JP2743825B2 - 低温液化ガスタンクの側部ヒータ設備 - Google Patents

低温液化ガスタンクの側部ヒータ設備

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JP2743825B2
JP2743825B2 JP7961594A JP7961594A JP2743825B2 JP 2743825 B2 JP2743825 B2 JP 2743825B2 JP 7961594 A JP7961594 A JP 7961594A JP 7961594 A JP7961594 A JP 7961594A JP 2743825 B2 JP2743825 B2 JP 2743825B2
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正道 安永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LNGやLPG等の低
温液化ガスを貯蔵する低温液化ガスタンクの側部ヒータ
設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の低温液化ガスタンクとしては、図
6に示すようなものがある。図6において101は地表
面、103は低温液化ガスタンクであり、低温液化ガス
タンク103は底版105、側壁107および屋根10
9からなり、内部にLNG111等の低温液化ガスを貯
蔵する。低温液化ガスタンク103の側部には、凍結線
の制御を行うための側部ヒータ設備113が設けられ
る。115はヒータ管頂部ピットである。
【0003】図7は、側部ヒータ設備113の構成図で
ある。側部ヒータ設備113は、二重管方式であり、外
管119内に内管117が設けられる。内管117の上
端はヘッダ管115aに連結され、内管117の下端は
開口となっている。外管119の上端はヘッダ管115
bに連結される。ヘッダ管115aから送られる温水は
内管117内を通り、外管119を介してヘッダ管11
5bに送られる。
【0004】ところで、かかる側部ヒータ設備113を
施工する場合、地盤内をボーリングしたのち、内管11
7と外管119からなる二重管を立て込み、その周りを
セメントミルク等でグラウトするか、あるいは、あらか
じめ保護パイプを立て込み、保護パイプの内部に内管1
17と外管119からなる二重管を立て込み、外管11
9と保護パイプの間をセメントミルク等でグラウトする
ことによって側部ヒータ113を施工する。
【0005】そして、ヘッダ管115aから送られる加
温された温水は、内管117、外管119を通り、ヘッ
ダ管115bに排出され、この温水の熱がグラウト材を
介して周辺地盤に供給される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の側部ヒータ設備では、以下のような問題があ
った。 (1)狭い空間をグラウトするが、グラウト不良部を残
さないようにするため、ボーリング穴の径を大きくした
り、保護パイプの径を大きめにする必要があり、ボーリ
ング費用およびグラウト材の費用が高くつく。 (2)低温液化ガスタンクの大型化に伴って、側部ヒー
タ設備113の長さも60m 近くになっており、ボーリ
ング穴内部または保護パイプ内部を完全にグラウトする
ことは技術的に困難であり、周辺地盤に対して均一な熱
伝導を行うことができない。 (3)二重管が腐食等により損傷した場合、交換する必
要が生ずるが、グラウトした場合、二重管の引き抜きが
困難である。このため、その近傍に新たにボーリングを
行って別のヒータ管を新設する必要がある。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、費用が低廉で、周
辺地盤に対して均一な熱伝導を確実に行え、ヒータ設備
の撤去交換が容易な、側部ヒータ設備を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために本発明は、低温液化ガスタンクの側部に設けられ
る側部ヒータ設備であって、地盤内に設けられる保護管
と、前記保護管内部に設置され、周囲にベントナイトシ
ートが設けられ、内部に温水が流される二重管と、を具
備することを特徴とする低温液化ガスタンクの側部ヒー
タ設備である。 なお、保護管を設けずに地盤にボーリ
ング穴を設け、ボーリング穴の内部に周囲にベントナイ
トシートが設けられた二重管を設置してもよい。
【0009】また、ベントナイトシートの代わりに、ベ
ントナイト泥水や不凍液を充填してもよい。
【0010】
【作用】本発明では、地盤内に保護管を設け、保護管内
部に、周囲にベントナイトシートが設けられ、内部に温
水が流される二重管を設置することにより、温水の熱
を、地盤内に均一に伝達する。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、本発明の実施例に係る側部ヒータ
