープ3がコ
ントローラ30側に引上げられると、リフティングテー
プ3に固定されたボトムレール2もまた、コントローラ
30側に引上げられる。ボトムレール2が引上げられる
と応じて、ボトムレール2の上に配置される各羽根1も
ボトムレール2の上昇に伴なって、順次ボトムレール2
の上に積み重ねられるようにして引上げられる。逆に、
コントローラ30の昇降駆動によりリフティングテープ
3がボトムレール2側に引下げられると、ボトムレール
2の上に積み重ねられている各羽根1が順次、横紐5を
介して縦紐4に吊られるようにして引下げられる。
【0019】このようにリフティングテープ3が引下げ
られボトムレール2が下限位置まで達したときに、コン
トローラ30の開閉駆動により、互いに向かい合った1
対の縦紐4が各羽根1を挟んで互いに逆方向に昇降する
と、各羽根1は縦紐4に固定接続された横紐5により水
平方向角度、即ち開閉角度を変えることになり、外部か
らの入射光量が変化する。
【0020】コントローラ30の開閉駆動により各羽根
1を閉方向へ最大限となるように駆動した状態が、図2
(b)に示される。図2(b)においては各羽根1がお
互いに重なり合って入射光を遮っているが、テープ穴1
aと該テープ穴1aに挿入されるリフティングテープ3
との隙間から光が洩れるのを防止するために、縦紐4に
該テープ穴1aを塞ぐような幅のある布状のものを採用
しているので、穴1aから洩れた光も遮られることにな
る。
【0021】ここで、コントローラ30によるブライン
ドの昇降駆動および開閉駆動について説明する。
【0022】コントローラ30による昇降駆動と開閉駆
動とは1個の電動機を用いて行なわれる。この電動機に
は2つの軸が設けられる。一方の軸は電動機の回転動作
をリフティングテープ3の昇降動作に伝達するように設
けられ、他方の軸は、電動機の回転動作を縦紐4の昇降
動作に伝達するように設けられる。したがって、この電
動機が駆動すると2つの軸を介してリフティングテープ
3が昇降して各羽根1が昇降するとともに、リフティン
グテープ3の昇降動作の初期期間において、図2(a)
に示されるように縦紐4も各羽根1およびボトムレール
2を挟んで互いに逆方向に昇降し、各羽根1が開閉す
る。このとき、縦紐4により各羽根1が開状態から全閉
状態になれば、または閉状態から全開状態になれば、電
動機の回転動作を縦紐4の昇降動作に伝達するための軸
が電動機から機械的に切離される。
【0023】コントローラ30に設けられる電動機の回
転方向(正転および逆転)とブラインドの昇降および開
閉は1対1に対応しており、一般には、ブラインドの上
昇動作と開動作が電動機の同一回転方向で行なわれ、ブ
ラインドの下降動作と閉動作とが電動機の同一回転方向
で行なわれる。したがって、コントローラ30に設けら
れる電動機が回転駆動されれば、ブラインドは開動作を
伴ないながら上昇動作を行ない、電動機が逆方向に駆動
されれば、ブラインドは閉動作を伴ないながら下降動作
を行なう。ブラインドの昇降動作に伴なう開閉動作は、
昇降動作の初期期間に行なわれるので、ブラインドが開
閉しきれば以降は昇降動作のみとなる。
【0024】また、該ブラインドが開閉動作を完了した
後に昇降動作を一旦停止し、その後に一旦停止前と同一
方向の昇降動作を行なう場合は、開閉動作は伴なわな
い。また、前述の一旦停止後に、一旦停止前と逆方向の
昇降動作を行なう場合は、前述した開閉動作を伴なうよ
う制御される。
【0025】上述したように、該電動ブラインドの昇降
動作はその動作の初期において開閉動作を伴なうことが
わかる。
【0026】次に、前掲図2(a)に示された電動ブラ
インドのコントローラ30について図1を参照して詳細
に説明する。
【0027】図1において電動ブラインドの制御部はコ
ントローラ30とコントローラ30に接続される操作盤
31とを含む。
【0028】コントローラ30は前述したブラインドの
各羽根1を縦方向および横方向に支持するようにして設
けられるリフティングテープ3および羽根吊紐(縦紐)
4を接続する。またコントローラ30は、該コントロー
ラ30自体を集中的に管理および制御するためのMPU
(マイクロプロセッサユニットの略)11を含む。MP
U11はその内部に該電動ブラインドを制御駆動するた
めに必要とされるプログラムおよびデータをストアする
ためにRAM111を含む。RAM111は該電動ブラ
インドの動作モードを特定するため動作モードデータM
Dをストアするための記憶エリア11aおよび該電動ブ
ラインドの動作を管理するための動作カウントデータC
