JP2749874B2 - 可変径プーリ変速装置 - Google Patents

可変径プーリ変速装置

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JP2749874B2
JP2749874B2 JP1138975A JP13897589A JP2749874B2 JP 2749874 B2 JP2749874 B2 JP 2749874B2 JP 1138975 A JP1138975 A JP 1138975A JP 13897589 A JP13897589 A JP 13897589A JP 2749874 B2 JP2749874 B2 JP 2749874B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/04Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes
    • F16H9/10Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using belts, V-belts, or ropes engaging a pulley provided with radially-actuatable elements carrying the belt
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H55/00Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
    • F16H55/32Friction members
    • F16H55/52Pulleys or friction discs of adjustable construction
    • F16H55/54Pulleys or friction discs of adjustable construction of which the bearing parts are radially adjustable

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、1段または2段の可変径プーリに関するも
ので、かつ、2段プーリを備えた可変径プーリ変速装置
に関するものである。
(従来の技術) 連続変速装置は、可変径プーリと呼ばれるものであっ
て、この型式としては数種類がある。簡単なものは平行
な軸上にある2つのプーリを使用し、Vベルトで連結し
たものである。このプーリに張設されたベルトの変位は
速度比を調節する。しかしながら、これらのプーリは幾
つかの欠点を有する。そのうち最も重要なものは、ベル
トの厚みによるものであり、これは摩擦が原因で塑性ヒ
ステリシス特性を損ない、さらに、回転半径および長手
方向の滑りによるものである。
また、この他にプーリが平ベルト、チェーン、または
ケーブル用の回転部材により構成されたものがある。ベ
ルトはプーリの外周に巻回され、そして、プーリの回転
軸からの距離が調節可能となっている。これらの参考文
献としてはフランス特許、第1490170号、および第21239
20号がある。このうち、はじめのものは回転部材が径方
向板であって、これにベルトが巻回され、その面には密
着を良くするために溝が施されている。他のものは回転
軸に平行な小径の横方向ロッドを使用し、これが径方向
溝内を摺動する。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、ベルトは小さい面、例えば、各ロッド
の母面に架かっているだけなので、接線方向の滑りの影
響は運転時に避けられないものとなっている。こういう
ことから、はじめの特許はベルトを押さえるためのクリ
ップを備えている。しかし、これは非常に複雑なプーリ
構造となっている。また、回転部材の狭い面による他の
欠点としては、回転部材が多角形であるための影響を受
けることである。即ち、ベルトが回転部材の間で直線的
であり、回転部材に小さい曲率半径を持つことになり、
回転部材に架けられたベルトの長さがわずかに変化する
ことになるので、ベルトに不規則な応力が生じる。
さらに、このようなプーリは、回転部材が高い遠心力
を持つことになるので、高速回転に向いていない、この
ために回転数の設定に問題を生ずる。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので
