JP2745724B2 - ディスク状記録媒体 - Google Patents

ディスク状記録媒体

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JP2745724B2
JP2745724B2 JP1256202A JP25620289A JP2745724B2 JP 2745724 B2 JP2745724 B2 JP 2745724B2 JP 1256202 A JP1256202 A JP 1256202A JP 25620289 A JP25620289 A JP 25620289A JP 2745724 B2 JP2745724 B2 JP 2745724B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、磁気ディスクに適用できるディスク状記
録媒体、特に、位置検出のために設けられたサーボゾー
ンに関する。
〔従来の技術〕
磁気ディスクの一つとして、トラックの所定の長さ例
えばセクタ毎に位置検出のための情報がプリ記録された
サーボゾーンを設けるものが知られている。第8図は、
従来の磁気ディスクのサーボゾーンの一例を示す。一点
鎖線は、トラックピッチTpで形成されるN番目及びN+
1番目の夫々のトラックのトラックセンターを示してい
る。Twは、記録/再生用の磁気ヘッドのトラック幅を示
している。トラッキングエラーを皆無とすることは、不
可能であるので、(Tp>Tw)に設定されている。通常、
(Tp=2/3Tw)程度に選定されている。
サーボゾーンの先頭には、サーボゾーンの始まりの位
置であることを示すサーボヘッダ41が記録される。サー
ボヘッダ41は、記録/再生されるディジタルデータと区
別できる特異なデータである。サーボヘッダ41の後にト
ラック単位のアドレスADが記録されたアドレス領域43が
設けられる。アドレス領域43の後に位置検出用の検出領
域45A及び45Bが設けられる。検出領域45A及び45Bは、夫
々のトラックのトラックセンターに対して内周側及び外
周側に夫々位置するように市松状のパターンとして記録
される。また、検出領域45Aと45Bとは、トラック方向に
ずれた位置に記録される。従って、例えばサーボヘッダ
41の再生信号と同期したクロックに基づくタイミングで
夫々の再生信号のレベルを独立して検出できる。検出領
域45A及び45Bは、所定周波数のパルス信号所謂バースト
が記録されたものである。
上記のサーボゾーンにおいて、アドレス領域から再生
されたアドレスADが位置情報の粗情報(アドレス情報と
称する)であり、検出領域45A及び45Bの夫々の再生信号
からそのファイン情報が形成される。つまり、アドレス
ADは、第9図に示すように、1トラック毎にステップ的
に変化する値であり、ファイン情報SFは、1トラックピ
ッチTpの幅でのこぎり波状に変化する値である。従っ
て、アドレスADの値とファイン情報SFとを加算すること
で、ディスクの径方向に対して連続的に変化する位置情
報(AD+SF)が形成される。検出領域45Aの再生信号の
レベルと検出領域45Bの再生信号のレベルとが減算さ
れ、また、後述のように正規化されることにより、ファ
イン情報SFが形成される。
ファイン情報SFは、磁気ヘッドを正確にトラック上に
位置させるのに使用される。また、目標のトラックをア
クセスするシーク動作時に、位置情報(AD+SF)が微分
されて磁気ヘッドの速度が検出される。この検出速度を
使用して磁気ヘッドを所望の速度制御特性(速度プロフ
ァイル)に従って移動させる制御がなされる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ファイン情報SFに関して、検出領域45A及び45Bの再生
信号のレベル差をそのまま使用することはできない。そ
の理由は、磁気ヘッド及び磁気ディスクの記録/再生能
力の違い、線速度の内周側及び外周側での違い、フライ
ングハイトの違い等により、検出領域45A及び45Bの再生
信号のレベルが変動するからである。従来では、この問
題を解決するために、検出領域45A及び45Bの再生信号の
和信号を得て、差信号を和信号で除算する正規化がなさ
れていた。
第10図を参照して従来の正規化について説明する。あ
