JP2745698B2 - 横軸水車発電機の軸受冷却装置 - Google Patents
横軸水車発電機の軸受冷却装置Info
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- heat
- heat pipe
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- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
この発明は、横軸水車発電機の回転軸にヒートパイプ
を形成した軸受冷却装置に関する。
を形成した軸受冷却装置に関する。
約1000kw以上の横軸水車発電機の軸受の冷却は、通常
水冷のオイルクーラによつて潤滑油を冷却し、潤滑油を
循環ポンプによつて循環している。第7図はジャーナル
軸受1及びスラスト軸受3を備えた従来の横軸水車発電
機の水冷オイルクーラによる軸受冷却装置を示し、ジャ
ーナル軸受1及びスラスト軸受3から発生する熱は別置
された給水ポンプ13及び給水配管14を備えた水冷オイル
クーラ10で冷却され、ジャーナル軸受1及びスラスト軸
受3へ循環される。 しかし、軸受潤滑油の冷却に水冷オイルクーラ10を使
用すると、給水ポンプ13,給水配管14,循環ポンプ11及び
油配管12等の高価な設備が必要となり、これ等の設備の
保守・点検に労力を要する欠点があつた。また汚れた冷
却水を使用すれば、給水配管14に目づまりを生じたり、
給水配管14に腐食を生じて漏水事故を発生することがあ
つた。 第8図は従来例による横軸水車発電機の回転軸ヒート
パイプを利用した軸受冷却装置を示し、回転軸4の内部
を中空として作動液20を封入し、軸受側を発熱部としラ
ンナー6の蒸気空間8を冷却部とするヒートパイプを形
成している。 第8図において、2は軸受スタンド、4は回転軸、6
はランナー、7は回転軸ヒートパイプ、8は蒸気空間、
20は作動液、22はスラストカラーである。 第8図において、ジャーナル軸受1及びスラスト軸受
3で発生した熱の大部分は回転軸ヒートパイプ7へ熱が
流入するが、この際スラスト軸受3は、 発熱部とヒートパプ蒸発面までの熱伝導の距離が長
い。 スラストカラー22内の熱伝導及びヒートパイプ蒸発面
での熱流束(W/cm2)が大きい。 スラストカラー22は通常厚さが一様に設計するため、
スラストカラー22の発熱部からヒートパイプ表面までの
熱抵抗の増大(温度差が大きくなる)とヒートパイプの
蒸発面での熱流束が大きくなることによる熱抵抗の増大
により温度差が大きくなることで、軸受部の温度が許容
値以上となるため、出力約1000kw以上の横軸水車発電機
の軸受冷却装置への適用は困難であつた。 また、第9図に示すようにスラストカラー22に中空部
9を設け、この中空部9を回転軸ヒートパイプ7の冷却
部と連通させてスラスト軸受3のスラストカラー22の発
熱部から作動液20間の熱伝導部分及び水車側の作動液20
から流水間の熱伝導部分は、出力が増せば増すほどスラ
スト力や軸受荷重が増し軸の肉厚が厚くなり、しかも、
軸の寸法が大きくなるよりも熱損失の増加が勝り熱流束
も増すため、熱伝導部分での熱抵抗は熱伝導×熱流束の
積に正比例して熱伝導抵抗(温度差)が大きくなること
により、軸受の温度が許容値以上となるため、出力1000
kw以上の横軸水車発電機の軸冷却装置への適用は困難で
ある。第9図において、16は上ぶた、17はガイドベー
ン、18は吸出管、19は通水管である。
水冷のオイルクーラによつて潤滑油を冷却し、潤滑油を
循環ポンプによつて循環している。第7図はジャーナル
軸受1及びスラスト軸受3を備えた従来の横軸水車発電
機の水冷オイルクーラによる軸受冷却装置を示し、ジャ
ーナル軸受1及びスラスト軸受3から発生する熱は別置
された給水ポンプ13及び給水配管14を備えた水冷オイル
クーラ10で冷却され、ジャーナル軸受1及びスラスト軸
受3へ循環される。 しかし、軸受潤滑油の冷却に水冷オイルクーラ10を使
