JP2000143874A - ゴム組成物 - Google Patents

ゴム組成物

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JP2000143874A
JP2000143874A JP31964898A JP31964898A JP2000143874A JP 2000143874 A JP2000143874 A JP 2000143874A JP 31964898 A JP31964898 A JP 31964898A JP 31964898 A JP31964898 A JP 31964898A JP 2000143874 A JP2000143874 A JP 2000143874A
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copolymer
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隆生 山崎
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実 恒吉
Katsuo Koshimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐油性と耐寒性のバランスに優れ、かつ良好
な耐オゾン性(耐候性)を有すると共に、機械的強度に
も優れたNBRとオレフィン系ゴムをベースとするゴム
組成物を提供すること 【解決手段】 (A)エポキシ基、カルボキシル基、ヒ
ドロキシル基、アミノ基、スルホン酸基、りん酸基また
はカルボン酸エステルを含有する単量体が10〜60重
量%の割合で共重合されており、Tgが−30℃以下の
α,β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体、およ
び(B)エチレン−α−オレフィン系共重合体を含有す
るゴム組成物、および、さらに(C)エポキシ基、カル
ボン酸基、ヒドロキシル基、アミノ基または酸無水物を
有するエチレン−α−オレフィン系共重合体を含有する
ゴム組成物が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業材料に好適に
用いられる、耐油性と耐寒性のバランスに優れ、かつ良
好な耐オゾン特性を有する耐油、耐候性ゴム組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】二種以上のエラストマーをブレンドする
ことにより、単一エラストマーでは得られない性能をひ
きだす手法は古くから実施されている。新規な性能を付
与すること以外にも、加工性の向上や原材料費を低減す
る目的にもブレンド手法が用いられている。代表例とし
て、タイヤのトレッド用素材としてのスチレン−ブタジ
エンゴム(以下SBRと略す)とポリブタジエンゴム
(以下BRと略す)とのブレンド組成物やタイヤのサイ
ドウォール用素材としてのSBRとエチレン−α−オレ
フィンゴム(以下EPDMと略す)のブレンド組成物な
どが挙げられる。後者の例にみられるごとく、EPDM
と他のジエン系エラストマーとのブレンドは、耐候性,
特に耐オゾン性を向上させることを目的とするものであ
るが、ブレンド物の機械的性質はブレンドすることによ
り低下する傾向にあるのが一般的であった。EPDMと
ブレンドする相手がα,β−不飽和ニトリル−共役ジエ
ン系ゴム(以下NBRと略す)のような極性の高いエラ
ストマーである場合は、特にその傾向が著しく、ブレン
ドゴムはその劣った機械的性質のため、実用に供し得な
いものであった。
【0003】このようなジエン系ゴムとEPDMとのブ
レンドの欠点を改良するため、R.T.Morriss
eryはEPDMをハロゲン化する方法(Rubber
Chem.Technol.,44,1025(19
71)を、またR.P.Mastromatteoら
は、長鎖のアルキル基を有するジアルキルジチオカーバ
メイト塩やテトラアルキルトウラムジスルフィドを加硫
促進剤として用いる方法(Rubber Chem.T
echnol.,44,1065(1971)を提案し
ている。また、橋本らはEPDMと硫黄や加硫促進剤を
反応させてペンダント硫黄を有するEPDMとしたのち
他ゴムとブレンドする方法(日本ゴム協会誌,49,2
36,246(1976)を提案している。
【0004】しかし、これらの解決方法はEPDMとブ
レンドするジエン系ゴムが極性の低い天然ゴム、SB
R、BRの場合はかなりの効果を発揮しているが、ブレ
ンドの相手が極性の高いエラストマーであるNBRの場
合はその効果が少なく、実用上問題が残されている。ま
たEPDMとNBRとのブレンド物の機械的性質の改良
のために、官能基を有するニトリル系ゴムとハロゲン化
EPDMを組み合わせることが特開昭59−226,0
38号公報で提案されているが、この効果が不十分であ
る。
【0005】また、近年、自動車用途を中心にゴム材料
への高性能化の要求は一段と厳しいものとなっており、
特に耐油、耐候性材料としてのNBRとオレフィン系ゴ
ムからなるブレンド物に対して、より優れた機械的強度
を有する材料への要求がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐油
性と耐寒性のバランスに優れ、良好な耐オゾン性(耐候
性)を有する、NBRとオレフィン系ゴムをベースとす
るゴム組成物を提供することにある。本発明の他の目的
は、耐油性と耐寒性のバランスに優れ、かつ良好な耐オ
ゾン性(耐候性)を有する、と共に機械的強度にも優れ
たNBRとオレフィン系ゴムをベースとするゴム組成物
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記ゴ
ム組成物が提供されて、本発明の上記目的が達成され