るトラック例えばN番目のトラックの径方向に関して、
磁気ヘッドの中心とトラックセンターとのずれをxとす
る(第8図参照)。xを横軸とし、再生信号の相対的な
レベル(最大値を1とする)をyとして表すと、検出領
域45A及び45Bの夫々の再生出力SA及びSBは、第10図Aに
示すようにxに対して変化する。再生出力SAは、−x2
(=−1/2Tp)から−x1(=1/2Tp−Tw)まで0であり、
x2(=1/2Tp)で最大値となる。一方、再生出力SBは、x
2からx1(=Tw−1/2Tp)まで0であり、−x2で最大値と
なる。
これらの再生出力の差(SA−SB)は、第10図Bに示す
ものとなり、(x=0)で差が0となる。再生出力の和
(SA+SB)は、第10図Cにおいて実線で示すものとな
る。従って、第10図Cにおいて破線で示される正規化し
たファイン情報SF(=(SA−SB)/(SA+SB))が得ら
れる。第10図Aに示す再生出力SA及びSBは、(Tp>Tw)
の関係のために、(±x1〜±x2)の範囲で0となり、従
って、第10図Bに示す差出力がS字状のものとなる。更
に、第10図Cで実線で示す和信号も、xに対して変動す
るレベルである。上述の関係から、正規化により得られ
たファイン情報SFは、元の差信号と比較して直線性がよ
り悪くなったものであり、また、(±x1〜±x2)の範囲
では、xの変化に対してレベルが一定、即ち、感度が零
である。このような直線性が悪いファイン情報SFは、目
標のトラックに精度良くトラッキングすることを妨げ、
また、位置情報から正確な速度検出を行うことができな
い問題を生じさせる。
従って、この発明の目的は、トラックずれに応じた変
化の直線性が良くファイン情報を得ることができるディ
スク状記録媒体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、同心円状或いは渦巻状に複数のトラック
が形成されたディスク状記録媒体において、 トラックのセンターに対して内周側と外周側とに位置
し、且つ各再生出力のレベルが別個に検出できるように
設けられた第1及び第2の位置検出領域(35A、35B)
と、 第1及び第2の位置検出領域(35A、35B)とトラック
方向で近接した位置に、ディスク状記録媒体の径方向に
連続して形成されると共に、トラック方向に一定の振幅
の信号が記録された第3の位置検出領域(35C)とを有
し、 第1及び第2の位置検出領域(35A、35B)の夫々の再
生信号の差信号(SA−SB)を第3の位置検出領域(35
C)の再生信号SCで正規化し、正規化された信号のレベ
ルにより信号再生手段(3)とトラックの位置関係を検
出するようにしたものである。
〔作用〕
ディスクの径方向に連続的に位置検出領域35Cが形成
されているので、磁気ヘッド3の走査位置に対して領域
35Cの再生出力のレベルSCは、一定である。従って、こ
の再生出力で正規化した時に、直線性が劣化することが
防止される。
〔実施例〕 以下、この発明の一実施例について図面を参照して説
明する。この説明は、下記の順序に従ってなされる。
a.ディスクドライブ装置 b.サーボゾーンの構成 c.ファイン情報の形成 d.アドレス情報の形成 e.変形例 a.ディスクドライブ装置 第1図は、この発明が適用された磁気ディスクを再生
するディスクドライブの構成を示す。第1図において、
1がアクチュエータ例えばボイスコイルモータを示す。
ボイスコイルモータ1によりアーム2の先端に設けられ
た磁気ヘッド3が磁気ディスク(図示せず)の径方向に
移動される。
磁気ヘッド3の再生出力がヘッドアンプ4を介してロ
ーパスフィルタ5に供給される。ローパスフィルタ5に
より所定周波数の再生信号が分離され、この再生信号が
エンベロープ検波回路6に供給される。エンベロープ検
波回路6の出力信号がサンプルホールド回路7に供給さ
れる。サンプルホールド回路7には、タイミング発生回
路18から異なる位相のサンプリングパルスが供給され
る。このサンプリングパルスにより磁気ディスクのサー
ボゾーンの位置検出領域の再生出力とレベル検出領域の
再生出力とが分離して取り出される。サンプルホールド
回路7の出力信号がA/D変換器8に供給され、A/D変換器