Dをストアするための記憶エリア11bを含む。さら
に、MPU11は下限スイッチ12、開方向端部スイッ
チ13、閉方向端部スイッチ14、上昇方向リレー15
および下降方向リレー16を接続する。さらに、コント
ローラ30は正転および逆転する電動機17を含む。電
動機17には接点15a、15b、16aおよび16b
を接続される。
【0029】下限スイッチ12は該電動ブラインドが下
限位置にまで下降した状態にあるか否かを、そのスイッ
チのON/OFF状態にしてMPU11に与える。開方
向端部スイッチ13は電動機17が該ブラインドが全開
状態になるまで駆動されたか否かを、そのスイッチのO
N/OFF状態にしてMPU11に与える。また、閉方
向端部スイッチ14は、電動機17が該ブラインドが全
閉状態となるまで駆動されたか否かをON/OFF状態
にしてMPU11に与える。
【0030】上昇方向リレー15は接点15aおよび1
5bをON/OFFするように作用し、電動ブラインド
の上昇および開動作時に接点15aおよび15bを閉じ
るようにON動作する。下降方向リレー16は接点16
aおよび16bをON/OFFするように作用し、該ブ
ラインドの下降および閉動作時に接点16aおよび16
bを閉じるようにON動作する。
【0031】電動機17は上昇方向リレー15により接
点15aおよび15bが閉じられている場合、または下
降方向リレー16により接点16aおよび16bが閉じ
られている場合に定電源(24V)が供給されて回転駆
動を開始する。なお、電動機17は接点15aおよび1
5bの閉状態による電圧印加の方向と接点16aお16
b閉状態による電圧印加の方向とは、相互に逆方向とな
るので、応じてその回転方向が逆となる。
【0032】本実施例では、上昇方向リレー15により
接点15aおよび15bが閉じられた場合、電動機17
は正転し、下降方向リレー16により接点16aおよび
16bが閉じられた場合、電動機17は逆転すると想定
する。
【0033】前述した下限スイッチ12、開方向および
閉方向端部スイッチ13および14はマイクロスイッチ
である。
【0034】下限スイッチ12は、電動機17のモータ
軸に予め設けられるボルトによりON/OFFされる。
つまり、このモータ軸がリフティングテープ3を十分に
引下ろし電動ブラインドが下限位置にまで達したとき、
応じてボルトが下限スイッチ12をONするのでスイッ
チ12はON信号をMPU11に与えるよう動作する。
【0035】開方向端部スイッチ13および閉方向端部
スイッチ14は、前述したように該ブラインドが全開状
態または全閉状態になるまで電動機17が駆動された場
合に電動機17に接続されるモータ軸が縦紐4の昇降駆
動部から機械的に切離されることに応じて、その接点が
閉じられるようなスイッチであり、接点が閉じられたと
きスイッチ13およびスイッチ14はON信号をMPU
11に与える。
【0036】MPU11は、操作盤31の各種スイッチ
から与えられる操作信号およびスイッチ12ないし14
のそれぞれから与えられる制御信号に応じて、記憶エリ
ア11aおよび11bのそれぞれにストアされる動作モ
ードデータMDおよび動作カウントデータCDのそれぞ
れをデータ更新する。この詳細については後述する。
【0037】図3は、本発明の一実施例による操作信号
に応じたMPU11の動作を説明するためのフロー図で
ある。
【0038】図4は、本発明の一実施例による制御信号
に応じたMPU11の動作を説明するためのフロー図で
ある。
【0039】図5は、本発明の一実施例による動作カウ
ントデータCDに基づいたMPU11の動作を説明する
ためのフロー図である。
【0040】図3ないし図5に示される各処理フロー
は、予めプログラムとしてMPU11のRAM111に
ストアされ、MPU11の制御のもとに実行される。
【0041】また、これらのプログラムは、MPU11
の該電動ブラインドを駆動制御するためのメインルーチ
ンに予め組込まれて実行される。
【0042】図3に示される処理フローを参照して、操
作盤31に設けられる各操作スイッチ6ないし10が外
部操作された場合のMPU11の動作について説明す
る。
【0043】なお、操作盤31に設けられる操作スイッ
チ6ないし10の2つ以上のスイッチが同時に押下され
た場合、MPU11は、このスイッチ押下を無効と判定
すると想定する。また、操作盤31に設けられる操作ス
イッチ6ないし10の2つ以上のスイッチが押下された
とき、MPU11はまず最初に押下されたスイッチ入力
信号について図4に示される動作を開始すると想定す
る。さらに、RAM111にストアされた動作モードデ