あり、高速回転状態においても滑りを抑制することがで
き、かつ安定した運転状態を得ることができる可変径プ
ーリ変速装置を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明は、シャフトの周
りを回転し、共通調整機構が動作中にシャフト側に近づ
けたり遠ざけたりするための複数の変位動作部材を備
え、全ての変位動作部材は、この変位動作部材を案内す
るための案内機構と共にシャフトから等距離に配されて
なる可変径プーリ装置において、共通調整機構は可変径
プーリ装置に並設されたディスクであって可変径プーリ
装置と協動しながら回転し、かつ複数のロッドが設けら
れ、その一端が変位動作部材に回動自在に連結され、そ
の他端が平衡錘に支持され、ロッドの中間点がディスク
上のピボットにより軸支され、このピボットはシャフト
を中心とした同心円上にあることを特徴とする構成であ
る。
本発明の主な特徴は、変位動作部材に作用する遠心力
と機械的に平衡を保つ平衡錘機構を有することである。
そして、変位動作部材として比較的長い外周の曲面部材
のものを選択することが可能であり、したがって、プー
リの調節不足による障害を引き起こすような重い変位動
作部材を使用することなしに、ベルトまたはそのような
部材を大きな外表面に架けることができる。
これによってプーリ上におけるベルトの接線方向のい
かなる滑りも防止できる。また、変位動作部材が多角形
であるための影響を克服することができ、特に最適な構
造のものでは、曲面部材が弓形凸状回転面を有するの
で、ベルトの曲率半径が弓形凸状回転面の曲率半径より
も小さくなるようなことはなく、したがって、ベルトは
少ない応力変化を受けることになる。
また、利点として、平衡錘は共通の回転軸を有し、第
1のプーリと協動する第2のプーリとしての変位動作部
材である。これによって、2つの平行なプーリを組み合
わせた2段プーリが構成され、それぞれの直径は互いに
反対に変化する。即ち、一方のプーリが拡張すると、他
方のプーリは縮小する。さらに、一方のそれぞれのプー
リの変位動作部材が他のプーリの変位動作部材と協動す
るというように、同じように構成された2段プーリの変
位動作部材としての利点がある。この2つの変位動作部
材は、その端部中心が回動可能に連結された対称ロッド
の端部に配され、この2つの変位動作部材はプーリの回
転軸に対して90゜の角度をなしているので、遠心力は常
に平衡を保ち、2段プーリは、いかなる状態であっても
安定した平衡状態を保つ。
このような2段プーリが、連続変速機に組み込まれて
いる。即ち、2つの可変径プーリのうちの1つが、予め
定められた直径の主プーリにベルトにより連結されてい
る。また、他の可変径プーリは予め定められた直径の従
プーリにベルトにより連結されている。この変化速度比
は、第2のプーリに作用するトルクとして調節される
か、または自動的に変化する。
本発明の他の特徴は、平衡錘が第2のプーリに組み合
わされ、これが変位動作部材として可変径プーリをなす
2段プーリによって構成されていることである。この2
つのプーリは互いに平行な面に配され、共通のシャフト
の周りを回転する。第2のプーリの変位動作部材はシャ
フトから等距離の半径方向に変位するものである。これ
はロッドが回動自在に連結されたものであって、第2の
案内機構により案内される。ロッドと協動する変位動作
部材はシャフトに対して90゜の角度をなすそれらの間に
形成されている。そして、2つの案内機構は一体となっ
ている。
(作 用) 上記のような構成の可変径プーリ変速装置は、曲面部
材(4)がロッド(7)の設定に応じて変位を行わせる
案内機構(3)を有し、これはピボット(9)から対称
に延び、かつ反対側に平衡錘を支持している。曲面部材
(4)はベルトの密着を良くするために弓形曲面となて
いる。平衡錘は、曲面部材が2つの同心プーリからなる
2段プーリを構成するようにしている。このようにし
て、2つのプーリの径が互いに反対方向に変化して曲面
部材(4)に生ずる遠心力の平衡を保つようにしてい
る。
(実施例) 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図は可変径プーリを示しており、この可変径プーリは
係止されたシャフト2の周りを回転するハブ1を有する
ものである。このハブ1には等角度で6本の径方向の腕
部材が符号3aないし3fで示すように形成されている。円
周の一部をなす曲面部材4aないし4fには、それぞれの筒
