JP2748866B2 - アクリル系エラストマー組成物 - Google Patents
アクリル系エラストマー組成物Info
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Description
ー組成物に関する。更に詳しくは、押出特性の改善され
たアクリル系エラストマー組成物に関する。
用する場合あるいは着色加硫成形品を得ようとする場合
などには、補強剤などとして一般的に用いられているカ
ーボンブラックの使用割合が制限されることになる。そ
こで、こうした用途には、クレーやタルク等の充填剤が
用いられることになるが、この場合には加硫物の強度の
低下が避けられない。
の無機充填剤であるシリカ(ホワイトカーボン)も、上記
用途に用いることができるが、配合物の粘度が上がるた
め、これを押出加工した場合、押出物の肌が荒れるなど
の問題がみられる。表面処理されたシリカを用いれば、
こうした問題もなく好適に使用することができるが、価
格が高いという問題がみられる。
カを配合したアクリル系エラストマー組成物であって、
押出特性を改善したものを提供することにある。
アクリル系エラストマーにpHが6.5〜8.5でかつ比表面積
が約150m2/g以上のシリカおよび好ましくは更にポリア
ルキレングリコールを配合したアクリル系エラストマー
組成物によって達成される。
に(a)炭素数1〜8のアルキル基を有するアルキルア
クリレートまたは(b)炭素数2〜8のアルコキシアル
キレン基を有するアルコキシアルキルアクリレートの少
なくとも一種の(共)重合体が用いられるが、好ましく
は更に(c)少なくとも一種の次のような架橋性基含有
単量体を約10重量%以下、好ましくは約5重量%以下
共重合させた共重合体が用いられる。 (イ)反応性ハロゲン含有ビニル単量体 (ロ)エポキシ基含有ビニル単量体 (ハ)カルボキシル基含有ビニル単量体(マレイン酸モ
ノアルキルエステル等も含む) (ニ)ジエン系単量体 (ホ)水酸基含有ビニル単量体 (ヘ)アミド基含有ビニル単量体 これらの(共)重合体中には、(a)〜(b)成分の一
部、具体的には約35重量%程度迄を他の共重合性ビニ
ル単量体と置換し、共重合させることもできる。かかる
共重合性ビニル単量体中には、一般式CH 2 =CRCO
O[(CH 2 ) 5 COO]nCH 2 CH 2 CN(R:水
素原子またはメチル基、n:1以上の整数で平均1〜
5)で表わされる(メタ)アクリル酸エステルまたは一
般式CH 2 =CR 1 COO(R 2 COO)nR
3 (R 1 :水素原子またはメチル基、R 2 :炭素数3〜
20のアルキレン基、R 3 :炭素数1〜20の炭化水素
基または置換炭化水素基、n:1〜20)で表わされる
(メタ)アクリル酸エステルなどが含まれる。
は、他に次のようなものも用いられる。 エチレン−アクリル酸エステル共重合エラストマー: これは、エチレン約60〜20重量%と炭素数1〜8の
アルキル基を含有するアルキル(メタ)アクリレート約
40〜80重量%との共重合エラストマーであって、前
記(c)成分架橋性基含有単量体を約10重量%以下の
割合で共重合させることができる。 エチレン−アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合エラ
ストマー: これは、エチレン約45〜5重量%、前記(a)〜
(b)成分の少なくとも一種約5〜90重量%および酢
酸ビニル約45〜5重量%の共重合エラストマーであっ
て、前記(c)成分架橋性基含有単量体を約10重量%
以下の割合で共重合させることができる。 アクリル酸エステル−不飽和ニトリル−共役ジエン共重
合エラストマーおよびその水素添加物: 前記(a)〜(b)成分の少なくとも一種約5〜75重
量%、(メタ)アクリロニトリル、エタクリロニトリ
ル、α−クロロアクリロニトリル、α−フルオロアクリ
ロニトリルの如き不飽和ニトリル60〜10重量%およ
びブタジエン、2−クロロブタジエン、2−メチルブタ
ジエンの如き共役ジエン単量体15〜85重量%の共重
合エラストマーまたはその不飽和結合を約10〜100
%水素添加した水素添加物。
ル系エラストマーは、それの100重量部中約95重量
部以下、好ましくは約50重量部以下をこれとブレンド
可能なエラストマー、例えば天然ゴム、SBR、ポリブ
タジエンゴム、ポリイソプレンゴム、ブチルゴム、NB
R、クロロプレンゴム、EPDM、アクリルゴム、フッ
素ゴム、塩素化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、エピ
クロルヒドリンゴム等で置換したブレンド体としても用
いることができる。
れと他のエラストマーとのブレンド体に配合されるシリ
カとしては、pH(4%水性けん濁液のpHとして測定)が6.5
〜8.5、好ましくは7.0〜8.0であって、かつ比表面積(BE