る。 (1)(A)エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシ
ル基、アミノ基、スルホン酸基、りん酸基およびカルボ
ン酸エステルからなる群から選択された少なくとも1種
の官能基を含有する単量体が10〜60重量%の割合で
共重合されており、ガラス転移点が−20℃以下のα,
β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体、および
(B)エチレン−α−オレフィン系共重合体を含有し、
(A)成分と(B)成分の合計配合量100重量%のう
ち、(A)成分の配合量が10〜90重量%を占め、
(B)成分の配合量が10〜90重量%を占めることを
特徴とするゴム組成物(以下、「第1のゴム組成物」と
もいう)。 (2)(A)エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシ
ル基、アミノ基、スルホン酸基、りん酸基およびカルボ
ン酸エステルからなる群から選択された少なくとも1種
の官能基を含有する単量体が10〜60重量%の割合で
共重合されており、ガラス転移点が−20℃以下のα,
β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体、(B)エ
チレン−α−オレフィン系共重合体、および(C)エポ
キシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基及
び酸無水物から選ばれた少なくとも1種の官能基を有す
る変性エチレン−α−オレフィン系共重合体を含有し、
(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計配合量10
0重量%のうち、(A)成分の配合量が10〜90重量
%を、(B)成分の配合量が5〜45重量%を、(C)
成分の配合量が1〜50重量%を各々占めることを特徴
とするゴム組成物(以下、「第2のゴム組成物」ともい
う)。
【0008】上記のような(A)特定の単量体が共重合
されたα,β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体
と(B)エチレン−α−オレフィン系共重合体を含有す
る第1のゴム組成物は、耐油性と耐寒性バランスに優
れ、良好な耐オゾン性(耐候性)を有する。さらに驚く
べきことは、(A)特定の単量体を共重合したα,β−
不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体、(B)エチレ
ン−α−オレフィン系共重合体、及び(C)特定の官能
基を有するエチレン−α−オレフィン系共重合体を含有
する第2のゴム組成物は、耐油性と耐寒性バランスに優
れ、良好な耐オゾン性(耐候性)を有すると共に、機械
的強度にも優れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。なお、
本発明のゴム組成物と記載したときは、第1のゴム組成
物と第2のゴム組成物の両者を含んでいる。本発明のゴ
ム組成物に配合される(A)成分は、エポキシ基、カル
ボキシル基、ヒドロキシル基、アミノ基、スルホン酸
基、りん酸基およびカルボン酸エステルからなる群から
選択された少なくとも1種の官能基を含有する単量体
(以下、「官能基含有単量体」ともいう)が10〜60
重量%の割合で共重合されており、ガラス転移点が−2
0℃以下のα,β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重
合体である。
【0010】上記α,β−不飽和ニトリル−共役ジエン
系共重合体のα,β−不飽和ニトリルとしては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどを挙げることがで
き、アクリロニトリルが好ましい。α,β−不飽和ニト
リルは、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用
することができる。共役ジエンとしては、1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタ
ジエン、1,3−ペンタジエン、クロロプレンなどを挙
げることができ、1,3−ブタジエン及びイソプレンが
好ましい。共役ジエンは、1種単独でまたは2種以上を
組み合わせて使用することができる。好ましいα,β−
不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体としては、アク
リロニトリル、1,3−ブタジエン及び官能基含有単量
体の共重合体、アクリロニトリル、1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、及び官能基含有単量体の共重合体、ア
クリロニトリル、イソプレン及び官能基含有単量体の共
重合体などが挙げられる。
【0011】上記α,β−不飽和ニトリル及び共役ジエ
ンと共重合される官能基含有単量体として、下記のもの
を挙げることができる。 (1)エポキシ基を持つ単量体:(メタ)アリルグリシ
ジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート、3,
4−オキシシクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙
げられる。これらのエポキシ基を有する単量体は、単独
でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。 (2)カルボキシル基を含有する単量体:(メタ)アク
リル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、テトラコ
ン酸、けい皮酸等の不飽和カルボン酸類;フタル酸、こ
はく酸、アジピン酸等の非重合性多価カルボン酸と(メ
