JP2749066B2 - 磁気抵抗効果素子 - Google Patents

磁気抵抗効果素子

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JP2749066B2 JP63181898A JP18189888A JP2749066B2 JP 2749066 B2 JP2749066 B2 JP 2749066B2 JP 63181898 A JP63181898 A JP 63181898A JP 18189888 A JP18189888 A JP 18189888A JP 2749066 B2 JP2749066 B2 JP 2749066B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁気抵抗効果素子(以下MR素子と略す)の
構造に係り、特に磁気抵抗効果膜(以下MR膜と略す)と
導体膜が電気的に接触して成るシャントバイアス型MR素
子に一様な電流を流すための素子構造に関する。
[従来の技術] 磁気抵抗効果膜を用いた磁気ヘッド(以下MRヘッドと
略す)が用いられつつある。MRヘッドにおいてはMR膜の
感度と線型性を改善するために外部より一定の磁界を印
加する必要がある。この磁界をバイアス磁界と呼びその
方法には、(1)MR膜に近傍に永久磁石を配置する方
法、(2)MR膜に接触して導体膜を配置する方法、
(3)MR膜の近傍に軟磁性膜を配置する方法等数多く提
案されている。特に(2)の方法はシャントバイアス法
と呼ばれ、例えば特開昭49−74522の第2図に記載のよ
うに、外部磁界に感応して磁気抵抗効果を示すセンサ部
10と、センサ部に一定の電流を流してバイアス磁界を発
生させてから抵抗変化を電圧変化としてとり出すリード
線20,25を共にMR膜と導体膜とで形成する構造が提案さ
れている。しかし、本構造においてはMR素子の記録媒体
対向面15とは逆の面に設けられた電極部の幅W,W′につ
いて何ら考慮されていなかった。
[発明が解決しようとする問題点] 上記従来技術においては、リード線とセンサ部の関係
が何ら考慮されておらず、このため、センサ部に一様な
電流が流れない場合が起り、MR膜に好適なバイアス磁界
が印加できなかった。
本発明の目的は、電極部のセンサ部の間に寸法関係を
明らかにし、センサ部に一様な電流を流し好適なバイア
ス磁界を発生させ得るMR素子構造を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] 上記目的は、第2図に示す如く外部磁界に感応するセ
ンサ部10とリード線20が接している部分の長さWを、セ
ンサ部の幅Lに対して等しいか、それ以上にすることで
達成される。中間端子については両側の端子の2倍の電
流が流れるためW′は、センサ部の幅Lの2倍もしくは
それ以上の幅とすることで上記目的が達成される。
[作用] 一般に直角に曲った導体内を電流が流れる時、その分
布は導体幅の比に依存する。第3図(a)はこのような
場合の、電流の流れを計算機シミュレーションによって
解いたもので、図中の曲線30の密度が電流密度を表わ
す。同図のように、一方の導体40が狭く、他方の導体50
が広い時、広い導体50の内側の部分60に電流は集中し、
広い導体に均質に流れなくなる。
これは、導体内の等電位線70(電流はこの線に直角に
流れる)が第3図(b)に示す如くなり、幅広い導体部
分の方が導電位面が大きく変化するためである。
第4図は、導体幅比W/Lに対して、第3図(a)の導
体50のA−A′を通過する電流のうち内側の部分(幅L
u)に全体の電流のどの程度流れるかを求めたものであ
り、丁度50%が均一に流れていることを意味する。同図
からW/Lが1以上であれば、電流はほぼ均一に流れてい
るとみなせるようになる。この結果から、第1図に示す
如く導体50がシャントバイアスMR素子のセンサ部10,導
体40が同リード線20と考えればセンサ部に均一な電流を
流すためにはW/Lは1以上が必要となる。
W/Lの値は、あまり大きすぎると、MR素子を複数個並
べてマルチトラックとした時、そのトラックピッチの下
限を決めるためトラック密度を上げることが困難とな
る。また、リード線20とセンサ部10とで囲まれた領域35
(斜線で表示)は電流がトラック幅Tの方向に流れてい
ないためバイアスが好適でなく、MR素子としての感度は
低い。しかし、この部分(領域35)にも磁性薄膜である
MR膜は存在しており、本MR素子を情報を重ね書きする磁
気記憶装置では、ヘッドが記録されたトラックからの位
置ずれを起すと先に記録した磁化が雑音となってこの斜
線部35のMR膜部分を磁化し、その雑音による磁化がセン
サ部に伝わり、雑音として再生してしまう。その結果ヘ
ッドからの信号のS/Nを低下させる。従って、W/Lは必要
以上に大きくすることが望ましくなく、通常2〜2.5程
度までにとどめるのが良い。
以上は、センサ部両端の電極20について述べて来た
が、第1図に示す如く、中間端子電極25を設けて差動型
のシャントバイアス型MR素子として使用する場合、電極
25には、両側の電極20の各々に流れる電流の2倍の電流
が流れるため、電流を均質に流すためにはその幅W′と
Lの関係はWとLの関係の2倍にする必要がある。すな
わち、W′/Lは2もしくはそれ以上とすれば均質な電流
分布が得られることは明らかである。
中間端子電極25の幅W′も、必要以上に大きくすると
不都合が生じる。すなわち、第1図でW′の幅のセンサ
の部分(第1図の斜線部36の領域)は電流がトラック幅
方向に流れていないため、トラック幅TのうちW′の長
さの領域36は不感応帯となり、信号再生に寄与せず、低
出力の原因となる。
以上第1図から第4図まで電極部が矩形となっている
場合について説明したが例えば第5図の如くセンサ部と
接している部分は狭くそこから離れるに従って広くなる
電極部についてもセンサ部と接している幅をW,W′と考
えれば、上記関係がセンサ部に均質な電流を流すための
条件であることは明らかである。
[実施例] 以下、本発明の実施例について述べる。本発明を実施
したシャントバイアスMRヘッドの概略図を第6図に示
す。本MRヘッドの作製方法は、基本的には特開昭49−74
