JP2746305B2 - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JP2746305B2 JP1124232A JP12423289A JP2746305B2 JP 2746305 B2 JP2746305 B2 JP 2746305B2 JP 1124232 A JP1124232 A JP 1124232A JP 12423289 A JP12423289 A JP 12423289A JP 2746305 B2 JP2746305 B2 JP 2746305B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光学的情報記録再生装置に係り、特に離散
的に検出されるトラッキングエラー信号に基づいて光ビ
ームのトラッキング制御を行いながら、記録媒体に情報
の記録或いは再生を行う光学的情報記録再生装置に関す
る。
[従来の技術] 従来からレーザ光を利用して信号の記録、又は再生を
行なう装置が実用化されている。例えば、CD(コンパク
トディスク)、LD(レーザディスク)等がある。また、
渦巻状、同心円状等の所定のトラックに光磁気の信号で
記録、再生、消去を行ない得る盤状記録媒体(以下ディ
スク)に光ビームを投射して、情報信号を光学的に記
録、再生、消去を行なう光磁気ディスク装置の開発も行
なわれている。
通常、これらのディスクから情報信号を読み取るに
は、光ビームを、ディスクに投射し、所望のトラックを
光走査することによって、ビットを読み取る。ところ
で、この様に、トラックを光走査する時のトラッキング
制御法として、コンティニュアス・サーボ法とサンプル
・サーボ法とがある。前者はトラックの偏差を常に監査
し続け、目標値との誤差をフィードバックしてサーボを
かける方法であり、後者はトラックの偏差を一定時間、
例えば約10μsec、又は約20μsecおきに現われるサーボ
領域でサンプルしながら監視し、目標値との誤差をフィ
ードバックしてサーボをかける方法である。近年、キズ
に強いサーボ部とデータ部が空間的に分離できクロスト
ークがないという利点から、後者のサンプル・サーボ法
が多用される傾向にある。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、サンプル・サーボ法において、サーボ
のループを閉じている場合は偏差が大きく変動すること
はないので、10μsecあるいは20μsecの間トラック誤差
データをホールドしておいても構わないが、例えばトラ
ックジャンプ時の様に急激にサンプルデータが変化する
場においては、サンプルむだ時間が影響して動作が不安
定になるという問題があった。特にシングルジャンプ時
に、コンティニュアス・サーボ法では、加速パルスを印
加してからトラックと隣りのトラックの中央を検知する
と即座に減速パルスに切り替え、隣りのトラックに到達
した所でジャンプパルスの印加を止めてサーボを閉じる
という方法を用いることができるが、サンプル・サーボ
法で同様の制御を行なうと、第2図(A)に示す如く、
トラックと隣りのトラックの中央を検知する場合、サン
プルするタイミングによっては、最大サンプル時間間隔
の時間遅れが生じ、この時間遅れの間加速パルスが印加
されるためシングルジャンプの不安定を招くという問題
点があった。
例えば、約5G程度の加減速でトラックジャンプを行な
うとすると、1.6μmピッチのトラックの半分、つまり
0.8μmを通過する時間は約180μsecとなるが、サンプ
リング時間20μsec余分に加速することを考えると、所
望のトラックの半分より更に20%以上通り過ぎてしまう
こととなる。
[課題を解決するための手段] 本発明の光学的情報記録再生装置は、離散的に検出さ
れるトラッキングエラー信号に基づいて光ビームのトラ
ッキング制御を行いながら、記録媒体に情報の記録或い
は再生を行う光学的情報記録再生装置において、トラッ
クジャンプの際に、検出されたトラッキングエラー信号
とそのトラッキングエラー信号より以前に検出されたト
ラッキングエラー信号に基づいて、次回にトラッキング
エラー信号が検出されるまでの期間内において、トラッ
キングエラー信号が所定の値となる時刻を推測し、推測
された時刻で前記光ビームの加速と減速の切り替えを行
うことを特徴とする。
また本発明の光学的情報記録再生装置は、離散的に検
出されるトラッキングエラー信号に基づいて光ビームの
トラッキング制御を行いながら、記録媒体に情報の記録
或いは再生を行う光学的情報記録再生装置において、ト
ラック引き込み動作の際に、検出されたトラッキングエ
ラー信号とそのトラッキングエラー信号より以前に検出
されたトラッキングエラー信号に基づいて、次回にトラ
ッキングエラー信号が検出されるまでの期間内におい
て、トラッキングエラー信号が所定の値となる時刻を推
測し、推測された時刻でトラッキングサーボループを閉
じることを特徴とする。