体5aないし5fが固着され、それぞれが腕部材3aないし3f
を摺動する。これらの筒体5aないし5fは突出棒8aないし
8bをそれぞれ有し、これらにロッド7aないし7fの一端が
回動自在に軸支されている。これらの他端はピボット9a
ないし9fに回動自在に軸支されている。それぞれのピボ
ット9aないし9fはディスク10に固定されている。そし
て、ディスク10の部分で固定ボルト15により、ハブ1の
ラグ17のところに形成された弓形溝16の部分を固定する
ことにより、ディスク10はハブ1の周りを回転する。ま
た、ピボット9aないし9fはシャフト2の半径方向の中心
軸上に配されている。
ロッド7aないし7fはピボット9aないし9fからディスク
10上の他の部分に延びており、これは第2a図、および第
2b図に示すように平衡錘を支持している。
このように、腕部材3aないし3fと協動するディスク10
の回転により、ロッド7aないし7fの回転と、曲面部材4a
ないし4fの半径方向の変位とをもたらすことが明白にな
る。この回転は上記のような構造によって確実に再現さ
れるので、全ての曲面部材4aないし4fはシャフト2から
等距離にある。
したがって、可変径プーリの最小直径は、曲面部材4a
ないし4fの全てが隣接した時であり、最大直径は、ロッ
ド7aないし7fが腕部材3aないし3fとそれぞれ平行になっ
た時である。
第1図において、第1の状態が実線によって示され、
第2の状態が数種の破線で示されている。また、第1、
および第2の間の状態も可能であることは言うまでもな
い。
曲面部材4aないし4fは円周のうちの一部をなして重要
な長さを有し、かつ凸状外表面のような曲面であって、
好ましくは、円周弓形状をなすものである。したがっ
て、可変径プーリと予め定められた直径のプーリ18との
間の力、即ち、力の伝達のためにベルト11が曲面の全体
に接触することになる。曲面部材4aないし4fの曲率半径
は、好ましくは、可変径プーリが最小径のものである。
例えば、曲面部材4aが他と隣接したときのその外表面は
円筒の外表面となる。しかし、曲面部材4aないし4fとベ
ルト11との間の良好な接触は、可変径プーリの直径が変
化した場合の他の直径においても得られるものであるか
ら、ベルト11の良好な密着が確保できるようになる。ベ
ルト11がもたらす曲率半径は、少なくとも曲面部材4aな
いし4fの曲率半径に等しいままであるから、この結果、
多角形であるための影響は著しく抑制できる。この多角
形の影響を計算によって示すならば、ベルトの偏りによ
る長さの変化は、6つの曲面部材4aないし4fの場合に約
±0.2%を示し、16個の曲面部材の場合に約±0.01%で
ある。したがって、ベルト11の周期的な応力の変化は無
視できる。
次に、第2a図、および第2b図について説明する。それ
ぞれのロッド7aないし7fはピボット9aないし9fを境にし
て互いに連結している2つの部分を有する。第1の部分
71aないし71fは曲面部材4aないし4fに連結され、さら
に、ディスク10の反対側の第2の部分72aないし72fに連
結されている。このディスク10の反対側には第1の部分
71aないし71fが延びており、これらの端部には第2の曲
面部材42aないし42fが回動自在に連結されている。曲面
部材4aと曲面部材42aは、好ましくはシャフト2に関し
て垂直の半径上を動く。
本発明の最も一般的な構成において、第2の部分72a
ないし72fは、ピボット9aないし9fに作用する遠心力の
ために、回転モーメントの平衡を保つように平衡錘を支
持する。そして、平衡錘としての役目をする第2の曲面
部材42aないし42fは重要なものとなっている。即ち、こ
れは共通のシャフト2に形成された2つのプーリで構成
された2段プーリを有し、この2段プーリはハブ1の回
転と協動し、かつ、2段プーリはディスク10の両側に平
行な面に形成されているものである。
第2のプーリは第1のプーリと同じ構造のもので、特
に、第2の径方向の腕部材32aないし32fを有するもので
ある。これらの腕部材32aないし32fに沿って第2の曲面
部材42aないし42fが筒体を介して摺動する。したがっ
て、2つのプーリは一組となってディスク10の回転によ
り同時に動作し、一方の直径d1が増加すると、他の直径
d2が続いて減少する。
最良の状態としては、ロッド7aないし7fの部分71およ
び72は対称であって、かつ、その長さはピボット9を中
心にした円周の半径に等しい。したがって、互いに協働