タ)アリルアルコール、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート等の水酸基含有不飽和化合物とのモノエス
テル等の遊離カルボキシル基含有エステル類等が挙げら
れる。これらのカルボキシル基を有する単量体は、単独
でまたは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。 (3)ヒドロキシル基を含有する単量体:2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアル
キレングリコール(アルキレングリコール単位数は例え
ば2〜23)のモノ(メタ)アクリレート類;N−ヒド
ロキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−ヒド
ロキシエチル)(メタ)アクリルアミド、N,N−ビス
(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルアミド等の
ヒドロキシル基含有不飽和アミド類;o−ヒドロキシス
チレン、m−ヒドロキシスチレン、p−ヒドロキシスチ
レン、o−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、m−ヒド
ロキシ−α−メチルスチレン、p−ヒドロキシ−α−メ
チルスチレン、p−ビニルベンジルアルコール等のヒド
ロキシル基含有ビニル芳香族化合物;(メタ)アリルア
ルコール等が挙げられる。これらのヒドロキシル基を有
する単量体は、単独でまたは2種以上を組み合わせて使
用することができる。
【0012】(4)アミノ基を含有する単量体:三級ア
ミノ基を有する単量体が好ましく、具体的には、ジメチ
ルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ
メチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、2−ジエチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、2−(ジ−n−プロピルアミ
ノ)エチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−(ジ−n−プロピル
アミノ)プロピル(メタ)アクリレート、3−ジメチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート、3−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、3−(ジ−n−プ
ロピルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート等のジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;N−ジ
メチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエ
チルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−
ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−
(2−ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミ
ド、N−(2−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アク
リルアミド、N−(2−ジエチルアミノプロピル)(メ
タ)アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ジエチルアミ
ノプロピル)(メタ)アクリルアミド等のN−ジアルキ
ルアミノアルキル基含有不飽和アミド類;N,N−ジメ
チル−p−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−ア
ミノスチレン、ビニルピリジン等の三級アミノ基含有ビ
ニル芳香族化合物等が挙げられる。これらのアミノ基を
有する単量体は、単独でまたは2種以上を組み合わせて
使用することができる。
【0013】(5)スルホン酸基を含有る単量体:2−
(メタ)アクリルアミドエタンスルホン酸、2−(メ
タ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、3−(メタ)
アクリルアミドプロパンスルホン酸、2−(メタ)アク
リルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、3−(メ
タ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等
の(メタ)アクリルアミド系単量体;2−スルホン酸エ
チル(メタ)アクリレート、2−スルホン酸プロピル
(メタ)アクリレート、3−スルホン酸プロピル(メ
タ)アクリレート、1,1−ジメチル−2−スルホン酸
エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリレート
系単量体;p−ビニルベンセンスルホン酸、p−イソプ
ロペニルベンセンスルホン酸等のビニル芳香族化合物系
単量体等を挙げることができる。これらのスルホン酸基
を有する単量体は、単独でまたは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。 (6)りん酸基を含有する単量体としては、りん酸エチ
レン(メタ)アクリレート、りん酸トリメチレン(メ
タ)アクリレート、りん酸テトラメチレン(メタ)アク
リレート、りん酸プロピレン(メタ)アクリレート、り
ん酸ビス(エチレン(メタ)アクリレート)、りん酸ビ
ス(トリメチレン(メタ)アクリレート)、りん酸ビス