用すると、給水ポンプ13,給水配管14,循環ポンプ11及び
油配管12等の高価な設備が必要となり、これ等の設備の
保守・点検に労力を要する欠点があつた。また汚れた冷
却水を使用すれば、給水配管14に目づまりを生じたり、
給水配管14に腐食を生じて漏水事故を発生することがあ
つた。 第8図は従来例による横軸水車発電機の回転軸ヒート
パイプを利用した軸受冷却装置を示し、回転軸4の内部
を中空として作動液20を封入し、軸受側を発熱部としラ
ンナー6の蒸気空間8を冷却部とするヒートパイプを形
成している。 第8図において、2は軸受スタンド、4は回転軸、6
はランナー、7は回転軸ヒートパイプ、8は蒸気空間、
20は作動液、22はスラストカラーである。 第8図において、ジャーナル軸受1及びスラスト軸受
3で発生した熱の大部分は回転軸ヒートパイプ7へ熱が
流入するが、この際スラスト軸受3は、 発熱部とヒートパプ蒸発面までの熱伝導の距離が長
い。 スラストカラー22内の熱伝導及びヒートパイプ蒸発面
での熱流束(W/cm2)が大きい。 スラストカラー22は通常厚さが一様に設計するため、
スラストカラー22の発熱部からヒートパイプ表面までの
熱抵抗の増大(温度差が大きくなる)とヒートパイプの
蒸発面での熱流束が大きくなることによる熱抵抗の増大
により温度差が大きくなることで、軸受部の温度が許容
値以上となるため、出力約1000kw以上の横軸水車発電機
の軸受冷却装置への適用は困難であつた。 また、第9図に示すようにスラストカラー22に中空部
9を設け、この中空部9を回転軸ヒートパイプ7の冷却
部と連通させてスラスト軸受3のスラストカラー22の発
熱部から作動液20間の熱伝導部分及び水車側の作動液20
から流水間の熱伝導部分は、出力が増せば増すほどスラ
スト力や軸受荷重が増し軸の肉厚が厚くなり、しかも、
軸の寸法が大きくなるよりも熱損失の増加が勝り熱流束
も増すため、熱伝導部分での熱抵抗は熱伝導×熱流束の
積に正比例して熱伝導抵抗(温度差)が大きくなること
により、軸受の温度が許容値以上となるため、出力1000
kw以上の横軸水車発電機の軸冷却装置への適用は困難で
ある。第9図において、16は上ぶた、17はガイドベー
ン、18は吸出管、19は通水管である。
バルブ水車やカプラン水車の回転軸は、従来より回転
軸の中心部に穴を開けて水車ランナー羽根角度を出力に
より可変とするように制御するため使用しているので、
これらの水車の回転軸の軸穴を回転軸ヒートパイプに使
用することは困難である。また軸穴を回転軸ヒートパイ
プとする方法では、万一軸にクラックや溶接不良が生じ
た場合には短時間で作動液を放出して空気を前記回転軸
ヒートパイプ内に吸収し、ヒートパイプとしての機能を
しなくなつたり、または冷却性能が低下し軸受部の温度
を許容値以下にすることが困難となる等の問題があつ
た。 この発明は、横軸水車発電機のジャーナル軸受及びス
ラスト軸受から発生する熱を回転軸ヒートパイプを介し
て冷却するさいに、ヒートパイプの冷却部側での通水部
軸方向長さを伸ばすことなく、通水部の対流熱抵抗を低
減するようにした軸受冷却装置を提供することを目的と
する。
軸の中心部に穴を開けて水車ランナー羽根角度を出力に
より可変とするように制御するため使用しているので、
これらの水車の回転軸の軸穴を回転軸ヒートパイプに使
用することは困難である。また軸穴を回転軸ヒートパイ
プとする方法では、万一軸にクラックや溶接不良が生じ
た場合には短時間で作動液を放出して空気を前記回転軸
ヒートパイプ内に吸収し、ヒートパイプとしての機能を
しなくなつたり、または冷却性能が低下し軸受部の温度
を許容値以下にすることが困難となる等の問題があつ
た。 この発明は、横軸水車発電機のジャーナル軸受及びス
ラスト軸受から発生する熱を回転軸ヒートパイプを介し
て冷却するさいに、ヒートパイプの冷却部側での通水部
軸方向長さを伸ばすことなく、通水部の対流熱抵抗を低
減するようにした軸受冷却装置を提供することを目的と