ータMDおよび動作カウントデータCDは、該コントロ
ーラ30の電源投入時に初期設定されて、動作モードデ
ータMDには「停止」のデータがストアされ、動作カウ
ントデータCDには「0」がセットされると想定する。
【0044】操作盤31の各操作スイッチ6ないし10
のそれぞれがOFFの場合は、MPU11はメインルー
チンから図3のサブルーチンに分岐したとき、ステップ
S1(図中S1と略す)ないしS5の判別処理を通過
し、図3に示される処理フローを終了し再びメインルー
チンに戻る。したがって、操作盤31に設けられる操作
スイッチが外部操作されない場合は、動作モードデータ
MDのデータ更新ならびに上昇方向リレー15および下
降方向リレー16のON/OFF処理は行なわれない。
【0045】ここで、操作盤31に設けられる上昇スイ
ッチ6が押下されたと想定する。このとき、MPU11
はスイッチ6の押下に伴なう信号入力に応じて、ステッ
プS1の判別処理を経てステップS14の処理に移行
し、動作モードデータMDに「上昇」データをセットす
るとともに、次のステップS17の処理に移行し、上昇
方向リレー15をON駆動する。これにより、接点15
aおよび15bが閉じられて電動機17に対して電源供
給経路が確立される。電動機17は、電源供給を受けて
正転するので、これに伴ないリフティングテープ3が引
上げられるとともに、羽根吊紐(縦紐)4が羽根1を開
状態とするように昇降させられる。その後、処理はメイ
ンルーチンに戻る。
【0046】開スイッチ8が押下されると、MPU11
はこの信号押下をステップS2の処理において判別し、
応じてステップS6以降の処理を実行する。ステップS
6の処理において、MPU11は該ブラインドの状態が
全開状態であるか否かを、開方向端部スイッチ13がO
N状態であるか否かに基づいて判別する。このとき、ブ
ラインドが全開状態ではない、すなわちスイッチ13が
ON状態にない場合は、ステップS13の処理が実行さ
れて、RAM111の動作モードデータMDには「開」
データが設定される。その後、ステップS17の処理に
移行し、MPU11はブラインドを所望される全開状態
とするために、上昇方向リレー15をON駆動し、電動
機17の正転により羽根吊紐4を各羽根1を開方向へ駆
動するように昇降させる。その後、処理はメインルーチ
ンへ戻る。
【0047】なお、ステップS6において、スイッチ1
3がON状態にあれば処理は、メインルーチンに戻る。
【0048】下降スイッチ7が押下されると、MPU1
1はこのスイッチ押下をステップS3の処理において判
別し、応じてステップS7以降の下降動作処理を実行す
る。ステップS7において、MPU11は現在、該ブラ
インドが十分に下降しているか否かを、下限スイッチ1
2がON状態にあるか否かに基づいて判別する。このと
き、該ブラインドが十分に下降していないことを判断す
ると、応じて次のステップS12処理に移行し、MPU
11はRAM111にストアされる動作モードデータM
Dに「下降」データをセットするとともに、次のステッ
プS16の処理に移行し、下降方向リレー16をON駆
動する。これにより、接点16aおよび16bが閉じら
れて、電動機17への電源供給経路が確立される。電動
機17は電源供給を受けて逆転し、応じて該ブラインド
は下降させられる。その後、処理はメインルーチンに戻
る。
【0049】なお、ステップS7の処理において該ブラ
インドが十分に下降しておりスイッチ12がON状態に
あることが判定された場合は、前述した下降動作処理は
実行されず、ただちにメインルーチンに戻る。
【0050】閉スイッチ9が押下された場合、MPU1
1はこのスイッチ押下をステップS4の処理において判
別し、応じてステップS8以降の閉動作処理を実行す
る。ステップS8において、MPU11は該ブラインド
が全閉状態にあるか否かを、閉方向端部スイッチ14が
ON状態にあるか否かに基づいて判別する。このとき、
スイッチ14がOFF状態にあり、該ブラインドは全閉
状態にないことが判別されると、ステップS11の処理
に移行し、MPU11はRAM111にストアされる動
作モードデータMDに「閉」データを設定し、ステップ
S16の処理に移行し、下降方向リレー16をON駆動
する。これにより、接点16aおよび16bが閉じられ
て電動機17は逆転開始する。電動機17の逆転により
リフティングテープ3は引下ろされるとともに、各羽根
1が閉じられるように縦紐4が昇降させられる。その
後、処理はメインルーチンに戻る。
【0051】なお、前記ステップS8の判別処理におい