(テトラメチレン(メタ)アクリレート)、りん酸ジエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、りん酸トリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、りん酸ポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、りん酸ビス
(ジエチレングリコール(メタ)アクリレート)、りん
酸ビス(トリエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト)、りん酸ビス(ポリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート)等を挙げることができる。これらのりん酸
基を有する単量体は、単独でまたは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0014】(7)カルボキシル基を含有する単量体: (7−1)メチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレー
ト、i−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル
(メタ)アクリレート、i−ブチル(メタ)アクリレー
ト、sec−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル
(メタ)アクリレート、n−アミル(メタ)アクリレー
ト、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)アクリレ
ート類;2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アク
リレート、3,3,3,2,2−ペンタフルオロプロピ
ル(メタ)アクリレート、4,4,4,3,3,2,2
−ヘプタフルオロブチル(メタ)アクリレート等のフル
オロアルキル(メタ)アクリレート類; (7−2)2−メトキシエチル(メタ)アクリレート、
2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、2−メトキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−エトキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル(メ
タ)アクリレート、3−エトキシプロピル(メタ)アク
リレート等のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート
類;
【0015】(7−3)メトキシポリエチレングリコー
ル、エトキシポリエチレングリコール、メトキシポリプ
ロピレングリコール、エトキシポリプロピレングリコー
ル等のアルコキシポリアルキレングリコール(アルキレ
ングリコール単位数は例えば2〜23)の(メタ)アク
リレート類; (7−4)2−フェノキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、3
−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート等のアリー
ロキシアルキル(メタ)アクリレート類; (7−5)フェノキシポリエチレングリコール、フェノ
キシポリプロピレングリコール等のアリーロキシポリア
ルキレングリコール(アルキレングリコール単位数は、
例えば2〜23個)のモノ(メタ)アクリレート類; (7−6)2−シアノエチル(メタ)アクリレート、2
−シアノプロピル(メタ)アクリレート、3−シアノプ
ロピル(メタ)アクリレート等のシアノアルキル(メ
タ)アクリレート類; (7−7)エチレングリコール、1,2−プロパンジオ
ール、1,3−プロパンジオール、3−クロロ−1,2
−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3
−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−
ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等のアル
キレングリコールのモノ−またはジ−(メタ)アクリレ
ート類;
【0016】(7−8)ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリアルキレングリコール
(アルキレングリコール単位数は、例えば2〜23個)
のモノ−またはジ−(メタ)アクリレート類; (7−9)グリセリン、1,2,4−ブタントリオー
ル、ペンタエリスリトール、トリメチロールアルカン
(アルカンの炭素数は例えば1〜3)、テトラメチロー
ルアルカン(アルカンの炭素数は例えば1〜3)等の3
価以上の多価アルコール類のモノ−またはオリゴ−(メ
タ)アクリレート類; (7−10)前記3価以上の多価アルコールのポリアル
キレングリコール付加物(アルキレングリコール単位数
は例えば2〜23)のモノ−またはオリゴ−(メタ)ア
クリレート類; (7−11)4−シクロヘキサンジオール、1,4−ベ
ンゼンジオール、1,4−ジ−(2−ヒドロキシエチ
ル)ベンゼン等の環式ポリオールのモノ−またはオリゴ
−(メタ)アクリレート類;
【0017】(7−12)ジメチルアミノメチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノメチル(メタ)アク
リレート、2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレー
ト、2−(ジ−n−プロピルアミノ)プロピル(メタ)
アクリレート、3−ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート、3−ジエチルアミノプロピル(メタ)アク