する。
上記目的は、ランナーと直結する回転軸がケーシング
外部のジャーナル軸受及びスラスト軸受により水平に支
承され、前記回転軸の外周に前記ジャーナル軸受及びス
ラスト軸受を発熱部とし、水路に露出するランナー側通
水部を冷却部とするヒートパイプを形成する横軸水車発
電機において、前記回転軸外周及びスラスト軸受のスラ
ストカラーを被い、前記ジャーナル軸受及びスラスト軸
受から前記ランナー側通水部に連通する放射状の複数の
溝からなる中空部を形成するように前記回転軸に取り付
けたヒートパイプ外コンテナと、このヒートパイプ外コ
ンテナの前記ランナー側通水部付近の外表面前周に亘り
円周方向に連なる放熱フインを備え、そのさい前記中空
部に作動液を封入してヒートパイプを構成した横軸水車
発電機の軸受冷却装置によつて達成される。
外部のジャーナル軸受及びスラスト軸受により水平に支
承され、前記回転軸の外周に前記ジャーナル軸受及びス
ラスト軸受を発熱部とし、水路に露出するランナー側通
水部を冷却部とするヒートパイプを形成する横軸水車発
電機において、前記回転軸外周及びスラスト軸受のスラ
ストカラーを被い、前記ジャーナル軸受及びスラスト軸
受から前記ランナー側通水部に連通する放射状の複数の
溝からなる中空部を形成するように前記回転軸に取り付
けたヒートパイプ外コンテナと、このヒートパイプ外コ
ンテナの前記ランナー側通水部付近の外表面前周に亘り
円周方向に連なる放熱フインを備え、そのさい前記中空
部に作動液を封入してヒートパイプを構成した横軸水車
発電機の軸受冷却装置によつて達成される。
この発明は、回転軸外周及びスラスト軸受のスラスト
カラーを被い、前記ジャーナル軸受及びスラスト軸受か
ら前記ランナー側通水部に連通する中空部を形成するよ
うに前記回転軸に取り付けたヒートパイプ外コンテナ
と、このヒートパイプ外コンテナの前記ランナー側通水
部付近の外表面全周に亘り円周方向に連なる放熱フイン
を備え、そのさい前記中空部に作動液を封入してヒート
パイプを構成したので、ヒートパイプの作動流体から通
水部間の熱伝導距離を短くするとともに、放熱フインを
コンテナ外周に蝸旋状または円周状に設けることによ
り、伝熱面積を増すと同時にらせん状の放熱フインの回
転でポンプ作用を生じ、対流熱伝導効果を高めることが
できる。
カラーを被い、前記ジャーナル軸受及びスラスト軸受か
ら前記ランナー側通水部に連通する中空部を形成するよ
うに前記回転軸に取り付けたヒートパイプ外コンテナ
と、このヒートパイプ外コンテナの前記ランナー側通水
部付近の外表面全周に亘り円周方向に連なる放熱フイン
を備え、そのさい前記中空部に作動液を封入してヒート
パイプを構成したので、ヒートパイプの作動流体から通
水部間の熱伝導距離を短くするとともに、放熱フインを
コンテナ外周に蝸旋状または円周状に設けることによ
り、伝熱面積を増すと同時にらせん状の放熱フインの回
転でポンプ作用を生じ、対流熱伝導効果を高めることが
できる。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。第
1図はこの発明の実施例による横軸水車発電機の軸受冷
却装置の断面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3
図は第1図のB−B断面図、第4図はこの発明の実施例
による回転軸ヒートパイプの断面図、第5図は第4図の
ヒートパイプ外コンテナの断面図、第6図は第5図のC
−C断面図である。第1図ないし第6図において、第7
図,第8図及び第9図と同じ部位は同じ番号を付してあ
る。 第1図において、ランナー6と直結する回転軸4がケ
ーシングを貫通し、回転軸4を軸受スタンド2に収容さ
れたジャーナル軸受1及びスラスト軸受3により水平に
支持し、回転軸4の他端には図示されていない発電機を
結合している。軸受スタンド2には潤滑油5を封入して
いる。 回転軸4の外周及びスラスト軸受3のスラストカラー