て、スイッチ14がON状態にあり、該ブラインドが全
閉状態であることが判別されると、上述の閉動作処理は
実行されず、直ちにメインルーチンに戻る。
【0052】停止スイッチ10が押下された場合、MP
U11はこのスイッチ押下をステップS5の判別処理に
おいて判別し、応じてステップS9以降の停止動作処理
および自動開閉動作完了処理を実行する。まず、ステッ
プS9およびステップS10の処理において、MPU1
1はRAM111にストアされる動作カウントデータC
Dに「0」をセットし、動作モードデータMDに「停
止」データをセットする。その後、ステップS15の処
理に移行し、上昇方向リレー15および下降方向リレー
16をOFFする。これにより、電動機17の駆動は停
止して該ブラインドは動作停止する。
【0053】以上のように、MPU11は操作盤31に
設けられる各操作スイッチ6ないし10が外部操作され
たことに応じて、スイッチ12ないし14のそれぞれの
状態に基づきながら、動作モードデータMDならびに動
作カウントデータCDにデータ設定してデータ更新する
とともに、上昇方向リレー15および下降方向リレー1
6をON/OFF駆動するように動作している。したが
って、ユーザは操作盤31の所望のスイッチを押下する
だけで、以降はMPU11の図3に示される処理フロー
に従った動作により、電動機17が駆動されて該ブライ
ンドが所望されるように動作制御される。
【0054】次に、スイッチ12ないし14のそれぞれ
に状態に基づいた、MPU11の動作について図4を参
照して説明する。
【0055】まず、各スイッチ12ないし14がOFF
状態の場合は、MPU11は図4のステップS18ない
しS20の判別処理を通過して、直ちにメインルーチン
に戻る。このような場合は、動作カウントデータCDの
データセットによるデータ更新ならびに上昇方向リレー
15および下降方向リレー16のON/OFF処理は実
行されない。すなわち、該ブラインドは、現在の動作
(停止を含む)を継続する。
【0056】該ブラインドが十分に下降して下限スイッ
チ12がON状態になると、応じてMPU11はこのス
イッチ状態をステップS18の処理において判別し、ス
テップS21以降の処理を実行する。ステップS21の
処理において、MPU11はRAM111にストアされ
る動作モードデータMDを読取り、下降動作モードであ
るか否かを判別する。このとき該ブラインドが下降動作
モードにあり、下降動作中ならばMPU11は動作カウ
ントデータCDに「3」をセットする。これにより、該
ブラインドの下限停止動作処理とともに、該停止動作処
理後にブラインドの開閉動作を行なうような自動開閉動
作予備処理が設定される。その後、MPU11はステッ
プS27の処理に以降し、動作モードデータMDに「停
止」データを設定しデータ更新するとともに、ステップ
S28の処理において、上昇および下降方向リレー15
および16をOFFする。これにより、電動機17の電
源供給経路は断たれ、電動機17はその回転を停止する
ので、該ブラインドの動作は停止する。その後、処理は
メインルーチンに戻る。
【0057】なお、前記ステップS21の処理におい
て、該ブラインドが下降動作モードにないことが判別さ
れると、処理は直ちにメインルーチンに戻る。したがっ
て、該ブラインドの動作は現在の状態動作を継続する。
【0058】該ブラインドの各羽根1が全開状態にまで
電動機17が駆動されたとき、開方向端部スイッチ13
はON状態となる。このON信号はステップS19の処
理において判別され、応じてステップS22以降の処理
が実行される。ステップS22の処理においては、MP
U11はRAM111にストアされる動作モードデータ
MDを読取り、現在該ブラインドが開動作モードにある
か否かを判別する。このとき、該ブラインドが開動作中
であると判別されたならば、次のステップS24の処理
に以降し、動作カウントデータCDが「2」であるか否
かが判別される。すなわち、該ブラインドが自動開動作
中であるか否かが判別される。このとき、該ブラインド
が自動開動作中であることが判別されたとき、次のステ
ップS25の処理に移行し、MPU11は動作カウント
データCDに「1」を設定してデータ更新する。これに
より、該ブラインドの停止動作処理とともに自動閉動作
予備処理が実行可能な状態に設定される。その後、ステ
ップS27の処理に移行し、MPU11は動作モードデ
ータMDに「停止」データを設定してデータ更新し、さ
らに次のステップS28の処理において、上昇および下
降方向リレー15および16をOFFする。これにより