リレート、3−(ジ−n−プロピルアミノ)プロピル
(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル
(メタ)アクリレート類; (7−13)2−(ジメチルアミノエトキシ)エチル
(メタ)アクリレート、2−(ジエチルアミノエトキ
シ)エチル(メタ)アクリレート等の(ジアルキルアミ
ノアルコキシ)アルキル(メタ)アクリレート類等のカ
ルボキシル基のエステル化されたもの、ラクトン変性
(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらカルボン
酸エステルを有する単量体の中でも、好ましくは炭素数
1〜4のアルコキシ基を持つアルコキシアルキル(メ
タ)アクリレート、炭素数2〜6のアルキル(メタ)ア
クリレートであり、さらに好ましくは炭素数2〜6のア
ルキル(メタ)アクリレートである。カルボン酸エステ
ルを有する単量体は、単独でまたは2種以上を組み合わ
せて使用することができる。
【0018】官能基含有単量体は、1種単独でまたは2
種以上を組み合わせて使用することができる。
【0019】上記官能含有単量体の内、好ましい単量体
としては、カルボキシル基含有単量体、ヒドロキシル基
含有単量体、カルボン酸エステル含有単量体であり、さ
らに好ましくは、カルボキシル基含有単量体、カルボン
酸エステル含有単量体である。
【0020】(A)成分であるα,β−不飽和ニトリル
−共役ジエン系共重合体は、不飽和ニトリルと共役ジエ
ンが、重量比で(不飽和ニトリル/共役ジエン)、20
/80〜40/60の割合で共重合していることが好ま
しい。また、官能基含有単量体の共重合量は、不飽和ニ
トリル、共役ジエン及び官能基含有単量体の合計共重合
量の内、10〜60重量%、好ましくは15〜50重量
%を占める。10重量%未満では、(B)成分であるエ
チレン−α−オレフィン共重合体との反応性に乏しく、
本発明のゴム組成物の耐油性と耐寒性のバランスに劣
り、耐オゾン性(耐候性)にも劣る結果となる。60重
量%を越えるとゴム弾性に乏しくなり実用上好ましくな
い。また、α,β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重
合体のガラス転移点(Tg)は、−20℃以下である。
Tgが−20℃以下であることにより、本発明のゴム組
成物を用いた工業材料の耐寒性が良好となり、好まし
い。また、共重合体のムーニー粘度(ML1+4,10
0℃)は、20〜120、特には40〜100が好まし
い。20未満ではゴム弾性に乏しく、また120を越え
ると加工性が劣る。
【0021】(A)成分であるα,β−不飽和ニトリル
−共役ジエン系共重合体を得るための重合は、通常の乳
化重合で行われ、0〜50℃において酸素を除去した反
応器中で行われる。単量体、乳化剤、開始剤、分子量調
節剤およびその他の重合薬剤は反応開始前に全量添加し
てもよく、また反応開始後任意に分割添加してもよく、
また反応途中に温度や撹拌などの操作条件を任意に変更
することもできる。重合方式は、連続式、回分式のいず
れであってもよい。
【0022】本発明のゴム組成物を構成する(B)成分
であるエチレン−α−オレフィン系共重合体として、エ
チレン−α−オレフィン共重合体およびエチレン−α−
オレフィン−ジエン3元共重合体を挙げることができ
る。ここでα−オレフィンとしては炭素数3〜8のα−
オレフィン、具体的には、プロピレン、1−ブテン、1
−ヘキセン、1−オクテンが挙げられ、なかでもプロピ
レンが好ましい。ジエン系モノマーとしては、1,4−
ヘキサジエンのような開鎖非共役ジオレフィン、ジシク
ロペンタジエンのような環状ジエン、エチリデンノルボ
ルネンのようなアルキルデンノルボルネンなどが挙げら
れる。
【0023】(B)成分であるエチレン−α−オレフィ
ン系共重合体は、エチレンとα−オレフィンが、重量比
で(エチレン/α−オレフィン)、60/40〜80/
20特には50/50〜70/30であることが好まし
く、ヨウ素価が0〜40、特には5〜30であることが
好ましい。また、ムーニー粘度(ML1+4,100℃)
は、20〜100、特には40〜90であることが好ま
しい。本発明のゴム組成物に、上記組成及び物性を有す
るエチレン−α−オレフィン系共重合体を配合すること
により、本発明のゴム組成物を用いた工業材料の耐オゾ
ン性が良好となり、好ましい結果が得られる。
【0024】本発明の第1のゴム組成物に配合される
(A)成分であるα,β−不飽和ニトリル−共役ジエン
系共重合体と(B)エチレン−α−オレフィン系共重合
体の量割合は、(A)成分と(B)成分の合計量を10
0重量%として、(A)成分及び(B)成分とも、90
〜10重量%の範囲にある。いずれかがこの範囲をはず
れると、上記ゴム組成物の耐油性、耐候性、及び耐オゾ
ン性のいずれかが劣る結果となる。好ましい(A)成分
の配合量は、70〜30重量%であり、好ましい(B)
成分の配合量は、30〜70重量%である。
【0025】本発明の第2のゴム組成物に配合される
(C)成分であるエポキシ基、カルボキシル基、ヒドロ
キシル基、アミノ基及び酸無水物から選ばれた少なくと
も1種の官能基を有する変性エチレン−α−オレフィン
系共重合体(以下、「変性エチレン−α−オレフィン系
共重合体」ともいう)は、例えば上述した(B)成分で
あるエチレン−α−オレフィン系共重合体(以下、「未
変性エチレン−α−オレフィン系共重合体」ともいう)
に上記の官能基を持つ反応性単量体を付加することによ
り得ることができるが、この方法に制限されない。
【0026】未変性エチレン−α−オレフィン系共重合
体に付加される反応性単量体として下記の単量体を挙げ
ることができる。 (1)エポキシ基を含有する単量体:グリシジル(メ
タ)アクリレート、アリルグリシジルエーテル、ビニル