22を被い、ジャーナル軸受1及びスラスト軸受3からラ
ンナー6側通水部に連通する放射状の複数の溝からなる
中空部9を形成するように前記回転軸4に取り付けたヒ
ートパイプ外コンテナ24を設け、前記中空部9に作動液
20を封入して回転軸ヒートパイプ7を形成している。こ
の回転軸ヒートパイプ7は、スラストカラー22とジャー
ナル軸受1を発熱部とし、ランナー6側のランナーボス
部と上蓋間の漏洩水とバランスパイプに流れる水を通水
管19内のドーナツ状中空部に通水し、この部分の水に放
熱するように構成している。第1図において16は上ぶ
た、17はガイドベーン、18は吸出管、19は通水管であ
る。 第2図において、回転軸ヒートパイプの通水冷却部の
ヒートパイプ外コンテナ24のランナー側通水部付近の外
表面全周に亘り円周方向に連なる蝸旋状または円板状の
放熱フイン26を備え、この放熱フイン26はヒートパイプ
外コンテナ24と一体に(切削加工あるいは円板をろー付
けや溶接などで結合)構成している。このヒートパイプ
外コンテナ24はコンテナリブ25及び放射状の複数の溝か
らなる中空部9を備え、この中空部9は蒸気空間8に連
通している。 第3図において、スラスト軸受3のスラストカラー22
にはスラストカラーリブ23を備え、この隣り合うスラス
トカラーリブ23の間に中空部9を形成し、この中空部9
は冷却部まで連通していて、作動液20の蒸気が充満す
る。 第4図において、回転軸4の外周に取りつけたヒート
パイプ外コンテナ24の冷却部付近の外周に円周方向の放
熱フイン26を取り付けている。22はスラストカラー、23
はスラストカラーリブ、25はコンテナリブである。第5
図において、ヒートパイプ外コンテナ24は、回転軸ヒー
トパイプの冷却部にコンテナリブ25を有し、このコンテ
ナリブ25は内径側を回転軸4に接し、ヒートパイプ外コ
ンテナ24の外径側に全周にわたり円周方向に連なる放熱
フイン26を備えている。 第6図において、ヒートパイプ外コンテナ24はコンテ
ナリブ25を有し、この隣り合うコンテナリブ25の間に放
射状の中空部9を形成し、中空部9は蒸気空間8に連通
し、ヒートパイプ外コンテナ24の外径側に全周にわたり
円周方向に連なる放熱フイン26を備えている。 回転軸4がスラスト力を受けて回転することにより、
スラスト軸受3とスラストカラー22が摩擦により発熱す
る。またジャーナル軸受1は、回転軸4とロータの自重
により荷重を受け、回転により発熱する。スラスト軸受
3のパッド部の熱は潤滑油5に伝えられる。一方ヒート
パイプのスラストカラーリブ23の熱はスラストカラー22
を介して作動液20に伝えられるとともに、ジャーナル部
の熱はヒートパイプ外コンテナ24を介し作動液20に伝え
られて蒸発し、蒸気となつて冷却部であるランナー6側
に移動し、ヒートパイプ外コンテナ24の外径側の放熱フ
イン26を介して放熱し、凝縮して液体となる。凝縮した
液は、回転による遠心力で外径側に押しやられ平滑作用
で径の大きい発熱部(軸受側)に還流される。 ヒートパイプ外コンテナ24の冷却部の外側に設けられ
た周方向の放熱フイン26は、この放熱フイン26がない場
合に比較して、伝熱面積を3〜5倍程度まで増大でき
る。これにより、通水冷却部での対流伝熱抵抗を1/3〜1
/5に縮小することができる。潤滑油5に伝達された熱の
一部は、軸受スタンド2の外表面から空気中に放熱され
る。作動液20はスラストカラー22の中空部9を満たす程
度の量を減圧封入する。
1図はこの発明の実施例による横軸水車発電機の軸受冷
却装置の断面図、第2図は第1図のA−A断面図、第3
図は第1図のB−B断面図、第4図はこの発明の実施例
による回転軸ヒートパイプの断面図、第5図は第4図の
ヒートパイプ外コンテナの断面図、第6図は第5図のC
−C断面図である。第1図ないし第6図において、第7
図,第8図及び第9図と同じ部位は同じ番号を付してあ
る。 第1図において、ランナー6と直結する回転軸4がケ
