JP2746479B2 - 流水式組立玩具に好適な液体循環用モジュール式装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液体循環用モジュール式装置に関するもの
である。

本発明は、組立玩具の分野における応用に有利である
が、これに限定されるものではない。

すなわち、例えば、教育面において、組立玩具の内部
での水等の流体の経路を明確にし、この経路を好きなよ
うに変更することができることはとりわけ有意義なこと
と思われる場合があるからである。

この場合には、非常に多様な水の経路の可能性を提供
できるように様々な形の部品を用意することが適切であ
る。

更に、このような玩具を使用する際には、水が玩具の
外部に流れ出してしまうことを防止するために最低限の
安全を確保することが必要である。

現在に至るまで、こうした拘束条件を遵守した場合に
は、簡単に使用でき、同時に、それが提供する非常に変
化に富んだ様相の点で特に魅力的であるようなモジュー
ル式装置を製作することができなかった。

本発明は、この問題に対する解決策を提供するもので
ある。

本発明は、装置内で循環する液体の非常に多様な経路
を単純な方法で実現することを可能にするモジュール式
装置を提案するものである。

本発明のもう一つの目的は、この実施の簡便さと、玩
具の外部環境を液体の予期せぬ流れから保護するための
最低限の安全とを組み合わせることである。

更に、本発明は、液体の流量の可変性を確保しつつ、
必要なエネルギー消費量が少ない閉回路において液体の
循環を行うことをも目的としている。

本発明のもう一つの目的は、構成部品のうちの少なく
ともいくつかは既存の組立玩具の部品と互換性を有する
ようなモジュール式装置を提供することにある。

本発明は、更に、いくつかの構成において水が呈し得
るような動力の様相を単純な方法で明らかにすることを
も目的としている。

更に、本発明は、このような装置をより安価に製作す
ることをも目的とするものである。

出願人は、とりわけ、提起された問題に対する解決策
を提供するためには、装置の様々な部品が相互に互換性
を有し、これによって、モジュール性を確保し、この結
果、これらの構造形状の多様性を増大させることが有意
義であることに気づいた。

本発明の一般的特性に基づいて、提案されているこの
モジュール式装置は、下記のものの組み合わせを含んで
いる。

液体を内含することのできる容器、 容器に連結されることができて、この容器と共に、容
器内に含まれている液体のレベルよりも部分的に上側に
伸びた構造を定める手段。この構造は、統一された第１
の組み合わせパターンを備えている。

複数の液体輸送用部品。これらの部品のそれぞれは、
統一された第１の組み合わせパターンに対応する第２の
組み合わせパターンを有しており、一方から他方へおよ
び／または容器の方向に前述の液体を向かわせるために
選択した位置で前述の構造上に取り付けることができ
る。

容器から、輸送用部品のうちの少なくとも１つと協調
作用する分配手段へ液体を上昇させるための手段。

本発明の他の長所および特徴は、以下に示す詳細な説
明および添付図面を参考にすることにより明らかにな
る。

添付図面については 図１は、本発明に基づく装置の１つの容器を簡略に示
したものである。

図２は、図１のII-IIの断面図である。

図３は、液体の輸送用部品の簡略透視図である。

図４は、図３に対応する下面図である。

図５は、図４に対応する側面図である。

図６および図７は、１つの輸送装置の支持手段への取
付を簡略に示すものである。

図８は、本発明に基づく装置の１つの実施例の全体の
略図である。

図９は、液体の輸送用手段の他の１つの実施例を簡略
に示したものである。

図10は、図９のＸ−Ｘの断面図である。

図11は、支持手段の他の１つの実施例を簡略に示すも
のである。

図12は、図11に対応する上面図である。

図13から図15は、更にもう１つの支持手段の実施例を
簡略に示すものである。

図16は、組み合わされた２つの容器の部分的な簡略横
断面図である。

図17は、本発明に基づく装置の他の一つの実施例の簡
略横断面図である。

これらの図面は、主として、性質の確かな部品を含ん
でいる。この意味において、これらの図面は、説明の一
部を成すものであり、以下の詳細説明の理解を容易にす
ることができるだけではなく、該当する場合には、本発
明の定義に貢献するものでもある。

