JP2744482B2 - ストライプ状貼付剤の製造方法 - Google Patents

ストライプ状貼付剤の製造方法

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JP2744482B2 JP24315689A JP24315689A JP2744482B2 JP 2744482 B2 JP2744482 B2 JP 2744482B2 JP 24315689 A JP24315689 A JP 24315689A JP 24315689 A JP24315689 A JP 24315689A JP 2744482 B2 JP2744482 B2 JP 2744482B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明はストライプ状貼付剤の製造方法に関するもの
であり、更に詳しくは、支持シートと剥離シートとの間
でサンドイッチ状に挟まれた状態に、それぞれ帯状の水
性粘着剤層と油性粘着剤層とを、交互に並んで接触した
状態に形成するストライプ状貼付剤の製造方法に関する
ものである。
「従来の技術」 特開昭63−9443号には、この種の貼付剤の製造方法と
して、支持シートの一面へ長手方向に沿って一定の間隔
で複数列帯状に油性粘着剤層を塗着(熱溶融塗着)形成
し、剥離シートの一面へ長手方向に沿って前記帯状の油
性粘着剤層の幅とほぼ等しい間隔で複数列帯状に水性粘
着剤層を塗着形成し、この支持シートと剥離シートと
を、油性粘着剤層相互の間に前記水性粘着剤層が詰まる
状態で長手方向に沿い順次圧着する方法が提案されてい
る。
前記油性粘着剤層と水性粘着剤層とは、当然異なる色
である。
前記のように、支持シートに油性粘着剤層を塗着形成
するのは、熱溶融させた油性粘着剤は温度低下により急
速に固まるので、剥離シートに加熱溶融状態で油性粘着
剤層を帯状に塗着形成し、この剥離シートの油性粘着剤
層が形成されている面を支持シートに圧着しても、油性
粘着剤層が固まっていて油性粘着剤が支持シートへ充分
に定着しないことによる。
「発明が解決しようとする課題」 前述の従来の製造方法によると、第4図で例示するよ
うに、透明な剥離シートの側(中が見える面)におい
て、油性粘着剤層3と水性粘着剤層4との境界線が不均
一なじぐざぐ状になる。
発明者らが詳細に検討したところによれば、その原因
は次のとおりである。
すなわち、第5図のように、支持シート2に加熱溶融
状態で油性粘着剤層3を所定の間隔で複数列帯状に塗着
形成すると、油性粘着剤層3は、各部において一定では
ないが断面においてやや中高の状態で支持シート2に定
着し、この状態のまま急速に固まる。
他方、剥離シート1に水性粘着剤層4を所定の間隔で
複数列帯状に塗着形成すると、水性粘着剤層4は同図の
ように断面においてやや中高の状態になるが、急速には
固まらずしばらくは軟らかい状態を維持する。
この状態で両シート1,2を相互の粘着層3,4が嵌まり合
うよう第6図のように圧着すると、この圧着により、固
化していない軟らかい水性粘着層4の粘着剤が、剥離シ
ート1と既に固化している油性粘着層3の両側端部上面
との間に不均一に入り込んだ状態になる。
このように、水性粘着剤層4が剥離シート1側で部分
的に広がると、剥離シート1を透して両層3,4の境界が
前述のように不均一なじぐざぐ状になって見え、外観が
甚だ損なわれる。
また、皮膚に対する粘着力は油性粘着剤層3の方がは
るかに強いので、普通は水性粘着剤層4の幅より油性粘
着剤層3の幅を大きく設定するが、前述のように油性粘
着剤層3の粘着面(剥離シート1の側)の幅が製造工程
で狭くなると、貼付剤の粘着力が総体的に弱くなり、皮
膚に貼付した場合に皮膚から剥がれ易くなる。
本発明の目的は、前述のような欠点を改善したストラ
イプ状貼付剤の製造方法を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 発明者らは、従来方法によって製造したときに、油性