グリシジルエーテルなどが挙げられる。 (2)カルボキシル基または酸無水物を含有する単量
体:アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、無水イ
タコン酸、ハイミック酸、無水ハイミック酸などのα,
β−不飽和カルボン酸などが挙げられる。 (3)ヒドロキシル基を含有する単量体:2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレート類;ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアル
キレングリコール(1分子当たりのアルキレングリコー
ル単位数は、例えば2〜23個)のモノ(メタ)アクリ
レート類;N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−(2−ヒドロキシエチル)(メタ)アクリルア
ミド、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)(メタ)
アクリルアミド等のヒドロキシル基含有不飽和アミド
類;o−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレ
ン、p−ヒドロキシスチレン、o−ヒドロキシ−α−メ
チルスチレン、m−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、
p−ヒドロキシ−α−メチルスチレン、p−ビニルベン
ジルアルコール等のヒドロキシル基含有ビニル芳香族化
合物;(メタ)アリルアルコール等が挙げられる。
【0027】(4)アミノ基を含有する単量体:三級ア
ミノ基を有する単量体が好ましく、その例としては、ジ
メチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチルア
ミノメチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノ
エチル(メタ)アクリレート、2−ジエチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、2−(ジ−n−プロピルアミ
ノ)エチル(メタ)アクリレート、2−ジメチルアミノ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、2−(ジ−n−プロピル
アミノ)プロピル(メタ)アクリレート、3−ジメチル
アミノプロピル(メタ)アクリレート、3−ジエチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、3−(ジ−n−プ
ロピルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート等のジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類;N−ジ
メチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−ジエ
チルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N−(2−
ジメチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N−
(2−ジエチルアミノエチル)(メタ)アクリルアミ
ド、N−(2−ジメチルアミノプロピル)(メタ)アク
リルアミド、N−(2−ジエチルアミノプロピル)(メ
タ)アクリルアミド、N−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)(メタ)アクリルアミド、N−(3−ジエチルアミ
ノプロピル)(メタ)アクリルアミド等のN−ジアルキ
ルアミノアルキル基含有不飽和アミド類;N,N−ジメ
チル−p−アミノスチレン、N,N−ジエチル−p−ア
ミノスチレン、ビニルピリジン等の三級アミノ基含有ビ
ニル芳香族化合物等が挙げられる。
【0028】これらの反応性単量体は、1種単独でまた
は、好ましくない反応が生じない限り、2種以上を組み
合わせて使用することができる。
【0029】これらのうち未変性エチレン−α−オレフ
ィン系共重合体への付加反応操作の行い易さから、カル
ボキシル基または酸無水物を含有する単量体化合物が好
ましく、特に無水マレイン酸が好ましい。(C)成分で
ある変性エチレン−α−オレフィン系共重合体への反応
性単量体の付加量は、未変性エチレン−α−オレフィン
系共重合体100重量部当たり0.01〜20重量部が
好ましく、さらに好ましくは0.2〜5重量部である。
0.01重量部未満では、本発明の第2の組成物の機械
的強度が十分でなく、20重量部を越えると変性エチレ
ン−α−オレフィン系共重合体がゲル化してゴム物性が
低下し、実用上好ましくない。
【0030】未変性エチレン−α−オレフィン系共重合
体への反応性単量体の付加反応については、特公昭39
−6384号公報に記されている方法等を利用すること
ができる。すなわち未変性エチレン−α−オレフィン系
共重合体と各種単量体を、好ましくは100〜200℃
の温度に加熱して、該共重合体の溶融下で混練すること
により反応させることができる。加熱方法は密閉型混練
機による方法でも押し出し機等により連続的に加熱反応
させる方法のいずれでも良い。この際反応を促進させる
ため過酸化物を、好ましくは共重合体100重量部当た
り、0.1〜10重量部用いることができる。
【0031】(C)変性エチレン−α−オレフィン系共
重合体のムーニー粘度(ML1+4、100℃)は、2
0〜100であることが好ましい。
【0032】本発明の第2の組成物では、(A)成分、
(B)成分、及び(C)成分の合計配合量を100重量
%としたとき、(A)成分は10〜90重量%、好まし
くは30〜70重量%であり、(B)成分は5〜45重