522に示されている方法と同じである。すなわち、フェ
ライトの基体100上に、アルミナ等の絶縁膜110をスパッ
タする。その上に導体膜120としてチタンを真空蒸着
し、さらにMR膜130を図中の矢印の方向に磁化容易軸が
形成されるようにつける。この上にアルミナ等の絶縁膜
を保護膜として形成し(図示せず)、引出し導体(図示
せず)を付けてMR素子を形成する。MRヘッドとするため
に、上記素子上に基体100と同一材質もしくはパーマロ
イ等の薄膜で形成したブロック140をつける。このブロ
ックは基体100と磁気回路を成し、シールドとして作用
して、MRヘッドを高分解能化する。
MR素子の形状は第7図に示したように、中間端子のあ
る第1図に示した形状と同一である。実施例では、TW
20μm,L=10μmであり、電極幅Wとしては、本発明を
適用した値として20μm、比較のための5μmの2種と
した。中間端子の電極幅W′はW′=2Wとした。他のMR
膜厚600Å、導体膜厚1800Å等は極力2種のヘッド間で
同じ値とした。
このようにして作成したシャントバイアスMRヘッドを
同一装置で記録した市販の1/2インチ磁気テープを再生
した。この時、MR素子への電流は両側の端子より中間端
子に流れ込む構成とした。磁気テープ150は、MRヘッド
より微小な間隔(通常1μm以下)で配置され図中白抜
きの矢印の方向に移動させている。
本発明を適用してW=20μmとしたMRヘッドはW=5
μmとしたヘッドに比べて、同一の電流を素子に流した
時、出力で4dB向上した。これは、本発明の適用によ
り、MR素子を流れる電流、特に導体膜120を流れる電流
が均一するためである。これを第7図で説明する。横軸
はMR膜の高さ方向の位置を縦軸はバイアスおよび信号磁
界を示すは信号磁界分布、は均一な電流が流れた時
のバイアス磁界分布、は電流が後端に片寄った時のバ
イアス磁界分布である。
このようにはに比べて信号磁界が大きい磁気テー
プ対向面側がバイアス磁界が大きくなる。このため第8
図のMR膜の抵抗変化特性に示すように、より大きな信号
磁界が好適なバイアス磁界の下でより大きな抵抗変化と
なり、結果として出力が増大する。
[発明の効果] 本発明によれば、シャントバイアスMR素子のセンサ部
に均質な電流が流せるため、MR膜に好適なバイアス磁界
が印加でき、再生出力を高め、かつ線型性の良い出力が
得られる。さらに、センサ部、電極部とも電流の集中が
ないため、MR素子の寿命を長くする。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用したMR素子パターンを示す図、第
2図は従来技術を説明するためのMR素子パターンを示す
図、第3図は第2図のB部の拡大図であり、同時に電流
の流れを示す図、第4図は導体幅と電流集中の関係を示
す図、第5図は電極形状の一変形を示す図、第6図は実
施例のMRヘッドを説明するための図、第7図はバイアス
電流分布によるMR膜内のバイアス磁界および信号磁界の
分布を説明するための図、第8図はMR膜の抵抗変化と外
部磁界の関係を示す図である。 10……MR素子の磁気抵抗効果を示すセンサ部、20,25…
…電極部、30……電流の流れ、35,36……電極下部領
域、40,50……導体、60……導体内側の領域。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気抵抗効果膜と、この膜の側面に形成さ
    れ電気的に接触してなる導体膜とを有する外部磁界に感
    応して磁気抵抗効果を示すセンサ部と、上記センサ部の
    両側から引き出され、上記センサ部の抵抗変化をとり出
    すための第1及び第2のリード線とを具備した磁気抵抗
    効果素子であって、上記センサ部とリード線とが接触す
    る幅(W)が上記センサ部の幅(L)に対してL≦W≦
    2.5Lであることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の磁気抵抗効果
    素子において、上記センサ部の中間位置から引き出され
    上記センサの抵抗変化をとり出すための第3のリード線
    を有し、このリード線と、上記センサ部とが接触する幅
    (W′)が、2L≦W′であることを特徴とする磁気抵抗
    効果素子。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載の磁気抵抗効果
    素子において、上記第3のリード線とセンサ部とが接触
    する幅(W′)が、W′≦5Lであることを特徴とする磁
    気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】磁気記録媒体上に配置され、上記媒体の磁
    界の変化を検出するための磁気抵抗効果膜を有するセン
    サ部と、上記センサ部の両側から上記媒体とは反対方向
    に引き出され、上記センサ部の磁気抵抗変化をとり出す
    ためのリード線とを有し、上記センサ部の上記媒体面側
    から上記センサ部の幅(L)の距離にある面により切っ
    たときの上記リード線の幅(W)は、L≦W≦2.5Lであ
    ることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項記載の磁気抵抗効果
    素子において、上記センサ部の中間の位置から上記媒体
    とは反対方向に引き出され、上記センサ部の磁気抵抗変
    化をとり出すための第3のリード線を有し、上記センサ
    部の上記媒体面側から上記センサ幅(L)の距離にある
    面により切ったときの上記リード線の幅(W′)は2L≦
    W′であることを特徴とする磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第5項記載の磁気抵抗効果
    素子において、上記センサ幅(L)と上記リード線の幅
    (W′)はW′≦5Lを満たすことを特徴とする磁気抵抗
    効果素子。
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