粘着剤層と水性粘着剤層との表面の境界が不均一なじぐ
ざぐ状になる前述の原因に鑑み、前述の目的を達成する
ため、次のような製造方法を提供するものである。
すなわち、本発明に係るストライプ状貼付剤の製造方
法の第1は、一面に所定の間隔を置いて長手方向へ複数
並列帯状に油性粘着剤層が形成された剥離シートと、一
面に所定の間隔を置いて複数並列帯状に水性粘着剤層が
形成された支持シートとを、前記油性粘着剤層相互の間
に前記帯状の水性粘着剤層が詰まる状態に、かつ前記油
性粘着剤層の表面を加熱溶融させた状態で長手方向に沿
い順次圧着することを特徴としている。
また、本発明に係るストライプ状貼付剤の製造方法の
第2は、剥離シートの一面へ長手方向に沿って、複数並
列帯状に油性粘着剤層と水性粘着剤層とを、前記油性粘
着剤層相互の間に前記水性粘着剤層が詰まった状態に形
成し、当該剥離シートの前記一面に、前記油性粘着剤層
の表面を加熱溶融させた状態で支持シートを長手方向に
沿い順次圧着することを特徴としている。
さらに、本発明に係るストライプ状貼付剤の製造方法
の第3は、剥離シートの一面に所定の間隔を置いて長手
方向へ複数並列帯状に油性粘着剤層を加熱溶融状態で形
成しながら、当該剥離シートと、一面に所定の間隔を置
いて長手方向へ複数並列帯状に水性粘着剤層が形成され
た支持シートとを、前記油性粘着剤層相互の間に前記帯
状の水性粘着剤層が詰まる状態に、かつ前記油性粘着剤
層の表面がまだ溶融状態にあるうちに長手方向に沿い順
次圧着することを特徴としている。
油性粘着剤とは、常用の親油性粘着物質に薬効成分及
び/又はその他の必要な成分を混練したものをいう。
水性粘着剤とは、常用の親水性粘着物質に薬効成分及
び/又はその他の必要な成分を混練したものをいう。
前述の薬効成分とは、経皮吸収させることができる
か、又は貼付剤に常用されている薬物であり、例えば次
のような成分である。
コルチコステロイド類(例えば、プレドニゾロン、酢
酸プレドニゾロン、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコル
チゾン、酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン、ベタメタ
ゾン、吉草酸ベタメタゾン、フルオシノロンアセトニ
ド、デキサメタゾンなど)、麻酔剤(例えば、ベンゾカ
イン、リドカイン、アミノ安息香酸エチルなど)、抗ヒ
スタミン剤(例えば、塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イ
ソサイベンジル、ジフェニールイミダゾールなど)、抗
菌剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、ニトロフランな
ど)、抗真菌剤(例えば、ナイスタチン、ウンデシレン
酸、トルナフテートなど)、鎮痛消炎剤(例えば、イン
ドメタシン、ジクロフェナックナトリウム、フルフェナ
ム酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸メチルサロコ
ール、オウバク末、水溶性アズレンなど)、抗生物質
(例えば、エリスロマイシン、クロラムフェニコール、
セファレキシン、テトラサイクリン、ネオマイシン、ペ
ニシリン、ペニシリンGナトリムウなど)、貼付剤常用
薬(例えばカンフル、メントール、炮附子、紫根、ハッ
カ油、チモール、アクリノール、ロートエキス、トウガ
ラシエキスなど)など。
油性粘着物質としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム
(例えば、イソプレンゴム、スチレン−イソプレン−ス
チレン共重合体、スチレン−ブタジェン−スチレン共重
合体、スチレン−ブタジェンゴムなど)、ポリアクリル
酸エステルなどを使用することができる。
水性粘着物質としては、例えば、ポリビニルアルコー