電動機17への電源供給経路は断たれ、電動機17は停
止するので、該ブラインドの動作は停止する。その後メ
インルーチンに戻る。
【0059】なお、前記ステップS22の処理におい
て、該ブラインドが開動作中でないと判別されれば、該
ブラインドは現在の動作モードを維持して、処理はメイ
ンルーチンに戻る。さらに、前記ステップS24の処理
において、設定される動作カウントデータCDが「2」
でない、すなわち該ブラインドが自動開動作中でないこ
とが判別されれば、動作カウントデータCDはデータ更
新されず、ステップS27およびステップS28の処理
が実行されて、該ブラインドの動作は停止する。その
後、処理はメインルーチンに戻る。
【0060】各羽根1が全閉状態となるまで電動機17
が駆動されると、閉方向端部スイッチ14がON状態と
なる。このON信号はステップS20の判別処理におい
て判別されてステップS23の処理に移行する。ステッ
プS23の処理において、MPU11は現在の動作モー
ドが閉動作モードにあるか否かをRAM111にストア
される動作モードデータMDを読取り判別する。このと
き、該ブラインドが閉動作中であれば、次のステップS
27およびステップS28の処理が前述と同様に実行さ
れて、該ブラインドは動作停止するとともに、動作モー
ドデータMDが「停止」データに更新される。その後処
理は、メインルーチンに戻る。なお、ステップS23の
処理において該ブラインドが閉動作中でなければ、該ブ
ラインドが現在の動作を維持するように、処理はメイン
ルーチンに戻る。
【0061】以上のように、スイッチ12ないし14の
ON信号入力の有無を判別し、判別に応じて各スイッチ
をON状態とするような動作が、今なお継続中であれ
ば、その動作を停止させるように処理して電動機17の
過駆動を防止している。
【0062】前述したように、図4の処理フローにおい
て各スイッチ12ないし14からON信号入力があった
とき、MPU11はRAM111に予めストアされる動
作モードデータMDに基づいて、該ブラインドの動作の
停止処理が行われる。特に、該ブラインドが下降動作中
に下限スイッチ12がON状態となり十分に下降しきっ
た場合は、動作カウントデータCDには「3」が設定さ
れ、また、自動開動作中にあり該ブラインドの各羽根1
が全開状態となるまで電動機17が駆動された場合は、
開方向端部スイッチ13がON状態となるので、動作カ
ウンタデータCDは「1」に設定される。そして、図4
で設定された該停止モード時に図5に示されるように自
動開閉動作が次のように行われる。
【0063】MPU11はRAM111にストアされる
動作カウントデータCDを読取り、その値が「3」でも
なく「1」でもない場合は、直ちに処理はメインルーチ
ンに戻る。
【0064】ステップS29の処理において、読取られ
た動作カウントデータCDが「3」の場合は、動作が停
止している該ブラインドについて、自動開動作処理およ
び自動閉動作予備処理が実行されるように、次のステッ
プS31の処理に移行する。ステップS31の処理にお
いて、MPU11は動作カウントデータCDに「2」を
設定し、さらに動作モードデータMDに「開」データを
設定してそれぞれデータ更新を行ない、上昇方向リレー
15をON駆動する。その後、処理はメインルーチンに
戻る。
【0065】MPU11はRAM111にストアされる
動作カウントデータCDを読取り、その値が「1」であ
る場合は、次のステップS32の処理に以降し、自動閉
動作処理と自動開閉動作完了処理を実行する。ステップ
S32の処理において、MPU11は動作カウントデー
タCDに「0」を設定するとともに、動作モードデータ
MDを「閉」データに更新し、下降方向リレー16をO
N駆動する。
【0066】以上、図3ないし図5の処理フローに基づ
いて説明したように、MPU11は操作スイッチ6ない
し10のそれぞれを介して所望される各動作を該ブライ
ンドにセットすると同時に、予めその内部にストアされ
る動作モードデータMDを、所望される動作に対応して
「上昇」「開」「下降」「閉」「停止」をセットするよ
うに処理している。また、動作カウントデータCDにつ
いても、各動作処理時に対応するように「3」「2」
「1」「0」が順次セットされる。
【0067】ブラインドが十分に下降し下限スイッチ1
2がON状態になった場合、MPU11は各羽根1の縦
紐4によるひっかかりを解消して全閉状態を確かなもの
とするために、まず動作カウントデータCDに「3」を
設定して自動開動作をスタートさせる。そして、この自