ーシングを貫通し、回転軸4を軸受スタンド2に収容さ
れたジャーナル軸受1及びスラスト軸受3により水平に
支持し、回転軸4の他端には図示されていない発電機を
結合している。軸受スタンド2には潤滑油5を封入して
いる。 回転軸4の外周及びスラスト軸受3のスラストカラー
22を被い、ジャーナル軸受1及びスラスト軸受3からラ
ンナー6側通水部に連通する放射状の複数の溝からなる
中空部9を形成するように前記回転軸4に取り付けたヒ
ートパイプ外コンテナ24を設け、前記中空部9に作動液
20を封入して回転軸ヒートパイプ7を形成している。こ
の回転軸ヒートパイプ7は、スラストカラー22とジャー
ナル軸受1を発熱部とし、ランナー6側のランナーボス
部と上蓋間の漏洩水とバランスパイプに流れる水を通水
管19内のドーナツ状中空部に通水し、この部分の水に放
熱するように構成している。第1図において16は上ぶ
た、17はガイドベーン、18は吸出管、19は通水管であ
る。 第2図において、回転軸ヒートパイプの通水冷却部の
ヒートパイプ外コンテナ24のランナー側通水部付近の外
表面全周に亘り円周方向に連なる蝸旋状または円板状の
放熱フイン26を備え、この放熱フイン26はヒートパイプ
外コンテナ24と一体に(切削加工あるいは円板をろー付
けや溶接などで結合)構成している。このヒートパイプ
外コンテナ24はコンテナリブ25及び放射状の複数の溝か
らなる中空部9を備え、この中空部9は蒸気空間8に連
通している。 第3図において、スラスト軸受3のスラストカラー22
にはスラストカラーリブ23を備え、この隣り合うスラス
トカラーリブ23の間に中空部9を形成し、この中空部9
は冷却部まで連通していて、作動液20の蒸気が充満す
る。 第4図において、回転軸4の外周に取りつけたヒート
パイプ外コンテナ24の冷却部付近の外周に円周方向の放
熱フイン26を取り付けている。22はスラストカラー、23
はスラストカラーリブ、25はコンテナリブである。第5
図において、ヒートパイプ外コンテナ24は、回転軸ヒー
トパイプの冷却部にコンテナリブ25を有し、このコンテ
ナリブ25は内径側を回転軸4に接し、ヒートパイプ外コ
ンテナ24の外径側に全周にわたり円周方向に連なる放熱
フイン26を備えている。 第6図において、ヒートパイプ外コンテナ24はコンテ
ナリブ25を有し、この隣り合うコンテナリブ25の間に放
射状の中空部9を形成し、中空部9は蒸気空間8に連通
し、ヒートパイプ外コンテナ24の外径側に全周にわたり
円周方向に連なる放熱フイン26を備えている。 回転軸4がスラスト力を受けて回転することにより、
スラスト軸受3とスラストカラー22が摩擦により発熱す
る。またジャーナル軸受1は、回転軸4とロータの自重
により荷重を受け、回転により発熱する。スラスト軸受
3のパッド部の熱は潤滑油5に伝えられる。一方ヒート
パイプのスラストカラーリブ23の熱はスラストカラー22
を介して作動液20に伝えられるとともに、ジャーナル部
の熱はヒートパイプ外コンテナ24を介し作動液20に伝え
られて蒸発し、蒸気となつて冷却部であるランナー6側
に移動し、ヒートパイプ外コンテナ24の外径側の放熱フ
イン26を介して放熱し、凝縮して液体となる。凝縮した
液は、回転による遠心力で外径側に押しやられ平滑作用
で径の大きい発熱部(軸受側)に還流される。 ヒートパイプ外コンテナ24の冷却部の外側に設けられ
た周方向の放熱フイン26は、この放熱フイン26がない場
合に比較して、伝熱面積を3〜5倍程度まで増大でき
る。これにより、通水冷却部での対流伝熱抵抗を1/3〜1
/5に縮小することができる。潤滑油5に伝達された熱の
一部は、軸受スタンド2の外表面から空気中に放熱され
る。作動液20はスラストカラー22の中空部9を満たす程
度の量を減圧封入する。
この発明によれば、回転軸外周及びスラスト軸受のス
ラストカラーを被い、ジャーナル軸受及びスラスト軸受
からランナー側通水部に連通する放射状の複数の溝から
なる中空部を形成するように前記回転軸に取り付けたヒ
