JP2744435B2 - 深絞り成形用積層体 - Google Patents
深絞り成形用積層体Info
- Publication number
- JP2744435B2 JP2744435B2 JP63170841A JP17084188A JP2744435B2 JP 2744435 B2 JP2744435 B2 JP 2744435B2 JP 63170841 A JP63170841 A JP 63170841A JP 17084188 A JP17084188 A JP 17084188A JP 2744435 B2 JP2744435 B2 JP 2744435B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ethylene
- resin layer
- resin
- nylon
- layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Laminated Bodies (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高度に酸素の遮断性に優れ、かつボイル処
理可能であり、柔軟で耐油性、耐ピンホール性及び低温
での深絞り成形性に優れた積層体に関するものである。
理可能であり、柔軟で耐油性、耐ピンホール性及び低温
での深絞り成形性に優れた積層体に関するものである。
一般に、いわゆる合成樹脂成形品、特にフィルム等を
積層させる為の研究は古くより行なわれていて、その目
的とするところは、各種の合成樹脂を積層することによ
って、各々の樹脂の単層の場合における夫々の長所を活
用し、かつ夫々の短所を補なわんとするにある。具体的
には、耐熱性、水蒸気やガス透過性、油や化学薬品に対
する抵抗性、耐衝撃性、機械的強度、腰の強さ、ヒート
シール性、経済性等の改良である。特に食品包装におい
ては、食品が酸素等と反応して変質することがあり、包
装材としてはガス遮断性のあるものがよく用いられてき
た。ガス遮断性の優れた樹脂としては従来より塩化ビニ
リデン系樹脂及びエチレン−ビニルアルコール共重合体
が知られており、それぞれの特長を生かして使われてき
た。
積層させる為の研究は古くより行なわれていて、その目
的とするところは、各種の合成樹脂を積層することによ
って、各々の樹脂の単層の場合における夫々の長所を活
用し、かつ夫々の短所を補なわんとするにある。具体的
には、耐熱性、水蒸気やガス透過性、油や化学薬品に対
する抵抗性、耐衝撃性、機械的強度、腰の強さ、ヒート
シール性、経済性等の改良である。特に食品包装におい
ては、食品が酸素等と反応して変質することがあり、包
装材としてはガス遮断性のあるものがよく用いられてき
た。ガス遮断性の優れた樹脂としては従来より塩化ビニ
リデン系樹脂及びエチレン−ビニルアルコール共重合体
が知られており、それぞれの特長を生かして使われてき
た。
従来から、加工肉等の真空包装では特公昭53−24464
号公報にみられるようなエチレン系樹脂とガス遮断層樹
脂との積層体が用いられてきたが、内容物の多様化及び
増量化に伴ない、積層体を深絞り成形して用いる用途が
増加して、この為には積層体の強度が不足してピンホー
ルが多数発生した。
号公報にみられるようなエチレン系樹脂とガス遮断層樹
脂との積層体が用いられてきたが、内容物の多様化及び
増量化に伴ない、積層体を深絞り成形して用いる用途が
増加して、この為には積層体の強度が不足してピンホー
ルが多数発生した。
これらの点を改良する為に特開昭59−212261公報にみ
られるようなポリアミド系樹脂層を導入した積層体が考
案され用いられたが、エチレン系樹脂に比較してポリア
ミド系樹脂はフレキシビリティーに乏しい為、積層体の
腰が強くなり内容物に対するフィット性が悪く、また融
点が高く低温で堅固な為低温成形が困難で特に深絞り成
形に適さないという欠点があった。
られるようなポリアミド系樹脂層を導入した積層体が考
案され用いられたが、エチレン系樹脂に比較してポリア
ミド系樹脂はフレキシビリティーに乏しい為、積層体の
腰が強くなり内容物に対するフィット性が悪く、また融
点が高く低温で堅固な為低温成形が困難で特に深絞り成
形に適さないという欠点があった。
本発明は前記の問題点を改良する為に研究した結果、
従来のポリアミド系樹脂に非晶性のポリアミド系樹脂を
ブレンドすることによって、柔軟かつ弾性に富む樹脂層
となり、さらに低温での深絞り成形性が極めて良くなる
という知見を得、本発明を完成するに至ったものであ
る。その目的とするところは高度のガス遮断性を有し、
ボイル処理可能でありかつ柔軟で耐ピンホール性に優れ
た、低温での深絞り性良好な積層体を提供することにあ
る。
従来のポリアミド系樹脂に非晶性のポリアミド系樹脂を
ブレンドすることによって、柔軟かつ弾性に富む樹脂層
となり、さらに低温での深絞り成形性が極めて良くなる
という知見を得、本発明を完成するに至ったものであ
る。その目的とするところは高度のガス遮断性を有し、
ボイル処理可能でありかつ柔軟で耐ピンホール性に優れ
た、低温での深絞り性良好な積層体を提供することにあ
る。
本発明はガスバリア層としてエチレン−ビニルアルコ
ール共重合体又は塩化ビニリデン系樹脂層（Ａ）、外層
樹脂層（Ｂ）、シール層としてポリオレフィン系樹脂層
（Ｃ）、テレフタル酸又はイソフタル酸さらにはこれら
の両者とヘキサメチレンジアミンとの重縮合物５〜70重
量％と６ナイロン、６−６、６ナイロン、６−12ナイロ
ンのうち１種又は２種以上のポリアミド系樹脂30〜95重
量％との混合物からなるポリアミド系樹脂（Ｄ）が接着
剤樹脂層（Ｅ）とともに積層されてなることを特徴とす
る深絞り成形用積層体である。
ール共重合体又は塩化ビニリデン系樹脂層（Ａ）、外層
樹脂層（Ｂ）、シール層としてポリオレフィン系樹脂層
（Ｃ）、テレフタル酸又はイソフタル酸さらにはこれら
の両者とヘキサメチレンジアミンとの重縮合物５〜70重