以下に示す様々な寸法は、単に説明のための非限定的
な例として示した寸法でしかない。

図１および図２に示されている本発明の主要な部品
は、水受け容器１である。この水受け容器は、正方形の
底を有する角柱状の全体形状を有し、この角柱の辺の寸
法は約40cmであり、高さは約5cmである。この水受け容
器は、側壁11に囲まれた底壁10を有しており、この側壁
は、側壁の下部、すなわち、この容器内に含まれた水の
レベルよりも下側において、側壁の４つの側面のそれぞ
れのほぼ中央に位置する４個の円筒形の貫通孔110を備
えている。

この容器の側壁の４つの側面のそれぞれは、外側に向
かって折り曲げられており、この結果、４つのへり11
1、112、113、114を定めている。へり112は、蹴上げ115
によって、高さの低いへり111に連結されている。へり1
11に向かい合っていてこれと平行なへり113は、へり112
を延長しており、蹴上げ115に対応する蹴上げ116によっ
て、へり111と同じ高さのへり114に連結されている。

これらの高さのずれたへりの機能は、以下に詳しく述
べる。

容器の底壁およびへりは、デュプロ（DUPLO）または
レゴ（LEGO）の商標で有名なパターンのように協調作用
する突起物を有するタイプの統一された第１の組合わせ
パターンを含んでいる。このようなパターンは、もしも
の場合のために、とりわけ、必要な場合にこの組合わせ
パターンの定義を補助するために本説明の内容に含まれ
るフランス特許第1 599 102号明細書で説明されてい
る。

本文の以下の部分においては、デュプロのパターンま
たは部品はタイプ１のパターンまたは部品という名称で
呼び、レゴのパターンまたは部品はタイプ２のパターン
または部品という名称で呼ぶことにする。

ここで、このようなパターンを用いて２つの部品を組
合わせる場合には、これらの部品うちの少なくとも１つ
は突出した上部突起物を含んでいて、また、例えば下方
に開いた箱形の形状のもう１つの部品は、その凹部に、
互いの間にくり抜き部を有する下部突起物と凹部の側壁
とを含んでいることを必要とすることを簡潔に指摘して
おく。一方では、突出した上部突起物の間隔、ならび
に、他方では、下部突起物の寸法およびくり抜き部の寸
法は、突出した上部突起物が対応する部品のくり抜き部
嵌入されることによって２つの部品の組合わせができる
ように調整されている。

とりわけ、パターンがタイプ１である場合には、突出
した上部突起物はくり抜かれていて、約6.7mmの内径と
やく9.4mmの外径とを有している。これに対し、タイプ
２のパターンにおいては、突出した上部突起物はくり抜
かれておらず、タイプ１のパターンのくり抜かれた上部
突起物の外径のほぼ半分に等しい直径を有している。

一般的に、「統一された組合わせパターン」という表
現（フランス語の形容詞である「標準の」（standard）
の意味に基づくもの）は、互いに組合わすことのできる
多くのモジュール式部品上の選択した形状位置に設置す
ることのできるパターンを指すものである。これらのモ
ジュール式部品は、例えば１つのシリーズの玩具箱のよ
うな１つの製品グループに属していてもよい。

２つの部品が、それぞれ、その組合わせのための統一
された組合わせパターンを含んでいる場合には、本発明
の意味においては、一方が、同じパターンのもう１つの
部分に対応するパターンの部分を含んでいることを暗黙
の了解事項とする。

容器１の底壁10は、４つのへり111-114の上面と同様
に、突出した複数の突起物20を備えている。これに対
し、これらの同じへりの下面は、他の部品の対応する突
出した突起物と協調作用するための複数の下部突起物21
とくり抜き部22とを含んでいる。

図３〜図５に示されている本発明のもう一つの主要部
品は、戸井のような水の輸送部品で構成されている。

この樋は、一端で開いていてもう一方の端部では以下
に説明されているように水の制止手段の役割を果たす終
端壁31によって閉じられている半円筒形状に曲げられた
側壁30を有している。

一般的に、側壁30の外面、すなわち、水が流れない方
の面は、ピッチｐの間隔で規則的に設けられたくり抜き
のある突出した爪32を２列含んでいる。但し、ここでは
ピッチｐは、隣合う２つの爪のそれぞれの中心軸間の距
離を意味するものとする。これらの２つの列は、それ自
体が、同じピッチｐで隔てられている。