する曲面部材4、および42はシャフトと90゜(第3図を
参照)の角度をなして腕部材3および32を摺動する。し
たがって、この構成はピボット9に作動する回転慣性ト
ルクを常に打ち消す。第3図において、曲面部材4がシ
ャフト2から距離r1にある、場合、および、協働する曲
面部材42がシャフト2から距離r2にある場合、mはそれ
ぞれの曲面部材に共通の質量であり、ωは回転速度であ
り、したがって、それぞれの曲面部材に作用する遠心力
はmω2r1、およびmω2r2である。ピボット9における
遠心力の大きさは、腕部材3および32からの距離に等し
い、即ち、それぞれがr2/2、およびr1/2である。モーメ
ントについては、両方ともmω(r1×r2/2)に等し
く、互いに反対方向なので、互いに打ち消すことにな
る。そして、同様のことが対称の部分71および72にも適
用される。
したがって、この2段プーリの全ての速度変化は安定
した平衡状態にある。この結果、2段プーリは大きな利
点を有するものである。特にディスク10、およびハブ1
が自動変速機として、ボルト15のような固定部品を必要
としないので他の部分を自由に回転させることができ
る。
また、上記したものの他に、他の1段または2段のプ
ーリ、そして、その調節用の回転部材、および案内機構
の実現が可能である。この態様が第4図に示されてい
る。この場合の曲面部材4(または42)は、径方向の腕
部材に沿って摺動するものではなく、代わりに、プーリ
ロッドと称する第2のロッドの一端が回動自在に連結さ
れているものである。第2のロッドの他端は、ハブ1と
一体に、かつディスク10と平行のプーリディスク110に
配されているピボット109に回動自在に連結されてい
る。プーリロッド107および第1のロッド7の第1の部
分71は同じ長さを有し、これらは共通の突出棒8により
曲面部材4に回動自在に連結されている。また、プーリ
ロッド107のピボット109の全ては、シャフト2を中心に
した円周上に配され、ピボット9が配された円周上と同
じ径である。
曲面部材4は、シャフト2の方向に向いている部分11
3と共に取り付けられ、径方向溝114を有するものであ
る。ラグ115はその径方向溝114の中に配され、第3のロ
ッド116および第4のロッド117の各一端がラグ115に回
動自在に連結されている。一方、それらの他端は第1の
ロッド7およびプーリロッド107のそれぞれの中間点118
および119に回動自在に連結されている。第3および第
4ロッド116、117の好ましい構成は、曲面部材4の内側
にある第1および第2のロッド7および107の部分がい
し形面を構成し、部分113が対角線となることである。
ディスク10がハブ1と共に回転すると、曲面部材4が
径方向、また所定の角度をもって移動するということに
なる、第3および第4のロッド116、117は、部分113を
確実に径方向の位置に保ち、曲面部材4は円周上に止ど
まる。そして、この装置はディスク10の面に対して対称
となっている。
2段プーリ自動変速機は第5図に示されている。この
変速機は予め定められた直径で、かつ予め定められた回
転中心軸O1、O2を有する主プーリP1と、従プーリP2とか
らなるものである。主プーリP1は第1のベルト111によ
り2段プーリの第1のプーリPV1に連結されている。こ
れに対して、従プーリP2は第2のベルト112により可変
プーリの第2のプーリPV2に連結されている。可変プー
リの位置は、伸縮自在な2つの腕部材21、22のそれぞれ
の一端がシャフト2に、それぞれの他端が主プーリP1お
よび従プーリP2のそれぞれの回転中心軸O1、O2に回動自
在に連結されることにより調節される。伸縮自在な腕部
材21、22は、回転中心軸O1、O2に軸支されている軸支部
分21a、22aと、圧縮スプリング23、24が収納されている
筒部材21b、22bの終端部との間に形成されている。スプ
リングは筒部材21b、22bの内部から外側方向に摺動する
ロッド21c、22cの一端に力を加えている。摺動するロッ
ド21c、22cの他端はシャフト2に回動自在に連結されて
いる。このように、伸縮自在な腕部材21、22はそれぞれ
のベルト111、112に囲まれて、各ベルト111、112はスプ
リング23、24により張設されている。このような動作に
より、この装置に作用する力によって安定した状態が得
られる。ここでF1、F2をそれぞれのスプリング23、24の
力とし、A1、A2を可変径プーリとしての第1および第2
のプーリPV1、PV2に架けられたベルト111、112の接触角
