JP2743976B2 - 転てつ機動作かん鎖錠機構 - Google Patents
転てつ機動作かん鎖錠機構Info
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Description
ールや可動レール先端を転換し、鎖錠する転てつ機の内
で、往復直線運動する動作かん駆動機構を持つ転てつ機
の動作かん鎖錠機構に関するものである。
鎖錠を行う転てつ機において往復直線運動する動作かん
駆動機構で動作かんを駆動させる転てつ機には特開平3
−28069号公報に記載されたボールねじ駆動方式の
ものがある。これはモータによりボールねじを回転させ
てボールねじナットに直結した動作かんを往復直線運動
させ、この動作かんの動きをエスケープクランクを介し
てトングレールに伝達することでトングレールを転換さ
せる方式である。この転てつ機はエスケープクランクを
介してトングレールを転換し、列車通過時に加わるトン
グレールよりの横圧をエスケープクランクのエスケープ
面で受けることにより転てつ機の動作かんには横圧が加
わらないこと及びブレーキの摩擦力によって動作かんを
固定することで、機械的な動作かん鎖錠機構を省略して
いる。
摩擦力で保持する電気転てつ機はブレーキの摩擦力が著
しく低下したり、ブレーキの摩擦力が無くなってしまっ
た場合は列車振動によって動作かんが移動する恐れが考
えられる。また、エスケープクランクの取り付け状態が
狂ったりエスケープクランク間を接続しているロッドの
温度伸縮が著しく大きい場合はエスケープクランクの従
動クランクのエスケープ面から原動クランクのローラが
抜けるような状態になり、更にブレーキの摩擦力が著し
く低下したりブレーキの摩擦力が無くなってしまうと、
動作かんに列車横圧が直接加わる恐れがあり、動作かん
が移動する危険性を含んでいる。そのため、動作かんを
機械的に鎖錠する機構の開発が望まれていた。
横圧が加わることがあっても動作かんが移動できないよ
うに、往復直線運動する動作かん駆動機構を利用した機
械的な動作かん鎖錠機構を提供することを目的としてい
る。
め、請求項1の発明は、往復動手段によって駆動されて
転てつ機を作動させる動作かんと、該動作かんと交差す
る方向へ往復動可能に設けられた鎖錠片と、この鎖錠片
を前記動作かんの往復動範囲へ移動させる鎖錠解除手段
とから構成されてなり、前記動作かんには、前記鎖錠片
の先端部が挿入される切り欠きが設けられ、前記鎖錠解
除手段は、前記動作かんより広い範囲で同一の方向へ移
動する駆動かんに設けられ、前記鎖錠片を前記切り欠き
から離れる方向へ押圧操作する面と、押圧することなく
前記切り欠きへの侵入を許容する面とが前記往復動方向
に沿って配置されたカム面を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1において、前記鎖錠片は、
前記切り欠きに挿入される方向へ弾性力が与えられ、前
記鎖錠解除手段は、前記カム面によって前記鎖錠片の先
端を前記弾性力に抗して押圧操作することを特徴とす
る。
に先だって駆動かんが動作して前記カム面により鎖錠片
を押圧して切り欠きから押し出し、動作かんの移動が可
能となった後に動作かんが動作することができる。ま
た、動作かんの作動範囲においては、鎖錠片がカム面に
押されて切り欠きから押し出されたまま保持され、駆動
かんが所定の停止位置に達すると、カム面が鎖錠片の切
り欠きへの侵入を許容する。この結果、動作かんの動作
範囲と交差する位置に鎖錠片が存在することとなって、
動作かんの移動を防止する。 請求項2の構成によれば、
鎖錠片が弾性力によって切り欠きへ侵入することができ
るとともに、カム面の押圧力によって切り欠きから押し
出される。
る。 図1は一実施例の転てつ機の動作かん鎖錠機構を転
てつ機に組み込んだ状態を示すもので、符号1はきょう
体である。このきょう体1の端部にはブレーキ内蔵モー
タ2が配置され、このブレーキ内蔵モータ2の出力は、
減速歯車3によって減速されてボールねじ4に伝達され
るようになっている。このボールねじ4は、ボールねじ
軸受4aによって支持され、ボールねじナット5と螺合
している。このボールねじナット5は、駆動かんガイド
6によって両側で摺動自在に支持された駆動かん7に連
結されていて、この駆動かん7を往復動させるようにな
っている。前記駆動かん7の上には、これと一部で重な
るようにして動作かん8が設けられており、この動作か
ん8についても、前記駆動かんガイド6によって摺動自
在に支持されている。また動作かん8は、前記ボールね
じナット5に直接連結されておらず、互いに反対方向に
向いた係合面8cまたは8dが前記ボールねじナット5