8からドライブコントローラ9に対して各領域の再生出
力のレベルと対応するディジタルデータが供給される。
ローパスフィルタ5を介して取り出された再生信号が
ピーク検出回路10に供給され、再生信号の波形整形がな
される。ピーク検出回路10からは、データ領域から読み
取られた再生データが得られる。また、ピーク検出回路
10の出力信号がサーボゾーン検出回路11に供給され、サ
ーボゾーンの先頭に記録されたサーボヘッダが検出され
る。サーボヘッダの検出信号がタイミング発生回路18に
供給され、再生信号と同期したタイミング信号が形成さ
れる。つまり、エンベロープ検波回路6に対するタイミ
ング信号、サンプルホールド回路7に対するサンプリン
グパルス、A/D変換器8に対するクロック、ドライブコ
ントローラ9に対するクロック、ピーク検出回路10に対
するAGCスイッチング信号、サーボゾーン検出回路11に
対するタイミング信号、後述するアドレスデコーダ12、
ホールド回路13及び14に対するタイミング信号が夫々タ
イミング発生回路18により発生される。ピーク検出回路
10内に設けられたAGC回路は、サーボゾーンでAGC動作が
オフするようにAGCスイッチング信号により制御され
る。
ピーク検出回路10の出力信号がアドレスデコーダ12に
供給される。アドレスデコーダ12では、サーボゾーンに
記録されているアドレス情報が復号される。アドレス情
報としては、後述のように二つのアドレスAD1及びAD2が
ある。アドレスデコーダ12からのアドレスAD1がホール
ド回路13に供給され、アドレスAD2がホールド回路14に
供給される。ホールド回路13及び14によりアドレスの値
が次に変化する迄、以前のアドレスの値がホールドされ
る。ホールド回路13及び14にホールドされているアドレ
スAD1及びAD2がドライブコントローラ9に供給される。
ドライブコントローラ9は、例えばマイクロコンピュ
ータにより構成され、ホストプロセッサ(図示せず)か
らシーク動作時に目標トラックアドレス15がドライブコ
ントローラ9に供給される。ドライブコントローラ9で
後述のように形成されたドライブ信号がD/A変換器16に
供給され、D/A変換器16からのアナログのドライブ信号
がドライバー17を介してボイスコイルモータ1に供給さ
れる。
第2図は、ドライブコントローラ9においてソフトウ
エア処理でなされるドライブ信号の生成動作をブロック
図として表現したものである。ホールド回路13及び14か
らのアドレスAD1及びAD2とA/D変換器8の出力信号と位
置計算ブロック21に供給される。位置計算ブロック21で
は、位置検出領域の再生信号を処理してファイン情報を
計算し、また、アドレスAD1及びAD2とレベル検出領域の
再生出力に基づいてアドレス情報を求める。更に、これ
らのアドレス情報とファイン情報とを加算することによ
り、磁気ヘッド3の位置を示す位置情報が算出される。
位置計算ブロック21からの位置情報が位置制御計算ブ
ロック22、速度計算ブロック23及び減算器24に与えられ
る。位置制御計算ブロック22では、目標トラックの近傍
で磁気ヘッド3をこの目標トラック上に位置させるため
の制御信号が生成される。速度計算ブロック23は、位置
情報を微分して速度信号を生成する。減算器24では、目
標トラックアドレス15と位置情報で示される現在の磁気
ヘッド3の位置との差が検出される。減算器24の出力が
速度プロファイル発生ブロック25と切替判断ブロック28
に供給される。
速度プロファイル発生ブロック25は、減算器24の出力
が示す現在の磁気ヘッド3の位置と目標トラックとの距
離に応じて磁気ヘッド3の速度を決定する。速度プロフ
ァイルは、上述の距離が大きい場合には、最大の速度で
磁気ヘッド3を移動させ、距離が小さくなる場合には、
磁気ヘッド3の速度を減速するものである。速度プロフ
ァイル発生ブロック25で決定された速度と速度計算ブロ
ック23からの現在の速度が減算器26に供給され、減算器
26から両者の差成分が出力される。この差成分が速度制
御計算ブロック27に供給される。速度制御計算ブロック
27では、磁気ヘッド3の速度が速度プロファイルに一致
するように制御するための速度制御信号が計算される。
速度制御計算ブロック27からの速度制御信号と位置制