量%、好ましくは10〜40重量%であり、(C)成分
は1〜50重量%、好ましくは10〜30重量%であ
る。(C)成分の配合量が5重量%未満では、本発明の
第2の組成物は、機械的強度が十分でなく、45重量部
を越えると弾性が低下し実用上好ましくない。
【0033】本発明の組成物は、必須成分である(A)
成分、(B)成分、もしくは(A)成分、(B)成分お
よび(C)成分の他、必要に応じて各種の配合剤を添加
し二本ロール、バンバリーミキサーなどの通常の混合機
を用いて混合することにより調整される。配合剤のう
ち、充填剤としては、カーボンブラックのほかシリカ、
炭酸カルシウム、タルク、炭酸マグネシウムなどの白色
充填剤などを挙げることができる。また、配合剤のう
ち、分散剤としては、例えば高級脂肪酸およびその金属
塩またはアミド塩、可塑剤としては、例えばフタル酸誘
導体、アジピン酸誘導体、ポリエーテルエステル、軟化
剤としては、例えば潤滑油、プロセスオイル、ヒマシ
油、老化防止剤としては、例えば4,4−(α,α’−
ジメチルベンジル)ジフェニルアミンなどのアミン類、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェノール)などのイミダゾール類、そのほか顔料、加
硫成分、難燃剤、発泡剤、スコーチ防止剤、粘着付与
剤、滑剤などを任意に配合できる。
【0034】このようにして得られる本発明のゴム組成
物は、通常の加硫ゴム製造条件によって成形、加硫を行
い加硫物となすことができる。すなわち、成形後150
〜200℃で、加圧下又は無圧下において必要時間加硫
を行い加硫物となすことが出来る。得られたゴム加硫物
は、工業用途としてロール、ホースなど、自動車用途と
してシール、パッキング、ホースなどに用いることがで
きる。
【0035】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明するが、
本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。
なお、本発明の組成物の物性の評価は下記の方法に従っ
て行った。 (1)引張り試験:JIS K 6251 (2)耐熱性:JIS K 6257に従って、120℃
で、500時間熱空気劣化後の硬度変化を測定した。表6
〜8にポイントで表示した。 (3)耐油性:JIS K 6258に従って、 ASTM#
1油およびIRM903油に120℃で、70時間浸漬後、各
々の体積変化率を測定した。 (4)耐候性:JIS K 6259に従って、耐オゾ
ン性を測定した。試料を40%伸張し、オゾン濃度80
ppmの空気雰囲気下に晒し、100時間および200
時間後、試料の状況を目視で判定した。 (5)耐寒性:ゲーマンねじり試験によって、T
5(℃)、T10(℃)を測定した。 また、実施例中、部および%は特に断らないかぎり重量
基準である。
【0036】<(A)α,β−不飽和ニトリル−共役ジ
エン系共重合体の合成>α,β−不飽和ニトリル−共役
ジエン系共重合体(I)〜(VIII)は、単量体混合物
(組成及び比率は表1および表2に記載)100部、ド
デシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム5部、p−メン
タンハイドロパーオキサイド0.25部、硫酸第一鉄
0.01部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム0.0
25部、ナトリウムホルムアルデヒドサルホキシレート
0.04部、及びt−ドデシルメルカプタン(部数は表
1に記載)を窒素置換したオートクレーブに仕込み、反
応温度30℃で単量体の添加率が80%に達するまで反
応させ、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン0.5部
を加えて反応を停止させ、反応生成物を取り出して水蒸
気を吹き込み未反応単量体を除去、このようにして得ら
れたゴムラテックスを、0.25%塩化カルシウム水溶
液に加えて凝固させ、凝固物を十分水洗して約90℃で
3時間乾燥させることにより得た。なお、カルボキシル
基を有する単量体を用いる場合は、共重合体の凝固に際
し、塩化カルシウム水溶液に一部硫酸を加えた。得られ
た共重合体の組成を表1および表2に記載した。
【0037】<(B)成分のエチレン−α−オレフィン
系共重合体>市販のエチレン−α−オレフィン−ジエン
ゴム(JSR社製EP65;プロピレン含量:40重量
%、ムーニー粘度ML1+4(100℃):74、ヨウ
素価:29)を用いた。
【0038】<変性エチレン−α−オレフィン系共重合
体の合成>エチレン−プロピレンゴム(JSR社製 E
P11;プロピレン含量:49重量%、ムーニー粘度M
L1+4(100℃):40)100部に対し表3、表
4に記載の反応性単量体とクメンハイドロパーオキサイ
ドを、あらかじめ180〜250℃に温度設定された二
軸押出し機(東芝機械製TEM−50A,D=53mm
φ,L/D=30.6)に投入し、滞留時間2〜7分で
溶融混合し、変性エチレン−α−オレフィン系共重合体
(a)〜(i)を得た。
【0039】以上の方法に従って得られた変性α,β−
不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体とエチレン−α
−オレフィン−ジエンゴムおよび変性エチレン−α−オ
レフィン系共重合体を用い表5に示す配合処方に従って
バンバリミキサーで混練りし、160℃で20分間プレ
ス加硫し評価用テストピースを得た。得られた加硫物の
物性評価結果を表6〜表8に示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】 注1:エチレン−プロピレン系共重合体を100部とし
たときの付加量
【0043】
【表4】 注1:エチレン−プロピレン系共重合体を100部とし