ートパイプ外コンテナと、このヒートパイプ外コンテナ
の前記ランナー側通水部付近の外表面全周に亘り円周方
向に連なる放熱フインを備え、そのさい前記中空部に作
動液を封入してヒートパイプを構成したことにより、 回転軸ヒートパイプの冷却部の伝熱面積が従来にくら
べて3〜5倍となるので、冷却のための有効面積を大幅
に増大させる。 コンテナの加工のために、回転軸の強度低下をきたす
ことがない。 同一温度差とした場合、対流伝熱抵抗を小さくできる
ので、放熱量が同じであれば、軸方向長さを短くできる
ため、ヒートパイプの冷却部の寸法を縮小できる。 コンテナ冷却部の中空部を流通する冷却水は、蝸旋状
の放熱フインの回転にともなつて通水するため、流体損
失を少なくできる。 円周方向の放熱フインのため切削加工が容易となり、
ヒートパイプの加工コストを低減できる。以上により、
通水冷却部での対流伝熱抵抗を低減させ、冷却効率を高
めるので、出力1000kw以上の横軸水車発電機または横軸
ポンプなどの軸受冷却に使用できて、軸受冷却装置の信
頼性を向上させることができる。
ラストカラーを被い、ジャーナル軸受及びスラスト軸受
からランナー側通水部に連通する放射状の複数の溝から
なる中空部を形成するように前記回転軸に取り付けたヒ
ートパイプ外コンテナと、このヒートパイプ外コンテナ
の前記ランナー側通水部付近の外表面全周に亘り円周方
向に連なる放熱フインを備え、そのさい前記中空部に作
動液を封入してヒートパイプを構成したことにより、 回転軸ヒートパイプの冷却部の伝熱面積が従来にくら
べて3〜5倍となるので、冷却のための有効面積を大幅
に増大させる。 コンテナの加工のために、回転軸の強度低下をきたす
ことがない。 同一温度差とした場合、対流伝熱抵抗を小さくできる
ので、放熱量が同じであれば、軸方向長さを短くできる
ため、ヒートパイプの冷却部の寸法を縮小できる。 コンテナ冷却部の中空部を流通する冷却水は、蝸旋状
の放熱フインの回転にともなつて通水するため、流体損
失を少なくできる。 円周方向の放熱フインのため切削加工が容易となり、
ヒートパイプの加工コストを低減できる。以上により、
通水冷却部での対流伝熱抵抗を低減させ、冷却効率を高
めるので、出力1000kw以上の横軸水車発電機または横軸
ポンプなどの軸受冷却に使用できて、軸受冷却装置の信
頼性を向上させることができる。
第1図はこの発明の実施例による横軸水車発電機の軸受
冷却装置の断面図、第2図は第1図のA−A断面図、第
3図は第1図のB−B断面図、第4図はこの発明の実施
例による回転軸ヒートパイプの断面図、第5図は第4図
のヒートパイプ外コンテナの断面図、第6図は第5図の
C−C断面図、第7図は従来の横軸水車発電機の水冷オ
イルクーラによる軸受冷却装置の断面図、第8図は従来
例による横軸水車発電機の回転軸ヒートパイプを利用し
た軸受冷却装置の断面図、第9図は他の従来例による回
転軸ヒートパイプを利用した軸受冷却装置の断面図であ
る。 1:ジャーナル軸受、3:スラスト軸受、4:回転軸、6:ラン
ナー、7:回転軸ヒートパイプ、8:蒸気空間、9:中空部、
20:作動液、 22:スラストカラー、23:スラストカラーリブ、24:ヒー
トパイプ外コンテナ、25:コンテナリブ、26:放熱フイ
ン。
冷却装置の断面図、第2図は第1図のA−A断面図、第
3図は第1図のB−B断面図、第4図はこの発明の実施
例による回転軸ヒートパイプの断面図、第5図は第4図
のヒートパイプ外コンテナの断面図、第6図は第5図の
C−C断面図、第7図は従来の横軸水車発電機の水冷オ
イルクーラによる軸受冷却装置の断面図、第8図は従来
例による横軸水車発電機の回転軸ヒートパイプを利用し
た軸受冷却装置の断面図、第9図は他の従来例による回
転軸ヒートパイプを利用した軸受冷却装置の断面図であ
る。 1:ジャーナル軸受、3:スラスト軸受、4:回転軸、6:ラン
ナー、7:回転軸ヒートパイプ、8:蒸気空間、9:中空部、
20:作動液、 22:スラストカラー、23:スラストカラーリブ、24:ヒー