樋上におけるこれらの爪の配置は、このピッチｐが、
それぞれの爪の外径のほぼ2.4倍に等しいという点にお
いて注目すべきものである。すなわち、出願人は、この
ような第２の組合わせパターンは、タイプ２の統一され
たパターンを含むブロック上あるいはタイプ１の統一さ
れたパターンを含むブロック上に樋を取り付けることを
可能にし、しかも、同時に、ブロック上における樋の横
断方向の非常に優れた心合わせを確保する（この場合、
ブロックの長手方向の軸とこの第２の組合わせパターン
の長手方向の対称軸が一致する）ことに不意に気づいた
のである。

タイプ２の２つのブロックＢ上への樋の取り付けは図
６に示されている。この場合、それぞれの突出した爪32
が、タイプ２のブロックの隣合った２つの突出した上部
突起物20の間で、接触して外側に収容されていることが
わかる。

タイプ１のブロックＢ′上への取付けに関しては（図
７）、それぞれの突出した爪32は、爪の外径がくり抜き
のある突起物の内径にほぼ等しいため、くり抜きのある
突出した突起物20′の内部に接触して収容されている。

図３〜図５に示されている長さが約79mmで直径が約32
mmの樋は、約15.8mmのピッチ間隔で規則的に設けられた
４つの突起物から成る２つの列に配分されたくり抜きの
ある８つの突起物を有しており、これらの突起物のそれ
ぞれの外径は、約6.4mmに等しい。

樋の長さ（79mm）は、ピッチｐの５倍に等しいことを
ここで指摘しておく。一般的に、樋の長さはｎ×ｐから
（ｎ＋１）×ｐまでの範囲内であることが有利である。
ここにおいて、ｎは、列毎の爪の数であり、これによ
り、樋は、その支持部品からはみ出すことができる。こ
の超過長さによって、樋から出る噴水が樋の支持部品の
縁によって乱されることがないようにすることができ、
これは有利なことである。

いくつかの樋は、寸法をより小さなものにして、例え
ば、突出した突起物を４個のみ含んだ正方形のタイプ１
の基本部品上に心合わせしてこれらの樋を取り付けるこ
とができるようにすることもできる。

爪32のくり抜き部は、材料を節約できるという利点を
有する。但し、中の詰まった爪も適するであろうことも
指摘しておく。

また、必ずしも樋をその支持部品上に心合わせするこ
とを望まない場合、あるいは、その直径のために第２の
組合せパターンを設置することがとできない場合には、
これらの樋にタイプ１または２の第１の組合わせパター
ンの底板を装備することを考えることもできる。

図８は、タイプ１の組立玩具に属するブロック・タイ
プの複数の基本部品50を使用したモジュール式装置の実
施例を示すものである。この図においては、単純化する
ために、隠れている部分は示されていない。点線は、水
位よりも下側に位置する形状を示しており、水位そのも
のは破線で示されている。同様に、様々な組合わせパタ
ーンも示されていない。

これらの様々な部品50は、互いに組合わされて、容器
１の底壁10上に取り付けられた複数の柱を定めている。
これらの部品のうちのいくつかのものは、容器のへりの
上面に固定することもできるであろう。但し、このよう
な構成はこの図には示されていない。

タイプ１の部品50で構成されたこれらの複数の柱は、
容器１内に含まれている液体のレベルよりも部分的に上
側に伸びた構造を容器と共に定める支持手段５を形成し
ている。

統一された組合わせパターンを有する配水ボックス４
が、この構造の水面よりも上の部分上の選択された位
置、できるならばこの部分の最も高い位置に取り付けら
れている。この配水ボックスは、水の入口40と複数（例
えば２個）の水の出口端41および42を含んでおり、これ
らの出口端は、活栓を備えているのが有利である。

また、容器１からボックス４まで水を上昇させるため
の手段６も用意されている。この手段は、例えば、入
口、すなわち吸入口が容器の円筒形の穴110の１つに連
結されていて、出口、すなわち吐出口がボックス４の入
口40に連結されているポンプ60を含んでいる。例えばバ
ルブとかシャッターのような種類の水の流量調整装置
（ここには示されていない）を、ポンプの位置あるいは
ボックスの位置に設けてもよい。この調整装置をボック
スの位置に置く場合には、この調整装置は、水の入口40
の位置、あるいは、それぞれの出口端上に置くことがで
きる。ここでは、ポンプは、例えば容器のへりの１つに
取り付けることができるように統一された組合わせパタ
ーンを含んでいるものと仮定している。