度とし、r1、r2を第1および第2のプーリPV1、PV2のそ
れぞれの半径とした場合、この安定状態は概ねF1/F2=A
2r1/A1r2によって表すことができる。この結果、第1お
よび第2のプーリPV1、PV2のそれぞれの半径は、特に、
スプリング23、24の剛性と力に基づいて決められるもの
である。
また、この変速機は自動的に速度調節を行うことがわ
かる。例えば、従プーリP2のトルクが増加した場合に
は、第2のベルト112は、さらに張力が増加し、第2の
プーリPV2の曲面部材42に非対称な求心力が作用するこ
とになる。この結果、その半径r2が減少する。そして、
第1のプーリPV1の半径は相対的に増加する。
この例の場合、可変プーリの状態はシャフト2の位置
の変位に追従するので、可変プーリが主プーリP1の方向
に近づくように、そして、従プーリP2から離れる方向に
移動する。
また、スプリング23の力F1は増加し、スプリング24の
力F2は減少するので、上記した関係式が成り立つことに
なる。したがって、この装置は新たな安定した平衡状態
を得ることができる。
第6図に示す装置は少し異なったものである。これは
調節形変速機である。即ち、可変径プーリとしての第1
および第2のプーリPV1、PV2によって生ずる速度比は、
運転する作業者により設定される。したがって、シャフ
ト2の支持部材が少し異なった装置となっている。
滑り部28は、主プーリP1と従プーリP2とのそれぞれの
回転中心軸O1、O2の間に延びている。これは、第5図に
示したのと同じ構造の伸縮自在の腕部材25を有する摺動
筒体27を摺動自在に支持し、特に、腕部材25は圧縮スプ
リング26を有するものである。
シャフト2は伸縮自在の腕部材25の端部に配されてお
り、腕部材25の基端部にはネジ部30が係合している。こ
のネジ部30は滑り部28と平行にネジ棒29に係合してい
る。ネジ棒28の回転はサーボモータ33により行われる。
伸縮自在の腕部材25は両ベルト111、112の張力を調節す
る。
変化速度比を変更する場合は、サーボモータ33を回転
させて伸縮自在の腕部材25とシャフト2を変位させる。
そして、ベルト一方の張力を増加させると、第1または
第2のプーリPV1、PV2の径が減少し、また、いずれかの
径が相対的に増加する。そして、伸縮自在の腕部材25の
長さは、両方のベルトの張力をこの装置が安定な状態に
なるまで調節される。
第7図には他の調節形変速機を示している。サーボモ
ータ33はネジ棒39を回転させる。このネジ棒39は可変プ
ーリの回転軸に平行な回転軸を有する歯車38に噛み合っ
ている。
歯車38は案内ロッド37まで延びている径方向のネジ部
36を有する伸縮自在の部分を支持している。ナット35は
ネジ部36と協働して、歯車38と端部シャフト2を支持し
ている径方向の腕部材34を互いに近づけたり遠ざけたり
する。このように、サーボモータ33、ネジ棒39、および
歯車38は、シャフト2および可変径プーリとしての第1
および第2のプーリPV1、PV2に変位を生じさせ、さら
に、その径を変化させる。
この伸縮自在な装置はスプリングがないのが特徴であ
る。したがって、装置を安定した運転状態にするために
シャフト2の移動する点は、円中心軸r1の上にある。こ
の中心点はベルト111、112の長さと主プーリP1および従
プーリP2のそれぞれの直径によるものである。歯車38の
軸は円中心軸r1の上にある。ナット35はベルト111、112
の張力を調節するためだけに使用される。
最後に第8図についての説明をする。これはサイクロ
イドクレーンの組合せとして速度が零か変化する動力を
得ることを可能とする速度機を示している。主プーリP
1、従プーリP2、そして可変径2段プーリとしての第1
および第2のプーリPV1、およびPV2には、従プーリP2と
同軸の補助プーリP3が追加されている。これは小径の衛
生装置を構成しており、さらに2つの衛生プーリ51が従
プーリP2の内周面(衛生通路の輪を形成している)と、
補助プーリP3の外周面との間に接している。この衛生プ
ーリ51は軸O2の周りを回転する衛生支持部材50の端部の
ところで回転するようになっている。さらに、補助プー
リP3は、交差した第3のベルト113により主プーリP1と
連結されている。このようにして、従プーリP2と補助プ
ーリP3は、互いに反対方向に回転する。
このように異なった径のプーリの採用にしたがって、
この装置の場合、衛生支持部材50の回転は互いに反対方