ル、ゼラチン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリ
ウム、ポリメタアクリル酸及びその架橋ゲル、液状イソ
プレンゴムの一部架橋体及び架橋体のエマルジョンなど
を使用することができる。
その他の必要な成分としては、充填剤(例えば、カオ
リン、ベントナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カル
シウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなど)、粘
着性付与成分(例えば、ロジン、変性ロジン、水添ロジ
ン、石油系樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリテルペン
樹脂、ポリスチレン樹脂、ヒドロアビエチルアルコー
ル、ポリプテン、液状イソプレンなど)、酸化防止剤、
香料、着色剤などを用いることができる。
剥離シートには、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエステルなどの合成樹脂フ
ィルム、紙、アルミニウム箔又はこれらのラミネートシ
ートなどをシリコンなどで剥離処理したものを用いるこ
とができる。
支持シートには、例えば、不織布、綿布、和紙などの
繊維布、ポリエテレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステ
ル、ポリプロピレンなどの合成樹脂フィルム、アルミニ
ウム箔又はこれらのラミネートシートなどを用いること
ができる。
油性粘着剤は、例えば、前記例示の油性粘着物質に流
動パラフィンなどを含浸させ、これに粘着性付与成分や
充填剤などを混練して調製することができる。必要があ
れば、さらに油性薬効成分を混練する。
また、水性粘着剤は、例えば、前記例示の水性粘着物
質(架橋ゲルにする必要がある場合には未架橋のもの)
をアルコール類と混合し、これに充填剤などを添加混練
し、さらに、これに精製水を加え、架橋ゲルにする必要
がある場合には架橋剤も加えて混練して調製することが
できる。必要があれば、さらに水性薬効成分を混練す
る。
「本発明方法の実施に適する装置の例示、及び作用」 前述のように調製した油性粘着剤及び水性粘着剤を用
いて、本発明方法により、帯状の油性粘着剤層と水性粘
着剤層とが、交互に連続して接触した状態で剥離シート
と支持シートとに挟まれたストライプ状貼付剤を製造す
るには、例えば第1図ないし第3図で例示した装置を使
用するのが便利である。
第1図はその一態様である。
それぞれ図示しないドラムに巻かれている剥離シート
1と支持シート2とを、中央で合流する状態に反対方向
から繰り出し走行させる。
剥離シート1及び支持シート2の繰り出し移送部の途
中には、それぞれの繰り出しレベルの上に交叉するよう
に、油性粘着剤フィーダ5と水性粘着剤フィーダ6を設
け、油性粘着剤フィーダ5からは加熱溶融した油性粘着
剤を所定間隔に吐出させて、剥離シート1の上面に長手
方向に沿い一定幅で複数並列帯状の油性粘着剤層3を連
続的に形成する。他方のフィーダ6から常温で溶融状態
の水性粘着剤を吐出させて、前記油性粘着剤層3相互の
間隔とほぼ等しい幅で、かつ油性粘着剤層3の幅とほぼ
等しい間隔で複数列帯状の水性粘着剤層4を連続的に形
成する。
中央の両シート1,2の合流部では、当該部分に設置し
た送り方向に回転する圧着ロール8,9により、前記油性
粘着剤層3相互の間に前記水性粘着剤層4が詰まって連
続する状態に剥離シート1と支持シート2とを圧着し、
圧着したものを下方に設けた巻取りロール10で巻き取
る。
中央の圧着ロール8,9の一方のロール8の上部には、
上方から熱風フィーダ7を臨ませ、このフィーダ7から
熱風を剥離シート1上の油性粘着剤層3の表面に供給し
て、両シート1,2を前述のように圧着する寸前に油性粘
着剤層3の表面を加熱溶融させることにより、前記圧着