１つの容器１のみを使用する場合には、他の３つの円
筒形の穴110は、場合により容器の液抜きの際に取り外
すことができるような適切な栓によって塞がれている。

他の１つの実施例においては、ポンプを直接に容器の
底部に連結してもよく、この場合には、吸入は、ホース
なしで直接行われ、４つの孔110は塞がれる。

様々な樋３は、これらが互いにならびに／または容器
と噴水によって協調作用するように、支持手段５の様々
な桂上の選択された位置に取り付けられている。これら
の樋のうちのいくつかは、水の制止手段31を備えてお
り、液体が唯一の方向に流れるようにする。他の樋は、
Ｌ字形に曲がっていてもよく、ならびに／または、２つ
の水の出口端を有していてもよい。

羽根車のような他の輸送部品３によって、この車の回
転を通して、水の動力の様相を見えるようにすることが
できる。

応用例（図９および図10）においては、いくつかの樋
103は、互いに連結されていてもよく、こうして、水流
によって協調作用してもよい。この場合には、これらの
樋の側壁130の一端には、これを覆う円形のリップが備
えられており、このリップの中には、Ｏリングのような
シール手段133を収容するのに適した環状の溝134が設け
られている。こうして、他の１つの樋103′の自由端
が、樋103の円形のリップならびにＯリングと協調作用
する。

この装置がタイプ１および／またはタイプ２の組立玩
具の部品と互換性を有することにより、この装置の使用
がとりわけ容易になる。また、この互換性は、このよう
な装置のモジュール性を促進し、様々な変化に富んだ水
の経路を実現することを可能にする。こうして、ほぼ同
じ形状の樋を使用する場合においても、これらの樋が取
り付けられている基本部品の様々な方向によって、水の
経路を多様なものにすることが可能である。

支持手段105として、図11および図12に示されている
ような一続きの部品を使用することも可能である。この
部品は、容器の底壁上に取り付けられる統一された組合
わせパターンを備えた基礎台154を含んでいる。１つま
たは複数の樋を受けるための統一された組合わせパター
ンを同時に含んでいる上部台153まで上方に延びた柱の
ような主要部分151が、この基礎台154に従属している。
また、中央の柱151と一体化されていて、同様に統一さ
れた組合わせパターンを備えた副次的台155をその自由
端で支持している複数の副次的部分152も設けられてい
る。

この種の支持手段のモジュール性は、図13、図14およ
び図15に示されているような実施例を考えることで増大
させることができるであろう。

図13においては、副次的部分252は、この部分を取り
外しできるように主要部分251に連結することを可能に
する統一された組合わせパターンを備えた底板257を有
している。

図14および図15上では、主要部分351は、環状の突出
部358を有している。副次的部分352の底板357は、主要
部分351上に挟まって環状突出部358に支えられる開いた
リング部を含んでいる。また、この環状部品357が、主
要部分351の環状の溝と協調作用するようにすることも
できる。

支持手段のこうした補足的なモジュール性により、支
持手段の剛性を低くすることもでき、従って、その脆さ
を減少させることもできる。

この玩具の容量を更に増大させるために、２つの類似
した容器を連結させることが可能である（図16）。この
場合には、これらの２つの容器の接合は、その側部へり
を介して行われる。より正確に言うなら、下側の側部へ
り（たとえば114′）が、組合わせ用突起物20′、21お
よびくり抜き部22によって、上側の側部へり（例えば、
112）の下部に差し込まれると言うことである。こうし
て、これらの２つの容器は、Ｏリングのようなシール手
段90を備えていることが有利である連結用スリーブ９に
よって互いに連結された対応する円筒形の穴110、110′
によって互いに通じる。この結果、これらの容器が、そ
の側部へりを介して協調作用することによって、これら
の間における水の噴出が防止される。更に、このような
連結用スリーブを使用することによって、これらの容器
全体用に１台のポンプのみを使用することで事足りるよ
うになる。