[作用] 本発明の光学的情報記録再生装置は、トラックジャン
プの際に、検出されたトラッキングエラー信号とそのト
ラッキングエラー信号より以前に検出されたトラッキン
グエラー信号に基づいて、次回にトラッキングエラー信
号が検出されるまでの期間内において、トラッキングエ
ラー信号が所定の値となる時刻を推測し、推測された時
刻で前記光ビームの加速と減速の切り替えを行うことに
より、離散的に検出されるトラッキングエラー信号の変
化が大きい場合においても、トラッキングエラー信号が
検出されてから次回にトラッキングエラー信号が検出さ
れるまでの期間内で光ビームの加速と減速の切り替えを
可能とするものである。
また本発明の光学的情報記録再生装置は、トラック引
き込み動作の際に、検出されたトラッキングエラー信号
とそのトラッキングエラー信号より以前に検出されたト
ラッキングエラー信号に基づいて、次回にトラッキング
エラー信号が検出されるまでの期間内において、トラッ
キングエラー信号が所定の値となる時刻を推測し、推測
された時刻でトラッキングサーボループを閉じることに
より、離散的に検出されるトラッキングエラー信号の変
化が大きい場合においても、トラッキングエラー信号が
検出されてから次回にトラッキングエラー信号が検出さ
れるまでの期間内でトラック引き込み動作を安定して行
なうことを可能とするものである。
[実施例] 以下、本発明の光学的情報記録再生装置について具達
的な実施例に基づき、図面を用いて詳細に説明する。
第1図は、本発明に係る光学的情報記録再生装置のト
ラッキングサーボ系のブロック図である。
同図において、サーボディテクタ1は、レーザ光でデ
ィスク14のトラック案内溝からのずれ量をトラッキング
エラー信号として検出する。但し、第3図に示すよう
に、ディスク14の構成は一定間隔ごとにサーボバイト15
−a、データバイト15−bが並んであり、該サーボバイ
ト15−a上の所定の場所からトラッキングエラー信号を
抽出する。該所定の場所ごとにサンプル可能であること
を知らせるクロックを生成するのが基準クロック生成回
路2である。サンプリングスイッチ3とコンデンサ4で
サンプルホールド回路を形成し、前記基準クロック生成
回路2の制御信号bによって、サンプリング可能な時に
スイッチ3を閉じ、トラッキングエラー信号を抽出す
る。該トラッキングエラー信号は増幅回路5で目標のゲ
インにまで増幅され、位相補償回路6で目標の位相余裕
が得られる様に補償される。ループスイッチ7はトラッ
キングサーボループをオープンにしたり、クローズドに
したりするスイッチであり、トラックジャンプ時などは
オープンにする。駆動回路12は、トラッキングエラー信
号を用いて目標値ずれが小さくなる方向にアクチュエー
タ13を駆動するためのものであり、ループスイッチ7が
クローズドされている場合はサーボが働く。CPU9は前述
サーボ系を制御するプロセッサであり、前記トラッキン
グエラー信号をA/Dコンバータ8により取り込み、制御
信号dによってループスイッチ7のON,OFF制御を行い、
ジャンプパルス発生器10の加速、減速パルスの切り替え
を行い、また制御信号fにより、ジャンプパルス発生器
10のON,OFF制御を司さどるものである。トラックジャン
プスイッチ11はジャンプパルス発生器10からの出力パル
スをON,OFF制御し、駆動回路12にジャンプパルスを所定
のタイミングで印加するものである。
第2図(A)〜(F)は、上記光学的情報記録再生装
置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
第2図(D)に示す制御信号dによってサーボループ
スイッチ7をOFF状態にすることにより、トラッキング
サーボをオープンにし、第2図(E)に示す制御信号e
によってトラックジャンプスイッチ11をON状態にするこ
とにより、ジャンプパルスを駆動回路12に印加すると、
シングルジャンプを始める。第2図(A)に示す波形
は、その時のトラッキングエラー信号であり、このトラ
ッキングエラー信号は第2図(B)に示す基準クロック
生成回路2からの制御信号bでサンプリングスイッチ3
をON状態として、サンプルホールド回路によりサーボデ
ィテクタから得られたトラッキングエラー信号をサンプ
ルホールドすることによって得られたものである。又、
同時に基準クロックA/D取り込み値は第2図(C)に示
すような値となる。ここで、トラックと隣のトラックの
中央はゼロクロス信号で得られるが、サンプルホールド
したものをそのまま、ゼロクロス・コンパレータで取り
込むと最大、サンプル時間だけ遅れてしまい、シングル
ジャンプが不安定になる。そこで本発明では、基準クロ
ックごとに取り込んだA/D値をもとにゼロクロス点を推
測して、ジャンプパルスの加速、減速切り替えポイント
を設定することとした。第2図(C)に示すように、ゼ
ロクロス直前の(時間,A/D値)をそれぞれ(tB,B)と