設備の構成図であり、図2は、図1のA−Aによる断面
図である。
【0012】この側部ヒータ設備1は以下のように構成
される。外管5内に内管3を設け、外管5上部に排出管
7を設ける。外管5の外側には、たとえばベントナイト
シート9が設けられる。ベントナイトシート9はベント
ナイトの両側に荒目の布を取り付けたもので、吸水する
ことにより5〜10倍に膨脹する。なお、ベントナイト
シート9を用いずに、吸水することにより膨脹するよう
な材料を外管5の周りに設けてもよい。たとえば、ヒー
タ管の交換し易さを若干犠牲にすれば、ゴム系の水膨脹
シートを用いてもよい。
【0013】内管3と外管5からなる二重管は保護管1
1内に設置される。外管5には、その長さ方向の数箇所
に亘り、リング状に金具13が設けられる。この金具1
3は保護管11の中心に内管3と外管5からなる二重管
を挿入するために設けられる。なお、金具13の代わり
にプラスチック等を設けることもできる。また、図3に
示すように金具13を突起状に設けてもよい。
【0014】かかる側部ヒータ設備1は以下のように施
工される。まず、地盤内に保護管11を立て込み、その
中にベントナイトシート9を設けた外管5と内管3から
なる二重管を立て込む。そして内管3の上端を、図示し
ないヘッダ管に連結し、排出管7を別のヘッダ管に連結
し、内管3と外管5に温水を流す。
【0015】側部ヒータ設備1が施工されると、ベント
ナイトシート9は周りの水分を吸収して5〜10倍に膨
脹する。膨脹したベントナイトは、外管5と保護管11
との間の空隙を満たし、熱伝導を良好にする。
【0016】そして、ヘッダ管から送られる加温された
温水は、内管3、外管5を通り、ヘッダ管に排出され、
この温水の熱がベントナイトを介して周辺地盤に供給さ
れる。 このように本実施例では、二重管の長さに関係
なく、全長に亘り外管5と保護管11との間をベントナ
イトで確実に充填でき、周辺地盤へ確実かつ均一な熱伝
達を行うことができる。また、二重管を立て込むときに
ベントナイトシート9を設置できるので施工が簡単とな
る。また、保護管11の径またはボーリング穴の径を小
さくでき、大幅なコスト低減を図ることができる。さら
に、二重管を交換したい場合、材料が強度の小さいベン
トナイトであり、低い水圧での破砕が容易であるので、
保護管11内で固体状態となったベントナイトをジェッ
ト水等により破砕し、ベントナイトを撤去して二重管を
容易に交換することができる。
【0017】なお、保護管11を用いずに予めボーリン
グを行い、そのボーリング穴にベントナイトシート9を
取り付けた二重管(内管3と外管5)を立て込むように
してもよい。
【0018】図4は、他の実施例に係る側部ヒータ設備
21の構成図である。外管25内に内管23が設けら
れ、外管25上部には排出管27が設けられる。外管2
5の周りには、長さ方向の数箇所に図2あるいは図3に
示すような金具26が設けられる。31は保護管であ
り、29は外管25と保護管31の間に充填されるベン
トナイト泥水である。
【0019】つぎに、この側部ヒータ設備21の施工方
法について説明する。地盤内に予め保護管31を立て込
み、その内部に内管23と外管25からなる二重管を立
て込む。その後、外管25と保護管31との間の空隙の
熱伝導を良好にするため、ベントナイト泥水29を充填
し凝集させる。する。ベントナイト泥水29の濃度が高
いほど、熱伝導は良好となる。ベントナイト泥水29は
水と固体の分離を防ぐため、凝集容積を大きくするよう
に凝集させておくことが望ましい。凝集はベントナイト
の濃度を高くしたり、あるいは無機質、有機質の凝集剤
を用いても得られる。
【0020】なお、本実施例においても保護管31を設
けずに、地盤をボーリングし、このボーリング穴内に内
管23と外管25からなる二重管を立て込み、外管25
とボーリング穴との間にベントナイト泥水29を充填す
るようにしてもよい。本実施例においても前述した実施
例と同様の効果が得られる。
【0021】図5は、他の実施例に係る側部ヒータ設備
41の構成図である。外管45内に内管43が設けら
れ、外管45上部には排出管47が設けられる。外管4
5の周りには、長さ方向の数箇所に図2あるいは図3に
示すような金具46が設けられる。51は保護管であ
り、保護管51と外管45の間に、たとえばエチレング
リコール等の不凍液48が注入される。この不凍液48
は外管45と保護管51との間の空隙の熱伝導を良好に
するものである。この不凍液48としては、エチレング
リコールの他、プロピレングリコール、メタノール等が
ある。
【0022】49はグラスウールであり、グラスウール
49は不凍液48の対流を防ぐ。グラスウール49の
他、不織布等を用いてもよい。エチレングリコール等の
不凍液は水の希釈濃度で凝固点を変えることが可能であ