の一方の面あるいは他方の面に押されることによって往
復動するようにな っている。これらの係合面8c、8d
の間には、前記ボールねじナット5の長さより大きな間
隔があけられていて、ボールねじナット5の移動ストロ
ークの一部のみでボールねじナット5に押されて動作す
るようになっている。具体的には、ボールねじナット5
および駆動かん7が所定の距離にわたって移動した後に
前記係合面8cまたは8dがボールねじナット5に押さ
れて動作かん8が移動することができるようになってい
る。なお動作かん8は駆動かん7に対して所定の遅れを
もって同方向に移動するものであるから、前記駆動かん
7に押される構成であってもよい。前記駆動かん7およ
び動作かん8の一方の側部には、移動方向に相互に間隔
をおいた二つの位置に、それぞれ、カム面7a、7b、
および、切り欠き8a、8bが設けられている。これら
のカム面7a、7bは、いいずれも、切り欠き8a、8
bとほぼおなじ深さまで駆動かん7を切り欠くことによ
り形成された曲線状部分の内周の一部である。さらに、
動作かん8には、側面からさらに突出するストッパー8
e、8fが設けられている。
示すように、前記駆動かん7および動作かん8の移動方
向と交差する方向に移動可能な鎖錠片9が設けられてい
る。この鎖錠片9は、これに内蔵されたばね10によっ
て前記動作かん8に近づく方向へ付勢されている。また
鎖錠片9の先端には、前記切り欠き8a、8b内に挿入
されるローラ11がローラ軸11aを中心として回転自
在に設けられている。なお前記鎖錠片9は鎖錠片ガイド
12によって前記方向へ移動可能に支持されている。前
記ローラ軸11aの上部には、検知板13が取り付けら
れており、ローラ軸11aと一体に移動するようになっ
ている。この検知板13の移動により、リミットスイッ
チ14が作動するようになっている。この結果、リミッ
トスイッチ14がONかOFFかによって鎖錠片9の位
置(ロックしているか否か)を判断することができるよ
うになっている。
錠機構の動作を説明する。 図3(a)は動作かん8が最
も収縮した位置における鎖錠状態を示している。この鎖
錠状態では、鎖錠片9の先端のローラ11が切り欠き8
aに挿入されてい て、動作かん8がロックされている。
ここで、ブレーキ付きモータ4aによってボールねじ軸
4が駆動されてボールナット5および駆動かん7が図中
右方へ移動すると、曲線状のカム面7aによって前記鎖
錠片9のローラ11が押されて、切り欠き8aから押し
出されて行く。次いで、図3(b)に示すように、カム
面7aと7bとの間の区間の駆動かん7の側面によって
ローラ11が押されて鎖錠片9が引っ込んだ状態に維持
されると、切り欠き8aからローラ11が外れるため動
作かん8が移動可能となる。そして、この状態で動作か
ん8の係合面8cがボールナット5によって押されて、
図中右方へ移動する。この状態では、ボールナット5に
連結された駆動かん7と動作かん8とは一体に移動す
る。このような移動によって図3(c)の位置に達する
と、ローラ11が曲線状のカム面7bによって突出する
とともに、鎖錠片9が切り欠き8bの内部に侵入し、動
作かん8がロックされる。そして、この位置でブレーキ
付きモータ1を停止させると、動作かん8は図3(c)
に示す位置にロックされるから、動作かん8に連結され
た図示しない転てつ機などからの力によって移動するこ
とがなく、この位置で確実に固定される。一方、図3
(c)の位置から、ブレーキ付きモータ1を逆転させる
と、まず、ボールナット5と一体の駆動かん7が図中左
方へ移動し、カム面7bによってローラ11が押され
て、鎖錠片9が切り欠き8bから押し出され、動作かん
8のロックが解除される。その後、さらに左方へ移動す
ると、係合面8dがボールナット5によって押されて駆
動かん7とともに図中左方へ移動して行き、図3(b)
の位置を経た後、図3(a)の位置へ戻る。この位置で
はローラ11がカム面7aに沿って突出して鎖錠片9が
切り欠き8aに侵入し、動作かん8の移動が規制され
る。 このような動作において、前記リミットスイッチ1
4は、鎖錠片9が切り欠き8aまたは8bに入っている
か否かによってONまたはOFFに切替られるから、リ
ミットスイッチ14の信号に基づいて、鎖錠片9による
ロックの有無に係わる電気信号を得ることができる。
ので動作かんを鎖錠することができ、列車の振動や列車
の横圧が動作かんに加わっても動作かんが移動すること
がなくなり、より安全な電気転てつ機が実現できる。ま
た、モータ停止時にブレーキの効果が低下した場合でも
動作かんストッパーと鎖錠片ガイドにより動作かんの移
動量を安定化することができる。また、エスケープクラ
ンクを介して転換しない転換鎖錠方式の転てつ機として