し、又、時間tBより1サンプル時間tS秒前の(時間,A/D
値)をそれぞれ(tA,A)とすると、目的のゼロクロスの
時間tCで得られる。よって、tBから にトラックと隣りのトラックのほぼ中央に到達し、その
時、加速、減速の切り替えを行なえば良い。その時の駆
動回路12の出力は第2図(F)に示すような出力信号g
になる。
前記実施例では、トラックと隣りのトラックの中央で
加速、減速を切り替えていたが、駆動回路、コイルの立
ち上がり等の遅れを見込して、トラックと隣りのトラッ
クの中央に達するより、一定時間前に切り替えても構わ
ない。
また、前記実施例では、CPUでA/D値を取り込みゼロク
ロスポイントを計算する方法を採ったが、ディジタル・
シグナルプロセッサ(DSP)を用いても構わない。
また、前記実施例では、ディジタル的にゼロクロス点
を推測したが、サンプル点に収束する様なアナログ波形
を作成して、コンパレータにとり込んでゼロクロス点を
推測するという方法も考えられる。
なお、本発明はトラックジャンプ時におけるトラッキ
ングアクチュエータの加速と減速との切り替えだけでな
く、サーボループの開閉の切り替えにも用いることがで
きる。例えば、所望のトラックの所定の位置(例えばト
ラックの中央)に到達した場合のサンプルデータが得ら
れる時刻を推測し、かかる時刻に前記トラッキング駆動
手段のサーボループを閉じれば、トラック引き込み動作
を安定して行うことができる。
[発明の効果] 以上説明した様に、本発明の光学的情報記録再生装置
によれば、トラックジャンプの際に、検出されたトラッ
キングエラー信号とそのトラッキングエラー信号より以
前に検出されたトラッキングエラー信号に基づいて、次
回にトラッキングエラー信号が検出されるまでの期間内
において、トラッキングエラー信号が所定の値となる時
刻を推測し、推測された時刻で前記光ビームの加速と減
速の切り替えの制御を行うことで、安定した光ビームの
駆動、制御が可能となる。
また本発明の光学的情報記録再生装置によれば、トラ
ック引き込み動作の際に、検出されたトラッキングエラ
ー信号とそのトラッキングエラー信号より以前に検出さ
れたトラッキングエラー信号に基づいて、次回にトラッ
キングエラー信号が検出されるまでの期間内において、
トラッキングエラー信号が所定の値となる時刻を推測
し、推測された時刻でトラッキングサーボループを閉じ
ることで、トラック引き込み動作を安定して行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の光学的情報記録再生装置のトラッキ
ングサーボ系のブロック図である。 第2図(A)〜(F)は、上記光学的情報記録再生装置
の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3図は、サンプルサーボ法で用いる光学的情報記録媒
体の説明図である。 1……サーボディテクタ、2……基準クロック生成回
路、3……サンプリングスイッチ、4……コンデンサ、
5……増幅回路、6……位相補償回路、7……ループス
イッチ、8……A/Dコンバータ、9……CPU、10……ジャ
ンプパルス発生器、11……トラックジャンプスイッチ、
12……駆動回路、13……アクチュエータ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離散的に検出されるトラッキングエラー信
    号に基づいて光ビームのトラッキング制御を行いなが
    ら、記録媒体に情報の記録或いは再生を行う光学的情報
    記録再生装置において、 トラックジャンプの際に、検出されたトラッキングエラ
    ー信号とそのトラッキングエラー信号より以前に検出さ
    れたトラッキングエラー信号に基づいて、次回にトラッ
    キングエラー信号が検出されるまでの期間内において、
    トラッキングエラー信号が所定の値となる時刻を推測
    し、推測された時刻で前記光ビームの加速と減速の切り
    替えを行うことを特徴とする光学的情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】離散的に検出されるトラッキングエラー信
    号に基づいて光ビームのトラッキング制御を行いなが
    ら、記録媒体に情報の記録或いは再生を行う光学的情報
    記録再生装置において、 トラック引き込み動作の際に、検出されたトラッキング
    エラー信号とそのトラッキングエラー信号より以前に検
    出されたトラッキングエラー信号に基づいて、次回にト
    ラッキングエラー信号が検出されるまでの期間内におい
    て、トラッキングエラー信号が所定の値となる時刻を推
    測し、推測された時刻でトラッキングサーボループを閉
    じることを特徴とする光学的情報記録再生装置。
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