時に油性粘着剤層3が支持シート2へ確実に定着するよ
うに構成する。
フィーダ5から吐出する油性粘着剤の温度は、油性粘
着剤の組成分や粘度,吐出量によって適宜設定される
が、一般的には80〜90℃であるのが普通である。
フィーダ7からの熱風の温度についても、油性粘着剤
の組成分やシート1,2の走行(巻取り)速度によって適
宜設定すべきであるが、一応の目安としては100〜110℃
程度である。
また、シート1,2の走行速度(巻取速度ないし繰出速
度)は、油性粘着剤の粘度その吐出量などによって異な
るが、およそ5〜20m/分程度の範囲で設定するのが好ま
しい。
圧着ロール8,9の圧力は、粘着剤層3,4の粘着力などに
よって一様ではないが、最大250g/cm2程度とするのが好
ましい。
熱風フィーダ7からの熱風により、油性粘着剤層3
が、その表面のみでなくその塗着の厚み全体にわたって
加熱溶融されるような場合には、剥離シート1が接する
一方のロール8を運転中適当な手段で冷却し、油性粘着
剤層3の剥離シート1に接触している面を冷却すること
により、油性粘着剤3の当該面側が前記圧着時にある程
度の固さを保っている状態にする。
具体的には、例えばロール8を中空状に形成し、ロー
ル8内に冷水又は冷気など冷媒を供給して、ロール8の
表面が20℃以下に保たれるように構成する。
前述のように、剥離シート1の一面に油性粘着剤層3
を形成すると、油性粘着剤層3は形成後(粘着剤の吐出
後)冷えて急速に固まる(40℃〜50℃程度で固まる)
が、この油性粘着剤層3が支持シート2に圧着されると
きにその表面を加熱溶融状態にすることによって、油性
粘着剤層3は支持シート2に対し剥離しない程度に強く
定着する。
他方、前記圧着時において、油性粘着剤層3の剥離シ
ート1側の面は既に固まった状態で剥離シート1に密着
しているので、支持シート2に形成されている水性粘着
剤層4が油性粘着剤層3相互の間に詰まる状態に押し込
まれたとき、水性粘着剤層4は軟らかくてもその表面は
部分的に広がる余地がない。
したがって、透明な剥離シート1を透して見える油性
粘着剤層3と水性粘着剤層4との境界線は、第4図のよ
うに極端なじぐざぐ状にはならず、外観のよいストライ
プ状貼付剤が形成される。
また、前述のように圧着時に水性粘着剤層4の表面が
広がらないので、皮膚に対する粘着力の強い油性粘着剤
層3の面が狭くならず、したがって全体の粘着力が低下
することもない。
第2図で例示する装置では、油性粘着剤フィーダ5と
性粘着剤フィーダ6とを、第1図の装置におけると同様
に連続して移動する剥離シート1の上面に設置し、各フ
ィーダ5,6からそれぞれ油性と水性の粘着剤を剥離シー
ト1上に吐出させて、油性粘着剤層3と水性粘着剤層4
とを相互に接触する状態に交互に形成し、両シート1,2
の合流部における一方のロール8の上方に設けた温風フ
ィーダ7から、前記のように形成された油性粘着剤層3
の表面へ温風を供給し、油性粘着剤層3の表面を加熱溶
融させた状態で剥離シート1と支持シート2とを圧着し
て、両シート1,2の間に、帯状の油性粘着剤層3と帯状
の水性粘着剤層4とが交互に詰まった状態で挟まれたス
トライプ状の貼付剤を連続して製造するように構成して
いる。
第2図の装置で貼付剤を製造した場合は、既にある程
度固まって剥離シート1に密着した油性粘着剤層3相互
の間に水性粘着剤が吐出されるので、当該水性粘着剤層
4が剥離シート1の側で部分的に広がることはない。
第2図の装置における他の構成、及び第2図の装置で
製造した場合の作用は、第1図について説明したところ
と同様なのでそれらの説明は省略する。
なお、第2図の装置においては、油性粘着剤フィーダ
5と水性粘着剤フィーダ6とを合体させて内部を二分
し、剥離シート1の一面に油性粘着剤層3と水性粘着剤
層4とを同時に形成しても実施することができる。
これは、油性粘着剤は水性粘着剤より粘度が高く、両
粘着剤を同時に吐出させても、油性粘着剤層3と剥離シ
