JP2750007B2 - 空気調和機の風向調節装置 - Google Patents

空気調和機の風向調節装置

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JP2750007B2
JP2750007B2 JP3001447A JP144791A JP2750007B2 JP 2750007 B2 JP2750007 B2 JP 2750007B2 JP 3001447 A JP3001447 A JP 3001447A JP 144791 A JP144791 A JP 144791A JP 2750007 B2 JP2750007 B2 JP 2750007B2
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air
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明 大津寄
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭用ルームエアコン等
の風向調節板の駆動装置の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記家庭用ルームエアコン等の空気調和
機の吹出口1には,図6,図7に示すように,一般に風
向きを左右に変える小さな風向調節板を多数連動させて
動かす左右風向調節板2と,風向きを上下に変える長い
板状の上下風向調節板3が設けられている。図6は上下
風向調節板3が水平に,図7は下向きになっている状態
を示している。この内,上下風向調節板3の左右両端に
は図4,図5に示す如くそれぞれシャフト4が突出して
おり,一方のシャフトは上下風向調節板3を自動的に回
転運動させるためのモーターに取り付けられ,他方のシ
ャフトは風向調節板を支えるために吹出壁面5に設けら
れた軸受としての丸穴6に装入されている。上記のよう
な上下風向調節板3の重心はその回転軸から多少偏って
いるのでこの状態で上下風向調節板3を揺動させると,
揺動途中で上下風向調節板3の重心が上記回転軸を含む
鉛直平面を横切る時に,それまでモータ回転方向と逆方
向のモーメントがかかっていたものがモータと同じ方向
のモーメントに変わる。このためモータ単体のバックラ
ッシュと,モータ軸と上下風向調節板3のシャフト4と
のクリアランス分のガタツキが一度に発生していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の上
下風向調節板の駆動装置では上下風向調節板の動きにガ
タツキが多くぎこちなく回転するものが多かった。従っ
て,本発明は上下風向調節板の動作中に該風向調節板の
重さによって生じる回転モーメントの向きが変化するこ
があってもガタツクことなしに,なめらかに動く風向
調節板を具備する空気調和機を提供することを目的とし
て発明されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は,所定の回転軸回りに回動可能で且つその重
心が上記回転軸から外れた状態で空気の吹出口に設けら
れ,モータにより上記回転軸回りに回転されることによ
って吹出空気の風向きを調節する際に,上記風向調節板
の重さによって生じる回転モーメントの向きが変化する
風向調節板を具備する空気調和機の風向調節装置におい
て,上記風向調節板に,上記回転モーメントの向きの変
化時にのみ一時的に構造物壁面と当接して上記風向調節
板の回転抵抗となり,それ以外は抵抗とならない弾性
体を取り付けたことを特徴とする空気調和機の風向調節
装置として構成されている。更に,上記弾性体の上記構
造物壁面との当接部にスベリのよいキャップを取り付け
れば,上記弾性体の上記構造物壁面に対する動きを滑ら
かにできる。
【0005】
【作用】風向調節板が回転すると,該風向調節板の重さ
によって生じる回転モーメントの向きが変化する時に
性体がその抵抗となり,モータのバックラッシュやシャ
フト連結部のクリアランスによるガタがあっても風向調
節板の回転が不安定とならず,その動きのぎこちなさが
解消される。更に,上記弾性体の上記構造物壁面との当
接部にスベリのよいキャップを取り付ければ,上記弾性
体の上記構造物壁面に対する摩擦力が小さくなることに
よって上記弾性体の動きが滑らかになり,上記風向調節
板の動きもより滑らかになる。また,上記弾性体は上記
風向調節板の動きが不安定となる上記回転モーメントの
向きの変化時にのみ一時的に抵抗となり,それ以外は抵
抗とならないため,常時抵抗を加える場合に比べてモー