量％と６ナイロン、６−６、６ナイロン、６−12ナイロ
ンのうち１種又は２種以上のポリアミド系樹脂30〜95重
量％との混合物からなるポリアミド系樹脂（Ｄ）が接着
剤樹脂層（Ｅ）とともに積層されてなることを特徴とす
る深絞り成形用積層体である。
本発明に用いるエチレン−ビニルアルコール共重合体
とはエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物であり、
エチレン含有率32〜47モル％のものが好ましい。また塩
化ビニリデン系樹脂とは塩化ビニリデン60〜97重量部と
塩化ビニル、アルキルアクリレート、アクリル酸、アク
リロニトリル等の不飽和単量体との二元又は多元の共重
合体で有り、必要に応じて公知の可塑剤、安定剤等を配
合することができる。
とはエチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物であり、
エチレン含有率32〜47モル％のものが好ましい。また塩
化ビニリデン系樹脂とは塩化ビニリデン60〜97重量部と
塩化ビニル、アルキルアクリレート、アクリル酸、アク
リロニトリル等の不飽和単量体との二元又は多元の共重
合体で有り、必要に応じて公知の可塑剤、安定剤等を配
合することができる。
外層樹脂としては可塑剤として分子量1000〜10000の
オリゴマーを用いた軟質塩化ビニル樹脂や、オレフィン
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマー、低結晶性ポリブタジエン等を用い
ることができる。
オリゴマーを用いた軟質塩化ビニル樹脂や、オレフィン
系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマー、低結晶性ポリブタジエン等を用い
ることができる。
シール材料としてのポリオレフィン系樹脂としては、
低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アルキルアクリレート共重合体、ア
イオノマー樹脂等を用いることができる。
低密度ポリエチレン、直鎖低密度ポリエチレン、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−アルキルアクリレート共重合体、ア
イオノマー樹脂等を用いることができる。
ポリアミド系樹脂層はω−アミノカルボン酸の重縮合
反応や二塩基性酸とジアミンの重縮合反応によって製造
される６−ナイロン、６−6,6ナイロン、６−12ナイロ
ンのうち１種又は２種以上のポリアミド樹脂30〜95重量
％に対して、テレフタル酸又はイソフタル酸さらにはこ
れら両者とヘキサメチレンジアミンとの共重合ポリアミ
ド樹脂の非晶性ナイロンを５〜70重量％ブレンドして結
晶性を下げた混合ポリアミド系樹脂を用いる。
反応や二塩基性酸とジアミンの重縮合反応によって製造
される６−ナイロン、６−6,6ナイロン、６−12ナイロ
ンのうち１種又は２種以上のポリアミド樹脂30〜95重量
％に対して、テレフタル酸又はイソフタル酸さらにはこ
れら両者とヘキサメチレンジアミンとの共重合ポリアミ
ド樹脂の非晶性ナイロンを５〜70重量％ブレンドして結
晶性を下げた混合ポリアミド系樹脂を用いる。
接着性樹脂層としては低密度ポリエチレン、直鎖低密
度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等の樹脂に、アクリル酸、メタクリル酸
などの一塩基性不飽和脂肪酸或いはマレイン酸、フマル
酸、イタコン酸などの二塩基性不飽和脂肪酸、さらには
二塩基性不飽和脂肪酸の無水物等を化学的に結合させて
得られるもの又はこれらのいずれかとエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を同様に酸変性したもの10〜50重量％との
ブレンド物、その他、これらにさらに共重合体ポリエス
テルエラストマー、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、エチレン−メチルメタアクリレート−グリシジルア
クリレート３元共重合体を10〜20重量％ブレンドしたも
のが挙げられる。本発明の積層体の製造の為には、共押
出法、ラミネート法などの公知のいずれかの方法が用い
られるが特に製造工程が簡略なことから共押出法が望ま
しい。
度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、
エチレン−プロピレン共重合体、高密度ポリエチレン、
ポリプロピレン等の樹脂に、アクリル酸、メタクリル酸
などの一塩基性不飽和脂肪酸或いはマレイン酸、フマル
酸、イタコン酸などの二塩基性不飽和脂肪酸、さらには
二塩基性不飽和脂肪酸の無水物等を化学的に結合させて
得られるもの又はこれらのいずれかとエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体を同様に酸変性したもの10〜50重量％との
ブレンド物、その他、これらにさらに共重合体ポリエス
テルエラストマー、エチレン−無水マレイン酸共重合
体、エチレン−メチルメタアクリレート−グリシジルア
クリレート３元共重合体を10〜20重量％ブレンドしたも
のが挙げられる。本発明の積層体の製造の為には、共押
出法、ラミネート法などの公知のいずれかの方法が用い
られるが特に製造工程が簡略なことから共押出法が望ま
しい。
第１表に示す厚み構成と層構成を持った実施例、比較
例の６層の積層体を６台の押出機を用いて各樹脂を押し
出し、共押出多層ダイに導いて作成し、その評価結果を
同じく第１表に示した。
例の６層の積層体を６台の押出機を用いて各樹脂を押し
出し、共押出多層ダイに導いて作成し、その評価結果を
同じく第１表に示した。
各種評価試験は次に示す方法で行なった。
（ａ） 耐ピンホール性試験 次の２通りについてフィルムの外面（表面）と内面
（シール面）について評価した。