御計算ブロック22からの位置制御信号とがセレクタ29に
供給される。セレクタ29は、切替判断ブロック28により
制御される。切替判断ブロック28は、減算器24の出力信
号からセレクタ29に対する制御信号を発生する。つま
り、磁気ヘッド3と目標トラックとの距離が大きい場合
には、速度制御信号をセレクタ29が選択し、目標トラッ
クのかなり近くでは、位置制御信号をセレクタ29が選択
する。セレクタ29で選択された信号がドライブコントロ
ーラ9からD/A変換器16に対して出力される。
b.サーボゾーンの構成 磁気ディスクには、同心円状或いは渦巻状に多数のト
ラックが形成される。1本のトラックは、所定数のセク
タに分割される。各セクタには、位置検出のためのサー
ボゾーンがプリ記録される。サーボゾーンは、必ずしも
1セクタに対応して設ける必要はなく、複数セクタ毎に
サーボゾーンを設けたり、或いは1セクタ内に複数個の
サーボゾーンを設けても良い。
第3図は、この一実施例のサーボゾーンの構成を示
す。トラックピッチTp毎に形成されるトラックのセンタ
ーが一点鎖線で示されている。トラック毎のアドレス
は、例えば外周側から内周側に向かってN、N+1、N
+2、・・・と増加するように設定されている。N、N
+2、・・・が偶数番目のアドレスであり、N−1、N
+1、・・・が奇数番目のアドレスである。磁気ヘッド
3のトラック幅TwとトラックピッチTpとは、(Tp>Tw)
の関係である。シーク動作時に、第3図において、H1、
H2、H3、H4、H5、・・・・で示すように、磁気ヘッド3
がディスクを走査する。
サーボゾーンは、トラックの方向の位置L0から始ま
る。位置L0とL1との間にサーボヘッダ31が記録される。
サーボヘッダ31に記録されるディジタル信号は、データ
領域に記録されるディジタルデータと区別できる特異な
ビットパターンのコード信号である。このサーボヘッダ
がサーボゾーン検出回路11において検出され、サーボゾ
ーンの始まりが検出される。
位置L1とL2との間には、偶数番目のアドレスのトラッ
クセンターと中心が一致し、磁気ヘッドのトラック幅Tw
と等しい幅の第1のレベル検出領域32Xが記録される。
位置L2とL3との間に、奇数番目のアドレスのトラックセ
ンターから偶数番目のアドレスのトラックセンターの近
傍迄の幅でもって第1のアドレスAD1が記録された第1
のアドレス領域33が設けられる。位置L3とL4との間に、
偶数番目のアドレスのトラックセンターから奇数番目の
アドレスのトラックセンターの近傍迄の幅でもって第2
のアドレスAD2が記録された第2のアドレス領域34が設
けられる。従って、アドレスAD1及びAD2は、ディスクの
径方向に対して1トラックピッチTpの位相差を有してい
る。位置L4及びL5の間には、奇数番目のアドレスのトラ
ックセンターと中心が一致し、磁気ヘッドのトラック幅
Twと等しい幅の第2のレベル検出領域32Yが記録され
る。領域32X及び32Yには、所定周波数のパルス信号が記
録されている。
領域32X及び32Yの再生信号は、エンベロープ検波回路
6でそのエンベロープが検出される。エンベロープは、
サンプルホールド回路7に供給され、これらの領域32X
及び32Yの再生信号のエンベロープの値がサンプリング
される。サンプリング出力がA/D変換器8によりディジ
タルデータに変換される。アドレスAD1及びAD2は、アド
レスデコーダ12で復号される。ホールド回路13及び14に
は、離散的に得られるアドレスがホールドされる。
位置L5からサーボゾーンの終端部の位置L8迄の間に、
ファイン情報を得るためのパターンが記録される。ま
ず、位置L5とL6との間に、第1の位置検出領域35Aが記
録される。この位置検出領域35Aは、偶数番目のアドレ
スのトラックセンターの内周側と奇数番目のアドレスの
トラックセンターの外周側との間に設けられる。第1の
位置検出領域35Aとトラック方向で異なる位置L6及びL7
の間に第2の位置検出領域35Bが記録される。この領域3
5Bは、奇数番目のアドレスのトラックセンターの内周側
と奇数番目のアドレスのトラックセンターの外周側との
間に設けられる。
更に、領域35A及び35Bの後の位置L7及びL8の間に、デ
ィスクの径方向に延びる帯状の第3の位置検出領域35C