たときの付加量
【0044】
【表5】 (1)DOP:ジオクチルフタレート (2)加硫促進剤 TT :テトラメチルチウラムジス
ルフィド (3)加硫促進剤 CZ :N−シクロヘキシル−2−
ベンゾチアゾイルスルフェンアミド
【0045】
【表6】 (1)EP共重合体:JSR(株)製、商品名 JSR EP
65 (2)NC:クラックの発生なし
【0046】
【表7】 (1)EP共重合体:JSR(株)製、商品名 JSR EP
65 (2)NC:クラックの発生なし
【0047】
【表8】 (1)EP共重合体:JSR(株)製、商品名 JSR EP
65 (2)NC:クラックの発生なし (3)JSR N230S:商品名、JSR(株)製、未変性NBR
(アクリロニトリル含量35重量%、ムーニー粘度(ML1+
4,100℃)56、ガラス転移点−30℃)
【0048】表6〜8に示される実施例1〜6と比較例
1との比較より明らかなように、本発明の第1組成物は
良好な機械的強度を有するばかりでなく、耐油性と耐寒
性のバランスにすぐれた耐油性、耐候性材料であること
がわかる。また、実施例9〜14で明らかなように、本
発明の(C)成分ある変性エチレン−α−オレフィン系
共重合体を用いることにより更に優れた機械的強度を示
す。実施例1と比較例2,3の比較により、本発明の
(A)成分であるα,β−不飽和ニトリル−共役ジエン
系共重合体の含量が90重量%を越えると耐寒性、耐候
性に劣り、5重量%未満では、耐油性に劣ることがわか
る。実施例1,4と比較例4,5の比較により、本発明
の(A)成分であるα,β−不飽和ニトリル−共役ジエ
ン系共重合体に含有されるエポキシ基の含量が10重量
%未満では、耐油性、低温性が劣り、カルボン酸エステ
ルを有する単量体の含量が60重量%以上では機械的強
度、耐寒性に劣ることがわかる。
【0049】
【発明の効果】本発明のゴム組成物は、耐油と耐寒性と
のバランスを有し、かつ良好な耐オゾン性(耐候性)を
有している。しかも機械的強度にも優れる。従って、本
発明のゴム組成物は、オイルホース、燃料ホース、ガス
ホース、ブレーキホース等のホース類、およびホースの
カバー類、パッキング、ガスケット、O−リング、ベル
ト、ライニング、オイルシール、ダストブーツ等の工業
用部品、航空機、自動車の部品に好適に用いられる。ま
た、本発明のゴム組成物は、NBRという極性の高いゴ
ム材料と、EP(D)Mという極性の低いゴム材料の両
者を含有しており、極性の異なるゴム材料同士の加硫接
着用ゴム材料としても好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 33/04 C08L 33/04 33/18 33/18 // C08F 220/10 C08F 220/10 (C08L 9/00 23:16) Fターム(参考) 4J002 AC02W BB15X BB203 BB213 BG04W BG07W CD19W FD010 FD020 FD030 GM00 GN00 4J100 AA02P AA03Q AB07P AD01P AE18P AG15P AJ02P AJ08P AJ09P AL03P AL04P AL05P AL08P AL09P AL10P AL63P AL66P AL67P AM02R AM21P AQ12P AS01Q AS02Q AS03Q AS04Q AS07Q BA02P BA03P BA04P BA05P BA06P BA08P BA16H BA16P BA31P BA40P BA56P BA63P BA64P BB18P BC43P BC54P CA05 CA31 HA57 HC27 HC30 HC36 JA28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ基、カルボキシル基、ヒ
    ドロキシル基、アミノ基、スルホン酸基、りん酸基およ
    びカルボン酸エステルからなる群から選択された少なく
    とも1種の官能基を含有する単量体が10〜60重量%
    の割合で共重合されており、ガラス転移点が−20℃以
    下のα,β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体、
    および(B)エチレン−α−オレフィン系共重合体を含
    有し、(A)成分と(B)成分の合計配合量100重量
    %のうち、(A)成分の配合量が10〜90重量%を占
    め、(B)成分の配合量が10〜90重量%を占めるこ
    とを特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 (A)エポキシ基、カルボキシル基、ヒ
    ドロキシル基、アミノ基、スルホン酸基、りん酸基およ
    びカルボン酸エステルからなる群から選択された少なく
    とも1種の官能基を含有する単量体が10〜60重量%
    の割合で共重合されており、ガラス転移点が−20℃以
    下のα,β−不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体、
    (B)エチレン−α−オレフィン系共重合体、および
    (C)エポキシ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基、
    アミノ基及び酸無水物から選ばれた少なくとも1種の官
    能基を有する変性エチレン−α−オレフィン系共重合体
    を含有し、(A)成分と(B)成分と(C)成分の合計
    配合量100重量%のうち、(A)成分の配合量が10
    〜90重量%、(B)成分の配合量が5〜45重量%、
    (C)成分の配合量が1〜50重量%を各々占めること
    を特徴とするゴム組成物。
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