往復直線運動する動作かん駆動機構で動作かんを駆動さ
せる転てつ機を利用できるようになる。
作かんの左右に設けて、転換方向別に異なる鎖錠片9で
鎖錠するようにし、動作かん鎖錠機構それぞれのリミッ
トスイッチ14でインターロック回路を構成すると、リ
ミットスイッチ14の接点溶着によるリミットスイッチ
14の誤動作を検知することもできる。
てつ機に組込んだ場合の構成図で、動作かんの移動が完
了して鎖錠されている状態である。
錠片近傍の側面断面図である。
作図である。
用例である。
用例の鎖錠機構の鎖錠片近傍の側面断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 往復動手段によって駆動されて転てつ機
を作動させる動作かんと、該動作かんと交差する方向へ
往復動可能に設けられた鎖錠片と、この鎖錠片を前記動
作かんの往復動範囲へ移動させる鎖錠解除手段とから構
成されてなり、前記動作かんには、前記鎖錠片の先端部
が挿入される切り欠きが設けられ、前記鎖錠解除手段
は、前記動作かんより広い範囲で同一の方向へ移動する
駆動かんに設けられ、前記鎖錠片を前記切り欠きから離
れる方向へ押圧操作する面と、押圧することなく前記切
り欠きへの侵入を許容する面とが前記往復動方向に沿っ
て配置されたカム面を有することを特徴とする転てつ機
動作かん鎖錠機構。 - 【請求項2】 前記鎖錠片は、前記切り欠きに挿入され
る方向へ弾性力が与えられ、前記鎖錠解除手段は、前記
カム面によって前記鎖錠片の先端を前記弾性力に抗して
押圧操作することを特徴とする請求項1に記載の転てつ
機動作かん鎖錠機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21904093A JP2743976B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 転てつ機動作かん鎖錠機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP21904093A JP2743976B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 転てつ機動作かん鎖錠機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0752798A JPH0752798A (ja) | 1995-02-28 |
JP2743976B2 true JP2743976B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=16729321
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21904093A Expired - Fee Related JP2743976B2 (ja) | 1993-08-11 | 1993-08-11 | 転てつ機動作かん鎖錠機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2743976B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20170116674A (ko) * | 2016-04-12 | 2017-10-20 | 주식회사 대명엔지니어링 | 선로전환기 |
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JP5056555B2 (ja) * | 2008-04-11 | 2012-10-24 | セイコーエプソン株式会社 | 情報処理システム |
CN108114918B (zh) * | 2017-12-20 | 2023-11-07 | 王明跃 | 一种塔筒清洁装置 |
-
1993
- 1993-08-11 JP JP21904093A patent/JP2743976B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20170116674A (ko) * | 2016-04-12 | 2017-10-20 | 주식회사 대명엔지니어링 | 선로전환기 |
KR101880586B1 (ko) | 2016-04-12 | 2018-07-23 | 주식회사 대명엔지니어링 | 선로전환기 |
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JPH0752798A (ja) | 1995-02-28 |
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