JP2747038B2 - ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物 - Google Patents

ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関す
るものであり、さらに詳しくは着色が少なくかつ靭性に
優れたポリフェニレンスルフィド樹脂組成物に関するも
のである。
ポリフェニレンスルフィドは、その優れた耐熱性,耐
薬品性を生かして電気,電子機器部材,自動車機器部材
として注目を集めている。また、射出成形,押出成形等
により各種成型部品,フィルム,シート,繊維等に成型
可能であり、耐熱性,耐薬品性の要求される分野に幅広
く用いられている。
[従来の技術] ポリフェニレンスルフィドは を主な構成単位とする重合体であり、その製造方法とし
ては特公昭45−3368号等に開示されている様にジハロ芳
香族化合物とアルカリ金属硫化物とを極性非プロトン溶
媒中で加熱,反応させる方法が知られている。
しかしながら、この様な方法で製造されたポリフェニ
レンスルフィド(以下PPSと略す)は、分子量が低くそ
のままでは射出成形等に使用不可能であった。そこでこ
れらの問題点を解決するため、空気中でPPSを酸化硬化
させ、分子量を高める方法が米国特許第3793256号等に
開示されている。しかしながらこの方法では、酸素によ
る過度の酸化架橋反応のためか得られたPPSは著しく着
色し、ガラス繊維等の繊維補強剤で強化しても脆い成形
品しか得られない等の問題点を有していた。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は硬化前の溶融粘度が400ボイズ以上であるPPS
を非酸化性の不活性ガス中で硬化しさらに特定のガラス
繊維を用いることにより上記問題点を解決した着色が少
なくかつ靭性に優れたPPS組成物を提供するものであ
る。
[課題を解決するための手段] 即ち本発明は硬化前の溶融粘度が400ポイズ以上であ
るPPSを非酸化性の不活性ガス中で200℃から270℃の温
度範囲で加熱、硬化したPPS100重量部と330℃1時間加
熱時の重量減少が0.7重量%以下であるガラス繊維10〜2
00重量部からなるPPS樹脂組成物に関するものである。
以下にその詳細について説明する。
本発明により達成される着色が少なくかつ靭性に優れ
たPPS組成物を得るためには400ポイズ以上の溶融粘度を
有するPPSを非酸化性の不活性ガス中で硬化することが
必要である。その理由としては、まだ充分明確にされて
いないが、おそらく空気中の硬化において起こる酸素に
よる過度の酸化架橋が非酸化性雰囲気下では抑制され、
PPS中のオリゴマー等の揮発分の除去およびチオエーテ
ル交換反応による高分子量化等が主に進行するため、着
色が少なく、靭性に優れたPPS組成物が得られるものと
考えられる。
また本発明で用いられるPPSとしては硬化前の溶融粘
度がポイズ以上であることが必要である。硬化前の溶融
粘度が400ポイズ未満であると分子量が低すぎるため
か、不活性ガス中で硬化しても靭性に優れたPPS組成物
は得られない。
本発明で用いる非酸化性の不活性ガスとしては、ヘリ
ウム,アルゴン,窒素,二酸化炭素,水蒸気等またはこ
れらの混合物が挙げられるが、経済的見地から見れば窒
素が好ましい。また不活性ガス中の酸素濃度は約1容量
%未満であれば、酸素による酸化架橋は無視し得る程度
に少く、実用上問題ない。
本発明で加熱硬化する際の温度範囲としては、200℃
から270℃である。この温度範囲であればPPSは粉末状で
あり、従来の酸化硬化反応装置と同様な装置すなわちリ
ボンブレンダー等の各種ブレンダーや流動床等を用いる
ことにより効率的に非酸化性雰囲気下で硬化することが
できる。
硬化温度が200℃より低すぎると、オリゴマー等の揮
発分の除去が効率的にできなくなり、一方硬化速度も遅
くなるため、好ましくない。一方、270℃より高い温度
で硬化を実施しようとするとPPS粒子が融解してしま
い、粉末状態に比べると表面積で著しく低下するため、
オリゴマー等の揮発分の除去が不十分になり好ましくな
い。また融解したPPSは硬化装置内部に付着するため、P
PSの装置からの抜きだしや内部の洗浄、パージに大きな
支障をきたすため、この点からも270℃以上での硬化は