（シール面）について評価した。
（ｉ）静止法 先端が0.3mmRの鋼性の針を治具で水平にセットしたフ
ィルムの表面に垂直に当て、針の上部に荷重をかけ１分
間以上ピンホールがあかない状態である最大の荷重を測
定した。
ィルムの表面に垂直に当て、針の上部に荷重をかけ１分
間以上ピンホールがあかない状態である最大の荷重を測
定した。
（ii）衝撃法 静止法と同様にフィルムと針をセットし、針の上部に
10gの鋼球を落下させた時ピンホールがあかない最高の
落下高さを測定した。
10gの鋼球を落下させた時ピンホールがあかない最高の
落下高さを測定した。
（ｂ） 深絞り成形テスト コーナーがR30、底部のコーナーがR40、絞り付加さ80
mmの120mm×120mmの成形型を用いてフィルムを深絞り成
形し良好に成形できる最低温度とその時のフィルムのコ
ーナー厚みの最低値を調べた。
mmの120mm×120mmの成形型を用いてフィルムを深絞り成
形し良好に成形できる最低温度とその時のフィルムのコ
ーナー厚みの最低値を調べた。
（ｃ） 耐ボイル性テスト 98℃の湯浴中で15ないし30分ボイル処理を行ない白化
の程度を目視で評価した。
の程度を目視で評価した。
◎：全く透明性は変化しない ○：少し白化するが経時的に透明になる △：少し白化して時間が経っても白濁感が残る ×：白化して元に戻らない。
〔発明の効果〕 本発明に従うと、酸素の遮断性に優れ、柔軟で内容物
に対するフィット性に富み、層間剥離を起こさず、ボイ
ル殺菌処理可能な積層体を得ることができるうえに従来
より問題であった低温輸送時のピンホールの発生も非常
に少なく又低温での深絞り成形性が非常に優れており、
外観良好な成形品に加工できる積層体を製造することが
できる。
に対するフィット性に富み、層間剥離を起こさず、ボイ
ル殺菌処理可能な積層体を得ることができるうえに従来
より問題であった低温輸送時のピンホールの発生も非常
に少なく又低温での深絞り成形性が非常に優れており、
外観良好な成形品に加工できる積層体を製造することが
できる。
第１図は本発明の積層体の断面図の一例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｂ２９Ｌ 9:00
Claims (1)
- 【請求項１】ガスバリア層としてエチレン−ビニルアル
コール共重合体又は塩化ビニリデン系樹脂層（Ａ）、外
層樹脂層（Ｂ）、シール層としてポリオレフィン系樹脂
層（Ｃ）、テレフタル酸又はイソフタル酸さらにはこれ
らの両者とヘキサメチレンジアミンとの重縮合物５〜70
重量％と６ナイロン、６−６、６ナイロン、６−12ナイ
ロンのうち１種又は２種以上のポリアミド系樹脂30〜95
重量％との混合物からなるポリアミド系樹脂（Ｄ）が接
着剤樹脂層（Ｅ）とともに積層されてなることを特徴と
する深絞り成形用積層体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63170841A JP2744435B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 深絞り成形用積層体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63170841A JP2744435B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 深絞り成形用積層体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0222053A JPH0222053A (ja) | 1990-01-24 |
| JP2744435B2 true JP2744435B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=15912320
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63170841A Expired - Lifetime JP2744435B2 (ja) | 1988-07-11 | 1988-07-11 | 深絞り成形用積層体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2744435B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5232767A (en) * | 1989-06-28 | 1993-08-03 | Kureha Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Heat-shrinkable laminate film |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56165629U (ja) * | 1980-05-13 | 1981-12-08 | ||
| JPS61293849A (ja) * | 1985-06-21 | 1986-12-24 | 三菱樹脂株式会社 | 深絞り成形用複合フイルム |
-
1988
- 1988-07-11 JP JP63170841A patent/JP2744435B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0222053A (ja) | 1990-01-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080206 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206 Year of fee payment: 11 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090206 Year of fee payment: 11 |