動開動作により各羽根1が一旦全開状態にセット完了し
た後は、動作カウントデータCDに「1」を設定し、逆
に各羽根1を全閉方向へ駆動する。これにより各羽根1
の縦紐4によるひっかかりは解消されて、下降しきった
該ブラインドは全閉状態となる。
【0068】次に、この発明の一実施例による具体的な
動作について第1図ないし第5図を参照して説明する。
【0069】該ブラインドの停止状態時には、RM11
1にストアされている動作カウントデータCDは「0」
である。このように該ブラインドは停止状態にあるが、
十分に下降した状態ではなく下限スイッチ12がOFF
状態である場合に、ユーザが下降スイッチ7を押下した
場合を想定し説明する。
【0070】下降スイッチ7が押下されると、この押下
による操作信号はMPU11に与えられる。MPU11
は下降操作信号ありと判別し図3のステップS3の処理
を経てステップS7以降の下降動作処理を実行する。
【0071】MPU11はステップS7の処理において
下限スイッチ12のON/OFFを判別する。前述した
ように下限スイッチ12はOFF状態であるので、ステ
ップS12の処理において動作モードデータMDに「下
降」データがセットされてデータ更新されるとともに、
ステップS16の処理において下降方向リレー16がO
N駆動される。その後、処理はメインルーチンに戻る。
これにより、接点16aおよび16bが閉じられて電動
機17の電源供給経路が確立されて、電動機17は逆転
する。その結果、電動機17にモータ軸を介して接続さ
れた昇降駆動部はブラインドを下降させる。このとき、
閉方向端部スイッチ14がOFFである間は、ブライン
ドの下降動作に並行して羽根1の閉動作も行なわれる。
この下降動作中に羽根1が全閉状態に達するまで電動機
17が駆動され閉方向端部スイッチ14がON状態とな
った場合は、羽根1の開閉駆動部は電動機17から機械
的に切離されて、以降は、羽根1が全閉した状態でブラ
インドの下降動作が継続する。
【0072】ブラインドの下降動作により、ボトムレー
ル2が下限位置まで達すると、応じて下限スイッチ12
がON状態となり、MPU11はこのON信号を入力す
る。MPU11は下限スイッチ12のON入力を図4の
ステップS18の処理において判別し、次にステップS
21の処理に移行し、該ブラインドの現在の動作モード
を判別する。ここで、動作モードは動作モードデータM
Dに基づいて「下降」モードであることが読取られるの
で、応じてMPU11は、RAM111の記憶エリア1
1bに「3」を設定して動作カウントデータCDをデー
タ更新する。その後、記憶エリア11aに「停止」デー
タを書込んで、動作モードデータMDをデータ更新する
とともに、下降方向リレー16を上昇方向リレー15と
ともにOFFする。これにより、閉状態にあった接点1
6aおよび16bは開放し、電動機17への通電は遮断
される。その結果、電動機17は停止し各羽根1は停止
する。なお、羽根1はこのときに全閉状態にある。
【0073】次に、MPU11は動作カウントデータC
Dを読取る。このとき動作カウントデータCDは「3」
であることが図5のステップS29の処理において判別
され、応じてステップS31の処理が実行される。ステ
ップS31の処理においては、該ブラインドが下限位置
にまで下降したことにより自動開動作が行なわれるよう
なデータが設定される。すなわち動作カウントデータC
Dには「2」が設定され、動作モードデータMDには
「開」データが設定されるとともに、上昇方向リレー1
5がON駆動される。その結果、接点15aおよび15
bが閉じられて、電動機17への電源供給経路が確立さ
れ、電動機17は正転するので羽根1は開動作する。こ
の開動作により、羽根1は全閉状態から全開状態とな
り、応じて開方向端部スイッチ13がON状態となる。
【0074】MPU11は上述のスイッチ13のON信
号入力を図4のステップS19の処理において判別し、
応じて次のステップS22の処理において現在の動作モ
ードを判別する。このとき、該ブラインドの動作モード
は、動作モードデータMDに従えば「開」モードである
ことから、MPU11は次のステップS24の処理に移
行し、RAM111にストアされる動作カウントデータ
CDを読取り判別する。このとき動作カウントデータは
前述したように「2」が設定されているので、次のステ
ップS25の処理に以降し、MPU11は記憶エリア1
1bに「1」を書込んで、動作カウントデータCDを
「1」にデータ更新する。ステップS27およびステッ
プS28の処理において、動作モードデータMDは「停