が設けられる。領域35Cは、隣接トラック間で無記録領
域を介さずに連続的に形成される。位置検出領域35A,35
B、35Cには、所定周波数のパルス信号が記録されてい
る。
上述の第3図に示されるサーボゾーンは、磁気ディス
クに対してプリ記録される。プリ記録の方法としては、
ディスクの最外周に連続的に所定周波数の信号が記録さ
れたクロック用のトラックを形成し、このトラックの再
生信号を固定ヘッドで再生し、再生されたクロックに同
期した所定のタイミングでサーボゾーン内の信号を記録
する方法を採用できる。また、クロックに同期して発生
されたパルス信号を使用してレベル検出領域32X、32Y及
び位置検出領域35A、35B、35Cが形成される。領域35Cの
形成は、そのトラック幅より少ない距離で径方向に移動
する磁気ヘッドによりなされる。この場合、以前に記録
された信号の位相とオーバーライトされる信号の位相と
が同一とされる。この結果、この位相がずれているため
に、領域35Cの再生信号のレベルが低下することが防止
される。
c.ファイン情報の形成 位置検出領域35A、35B、35Cの再生信号は、サンプル
ホールド回路7及びA/D変換器8によりそのレベルに対
応したディジタル値に変換される。このディジタル値が
ドライブコントローラ9に供給される。ドライブコント
ローラ9の位置計算ブロック21では、A/D変換器8の出
力からファイン情報SFが形成される。
領域35Aの再生出力のレベルをSAとし、領域35Bの再生
出力のレベルをSBとし、領域35Cの再生出力のレベルをS
Cとする。トラックピッチTpが磁気ヘッド3のトラック
幅Twの3/4倍の例では、第4図Aに示すように変化するS
A及びSBが得られる。従って、第4図A中で破線で示す
両者の差である(SA−SB)は、トラックセンターと磁気
ヘッド3のセンターとが一致している状態で0となり、
両者のずれに応じて値が変化する三角波となる。この差
成分が第4図Bに示す極性判別信号SWにより極性が反転
され、第4図Cに示すようなのこぎり波状のファイン情
報SFが形成される。つまり、極性判別信号SWがハイレベ
ルの時には、差成分が反転され、これがローレベルの時
には、反転がされない。この極性反転処理と正規化処理
で第4図Cに示すファイン情報SFが形成される。この極
性判別信号SWは、再生信号と同期したクロックに基づい
て生成される。しかし、後述のように、レベル検出領域
32X及び32Yの再生出力に基づいて極性切り替えを行うこ
とが好ましい。
差成分を正規化するのに、領域35Cの再生出力のレベ
ルSCが使用される。つまり、〔(SA−SB)/SC〕の除算
で正規化され、位置情報のファイン情報SFが得られる。
SCは、位置ずれの量と無関係に一定のレベルであり、従
来のような正規化により直線性が劣化したり、±1/2Tp
近傍でファイン情報SFの感度が零となる問題を生じな
い。
領域35Cの再生出力は、正規化のために限られず、他
の用途に拡張できる。その一つは、領域35Cの再生信号
をサーボゾーンの終端を検出することに適用できる。こ
の場合には、領域35Cに記録される信号がアドレス領域3
3、34に記録されるアドレスと同じ変調方式で変調され
る。例えばトラック番号を示すアドレスが2MBPS及び4MB
PSのFM変調されており、全ビットが“1"のアドレスが定
義されていない時には、領域35Cには、全ビットが“1"
の信号、即ち、2MBPSのパルス信号が記録される。アド
レスの復号出力から領域35Cが再生されたことが検出さ
れ、この検出によりサーボゾーンの終了が検出できる。
また、サーボゾーンの始端に関しての検出は、サーボ
ヘッダ31の再生信号で行うことができるので、例えば再
生信号と同期したクロックとサーボヘッダ31の検出信号
とからサーボゾーンの終端を予測するウインドウパルス
を発生し、このウインドウパルスの幅内で得られた領域
35Cの再生信号をサーボゾーンの終端信号として得るこ
とができる。始端及び終端の検出信号が夫々得られるの
でサーボゾーンであることを確認することができる。
更に、再生信号に対して設けられているAGCの制御に
領域35Cの再生信号を使用できる。ディジタルデータの
再生がなされるデータ領域では、AGC動作が再生信号に