り、必要に応じて濃度を変えることによって不凍液の凝
固点を変える。
【0023】保護管51の上部には給気管53が設けら
れ、保護管51内部に排水管55が設けられる。給気管
53、排水管55は不凍液48の交換を行う時に用いら
れ、給気管53から圧搾空気を送り込むと、排水管55
から不凍液48が排出される。 つぎに、この側部ヒー
タ設備41の施工方法について説明する。予め地盤内に
保護管51を立て込み、グラスウール49を装填し、そ
の内部に内管43、外管45からなる二重管を立て込
み、同時に排水管55を立て込む。そして、外管45と
保護管51との間に、不凍液48を注入する。
【0024】なお、保護管51を設けずに地盤をボーリ
ングし、ボーリング穴の内部に二重管および排水管55
等を立て込むようにしてもよい。
【0025】本実施例においても、外管45と保護管5
1の間に不凍液48が注入されるので、側部ヒータ設備
41の長さに関係なく、周辺地盤に確実な熱伝導を行う
ことができる。
【0026】なお、前述したいずれの実施例において
も、二重管の交換に支障がない程度に空隙を小さくし、
熱伝導効率を高めるように保護管の径を決定する。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明によ
れば、費用が低廉で、周辺地盤に対して均一な熱伝導を
確実に行え、ヒータ設備の撤去交換が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る側部ヒータ設備
の構成図
【図2】 図1のA−Aによる断面図
【図3】 金具13の別の例を示す図
【図4】 第2の実施例に係る側部ヒータ設備の構成図
【図5】 第3の実施例に係る側部ヒータ設備の構成図
【図6】 低温液化ガスタンクの概略構成図
【図7】 従来の側部ヒータ設備の構成図
【符号の説明】
1、21、41………側部ヒータ設備 3、23、43………内管 5、25、45………外管 7、27、47………排出管 9………ベントナイトシート 11、31、51………保護管 13、26、46………金具 29………ベントナイト泥水 48………不凍液 49………グラスウール

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温液化ガスタンクの側部に設けられる
    側部ヒータ設備であって、 地盤内に設けられる保護管と、 前記保護管内部に設置され、周囲にベントナイトシート
    が設けられ、内部に温水が流される二重管と、 を具備することを特徴とする低温液化ガスタンクの側部
    ヒータ設備。
  2. 【請求項2】 低温液化ガスタンクの側部に設けられる
    側部ヒータ設備であって、 地盤内に設けられるボーリング穴内部に設置され、周囲
    にベントナイトシートが設けられた二重管の内部に温水
    を流すことを特徴とする低温液化ガスタンクの側部ヒー
    タ設備。
  3. 【請求項3】 低温液化ガスタンクの側部に設けられる
    側部ヒータ設備であって、 地盤内に設けられる保護管と、 前記保護管内部に設置され、内部に温水が流される二重
    管と、を具備し、 前記保護管と前記二重管との間にベントナイト泥水を充
    填することを特徴とする低温液化ガスタンクの側部ヒー
    タ設備。
  4. 【請求項4】 低温液化ガスタンクの側部に設けられる
    側部ヒータ設備であって、 地盤内に設けられるボーリング穴に、内部に温水が流さ
    れる二重管を設置し、前記二重管と前記ボーリング穴と
    の間にベントナイト泥水を充填することを特徴とする低
    温液化ガスタンクの側部ヒータ設備。
  5. 【請求項5】 低温液化ガスタンクの側部に設けられる
    側部ヒータ設備であって、 地盤内に設けられる保護管と、 前記保護管内部に設置され、内部に温水が流される二重
    管と、を具備し、 前記保護管と前記二重管との間に不凍液を充填すること
    を特徴とする低温液化ガスタンクの側部ヒータ設備。
  6. 【請求項6】 低温液化ガスタンクの側部に設けられる
    側部ヒータ設備であって、 地盤内に設けられるボーリング穴に、内部に温水が流さ
    れる二重管を設置し、前記二重管と前記ボーリング穴と
    の間に不凍液を充填することを特徴とする低温液化ガス
    タンクの側部ヒータ設備。
  7. 【請求項7】 前記不凍液の対流を防ぐ材料をさらに設
    けることを特徴とする請求項5または請求項6記載の低
    温液化ガスタンクの側部ヒータ設備。
JP7961594A 1994-03-25 1994-03-25 低温液化ガスタンクの側部ヒータ設備 Expired - Lifetime JP2743825B2 (ja)

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