ート1との間に水性粘着剤が入り込むことが少なく、剥
離シート1側における両粘着剤層3,4の境界線が極端な
じぐざぐ状にはならないからである。
したがって、油性粘着剤フィーダ5と水性粘着剤フィ
ーダ6とは、第2図で例示の装置より近接させて設置し
ても差し支えない。
第3図の装置は、剥離シート1と支持シート2との合
流部近くにおいて、走行する剥離シート1の上方に油性
粘着剤フィーダ5を設置しており、他の構成は第1図の
装置の例と同様に構成している。
第3図の装置では、第1図の装置におけると同様に、
剥離シート1の一面には、フィーダ5から油性粘着剤が
加熱溶融状態で吐出されて、一定間隔に複数列帯状の油
性粘着剤層3が連続的に形成され、支持シート2の一面
には、フィーダ6から水性粘着剤が吐出されて、油性粘
着剤層3相互の間隔とほぼ等しい幅、及び油性粘着剤層
3の幅とほぼ等しい間隔で水性粘着剤層4が形成され
る。
そして、両シート1,2を、油性粘着剤層3相互の間に
水性粘着剤層4が詰まる状態に圧着ロール8,9で圧着す
るとき、油性粘着剤層3の表面は吐出後間がなく溶融状
態にあるため、油性粘着剤層3が支持シート2に対し剥
離しない状態に定着する。
また、油性粘着剤層3は剥離シート1へ密着している
ので、合流部において圧着ロール8,9で圧着したとき、
軟らかい水性粘着剤層4が部分的に広がらない。したが
って、剥離シート1の側において両粘着剤層3,4の境界
線が極端なじぐざぐ状になることはない。
なお、本発明方法においては、第1図〜第3図の装置
によって実施することに限定されないことは勿論であ
る。
「実施例−1」 .素練り済みの天然ゴム30部(重量部、以下同じ)
に、水添ロジン10部及び精製ラノリン5部を加え、練合
槽内を100〜120℃に保って練合し、さらに、カオリン20
部及び酸化チタン3部を加えて練合した。
次に練合槽内を40〜70℃に冷却し、サリチル酸メチル
1部,dl−カンフル0.5部,l−メントール2部及びチモー
ル0.3部の混合溶液を、前記練合物に加えて練合し、油
性粘着剤を調製した。
.ゼラチン4部,アクリル酸ナトリウム1部,カルボ
キシメチルセルロース2部に対し、グリセリン10部及び
プロピレングリコール10部を加えて充分に練合した後、
カオリン15部を加えてさらに充分に練合した。
次に、精製水50部に酒石酸1部及びケイ酸アルミニウ
ム0.1部を加えたものを前記練合物に加えて練合した
後、これに、予めサルチル酸メチル1部、dl−カンフル
0.5部及びl−メントール1部を混合して溶液としたも
のを加えて練合し、水性粘着剤を調製した。
.第1図の装置を用い、透明なポリエステルフィルム
の片面にシリコン処理を施した剥離シートを一方から、
不織布からなる支持シートを他方から、それぞれ10m/分
の速度で走行させながら、前記のように調製した油性粘
着剤を加熱溶融(約85℃)させてフィーダから剥離シー
トの剥離面に吐出させ、厚み0.5mm,幅5mm,間隔5mmで帯
状の油性粘着剤層を多数条形成し、他方支持シートに
は、前記のように調製した水性粘着剤をフィーダから室
温にて吐出させ、厚み0.5mm,幅5mm,間隔5mmの帯状の水
性粘着剤層を多数条形成した。
合流部における剥離シート上の熱風フィーダからの熱
風を約105℃に設定し、対の圧着ロールの一方(第1図
における符号8)の表面温度を約15℃に保たれるように
冷却し、前記対の圧着ロールの圧着圧を200g/cm2程度に
調節し、当該圧着ロールで両シートを圧着しながら下方
の巻取りロールで巻き取り、帯状の油性粘着剤層相互の
間に、帯状の水性粘着剤層が詰まった状態の長尺のスト
ライプ状貼付剤シートを連続して製造した。
巻取りロールに巻き取られた前記貼付剤シートを巻き
戻しながら140mmx100mmのサイズに切断し、平均幅5mmの
帯状の油性粘着剤層と帯状の水性粘着剤層とが、互いに
連続して交互に接した状態のストライプ状貼付剤10枚を
一組にして気密包装した。