止」データに更新されるとともに、上昇方向リレー15
および下降方向リレー16はOFFされる。これによ
り、閉状態にあった接点15aおよび15bは開放され
て電動機17への通電は遮断される。その結果、電動機
17は停止し、羽根吊紐4を昇降させるための開閉駆動
部も停止し、羽根1は動作を停止する。この状態で、ブ
ラインドの各羽根1は全開状態となって停止している。
次に、MPU11はRAM111にストアされている動
作カウントデータCDを読取り、その値が「1」である
ことを、図5のステップS30の処理において判別し、
応じて次のステップS32の処理に移行し自動閉動作を
行なう。つまり、動作カウントデータCDに「0」を設
定し、動作モードデータMDに「閉」データをセットす
るとともに、下降方向リレー16をON駆動する。この
結果、開放状態にあった接点16aおよび16bは閉状
態となり、電動機17への電源供給経路が確立され、電
動機17は逆転開始する。これにより、羽根吊紐4が昇
降されて、羽根1は全開状態から全閉状態へと移行す
る。
【0075】上述したようにしてブラインドの各羽根1
が全閉状態となって閉方向端部スイッチ14がON状態
に変化すると、このON信号はMPU11に与えられ
る。MPU11は閉方向端部スイッチ14から与えられ
るON信号を図4のステップS20の処理において判別
し、応じてステップS23の処理に移行し、現在の動作
モードを判別する。このとき、該ブラインドの動作モー
ドは、「閉」であることが動作モードデータMDから判
別されるので、応じて処理は次のステップS27以降に
分岐する。ステップS27およびステップS28の処理
においては、動作モードデータMDが「停止」データに
設定されて更新されるとともに、下降方向リレー16は
上昇方向リレー15とともにOFFされる。これによ
り、閉状態にあった接点16aおよび16bは開放さ
れ、電動機17への通電は遮断される。その結果、電動
機17は回転を停止し、羽根1は開閉動作を停止する。
このとき、羽根1は全閉状態にある。
【0076】以降は、動作カウントデータCDが「0」
であり、かつ操作盤31を介した外部操作による信号入
力がない期間は、該ブラインドが十分に下降し、各羽根
1が全閉状態であるよう暗幕の状態を維持する。
【0077】上述したように、ユーザは操作盤31の下
降スイッチ7を押下するだけで、ブラインドは下限位置
まで十分に降下し、その後羽根1の自動開閉動作を1回
行なった後、各羽根1を全閉した状態で停止する。この
ようにブラインドが下降しきった場合は、開閉動作を必
ず1回行なうようにしているので、ブラインドの下降動
作中に羽根吊紐4に引っ掛かった羽根1はこの開閉動作
によりその引っ掛かりをなくして、羽根1はすべてお互
いに重なり合ったような、たとえば図2(b)に示され
るような状態となって、室内に入射しようとする外光を
確実に遮断することが可能である。
【0078】なお、上述した実施例では、羽根1の引っ
掛かりをなくすための自動開動作を、全開状態となるま
で継続しているが、全開状態に達する前の途中角度まで
の開動作とすれば、羽根1が開状態となる場合の入射光
量を少なくできるので、違和感を抑制することができ
る。
【0079】また上述した実施例では該ブラインドが十
分に下降終了後、自動開閉を1回行なうようにしている
が、羽根吊紐4によっては1回の自動開閉では不十分な
場合もあるで、2回以上の複数回行なえば、ブラインド
下降状態時のより確実な外光遮断を期待できる。さら
に、室内への入射光を測定する光センサ、あるいは該ブ
ラインドの状態を画像認識する画像処理系と、コントロ
ーラ30との動作を連動させれば、より確実な遮光効果
を期待できる。
【0080】また、上述の実施例では、下限位置でのみ
ブラインドの自動開閉動作を行なっているが、下限位置
に達するまでの途中位置においての停止時にも、上述し
たような自動開閉動作を実行すれば、羽根1の引っ掛か
りをなくしてブラインドの美観は損なわれない。
【0081】また、上述の実施例では、昇降動作と開閉
動作とを1個の電動機17を用いて行なう電動ブライン
ドについて説明したが、複数の電動機を用いて、ブライ
ンドの昇降動作と開閉動作とを個別に行なうようなブラ
インドであってもよい。
【0082】また、上述した実施例では、下限スイッチ
12がON状態にある場合の下降スイッチ7操作を無効
としているが、この場合でも、下降スイッチ7の押下に
応じて自動開閉動作を行なって、開動作の後の全閉動作
により、羽根1の引っ掛かりを解消するようにしてもよ
い。