好ましくない。
また、硬化時間については特に限定されないがPPSの
硬化を達成させるのに十分な時間であれば良く、約10分
から約24時間程度が適当である。
本発明で繊維補強剤として用いられるガラス繊維とし
ては330℃,1時間での加熱重量減少率が0.7重量%以下で
ある。その理由はまだ明確ではないが加熱重量減少率が
少ないガラス繊維を用いれば成形加工時に発生するガス
量が減少するため、ガス巻き込みによりウエルド表面に
生じるVノッチが減少しウエルド強度等の靭性が改善さ
れるものと考えられる。
さらに上記の特定のガラス繊維と不活性ガス中で硬化
したPPSを組合せることにより靭性が著しく改善される
理由としては詳細は不明確な点が多いが、不活性ガスの
の硬化を実施することにより、空気中の硬化では酸化さ
れて変質してしまうポリマー未満の官能基等が変質を免
がれ、それら官能基とガラス繊維とがより有効に界面接
着性に寄与するためと考えられる。
本発明で用いられるガラス繊維は表面処理の有無,バ
インダーの種類には特に限定はなく、表面処理を行わな
くてもまた通常の表面処理剤(アミノシラン等のシラン
系カップリング剤やチタネート系カップリング剤等)に
よる表面処理を行ったものであってもよい。またバイン
ダーについても特に制限はないが、加熱重量減少率を低
く抑えるためには、熱的に安定なバインダーを用いたほ
うが好ましく、ガラス繊維への付着量も特に制限はない
が加熱重量減少率を低減させるという観点から、取り扱
い性を害さない範囲で低減することが好ましい。またガ
ラス繊維の径は4〜20μm程度であればよく5〜15μm
程度の系が好ましい。
本発明の組成物において用いられるガラス繊維の含有
量はPPS100重量部に対して10〜200重量部である。ガラ
ス繊維の含有量は10重量部より少ないと補強効果が十分
ではなく、耐熱性および強度面での低下が大きいため好
ましくない。またガラス繊維の含有量が200重量部を超
えると組成物としての調製やその成形加工時の流動性を
阻害し好ましくない。
本発明で用いられる硬化前のPPSとしては、その構成
単位として を70モル%以上含有している必要がある。構成単位が30
モル%未満であれば、m−フェニレンスルフィド単位 o−フェニレンスルフィド単位 フェニレンスルフィドスルホン単位 フェニレンスルフィドケトン単位 フェニレンスルフィドエーテル単位 ジフェニレンスルフィド単位 等の共重合単位を含有していてもさしつかえない。さら
に直線性を害さない範囲で分子中3個以上のハロゲンを
有するモノマーを少量共重合し若干の分岐および/また
は橋かけ構造を導入したPPSであってもさしつかえな
い。
これらの中でも、測定温度300℃,加重10kgの条件下
直径0.5mm,長さ2mmのダイスを用いて高化式フローテス
ターで測定した溶融粘度が400ポイズ以上であるPPSが本
発明の靭性に勝れたPPS組成物を得るためには必要であ
り、これらのPPSを不活性雰囲気下で硬化することによ
り500〜20000ポイズの範囲に硬化後粘度を設定すること
が好ましい。
また、本発明の組成物においてはPPSの他にもその目
的に応じ種々のポリマーをプレンドすることが可能であ
る。
ブレンド可能なポリマーの具体例としては、ポリエチ
レン,ポリブタジエン,ポリイソプレン,ポリクロロプ
レン,ポリスチレン,ポリブテン,ポリα−メチルスチ
レン,ポリ酢酸ビニル,ポリ塩化ビニル,ポリアクリル
酸エステル,ポリメタクリル酸エステル,ポリアクリロ
ニトリル,ナイロン6,ナイロン66,ナイロン610,ナイロ
ン12,ナイロン11,46等のポリアミド,ポリエチレンテレ
フタレート,ポリブチレンテレフタレート,ポリアクリ
レート等のポリエステル,ポリウレタン,ポリアセター
ル,ポリカーボネート,ポリフェニレンオキシド,ポリ
スルホン,ポリエーテルスルホン,ポリアリルスルホ
ン,ポリフェニレンスルフィドスルホン,ポリエーテル
ケトン,ポリエーテルエーテルケトン,ポリフェニレン
スルフィドケトン,ポリイミド,ポリアミドイミド,シ
リコーン樹脂,フェノキシ樹脂,エポキシ樹脂,フッ素
樹脂などの単独重合体、ランダムまたはブロック,グラ
フト共重合体およびそれらの混合物等が挙げられる。
また、本発明ではガラス繊維以外の無機充てん剤は必
ずしも必須成分ではないが機械的性質,熱的性質,電気
的性質等を改善するために、その目的に応じた各種の無