本発明の十分な長所は上記のいくつかの実施例に見ら
れるが、容器内に含まれている液体の保持手段を備えた
装置を含んだ実施例を考案すると更に良いことがわかっ
た。この保持手段は、容器の移動の際に容器の外にこぼ
れる可能性のある液体の量を最少限にするのに適したも
のとする。但し、ここでは「移動」という用語は、容器
を倒すことだけではなく、例えば容器内に含まれている
液体のレベルの波動を引き起こす恐れのあるような急激
な動きをも包括した全般的な意味で解釈されなければな
らない。

一般的に、この保持手段は、容器の底壁から第１の距
離だけ離れた位置にあって容器の側壁に支えられている
中間壁を含んでいる。この中間壁には、底壁から第２の
距離だけ離れた位置において底壁の選択した部分の正面
に通じている導管によって延長された少なくとも１つの
穴が設けられている。この場合、これらのすべての壁
は、使用される液体の体積に応じて、選ばれた保持容積
を内部で限定するように相互配置されており、第２の距
離は第１の距離に応じて決定される。

このような実施例は、図17に簡略に示されているが、
図17は、図２に対して、保持手段400が追加されている
点が変更されている。

ここでは、中間壁410には、その中央部において、導
管412によって容器の底壁10の方向に延長された穴411が
設けられており、この導管412の自由端413は貫通してお
り、底壁10からH2の距離だけ離れた位置で、底壁の中央
部のほぼ正面にある。

ここでは、中間壁410は、容器の側壁11と一体化され
ているものとして表わされている。当然のことながら、
この中間壁が、なんらかの連結手段によって、とりわけ
取り外しができるようにして、側壁状で支えられるよう
にすることもできるであろう。

専門家であれば、この中間壁の形状構成を適応させ
て、輸送用部品から流れてくる液体の流れを強制的に穴
411の方向に向けることができるであろう。こうして、
例えば、この壁を若干傾斜させることを考えることがで
きる。

中間壁410と底壁10とを隔てている第１の距離H1、な
らびに、これらのすべての壁の相互配置は、装置内で使
用される液体の体積の少なくとも２倍に等しい保持容積
VRを内部で限定するように選定されている。また、同時
に、距離H1は、中間壁の上部に、十分な側壁の高さを残
すように選定されている。

更に、第２の距離H2は、最大でも距離H1の半分に等し
いように選定されており、貫通した端部413は、ここで
は、ほぼ底壁の付近に位置している。

専門家であれば、この場合、このような保持手段400
の配置によって、空間内での容器の位置に関係なく、容
器の外にこぼれる液体を最小限にすることができること
が理解できる。

ここでは、底壁10が第１の組み合わせパターンを備え
ている必要はない。これに対して、絶対的に必要なこと
ではないが、中間壁の上面は、この第１の組み合わせパ
ターン20を有していることか有利である。

出願者は、穴411が中間壁の中央に位置していること
が絶対的に必要ではないことに気づいた。すなわち、こ
の穴は、導管412が底壁の中央のほぼ正面に通じている
限りにおいて、偏心状態であってもよいということであ
る。同様に、底壁の正面に通じる複数の導管によって延
長された複数の穴411を設けることも可能である。

また、こうした保持手段の適応は、図16に部分的に示
されているように少なくとも１つの追加容器を設ける本
発明の応用例と相容性がないものではないことにも注意
する必要がある。このためには、これらの２つの容器の
中間壁410のそれぞれの貫通導管412が、連結スリーブに
よって連結されたそれぞれの円筒形穴110のほぼ付近に
通じているようにすればよい。これにより、これらのそ
れぞれの導管412の貫通端は、これらの２つの容器の２
つの底壁によって定められる面のほぼ中央に位置する。

本発明は、上記のいくつかの実施例に限定されるもの
ではなく、すべての応用実施例を包括するものであり、
とりわけ、以下の応用を含むものである： 液体の輸送用部品は、例えばＳ字形とか螺旋形のよう
な様々な多様な形状をとることができる。また、この構
造に、樋以外の輸送部品、例えば、ガーゴイルとか他の
なんらかの水用の小像を装備することを考えることもで
きる。これらの部品のいくつかのもの、例えば、ウォー
ター・スプリンクラーのようなものは、ホースによって
ポンプに直接接続することができ、この場合、ホースは
この水の分配手段の一部を構成する。また、これらの部
品は、ホースによって、分配ボックスに直接に接続する
こともできる。