T法)が約150m2/g以上、好ましくは約300m2/g以上のもの
が用いられる。上記範囲外のpHのものを用いると、押出
加工物の肌荒れを改善することができず、またこれより
比表面積の小さいものを用いると、押出加工物の肌が荒
れ易いばかりではなく、加硫物性も劣るようになる。か
かる性状を有するシリカは、アクリル系エラストマー10
0重量部当り約5〜100重量部、好ましくは約20〜60重量
部の割合で用いられる。
ル系エラストマーの押出特性は、そこにポリアルキレン
グリコールを更に配合することにより、一段と改善され
る。ポリアルキレングリコールとしては、ポリプロピレ
ングリコール、ポリブチレングリコール等も用いられる
が、一般には平均分子量約100〜100,000、好ましくは約
500〜10,000のポリエチレングリコールが、アクリル系
エラストマー100重量部当り約0.1〜10重量部、好ましく
は約1〜5重量部の割合で用いられる。
のブレンド体、特定性状のシリカおよび好ましくは更に
ポリアルキレングリコールを含有するアクリル系エラス
トマー組成物中には、架橋剤を始めとする必要な各種配
合剤(加硫助剤、補強剤、充填剤、安定剤、可塑剤、顔
料等)が配合され、ロール、バンバリーミキサー等で混
練した後、一般に用いられているアクリル系エラストマ
ーまたはそれのブレンド体に適用される架橋条件に従っ
て加硫が行われる。補強剤あるいは充填剤としてカーボ
ンブラックが用いられる場合には、シリカが用いられる
目的用途からみて、アクリル系エラストマー100重量部
当り約50重量部以下、好ましくは約30重量部以下の割合
で用いられることが望ましい。また、架橋剤としては、
アクリル系エラストマー中に含まれる架橋性基の種類に
応じて、特開昭63-218751号公報に記載される如き、種
々のものが用いられる。更に、架橋性基の有無にかかわ
らず、過酸化物加硫が可能である。
レンド体に、特定性状のシリカおよび好ましくは更にポ
リアルキレングリコールを配合することにより、カーボ
ンブラックを無機充填剤として用いた場合と同様の押出
特性および加硫物性が得られるようになる。
クリレート20%、メトキシエチルアクリレート30%および
マレイン酸モノn-ブチル4%よりなる単量体混合物を公知
の乳化重合法で共重合させて得られたアクリル系エラス
トマー100部(重量、以下同じ)に、 ステアリン酸 1 部 老化防止剤(大内新興化学製品ノクラックCD) 2 部 HAFカーボンブラック 25 部 加硫促進剤(大内新興化学製品ノクセラーDT) 2 部 4,4´-ジアミノジフェニルエーテル 0.7部 シリカ 45 部 を加え、8インチオープンロールミルで混練して、アク
リル系エラストマー組成物を調製した。
用いられた。シリカ メーカー名、製品名 pH 比表面積(m2/g) A シオノギ製薬製品カープレックス#67 7.0〜8.0 380 B シオノギ製薬製品カープレックスFPS-3 7.0〜8.0 400 C 日本シリカ製品ニップシールVN3 5.5〜6.5 200 D シオノギ製薬製品カープレックス#1120 10.4〜10.9 150 E 日本アエロジル製品アエロジル380 3.6〜4.3 380 F 日本シリカ製品ニップシールER 7.0〜8.5 100
について、次のようにして押出特性を評価した。 押出条件:東測精密製25mm径押出機 口金 4mm径ダイス ホッパ 40℃、バレル 70℃、ヘッド 100℃ 回転数 40rpm [肌の評価] ◎:極めて良好 ○:平滑にして艶有り △:やや荒れ有り ×:荒れている [ダイスウェル] (押出物断面積−口金面積)/(口金面
積)×100
5℃、4時間のオーブン加硫を行い、得られた加硫シート
について、JIS K-6301に準拠して常態物性を測定した。
分子量約4000)3部を加えたアクリル系エラストマー組成
物が調製され、これについて押出性の評価と常態物性の
測定が行われた。
果は、次の表1に示される。 表1 押出特性 常態物性 ダイスウェル 硬さ 引張強さ 伸び 例 シリカ 肌の評価 (%) (pts) (kg/cm2) (%) 実施例1 A ○ 100 70 115 250 〃 2 B ○ 105 70 120 255 比較例1 C × 140 70 110 280 〃 2 D × 130 65 97 200 〃 3 E × 160 70 115 210 〃 4 F △〜× 95 63 90 250 実施例3 A ◎ 92 70 115 240
ルアクリレート48%、n-ブチルアクリレート20%、メトキ
シエチルアクリレート30%およびビニルクロロアセテー
ト2%を共重合させて得られたアクリル系エラストマー10
0部に、 ステアリン酸 1 部 老化防止剤(ノクラックCD) 2 部 HAFカーボンブラック 25 部 加硫促進剤(大内新興化学製品ノクセラーBZ) 1.5部 トリチオシアヌル酸 0.5部 を加え、混練して得られたアクリル系エラストマー組成