基づいてなされる。サーボゾーンでは、領域35Cの再生
出力を検波して得られたAGC信号でAGC動作がなされる。
上述のサーボゾーンの検出に基づいてAGCの制御信号を
切り換えることで、サーボゾーンにおいてもAGCが動作
するようにできる。サーボゾーン内のAGCは、アドレス
信号の再生にとって効果的である。
d.アドレス情報の形成 レベル検出領域32X及び32Yとアドレス領域33及び34の
再生出力を用いてなされるアドレス情報の形成について
説明する。領域32Xの再生出力のレベルをSXとし、領域3
2Yの再生出力のレベルをSYとする。トラックピッチTpが
磁気ヘッド3のトラック幅Twの3/4倍の例では、第5図
Aに示すように位置変化に対して三角波状のレベルSX及
びSYが得られる。
上述のファイン情報SFが持つレンジをFU(この例で
は、1FU=Tp)とすると、アドレス領域33及び34に夫々
記録されているアドレスAD1及びAD2は、第5図Bに示す
ように、2FU毎に値が「2」ずつ変化し、また、互いに1
FUの位相差を有している。第5図Bにおいて、ハッチン
グ領域は、アドレスAD1及びAD2が不確定になる範囲を示
している。アドレスAD1の隣接するものが同時に再生さ
れる時、例えば第3図でH2で示す位置を磁気ヘッド3が
走査する時に、アドレスAD1が不確定となる。同様に、
アドレスAD2が不確定となる場合が生じる。しかしなが
ら、これらのアドレスAD1及びAD2の間では、アドレスが
不確定となる範囲に1FUの位相差が存在しており、従っ
て、同時に二つのアドレスが不確定とはならない。言い
換えれば、全ての位置でAD1及びAD2に何れかのアドレス
を読み取ることができる。これが可能な条件は、ハッチ
ング領域の幅をWEとすると、(1FU−WE>0)である。
前述の第1図におけるホールド回路13及び14では、2F
U毎にホールドされているアドレスが更新され、第5図
Bに示すアドレスAD1及びAD2が得られる。ドライブコン
トローラ9の位置計算ブロック21には、アドレスAD1及
びAD2と、A/D変換器8からのSX及びSYが供給される。位
置計算ブロック21では、レベルSX及びSYの大小を比較す
ることによりAD1及びAD2の一方が選択され、選択された
アドレスがアドレス情報として使用される。
第3図に示すように、アドレスAD1のセンターとレベ
ル検出領域32Yのセンターとが一致され、アドレスAD2の
センターとレベル検出領域32Xのセンターとが一致され
ている。この第3図、第5図A及び第5図Bから理解さ
れるように、(SX<SY)の関係では、アドレスAD1が選
択され、(SX>SY)の関係では、アドレスAD2が選択さ
れる。(SX=SY)の場合には、AD1又はAD2の何れか一方
が選択される。選択されたアドレスから連続的に変化す
るアドレス情報N−1,N,N+1,・・・が復号される。従
って、磁気ディスク上の全ての位置でアドレス情報を得
ることができる。このアドレス情報とファイン情報SFと
が加算されることで位置情報が得られる。
第5図Bに示すように、2FU毎に変化するアドレスを
用いる場合では、例えば256のアドレス情報を表すの
に、AD1及びAD2の両者が8ビットを必要とする。しかし
ながら、AD1の値が奇数であり、AD2の値が偶数であるこ
とは、既知であることを利用して必要ビット数を1ビッ
ト減少できる。つまり、第5図Cに示すように、2FU毎
に「1」ずつ変化するアドレスAD1及びAD2がアドレス領
域33及び34に記録される。第5図BにおけるNと第5図
Cに於けるJとは、(J=1/2N)とされる。
上述と同様に、SX及びSYの大小関係に基づいて一方の
アドレスが選択される。アドレスAD2が選択される時に
は、(2×AD2)がアドレス情報とされ、アドレスAD1が
選択される時には、(2×AD+1)がアドレス情報とさ
れる。例えば選択されたAD2がJの時には、(2×J=
2×1/2N=N)でアドレス情報が復号され、選択された
AD1がJ−1の時には、(2×(J−1)+1=2×(1
/2N−1)+1=N−1)でアドレス情報が復号され
る。従って、アドレス領域33及び34に記録されるアドレ
スデータのビット数を第5図Bに示す方法に比して、1
ビット減少できる。ビット数が同じ場合には、2倍のア