このように製造されたストライプ状貼付剤において、
剥離シートを透して見える帯状の油性粘着剤層と帯状の
水性粘着剤層との境界線は、真直ではないが外観を損な
う程じぐざぐ状には現われず、また、油性粘着剤層は支
持シートから剥離できない状態に定着した。
「実施例−2」 .スチレン−イソブレン−スチレン共重合体10部に流
動パラフィン10部を浸み込ませた後、約100℃で練合
し、これに水添ロジン20部、酸化亜鉛5部及びクエン酸
1部を加えて練合した。
予めサリチル酸メチル1部,dl−カンフル1部,l−メ
ントール0.5部,チモール0.1部及びハッカ油0.5部を混
合したものを、前記練合物に加えて約50℃で練合し、油
性粘着剤を調製した。
.ポリアクリル酸ナトリウム2.5部,メチルセルロー
ス3部に対し、グリセリン10部を加えて充分に練合した
後、予め精製水に酒石酸0.5部及び酸化アルミニウム0.1
部を混合したものをこれに加えて充分に練合した。
別にサルチル酸メチル1部,l−メントール0.5部,チ
モール0.1部,dl−カンフル1部及びハッカ油0.5部を混
合した溶液を調製しておき、これを前記練合物に加え充
分に練合して水性粘着剤を調製した。
.第2図の装置を用い、透明なポリプロピレンフィル
ムの片面にシリコン処理を施した剥離シートを一方か
ら、不織布からなる支持シートを他方から、それぞれ10
m/分の速度で走行させながら、前記のように調製した油
性粘着剤を加熱溶融(約85℃)させてフィーダから剥離
シートの剥離面に吐出させ、厚み0.6mm,幅10mm,間隔6mm
で帯状の油性粘着剤層を多数条形成するとともに、前記
のように調製した水性粘着剤をフィーダから室温にて吐
出させ、前記帯状の油性粘着剤層相互の間を満たした状
態に0.6mm,幅6mmの帯状の水性粘着剤層を多数条形成し
た。
両シートの合流部における剥離シート上の熱風フィー
ダからの熱風を約110℃に設定し、対の圧着ロールの一
方(第2図における符号8)の表面温度を約10℃に保た
れるように冷却し、前記対の圧着ロールの圧着圧を200g
/cm2程度に調節し、当該圧着ロールで両シートを圧着し
ながら下方の巻取りロールで巻き取り、帯状の油性粘着
剤層相互の間に、帯状の水性粘着剤層が詰まった状態の
長尺のストライプ状貼付剤シートを連続して製造した。
巻取りロールに巻き取られた前記貼付剤シートを巻き
戻しながら90mmx65mmのサイズに切断し、平均幅10mmの
帯状の油性粘着剤層と平均幅6mmの帯状の水性粘着剤層
とが、互いに連続して交互に接した状態のストライプ状
貼付剤を製造した。
このストライプ状貼付剤も、前記実施例−1の貼付剤
とほぼ同じ状態に製造することができた。
「実施例−3」 .スチレン−イソブレン−スチレン共重合体10部及び
軽質流動パラフィン10部を、住友重機工業株式会社製の
30−AK型混合機(商品名)により100〜120℃で均一に溶
解し、これに水添ロジン30部,酸化チタン3部及び酸化
亜鉛20部を加えて練合した。
この混合槽中の温度を40〜70℃に下げ、l−メントー
ル:サリチル酸グリコールエステル:サリチル酸メチ
ル:dl−カンフル=1:2:1:0.5の割合で含む共溶融液10部
を加えて充分に連合し、油性粘着剤を調製した。
.グリセリン10部にカオリン10部を、KDHU−2型ニー
ダー(商品名、不二電気工業株式会社製)で均一に分散
し、これにポリアクリル酸ナトリウム3部,酸化アルミ
ニウム0.1部、及びプロピレングリコール10部を加えて
練合した。
この練合物に、l−メントール:サルチル酸メチル:d
l−カンフル:ハッカ油:ニッコールPBC(商品名、日光
ケミカルズ株式会社製)=1:2:0.5:0.5:0.5の混合物1
部を加えて充分に練合し、水性粘着剤を調製した。
.両シートの合流部の直前(圧着部の前約100mm程度
の位置)において、剥離シート上に油性粘着剤フィーダ
を設けた第3図の装置を用い、透明なポリエチレンフィ
ルの片面にシリコン処理を施した剥離シートを一方か