機充てん剤を添加することができる。無機充てん剤の具
体的な例としては、炭素繊維,アルミナ繊維等のセラミ
ック繊維,金属繊維,チタン酸カリウムウィスカー等の
補強用充てん剤や炭酸カルシウム,マイカ,タルク,シ
リカ,硫酸バリウム,硫酸カルシウム,カオリン,クレ
ー,パイロフェライト,ベントナイト,セリサイト,ゼ
オライト,ネフェリンシナイト,アタパルジャイト,ウ
ォラストナイト,フェライト,ケイ酸カルシウム,炭酸
マグネシウム,ドロマイト,三酸化アンチモン,酸化亜
鉛,酸化チタン,酸化マグネシウム,酸化鉄,二流化モ
リブテン,黒鉛,石こう,ガラスビーズ,ガラスパウダ
ー,ガラスバルーン,石英,石英ガラスやそれらの混合
物があげられる。なお無機充てん剤ではないが、PPSの
加工温度領域以上の融点を有するアラミド繊維,全芳香
族ポリエステル繊維等も配合可能である。
また、芳香族ヒドロキシ誘導体などの可塑剤や離型
剤,シラン系,チタネート系のカップリング剤,滑剤、
耐熱安定性,耐候性安定剤,結晶核剤,発泡剤,防錆
剤,イオントラップ剤,難燃例,難燃助剤や有機,無機
顔料等を必要に応じて添加してもよい。
本発明のPPS樹脂組成物は一般の合成樹脂組成物の調
製方法と同様な方法で調製することができる。例えば必
要な成分をあらかじめブレンドした後一軸または二軸押
出機にてペレット化する方法等により調製できる。
[実施例] 以下本発明を実施例によって具体的に説明するが、本
発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
参考例 本発明の実施例および比較例で使用したPPSの製造方
法を以下に示す。
参考例1 撹拌機、脱水塔、及びジャケットを装備する内容積53
0の反応器にN−メチルピロリドン(NMP)110及び
硫化ソーダ(純度:Na2S60.2wt%)61.1kgを仕込み、撹
拌下ジャケットにより加熱内温が約200℃に達するま
で、脱水塔を通じて脱水を行った。この際、13.5の主
として水からなる留出液を留去した。次いで、p−クロ
ロベンゼン68.7kgとN−メチルピロリドン48Rを添加
し、2時間かけて225℃まで昇温し、225℃にて2時間反
応させた後、30分かけて250℃に昇温し、更に250℃で3
時間反応させた。この時、圧力は10.5kg/cm2まで上昇し
た。
反応終了後、反応混合液を撹拌機、ジャケット及び減
圧ラインを装備する溶媒回収器に移した。この際、N−
メチルピロリドン30を追加した。続いて、減圧下で加
熱して、主としてN−メチルピロリドンからなる留出液
210を留去した。
続いて、水200を添加して水スラリーとし、80℃、1
5分間加熱撹拌した後、遠心分離してポリマーを回収し
た。
更に、ポリマーを溶媒回路器に戻し、水200を添加
し、100℃、30分間加熱撹拌を行い、冷却後、遠心分離
機でポリマー粉末を回収した。尚、この操作を2回繰返
した。
得られたポリマーをジャケット付きリボンブレンダー
移し乾燥を行った。このPPSを一部サンプリングし、溶
融粘度を高化式フローテスター(ダイス;0.5mm,L=2m
m)を用いて300℃,10kg荷重で測定したところ、570pois
eであった。この様にして製造したPPSを以下PPS−Iと
略す。
参考例2 1,2,4−トリクロルベンゼン260gをNMP10と共に250
℃に昇温した時点で添加したことを除いて参考例1と同
様の操作にてPPSを製造した。得られたポリマーの溶融
粘度は1550poiseであった。この様にして製造したPPSを
以下PPS−IIと略す。
参考例3 p−ジクロロベンゼンの添加量を70.0kgとし、250℃
まで1時間20分かけて昇温、250℃にて3時間重合した
ことを除いて参考例1と同様の操作にPPSを製造した。
得られたポリマーの粘度は270ポイズであった。この様
にして製造したPPSを、以下PPS−IIIと略す。
実施例1 PPS−Iを容積150のリボンブレンダーに導入し、撹
拌下窒素を400/hrの流量で流しながら230℃に昇温し
て10時間硬化を行った。硬化終了後の溶融粘度は1500ポ
イズ、白色度は76であり着色の少いポリマーが得られ
た。このポリマー100重量部と330℃,1時間加熱の重量減
少率(以下加熱重量減少率と略す)が0.2重量%である
ガラス繊維(カット長3mmのチョップドストランド)67