トパイプ外コンテナ、25:コンテナリブ、26:放熱フイ
ン。
Claims (1)
- 【請求項1】ランナと直結する回転軸がケーシング外部
のジャーナル軸受及びスラスト軸受により水平に支承さ
れ、前記回転軸の外周に前記ジャーナル軸受及びスラス
ト軸受を発熱部とし、水路に露出するランナー側通水部
を冷却部とするヒートパイプを形成する横軸水車発電機
において、前記回転軸外周及びスラスト軸受のスラスト
カラーを被い、前記回転軸及びスラスト軸受から前記ラ
ンナ側通水部に連通する放射状の複数の溝からからなる
中空部を形成するように前記回転軸に取り付けたヒート
パイプ外コンテナと、このヒートパイプ外コンテナの前
記ランナ側通水部付近の外表面全周に亘り円周方向に連
なる放熱フィンを備え、そのさい前記中空部に作動液を
封入してヒートパイプを構成したことを特徴とする横軸
水車発電機の軸受冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1174687A JP2745698B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 横軸水車発電機の軸受冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1174687A JP2745698B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 横軸水車発電機の軸受冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0343675A JPH0343675A (ja) | 1991-02-25 |
JP2745698B2 true JP2745698B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=15982930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1174687A Expired - Lifetime JP2745698B2 (ja) | 1989-07-06 | 1989-07-06 | 横軸水車発電機の軸受冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2745698B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101597537B1 (ko) * | 2013-09-27 | 2016-02-25 | 정진 | 핸드레일 걸이 장치 |
US9441607B2 (en) | 2013-10-22 | 2016-09-13 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Marine current power generation device |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58178013A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-18 | Hitachi Seiko Ltd | 回転軸の熱変位低減装置 |
JPS62251474A (ja) * | 1986-04-25 | 1987-11-02 | Fuji Electric Co Ltd | 横軸水車発電機の軸受冷却装置 |
-
1989
- 1989-07-06 JP JP1174687A patent/JP2745698B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0343675A (ja) | 1991-02-25 |
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