JP2744517B2 - コンベア搬送物搬出方法及びそれに用いるパレット - Google Patents

コンベア搬送物搬出方法及びそれに用いるパレット

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JP2744517B2 JP23707490A JP23707490A JP2744517B2 JP 2744517 B2 JP2744517 B2 JP 2744517B2 JP 23707490 A JP23707490 A JP 23707490A JP 23707490 A JP23707490 A JP 23707490A JP 2744517 B2 JP2744517 B2 JP 2744517B2
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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、板材に載せられてコンベア上を搬送される
コンベア搬送物をコンベア外へ搬出する方法及びそれに
用いるパレットに関する。
<従来の技術> 従来、例えば段ボール工場において、カットシート等
をローラコンベア等により搬送する場合、カットシート
等をベニア板上に積層して行う。そして、搬送したカッ
トシート等をコンベア外へ搬出する場合には、ベニア板
上のカットシート等をパレットに積み替え、カットシー
ト等をパレットに載せた状態でフォークリフトにより搬
出する。
このように、従来、種々の搬送物を搬送する場合、コ
ンベアで搬送する際にはベニア板等の板材に載せ、コン
ベア外ではパレットに載せてフォークリフトで搬送する
ことが多い。
<発明が解決しようとする課題> しかし、板材に載せられてコンベアにより搬送された
搬送物のパレットへ移し替えは、手作業によらなければ
ならず、手間がかかるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑み、板材に載せられてコ
ンベア上を搬送されるコンベア搬送物を容易にコンベア
外へ搬出できるコンベア搬送物搬出方法及びそれに用い
るパレットを提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 前記目的を達成する本発明に係る第一のコンベア搬送
物搬出方法は、板材に載せられてコンベア上を搬送され
る搬送物をコンベア外へ搬出する方法において、少なく
とも一端面が開口している二本の角パイプ材をコンベア
を横切る状態で互いに平行に且つその上面がコンベア搬
送面と面一となる状態に載置し、これら二本の角パイプ
材上に上記板材を搬送すると共に該角パイプ材の開口に
フォークリフトのフォークを差し込み、このフォークを
上昇させることで上記板材と上記角パイプとが一体化し
たパレット上に上記搬送物が載置された状態とし且つこ
の状態のままフォークリフトにより搬送物を搬出するこ
とを特徴とし、 また、第二の方法は上記第一の方法において、角パイ
プ材の上面に滑り防止部材が設けられており、フォーク
を上昇させた際に上記滑り防止部材が該板材と上記角パ
イプ材とが一体化されることを特徴とし、 さらに、第三の方法は上記第一の方法又は第二の方法
において、フォークを上昇させることにより板材と角パ
イプ材とが一体化したパレット上に搬送物が載置された
状態とした後、この状態のままフォークリフトにより搬
送物を搬出して一旦他の板材上に載置することで上記角
パイプ材の下面又は該他の板材の上面の何れかに取付け
られた吸盤を介して上記角パイプ材と他の板材とを吸着
させて角パイプ材の上下側に二枚の板材が一体化したパ
レットを形成し、このパレット上に載せた状態で上記搬
送物をフォークリフトにより搬送することを特徴とす
る。
一方、本発明に係るパレットは、少なくとも一端が開
口している二本の角パイプ材が互いに平行に板材の一面
に配されており且つ該板材と各パイプ材とが吸盤を介し
て吸着・固定されてなることを特徴とし、 また、少なくとも一端が開口している二本の角パイプ
材が互いに平行に二枚の板材間に配されており且つ該板
材と角パイプ材とが吸盤を介して吸着・固定されてなる
ことを特徴とする。
<作用> 前記構成の方法では、コンベアで搬送する際には取扱
い易い板材を用いることができ、一方、コンベア外に搬
出する際には上記板材をパレット化してフォークリフト
で容易に搬送することができる。
このとき、角パイプ材の上面に滑り防止部材を設けて
おけば形成したパレットが安定化され、また、さらに下
面あるいは他の板材の上面に吸盤を取付けておけば角パ
イプ材の下画側にも板材が吸着したパレットが容易に形