重量部をV−ブレンダーにて混合した後押出機により混
練,押出ししてペレットを製造した。このペレットを用
いて射出成形機にて試験片を作成し、ASTM−D638に従い
引張ウエルド強度を測定したところ、845kg/cm2であっ
た。結果を表1にまとめて示す。
実施例2 加熱重量減少率が0.4重量%であるガラス繊維を用い
たことを除いて、実施例1と同様の操作を行った。結果
を表1にまとめて示す。
実施例3 PPSとしてPPS−IIを用い、窒素雰囲気下250℃にて5
時間硬化を行ったことおよび加熱重量減少率が0.4重量
%であるガラス繊維を用いたことを除いて実施例1と同
様の操作を行った。結果を表1にまとめて示す。
実施例4 窒素雰囲気下230℃にて6時間硬化を行ったことおよ
び加熱重量減少率が0.4重量%であるガラス繊維を100重
量部と炭酸カルシウム86重量部とを用いたことを除いて
実施例と同様の操作を行った。結果を表1にまとめて示
す。
比較例1 空気中250℃にて2時間硬化を行ったことおよび加熱
重量減少率が0.9重量%であるガラス繊維を用いたこと
を除いて実施例1と同様に操作を行った。硬化後のポリ
マーの白色度は37であり、窒素中で硬化した実施例に比
べ着色が著しかった。またウエルド強度も570kg/cm2
実施例に比べ低い値しか得られなかった。(表1参照) 比較例2 加熱重量減少率が0.9重量%であるガラス繊維を用い
たことを除いて実施例1と同様の操作を行った。ポリマ
ーの白色度は76と優れていたが、ウエルド強度は560kg/
cm2と低く、加熱重量減少率が大きいガラス繊維を用い
ると、ウエルド強度が低下することを示している。(表
1参照) 比較例3 PPSとしてPPS−IIを用い、空気中250℃にて2時間硬
化を行った。硬化後のポリマーは着色が著しい上に著し
く溶融粘度が高く、前記の条件では溶融粘度の測定が不
可能であった。またこのポリマーと熱重量減少率が0.4
重量%のガラス繊維とを混合し、押出機によりペレット
化を試みたが溶融粘度が高すぎてペレット化できなかっ
た。(表1参照) 比較例4 PPSとしてPPS−IIを用い硬化を行わなかったことおよ
び加熱重量減少率が0.4重量%のガラス繊維を用いたこ
とを除いて実施例1と同様の操作を行った。ポリマーの
白色度は85と優れていたが、ウエルド強度は580kg/cm2
と低く、不活性ガス雰囲気下での硬化を行わないとウエ
ルド強度の増加は達成されないことを示している。(表
1参照) 比較例5 空気中230℃にて6時間硬化を行ったことおよび加熱
重量減少率が0.9重量%であるガラス繊維100重量部と炭
酸カルシウム86重量部とを用いたことを除いて実施例1
と同様の操作を行った。硬化後のポリマーの白色度は38
と低く、実施例に比べ着色が著しく、またウエルド強度
も370kg/cm2と実施例4に比べ低い値しか得られなかっ
た。(表1参照) 比較例6 PPSとしてPPS−IIIを用いたことを除いて実施例4と
同様の操作を行った。ポリマーの白色度は77と優れてい
たがウエルド強度は360kg/cm2と低く、硬化前の溶融粘
度が低いとウエルド強度に優れたものが得られないこと
を示している。(表1参照) [発明の効果] 以上の説明から明らかなように、不活性ガス中で硬化
したPPSと加熱重量減少率が0.7重量%以下であるガラス
繊維からなる組成物は、従来のガラス繊維強化PPS樹脂
組成物に比べて着色が少なく、かつウエルド強度等靭性
に優れており、電気・電子機器部材,自動車機器部材と
しての要求特性を満足させる性能を有するものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硬化前の溶融粘度(測定温度300℃,荷重1
    0kgの条件下、直径0.5mm,長さ2mmのダイスを用いて高化
    式フローテスターで測定)が400ポイズ以上であるポリ
    フェニレンスルフィドを非酸化性の不活性ガス中で200
    ℃から270℃の温度範囲で加熱硬化したポリフェニレン
    スルフィド100重量部と330℃,1時間加熱時の重量減少が
    0.7重量%以下であるガラス繊維10〜200重量部からなる
    ポリフェニレンスルフィド樹脂組成物。
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