向に回転する第1および第2のプーリP1、PV2のそれぞ
れの回転速度と比較して低速度である。この装置は、特
に、衛生支持部材50が静止しているので、予め定められ
た状態に調節することができる。
(発明の効果) このようなことから、本によるプーリ装置は多くの利
点をもたらすものである。まず、高速回転においてもベ
ルトが滑ることなく満足すべき運転が行われ、この2段
プーリは自動、または自動ではない異なった多くの構造
の変速機に組み込むことができる。また、平ベルトの他
にこれに相当する溝ベルト等も使用することができる。
そして、本発明の範囲を越えることなく、多くの異なっ
た装置の実現が可能である。また、変速機の伸縮自在の
スプリングは電気的、機械的、また空気圧を利用した機
構のものに代えることができ、この装置はサーボ機構の
変速制御装置にも使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本の可変径プーリ装置を示す構成図、第2図
(a)および第2図(b)は2つの可変径プーリを構成
した2段プーリの正面図と側面図、第3図は第2図
(a)において2つのプーリに生じた遠心力が平衡して
いることを示す説明図、第4図は他の2段プーリを示す
側面図、第5図は2段プーリを使用している自動変速機
を示す側面図、第6図は調節用変速機を示す構成図、第
7図は他の調節用変速機を示す構成図、第8図は変速機
としての応用を示す構成図である。 1:ハブ、2:シャフト、3a〜3f:案内部材(腕部材)、4a
〜4f:変位動作部材(曲面部材)、5a〜5f:筒体、7a〜7
f:ロッド、8a〜8f:突出棒、9a〜9f:ピボット、10:ディ
スク、11:ベルト。

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフト(2)の周りを回転し、共通調整
    機構(10、7)が動作中に前記シャフト側に近かづけた
    り遠ざけたりするための複数の変位動作部材(4)を備
    え、前記全ての変位動作部材は、前記変位動作部材を案
    内するための案内機構(3)と共に前記シャフトから等
    距離に配されてなる可変径プーリ装置において、 前記共通調整機構は前記可変径プーリ装置に並設された
    ディスク(10)であって前記可変径プーリ装置と協動し
    ながら回転し、かつ複数のロッド(7)が設けられ、そ
    の一端が前記変位動作部材に回動自在に連結され、その
    他端が平衡錘に支持され、前記ロッドの中間点が前記デ
    ィスク上のピボット(9)により軸支され、前記ピボッ
    トは前記シャフトを中心とした同心円上にあることを特
    徴とする可変径プーリ変速装置。
  2. 【請求項2】前記変位動作部材は、外表面を有する複数
    の曲面部材であって、凸曲面のような円弧状をなし、こ
    の各外表面はベルト(11)のような力伝達部材を支える
    ことを特徴とする請求項1に記載のプーリ装置。
  3. 【請求項3】前記複数の曲面部材は、引き込み位置に対
    して変位自在で、互いに隣接し、かつ各外表面は回転す
    るときの円筒表面を形成することを特徴とする請求項2
    に記載のプーリ装置。
  4. 【請求項4】前記案内機構は、前記変位動作部材を摺動
    させる径方向の腕部材(5)により構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のプーリ装置。
  5. 【請求項5】前記案内機構は、プーリディスク(110)
    にプーリピボット(109)を設け、これがプーリロッド
    (107)を回動自在に連結したものであり、各プーリロ
    ッドはそれぞれ変位動作部材(4)に回動自在に連結さ
    れ、前記プーリピボットの全ては前記シャフトを中心に
    した同心円上に配され、前記共通調整機構のピボットが
    配された円周と同じ径のものであり、さらに、前記変位
    動作部材は、前記シャフトの方向に向いた部分(113)
    と、径方向溝(114)とを支持し、第3のロッド(116)
    および第4のロッド(117)の端部が連結されているラ
    グ(115)が前記径方向溝内を摺動するように、前記第
    3および第4のロッドを前記共通調整機構、および前記
    案内機構のそれぞれの前記ロッドに回動自在に連結した
    ことを特徴とする請求項1に記載のプーリ装置。
  6. 【請求項6】前記第3および第4のロッドは、前記径方