成でき、例えば載置された搬送物の上に積み重ねること
が可能となる。
また、ここで形成されたパレットは、通常、コンベア
搬送に使用される板材を用いて特別に手を加えずに形成
されたものであり、さらに容易に分解して再びコンベア
搬送に供することができる。
<実 施 例> 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
第1図(a)〜(d)には一実施例に係るコンベア搬
送物搬出方法を示す。第1図(a)に示すように搬送物
である段ボールのカットシート1は板材であるベニア板
2上に積載されてローラコンベア3上を搬送されてい
る。ローラコンベア3の搬出部には二本の角パイプ4が
コンベアを横切るように載置されている。二本の角パイ
プ4は少なくとも一端面に開口4aが形成された中空の角
パイプ材でその上面4bがコンベア搬送面よりわずかに下
方に位置するようになっており、それぞれコンベア3の
各ローラ3aと平行に且つ両角パイプ4のピッチはフォー
クリフトの二本のフォークのピッチと一致するようにな
っている。
また、本実施例では、角パイプ4は下側に積層された
複数本もの同様な角パイプ4A上に載置されており、これ
ら角パイプ4Aはそれぞれ油圧等の図示しない駆動手段に
より、角パイプ4が取り除かれた後に順次上昇されるよ
うになっている。勿論、角パイプ4は一本一本載置する
ようにしてもよい。
さらに、角パイプ4の材質は特に限定されず、例えば
木製,合成樹脂製,金属製などであればよいが、本実施
例の場合、ベニア板2との密着性を考えると、少なくと
も上面の摩擦係数が高い方がよく、例えば上面4bにゴム
板等を貼ったり、上面4bに滑り止めの加工したりして、
滑り防止部材を設けておくのが好ましい。
ここで、カットシート1をローラコンベア3外へ搬出
するには、第1図(b)に示すように、カットシート1
が載置されたベニア板2を二本の角パイプ4の上方まで
搬送する。そして、第1図(c)に示すように、図示し
ないフォークリフトのフォーク5を角パイプ4の開口4a
に差し込み、該フォーク5を上昇させる。これにより、
角パイプ4の上面4bがベニア板2の下面に密着し、フォ
ーク5に角パイプ4と共にベニア板2及びカットシート
1が保持される。つまり、二本の角パイプ4とベニア板
2とでパレット6が形成され、該パレット6上にカット
シート1が載置された状態になる。よって、この状態で
フォークリフトにより搬出し、第1図(d)に示すよう
に、所望な場所まで搬送して降ろすことができる。
上述した実施例ではパレット6はベニア板2と角パイ
プ4とが摩擦力で密着することにより形成されている
が、両者の密着をより強固にする例を第2図(a),
(b)に示す。なお、第1図と同一部材には同一符号を
付して重複した説明は省略する。
この実施例では角パイプ4の上面4bに滑り防止部材と
して吸盤7が取付けられている。したがってカットシー
ト1が載ったベニア板2を角パイプ4の上方に搬送した
後、両角パイプ4をフォーク5により上昇するようにす
ると、カットシート1の重量により吸盤7がベニア板2
の下面に吸着し、両者は固定される。すなわち、この場
合、ベニア板2と角パイプ4とが吸盤7を介して吸着・
固定されてパレット6Aが形成される。
また、以上説明したパレット6,6Aを第1図(d)のよ
うに積載されたカットシート1上にさらに積み重ねる場
合、間に他のベニア板を挾まなければならないが、この
作業を簡単に行う方法を第3図(a)〜(d)に示す。
第3図(a)に示すように、ローラコンベア3を横切
るように載置されている角パイプ4の上面4b及び下面4c
にはそれぞれ吸盤7a,7bが取付けられている。したがっ
て、カットシート1が載ったベニア板2を角パイプ4の
上方に搬送した後、両角パイプ4をフォーク5により上
昇するようにすると、上面4bに取付けられている吸盤7a
がベニア板2の下面に吸着し、両者は吸盤7aを介して固
定される。さらに、これを床面等に載置されている他の
ベニア板2A上に降ろすと、下面4cに取付けられている吸
盤7bがベニア板2Aの上面に吸着する。すなわち、これに
より、二本の角パイプ4の上下面4b,4cにそれぞれ吸盤7
a,7bを介してベニア板2,2Aが吸着・固定されたパレット
6Bが形成される。そして、フォーク5を再び上昇させる
と、このパレット6Bがカットシート1と共にフォーク5
に保持される(第3図(c)参照)ので、これをそのま
ま第3図(d)に示すように、積層されているカットシ
ート1の上に積み重ねることができる。
なお、本実施例では、吸盤7bの角パイプ4の下面4cに
取付けたベニア板2Aの上面に取付けておくこともでき、
この場合、角パイプ4の下面4cはなめらかな方が好まし