物が用いられた。
ルアクリレート48%、n-ブチルアクリレート20%、メトキ
シエチルアクリレート30%およびアリルグリシジルエー
テル2%を共重合させて得られたアクリル系エラストマー
100部に、 ステアリン酸 1 部 老化防止剤(ノクラックCD) 2 部 HAFカーボンブラック 25 部 加硫促進剤(大内新興化学製品バルノックABS) 2 部 を加え、混練して得られたアクリル系エラストマー組成
物が用いられた。
得られた結果は、次の表2に示される。 表2 押出特性 常態物性 ダイスウェル 硬さ 引張強さ 伸び 例 シリカ 肌の評価 (%) (pts) (kg/cm2) (%) 実施例4 A ○ 80 67 110 240 比較例5 C × 135 68 105 240 実施例5 A ◎ 85 67 112 235 実施例6 A ○ 83 67 111 235 比較例6 C × 149 68 100 220 実施例7 A ◎ 90 67 110 240
ブラック量を35部に変更し(参考例1)、あるいはシリカ
の代わりにSTクレー60部を用いて(参考例2)調製された
アクリル系エラストマー組成物が用いられた。
3に示される。 表3 押出特性 常態物性 ダイスウェル 硬さ 引張強さ 伸び参考例 肌の評価 (%) (pts) (kg/cm2) (%) 1 ○ 73 70 130 250 2 × 120 69 95 190
Claims (2)
- 【請求項1】 アクリル系エラストマーに、pHが6.5〜
8.5でかつ比表面積が約150m2/g以上のシリカを配合して
なるアクリル系エラストマー組成物。 - 【請求項2】 アクリル系エラストマーに、pHが6.5〜
8.5でかつ比表面積が約150m2/g以上のシリカおよびポリ
アルキレングリコールを配合してなるアクリル系エラス
トマー組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273095A JP2748866B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | アクリル系エラストマー組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6273095A JP2748866B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | アクリル系エラストマー組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08109302A JPH08109302A (ja) | 1996-04-30 |
JP2748866B2 true JP2748866B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=17523077
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6273095A Expired - Lifetime JP2748866B2 (ja) | 1994-10-13 | 1994-10-13 | アクリル系エラストマー組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748866B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1550694B1 (en) | 2002-10-09 | 2010-09-08 | Zeon Corporation | Acrylic rubber composition and crosslinked object |
JP2019077827A (ja) * | 2017-10-26 | 2019-05-23 | Nok株式会社 | アクリルゴム組成物 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2471947A1 (fr) * | 1979-12-20 | 1981-06-26 | Rhone Poulenc Ind | Silice de precipitation, notamment utilisable comme charge renforcante |
JP2674629B2 (ja) * | 1989-09-26 | 1997-11-12 | 信越化学工業株式会社 | ゴム組成物 |
-
1994
- 1994-10-13 JP JP6273095A patent/JP2748866B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08109302A (ja) | 1996-04-30 |
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