    向溝内を摺動する共通のラグを有し、これらロッドのう
    ちの少なくとも一箇所は前記共通のラグに対して回動自
    在に連結され、かつ4本のロッドでひし形状を形成して
    いることを特徴とする請求項5に記載のプーリ装置。
  7. 【請求項7】前記平衡錘は、第2のプーリの変位動作部
    材(42)であり、2つのプーリが面において互いに平行
    で、共通のシャフト(2)の周りを回転し、前記2つの
    プーリの前記変位動作部材は、径方向に変位可能で、前
    記シャフトから同じ距離にあり、第2の案内機構によっ
    て案内されるように前記各ロッドが回動自在に連結さ
    れ、前記2つの変位動作部材は前記シャフト(2)と90
    ゜の角度をなす前記ロッドと協動し、かつ前記2つの案
    内機構が一体であることを特徴とする請求項1に記載の
    2段プーリ装置。
  8. 【請求項8】回動自在に連結されたそれぞれの前記変位
    動作部材および前記ロッドは、前記プーリが回転して前
    記ピボット(9)の周りに回転する際に、該ピボット
    (9)周りの回転モーメントの合成モーメントがゼロに
    なるような遠心慣性力を生じる質量分布を有することを
    特徴とする請求項7に記載の2段プーリ装置。
  9. 【請求項9】前記各ロッド(7a〜7f)は、前記各ピボッ
    ト(9a〜9f)に対してそれぞれ点対称であって、かつ、
    それぞれの前記変位動作部材は同じ質量であることを特
    徴とする請求項8に記載の2段プーリ装置。
  10. 【請求項10】主プーリ(P1)および従プーリ(P2)
    と、一方が前記主プーリと前記2段プーリのうちの一方
    との間に張設され、他方が前記2段プーリのうちの他方
    と前記従プーリとの間に張設されたベルト(111、112)
    のような2つの力伝達部材とを備えてなり、これと同様
    に前記2段プーリのシャフトを支持するための支持部材
    が、前記2段プーリの2つのプーリ(PV1、PV2)を構成
    する曲面部材の径方向変位に従って変位可能なように設
    けられていることを特徴とする請求項7に記載の変速
    機。
  11. 【請求項11】前記支持部材は、前記ベルトに張力を持
    たせるためのスプリング(23、24)を具備していること
    を特徴とする請求項10に記載の変速機。
  12. 【請求項12】前記支持部材(34)は、前記ベルトの張
    力を調節するために調節可能であることを特徴とする請
    求項10に記載の変速機。
  13. 【請求項13】前記支持部材は、スプリングを備えた二
    つの部分からなる伸縮自在な腕部材を有することを特徴
    とする請求項11に記載の変速機。
  14. 【請求項14】前記支持部材は、前記主プーリおよび従
    プーリの間の並進運動により変位可能であることを特徴
    とする請求項10に記載の変速機。
  15. 【請求項15】前記支持部材は、回転により変位可能で
    あることを特徴とする請求項10に記載の変速機。
  16. 【請求項16】前記支持部材は、前記主プーリおよび従
    プーリのそれぞれの軸に軸支された2つの伸縮自在な腕
    部材(21、22)からなることを特徴とする請求項10に記
    載の変速機。
  17. 【請求項17】前記支持部材の変位は調節可能、また、
    固定的に設定可能であることを特徴とする請求項10に記
    載の変速機。
  18. 【請求項18】前記従プーリと同心で、かつ前記主プー
    リに対するベルト(113)のような力伝達部材により連
    結されている補助プーリ(P3)を備えることにより、前
    記従プーリおよび補助プーリが互いに反対方向に回転し
    て衛星プーリ(51)が前記従プーリおよび前記補助プー
    リの間を滑ることなく走行し、前記衛星プーリ(51)は
    前記従プーリおよび補助プーリの回転中心軸に軸支され
    た衛星支持部材(50)に支持されて回転することを特徴
    とする請求項10に記載の変速機。
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DE68902871T2 (de) 1993-04-01
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