ドレス空間を表すことができる。
なお、アドレス情報は、ディスク上に形成された全て
のトラックに1対1に設けても良く、また、所定数例え
ば511本のトラック毎に繰り返されるアドレス情報を付
加しても良い。
前述のファイン情報を生成する場合には、差成分(SA
−SB)の極性が極性判別信号SWによって制御される。こ
の極性の切り替え点の位置精度が悪いと、ファイン情報
SFの直線性が悪くなる問題が生じる。この点から極性切
り替えの制御をレベル検出領域32X及び32Yの夫々の再生
信号によって行うことは、効果的である。
第3図に示されるように、領域32Xと領域35Aの間の位
置のずれ、並びに領域32Yと領域35Bの間の位置のずれが
夫々正確に1/2Tpされているので、(SX=SY)の点は、S
A及びSBのレベル変化の頂点と一致する。従って、(SX
=SY)の点で極性切り替えを行うことができる。また、
上述のようにアドレス情報が更新される点も(SX=SY)
であるので、アドレス情報の更新と極性切り替えとが同
一の位置でなされる。この結果、アドレス情報とファイ
ン情報とを加算して得られる位置情報の変化が連続的と
される。
e.変形例 位置検出領域35A及び35Bをプリ記録する時に、第6図
に示すように、トラックピッチTpと等しい幅としても良
い。但し、(Tp>Tw)のために、実質的な領域35A及び3
5Bの幅は、トラック幅Twと等しい。
アドレス領域33及び34とレベル検出領域32X及び32Yの
順序は、上述の一実施例に限定されるものではない。第
7図Aに示すように、領域33及び34の前に領域32X及び3
2Yを設けてもよく、第7図Bに示すように、領域33及び
34の間に領域32X及び32Yを設けても良い。
この発明は、所定周波数の信号が記録されたパターン
を千鳥状に並べてファイン情報を得るものに限らず、ダ
イビット方式等の他のパターンに対しても適用できる。
〔発明の効果〕
この発明は、線速度の相違等で生じるレベルの変動を
補正する正規化をディスクの径方向に連続的に形成され
た領域の再生信号により行う。従って、正規化により直
線性が劣化したり、感度が零の範囲が広がる問題を解決
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明が適用された磁気ディスクを再生する
ためのディスクドライブ装置のブロック図、第2図はデ
ィスクドライブ装置の一部のブロック図、第3図はこの
発明の一実施例のサーボゾーンの構成を示す略線図、第
4図はファイン情報の形成の説明に用いる略線図、第5
図はアドレス情報の形成の説明に用いる略線図、第6図
及び第7図はサーボゾーンの他の例を夫々示す略線図、
第8図、第9図及び第10図は従来のサーボゾーンの説明
に用いる略線図である。 図面における主要な符号の説明 1:ボイスコイルモータ、 3:磁気ヘッド、 9:ドライブコントローラ、 12:アドレスデコーダ、 31:サーボヘッダ、 32X、32Y:レベル検出領域、 33、34:アドレス領域、 35A、35B、35C:位置検出領域。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円状或いは渦巻状に複数のトラックが
    形成されたディスク状記録媒体において、 上記トラックのセンターに対して内周側と外周側とに位
    置し、且つ各再生出力のレベルが別個に検出できるよう
    に設けられた第1及び第2の位置検出領域と、 上記第1及び第2の位置検出領域とトラック方向で近接
    した位置に、上記ディスク状記録媒体の径方向に連続し
    て形成されると共に、トラック方向に一定の振幅の信号
    が記録された第3の位置検出領域とを有し、 上記第1及び第2の位置検出領域の夫々の再生信号の差
    信号を上記第3の位置検出領域の再生信号で正規化し、
    正規化された信号のレベルにより信号再生手段と上記ト
    ラックの位置関係を検出するようにしたことを特徴とす
    るディスク状記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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