【0083】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、ユー
ザは指示手段を介してブラインドの下降動作指示を与え
るだけで、該電動ブラインドを所定の下限位置にまで降
下させ、その後制御手段を介して各羽根の開閉動作を行
なわせた後、各羽根を全閉した状態で動作を停止させる
ことができる。このことにより、下降動作中に羽根が羽
根吊紐に引っ掛かったとしても、制御手段による開閉動
作によりこの引っ掛かりは解消されるので、該電動ブラ
インドが所定の下限位置にまで降下したとき、外光が該
電動ブラインドを介して内部に入射することを確実に遮
断できるという効果がある。
【0084】この効果は、ユーザは指示手段を介して下
降動作の指示を与えるだけで、該電動ブラインドに、確
実な外光遮蔽をする暗幕機能を持たせることを可能にす
るので、操作性および使い勝手のよい暗幕としての電動
ブラインドが供されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による電動ブラインドの制
御部の構成を示す概略ブロック図である。
【図2】(a)および(b)は、本発明の一実施例によ
る電動ブラインドの羽根吊紐とそれに関係する部品との
組立状態図である。
【図3】この発明の一実施例による操作信号に応じたM
PUの動作を説明するためのフロー図である。
【図4】この発明の一実施例による制御信号に応じたM
PUの動作を説明するためのフロー図である。
【図5】この発明の一実施例による動作カウントデータ
に基づいたMPUの動作を説明するためのフロー図であ
る。
【符号の説明】
1 羽根 2 ボトムレール 3 リフティングテープ 4 羽根吊紐(縦紐) 5 羽根吊紐(横紐) 6 上昇スイッチ 7 下降スイッチ 8 開スイッチ 9 閉スイッチ 10 停止スイッチ 11 MPU 12 下限スイッチ 13 開方向端部スイッチ 14 閉方向端部スイッチ 15 上昇方向リレー 16 下降方向リレー 15a、15b、16aおよび16b 接点 17 電動機 なお、各図中、同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽根吊紐を介して連なる複数枚の羽根お
    よび電動駆動源を有して、前記羽根吊紐を前記電動駆動
    源により駆動して、前記各羽根の上昇動作、下降動作、
    開動作および閉動作可能な電動ブラインドであって、 前記各動作を指示する指示手段と、 前記下降動作により前記ブラインドが所定の下限位置ま
    で降下したことを検出する下限検出手段と、 制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記指示手段からの指示に基づいて前記駆動源を能動化
    するとき、前記下限検出手段からの検出出力に応じて前
    記各羽根を開閉動作して全閉状態となるように前記電動
    駆動源を駆動制御することを特徴とする、電動ブライン
    ド。
  2. 【請求項2】 羽根吊紐を介して連なる複数枚の羽根お
    よび電動駆動源を有して、前記羽根吊紐を前記電動駆動
    源により駆動して、前記各羽根の上昇動作、下降動作、
    開動作および閉動作可能な電動ブラインドであって、 前記各動作を指示する指示手段と、 前記下降動作により前記ブラインドが所定の下限位置ま
    で降下したことを検出する下限検出手段と、 前記開動作が、前記各羽根が所定の角度に達するまで行
    なわれたことを検知する開検知手段と、 前記閉動作が、前記各羽根が所定の閉角度に達するまで
    行なわれたことを検知する開検知手段と、 制御手段とを備え、 前記制御手段は、 前記指示手段からの指示に基づいて前記駆動源を能動化
    するとき、前記下限検出手段からの検出出力に応じて前
    記駆動源を不能化させる第1不能化手段と、 前記第1不能化手段による不能化後、前記駆動源を前記
    開検知手段からの検知出力があるまで前記開動作を行な
    わせるように能動化する第1能動化手段と、 前記第1能動化手段による能動化後、前記駆動源を不能
    化させる第2不能化手段と、 前記第2不能化手段による不能化後、前記駆動源を前記
    閉検知手段からの検知出力があるまで前記閉動作を行な
    わせるよう能動化する第2能動化手段と、 前記第2能動化手段による能動化後、前記駆動源を不能
    化する第3不能化手段とを備えた、電動ブラインド。
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