ら、不織布からなる支持シートを他方から、それぞれ15
m/分の速度で走行させながら、前記のように調製した油
性粘着剤を加熱溶融(約85℃)させてフィーダから剥離
シートの剥離面に吐出させ、厚み0.6mm,幅8mm,間隔8mm
で帯状の油性粘着剤層を多数条形成し、他方支持シート
には、前記のように調製した水性粘着剤をフィーダから
室温に吐出させ、厚み0.6mm,幅8mm,間隔8mmの帯状の水
性粘着剤層を多数条形成した。
両シートの合流部においては、対の圧着ロールの一方
(第3図における符号8)の表面温度を約20℃に保たれ
るように冷却し、前記対の圧着ロールの圧着圧を200g/c
m2程度に調節し、前記帯状の油性粘着剤層の表面がまだ
溶融状態にあるうちに、当該圧着ロールにより両シート
を圧着しながら下方の巻取りロールで巻き取り、帯状の
油性粘着剤層相互の間に、帯状の水性粘着剤層が詰まっ
た状態の長尺のストライプ状貼付剤シートを連続して製
造し、実施例−1と同様に一定サイズのストライプ状貼
付剤を製造した。
このストライプ状貼付剤も、前記実施例−1の貼付剤
とほぼ同じ状態に製造することができた。
「発明の効果」 本発明に係る製造方法によれば、圧着時に剥離シート
側において水性粘着剤の表面がほとんど広がらず、当該
シート側の油性粘着剤層と水性粘着剤層との境界線は見
ぐるしい程じぐざぐ状にはならないので、従来方法によ
って製造された貼付剤より外観のよいストライプ状貼付
剤を製造することができ、しかも、貼付剤の皮膚に対す
る粘着力も低下しない。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、それぞれ本発明方法を実施するのに
好ましい装置を例示した部分斜視図、第4図は従来の方
法で製造したストライプ状貼付剤の平面図、第5図は第
4図の貼付剤において剥離シートと支持シートを圧着す
る前の一部拡大分解断面図、第6図はその両シートの圧
着後における部分拡大断面図である。 図中主要符号の説明 1は剥離シート、2は支持シート、3は油性粘着剤層、
4は水性粘着剤層、5は油性粘着剤フィーダ、6は水性
粘着剤フィーダ、7は熱風フィーダ、8,9は圧着ロール
を示す。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一面に所定の間隔を置いて長手方向へ複数
    並列帯状に油性粘着剤層が形成された剥離シートと、一
    面に所定の間隔を置いて複数並列帯状に水性粘着剤層が
    形成された支持シートとを、前記油性粘着剤層相互の間
    に前記帯状の水性粘着剤層が詰まる状態に、かつ前記油
    性粘着剤層の表面を加熱溶融させた状態で長手方向に沿
    い順次圧着することを特徴とする、ストライプ状貼付剤
    の製造方法。
  2. 【請求項2】剥離シートの一面へ長手方向に沿って、複
    数並列帯状に油性粘着剤層と水性粘着剤層とを、前記油
    性粘着剤層相互の間に前記水性粘着剤層が詰まった状態
    に形成し、当該剥離シートの前記一面に、前記油性粘着
    剤層の表面を加熱溶融させた状態で支持シートを長手方
    向に沿い順次圧着することを特徴とする、ストライプ状
    貼付剤の製造方法。
  3. 【請求項3】剥離シートの一面に所定の間隔を置いて長
    手方向へ複数並列帯状に油性粘着剤層を加熱溶融状態で
    形成しながら、当該剥離シートと、一面に所定の間隔を
    置いて長手方向へ複数並列帯状に水性粘着剤層が形成さ
    れた支持シートとを、前記油性粘着剤層相互の間に前記
    帯状の水性粘着剤層が詰まる状態に、かつ前記油性粘着
    剤層の表面がまだ溶融状態にあるうちに長手方向に沿い
    順次圧着することを特徴とする、ストライプ状貼付剤の
    製造方法。
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