タへの負担が小さくなり,該モータの寿命を延ばすこと
ができる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の一実施例にかかる上下風向調
節板3の取付状態を示す拡大図である。上下風向調節板
3を支持するシャフト4に,直角方向に突き出た棒状の
弾性体(ゴムなど)のアーム8が設けられている。この
アーム8はシャフト4を回転させたとき,上下風向調節
板3の重心が該シャフト4を含む鉛直平面の右側から左
側に移動する(即ち重力によって上記上下風向調節板3
に生じる回転モーメントの向きが変化する)少し前に吹
出口1の壁面5に設けたリブ7にアーム8の先端が当た
り,図2の様にたわむ。このときは右回りのモーメント
がつねにかかるようになり風向調節板3の重心が左側に
移動しても,モータのバックラッシュやシャフトのクリ
アランスによる動きのガタツキは発生することはなく,
なめらかに揺動する。また,逆回転して重心が上記鉛直
平面の左側より右側に移動する際にも,その重心移動の
少し後までリブ7にアーム8の先端が当たっているた
め,上下風向調節板3は上記と同様にスムーズに動くよ
うになる。図3は弾性体のアーム8の先端にスベリのよ
いキャップ9をかぶせた例であり,摩擦力を小さくする
ことにより壁面リブ7とアーム8の動きをなめらかにし
たものである。尚,弾性体は上記アーム8のような構造
ばかりでなく,円板状,歯車状,円板状ブラシのような
もの,その他の構造でよいことは言うまでもない。
【0007】
【発明の効果】上下風向調節板回転中に該上下風向調
節板の重さによって生じる回転モーメントの向きが変化
したとしても,その付近で弾性体により回転抵抗がかか
っているため,上下風向調節板の動きがなめらかにな
り,揺動にぎこちなさがなく高級感のある空気調和機と
することができる。また,上記回転モーメントの向きの
変化時にのみ一時的に抵抗がかかり,それ以外は抵抗が
かからないため,常時抵抗を加える場合に比べてモータ
への負担が小さくなり,該モータの寿命を延ばすことが
できる。更に,上記弾性体の上記構造物壁面との当接部
にスベリのよいキャップを取り付ければ,上記弾性体の
上記構造物壁面に対する摩擦力が小さくなることによっ
て上記弾性体の動きが滑らかになり,上記風向調節板の
動きもより滑らかになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による上下風向調節板軸受部(下向き
方向)の斜視図。
【図2】 本発明による上下風向調節板軸受部(水平方
向)の斜視図。
【図3】 本発明による上下風向調節板軸受部(改良タ
イプ)の斜視図。
【図4】 従来の上下風向調節板軸受部(組立後)の斜
視図。
【図5】 従来の上下風向調節板軸受部(組立挿入前)
の斜視図。
【図6】 空気調和機の吹出口の拡大図(上下風向調節
板水平方向)の斜視図。
【図7】 空気調和機の吹出口の拡大図(上下風向調節
板下向き方向)の斜視図。
【符号の説明】
1…吹出口 3…上下風向調節板 4…上下風向き調節板軸受側シャフト 5…吹出口軸受側壁面 6…軸受部丸穴 7…軸受側壁面に設けた当たり用リブ 8…上下風向調節板シャフトに設けた棒状の弾性体アー
ム 9…弾性体アーム先端に取り付けたスベリのよいキャッ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の回転軸回りに回動可能で且つその
    重心が上記回転軸から外れた状態で空気の吹出口に設け
    られ,モータにより上記回転軸回りに回転されることに
    よって吹出空気の風向きを調節する際に,上記風向調節
    板の重さによって生じる回転モーメントの向きが変化す
    風向調節板を具備する空気調和機の風向調節装置にお
    いて, 上記風向調節板に,上記回転モーメントの向きの変化時
    にのみ一時的に構造物壁面と当接して上記風向調節板の
    回転抵抗となり,それ以外は抵抗とならない弾性体を
    取り付けたことを特徴とする空気調和機の風向調節装
    置。
  2. 【請求項2】 上記弾性体の上記構造物壁面との当接部
    にスベリのよいキャップが取り付けられてなる請求項1
    記載の空気調和機の風向調節装置。
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JPH04244547A JPH04244547A (ja) 1992-09-01
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