い。また、これらの実施例においては、角パイプ4の上
面4bの吸盤7aの代りにゴム板等の他の滑り防止部材を設
けることができるのは勿論である。さらに角パイプ4の
上面4bには吸盤7aの代りにゴム板等を設けると共に吸盤
7bをベニア板2Aの上面に設けた場合には、上述した第一
の実施例のように角パイプ4の下に他の角パイプ4Aを積
載して供給することができることは言うまでもない。
以上、いくつかの実施例で示したように、本発明に係
るコンベア搬送物搬出方法によると、ベニア板2等の板
材に載って搬送されるカットシート1等の搬送物を、板
材をパレット化することにより容易にコンベア外へ搬出
することができる。
また、上述した実施例で形成されたパレット、特にパ
レット6A,6Bは特別の作業を必要とせずに搬出作業の途
中で簡単パレット化されたものであり、また、使用後は
容易に分解できて再び板材として使用できるものであ
り、非常に操作性の高いものである。
<発明の効果> 以上説明したように、本発明に係るコンベア搬送物搬
出方法によれば、板材に載ってコンベア上を搬送される
搬送物をパレットへの積み替え作業することなく、板材
をパレット化することにより、容易にコンベア外へ搬出
することができる。
また、本発明に係るパレットは、特別の組立てをする
ことなく、搬出作業と共にパレット化され、使用後には
容易に分解できるものであり、安価で且つ非常に使用勝
手のよいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はそれぞれ実施例に係るコンベア搬送物
搬出方法の作業工程を示す説明図である。 図面中、 1はカットシート(搬送物)、 2はベニア板(板材)、 3はローラコンベア、 4は角パイプ、 4aは開口、 4bは上面、 4cは下面、 5はフォーク、 6,6A,6Bはパレット、 7,7a,7bは吸盤である。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板材に載せられてコンベア上を搬送される
    搬送物をコンベア外へ搬出する方法において、 少なくとも一端面が開口している二本の角パイプ材をコ
    ンベアを横切る状態で互いに平行に且つその上面がコン
    ベア搬送面と面一となる状態に載置し、 これら二本の角パイプ材上に上記板材を搬送すると共に
    該角パイプ材の開口にフォークリフトのフォークを差し
    込み、 このフォークを上昇させることで上記板材と上記角パイ
    プとが一体化したパレット上に上記搬送物が載置された
    状態とし且つこの状態のままフォークリフトにより搬送
    物を搬出する、 ことを特徴とするコンベア搬送物搬送方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、角パイプ材の上面に滑
    り防止部材が設けられており、 フォークを上昇させた際に上記滑り防止部材を介して該
    板材と上記角パイプ材とが一体化される、 ことを特徴とするコンベア搬送物搬出方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 フォークを上昇させることにより板材と角パイプ材とが
    一体化したパレット上に搬送物が載置された状態とした
    後、 この状態のままフォークリフトににより搬送物を搬出し
    て一旦他の板材上に載置することで上記角パイプ材の下
    面又は該他の板材の上面の何れかに取付けられた吸盤を
    介して上記角パイプ材と他の板材とを吸着させて角パイ
    プ材の上下側に二枚の板材が一体化したパレットを形成
    し、 このパレット上に載せた状態で上記搬送物をフォークリ
    フトにより搬送する、 ことを特徴とするコンベア搬送物搬出方法。
  4. 【請求項4】少なくとも一端が開口している二本の角パ
    イプ材が互いに平行に板材の一面に配されており且つ該
    板材と角パイプ材とが吸盤を介して吸着・固定されてな
    ることを特徴とするパレット。
  5. 【請求項5】少なくとも一端が開口している二本の角パ
    イプ材が互いに平行に二枚の板材間に配されており且つ
    該板材と角パイプ材とが吸盤介して吸着・固定されてな
    ることを特徴とするパレット。
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JP6981765B2 (ja) * 2017-04-06 2021-12-17 トーヨーカネツ株式会社 物品移載装置

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