水の上昇用手段は、構造上に直接に取り付けなくても
よい。また、分配ボックス上に、それぞれが流量調整手
段を有する複数の水の出口を設けることも可能である。

分配ボックスの代わりに、適切な支持部品上に固定さ
れた複数のホースの出口端を用いることができるであろ
う。

協調作用する突起物を有する種類の統一された組み合
わせパターンの説明を上記において行なった。しかしな
がら、他のあらゆる統一された組み合わせパターンを使
用することが可能である。また、装置の構成部品間の様
々なインターフェース用に異なった種類の組み合わせパ
ターンを利用することを考えることもできる。

第２の組み合わせパターンは、ここにおいて特に有利
な用途を有する。しかしながら、協調作用する突起物を
有する種類の組立玩具のモジュール式部品と互換性があ
り他の用途において使用できる他のモジュール式部品を
装備することもできるであろう。

また、容器の側壁を、説明したものよりもはるかに高
いものにすることもできるであろう。この場合には、側
壁は、支持部品の少なくとも一部を含むことができるで
あろう。

本発明は、組立玩具の装置の応用に限定されるもので
はなく、例えば、滝または泉の内部の装飾用装置として
使用することができる。本発明は、装置の寸法をより大
きなものにして、水の公園内で使用することもできるで
あろう。この後者の場合には、容器は地面に直接掘った
コンクリート壁のタンクであってもよい。

言うまでもなく、上記の手段のいくつかは、これらが
用を足さない変形例においては省略することができる。

Claims (5)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】底壁と側壁からなり、液体を保持すること
   ができる容器と、 前記容器と共にある構造体を画定するように前記容器に
   接続することができる支持手段であって、該構造体の少
   なくとも一部が前記容器内に保持されている液体の液面
   よりも上に延在するように前記容器に接続されており、
   かつ、該構造体が第一のアセンブリ手段のセットを具備
   している支持手段と、 各々の要素が、前記第一のアセンブリ手段のセットと同
   様な第二のアセンブリ手段のセットを具備し、かつ、該
   液体を互いに及び／又は該容器の方へ搬送するために所
   定の位置において前記構造体上に配置することができる
   複数の液体搬送要素と、 該液体を該容器から前記液体搬送要素の少なくとも一つ
   と協働する液体散布手段へ汲み上げるための手段とから
   なるモジュラー式装置であって、 該容器が、前記底壁から第一の距離の所に位置し、か
   つ、該側壁に対して密閉されるようにされている中間壁
   を具備しており、 該中間壁が、前記底壁から第２の距離の所で、該底壁の
   所定の範囲と対向する位置において開口している導管を
   介して延在する少なくとも一つのオリフィスを具備して
   おり、 前記第二の距離が前記第一の距離の関数であり、かつ、
   すべての壁が、使用済みの液体の容積の関数として選択
   される内部の貯蔵用容積の境界を定めるように互いに適
   合されていることを特徴とするモジュラー式装置。
2. 【請求項２】該選択された貯蔵用容積は、使用済みの液
   体の容積の少なくとも２倍であり、一方、第二の距離
   は、第一の距離に少なくとも半分の長さであり、及び前
   記所定の範囲は、前記底壁の中央付近に位置しているこ
   とを特徴とする請求項１の装置。
3. 【請求項３】前記側壁、中間壁及び底壁の少なくとも一
   つが、第一のアセンブリ手段（20）のセットを具備して
   いること特徴とする請求項１又は２に記載の装置。
4. 【請求項４】前記底壁が、前記第一のアセンブリ手段を
   具備しており、一方、前記側壁の少なくとも一つが、該
   少なくとも一つの前記側壁の自由縁の少なくとも一部の
   縁の近辺で第一のアセンブリ手段のセットを具備してい
   ることを特徴とする請求項１乃至３いずれか一つに記載
   の装置。
5. 【請求項５】前記構造体は、前記アセンブリ手段の第一
   のセットを有する少なくとも一つの付加的容器を有し、
   ここにおいて、２つの容器がそれぞれの側壁の少なくと
   も一つの自由端の付近で形成されるそれぞれ異なる高さ
   を有するリムによって共にアセンブリされることを特徴
   とする請求項４に記載の装置。